JPH02173260A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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JPH02173260A
JPH02173260A JP32873988A JP32873988A JPH02173260A JP H02173260 A JPH02173260 A JP H02173260A JP 32873988 A JP32873988 A JP 32873988A JP 32873988 A JP32873988 A JP 32873988A JP H02173260 A JPH02173260 A JP H02173260A
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rectangular
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純司 中田
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英明 竹内
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/14Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates
    • H01F41/18Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for applying magnetic films to substrates by cathode sputtering
    • H01F41/183Sputtering targets therefor

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Thin Magnetic Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、大容量データファイル等に使用される光磁気
記録媒体の製造装置に関し、詳しくは同時スパッタリン
グ法を用いて光磁気記録層を形成するスパッタリング装
置に関するものである。
(従来の技術) 近年、光磁気記録媒体は、レーザー光による書き込み、
読み出し可能な光磁気ディスクとして大容量データーフ
ァイル等に利用されている。この光磁気ディスクはガラ
ス、プラスティック等の透明基板上にスパッタリング法
により誘電体層、記録層、保護層等の層構造を有してい
る。光磁気効果と示す前記記録層は、希土類金属(以下
rRE金属」と称する)と遷移金属(以下rTM金属」
と称する)の混合或いは積層状の薄膜より成る。
次に薄膜を形成するためのスパッタ法について簡単に説
明する。スパッタリング技術は低圧雰囲気中においてA
rガス等の不活性ガスによるグロー放電を発生せしめ、
プラズマ中のイオンを陰極ターゲットに衝突させて、タ
ーゲット材料から原子をたたき出し前記ターゲットに対
向するように配置された基板に薄膜を付着形成する技術
であり、広く工業的に利用されている。特に、ターゲッ
ト上にターゲットと概ね平行な磁場成分を形成し、電界
と磁界を直交させることを特徴とするマグネトロンスパ
ッタリング法は、成膜速度が高く、また被スパツタリン
グ基板の温度上昇を抑えるなどの効果があり、非常に有
益な方法として磁気記録媒や半導体の製造工程の中で広
く利用されている。
従来の光磁気記録媒体の磁気記録層を形成するスパッタ
リング装置については、例えば、特開昭63−1166
4号、同63−171878号、同63−227779
号公報等に種々開示されているが、その基本的゛構造に
ついて第10図及び第11図に基づいて説明する。第1
0図は回転成膜装置と呼ばれているスパッタリング装置
である。
図中の真空チャンバー103の下方側に設けられたマグ
ネトロンスパッタカソード100は、例えば裏側に永久
磁石102を有し、それぞれRE金金属7M金属から成
る円形のターゲット101 a。
101bがスパッタ電源104a、704bに接続され
て所定の間隔をあけて配置されている。前記ターゲット
l 01 a、  10 l bに対向した位置にある
公転基板ホルダー106に基板105がを固定され、前
記ターゲットI Ol a、  + Ol bのほぼ中
央に対応した回転軸108を中心として前記公転基板ホ
ルダー106が公転することにより、前記基板上にRE
金金属7M金属を交互に付着させ混合薄膜を形成する。
本装置では、前記記録層の構造変化は、前記公転基板ホ
ルダー106の回転数とそれぞれのターゲット101a
、101bに印加するパワー比でコントロールできるた
めに比較的制御性が良く、記録層の磁化量、保磁力。
光磁気効果(カー効果)の優れた特性を得るのに、RE
金属層とTM金属層の積層構造を自由に変えることがで
きるために、高品質な媒体の形成が可能である。
これまでの研究結果から高品質の光磁気ディスクを得る
には、膜厚分布は±5%以内を確保する必要があり、望
ましくは±3%以内である。しかし、一般に、膜厚分布
修正板107等を有しない単に公転するだけの成膜装置
では、円形基板上の記録層の膜厚分布、すなわち、 !                      )以
上と大きくなってしまうため、光磁気ディスクとしての
動特性を評価した場合、ディスク円周方向のC/NやC
/N等のエンベロープ特性、すなわち、ディスク円周方
