JPH03243763A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH03243763A
JPH03243763A JP3982590A JP3982590A JPH03243763A JP H03243763 A JPH03243763 A JP H03243763A JP 3982590 A JP3982590 A JP 3982590A JP 3982590 A JP3982590 A JP 3982590A JP H03243763 A JPH03243763 A JP H03243763A
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JP3982590A
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Junji Nakada
純司 中田
Hideaki Takeuchi
英明 竹内
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、スパッタリング装置及び方法に関し、特に連
続的に移送される基板上に連続的にスパッタリングを行
い薄膜を形成するスパッタリング装置及び方法に関する
ものである。
(従来の技術) 近年、光磁気記録媒体は、レーザー光による書き込み、
読み出し可能な光磁気ディスクとして大容量データーフ
ァイル等に利用されている。この光磁気ディスクはガラ
ス、プラスティック等の透明基板上にスパッタリング法
により誘電体層、記録層、保護層等の層構造を有してい
る。光磁気効果を示す前記記録層は、希土類金属(以下
rRE金属」と称する)と遷移金属(以下rTM金属」
と称する)の混合或いは積層状の薄膜より成る。
次に、薄膜を形成するためのスバ・フタ法について簡単
に説明する。スパッタリング技術は低圧雰囲気中におい
てArガス等の不活性ガスによるグロー放電を発生せし
め、プラズマ中のイオンを陰極ターゲットに衝突させて
、ターゲ・ント材料から原子をたたき出し前記ターゲッ
トに対向するように配置された基板に薄膜を付着形成す
る技術であり、広く工業的に利用されている。特に、タ
ーゲット上にターゲットと概ね平行な磁場成分を形成し
、電界と磁界を直交させることを特徴とするマグネトロ
ンスパッタリング法は、成膜速度が高く、また被スパツ
タリング基板の温度上昇を抑えるなどの効果があり、非
常に有益な方法として磁気記録媒体や半導体の製造工程
の中で広く利用されている。
本発明者らは基板通過型のスパッタリング装置に関して
、中央のスパッタリングターゲットを挟み込むように配
置された両端のスパッタリングターゲットが互いに向き
合うように傾斜させた構造の装置を提案した(特願昭6
3−328739号)。この装置により、両端のスパッ
タリングターゲットの傾斜角度や各ターゲットのサイズ
並びにターゲットと基板との距離関係を適切に設定する
ことにより、膜厚及び底膜組成比等が均一にする薄膜形
成技術を高めることが出来た。
本発明者ら前記発明を踏まえ更にターゲットの利用効率
及びスパッタ粒子の付着効率を高めるべく、併設された
ターゲット同志の間隔を近づける方法を検討した。これ
により両端のターゲットの傾斜角度を小さくでき、かつ
基板とターゲットとの距離を短く設定でき、スパッタ粒
子の飛散空間を狭くできることから、スパッタ粒子の基
板への付着率を従来に比較して8%程度向上できる。
然し、併設するターゲット同志を近づけることにより、
新たな問題が発生する。この問題は、第6図に示すよう
に、例えば、裏面側に磁石が配置された長方形の3つの
ターゲラ)71.72.73を非常に接近させた状態で
設置した場合、両側のターゲット71.73の表面に形
成されるエロージョン領域(斜線にて示す)のうち、タ
ーゲットが隣合う側のエロージョン部分52.55と隣
合わない所謂端部側のエロージョン部分51.56とで
は、エロージョン領域の形成幅Wが異なると言う現象が
生じていた。第6図に示す場合は、中央のターゲット7
2上に形成される磁界の影響によって、両端のターゲラ
)71.73の中央ターゲット寄りに形成される磁力線
32.37(第5図参照)が横方向から押し潰されるよ
うに上方に高(伸びたループを描く結果、前記エロージ
ョン部分52.55の幅Wが前記エロージョン部分51
.56よりも狭く形成されてしまう。
このようにターゲットが隣合う側の前記エロージョン部
