JPS5943340Y2 - 非常通報装置を備えてなるエレベ−タ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、停電あるいは装置の故障等の非常時にかご内
乗客が、ビル管理人の不在の場合エレベータサービス会
社のサービスマン等の外部の特定の相手と直接通話がで
きる非常通報装置を備えてなるエレベータ装置に関する
ものである。

従来より、何らかの原因でエレベータが階床間に停止し
、乗客がかご内にとじ込められる、所謂かん詰状態にな
った場合、ビル内の管理人室等にその旨通報する通報装
置が設置されている。

しかし、昼食時あるいは夜間は管理人室に管理人が不在
となることが多くこのような場合、従来装置ではかご内
にとじ込められた乗客の早期救出は困難であった。

このために、最近では管理人が不在のときには自動的に
加入者電話回線を通して外部の特定場所に通報する方法
が提案されている。

これは、かん詰めになった乗客が捷ず管理人を呼び出し
て、定時間捷でに応答がなければ、外部の特定場所を電
話で自動的に呼び出し通話を行なう方法である。

しかし、この場合、心ない乗客のいたずら呼びに対して
もいちいち応答しなければならないという欠点があり、
又かん詰めになった乗客も通話の相手が管理人ではなく
外部の特定場所のサービスマンであることが事前にわか
らないときが多く、乗客に混乱をきたす原因にもなって
いた。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、より適切な非
常通報装置を備えたエレベータ装置を提供するものであ
る。

図に本考案の一実施例を示す。

図中、１はエレベータのかご、２はエレベータかご内に
設けられ、ビル管理人等を呼び出す呼びボタン３を設け
た第１の送受話器、４は自動ダイヤル装置１０を起動す
る起動装置、５はビル管理人室又は管理人室のない場合
はビル内の廊下等の所定の場所、６は呼びボタン３の操
作により動作を始める時限装置、６ａは時限装置６のト
ランスファ接点（付勢時ｔ５−ｔ７．消勢時ｔ５−ｔ６
が閉路する）、６ ｂ、 ６ ｃは時限装置６の常開接
点、７はかご内に「管理人不在」および「起動装置を操
作して外部と連絡下さい」という内容を報知するオート
アナウンス装置、８はビル管理人室等に設けられた第２
の送受話器、９は第２の送受話器８をとり上げると付勢
するリレー、９ａはリレー９の常閉接点、１０は起動装
置４を操作すると特定場所１２を呼び出す自動ダイヤル
装置、１１は自動ダイヤル装置が働くと、付勢するリレ
ー、１１ａはリレー１１のトランスファ接点（付勢時１
７−２９．消勢時ｔ７−ｔ８が閉路する）、１１ｂはリ
レー１１の常閉接点、１２はエレベータサービス会社等
の特定場所、１３は特定場所１２に設置された加入者電
話機、ｔ１〜ｔ４はビル内信号回線、ｔ５〜ｔ９はビル
内通話回線、ｔｌｏは加入者電話回線、ｔ１□〜ｔ１３
は第２の送受話器８内の接続を示す。

以下、図を用いて管理人の在、不在の場合に分けて本考
案装置動作の説明を行なう。

捷ず管理人の在室の場合について説明すると、かご内乗
客がかん詰めになったとき、乗客が呼びボタン３を押す
と、管理人室内又は廊下等に設けられた第２の送受話器
８の呼び出し音（図示しない）が鳴り、管理人は第２の
送受話器８をとり上げる。

すると「閉回路５−ｚｌｌ−９−ｚ１２−ｉ ｉ ｂ−
ｔ１３−ａ Ｊができ、リレー９は励磁されリレー９の
接点９ａは開路し、時限装置６は動作を停止する。

したがって、ビル内通話回線のｒ２−ｔ５ ６ａ−ｔ
６−８」は接続の状態を保持し、乗客はビル管理人と通
話ができる。

このときには、接点６ｂが開路した１１なのでオートア
ナウンス装置７は働かず、捷た自動ダイヤル装置１０も
接点６Ｃが開路した１１なのでたとえ起動装置４を操作
しても働かないことになる。

一方、管理人が不在の場合には、乗客が呼びボタン３を
押すと時限装置６が働き始め、所定時限後に時限装置６
の接点６ｂ、６ｃは閉路し、またトランスファ接点６ａ
ばｔ５−ｔ７を閉路する。

