JPH032042Y2 - - Google Patents

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JPH032042Y2
JPH032042Y2 JP14677386U JP14677386U JPH032042Y2 JP H032042 Y2 JPH032042 Y2 JP H032042Y2 JP 14677386 U JP14677386 U JP 14677386U JP 14677386 U JP14677386 U JP 14677386U JP H032042 Y2 JPH032042 Y2 JP H032042Y2
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stopper
speed
gear
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rotation
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、回転伝達制御装置具体的には、可
動部の動きを一定の速度に制御する回転伝達制御
装置に関する。
(従来の技術) 回転伝達制御装置を備えたものとして、頭部を
可動部とした人形玩具が知られている。この玩具
は、人形を略垂直に立てておくと、その頭部は首
を伸ばした状態に置かれるが、人形を前に傾ける
と頭部がその自重によつて首を折り、俯いた状態
になる。換言すると、胸に抱いた人形を真直ぐに
立てておくと、この人形の顔は抱いている者の方
を向いているが、この人形を少し傾けると、その
頭部が自重で回動し、抱いている者の肩にその顔
面をゆつくりと押し付けるようになる。なお、こ
のとき、顔面が横を向くように回転するものもあ
る。
かかる人形の動きは、その胴体に組み込まれた
増速輪列と調速機構によつて得られる。或る程度
の質量を与えられた頭部は、増速輪列の入力端と
連結されていて、頭部の重心の位置が増速輪列を
回転させる位置まで移動、すなわち人形が傾けら
れると、頭部が自重で回動して増速輪列を回転さ
せるようになつている。増速輪列が回転すると、
調速機構が作動して増速輪列の回転すなわち頭部
の回動速度を調整する。従つて、人形の頭部はゆ
つくりと傾けられることになる。そして、頭部を
元に戻すには、人形を仰向けに倒すか、又は人形
を直立させておいて、頭部を手で起こしてやれば
よい。
(考案が解決しようとする問題点) 上記した人形は、その頭部の重心が移動する
と、回転するようになつている。換言すると、人
形そのものを傾けてしまうと、好むと好まざると
に拘らず、人形はその首を傾げてしまうことにな
り、人形の遊び方が限定されてしまう。すなわ
ち、頭部の傾動に基づく回転力は、常に増速輪列
に伝達されることになり、回転伝達装置の作用が
単純となつてしまい、これを組み込んだ玩具の動
きも単純なものとなつてしまう。そこで、人形を
傾けてもその頭部が回動してしまわないように、
ストツパを設置し、このストツパを開放したとき
にのみ頭部が傾動するようにすればよい。
ところで、人形玩具の多くは、幼児の遊びの対
象となつていて、ストツパで係止されている頭部
を無理矢理に倒そうとする。すると、ストツパや
増速輪列が破壊されてしまい、延いては玩具その
ものの機能を損なう、という問題点がある。
(問題点を解決するための手段) この考案は、上記問題点を解決するために、回
転伝達を制御するストツパを設けることにより、
該装置を組み込んだ玩具の動きに多様性を持たせ
ると同時に過負荷が加えられた場合にもこれの破
壊を免れることのできる回転伝達制御装置の提供
を目的としていて、入力された回転を増速して伝
達する増速輪列と、上記増速輪列中に配設されて
いて、該輪列に過負荷の回転力が入力されたと
き、空転して回転伝達を中断する過負荷防止機構
と、上記増速輪列の回転力伝達方向において、上
記過負荷防止機構より上流側に配設されていて、
その回転軸の軸方向に傾斜させた第1テーパ面並
びにその半径方向に傾斜させた第2テーパ面とを
形成されたカム部を有する回転体と、上記増速輪
列の出力端に設けられた調速機構と、上記回転体
の回転軸の軸方向に沿う第1の方向並びに上記回
転体の半径方向に沿う第2の方向に移動可能に支
持されていて、その一端を上記カム部に係脱可能
に臨ませ、その他端を上記調速機構に係脱自在に
臨ませたストツパとからなつている。
(作用) 上記ストツパを上記第2の方向に移動させてそ
の一端を上記カム部に係脱させると共にその他端
を上記調速機構に係脱させると、上記増速輪列の
回転力伝達が選択的に制御される。また、上記増
速輪列に荷負荷回転力が入力されると、上記荷負