向におけるキャリア信号の変動が大きくなり良くないと
いう欠点が生じ易い。
そのため従来は第10図に示すように基板公転構造に加
えて膜厚分布修正板107なるものを設置して膜厚補正
を行なっている。一方、他の方法として、第11図に示
す装置のように基板公転ホルダー106に加え、自転軸
114、固定ギア112、遊星ギア113等を有した構
造によれば、前記基板105を自公転できるようになっ
ている。
しかし、第10図に示す前者の方法は、前記膜厚分布修
正板107に付着堆積した膜の脱落等により発生するダ
ストの影響により、成膜面にピンホールが生じるという
問題があった。また、第11図に示す後者の方法は、前
記膜厚分布修正板107を用いなくてすむが、自公転機
構が複雑になるという欠点を有している。さらに、回転
成膜方式全撮にいえることとして、誘電体層、保護層。
記録層の各層の成膜が、それぞれ独立した成膜チャンバ
ーで行なわれるため、基板ホルダーのチャンバー間の移
送と、基板ホルダーの回転軸を回転手段に取りつけるチ
ャッキング等の工程が必要になる。これらの成膜に直接
関与しない基板搬送や、成膜準備のセツティング時間の
割合が大きく生産性が上がらないという宿命的な問題が
あり、コスト的に最も重要な問題点であった。
前述のパレット回転方式のスパッタリング装置の問題点
を解決するために、生産性の向上を目的として第12図
に示す様な基板通過型のスパッタリング装置が提案され
ている。この装】は、RE金金属7M金属との金属間化
合物(以下IMOと称す)から成る合金ターゲット12
3(あるいはRE金金属7M金属、IMCの3要素から
成る合金ターゲット)がスパッタ電源130に接続され
、裏側に永久磁石124を有する矩型スパッタリングカ
ソード122を設え、ターゲット表面に対向して、前記
ターゲット123の長平方向に対し直角の方向(矢印A
方向)に基板125が、一定速度で移送しつつ、前記タ
ーゲット材料からなる記録層を形成する装置である。本
装置では通常、前記基板125が基板ホルダー121に
その移動方向に対し横方向に2〜3枚並列で、しかも連
続移動成膜されるために生産性が大幅に向上する。この
基板通過型のスパッタリング装置の欠点は、主に前記合
金ターゲット123の特性に起因している。すなわち、
前記合金ターゲット123を用いて合金薄膜を作る場合
、前記合金ターゲット123による、基板方向へのター
ゲット元素(スパッタ粒子)の放出角度分布は各々の元
素によって異なる。これは、例えば、前記合金ターゲッ
ト123に対向して静止させた状態で設置した複数の基
板に付着したサンプルについて、サンプルごとの薄膜の
構成元素の組成比について調べてみると、前記ターゲッ
ト123の中心部分に対向する位置のサンプルについて
は、RE金金属割合が多く、前記ターゲット123の外
側部分に対向する位置のサンプルについては、中心から
外側に行くに従ってRE金金属割合が減少する傾向にあ
る。
従って、前記合金ターゲット123を使った前記基板通
過型のスパッタリング装置では、前記基板125は、前
記合金ターゲット123の長平方向に対し直角の方向に
移動しつつ薄膜が形成されるため、成膜開始時(図中ス
パッタ室の左寄りの位置において)は、RE金金属付着
割合が少なく、その後、前記合金ターゲット123の中
央部分に対向する位置ではRE金金属割合が多くなり、
その後スパッタ室の右寄りの位置にてびRE金金属割合
が少なくなるいう具合に、前記基板125が通過するラ
インに沿った、成膜工程が完了するまでに微妙に組成の
変化を伴うことになる。この組成変化の割合が大きい場
合、C/N劣化という特性上の問題が生じる。さらに、
前記合金ターゲット123におけるもう一つの大きな欠
点は、ターゲットの長時間の使用によって徐々に組成比
が変化してくるという問題である。従って、前記合金タ
ーゲット123の寿命が短くなり、交換が必要となるた
めに製品のコストを上昇させるという問題を抱えていた
このように前記基板通過型スパッタリング装置の欠点で
ある合金ターゲットのスパッタリング粒子の放出角度分
布の問題、並びに長時間使用における組成ズレの問題を
解決する成膜方法として、本出願人が先に出願した特願
昭62−248876号が提案されている。これは、タ
ーゲットとしてRE金金属び7M金属の別々の単体を使
用し、1つの7M金属のターゲットの両側にRE金金属
ターゲットを位置させ、さらに膜厚分布を均一にするた
めに、RE金金属ターゲットを互いに向き合うように傾
斜させる方法である。
本発明者は前記特願昭62−248876号の方法を基
にして更に高品質な光磁気記録媒体を提供すべく鋭意研
究を重ねた結果、合金でない前記各ターゲットの幾何学
的配置、移動する前記基板と前記各ターゲットとの位置
関係及び移動方向の寸法関係、傾斜させるターゲットの
傾斜角度などがある種の法則的関係をもって膜厚分布、
組成分布に好ましい影響を及ぼすことが明らかになって
来ている。
(発明の目的) 本発明の目的は、形成された少なくとも記録層が均一な
膜厚分布および均一な組成比を持ち、且つ高い成膜レー
トで形成することができ、磁気記録媒体の高品質化が実
現できるとともに製造コストの低廉性を実現できるスパ
ッタリング装置を提供することにある。
(発明の構成) 本発明のかかる目的は、被成膜体である基板に複数のス
パッタリングターゲットを対向させ、該基板上に少なく
とも第1および第2の金属の合金薄膜から成る光磁気記
録層を形成する基板通過型のスパッタリング装置におい