分52.55の方が幅Wが小さく形成されるような所謂
エロージョン領域の非対称性が発生すると、膜厚分布や
膜組成の均一性に大きな影響を与える。つまり、例えば
第6図に示すターゲット71と73とを30’程度傾斜
させて向き合わせてスパッタリングすると、これらのタ
ーゲットから飛び出したスパッタ粒子の飛散分布は、そ
の望ましい分布曲線として第8図にしめず(2)の曲線
のようになだらかな線にならず、第7図に示すように特
異なピーク点を有した形状の分布曲線が現れる。この結
果、膜厚分布および組成比が不均一になる。又、ターゲ
ットの消耗も均一に行われない為にターゲットの利用効
率の低下を招くものであった。
一方、前述の場合とは逆に隣合うターゲットが有る側の
エロージョン領域の方が無い側のエロージョン領域の幅
Wよりも広くなる場合がある。これは、例えば、特公昭
63−65754号公報に開示されている。これは、隣
合うターゲット上にて形成されるエロージョン領域にて
形成される電子のドリフト運動が互いに同方向に成るよ
うにして、基板及び形成薄膜の温度上昇を抑えることを
目的としたものであるが、この場合、隣合うターゲット
が有る側のエロージョン領域の方が隣合うターゲットが
無い側のエロージョン領域の幅Wよりも広くなり、やは
りエロージョン領域の非対称性の問題は発生していた。
このように、何れの場合においても、複数のターゲット
を接近させて設けた構成、即ち特定の磁力線が他の磁力
線により影響を受けるような複数カソードの併設型のマ
グネトロン型のスパッタリング装置においては、各ター
ゲットが独立して設けられた場合のように、ターゲット
下方に配置された磁石の形状に対応した所望する対称形
状とはならない。
この問題は、ターゲット同志の間隔を狭くするだけでも
発生するが、この接近に加えて隣合うターゲットが互い
に向き合うように傾斜した場合にさらに発生し易く、ま
た、特にターゲット材料が常磁性体と強磁性体の組合せ
の場合に、ターゲット表面上に形成される磁力線のルー
プ形状に大きい格差が生じ易いことから、最も顕著にあ
られれる。
(発明の目的) 本発明の目的は、形成された少なくとも記録層が均一な
膜厚分布および均一な組成比を持ち、ターゲット利用効
率も良く、また高い成膜速度で形成することができるス
パッタリング装置を提供することにある。
(発明の構成) 本発明のかかる目的は、板状に構成した複数のスパッタ
リングターゲットを、被成膜体である基板の移送方向に
対して直交方向に長形に延ばして対向させ、該基板上に
少なくとも2つ以上のターゲット材料からなる薄膜を形
成する基板通過型のスパッタリング装置において、前記
ターゲットの表面近傍に電界と略直交する成分を有した
磁界によってエロージョン領域を形成するようにターゲ
ット裏面側に磁石が配設されており、前記ターゲットの
表面側にて前記電界と直交する磁界成分を変更可能な磁
界鋼整手段が前記ターゲットの近傍に設けられ、前記磁
界鋼整手段により少なくとも前記各ターゲット同志が隣
接する側に形成されたエロージョン領域と隣接しない側
に形成されるエロージョン領域との分布を均等化するよ
うに構成されたことを特徴とするスパッタリング装置に
より達成することができる。
以下、図面に例示した本発明の実施態様について詳細に
説明する。
〔実施態様〕
第1図は、本発明の一実施態様であるスパッタリング装
置の概略図を示す。
本実施態様のスパッタリング装置は、それぞれ独立した
排気系17を持つ複数の真空室がゲートバルブ18によ
り連通可能に仕切られており、そのうち連続したスパッ
タ室19.20.21において、所望の薄膜を形成でき
るようになっている。
そして、搬送経路を形成した搬送ロール14に案内され
た複数の基板ホルダー37は、例えば横に3個の基板A
、B、Cを保持して、前記スパッタ室19.20.21
内に連続して一定速度で移送されるように構成されてい
る。又、前記基板A。
B、Cの大きさは数十mmk〜300mm程度のものが
用いられる。
前記スパッタ室20の底部側には、中央部カソード3と
該中央部カソード3の両側の両端部カソード4a、4b
が設置されており、例えば、RE金金属ら威る矩型の第
1スパツタリングターゲツトlをはさむ位置に、TM金
金属らなる同じく矩型の第2スパツタリングターゲツト
2a、2bが基板走行方向に沿って並設されている。前
記第1スパツタリングターゲツトl並びに2つの前記第
2スパツタリングターゲツト2a、2bの裏面側には、
各ターゲット表面に漏れ磁界を発生させる永久磁石5.