荷防止機構が作動して回転力の伝達を中断し、上
記回転体の回転に連れて上記回転体の第1テーパ
面により上記ストツパが上記第1の方向に押動さ
れると共に上記第2テーパ面により上記ストツパ
が上記第2の方向に押動されることによつて、ス
トツパの一端が上記カム部から押し出されると共
にストツパの他端が上記調速機構との係合を解除
される。調速機構が回転を開始すると入力された
回転力が過負荷にならなくなり上記増速輪列の回
転が許される。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に
説明する。
第3図において、互いに固定されたケース1,
2には、第1支持軸3,第2支持軸4、第3支持
軸5のそれぞれの軸端が圧入されている。ケース
1,2は、第2図に示すように、ねじ6,7,8
で互いに固定されている。第1支持軸3には、第
1図にも示すように、回転体としてのカム歯車9
が回転自在に支持されている。カム歯車9には、
小径歯部10と、大径歯部11と、カム部12が
一体的に形成されている。カム部12は、回転中
心軸としての第1支持軸3の軸線方向に傾斜させ
られた第1テーパ面13(第10図参照)と、そ
の半径方向に傾斜させられた第2テーパ面14
と、後述するストツパを解除位置に保持するため
の円周面15とからなつている。小径歯部10に
は、ケース1に圧入されたスタツド16に回転自
在に支持された入力歯車17が噛合している。
入力歯車17には、半球形の回動体18に形成
されたセクタ歯車19が噛み合つている。回動体
18は、ケース1の突起20,21,22と、ス
タツド16にそれぞれ嵌合させて位置決めされた
支持部材23に挿通した軸24に回転自在に支持
されている。回動体18には、図示されない人形
の頭部が連結される頭部連結部25(第2図にの
み示す)が回転自在に設けられている。なお、頭
部連結部25には図示されないクラウン歯車が設
けられていて、支持部材23に形成されたセクタ
歯車26に噛み合つている。
第2支持軸4には、第1図、第3図及び第12
図に示すように、過負荷防止機構27が回転自在
に支持されている。この過負荷防止機構27は、
カム歯車9の大径歯部11に噛み合う小径歯車2
8を一体に形成された第1筒体29と、大径歯車
30を一体に形成された第2筒体31と、これら
両筒体に嵌合させられたコイルスプリング32と
からなつている。第1筒体29には、内径Dの内
筒部33が形成されている。外径D3の第2筒体
31には、スリツト34を有していて、第1筒体
29に挿通されてそのフランジ部35に係合する
係止片36が形成されている。大径歯車30の端
面には、第2筒体31と同心であつて第1筒体の
端部37が緩く嵌合することによつて両筒体のが
たつきを防止するための周壁38が形成されてい
る。コイルスプリング32の自由状態での外径を
D1としたとき、これの一端外周が嵌合させられ
る内筒部33との間には、D<D1なる関係が成
り立つように互いの寸法が設定されている。ま
た、コイルスプリング32の自由状態での内径を
D2としたとき、これの他端内周が嵌合される第
2筒体31との間には、D2<D3なる関係が成
り立つように互いの寸法が設定されている。すな
わち、コイルスプリング32の、一端は、内筒部
33に比較的きつく嵌合させられ、他端は第2筒
体31の外周に比較的きつく嵌合させられている
ことになる。第1筒体29と第2筒体31とは、
第3図に示すように、コイルスプリング32を嵌
合させられたのち、係止片36をフランジ35に
係合させることによつて、互いに回転可能に組み
合わされて第2支持軸4に回転自在に挿通され
る。コイルスプリング32と各筒体との嵌合は、
一方の筒体を回転させたときこの回転力がスプリ
ングを介して他方の筒体に伝達されるも、一方の
筒体に過負荷がかかつているとき他方の筒体が回
転しても、その回転力はスプリングと筒体との間
でスリツプして一方の筒体には伝達されないよう
になつている。かかる作用の詳細については後述
する。
第3支持軸5には、第1図乃至第3図に示すよ
うに、大径歯車30に噛み合つている小径歯車3
9と、これと一体的に形成されたウオーム歯車4
0とが回転自在に支持されている。小径歯部1
0、大径歯車11、小径歯車28、大径歯車3
0、小径歯車39及びウオーム歯車40で増速輪
列としての増速歯車列を構成している。従つて、
過負荷防止機構27はこの増速歯車列中に配設さ
れていることになる。
増速歯車列の出力端としてのウオーム歯車40
は、調速機構41のウオーム軸42に噛み合つて
いる。調速機構41は、第2図、第3図及び第7
図に示すように、ケース1に圧入された軸受43
にその一端を支承され、その他端をケース1に圧
入された周壁部材44の軸受孔に支承されたウオ
