JP4005172B2 - 両面同時成膜方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡レンズの両面に薄膜を同一真空室内で同時に成膜する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
眼鏡レンズには反射防止膜、保護膜などの薄膜が形成されており、その場合に両面に反射防止膜等の薄膜を形成する必要がある。反射防止膜等の薄膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタ法などがあるが、いずれの場合においても、まず片面に薄膜を形成し、ついでその裏面に再度薄膜を形成することになる。一般的な方法としては、片面に薄膜を形成後に一旦真空室から取り出し、再度、裏面に膜形成がされるように眼鏡レンズ(基板)を裏返してセットしなおし、再び真空室内で膜成形を行なう方法があるが、操作が頻雑であり、生産性も悪い。また、眼鏡レンズの片面に薄膜形成後に、真空室内で眼鏡レンズを反転させて真空雰囲気を破ることなく両面に真空蒸着する装置も知られている。しかしながら、この反転蒸着装置は、反転機構が複雑となり、装置コストの上昇や生産性の低下を招く。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、反転機構を必要とすることなく、眼鏡レンズの両面に反射防止膜等の薄膜を同時にスパッタリングにより形成することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の両面同時成膜方法は、スパッタにより、眼鏡レンズの両面に同時に成膜する方法であって、前記眼鏡レンズを平板状の基板ホルダーに搭載して真空処理室内に導入し、上側支持部材と、上端面から上方に突設されたチャッキング突起を有する下側支持部材と、をそれぞれ下方及び上方に駆動し、前記基板ホルダーの中心穴に前記チャッキング突起を嵌入するとともに、前記下側支持部材の上端面で前記基板ホルダーの下面を支持することで前記基板ホルダーを前記真空処理室内に導入されたときよりも高い位置で保持し、該真空処理室内において、以下の(i)回転工程(ii)スパッタ工程(iii)回転・移動工程、(iv)変換工程繰り返すことにより、所望の膜厚の金属化合物薄膜を眼鏡レンズの両面に同時に形成することを特徴とする両面同時成膜方法。
(i)前記保持された状態で前記基板ホルダーを回転する回転工程
(ii)前記眼鏡レンズの両面側に設けられたスパッタ装置を用いてターゲットを前記眼鏡レンズにスパッタし、前記眼鏡レンズの両面にそれぞれ金属ないしは金属の不完全反応物からなる金属系超薄膜を形成するスパッタ工程
(iii)前記基板ホルダーを回転させて前記スパッタされた前記眼鏡レンズを回転・移動させる回転・移動工程
(iv)前記回転・移動後の前記眼鏡レンズの前記金属系超薄膜と反応性ガスとを反応せしめて金属化合物の超薄膜に変換せしめる変換工程
【0005】
また、本発明の両面同時成膜装置は、スパッタにより、眼鏡レンズの両面に同時に成膜する装置であって、真空処理室と、真空処理室内に外部から導入可能であり前記眼鏡レンズを搭載して水平方向に回転し、中心穴が形成された円板状の基板ホルダーと、基板ホルダーの両面側にそれぞれ設けられたスパッタ装置および反応性ガス供給源と、いずれも上下に駆動され上側支持部材及び上端面から上方に突設されたチャッキング突起を有する下側支持部材と前記上側支持部材及び前記下側支持部材をそれぞれ下方及び上方に駆動し、前記基板ホルダーの前記中心穴に前記チャッキング突起を嵌入するとともに、前記下側支持部材の上端面で前記基板ホルダーの下面を支持することで前記基板ホルダーを前記真空処理室内に導入されたときよりも高い位置で保持する手段と、当該保持状態で記基板ホルダーを回転することにより、前記眼鏡レンズを前記スパッタ源と前記反応性ガス供給源との間に交互に繰返し搬送する手段と、を備え、前記眼鏡レンズの両面に対して前記スパッタ装置によって金属ないし金属の不完全反応物からなる金属系超薄膜をスパッタにより形成し、ついで、前記反応性ガス供給源により、前記金属性超薄膜と反応性ガスとを反応せしめて金属化合物の超薄膜に変換せしめ、前記基板ホルダーの回転により前記金属系超薄膜の形成と前記金属化合物の超薄膜への変換を繰り返すことによって所望の膜厚の薄膜を形成するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明で用いられる装置の実施例を示す縦断面図、図2は図1の線A−Aに沿った断面図(平面図)である。なお、頻雑を避けるために遮蔽板51等の一部の部材は図2で省略してある。また、図3は、基板ホルダー31および眼鏡レンズ33に対してターゲット43ならびに誘導結合型プラズマ発生装置61の位置関係を示す斜視図である。なお、煩雑を避けるために基板ホルダー31の下面側の上記各部材のみを示し、他は省略してある。