て、前記第1の金属から成る第1の矩型スパッタリング
ターゲットをはさむ位置に前記第2の金属からなる第2
の矩型スパッタリングターゲットが基板走行方向に沿っ
て並設され、かつ、2つの前記第2の矩型スパッタリン
グターゲットが向い合うように傾斜して位置されており
、前記第1の矩型スパッタリングターゲットのスパッタ
平面と前記第2の矩型スパッタリングターゲットのスパ
ッタ平面との間のなす角度をαとし、前記第1の矩型ス
パ・ンタ、リングターゲットの基板走行方向に沿った短
辺の長さをaとし、前記第2の矩型スパッタリングター
ゲットの基板走行方向に沿った短辺の長さをbとし、前
記第1の矩型スパッタリングターゲットのスパッタ平面
と前記基板の距離をLtsとしたとき、下記式 %式% の関係を満足するように構成されたことを特徴とするス
パッタリング装置により達成することができる。
以下、図面に例示した本発明の実施態様について詳細に
説明する。
〔実施態様〕
第1図は、本発明の一実施態様であるスパッタリング装
置の概略図を示す。
本発明に基づくスパッタリング装置は、それぞれ独立し
た排気系17を持つ複数の真空室がゲートバルブ18に
より連通可能に仕切られており、そのうち連続したスパ
ッタ室19.20.21において、所望の薄膜を形成で
きるようになっている。そして、搬送経路を構成した搬
送ロール14に案内されて複数の基板ホルダー13が前
記スパッタ室19.20.21内を一定速度にて移動さ
れる。前記基板ホルダー13の底部には、例えば円形の
被成膜体である基板11が基板マスク12こより固定さ
れている。なお、前記基板ホルダー13が前記基板11
を保持する数は複数であってもよい。又、前記基板11
の保持位置の変更は前記基板ホルダー13の底面を移動
出来る構成としたり、その他基板ホルダー自体を付は替
えることにより容易におこなうことができる。
前記スパッタ室20の底部側には、中央部カソード3と
該中央部カソード3の両側の両端部カソード4a、4b
が設置されており、例えば、RE金金属ら成る第1の矩
型スパッタリングターゲット1をはさむ位置に、1M金
属からなる第2の矩型スパッタリングターゲット2a、
21:Iが基板走行方向(矢印六方向)に沿って並設さ
れている。
前記第1の矩型スパッタリングターゲット1並びに2つ
の前記第2の矩型スパッタリングターゲット2a、2b
の裏面側には、各ターゲット表面に漏れ磁界を発生させ
る永久磁石5.6a、6bが設置され、また、アースシ
ールド15.16も両ターゲット間で異常放電が発生し
ないように適所に設置さている。
さらに、前記両端部カソード4a、4bは、互いに向い
合うように傾斜して位置されており、前記第1の矩型ス
パッタリングターゲット1のスパッタ平面と前記第2の
矩型スパッタリングターゲット2as2bのそれぞれの
スパッタ平面との間のなす角度αが、少なくとも40度
〜90度の範囲において任意の角度に固定保持できるよ
うに構成されている。尚、前記両端部カソード4a14
bの保持構造は、例えばボルト締め等の周知の構造であ
るので第1図において省略する。
前記第1の矩型スパッタリングターゲット1の基板走行
方向に沿った短辺の長さaと、前記第2の矩型スパッタ
リングターゲット2a、2bの基板走行方向に沿った短
辺の長さbとの関係は、少なくとも0.6≦a / b
≦2.0に出来るように構成されている。
更に、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1の表
面と前記基板11との距離Ltsと、前記第2の矩型ス
パッタリングターゲット2a、2bの基板走行方向に沿
った短辺の長さbとの関係が、少なくとも1.0≦L 
t s / b≦2.0の範囲に設定できるように構成
されている。
なお、前記永久磁石5.5a、5bの内方には、ターゲ
ット温度調節を行う冷却水路?、8a、8bが形成され
ており、また前記各矩型スパッタリングターゲットl、
2a、2bにはそれぞれスパッタ電源9.10a、10
bが接続されている。
更に、本実施態様の前記スパッタリング装置の設定の仕
方について詳細に述べる。
先ず、第1図に示すスパッタリング装置を用いて、前記
第1の矩型スパッタリングターゲット1にのみ前記スパ
ッタ電源9により電流を流し、RE金金属スパッタリン
グを行なって複数の前記基板11であるサンプルディス
ク(1)を作成した。
また、前記第2の矩型スパッタリングターゲット2a1
2bにのみ前記スパッタ電源10a、10bにより電流
を流し、7M金属のスパッタリングを行なって複数のサ
ンプルディスク(2)を作成した。
なお、この時の条件は、前記第2の矩型スパッタリング
ターゲット2a、2bは傾斜角度α=20°を持って設
置し、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1は幅
(基板走行方向)が89mm、長さ(基板走行方向に対
して横方向)が305mm。
厚みが5M、前記第2の矩型スパッタリングターゲット
2a+2bは幅(基板走行方向)が76mm。
長さ(基板走行方向に対して横方向)が305 mm、
厚みが4 mm sそして前記スパッタ電源9による投
入パワーが600W、前記スパッタ電源10a510b
による投入パワーがIKWとした。各サンプルディスク
の径はφ130mm、厚み1.2Mのガラスを素材とし
、前記基板ホルダー13に装着し、前記カソードと対向
して前記第1の矩型スパッタリングターゲット1の表面
から距離Lts離れた平行面上を、毎秒4 mmの一定
速度で移動しつつ薄膜を形成する。
