JPS5921177Y2 - エレベ−タ非常連絡装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、停電あるいは装置の故障等の非常時にかご内
乗客が、ビル管理人の不在の場合エレベータサービス会
社のサービスマン等の外部の特定の相手に直接異常を連
絡できる非常連絡装置に関するものである。

従来より、何らかの原因でエレベータが階床間に停止し
、乗客がかご内にとじ込められる、所謂かん詰状態にな
った場合、ビル内の管理人室等にその旨通報する通報装
置が設置されている。

しかし、昼食時あるいは夜間は管理人室に管理人が不在
となることが多くこのような場合、従来装置ではかご内
にとじ込めわれた乗客の早期救出は困難であった。

このために、最近では管理人が不在のときには自動的に
加入者電話回線を通して外部の特定場所にテープにより
通報する方法が提案されている。

しかし、この場合、心ない乗客のいたずら呼びに対して
もビル管理人不在のときは、エレベータサービス会社等
に非常連絡されるため、サービスマンが直接現場に出向
かねばならず、特に深夜でのいたずら呼びはサービスマ
ンにとって非常な負担になる欠点があった。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、一度インター
ホン等の呼びボタンを押しても所定時限内にビル管理人
が応答しない場合、再度呼びボタンが押されたときのみ
、エレベータサービス会社等へ非常連絡するものである
。

このため、短時間内に一回あるいは数回呼びボタンを押
すようないたずら呼びでは、エレベータサービス会社等
への非常連絡はされないことになる。

第１図は本考案によるエレベータ非常連絡装置の構成図
を示す。

第１図中、１はエレベータかご、２はエレベータかご内
の第１の送受話器、３はビル管理人を呼び出す呼びボタ
ン、４はかご内にエレベータサービス会社に通報しまし
たという内容を表示する表示灯、５は乗客の呼びボタン
３の操作により、管理人が不在のときは自動通報装置８
を起動する起動信号（図示しない）を出力する起動装置
、６はビル管理人室又は管理人室のない場合はビル内の
廊下等の所定の場所、７はビル管理人室等に設けられた
第２の送受話器、８は前記起動装置５が前記起動信号を
出力するとエレベータサービス会社等の加入者電話機１
０を自動的に呼び出し、かん詰め情報を送る自動通報装
置、９は電電公社の交換器、１０はエレベータサービス
会社等に設置された加入者電話機、１１ ａは前記第２
の送受話器７をとり上げたとき閉路する接点、ｌ 、、
ｌ ２はビル内通話回線、１３はビル内信号回線、ｌ
４゜１５は加入者電話回線を示す。

又、第２図は第１図における起動装置５の回路図とかご
内装蓋との関係を示す図であり、第２図中、ＢＴは電源
、１２〜１５はリレー、起動袋Ｎ５はリレー１４が付勢
すると起動信号を出力する。

１２ ａ 、１２ ｂはリレー１２の常開接点、１３ａ
はリレー１３の常開接点、１４ａはリレー１４の常開接
点、１４ｂはリレー１４の常閉接点、１５ ａはリレー
１５の常開接点、１６〜１８は電源が印加されると、そ
れぞれ所定時限ｔ１．ｔ２．ｔ３後に付勢する動作遅延
リレー、１６ ａは動作遅延リレー１６の常開接点、１
７ａは動作遅延リレー１７の常閉接点、１８ ａは動作
遅延リレー１８の常閉接点、１９ ａは加入者電話機１
０がとり上げられると閉路する接点を示し、第１図と同
一符号のものは同一装置を示す。

以下、第１図及び第２図により、管理人の在、不在の場
合に分けて本考案装置の動作について説明する。

まず管理人の在室の場合について説明すると、かご内乗
客がかん詰めになったとき、乗客が呼びボタン３を押す
と、管理人室等６に設けられた第２の送受話器７の呼び
出し音（図示しない）が鳴り、管理人は第２の送受話器
７をとり上げる。