ーム軸42と、ゴム等の弾性体からなる回転体4
5と、ウオーム軸に圧入されていて、周壁部材4
4の内端面との間で回転体45を格納している回
転係止部材46とからなつている。周壁部材44
には、第3図によく示すように、回転体45の外
周を囲繞する制動用の周壁47が形成されてい
る。回転体45は、回転係止部材46に圧入され
るボス部48と、このボス部から半径方向に伸び
たのち円周方向に伸びているウエイト部49とか
らなつている。ウオーム軸42が高速回転する
と、ウエイト部49が遠心力によつて拡開し、周
壁47を摺擦して該軸の回転に制動をかける。回
転係止部材46には、次に述べるストツパ50の
他端51が係脱する係合部52が形成されてい
る。
ストツパ50は、第1図、第2図及び第8図に
示すように、ケース1,2にその両端を圧入され
た支持軸53に回動自在且つ軸方向にも移動自在
に支持されたブロツク54と、このブロツクに固
着されていて、自由状態でL字型を呈する板ばね
55と、カム歯車9のカム部12に係脱する一端
56と、ケース1,2に摺動自在に支持された押
動釦57と、ブロツクと一体であつて釦57が当
接する突部58とからなつている。一端56はカ
ムフオロワとしての機能を与えられていて、その
一側面59は、第2テーパ面14と円周面15に
当接し、その突部60は、第1テーパ面13に係
脱する。押動釦57は、第6図に示すように、ケ
ース1,2にそれぞれ形成されたガイド部61,
62に案内されている。板ばね55の他端63
は、ケース2から突出していて支持部材23の孔
64に嵌合させられたスタツド66(第1図、第
4図参照)に弾発的に係合している。板ばね55
の他端63の係合によつてストツパ50には、そ
の一端56をカム部12に当接する向きの、ま
た、その他端51を調速機構41の回転係止部材
46に係合する向きの回動習性を与えられてい
る。
また、支持軸53には、ブロツク54とケース
2との間に伸張性のコイルスプリング65が巻装
されていて、ストツパ50を、その一端56の突
部60を第1テーパ面14に押し付ける向きへの
移動習性を与えている。すなわち、ストツパ50
は、カム歯車9の軸方向に沿う第1の方向と、カ
ム歯車9の半径方向に沿う第2の方向に移動可能
に設けられていることになる。
以上のように構成された実施例の作用を説明す
る。
第2図は、ストツパ50の一端56がカム部の
第1テーパ面13に係合していて、カム歯車9の
回転を係止すると共にストツパ50の他端51が
調速機構41の回転係止部材46の係合部52に
係合して該機構の回転を阻止した状態を示してい
る。このとき、ストツパ50の突部60は、第8
図に及び第10図に示すように、第1テーパ面1
3に係合している。この第2図に示す状態におい
て、ケース1を左方に傾けて回動体18に作用す
る図示されない人形の頭部の重心を移動させたと
しても、停止させられているカム歯車9に入力歯
車17が噛み合つているため、回動体は回動でき
ない。当該装置を人形玩具に応用した場合、人形
を傾けてもその頭部が傾かないことになる。
次に、第4図に示すように、ケースを少し傾け
ておいて、押動釦57を押し込むと、板ばね55
の弾力に抗してブロツク54が支持軸53を中心
として時計方向に回動させられる。ブロツク54
が回動すると、その他端56の突部60は、第1
テーパ面13を乗り越えてカム部との係合を外さ
れる。突部60が第1テーパ面13を乗り越える
とき、ストツパ50は、コイルスプリング65の
弾力に抗して軸方向に移動させられ、乗り越えた
のち元の位置へ戻される。一方、板ばね55は、
ブロツク54の回動に連れて回動し、ストツパの
他端51を調速機構の回転係止部材46の係合部
52との係合を断たれる。カム歯車9と調速機構
41への拘速が解除されたことにより、カム歯車
9は、図示しない頭部の重力を、セクタ歯車19
を介して加えられているところの入力歯車17に
より第1支持軸3を中心として反時計方向に回転
させられる。カム歯車9が回転を開始すると、こ
れの小径歯部10に噛み合つている入力歯車17
が回転を許され、該歯車17に噛合しているセク
タ歯車19の回転を許し図示されない頭部を傾動
させる。頭部の傾動が始まると、押動釦57への
押動力を開放する。カム歯車9の回転は、大径歯
部11を経て小径歯車28に伝達される。小径歯
車28が回転すると、この回転力は、コイルスプ
リング32(第3図参照)を介して第2筒体31
に伝達されて大径歯車30を時計方向に回転させ
る。大径歯車30の回転は、小径歯車39、ウオ
ーム歯車40を回転させる。すなわち、入力歯車
17の回転は、増速歯車列によつて増速されてウ
オーム歯車40に伝達されることになる。ウオー
ム歯車40の回転によつて、ウオーム軸42が高