第2図は、前記基板11のサンプルディスク(1)及び
サンプルディスク(2)においてターゲット−基板間距
離(Lts)を変化させたときの変化を調べたグラフで
ある。
第2図から解るようにサンプルディスク(1)と、サン
プルディスク(2)共にターゲット−基板間距離(Lt
s)が大きくなる程、膜厚分布が悪くなることが判る。
これまでの研究結果から光磁気ディスクの特性から判断
してRE金金属7M金属それぞれの草体材料の膜厚分布
の許容範囲は±5.0%以内が必要である。従って、前
記各条件下では膜厚分布±5.0%以内を満足すること
が一つの基準とすることができ、この基準を基に考察す
ると、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1と前
記基板11との距1(Lts)は、上述の条件下におい
ては少なくとも80印以下という条件が必然的に設定さ
れる。
次に、第2図にて示した結果をもとに、前記第1の矩型
スパッタリングターゲット1と前記基板11との距離(
Lts)を80mmに設定し、前記基板11が移動する
すべての基板移動ライン上に一様にガラスからなる基板
を複装置いてRE金金属みあるいは7M金属のみのそれ
ぞれ独立したスパッタリングを2回行ない、成膜した各
基板サンプルから膜厚を調べた結果を第3図に示した。
尚、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1及び前
記第2の矩型スパッタリングターゲット2a+2bの寸
法は第2図の場合と同じで、前記スパッタ電源9による
投入電力を400W、前記スパッタ電源10a、10b
による投入電力を1.6KWとした。
第3図中の(1)はRE金金属ある特定の膜厚の膜厚比
を1.0としたときを示し、中央部での付着レートが高
いことが解る。一方(2)は7M金属の膜厚比もRE金
金属同様に示し、前記スパッタ室20の両端の付着レー
トが高く、中央が低いことが解る。この結果から、実際
の成膜過程は、ディスクが第1図において左端から右端
へ移動しつつ成膜が行なわれるとすると、まず最初に7
M金属の割合が多い領域を通過し、次にRE金金属割合
が多く7M金属の割合が少ない領域を通過し、そして再
び7M金属の割合が多い領域を通過して成膜工程が完了
していることがわかる。従って、成膜工程において、前
記スパッタ室20の中央及び両端の大きく分けて3つの
領域でのRE金金属7M金属の組成比の変化が生じ、こ
の実験から前記傾斜角αが20度程度において、膜厚分
布はRE金金属7M金属それぞれの単体材料におけるト
ータルの膜厚分布としてはさほど大きな変動が生じなく
ても、組成ズレとしては±19.0%と大きな値となっ
てしまうことが判る。
これまでの研究結果から光磁気ディスクの特性から判断
して、膜中の組成ズレは±5□ 0%以内が必要であり
、望ましくは±3.5%以内であることが解っている。
前記の理由から膜厚分布特性を満足する成膜条件であっ
ても必ずしも組成分布を満足する条件が設定されないこ
と判る。
このような理由を踏まえ、前記の膜厚分布及び組成の条
件のうち、光磁気記録層の特性として第1に押えなくて
はならない特性は、前記基板11に形成される薄膜のR
ε金属と7M金属の組成の均一性である。これは前述し
たように、組成ズレが大きいと光磁気ディスクのC/N
及び感度特性が大幅に劣化してしまい極めて大きな問題
となるので、前記範囲内の値であることが必要である。
本実施態様のスパッタリング装置の細部の設定を行う。
まず最初に、前記第1の矩型スパッタリングターゲット
1であるRE金金属前記第2の矩型スパッタリングター
ゲット2a、2bである7M金属の有効な幾何学的形状
について考察を加える。前記第1の矩型スパッタリング
ターゲット1の短辺幅(a)と前記第2の矩型スパッタ
リングターゲット2a、2bの短辺幅(b)の長さの比
b / aを0.4〜2.0まで変えたターゲット(タ
ーゲット裏面のマグネトロン磁石はそれに伴って大きさ
を変える)を用意しく第1の矩型スパッタリングターゲ
ットの短辺幅aは固定)、前記第2の矩型スパッタリン
グターゲット2a、2bの傾斜角度を0〜90’の範囲
で変化させ、また、前記第1の矩型スパッタリングター
ゲット1と前記基板11間距離(Lts)と該ターゲッ
ト1の短辺幅(a)との長さの比1 t s / aを
0.4〜2.2の範囲で変化させて、前記第1図に示す
装置によってRE金金属7M金属の混合薄膜を形成した
ときの膜の組成ズレの取り得ることのできる最小値(±
%)を調べた。なお、RE金金属輻89mm。
長さ305mm、厚み51TIITlであり、7M金属
は幅可変、長さ305nwn厚さ4 mmとし、基板は
φ130M厚み1.2nwnのプラスチックfit脂で
あり、各ターゲットの長辺幅はその長さが組成ズレに影
響しない程度に前記の如<305nwnと十分に長いも
のである。又、投入電力はRE金金属500W%TM金
属が800Wであり、基板ホルダーの移動速度は3mm
/seaである。
第4図は、その結果を示すものであり、前記組成ズレの
許容範囲は±5.0%以内であるから、組成比だけにつ
いても少なくとも図中において縦軸に沿った点線内(斜
線)の領域内に入っている必要がある。前記結果から、
前記第1の矩型スパッタリングターゲット1の短辺幅(
a)と前記第2の矩型スパッタリングターゲット2a、
2bの短辺幅(b)の関係は、その長さの比をa / 
bとすると0.6≦a / b≦2.0の条件を少なく
とも満足する必要があることが判る。