6a、6bが設置されている。また、アースシールド1
5.16も両ターゲット間及びターゲット周囲で異常放
電が発生しないように適所に設置さている。又、前記各
ターゲット1.2a、2bは熱伝導率の良い銅製のバッ
キングプレート38に支持されており、基板搬送方向に
対して横方向に細長い長方形に権威されている。
さらに、前記両端部カソード4a、4bは、互いに向い
合うように傾斜して位置されており、前記第1スパツタ
リングターゲツト1のスパッタ平面と前記第2スパツタ
リングターゲツト2a、2bのそれぞれのスパッタ平面
との間のなす角度αが、任意の角度に固定保持できるよ
うに権威されている。尚、前記両端部カソード4a、4
bの保持構造は、例えばボルト締め等の周知の構造であ
るので第1図において省略する。
前記各ターゲット1.2a、2bの表面側にて形成され
る漏れ磁界は、基板とターゲット間との路上下方向の電
界と直交する磁界成分を有しており、この磁界成分を変
更可能な磁界鋼整手段が設けられている。すなわち、こ
の磁界鋼整手段の権威は、前記磁石6a、6bをターゲ
ットの裏面側に対向する磁極端がほぼ同一平面上に位置
するように保持部材39に夫々一体固定されており、前
記保持部材39が回転軸40を中心にして回動可能に支
持されている。
前記ターゲラ1−2a、2bに対して前記保持部材39
とが前記回転軸40を支点にして傾斜自在になされてい
る。これにより、前記磁石6a、6bの磁極端は、前記
回転軸40を挟んで両側においてターゲット裏面との距
離が前記保持部材の回動に伴って変更することができる
このように権威されたカソードによれば、前記磁界鋼整
手段の保持部材39の位置調節を行うことにより、前記
ターゲット2a、2bの表側に形成される漏れ磁界の強
さ並びに形状を調整できる。
従って、エロージョン領域の幅Wに大きく関与している
磁界成分(電界に対して略直交する磁界成分)をコント
ロールできるので、第2図に示すように、前記ターゲラ
)1.2a、2bにおいて、その長辺が隣接する側に形
成されたエロージョン領域60bと61aおよび61b
と62bの場合のように、エロージョン領域を形成する
独立した磁界域同志が相互に影響し合う場合と、影響を
受けない箇所に形成されるエロージョン領域60a。
62aとの形状の均衡(エロージョン領域60a。
60b、62a、62bの幅Wが同じになる)をはかる
ことができる、なお、ここでは前記ターゲット1に形成
された前記エロージョン領域61a。
61bに関しては、両側の磁界の影響力が同じならば、
幅Wは同じになり非対称形にはならない。
なお、前記永久磁石5.6a、6bの内方には、ターゲ
ットの冷却を行う冷却水路7.8a、8bが形成されて
おり、また前記各矩型スパッタリングターゲット1.2
a、2bにはそれぞれスパッタ電源9.10a、10b
が接続されている。
また、前記ターゲット1の上方には、前記各ターゲラ)
1.2a、2bから蒸発するスパッタ粒子の前記基板A
、B、Cへの入射角度を規制するためのスリットを権威
する規制部材42.43が配設されている。前記規制部
材42.43、は、それぞれターゲット長手方向に沿っ
て延びる板状に形成されている。尚、前記規制部材42
.43の高さ位置は、前記ターゲット1からの距離が最
も遠くなる所、即ち前記基板A、B、Cに近接した高さ
に位置することが望ましい。
上記のように権威されたスパッタリング装置の前記スパ
ッタ室20にアルゴン(A r )ガス等の不活性ガス
をガス導入口49から導入し、且つ前記各ターゲット1
.2 a s 2 bに適宜スパッタパワーを付加させ
た状態にしておき、前記基板ホルダー37に前記基板A
、B、Cを装着する。そして、前記基板A、B、Cが装
着された複数の前記基板ホルダー37は、連続して前記
スパッタ室20に移送されて行き前記基板A、B、C上
に薄膜が形成される。