さらに、図4はこの実施例における基板ホルダーの回転機構を、図5は基板ホルダーおよび膜厚補正板の搬送機構を示す。
両面同時成膜装置は、導入室83、真空処理室11、予備処理室85とから構成される。
図1、図2および図3に示すように、基板としての眼鏡レンズ33を多数搭載した基板ホルダー31が真空処理室11内で処理され、眼鏡レンズ33に反射防止膜が形成される。
【0007】
眼鏡レンズ33(基板)を搭載した円板状の基板ホルダー31は回転機構21により回転され、スパッタ装置による眼鏡レンズ33に対する金属系超薄膜の形成と、誘導結合型プラズマ発生装置61(反応性ガス供給源)による酸化物薄膜等への金属化合物薄膜への変換が繰り返されて超薄膜が繰り返して堆積され、所望の膜厚の薄膜が形成される。
まず、眼鏡レンズを搭載した基板ホルダー31はキャリア81に乗せられて導入室83に入れられ、この導入室83が真空排気される。ついで、ゲートバルブ17を開とし、同じく真空排気された真空処理室11に基板ホルダー31がキャリア81と共に、搬送ローラ13により搬送される。
【0008】
基板ホルダー31は、図4に示すように真空処理室11内で回転機構21により保持される。回転機構21は、油圧シリンダー等により上下に駆動される上側支持部材23と下側支持部材25とにより基板ホルダー31を保持し、モータ29により回転する。基板ホルダー31の位置決めは、基板ホルダー31の中心穴にチャッキング突起27を嵌入することにより行なう。27’は、キャリア81に搭載された基板ホルダー31が導入室83から真空処理室11に搬入されてくる際のチャッキング突起の位置(高さ)、または、キャリアに搭載された基板ホルダー31が真空処理室11から予備真空室85に搬出される際のチャッキング突起の位置を示す。一方、27”および31”は、回転機構21により基板ホルダー31を支持後にキャリア81が導入室83に戻る際の位置、あるいは、薄膜形成後に基板ホルダー31を回収すべくキャリア81が予備真空室85から搬入される際の、チャッキング突起および基板ホルダーの位置を示す。
【0009】
真空排気された真空処理室11内においては、前述の通り超薄膜の繰り返し堆積が行なわれ、この詳細な技術内容については、特公平8−19518号公報、特開平8−176821号公報に記載されている。
スパッタ装置は、スパッタ電極41、ターゲット43、スパッタ電源45、マスフロー47、スパッタガスボンベ49、遮蔽板51とから構成されている。
一方、誘導結合型プラズマ発生装置61は、高周波(RF)放電室63、高周波(RF)コイル65、内部磁場コイル66、マッチングボックス67、高周波(RF)電源69、遮蔽板71から構成されている。
遮蔽板51,71は、ターゲット43をスパッタするためにアルゴンを導入して真空度、ガス分圧をするスパッタ雰囲気と、酸素ガスなどの反応性ガスの導入により得られるプラズマ雰囲気とを分離し、個別に制御する目的で設置されている。特に、ターゲット43のアルゴン雰囲気に酸素が混入することにより酸素分圧が高まると、ターゲット43の表面層で酸化膜が形成され、ターゲット43表面での異常放電が多くなる。このためスパッタ動作が不安定になり、かつ、薄膜へのダメージを生じることになるが、上記の遮蔽板51,71は、スパッタ雰囲気とプラズマ雰囲気とを、ガスの種類、ガス分圧、ガス圧力(真空度)に関して雰囲気的に区切り、個別に制御することにより上記の不都合を防止する。
【0010】
回転機構21により基板ホルダー31が回転するとスパッタ装置の前面でターゲット43がスパッタされ、基板ホルダー31の眼鏡レンズ33上に超薄膜が形成される。このとき、マスフロー47を介してスパッタガスボンベよりアルゴンガスなどのスパッタガスが導入され、スパッタ雰囲気が調整される。ここで、最終的にSiO2 薄膜を形成する場合を例に挙げて説明すると、金属Siをターゲット43としてSiの超薄膜を眼鏡レンズ(基板)上に形成する。ついで、この眼鏡レンズは回転機構21により回転・移動され誘導結合型プラズマ発生装置61の前面で、反応性ガスボンベ75からマスフロー73を介して導入した酸素のプラズマに曝され、金属SiがSiO2 に変換され、SiO2 の超薄膜が形成される。基板ホルダー31を回転してこの操作を繰り返すことにより、SiO2 の超薄膜が複数層堆積され、最終的に所望の膜厚のSiO2 薄膜が得られる。なお、本発明における「超薄膜」とはこのように、超薄膜が複数回堆積されて最終的な薄膜となることから、この最終的な薄膜との混同を防止するために用いた用語であり、最終的な薄膜よりも十分に薄いという意味である。