次に、前記第2の矩型スパッタリングターゲット2a、
2bの傾斜角(α)の設定を行うべく、該傾斜角αと組
成ズレ及び膜厚分布についての考察をする。
第5図は、前記基板11に形成された混合薄膜の組成ズ
レ(%)と傾斜角αとの関係を示す実験結果のグラフで
ある。前記第1の矩型スパッタリングターゲット1と前
記基板11との距離(LtS)を100 mm一定、そ
の他の条件は、前記第1の矩型スパッタリングターゲッ
ト1は幅(基板走行方向)が89mm、長さ(基板走行
方向に対して横方向)が305mm、厚みが5 mm、
前記第2の矩型スパッタリングターゲット2a、2bは
幅(基板走行方向)が76mm、長さ(基板走行方向に
対して横方向)が305mm、厚みが4mm、そして前
記スパッタ電源9による投入パワーが350W。
前記スパッタ電源10a、10bによる投入パワーが1
.4KWとした。各サンプルディスクの径はφ130m
m、  厚み1.2Mのプラスチック樹脂を素材とし、
毎秒4 mmの一定速度で移動させた。
この結果から、傾斜角40°以上の設定において組成ズ
レ上5.0%以下の有効範囲を見出すことができる。
一方、第6図は、傾斜角(α)と膜厚分布の関係を調べ
たものである。これは、少なくとも膜組成ズレの限界を
基準に設定することにより良好な結果を得ることができ
る。すなわち、前記第2の矩型スパッタリングターゲッ
ト2a、2bの傾斜角αを40°以上の設定において膜
厚分布±5゜0%以下の有効範囲を見出すことができる
以上のことから前記第2の矩型スパッタリングターゲッ
ト2a、2bの傾斜角の最小値は少なくとも40度以上
傾ける必要があることが明らかとなる。
さて、傾斜角は40度以上徐々に大きくしていくと、膜
組成ズレ及び膜厚分布が良化していくが、前記傾斜角α
が90度を超えると別の問題が生じる。つまり、スパッ
タ粒子は通常ターゲット表面からの放出分布が余弦則に
近い関係を持って飛出すため、前記傾斜角αが90度を
超えると、前記第2の矩型スパッタリングターゲット2
al 2bが、前記基板11の方向を向かなくなるだけ
でなく、第1の矩型スパッタリングターゲット1からの
スパッタ粒子の飛び出しを塞ぐ形ちとなり成膜レートが
急激に減じてしまうために好ましくない。
以上、前記理由により前記第2の矩型スパッタリングタ
ーゲット2a、2bの傾斜角(α)は40゜≦α≦90
°の範囲が望ましいことが判る。
次に、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1の短
辺方向の幅(a)と、該第1の矩型スパッタリングター
ゲット1と前記基板11との距離(Lts)との関係に
おける設定について考察する。
第7図は、第1の矩型スパッタリングターゲット1と前
記基板11との距離(Lts)の比(Lt s / a
を横軸に、組成ズレを縦軸にしたグラフで実験結果を示
すものである。前記第2の矩型スパッタリングターゲッ
ト2a12bの傾斜角(α)を40度で一定として、そ
の他の条件は、前記第1の矩型スパッタリングターゲッ
ト1は幅(基板走行方向)が89mm、長さ(基板走行
方向に対して横方向)が305M、厚みが5mm、前記
第2の矩型スパッタリングターゲット2a+2bは幅(
基板走行方向)が7.5cm、長さ(基板走行方向に対
して横方向)が30.5cm、厚みが4m1そして前記
スパッタ電源9による投入パワーが350W、前記スパ
ッタ電源10a、10bによる投入パワーが1.4KW
とした。各サンプルディスクの径はφ130mm、  
厚み1.2Mのプラスチック樹脂を素材とし、毎秒4m
mの一定速度で移動させた。前記第1の矩型スパッタリ
ングターゲット1と前記基板11との距離(Lts)と
該第1の矩型スパッタリングターゲ・ント1の短辺長さ
aとの比を0.8〜1.8の範囲で変化させたときのR
E金金属7M金属の混合薄膜のサンプルディスク内での
組成ズレはL t s / aが1.0以下の範囲にお
いて組成ズレの許容値±5.0%以内に入り良好である
ことが分る。
一方、第8図は、第7図の場合と同じ条件にて、同じく
前記第2の矩型スパッタリングターゲット2a、2bの
傾斜角(α)を40度で一定として、前記第1の矩型ス
パッタリングターゲット1と前記基板11との距離(L
ts)と前記第1の矩型スパッタリングターゲット1の
短辺長さaとの比を0.6〜1.8の範囲で変化させた
ときのRE金金属7M金属のそれぞれの成膜レートの変
化を示したものである。
この第8図から分る様に、Lts/aの値が大きくなる
程成膜レートが減少してしまい、生産速度という関点か
らは成膜レートが、下がりすぎるということは望ましく
ないといえる。成膜速度が最高成膜レートの50%以下
の領域では、前記通過型スパッタ装置のメリットとして
揚げた生産性が高いという特徴がなくなってしまう。従
って、L t s / aの値は2.0程度が上限と考
えられる。
以上の結果からターゲット−基板間距離(Lts)と中
央部ターゲットの短辺幅(a)の関係は、その長さの比
をL t s / aとすると1.0≦L t s /
 a≦2.0の範囲が最も有効であることが判る。
前述のように構成されたスパッタリング装置を用いたR
E金金属7M金属との混合薄膜の形成工程について要約
すると、先ず、スパッタリングに望ましい状態に保たれ
ている前記スパッタ室20内に、前記基板ホルダー13
が所定の速度で搬送されてくる。そして、前記基板ホル
ダー13が前記スパッタ室20に入った初期の状態(図
中左側の位置)においては、左方向を向くように適宜調