このように、複数の前記基板A、B、Cは前記基板ホル
ダー37に保持されて連続的に移送されながらスパッタ
リングされるので、生産性を向上させることができる、
また、前記スパッタリング室20内において、上述した
ように各ターゲット毎におけるエロージョン領域の形状
が対称形に保たれ、そして全体としてのエロージョン領
域の対称性も確保できるので、前記基板A、B、Cはス
パッタ粒子の飛散状態にムラがない所を通過することに
より、各基板A、B、Cに形成された磁性薄膜はその膜
厚にムラがないだけでなく、組成の点においても極めて
均一な薄膜を形成することができる。更に、各ターゲッ
ト毎におけるエロージョン領域の形状が対称形に保たれ
ることにより、ターゲットの消耗を均一にできて、該タ
ーゲットを無駄なく効率良く使用することができる。
本発明の装置は前記実施態様に限られるものではなく、
例えば、前記基板ホルダー37の搬送構造は種々変更で
きることは勿論、前記永久磁石5.6a、6bは電磁石
に変更することにより磁界強度を自在に制御することが
できる。
さらに、前記第1スパツタリングターゲツト1は7M金
属とし、前記第2スパツタリングターゲツト2a、2b
をRE金金属ら構成することもできる。
尚、上記実施態様では、前記基板ホルダー37に前基板
を3枚固定するように装着したが、ターンテーブルを備
えた基板回転構造であってもよいことは言うまでもない
本発明における前記磁界鋼整手段は、前記実施JLQ様
に前記保持部材39を回転軸40にて回動可能にした構
造に限るものではなく、第3図に示すように、前記各タ
ーゲット1.2a、2bのうち隣合うターゲットが無い
側面に沿って補助磁石50をカソード中央に向くように
互いに向き合うように配置した構造にすることができる
。前記補助磁石50の磁力は特に限定するものでは無く
、その設置位置やターゲラ)2a、2bの裏面(′r1
磁石6a、6bとの兼ね合いにより設定することができ
る。また、前記補助磁石50は固定構造に限らず適宜移
動できるように構成することもできる。
また、本発明における前記磁界鋼整手段は、前記磁石6
a、6bそのものが磁界調整機能を有するようにしても
よい、すなわち、第4図に示すように、前記各実施態様
におけるターゲラ)2a。
2bの少なくとも長辺に沿った部分の磁石の磁力強度を
変えるべく、例えば図中において右半分70と左半分7
1というように、外側の磁石を長手方向の中心線の左右
に分割した構成にすることができる。従って、例えば、
前記各ターゲットのうち隣合うターゲットがある側より
も無い側の磁石の強度を強くするように磁気特性の異な
った磁石により前記エロージョン領域の形状を所望にす
ることができる。
本発明は前記実施態様を適宜組み合わせた構成であって
もよいことは勿論である。
さらに、本発明は、光磁気記録媒体に限るものではなく
、その他例えば光ディスク、超格子薄膜等の積層構造の
薄膜の底膜にも応用できるものである。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明のスパッタリング装置は、タ
ーゲットの表面近傍に電界と略直交する成分を有した磁
界によってエロージョン領域を形成するようにターゲッ
ト裏面側に磁石が配設されており、前記ターゲットの表
面側にて前記電界と直交する磁界成分を変更可能な磁界
鋼整手段が前記ターゲットの近傍に設けられたので、前
記磁界鋼整手段により少なくとも前記各ターゲット同志
が隣接する側に形成されたエロージョン領域と隣接しな
い側に形成されるエロージョン領域との分布を不均等化
を回避でき、さらに、スパッタ粒子の飛散レベルを全体
として平均且つ安定に常に保つことができるようになり
、均一な膜厚分布及び均一な組成比にでき、又、併設し
たターゲット間の間隔を狭くできるので、スパッタ粒子
の飛散空間を狭くでき、該スパッタ粒子の基板への付着
率を高めることができる。