速で回転駆動され、これに固着されている回転体
45を回転させる。回転体45の回転速度が所定
値を越えると、そのウエイト部49,49(第3
図参照)が遠心力によつて拡開して、周壁47の
内周面を摺擦し、ウオーム軸42の回転に制動を
かける。この摺擦による制動によつて、ウオーム
軸42の回転が一定範囲の速度に保持される。す
なわち、増速歯車列の回転速度が、略一定に保た
れることになり、該歯車列の入力端に位置する小
径歯部10の回転が略一定に保持される。従つ
て、該歯部10に噛み合つている入力歯車17の
回転速度、延いては該歯車17に噛み合つている
セクタ歯車19を有する回動体18の傾動は、調
速されたものとなり、これに連結された頭部をゆ
つくりと傾けることになる。
第5図は、図示されない頭部が限界まで傾動し
た状態を示している。この状態に至る間、ストツ
パ50は、その一端の一側面59をカム部12の
円周面15に当接させてこれを摺擦することによ
り、その他端51を回転係止部材46(第4図参
照)から離間させた揺動位置に保持される。第5
図に示す状態において、図示されない頭部を元の
位置へ押し動かすと、回動体18が時計方向に回
動してそのセクタ歯車19で入力歯車17を回転
させる。入力歯車17の回転は、カム歯車9を時
計方向へ回転させ、増速歯車列を介して調速機構
41を作動させる。従つて、図示されない頭部
は、元位置へゆつくりと戻されることになる。こ
のとき、調速機構41による調速速度を越えるよ
うな速度と力で頭部が戻されると、増速歯車列に
過負荷となるが、過負荷防止機構27が作用して
該歯車列の回転伝達を中断する。
カム歯車9が元位置へ向けて回転するとき、ス
トツパ50は、板ばねの一端63が撓まされてい
ることにより、その一側面59を円周面15に押
し付けている。そして、カム歯車9が第2図に示
すように位置する直前において、ストツパ50
は、その一端56の突部60を第1テーパ面13
に係合すべくカム歯車9の回転中心に向かつて第
2の方向に揺動する。
次に、押動釦57を押さないで、図示されない
頭部を強引に傾けた場合の作動を説明する。第2
図に示すように、ストツパ50の突部60が第1
テーパ面13に係合しているとする。このとき
の、突部60と第1テーパ13との側面視と拡大
断面を第8図と第10図に示している。第2図に
おいて頭部すなわち回動体18が強引に反時計方
向に回動されると、入力歯車17が回転して、カ
ム歯車9を反時計方向に回転駆動しようとする。
しかし、このカム歯車9は、これ自体が突部60
で係止されていると共に調速機構41がストツパ
の他端51で係止されていることにより、換言す
ると過負荷がかかつた状態にあるため、容易には
回転させられない。
それでもカム歯車9を回転させようとする力が
加えられると、このカム歯車9はやむなく回転さ
せられる。回転するカム歯車9は、ストツパ50
を、その第2テーパ面14でカム歯車9の半径方
向において回転中心から押し出す第2の方向に揺
動させると共に第1テーパ面13で、第11図に
示すように、その突部60を押し上げてストツパ
50を第1の方向に移動させる。すなわち、スト
ツパ50は、カム歯車9の第1テーパ面13で支
持軸53の軸方向にコイルスプリング65の弾力
に抗して移動させられると共に第2テーパ面14
によつてカム歯車9の半径方向に第2の方向に揺
動させられたことになる。
カム歯車9がストツパ50を第1、第2の方向
に移動させるとき、該歯車9は若干回転する。こ
のときの回転力は、増速歯車列を回転させようと
する。しかし、カム歯車9によつて過負荷防止機
構27が作動して増速歯車列の回転伝達を中断す
る。すなわち、カム歯車9によつて小径歯車28
が回転すると、この回転力は第1筒体29とコイ
ルスプリング32を介して第2筒体31に伝達さ
れようとするが、係止された調速機構41に連結
されている大径歯車30の回転が阻止されている
ため、コイルスプリング32と第1筒体29の内
筒部33との間がスリツプすることにより伝達さ
れない。コイルスプリング32の巻き方向によつ
ては、該スプリングと第2筒体31との間でスリ
ツプする。
過負荷防止機構27が回転伝達を中断するの
は、カム歯車9が、ストツパ50の一端56をそ
の第2テーパ面14で円周面15まで押し出すの
に必要とする僅かな時間である。第2テーパ面1
4で揺動させられ且つ第1テーパ面13を乗り越
えさせられたストツパ50は、コイルスプリング
65の弾力によつて支持軸53の軸方向に復帰さ
せられる。また、カム部12の円周面15で一端
56の一側面59を押動されることによつて、ス
トツパ50は、支持軸53を中心として、第5図
に示すように、揺動位置に保持され、その他端5
1を回転係止部材の係合部52(第7図参照)か