【0011】
本発明ではこのように、SiO2 ではなく金属Siとしてスパッタできるので、スパッタ速度を速めることができ、効率的である。また、ターゲット43としてSiO2 をスパッタした場合でも、スパッタにより形成された薄膜はSiOx(x<2)と酸素の欠損が見られるが、本発明によればプラズマ源からの反応性ガスにより酸素の欠損が補なわれ、安定したSiO2 薄膜を形成できる。
また、図1および図2では、基板ホルダー31の両面側にそれぞれ1個のターゲット43,43を設けた場合を示したが、ターゲット43を基板ホルダー31の両面側にそれぞれ複数個設けることができる。この具体例としては、チタン(Ti)、Zr(ジルコニウム)、Ta(タンタル)などのターゲットをSiターゲットと併用して、SiO2 膜とTiO2 膜、ZrO2 膜またはTa2 5 膜との積層膜を形成して多層反射防止膜を製造する場合が挙げられる。
【0012】
誘導結合型プラズマ発生装置61は、酸素ガス、窒素ガスなどの反応性ガスをマスフロー73を介して反応性ガスボンベ75から真空処理室11内に導入して酸素ガスのプラズマを発生するものである。本発明では、このようなプラズマ発生源に替えて、イオン銃のようなイオン源を用いて反応性ガスを発生せしめることもできる。
また、誘導結合型プラズマ発生装置61の開口部に配置された内部磁場コイル66は、プラズマ源の軸に対して軸対称かつ基板面に発散するような磁速密度分布を持たせることにより、基板面での酸化反応などの反応領域の広さをコントロールすることができる。
さらに、誘導結合型プラズマ発生装置61は、基板ホルダー31の上面と下面で対向して配設することでもできるし、位置的にずらして設置することもできる。基板ホルダー31の上面側と下面側のターゲット43についても同様である。
以上のように本発明では、眼鏡レンズの両面に同時に成膜することができる。
【0013】
成膜終了後に、基板ホルダーは図4の31”の位置に移動し、真空排気された予備真空室85内に予め待機していたキャリア81が、ゲートバルブ15を介して搬送ローラ13により真空処理室11に搬入されて、基板ホルダー31を搭載し、予備真空室85内に移送して外部に取り出される。本発明では、このように、真空処理室11を大気に曝することなく成膜できる。
本発明においては、同一の真空処理室11内で同一の基板ホルダー31に多数の眼鏡レンズ33を搭載してスパッタにより薄膜を形成するために、これら多数の眼鏡レンズ33に対して均一の薄膜を形成すること、すなわち膜厚補正することが必要となる。膜厚補正をする方法としては種々の方法があるが、以下の3つの方法が代表的である。
【0014】
(1)図2および図3に見られるように、基板ホルダー31に搭載された眼鏡レンズ33においては、回転軸側と外周側とでは線速度が異なる。したがって、回転軸側と外周側とで眼鏡レンズ33とターゲット43とが対向している時間を同一にするように、円板状の基板ホルダー31を、その中心軸を中心として真空処理室11内で水平方向に回転せしめ、基板ホルダー31の中心から外周部に向かって面積が拡がるような台形ないし扇形のターゲット43をスパッタする。これにより、基板ホルダー31の中心軸側と外周側とに搭載された眼鏡レンズ33がスパッタされる時間が均一化され、形成される薄膜の膜厚が均一となる。
【0015】
(2)ターゲット43の下に設置される磁石の強度および配置を調整する。これにより、スパッタされるターゲットの部位に対する基板の膜厚の分布を調整できる。したがって、ターゲット43を眼鏡レンズ33とが対向する時間が中心軸側と外周側とで異なっても、形成される薄膜の膜厚を均一化することができる。具体的には、磁石によってターゲット上に形成される磁場の状態を調整して、電子の閉じ込め領域を制御し、スパッタされるターゲット面の位置およびスパッタ速度分布を調整する。図6は、この磁石配置の一例を示し、ターゲットの下面に磁石(S極)44および磁石(N極)46を配置している。42はヨークを示す。
【0016】
(3)膜厚補正板87を用いる。膜厚補正板87によりターゲット43と眼鏡レンズ33との間を部分的に覆い、覆った部分の薄膜形成速度を低下させることにより、基板ホルダー31の直径方向における膜厚分布を均一とする。通状の角形のターゲットを用いるとすれば、線速度が遅い中心軸側を、膜厚補正板87,89により、より大きくマスキングする。
