JPH03211177A - エレベータの非常通報装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はエレベータの非常通報装置に係り、特に、その
動作時に警報ブザーを鳴動させるように構成したエレベ
ータの非常通報装置に関する。

［従来の技術］ 近年、高層集合住宅等においては、エレベータ側に管理
人を配置せず被監視装置を設け、一方、サービスセンタ
側に監視装置を設けて、この被監視装置と監視装置とを
電話回線で接続して集中監視を行なうようにしている。

その−例として、特公昭５９−１７０７２号公報に記載
のようにかご内の通話装置とサービスセンタに設けられ
た通話装置とを電話回線を介して接続したエレベータの
非常通報装置がある。

一方、エレベータの非常通報装置には、それが作動する
と、リセット手段が作動されるまで第３者に知らせるた
めの警報ブザーを鳴動させる設備を設けることが、特定
行政庁から義務付けられることがある。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら従来の非常通報装置は上述の如き構成であ
るため、保守作業時にその機能を確認する場合、警報ブ
ザーはリセット手段が作動させられるまで鳴動し続ける
ことになり、エレベータの設置されている近傍の居住者
にとってこの警報音が耳障りとなり迷惑をかけることが
ある。

また、夜間等に出動した保守員がサービスセンタと連絡
を行なう場合、通常は電話を使用しているが、付近に公
衆電話が無いような場所にあってはエレベータの非常通
報装置を使用してサービスセンタへ連絡することが考え
られるが、上述したように非常通報装置を使用すると警
報ブザーが大音量で鳴動するため、付近住民の就眠を妨
げる恐れがある。

本発明の目的とするところは、付近住民に迷惑をかける
ことなく保守作業時等に使用することができるエレベー
タの非常通報装置を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記目的を達成するために、エレベータのかご
に設けられている第１の通話装置と、サービスセンタに
設けられている第２の通話装置とを電話回線を使用して
相互通話可能に接続し、前記第１の通話装置が作動する
とリセット手段が作動させられるまで少なくともかごに
設けられた警報ブザーを鳴動させるようにしたエレベー
タの非常通報装置において、エレベータを保守運転に切
換えたとき、前記第１の通報装置の作動による前記警報
ブザーの鳴動音を抑制する手段を設けたことを特徴とす
る。

［作用］ 本発明によるエレベータの非常通報装置は上記の如く構
成したため、エレベータを保守運転に切換えると、警報
ブザーの鳴動音を抑制する手段が働いて警報ブザーの鳴
動音量を小さくすることができるので、保守作業時にお
ける機能試験や保守を完了した旨の連絡によって付近住
民に迷惑をかけることがない。

［実施例］ 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、非常通報装置の要部構成を示した回路図であ
る。エレベータ側に設けられた通話装置１は電話回線３
を介してサービスセンタ側に設けられた通話装置２と接
続されると共に、信号線４を介して、警報装置５と接続
されている。

通話装置１は、双子接点１０．１１から成る呼出し釦を
有しており、この呼出釦の一方の接点１０と通話起動用
リレー１２とが電源Ｐ、Ｎ間に直列に接続されている。

また他方の接点１１と警報起動用リレー１３とが電源Ｐ
、Ｎ間に直列に接続されている。更に電源Ｐ、Ｎ間には
、エレベータを保守運転に切換える保守運転切換スイッ
チ１４と、このスイッチ１４の操作によりエレベータを
保守運転にしたことを検出する保守運転検出リレー１５
との直列接続体と、通話回路１６が起動され電話回線３
が閉結状態になったとき、通話回路１６を通話可能な状
態に設定するため通話回路１６より送出されてその通話
機能を確立させる確立信号に応動する接点１７と、後述
する通イｄ回路２０から送出される電話回線３を開放す
る信号に基づいて通話回線１６から送出されその動作を
停止させる停止信号１８に応動する接点と通話回路１６
の直列接続体とがそれぞれ接続され、この接点１７゜１
８と並列に通話起動用リレー１２の接点１２ａが接続さ
れている。また警報起動用リレー１３が動作したとき、
この動作を解除するリセット釦１９と警報起動用リレー
１３を自己保持させる接点１３．１との直列接続体が双
子接点１１と並列に接続されている。

一方、通話装置２は、前述した通話回路１６から送出さ
れた信号を検知したときに作動する接点１６．１と、接
点１６．□により起動され前述した通信回路１６と通話
を行なうための通話回路２０との直列接続体、および通
話回路１６から送出された信号を検出したときに作動す
る接点１６１と、表示装置２３との直列接続体とがそれ
ぞれ電源Ｐ。

Ｎ間に接続されて構成されている。通話回路２０より送
出され電話回線３を閉結させると共に、通話回路２０を
通話可能な状態に設定する通話確立（６号２１に応動す
る接点２１と、通話回路２ｏにより送出され通話回路２
０の動作を停止させると共に、これに基づいて電話回線
３を開放させる信号に応動する接点２２との直列接続体
が１６．と並列に接続されている。

警報装置５は、エレベータに設けられた警報ブザ−５０
と、エレベータ乗場またはその近傍の適宜な場所に配設
された警報ブザ−５１とが、音量を抑制する制限抵抗５
２と警報起動用リレー１３の接点１３，２と共に電源Ｐ
、Ｎ間に接続され、制御抵抗５２と並列に保守運転検出
リレー１５の接点１５ｂが接続されて構成されている。