また、本発明によれば、エロージョン領域がターゲット
毎に均一に分布するので、ターゲットの消耗を均一にで
きて、該ターゲットを無駄なく効率良く使用することが
できる。
以下、実施例により本発明の効果をさらに明確にするこ
とができる。
裏簾班上。
第1図のスパッタリング装置において、第1スパツタリ
ングターゲツト1にRE金属ターゲットとしてTb(幅
100mX長さ610sX厚み5am)を銅製のバッキ
ングプレートを介して装着し、両側の第2スパツタリン
グターゲツト2a、2bに7M金属ターゲットとしてF
es。、Co、。。
(輻100w+x長さ610aaX厚み4m)を同じく
バッキングプレーとを介して装着した。各ターゲット間
の距離は仮に傾斜角度を零として中央のターゲットの平
面状に展開して距離を測った場合に、隣合うターゲット
の中心距離は130mmであった。ターゲット・基板間
距離(Lts)は120m+aに設定し、又、スパッタ
室のアルゴンガス圧は3. OX 10−’Torr 
とした。
各ターゲットの裏面側には、マグネトロンスパッタリン
グを可能にする磁石5.6a、6bが設けられている。
そして、カソード全体を第1図のように組み立てるとき
に、各々のカソードの組立段階において、保持部材39
の回動調節を行い、ターゲット表面の磁場強度の測定を
実施して磁界強度の調整を行った。
先ず、中央のカソードに関しては、前記ターゲツト1長
手方向のエロージョン領域において、ターゲット表面か
ら3mmの地点における該ターゲットと平行な磁界成分
の最大値を300ガウスとした。そして、傾斜した両端
のカソードについては、前記ターゲット2a、2bの長
手方向のエロージョン領域のうち、他のターゲットに隣
接しない側のエロージョン領域において、ターゲット表
面から3mmの地点におけるターゲットと平行な磁場成
分の最大値は450ガウスとするように前記保持部材3
9を回動して、磁石とターゲットとの距jl!(裏面側
におけるギャップ)を変えるように調整した。
前記第2スパツタリングターゲツ)2a、2bの傾斜角
度(α)は30°に設定した。前記各ターゲットはそれ
ぞれDC電源であるターゲット電fi9.10a、10
bにより電力が供給されるが、前記第2スパツタリング
ターゲツト2a、2bに供給した電力は夫々420ボル
ト、放電電流が2゜4アンベヤであり、中央の第1スパ
ツタリングターゲツト1に供給した電力は380ボルト
、放電tiが2.6アンペヤであり、約30分間スパッ
タリングを行いエロージョン領域の形成状態を観察した
。この結果エロージョン領域の形状は第2図に示す如く
両端の第2スパツタリングターゲツト2a、2bにおい
て長辺部分の各エロージョン幅が18mmと全く同じに
形成された。また、第1スパツタリングターゲツトlの
長辺部分の各エロージョン幅は各22mmに形成された
更に、膜厚分布の測定を実施した。これは、基板A、B
、Cが移動するすべての位置での基板移動ライン上に一
様にプラスチック素材の基板を複数偏置いた状態でスパ
ッタリングを行なった結果、形成された膜厚を測定した
。この結果、基板に形成された膜厚は酸膜領域において
その厚み分布がゆるやかな曲線を描くように形成されて
おり、第8図に示すようにスパッタ粒子の飛散状態に以
上の良好な状態によって形成されたことが容易に推定で
きた。また、このことから第8図に示すスパッタリング
のデータから、放膜組成比を推定することができ、これ
らの結果から成膜速度の向上に加えて膜厚分布ならびに
組成比の均等化の促進ができることが判った。
裏益班り。
第3図に示すように補助磁石50が設けられたカソード
を備えたスパッタリング装置において、実施例1と同様
に第1スパツタリングターゲツト1にRE金属ターゲッ
トとしてTb(幅100m×長さ610閣×厚み5mm
)を銅製のバッキングプレートを介して装着し、両側の