すると第１図において接点１１ ａが閉路し、乗客は管
理人と通話ができる。

又、第２図において接点１１ｂが開路するため、リレー
１４は消勢のままで自動通報装置８は働かない。

一方、管理人が不在の場合に乗客が呼びボタン３を押す
と、接点１１ ｂ及び１７ ａが両者とも閉路している
ため、リレー１２は付勢し、接点１２ ａが閉路して、
リレー１３が付勢し接点１３ａの閉路により自己保持す
る。

それと同時に、動作遅延リレー１６及び動作遅延リレー
１７が動作を開始し、所定時限ｔ１後にまず動作遅延リ
レー１６が付勢して、接点１６ ａが閉路する。

その後再度呼びボタン３が押されると、再びリレー１２
が付勢し、接点１２ｂが閉路すルノテ、閉回路ＢＴ−１
１ｂ−１７ａ −１２ｂ−１６ａ −１８ａ−１４−Ｂ
Ｔができ、リレー１４は付勢し接点１４ ａの閉路によ
り自己保持する。

そのとき、第１図において前記起動信号（図示しない）
がビス内信号回路１３を通って自動通報装置８に与えら
れるので、自動通報装置８はエレベータサービス会社等
の加入者電話機１０を自動的に呼び出す。

次にサービス社等にいるサービスマンが加入者電話機１
０をとり上げると、自動通報装置８は加入者電話回線８
−７４−９−１５−１０を通じて非常の際のメツセージ
を送る。

又、サービスマンが加入者電話機１０をとり上げた時点
で接点１９ ａが閉路して、リレー１５が付勢し接点１
５ａの閉路により保持するとともに、かご内表示灯４が
点灯してエレベータサービス会社へ非常連絡しましたと
いう内容を乗客に報知する。

ところで、リレー１４が付勢して自動通報装置８が働き
、エレベータサービス会社等を呼び出しても、加入者電
話回線１５が他に使用されている場合は、使用が終って
も、このままの状態では非常通報されないため、動作遅
延リレー１８の接点１８ ａで、ル−１４を付勢してか
ら所定時限ｔ３後には一旦リレー１４を消勢して、再び
呼びボタン３が押されれば、前記と同様の動作で再度サ
ービス会社を呼び出す機構になっている。

又、かん詰めになった乗客が呼びボタン３を一度押して
後救出されたり、あるいはいたずらによって呼びボタン
３が押された場合、そのまま放置しておくとリレー１３
、動作遅延リレー１６が付勢されたままとなってしまい
、以後は呼びボタン３を一回押せばエレベータサービス
会社等へ非常通報してしまう不都合が考えられる。

その不都合を解消するため、動作遅延リレー１７を用意
している。

すなわち、動作遅延リレー１７はリレー１３が付勢され
て後、所定時限ｔ２後には、動作遅延リレー１７の接点
１７ａを開路することによりすべてのリレーを初期の状
態にリセットするものである。

以上述べたように、本考案によれば管理人不在の場合に
、心ない乗客のいたずらによるエレベータサービス会社
への非常通報を防止できるとともに、万一乗客がかん詰
めになっても、サービス会社への通報が適切に行なわれ
るため、早期、救出が可能であり、またサービス会社へ
連絡した旨をかご内に表示するので乗客の不安感を和ら
げる効果もある。

尚、以上の説明では、ただ単に非常を通報する装置を例
にあげて説明したが、相互に通話が可能な通話装置を使
用しても同様の効果が得られることは明白で゛ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す構成図、第２図は起動
装置５の回路図とかご同装置との関係を示す一実施例図
。 １はエレベータかご、２は第１の送受話器、３は呼びボ
タン、４は表示灯、５は起動装置、６は所定の場所、７
は第２の送受話器、８は自動通報装置、９は電電公社の
交換器、１０は加入者電話機、１２〜１５はリレー、１
６〜１８は動作遅延リレー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エレベータかご内および管理人室等の所定の場所に送受
   話器を設置し、エレベータの非常時、かご内と管理人室
   等の所定の場所との間で通話を行なう通報装置において
   、エレベータかご内よりの呼び出しに対し前記所定の場
   所が所定時限応答しないとき再度の呼び出しで出力を発
   生する起動装置とこの起動装置に応動して外部の特定場
   所を呼び出す装置とを備えてなるエレベータ非常連絡装
   置。