JPH03205A - 表面加熱による集成材の製造方法とその装置 - Google Patents

表面加熱による集成材の製造方法とその装置

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JPH03205A
JPH03205A JP1134286A JP13428689A JPH03205A JP H03205 A JPH03205 A JP H03205A JP 1134286 A JP1134286 A JP 1134286A JP 13428689 A JP13428689 A JP 13428689A JP H03205 A JPH03205 A JP H03205A
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NORIN SUISANSYO SHINRIN SOGO KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、木材の接着、特に集成材等の加工木材、あ
るいはパネル、■ビーム、トラス等の木質建築部品の製
造に用いられる木材接着方法に関するものである。
[従来の技術とその課題] 木材は、質観の優しさ、加工の容易さ1あるいは、入手
のし易さ、資源としてのリサイクル可能性等の利点を踏
まえ新たな観点からその見直しかなされている。
ところで、木材を使って集成材のような汎用部材、ある
いは、パネル、■ビーム、トラス等の建築部材を製造す
る場合の木材相互の接合は接着剤を使用する化学的手段
か種々の面て優れている。
そして従来、このような木材相互の接着には、たとえば
化粧ぼり集成材の場合には、第10図に示すように、次
のような接着方法が採用されてきている。
α:コールトプレス方式 乾燥したひき板の両面をブレーナ等で切削して、厚す1
5〜40mmに仕上る。このひき板の片面または両面に
接着剤を塗布する。このようにして、数枚から数10枚
のひき板をtl!L、、コールドプレス(油圧プレス)
、ねじクランプにセットし所定の圧力をかける。積層し
たひき板を保温し圧力を数時間から1昼夜保持した後、
解圧する。
しかしながら1この方式ては接着硬化に数時間から多く
の場合1昼夜を要するため生産性に欠けるという問題か
あった。そこで、この問題点を解決するために、次の二
つの方式が用いられている。
β:高周波全体加熱方式 上記1と同様に、接着剤を塗布し積層したひき板をコー
ルドプレスで圧締する。所定の圧力に達したところで、
積層したひき板の上下面または側面に配置した2枚の平
行電極板を介して高周波を印加する。接着層か硬化温度
に達したところて高周波印加を止め、解圧する。
γ:ホットプレス方式 集成材の表面をブレーナ等で切削し平滑に仕上る。この
集成材の上下面または側面の2面に接着剤を塗布し、こ
の2面にスライサー等で切削し乾燥した厚さ0.5〜2
.0mmの薄い化粧単板を重ね、ホットプレスに送入し
て圧力をかける。集成材と単板の接着層が硬化温度にた
つするまて熱圧した後、解圧する。
しかしながら、上記2.および3.においてホットプレ
ス方式にあっては、その適用範囲が、薄い材料に限られ
てしまう、また高周波全体加熱方式にあっては、大電力
量を必要とし生産コストか上昇してしまう、等の問題か
生じる。
[課題を解決するための手段] この発明は、木材相互を接着する場合におい゛C1木材
全体ではなく接着層付近のみ、すなわち、積層前にひき
板の表面を加熱し、その予熱で接着剤を硬化させる構成
とすることによって、接着硬化時間の短縮と消費電力の
節減を図るとともに、加熱前に予めひき板に蒸気を噴射
してひき板表面の温度上昇の均一化と高周波吸収率の改
善を図ることによって、上記従来の課題を解決しようと
するものである。
[作用] この発明において、例えば、ひき板の表面に形成された
接着剤層面に接合する他のひき板表面は、予め加熱され
ているので、接着硬化に要する時間が極めて短縮され、
