JPH06322538A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH06322538A
JPH06322538A JP10955393A JP10955393A JPH06322538A JP H06322538 A JPH06322538 A JP H06322538A JP 10955393 A JP10955393 A JP 10955393A JP 10955393 A JP10955393 A JP 10955393A JP H06322538 A JPH06322538 A JP H06322538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
target
substrates
film
sputtering apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP10955393A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Inao
尾 吉 明 稲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Engineering Works Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shibaura Engineering Works Co Ltd filed Critical Shibaura Engineering Works Co Ltd
Priority to JP10955393A priority Critical patent/JPH06322538A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜厚分布の均一化を図りつつサブストレート
への成膜効率と生産量とを共に向上させたスパッタリン
グ装置を提供する。 【構成】 真空容器7の上部に取付けられたホルダ8に
はターゲット2と同軸の円周上にミニディスク用の直径
が64mmのサブストレート6が等ピッチで4枚配置さ
れている。これらサブストレート6は円盤状のプレート
9に固定されており、ホルダ8を貫通したドライブシャ
フト10を介して、図示しない駆動装置に接続されてい
る。また、本実施例ではサブストレート2の中心が通る
円の半径Rが60mmに設定され、ターゲット2とサブス
トレート6との間の距離Lが45mmに設定されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光磁気ディスク等の製造
に好適なスパッタリング装置に係り、特にサブストレー
ト上の膜厚分布の均一化と成膜効率等を向上させたスパ
ッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネトロンスパッタリング装置では、
電界と磁場とが直交する空間中でプラズマ放電を行なっ
てアルゴンイオン等の不活性ガスイオンを陰極であるタ
ーゲットに衝突させ、そこからスパッタされた粒子が対
向して配置されたサブストレート上に堆積する現象を利
用して成膜加工を行なっている。
【0003】図6は直径が64mmの光磁気ディスク
(いわゆるミニディスク)の成膜加工を行なうプレーナ
マグネトロンスパッタリング装置の要部を示したもので
あり、陰極であるバッキングプレート1の上部にはシリ
コンやMO(鉄、テルビ、コバルト等からなる光磁気膜
用の合金)を素材とした円盤形状のターゲット2が固定
されており、その周囲に陽極である円環形状のアノード
3が配置されている。バッキングプレート1の下方に
は、円盤形状の磁石4が配置されており、この磁石4が
ターゲット2と同軸のモータ5に偏心した位置で保持さ
れている。したがって、モータ5が回転すると、バッキ
ングプレート1の下方で磁石4が偏心回転し、これによ
り円形の磁場がターゲット2に対して偏心回転すること
になる。そして、バッキングプレート1とアノード3と
の間に電圧を印加すると、磁場と共に回転するプラズマ
放電(図6中にPで示す)が発生し、ターゲット2が均
一にスパッタリングされる。一方、ターゲット2の上方
には、円盤形状のサブストレート6が対向して配置され
ている。サブストレート6は、図示しない搬送機構によ
り、窒素ガスやアルゴンガスが導入された真空容器7の
上部に順次搬送され、成膜加工が行なわれる。図中、8
はサブストレート6を保持するホルダである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したスパッタリン
グ装置では、ターゲット2から放出されたスパッタ粒子
がサブストレート6に衝突・堆積することによって薄膜
が形成される。ところが、サブストレート6上の膜厚分
布を許容限度(1.5%程度)以下にしようとする場
合、スパッタ粒子のサブストレート6以外の部材(ホル
ダ8や真空容器7の内壁)への付着が多く、ターゲット
2から放出された全スパッタ粒子のサブストレート6へ
の堆積率すなわち成膜効率が約9%と非常に悪くなる問
題があった。そして、スパッタリング用のターゲット
2、特にMOを素材としたものは非常に高価であるた
め、成膜効率の向上が望まれていた。尚、膜厚分布D
は、サブストレート6に堆積した薄膜の最大膜厚をTm
ax、最小膜厚をTminとしたとき、D=(Tmax
−Tmin)/(Tmax+Tmin)で求められる。
【0005】一方、上述した装置ではサブストレート6
への成膜を一枚ずつ行うため、サブストレート6の搬送
に多くの時間を要していた。したがって、成膜速度を4
0オングストローム/秒とすると、270オングストロ
ームの薄膜を形成するには7秒かかり、装置1台当たり
の生産量が360枚/時間程度と甚だ悪くなり、大量生
産に対応できなかった。
【0006】そこで、本発明は、上記従来技術が有する
問題点を解消し、膜厚分布の均一化を図りつつサブスト
レートへの成膜効率と生産量とを共に向上させたスパッ
タリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスパッタリング装置は、スパッタ加工され
るべきサブストレートと円盤状のターゲットとを対向さ
せて配置し、前記ターゲット上の空間でプラズマ放電を
行なうことにより、前記サブストレートの表面にスパッ
タ膜を形成するスパッタリング装置において、前記サブ
ストレートを前記ターゲットと同軸の円周上に等ピッチ
で4枚配置すると共に、これらサブストレートにそれぞ
れ自転運動を行なわせることを特徴とし、また、前記サ