特に上述の保守運転検出リレー１５とその接点１５ｂが
制御抵抗５２によって、保守運転時の警報ブザ−５０゜
５１の鳴動音を抑制する手段を構成している。

次に、エレベータに異常が発生した場合の非常通報装置
の動作について説明する。

先ず、エレベータに故障が発生し、エレベータかごが階
床の中間位置に停止して乗客がかご内に閉じ込められ、
乗客によって呼出し釦が操作されたとする。すると、こ
の操作によって呼出し釦の接点１０．１１が閉成され、
通話起動用リレー１２及び警報起動用リレー１３が共に
電源Ｐ、Ｎ間に接続されて伺勢され、警報起動用リレー
１３の常＝７ 閉接点である接点１３．１により警報起動用リレー１３
は自己保持される。このときエレベータは保守運転状態
となっておらず、従って保守運転検出用リレー１５は付
勢されていないため、その常閉接点である接点１５ａは
開放されていない。このため警報起動用リレー１３が自
己保持されている間、その接点１３゜２により警報ブザ
ー５０．５１は電源Ｐ、Ｎ間に接続されていて鳴動し続
けている。

この警報ブザー５０．５１の鳴動に気付いた付近の住人
が保守会社等に連絡を行なったりした結果、リセット釦
１９が操作されると、警報起動用リレー１３の自己保持
回路が開放されるので、警報起動用リレー１３は消勢さ
れ、これに伴って接点１３．、が開放され警報ブザー５
０．５１の鳴動が停止される。

このときの通話起動リレー１２のイ」勢によって接点１
２ａが閉成されて通話回路１６が起動されるから、通話
回路１６からは通話装置２を呼出す信号が送出され、こ
の送出された信号により接点８− １６．１が閉成されて表示装置２３が作動し、サービス
センタの係員に対して通話装置１が作動したことを表示
する。

また通話回路１６から送出された（ｉ号に基づいて接点
１６．□が閉成されて通話回路２ｏが作動され、この通
話回路の図示しない応答装置、例えば電話機のような送
受話器あるいは交信状態設定スイッチ等を操作すると、
通話回路２０を通話可能状態に設定すると共に、接点２
１を閉成して電話回線３を閉結させる確立信号が送出さ
れる。この通話回路２ｏが通話可能状態となると、この
確立信号は電話回線３により通話回路１６に送信され、
この信号を受信した通話回路１６では、通話回路１６を
通話可能な状態にする確立信月１７を送出して通話回路
１６を通話可能な状態に設定する。

このようにして通話回路１６と通話回路２０とが接続さ
れ、エレベータに閉じ込められた乗客は、その状況をサ
ービスセンタの係員に連絡し、これに対して係員は乗客
に対応を連絡することができス 相互に連絡の確認が終了すると１通話回路２０に設けら
れた図示しない前述の送受話器や操作スイッチを操作す
ると、接点２２が開いて通話回路２０から停止信号が送
出され、通話回路２０の動作を停止させると共に、電話
回線３を開放する制御が行なわれる。この信号は電話回
線３により通信回路１６に送信され、この信号に基づい
て接点１８が開き通話回路１６から動作を停止させる停
止信号が送出され、通話回路１６は動作を停止する。

次に、保守作業時における非常通報装置の動作について
説明する。

先づ、保守の定期点検における通話装置１と通話装置２
との機能確認試験を行なう場合、保守運転切換スイッチ
１４を保守運転側に操作する。すると電源Ｐ、Ｎ間に保
守運転検出用リレー１５が接続されて付勢され、その常
閉接点である接点１５ｂが開放される。このため保守員
が上述したように通話装置１を作動させるため同様の操
作を行なうと、通話回路１６および警報起動リレー１３
は作動されるが、警報ブザー５０．５１は制限抵抗５２
と共に電源Ｐ、Ｎ間に直列に接続されているため鳴動の
音量が抑制される。従って、通話回路１６と通話回路２
０間の通報動作確認と警報ブザー５０．５１の抑制され
た音量による確認が行なえ、エレベータ近傍の居住者に
対する騒音問題を解消することができる。

また夜間に故障呼出しで出動した保守員が、その処置を
終了したことをサービスセンタに連絡する場合、上述し
たようにして通話装置１を作動させれば、サービスセン
タへの連絡用の通信手段として使用することもでき、公
衆電話のある場所まで行く必要性もなくなり、保守業務
効率を大幅に向上させることができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、エレベータを保守
運転に切換えてからかごに設けられた通報装置を作動さ
せると警報ブザーの音量を抑制する手段を設けたため、
保守作業時におけるエレベータ近傍の居住者に対する騒
音問題を解消しながら警報ブザーの鳴動の確認を行なえ
、またサービスセンタとの連絡業務に対する効率を著し
く向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるエレベータの非常通報
装置の要部を示す電気回路図である。 １．２・　・・通話装置、３・・・・・電話回線、４・
・・・信号線、４・・・・・警報装置、１４・・・・・
保守運転切換スイッチ、１５・・・・・・保守運転検出
リレー、１５ｂ・・・接点、１６．２０・・・・・通話
装置、５０．５１・・・・警報ブザ−，５２・・・・・
制限抵抗。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、エレベータのかごに設けられている第１の通話装置
   とサービスセンタに設けられている第２の通話装置とを
   、電話回線を使用して相互通話可能に接続し、前記第１
   の通話装置が作動するとリセット手段が作動させられる
   まで少くともかごに設けられた警報ブザーを鳴動させる
   ようにしたエレベータの非常通報装置において、エレベ
   ータを保守運転に切換えたとき、前記第１の通話装置の
   作動による前記警報ブザーの鳴動音を抑制する手段を設
   けたことを特徴とするエレベータの非常通報装置。