加熱も表面のみで済むため2加熱に必要なエネルギー量
も少なくなる。
また、加熱すべき表面への加熱前の蒸気噴射によって木
材表面付近に蒸気が吸収され、春材部と秋材部の密度差
が減少し、高周波による加熱作用が効率化、均質化され
る。
さらに、高周波加熱前の蒸気加熱により、高周波表面加
熱のみによる場合に起りがちな、いわゆる幅ぞりを緩和
する。
[発明の実施例] 図面に基づいて、この発明の詳細な説明する。第1図は
、この発明の第1実施例を示す図で、この図の工程にし
たかって、順を追い説明する。
(1)乾燥したひき板をブレーナ等で切削し1表面を平
滑に仕上る。
(2)接着する2枚の一方のひき板の表面に蒸気を噴射
する。蒸気噴射装置の蒸気圧をZkg/cs2とし、噴
射孔の径を約1aug 、その間隔を約101×約10
i+mとして蒸気噴射時間を10〜15秒とした場合、
5〜1011Illllれたひき板表面の温度は50〜
60℃まで上昇する。
(3)次いで蒸気噴射を施されたひき板表面に、高周波
を印加する。この高周波の出力は、ひき板の材質に応じ
て適正に設定し、格子型電極を201間隔でプラス、マ
イナス交互に配設した高周波印加′?を置を用いた場合
、印加時間30〜45秒で、ひき板の表面温度は120
〜150℃まで上昇する。
(4)接着する2枚のひき板のうち、他方のひき板表面
に200〜300g/m”の量率で接着剤を塗布する。
(5)蒸気を噴射して高周波を印加し加熱したひき板の
表面と接着剤を塗布したひき板の表面を重ね合わせる。
(6)ひき板を重ね合わせてから、1分以内にコールド
プレスを用いて圧力5〜15 k g / cm2て、
1〜2分間圧締した後5コールドプレスを解圧し重ね合
せ部分の接着硬化したひき板を得る。
なお、上述でひき板の加熱は、高周波の印加による場合
を述べたが、これに替えてホットプレス、あるいは遠赤
外線照射手段によってなし得ることは、勿論である。
次に第1図および第2図によって、この発明の第2実施
例を説明する。
(1)表面を平滑にした一方のひき板に接着剤を塗布す
る。
(2)他方のひき板表面を、ホットプレス方式により加
熱(150℃)する、 (3)次いで前記一方のひき板の接着剤塗布面と他方の
ひき板の前記加熱表面とを重ね合せる、 (4)重ね合せた複数のひき板相互を、可及的速やかに
圧締する。
上述の圧締工程は、第2図に示すように必要に応して連
立圧締、わん曲圧締の方法を採用する。
また、圧締手段は、この実施例では、油圧によるコール
ドプレス方式によっている。
上述の工程(2)ホットプレスによる加熱時間を、36
0秒、480秒、600秒とし、接着後の圧締時間を、
各場合間−とし、(コールドプレス方式、冷盤温度20
°C1圧締時間3分)として実験したところ、接着性能
は、後述の表に示すとうり加熱時間を480秒以上とし
た場合に良い結果を得た。また、上述の工程(2)にお
いて、ひき板の表面加熱手段を遠赤外線照射によってな
し得ることは勿論である。
次に高周波印加、ホットプレス、遠赤外線照射の各手段
による表面加熱方式(すなわち、蒸気噴射無し)Sよび
蒸気噴射・高周波表面加熱方式の各場合の実験データを
示す。
(a)高周波表面加熱方式 樹 種 :カラマツ 比重:0.45〜0.60 含水率 :10〜15% 寸 法 ・厚さ20+s■、幅150■、長さ300m
m 2)接着剤 レゾルシノール樹脂接着剤 配合比:接着剤100部、バラホルム アルデヒド15部、充填材 10部 塗布量:200〜300g/m” 3)高周波加熱条件 高周波比カニ1.25kw(電圧6.5kv、陽極電流
0.38 A) 電極形式 :格子電極(格子長さ150mm格子間隔2
0mm、格子数16 本) 印加時間 =60〜120秒間 4)コールドプレス条件 冷盤温度 :20℃ 圧締圧  : 7.5〜10.0kg/c圧締時間 :