図7は、台形のターゲット43を用いることにより、基板ホルダー31を直径方向の膜厚分布を調整し、さらに膜厚補正板87,89により補正する状態を示す斜視図であり、煩雑を避けるために、膜厚補正に関する部材以外は省略してある。なお、膜厚補正板87,89は、図7に示すように異なった形でもよいし、同一の形でもよい。
【0017】
また、スパッタを繰り返すことによりターゲット43の消耗状態が変化し、これによりスパッタされるターゲット43の量が変化し、本来達成されていた膜厚分布(付着膜厚の均一化)が変動する場合がある。このような場合は図5に示すように、ゲートバルブ15を開とし、予じめ真空排気した予備真空室85に膜厚補正板87,89回収し、新たな状況に適合した膜厚補正板と交換し、この新たな膜厚補正板87,89をローラ13により真空処理室11を導入する。このようにすることによって、真空処理室11を大気に曝すことなく、膜厚補正板87,89の交換を行なうことができる。
【0018】
図8は、具体的なシーケンスを示すフローチャートである。
膜厚補正板87,89の交換に際しては、真空処理室11における成膜作業を一旦停止し、ゲートバルブ15を開として、予じめ真空排気されている予備真空室85に膜厚補正板87,89を移送する。そして、膜厚補正板87,89が完全に予備真空室85に移送されたことを位置センサー93,93で確認し(図5参照)、ゲートバルブ15を閉とし、予備真空室85を大気に開放する。ついで、新たな膜厚補正板87,89を予備真空室85に入れ、予備真空室85を真空排気したのち、ゲートバルブ15を開とし、新たな膜厚補正板87,89を真空処理室11内に移送する。そして、位置センサー91,91により膜厚補正板87,89が真空処理室11内の所定位置に配置されたのちゲートバルブ15を閉とし、再び成膜処理を再開する。このようにして、真空処理室11を大気に曝することなく、膜厚分布の均一化を維持して成膜を連続的に行なうことができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、複雑な反転機構を必要とすることなく、眼鏡レンズの両面に反射防止膜等の薄膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる装置の実施例を示す縦断面である。
【図2】図1の線A−Aに沿った断面図(平面図)である。
【図3】基板ホルダーとターゲットおよび誘導結合型プラズマ発生装置との位置関係を示す説明斜視図である。
【図4】基板ホルダーの回転機構を示す説明図である。
【図5】基板ホルダーおよび膜厚補正板の搬送機構を示す説明図である。
【図6】ターゲット背面の磁石配置を示す配明図であり、(A)が平面図、(B)が(A)のB−B断面図である。
【図7】ターゲット、基板ホルダー、膜厚補正板の位置関係を示す説明斜視図である。
【図8】膜厚補正板の交換操作のシーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 真空処理室
13 搬送ローラ
15,17 ゲートバルブ
21 回転機構
23 上側支持部材
25 下側支持部材
27 チャッキング突起
29 モータ
31 基板ホルダー
33 眼鏡レンズ(基板)
41 スパッタ電極
42 ヨーク
43 ターゲット
44 磁石(S極)
45 スパッタ電源
46 磁石(N極)
47 マスフロー
49 スパッタガスボンベ
51 遮蔽板
61 誘導結合型プラズマ発生装置
63 高周波(RF)放電室
65 高周波(RF)コイル
66 内部磁場コイル
67 マッチングボックス
69 高周波(RF)電源
71 遮蔽板
73 マスフロー
75 反応性ガスボンベ
81 キャリア
83 導入室
85 予備真空室
87,89 膜厚補正板
91 位置センサ
93 位置センサ

Claims (12)

  1. スパッタにより、眼鏡レンズの両面に同時に成膜する方法であって、
    前記眼鏡レンズを平板状の基板ホルダーに搭載して真空処理室内に導入し、
    上側支持部材と、上端面から上方に突設されたチャッキング突起を有する下側支持部材と、をそれぞれ下方及び上方に駆動し、前記基板ホルダーの中心穴に前記チャッキング突起を嵌入するとともに、前記下側支持部材の上端面で前記基板ホルダーの下面を支持することで前記基板ホルダーを前記真空処理室内に導入されたときよりも高い位置で保持し、
    該真空処理室内において、以下の(i)回転工程(ii)スパッタ工程(iii)回転・移動工程、(iv)変換工程繰り返すことにより、所望の膜厚の金属化合物薄膜を眼鏡レンズの両面に同時に形成することを特徴とする両面同時成膜方法。