これによりビル内通話回線のｒ２ ７５ ６ａ１７ １
１ａ−ｔｓ ７Ｊがつながり、また接点６ｂの閉路に
よりオートアナウンス装置７が働き、かご内に「管理人
不在ですので起動装置を操作して外部のエレベータサー
ビス会社を呼び出して下さい」という内容をアナウンス
する。

それを聞いた乗客は起動装置４を操作する。

すると、起動信号（図示しない）がビル内信号回線「ｔ
３６Ｃ１４Ｊを通って自動ダイヤル装置１０を起動する
ため、エレベータサービス会社１２内の加入者電話機１
３を加入者電話回線２００を通じて呼び出す。

それと同時にリレー１１が付勢し、トランスファ接点１
１ａがｔ７とｔ９を閉路し、ビル内通話回線”５６ａ
−５７１１ａ ７ｇＪを通して第１の送受話器２力
咄動ダイヤル装置１０に接続されるので、サービスマン
が加入者電話機１３をとり上げれば、かご内乗客とサー
ビスマンとは直接通話が可能となる。

通話により、サービスマンは乗客からかご情報を適確に
つかめるため、乗客の不安をとり除けるとともに、乗客
を早期に救出することができる。

又一旦自動ダイアル装置１０が起動し、リレー１１が付
勢すると、接点１１ｂが開路する為リレー９は第２の送
受話器８をとりあげても付勢できないので通話が遮断さ
れることがない。

尚、管理人の在、不在の判別は時限装置６で行なってい
る。

つ１す、乗客か呼びボタン３を操作して後ある一定時間
は時限装置６の接点６ｂ、６ｃは開路しているため、起
動装置４を操作しても自動ダイヤル装置１１に起動信号
が入らず、オートアナウンス装置７にも信号が入力され
ない。

ここで、管理人不在の場合、乗客に状況を報知する報知
装置としてオートアナウンス装置を使用した実施例を説
明したが、オートアナウンス装置のかわりにかご内に表
示灯を設けた場合であっても全く同様に実施できること
は明白である。

以上説明したとトリ、管理人が不在の場合に乗客がかん
詰めになったとき、エレベータサービス会社への通報が
二手段を経てからでないと可能とならないため、いたず
ら呼び防止の効果を発揮することができるとともにエレ
ベータサービス会社への通報手段が明確にかご内に報知
されるので、不慣れな人であっても十分操作することが
できる。

又、かご内乗客は、往々にしてエレベータサービス会社
へ自分がかん詰めになったエレベータの所在地を適確に
連絡できないことも考えられるので、オートアナウンス
装置又はかご内に設けられた表示灯により所在地を合せ
て報知することにより、より一層の効果を発揮すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す図。 １・・・・・・エレベータのかご、２・・・・・・第１
の送受話器、３・・・・・・呼びボタン、４・・・・・
・起動装置、５・・・・・・ビル管理人室又はビル内の
廊下等の所定の場所、６・・・・・・時限装置、７・・
・・・・オートアナウンス装置、８・・・・・・第２の
送受話器、９・・・・・・リレー、１０・・・・・・自
動ダイヤル装置、１１・・・・・・リレー、１２・・・
・・・エレベータサービス会社などの特定場所、１３・
・・・・・加入者電話機、ｔ１〜ｔ４・・・・・・ビル
内信号回線、ｔ５〜ｔ９・・・・・・ビル内通話回線、
ｔｌｏ・・・・・・加入者電話回線、ｔ１□〜ｔ１３・
・・・・・第２の送受話器８内の接続。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベータのかご内に設けられた第１の送受話器と、管
   理人室等に設けられ、前記第１の送受話器の操作により
   所定時限管理人等を呼び出す第２の送受話器と、前記第
   ２の送受話器が所定時限応答しなかったことを検出する
   時限装置と、かご内に設けられ、前記第１の送受話器と
   外部の電話器との通話を操作により可能とする起動装置
   と、前記時限装置に応動して前記起動装置を有効とする
   手段と、かご内に設けられ、前記時限装置に応動して前
   記起動装置の操作に関する指示等を報知する報知装置と
   により構成された非常通報装置を備えてなるエレベータ
   装置。