1.0〜2,0分間 (b)ホットプレス表面加熱方式 : %式% レゾルシノール樹脂接着剤 配合比:接着剤100部、パラホルム アルデヒド15部、充填材 10部 塗布量:200〜300g/m” 3)ホットプレス表面加熱条件 熱暑温度:150°C 圧締圧 :2〜3kg/Cm2 圧締時間二6〜10分間 4)コールドプレス条件 冷盤温度 :20°C 圧締圧  ニア、5〜io、okg/c圧締時間=3分
間 (C)遠赤外線照射表面加熱方式 : %式% レゾルシノール樹脂接着剤 配合比:接着剤lOO部、パラホルム アルデヒド15部、充填材 10部 塗布量=200〜300g/m” 3)遠赤外線照射条件 ヒーター出カニ0.75kw 照射圧#、:40mm 照射時間:60〜120秒間 4)コールドプレス条件 冷盤温度 :20℃ 圧締圧 ニア、5〜10.0kg/c 圧締時間:2分間 (d)蒸気噴射・高周波表面加熱方式 樹 種 :カラマツ 比重+0.45〜0.60 含水率 =lO〜15% 寸 法 ;厚さ20m1、幅L50II+m、長さ30
0■■ 2)接着剤 レゾルシノール樹脂接着剤 配合比:接着剤100部、バラホルム アルデヒド15部、充填材 10部 塗布量: 200〜300 g/m” 3)蒸気噴射条件 蒸気圧: 2 k g / c m ”噴射面fi :
 150m+iX 300mm噴射孔:径1ml、間隔
10+smx 10mm噴射時間・10〜15秒間 4)高周波加熱条件 高周波上カニ2.5kw(電圧6.5 kv、陽極電流o、77A) 電極形式 ;格子電極(格子長さ150mm、格子間隔
20m重、格子数16 本) 印加時間 :30〜45秒 5)コールドプレス条件 冷盤温度 ;20°C 圧締圧: 7.5〜10.0kg/cm’圧締時間:1
.5〜2.0分間 次に、上記の接着条件の下における各場合の接着性能と
従来方式における場合の接着性能とを表に示す。
Q   30へ60    1〜5    1〜2Δ 
 10〜30    5〜10     2 〜5× 
  0へ10     lO〜       5〜(注
)記号(木破率%)(剥離率)(減少率%)0 60〜 〜1 〜1 接着性能試験においては、ナイフテストで解圧直後の接
着の程度を、煮沸剥離試験で接着耐久性を、厚さ減りで
寸法歩留りを調べた。ナイフテストでは木破率30%以
上、煮沸剥離では剥離率5%未満、厚さ減りでは減少率
2%未満であれば実用上支障がないものと考えられる。
上記の基準を満足する接着条件は、コールドプレス方式
では圧締時間1日、高周波全体加熱方式では、高周波印
加圧締時間7.5分、ホットプレス方式では熱圧時間2
1分、蒸気噴射・高周波表面加熱方式では高周波印加圧
締時間は3分である。
したかって、蒸気噴射・高周波表面加熱方式の接着硬化
に要する時間は、コールドプレス方式とは比較にならな
い程少なく、また、高周波全体加熱方式およびホットプ
レス方式のそれぞれ、1/2.5.1/7.0である。
さらに、所要熱量もホットプレス方式に比べて著しく少
なく、所要電力量も高周波全体加熱方式の1/4.8と
なっている。
したがワて、蒸気噴射・高周波表面加熱方式か接着時間
および消費電力からみて、従来技術に比較して極めて効
率の高いものであることか実証されたことになる。
そして、この蒸気噴射・高周波表面加熱方式は、例えば
、ひき板か厚い場合に、より有効である。すなわち、高
周波全体加熱方式では、高周波印加時間を板厚の倍数以
上とし、ホットプレス方式では、熱圧時間を板厚倍数の
1.5乗倍程度に増やさなければならないのに対して、
この発明に係る蒸気噴射・高周波表面加熱方式にあって
は、同一接着時間で良いからである。
次に第3図に基づいて、この発明に使用する高速接着装
置の1例を説明する。この装置は、接着剤塗布機構1、
蒸気噴射機構2、高周波出力機構3および連続圧締機構
4からなり、特に3層集成材、またはI型はりを連続的
に製造するためのもので、各機構は、それぞれ、送りロ
ーラRによって連結されている。木材は、各機構を送り
ローラRで通過する間に、接着剤の塗布、蒸気噴射、高
周波表面加熱され、最終的に圧締され所定の製品となる
。すなわち、木材W2は接着剤塗布機構1において、両