整されて傾斜している前記第2の矩型スパッタリングタ
ーゲット2bから飛散される7M金属のスパッタ粒子と
、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1から飛散
されるRE金金属スパッタ粒子とにより、前記基板11
に両金属の混合膜が付着し始める。その後、前記基板ホ
ルダー13の移動とともに、前記第2の矩型スパッタリ
ングターゲット2bから飛び出す7M金属のスパッタ粒
子が徐々に少なくなるが、これと入れ代わるように、反
対側に配置された図中左側の前記第2の矩型スパッタリ
ングターゲット2aからの7M金属のスパッタ粒子が徐
々に増大し、このスパッタリング工程中(基板がスパッ
タ室を通過する範囲)における7M金属の飛散レベルを
全体として平均且つ安定に保つことができる。一方、前
記第1の矩型スパッタリングターゲット1から飛散され
るRE金金属スパッタ粒子は、該ターゲット1の中心位
置の上方にて最も多くなるものの、このRE金金属スパ
ッタ粒子の飛散特性は、前記7M金属の飛散特性に比べ
て指向性が低く、比較的平均化され、前記スパッタ電源
9、lOa、lObの制御により実用上の問題はない。
従って、前記した本発明のスパッタリング装置のように
構成されていることにより、前記基板11に形成される
金属薄膜は、その膜厚ならびに組成比が、基板全体おい
て均一化され高品質な光磁気記録媒体を提供することが
できる。
本発明は前記実施態様に限られるものではなく、例えば
、前記基板ホルダー13の搬送構造は種々変更できるこ
とは勿論、前記永久磁石5.6a、6bは電磁石に変更
することにより磁界強度を自在に制御することができる
さらに、前記第1の矩型スパッタリングターゲット1は
7M金属とし、前記第2の矩型スパッタリングターゲッ
ト2a12bはRE金金属ら構成されてもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明のスパッタリング装置は、第
1の金属から成る第1の矩型スパッタリングターゲット
をはさむ位置に第2の金属からなる第2の矩型スパッタ
リングターゲットが基板走行方向に沿って並設され、か
つ、2つの前記第2の矩型スパッタリングターゲットが
向い合うように傾斜して位置されており、前記第1の矩
型スパッタリングターゲットのスパッタ平面と前記第2
の矩型スパッタリングターゲットのスパッタ平面との間
のなす角度(α)と、前記第1の矩型スパッタリングタ
ーゲットの基板走行方向に沿った短辺の長さ(a)と、
前記第2の矩型スパッタリングターゲットの基板走行方
向に沿った短辺の長さ(b)と、前記第1の矩型スパッ
タリングターゲットのスパッタ平面と前記基板の距離(
Lts)とを前記した一定の範囲をもった関係式に保つ
ようにコントロールできるように構成されている。
従って、スパッタリング工程中(基板がスパッタ室を通
過する範囲)における複数のスパッタ金属の飛散レベル
を全体として平均且つ安定に常に保つことができるよう
になり、均一な膜厚分布及び均一な組成比を持ち、また
ターゲットが単一素材よりなっているのでターゲット寿
命も長く特性の優れた光磁気記録媒の記録層を高い成膜
レートで長時間形成することができると共に、生産性が
高く製造コストの低兼価を実現する光磁気記録媒体の製
造が可能なスパッタリング装置を提供することができる
以下、実施例により本発明の効果をさらに明確にするこ
とができる。
実施例1゜ 第1図のスパッタリング装置において、第1の矩型スパ
ッタリングターゲット1にRE金属ターゲットとしてT
b(幅89M×長さ3Q5mmX厚み5mm)を装着し
、第2の矩型スパッタリングターゲット23.2b1.
:1M金属ターゲットとしてFe2O+ C080+ 
 (幅78mmX長さ305rrtmX厚み4nvn)
を装着した。前記第2の矩型スパッタリングターゲット
2a12bの傾斜角度(α)は40°に設定した。前記
各ターゲットはそれぞれDC電源であるターゲット電源
9.10a、  1obにより電力が供給されるが、前
記第2の矩型スパッタリングターゲット2a、2bに供
給される電力は下記の如く同一になる様に調整した。タ
ーゲット・基板間距離(L t s)は110mmに設
定し、基板11が移動するすべての位置での基板移動ラ
イン上に一様にガラス素材の前記基板11を置いいた状
態で計2回のスパッタリングを行なった。
1回目のスパッタリングは、前記第1の矩型スパッタリ
ングターゲット1にスパッタ用DC電源9にて300W
の電力を供給し、90秒間の成膜を行なった。その時の
前記基板11に付着した薄膜の膜厚と前記基板11の位
置は、第9図の(1)にて示すようになった。
2回目のスパッタリングは、前記第2の矩型スパッタリ
ングターゲット2a、2bにスパッタ用DC電源10a
、10bにてそれぞれ1450Wの電力を供給し、同じ
く90秒間の成膜を行なった。その時の前記基板11に
付着した薄膜の膜厚と該基板11の位置は第9図の(2
)に示すようになった。
前記両スパッタリングターゲット1.2a、2bによる
同時スパッタを行った場合、組成比ズレは±4.0%と
なり、組成ズレの許容範囲±5゜0%以内を確保するこ
とができた。さらに、第1図の装置において前記幾何学
的条件は同一にしたままφ130mmX厚み1.2mm
のガラス基板11を前記基板ホルダー13に取付け、前
記基板ホルダー13を第1図の左端に準備した後、前記
スパッタ電源9を300W、前記スパッタ電源10a及
び10bをそれぞれ1450Wに設定し、前記基板11