    (i)前記保持された状態で前記基板ホルダーを回転する回転工程
    (ii)前記眼鏡レンズの両面側に設けられたスパッタ装置を用いてターゲットを前記眼鏡レンズにスパッタし、前記眼鏡レンズの両面にそれぞれ金属ないしは金属の不完全反応物からなる金属系超薄膜を形成するスパッタ工程
    (iii)前記基板ホルダーを回転させて前記スパッタされた前記眼鏡レンズを回転・移動させる回転・移動工程
    (iv)前記回転・移動後の前記眼鏡レンズの前記金属系超薄膜と反応性ガスとを反応せしめて金属化合物の超薄膜に変換せしめる変換工程
  2. 前記変換工程を、反応性ガスのプラズマに曝すことにより行なう請求項1に記載の両面同時成膜方法。
  3. 前記変換工程を、反応性ガスのイオンビームを照射することにより行なう請求項1に記載の両面同時成膜方法。
  4. 前記基板ホルダーを円板状としその中心を軸として真空処理室内で水平方向に回転せしめ、基板ホルダーの中心から外周部に向かって面積が拡がるような台形ないし扇形のターゲットをスパッタすることにより、眼鏡レンズに形成する薄膜の膜厚分布が均一になるようにした請求項1に記載の両面同時成膜方法。
  5. 前記真空処理室に連設して真空処理室を大気に曝することなく連通可能な導入室を設け、前記真空処理室と前記導入室との間で前記基板ホルダーを搬送可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の両面同時成膜方法。
  6. 前記基板ホルダーを円板状としその中心を軸として真空処理室内で水平方向に回転せしめ、基板ホルダーに搭載された眼鏡レンズとターゲットとの間に、眼鏡レンズに形成される薄膜の膜厚分布を均一とするためのマスキング部材として膜厚補正板を設け、
    前記膜厚補正板は前記基板ホルダーの上側と下側で異なる形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の両面同時成膜方法。
  7. スパッタにより、眼鏡レンズの両面に同時に成膜する装置であって、
    真空処理室と、
    真空処理室内に外部から導入可能であり前記眼鏡レンズを搭載して水平方向に回転し、中心穴が形成された円板状の基板ホルダーと、
    基板ホルダーの両面側にそれぞれ設けられたスパッタ装置および反応性ガス供給源と、
    いずれも上下に駆動され上側支持部材及び上端面から上方に突設されたチャッキング突起を有する下側支持部材と
    前記上側支持部材及び前記下側支持部材をそれぞれ下方及び上方に駆動し、前記基板ホルダーの前記中心穴に前記チャッキング突起を嵌入するとともに、前記下側支持部材の上端面で前記基板ホルダーの下面を支持することで前記基板ホルダーを前記真空処理室内に導入されたときよりも高い位置で保持する手段と、
    当該保持状態で記基板ホルダーを回転することにより、前記眼鏡レンズを前記スパッタ源と前記反応性ガス供給源との間に交互に繰返し搬送する手段と、を備え、
    前記眼鏡レンズの両面に対して前記スパッタ装置によって金属ないし金属の不完全反応物からなる金属系超薄膜をスパッタにより形成し、ついで、前記反応性ガス供給源により、前記金属性超薄膜と反応性ガスとを反応せしめて金属化合物の超薄膜に変換せしめ、前記基板ホルダーの回転により前記金属系超薄膜の形成と前記金属化合物の超薄膜への変換を繰り返すことによって所望の膜厚の薄膜を形成するようにしたことを特徴とする両面同時成膜装置。
  8. 前記反応性ガス供給源としてプラズマ源を用いる請求項7に記載の両面同時成膜装置。
  9. 前記反応性ガス供給源としてイオンビーム発生源を用いる請求項7に記載の両面同時成膜装置。
  10. 前記スパッタ装置のターゲットを、対向する基板ホルダーの中心から外周部に向かって面積が拡がるような台形ないし扇形のターゲットとした請求項7に記載の両面同時成膜装置。
  11. 前記真空処理室に連設して真空処理室を大気に曝することなく連通可能な導入室を設け、前記真空処理室と前記導入室との間で前記基板ホルダーを搬送可能とされていることを特徴とする請求項7に記載の両面同時成膜装置。
  12. さらに、前記真空処理室に連設して、真空処理室を大気に曝することなく連通可能な予備真空室と;基板ホルダーとターゲットとの間に設けられ、眼鏡レンズに形成される薄膜の膜厚分布を均一とするためのマスキング部材としての膜厚補正板と;を設け;前記膜厚補正板は前記基板ホルダーの上側と下側で異なる形状とされていることを特徴とする請求項7に記載の両面同時成膜装置。
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