ら離間させて調速機構41への拘束を解消してい
る。
調速機構41への拘束が解かれると、過負荷防
止機構27の大径歯車30の係止作用が解除され
たことになる。従つて、いままで、スリツプして
いたコイルスプリング32と内筒部33とがスリ
ツプしなくなり、第1筒体29の回転が第2筒体
31に伝達される。ここに増速歯車列の回転が許
されたことになる。こののち、カム歯車9の回転
は、増速歯車列によつて調速機構41に伝達され
て、その速度を一定範囲に保持される。換言する
と、強引に傾動される回動体18は、調速されつ
つゆつくりと傾けられることになる。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、ストツパを設
けたので、回転伝達を任意に制御できると共にこ
のストツパに過負荷が働いたときには該ストツパ
の作用を解除できるので、当該装置を組み込んだ
玩具等の遊び方が拡がると同時に機構の破損を未
然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部斜視図、
第2図は本考案の一実施例であつて一方のケース
を取り除いた状態を示す側面図、第3図は同上の
縦断面図、第4図及び第5図はそれぞれ第2図の
作用図、第6図はストツパの断面底面図、第7図
は調速機構の要部を示す斜視図、第8図はカム部
とストツパとの位置関係を示す部分断面図、第9
図は第8図の作用図、第10図は第8図の要部拡
大断面図、第11図は第9図の要部拡大断面図、
第12図は過負荷防止機構の分解断面図である。 9……回転体、10,11,28,30,3
9,40……増速輪列、12……カム部、13…
…第1テーパ面、14……第2テーパ部、27…
…過負荷防止機構、41……調速機構、50……
ストツパ、51……他端、56……一端。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力された回転を増速して伝達する増速輪列
    と、 上記増速輪列中に配設されていて、該輪列に過
    負荷の回転力が入力されたとき、空転して回転伝
    達を中断する過負荷防止機構と、 上記増速輪列の回転力伝達方向において、上記
    過負荷防止機構より上流側に配設されていて、そ
    の回転中心軸の軸線方向に傾斜させた第1テーパ
    面並びにその半径方向に傾斜させた第2テーパ面
    とを形成されたカム部を有する回転体と、 上記増速輪列の出力端に設けられた調速機構
    と、 上記回転体の回転軸の軸方向に沿う第1の方向
    並びに上記回転体の半径方向に沿う第2の方向に
    移動可能に支持されていて、その一端を上記カム
    部に係脱可能に臨ませ、その他端を上記調速機構
    に係脱自在に臨ませたストツパとからなつてい
    て、 上記ストツパを上記第2の方向に移動させてそ
    の一端を上記カム部に係脱させると共にその他端
    を上記調速機構に係脱することにより上記増速輪
    列の回転力伝達を制御し、 上記増速輪列に過負荷回転力が入力されて上記
    過負荷防止機構が作動して回転伝達を中断すると
    き、上記回転体の回転に連れて上記回転体の第1
    テーパ面により上記ストツパが上記第1の方向に
    押動されると共に上記第2テーパ面により上記ス
    トツパが上記第2の方向に押動されることによつ
    てストツパの一端が上記カム部から押し出され且
    つストツパの他端が上記調速機構との係合を解除
    されることによつて上記増速輪列の回転を許すこ
    とを特徴とする回転伝達制御装置。
JP14677386U 1986-09-25 1986-09-25 Expired JPH032042Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14677386U JPH032042Y2 (ja) 1986-09-25 1986-09-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14677386U JPH032042Y2 (ja) 1986-09-25 1986-09-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6353054U JPS6353054U (ja) 1988-04-09
JPH032042Y2 true JPH032042Y2 (ja) 1991-01-21

Family

ID=31059545

Family Applications (1)

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