を装着した前記基板ホルダー13を第1図の左端の成膜
開始位置から図中右側方向へ5 mm7秒の移動スピー
ドで移動しつつ、前記Tbターゲット1と前記FeCロ
タ−ゲット2a、2bの両材料のスパッタ粒子から成る
混合薄膜を前記基板11上に形成した。その後この成膜
終了、前記基板11の膜厚分布を調べたところ±4.8
%であり、膜厚分布の許容範囲±5,0%衰内を確保す
ることができた。
実施例2゜ 第1図のスパッタリング装置において、中央部カソード
3に取りつけた第1の矩型スパッタリングターゲット1
のRE金属ターゲットとしてTb(幅89mmX長さ3
05mmX厚み5mm)を装着し、両端部カソード4a
、4bに取りつけた第2の矩型スパッタリングターゲッ
ト2a12bとして1M金属ターゲットのF e2o+
 COao+  (幅76mm×長さ305mmx厚み
4mm)を装着した。前記第2の矩型スパッタリングタ
ーゲット2a、2bの傾斜角度(α)は45°に設定し
た。前記各ターゲット1.2a、2bは、それぞれスパ
ッタ電源9.10a、10bにより、前記両端部ターゲ
ット2a+  2bに供給される電力は同一になる様に
調整した。φ13QnvnX厚み1.2mmのプラスチ
ック上に予め光学膜Si3N、が85OA成膜された基
板11を前記基板ホルダー13に基板用マスク12を介
して装着して、前記基板ホルダー13を第1図の左端の
成膜開始位置に準備させた。
前記基板13の移動ラインと前記第1の矩型スパッタリ
ングターゲット1との距離(Lts)は110mmに設
定した。前記カソード全体を内含した真空槽(スパッタ
室20)は、排気系17により真空排気し5.0X10
−’Torrまで排気した後、真空槽内にArガスを導
入し2.0X10−3Torrに設定した。前記第1の
矩型スパッタリングターゲット1にスパッタ電源9によ
り500Wの電力を投入し、また前記第2の矩型スパッ
タリングターゲット2al 2bにスパッタ電源10a
及び10bにより、それぞれ1600Wの電力を投入し
プレスパツタを5分間行なった。その後、スパッタ電源
9を400W、スパッタtJlOa及び10bをそれぞ
れ1400Wに設定し、前記基板11を装着した前記基
板ホルダー13を第1図の左端の成膜開始位置から図中
右側方向へ4 mm7秒の移動スピードで移動しつつ、
前記第1の矩型スパッタリングターゲット1と前記第2
の矩型スパッタリングターゲット2a、2bの両方材料
のスパッタ粒子から成る混合薄膜を前記基板11上に形
成した。前記成膜工程によって、トータルで90OAの
膜厚を持ち、組成比がFeCo:Tb=1:08のTb
FeCo光磁気記録層を形成した。このサンプルを取出
して、動特性を測定した結果、ディスク中心からの測定
位置R”30mm。
回転数1800r”pm+周波数3.7tMHzの条件
においてC/N (0,9μビツト長)4日。
1dE3.エンベロープ1.2dB、感度6.6mWで
あった。上記スパッタ装置において連続放電を行ないト
ータルで15KWのスパッタリングを行なった後に前記
と同様の方法によって作成した光磁気ディスクのサンプ
ルの動特性を測定した結果、C/N4B、0dE3.エ
ンベロープ1.OdB、感度5.7mWとターゲットの
連続使用にかかわらず同一の良好な特性を示した。
比較例 従来方法の実施例として、通過成膜方法及び装置の説明
を行なう。第12図においてスパッタ室127内にTb
FsCoの金属間化合物(約30at、%)とTb、F
e、Coの単体金属を混合して熱間静水圧処理して焼結
させた角型合金ターゲットl 23  (Tb22+ 
 F e7o+  Co、、、幅1270mm×長さ3
05mmX厚み5mm)を強磁性体用マグネトロンカソ
ード122に組込む。前記ターゲツト面に対向して、前
記ターゲツト面と平行な平面上を前記ターゲットの長手
方向に直角の方向に移動する基板ホルダー121にはφ
130nvn、厚み1゜2印のプラスティクディスクの
基板125が前記ターゲットの長平方向と同方向に1枚
装着する。
前記ターゲットと前記基板ホルダーの移動する平面との
垂直距離(Lts)は80Mに設定した。
前記基板ホルダー125は、予め光学膜Si、N4を8
0OA成膜された基板1枚を装着し、前記スパッタ室1
27内のポジションBの位置に静止させた。真空ポンプ
で真空排気を行ない圧力を5×l Q−’To r r
まで排気した後Arガス429Ccmを真空チャンバー
内に導入しガス圧を2.2mTo r rとした。次に
シャッター129を閉じたまま、前記合金ターゲット1
23をDC,1゜OKWの放電パワーでスパッタを維持
する。このスパッタ放電が安定したところで、前記基板
125を含んだ前記基板ホルダー121が160mm/
分の微速スピードで移動を開始する。移動速度が一定に
なった後、直ちに前記シャッター129を開け150秒
間移動成膜を行ない、シャッター129を閉じ平均膜厚
900Aの磁性層の成膜を行なった。このサンプルを取
出して動特性を測定した結果は次の様になった。
その結果、ディスク中心からの測定位置R=30mm、
回転数1800mpm、書き込み周波数3゜71MHz
、の条件において、C/N (0,9μビツト長)46
.7dB、エンベロープ3.OdB、感度7.8mWで
あった。
上記スパッタ装置において連続放電を行ない15KWの
スパッタリングを行なった後に前記と同様の方法によっ
て作成した光磁気ディスクのサンプルの動特性を測定し
た結果、C/N44.3dB、エンベロープ3.3dB
、書き込み感度7゜6mWとなった。