第2スパツタリングターゲツト2a、2bに7M金属タ
ーゲットとしてFete、 Co!111  (幅10
0mo+X長さ610閣×厚み4■)を同じくバッキン
グブレーとを介して装着した。各ターゲット間の距離は
仮に傾斜角度を零として中央のターゲットの平面状に展
開して距離を測った場合に、隣合うターゲットの中心距
離は130m−であった。ターゲット・基板間距離(L
ts)は120m+aに設定し、又、スパッタ室のアル
ゴンガス圧は3. OX 10−3Torrとした。
中央並びに両端のスパッタリングカソードの全てのエロ
ージョン領域において、ターゲット表面から3mmの地
点におけるターゲットと平行な磁場成分の最大値を30
0ガウスとした。そして、前記補助磁石50は前記各タ
ーゲットの端縁からlQmm左右に離れた位置で、前記
ターゲット2a、2bのターゲット表面の延長面から2
mm上方の所に、隣接する磁石6a、6bと同極が接近
するように設置されている。前記補助磁石50の強度は
、ターゲット2a、2bに面した面からターゲット方向
に3mmの距離の所にて100ガウスとした。
前記第2スパツタリングターゲツト2a、2bの傾斜角
度(α)は30°に設定とし、前記各ターゲットはそれ
ぞれDC電源であるターゲ・ント電源9.10a、10
bにより電力が供給されるが、前記第2スパツタリング
ターゲ・ント2a、2bに供給した電力は夫々420ボ
ルト、放電電流が2゜4アンベヤであり、中央の第1ス
パツタリングターゲツ)1に供給した電力は380ボル
ト、放電電流が2.6アンペヤであり、約30分間スパ
ッタリングを行いエロージョン領域の形成状態を観察し
た。この結果、エロージョン領域の形状は第2スパツタ
リングターゲツト2a、2bにおいて長辺部分の各エロ
ージョン幅が16mmと全く同じに形成された。また、
第1スパツタリングターゲツトlの長辺部分の各エロー
ジョン幅は各20mmであった。
更に、膜厚分布に関しては、実施例1と同様に基板A、
B、Cが移動するすべての位置での基板移動ライン上に
一様にプラスチック素材の基板を複数偏置いた状態でス
パッタリングを行なった。
この結果、実施例1と同様に基板に形成された膜厚は成
膜領域においてその厚み分布がゆるやかな曲線を描くよ
うに形成されており、第8図に示すようにスパッタ粒子
の飛散状態よりも良い状態によって形成されたことが容
易に推定でき、このことから第8図に示すこの種のスパ
ッタリングの基礎データから、組成化が良いことを推定
することができた。
裏腹桝1 本実施例が実施例1と異なる点は、第1図に示すスパッ
タリング装置における磁石回動構造を無くして保持部材
の固定型にし、その代わりに磁気特性の異なった磁石を
第4図に示すように配置した。すなわち、併設された前
記各ターゲットのうち隣合うターゲットがある側よりも
無い側の磁石の強度を強くするように磁気特性の異なっ
た磁石により前記エロージョン領域を形成し、前記磁石
そのものが前記磁界鋼整手段として構成した。これ以外
は実施例1と全く同じ条件にてスパッタリングを行った
。なお、カソード全体を第1図のように組み立てる前に
、各々のカソードの組立段階において、ターゲット表面
の磁場強度の測定を実施して磁界強度の調整を行った。
そして、エロージョン領域の形成状態を観察した結果、
エロージョン領域の形状は第2図に示す如く両端の第2
スパッタリングターゲツ1−2a。
2bにおいて長辺部分の各エロージョン幅が18mmと
全く同じに形成された。また、第1スパツタリングター
ゲツト1の長辺部分の各エロージョン幅は各22mmに
形成された。この結果から、前記各実施例と同様に基板
に形成された膜厚は成膜領域においてその厚み分布がゆ
るやかな曲線を描くように形成されており、膜厚分布の
均一化のみならずRE金金属7M金属との組成化を良好
なものにでき、しかも、成膜速度の向上も行うことがで