ブストレートの直径が64mmの場合、4枚のサブスト
レートの中心が通る円の半径を59〜61mmの範囲に設
定し、かつ前記サブストレートと前記ターゲットとの距
離を40〜50mmの範囲に設定したことを特徴とするも
のである。
【0008】
【作用】本発明によれば、4枚のサブストレートを円周
上に配置し、かつ自転運動させながらスパッタリングを
行なうため、スパッタ粒子のサブストレート以外の部材
への付着が少なくなって成膜効率が向上する一方、1枚
のサブストレート当たりの搬送時間が減少する。また、
サブストレートがミニディスク用である場合、サブスト
レートの中心が通る円の半径およびサブストレートとタ
ーゲット間の距離を上記範囲に設定することにより、膜
厚分布を低く抑えながら、成膜速度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を適用した光磁気ディスク成膜
用のプレーナマグネトロンスパッタリング装置の一実施
例について、添付の図面を参照して説明する。尚、実施
例の説明にあたっては従来装置と同一の部材に同一の符
号を付し、重複する説明を省略する。図1および図2
(図1中のA矢視図)に示したように、本実施例の構成
は全体的には前述した従来装置と略同様であるが、真空
容器7の上部すなわちホルダ8の下面にはターゲット2
と同軸の円周上にミニディスク用の直径が64mmのサ
ブストレート6が等ピッチで4枚配置されている。これ
らサブストレート6は円盤状のプレート9に固定されて
おり、ホルダ8を貫通したドライブシャフト10を介し
て、図示しない駆動装置に接続されている。また、本実
施例ではサブストレート2の中心が通る円の半径Rが6
0mmに設定され、かつターゲット2とサブストレート6
との間の距離Lが45mmに設定されている。
【0010】成膜加工にあたって、本実施例ではドライ
ブシャフト10を駆動装置により回転させながら、ター
ゲット2をスパッタリングする。すると、ターゲット2
の上方で各サブストレート6が自転運動を行ない、サブ
ストレート6の各部位がプラズマPに均一に対峙するよ
うになる。その結果、サブストレート6の表面へのスパ
ッタ粒子の衝突・堆積が平均化され、膜厚分布Dが約
0.4%という非常に均一な薄膜を形成できるようにな
った。また、ホルダ8に複数のサブストレート6を等ピ
ッチで配置する場合、周知のように、サブストレート6
の枚数を4枚としたときにホルダ8の径に対するサブス
トレート6の総面積が最も高くなる。したがって、スパ
ッタ粒子のサブストレート6以外の部材への付着が減少
し、サブストレート6への成膜効率も約16.2%と向
上した。更に、成膜速度が26.4オングストローム/
秒以上となり、270オングストロームの薄膜を約1
0.2秒で形成でき、装置1台当たりの生産量を950
枚/時間以上にすることができ、大量生産に十分対応で
きるようになった。
【0011】発明者らが種々に条件を変えてシュミレー
ションを行なったところ、Rを59〜61mmの範囲に設
定し、かつLを40〜50mmの範囲に設定した場合、図
3に示したように、成膜効率を約15%以上とすること
ができた。また、この範囲での膜厚分布Dは、図4に示
したように約1.2%以内に収まり、許容限度内に十分
収めることができた。更に、この範囲では、図5に示し
たように、成膜速度が25オングストローム/秒以上と
なり、270オングストロームの薄膜を約11秒で形成
でき、装置1台当たりの生産量を900枚/時間以上に
することができた。尚、Lを40mm以下にすると、成
膜速度および成膜効率が更に高まる。ところが、この場
合には膜厚分布Dが悪くなる他、プラズマPとサブスト
レート6との距離が少なくなるためにサブストレート6
の温度が上昇し、溶損等の不具合が発生した。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ミニディスク用の4枚のサブストレートを円
周上に配置して自転運動させながらスパッタリングを行
なうと共に、サブストレートの中心が通る円の半径およ
びサブストレートとターゲット間の距離を最適な範囲に
設定するようにしたため、膜厚分布の均一化を図りつつ
サブストレートへの成膜効率と生産量とを共に向上させ
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプレーナマグネトロンスパッタリ
ング装置の一実施例の要部を示した縦断面図。
【図2】図1中のA矢視図。
【図3】実施例における成膜効率を示したグラフ。
【図4】実施例における膜厚分布を示したグラフ。
【図5】実施例における成膜速度を示したグラフ。
【図6】従来のプレーナマグネトロンスパッタリング装
置の要部を示した縦断面図。
【符号の説明】
1 バッキングプレート 2 ターゲット 3 アノード 4 磁石 5 モータ 6 サブストレート 7 真空容器 8 ホルダ 9 プレート 10 ドライブシャフト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スパッタ加工されるべきサブストレートと
    円盤状のターゲットとを対向させて配置し、前記ターゲ
    ット上の空間でプラズマ放電を行なうことにより、前記
    サブストレートの表面にスパッタ膜を形成するスパッタ
    リング装置において、前記サブストレートを前記ターゲ
    ットと同軸の円周上に等ピッチで4枚配置すると共に、
    これらサブストレートにそれぞれ自転運動を行なわせる
    ことを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 【請求項2】前記サブストレートの直径が64mmの場
    合、4枚のサブストレートの中心が通る円の半径を59
    〜61mmの範囲に設定し、かつ前記サブストレートと前
    記ターゲットとの距離を40〜50mmの範囲に設定した
    ことを特徴とする請求項1記載のスパッタリング装置。
JP10955393A 1993-05-11 1993-05-11 スパッタリング装置 Pending JPH06322538A (ja)

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JP10955393A JPH06322538A (ja) 1993-05-11 1993-05-11 スパッタリング装置

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Cited By (3)

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