この比較例の結果と前記各実施例とを比べてみると、明
らかに本発明による実施例の方が各特性において優れた
光磁気ディスクを提供できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のスパッタリング装置における一実施
態様の概略側面図、第2図はターゲット・基板間距離(
Lts)と膜厚分布との関係を示すグラフ、第3図はス
パッタ室内における基板走行方向に沿った基板位置にお
ける膜厚変化を示すグラフ、第4図は中央部ターゲット
と両端部ターゲットとの短辺長さ比(a/b) 、傾斜
角αならびにターゲット・基板間距離(Lts)の複合
条件と、成膜組成ズレとの関係を示すグラフ、第5図は
傾斜角αと成膜組成ズレとの関係を示すグラフ、第6図
は傾斜角αと膜厚分布との関係を示すグラフ、第7図は
傾斜角αを一定にしたときにおけるターゲット・基板間
路’14(Lts)と中央部ターゲットの短辺長さ(a
)との比(Lts/a)  と、成膜組成ズレとの関係
を示すグラフ、第8図は傾斜角αを40度に一定にした
ときにおけるターゲット・基板間距離(Lt!I)と中
央部ターゲットの短辺長さ(a)との比(Lts/a)
  と、成膜レートとの関係を示すグラフ、第9図は傾
斜角αを40度に一定にしたときにおけるスパッタ室内
における基板走行方向に沿った基板位置における膜厚変
化を示すグラフ、第10図は従来の基板公転型のスパッ
タリング装置の概略図、第11図は従来の基板自公転型
のスパッタリング装置の概略図、第12図は従来の基板
通過型のスパッタリング装置の概略図である。 (図中符号) 1 第1の矩型スパッタリングターゲット、2a、2b
 第2の矩型スパッタリングターゲット、3 中央部カ
ソード、4a、4b 両端部カソード、5.5a、5b
  永久磁石、 7.8a、8b  冷却水路、 9.1oa、+ob  スパッタ電源、1 基板、  
12 基板用マスク、 3 基板ホルダー、  14  II送ロール、5.1
6 アースシールド、 7 排気系、  18 ゲートバルブ、9.20.21
 スパッタ室。 第 図 IJJ!Mr* cl = 20 (deg)ターゲ・
ソトー基7本間距寓誰 Lts (mm) 第 図 中央舎Pターγ−、トY−内を島ヤターつ−〜ト角I辺
吟島の玩% 第 図 Lt5=100(mm) 4刺^〆(deg) 第 図 #滑^〆=40(deg) L t s/a 第 図 タープ°・/トー基イ本間匝11 Lts= too (mm) −一つ−:TM仝為 府1溌斗 ^ 区(de9) 第 図 彦1麟^ 〆= 40 (de9) 第 図 1.5す 手 続 ネIn 正 7材 1) 明細出用3頁下から3行目の「媒」の後に1体」
を挿入する。 平成 1年 2月ユQ日 1゜ 牛4゛δ午庁rミ′自f 殿 事f[の表示 昭和63年特許願第328739号 2) 同書第4頁13行目の「105がを」を「105
が」と補正する。 3) 同町第5頁下から2行目のrC/N等の」を削除
する。 2゜ 発明の名称 スパン タ リング装首 4) 同書第9頁5行目の「位置にてび」を「位置では
」と補正する。 3゜ 補正をすると 事件との関係:特許出願人 名 称 (520) ゛富士写真フィルム株式会社5)
 同書第9頁6行目の「少なくなるいう具合に」を[少
なくなるという具合に]と補正する。 6) 同席125頁12行目の[7,6CIllJを1
76mmJと補正する。 4、代理 住所 人 〒100 東京都千代ff1区霞が関3丁目8番1号虎の門三井ビ
ル14階 栄光特許事務所 電話 (581)−9601(代表) 7) 同書第25頁13行目の[30,5cmJを13
05mmlと補正する。 8) 同書第35頁13行目のr900AJを「900
人」と補正する。 9) 同書第35頁14行目の「1:08Jをrl :
0.8Jと補正する。 6゜ 補正により増加する請求項の数: 10) 同書第36頁13行目のr1270mmJをr
127mmJと補正する。 25を1枚装着する。」と補正する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 被成膜体である基板に複数のスパッタリングターゲット
    を対向させ、該基板上に少なくとも第1および第2の金
    属の合金薄膜から成る光磁気記録層を形成する基板通過
    型のスパッタリング装置において、前記第1の金属から
    成る第1の矩型スパッタリングターゲットをはさむ位置
    に前記第2の金属からなる第2の矩型スパッタリングタ
    ーゲットが基板走行方向に沿って並設され、かつ、2つ
    の前記第2の矩型スパッタリングターゲットが向い合う
    ように傾斜して位置されており、前記第1の矩型スパッ
    タリングターゲットのスパッタ平面と前記第2の矩型ス
    パッタリングターゲットのスパッタ平面との間のなす角
    度をαとし、前記第1の矩型スパッタリングターゲット
    の基板走行方向に沿った短辺の長さをaとし、前記第2
    の矩型スパッタリングターゲットの基板走行方向に沿っ
    た短辺の長さをbとし、前記第1の矩型スパッタリング
    ターゲットのスパッタ平面と前記基板の距離をLtsと
    したとき、下記式 (1)0.6≦a/b≦2.0 (2)40゜≦α≦90゜ (3)1.0≦Lts/b≦2.0 の関係を満足するように構成されたことを特徴とするス
    パッタリング装置。
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