きることが判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスパッタリング装置における一実施
態様の概略側面図、第2図は第1図におけるターゲット
のエロージョン領域を示すための概略平面図、第3図は
本発明の他の実施B樟におけるスパッタリング装置の概
略側面図、第4図は本発明における磁石の配置形態を示
した要部の概略平面図、第5図は従来のスパッタリング
装置におけるカソードの磁石の磁界の変化を示すための
概略図、第6図は第5図のような磁界変化が生じたたと
きのエロージョン領域の状態を示すためのターゲット部
分の概略平面図、第7図はスパッタ室内における傾斜し
て向き合ったターゲットによる基板走行方向に沿った基
板位置における膜厚変化を示すグラフ、第8図は傾斜角
αを30度に一定にしたときのスパッタ室内において基
板走行方向に沿った基板位置における中央のRE金金属
両端の7M金属の膜厚変化を示すグラフである。 (図中符号) l−・第1スパツタリングターゲツト、2a、2b−第
2スパツタリングターゲツト、3・・・中央部カソード
、4a、4b−両端部カソードミ5.6a、6b・・−
磁石、 7.8a、8b−・−冷却水路、 9.10a、10b・−スパッタ電源、14・・−搬送
ロール、 15.16・−アースシールド、 17−・排気系、  18−・−ゲートバルブ、19.
20.21−スパッタ室。 7−・・基板ホルダー  39−・・保持部材、O−・
−回転軸、 42.43−規制部材、O・・・補助磁石
、 0.61.61・・・エロージョン領域。 第 2 図 第 図 第 図 第 図 第7図 14A斗#tx−jo(dog)  t−ts−too
rm−)手続補正書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)板状に構成した複数のスパッタリングターゲットを
    、被成膜体である基板の移送方向に対して直交方向に長
    形に延ばして対向させ、該基板上に少なくとも2つ以上
    のターゲット材料からなる薄膜を形成する基板通過型の
    スパッタリング装置において、前記ターゲットの表面近
    傍に電界と略直交する成分を有した磁界によってエロー
    ジョン領域を形成するようにターゲット裏面側に磁石が
    配設されており、前記ターゲットの表面側にて前記電界
    と直交する磁界成分を変更可能な磁界調整手段が前記タ
    ーゲットの近傍に設けられ、前記磁界調整手段により少
    なくとも前記各ターゲット同志が隣接する側に形成され
    たエロージョン領域と隣接しない側に形成されるエロー
    ジョン領域との分布を均等化するように構成されたこと
    を特徴とするスパッタリング装置。 2)前記磁石は前記各ターゲットの裏面側に対向する磁
    極端がほぼ同一平面上に位置するように保持部材に夫々
    一体固定されており、前記磁界調整手段は前記保持部材
    が回転軸を中心にして回動可能に支持されて、前記ター
    ゲットに対して前記保持部材が傾斜自在になされ前記磁
    極端とターゲット裏面との距離が前記保持部材の回動に
    伴って変更するように構成された請求項1に記載のスパ
    ッタリング装置。 3)前記磁界調整手段は、前記各ターゲットのうち隣合
    うターゲットが無い側面に向き合うように配置した補助
    磁石にて構成された請求項1のスパッタリング装置。 4)併設された前記各ターゲットのうち隣合うターゲッ
    トがある側よりも無い側の磁石の強度を強くするように
    磁気特性の異なった磁石により前記エロージョン領域を
    形成し、前記磁石そのものが前記磁界鋼整手段として構
    成された請求項1のスパッタリング装置。
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