面に接着剤を塗布される。一方、木材WIとWlは、木
材W2の接着剤塗布面と対向する面をそれぞれ、蒸気噴
射機構2において蒸気噴射を受けた後、さらに高周波出
力機構3において、その表面を加熱された後、連続圧締
機構4において両面に接着剤を塗布された木材W2に圧
締される。連続圧締機構4は、相対向して設置され、複
数の駆動輪Mによって回転するキャタピラ−C(可動ロ
ーラでも良い)をそなえている。木材W8とW、とは、
この連続圧締機構4を通過する間に木材W2を介してた
かいに接着され、完成材Wを形成する。
第4図ないし第7図は、この発明に係る接着方法の適用
例を示す図で、第4図は集成材、第5図は箱型およびI
型梁材、第5図は、パネル1、第6図は、各種トラスを
示す図である。トラスの接着は、各構成材の接合部分に
おける不図示のガセット板(添え板)の部分になされる
ことは言うまてもない。
なお、第8図は、表面加熱時における、ひき板の加熱表
面(A)から裏面(E)までの実験値に基ずく温度分布
を示すグラフである。加熱時間の増加に伴なって表面お
よび内部の温度が上昇し、適正な加熱時間(各図の中央
の曲線)では、表面温度が120℃〜150℃に、表面
から5ミリ離れたところの温度かレゾルシノール樹脂接
着剤の硬化温度(70〜80℃)に達っしていることが
判る。
また、表面からの温度勾配は、ホットプレス、高周波、
遠赤外線、の順にゆるやかであり、かつ、この順に蓄熱
量か多く安定した接着効果が得やすい。
[発明の効果] この発明は1以上説明した構成作用により、第9図に示
すように木材接着に要する時間および消費エネルギー(
電力)を大幅に低減し得るとともに2従来困難であった
i!!続生産が容易になり接着工程の高速化あるいは、
省力化が促進され、より高い生産性が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の構成を示す工程流れ図第2図はこ
の発明に係るホットプレスによる表面加熱接着方法の実
施例を示す図、第3図は、この発明を利用した高速接着
装置の1実施例を示す側面図、第4区〜第7図は、それ
ぞれ、集成材、箱型およびI型梁材、パネル、トラスを
示す説明図、第8図は、この発明に係る表面加熱におけ
るひき板の温度分布を示すグラフ、第9図は、硬化時間
および消費エネルギーの比較を示すグラフ、第10図は
、従来技術を示す工程図である。 図において。 l・・・・・・接着剤塗布機構 2・・・・・・蒸気噴射機構 3・・・・・・高周波出力機構 4・・・・・・連続圧締機構 Wl・・・ W2・・・  )W・・・ ・・・ W、・・・ 完成材 第 第4図 第5図 第6図 第7 図 手続補正書 平成2年6月ユ宮、日

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) イ、一方の木材の表面を加熱する工程、 ロ、他方の木材も表面に接着剤を塗布する工程、 ハ、加熱した上記木材表面と接着剤を塗布した他の木材
    表面とを密着させて、これら両木材を積層し圧締する工
    程、 以上の工程からなる表面加熱による木材高速接着方法。
  2. (2)加熱する木材の表面に蒸気を噴射する工程を具え
    たことを特徴とする請求項1記載の表面加熱による木材
    高速接着方法。
  3. (3)前記加熱工程は、複数の格子電極を具える高周波
    印加装置によってなすことを特徴とする請求項1または
    2いずれか記載の表面加熱による木材高速接着方法。
  4. (4)前記加熱工程は、ホットプレス手段によることを
    特徴とする請求項1または2いずれか記載の表面加熱に
    よる木材高速接着方法。
  5. (5)前記加熱工程は、遠赤外線照射によつてなすこと
    を特徴とする請求項1または2いずれか記載の表面加熱
    による木材高速接着方法。
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