JPH03203902A - アイオノマー、その製法及びその組成物 - Google Patents

アイオノマー、その製法及びその組成物

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JPH03203902A
JPH03203902A JP34448189A JP34448189A JPH03203902A JP H03203902 A JPH03203902 A JP H03203902A JP 34448189 A JP34448189 A JP 34448189A JP 34448189 A JP34448189 A JP 34448189A JP H03203902 A JPH03203902 A JP H03203902A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なアイオノマーに関する。さらに詳しくは
、本発明は帯電防止性能の改善された新規なアイオノマ
ーに関する。
[従来の技術及びその問題点] 一般に熱可塑性重合体の成形品は静電気を帯び易く、そ
のため使用時あるいは加工時に帯電による種々の障害が
発生することはよく知られている。従来、これら成形品
の帯電防止法としては種々の方法が提案され、実施され
てきたが、いずれかの方法も何らかの問題点を含んでい
た。例えば帯電防止剤を練り込む方法が一般に採用され
ているが、帯電防止剤のブリードによって表面のべとつ
きや汚染が生じたり、外部条件による導電性の変化が大
きい、あるいは効果の持続性に欠けるなどの欠点があっ
た。また導電性カーボン等の導電性充填剤を添加する方
法も知られているが、多量に添加しないと安定した帯電
防止効果が得られず、成形品が不透明となり、また、充
填剤が成形品表面から剥落して汚染するという難点があ
った。さらに、成形品表面に金属や金属酸化物などの導
電性材料を塗布や蒸着により被覆する方法も知られてい
るが、単純な形状のものでないと適用が難しく、またコ
スト高となり、その上不透明になるといった問題点があ
った。
このような諸欠点を回避する試みとして、重合体自体に
帯電防止性能を付与しようとする提案もすでに行われて
いる。例えば特開昭60−240704号公報によれば
、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体をNa、 K、
 Rh及びCsから選ばれるアルカリ金属で中和したア
イオノマーであって、アルカリ金属量が少なくとも1.
3ミリモル/g樹脂の導電性樹脂を開示している。本発
明者らはこの提案について検討したところ、確かに前述
したような従来技術の欠点を解消しているものの、充分
な帯電防止効果を得るためにはアルカリ金属量を1.5
ミリモル/g樹脂以上含有させる必要があること、また
成形後にある程度の時間が経過しないと充分な帯電防止
効果が得られないことなどを知得するに至った。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は、アルカリ金属量がさらに低濃度でも帯電防
止効果が得られること、さらには成形直後速やかに帯電
防止効果が得られることについて改善処方を検討した結
果、上記アイオノマーを変性することによってその目的
が達成できることを見出すに至った。また、この改質さ
れたアイオノマーは、他樹脂に配合した場合に、少量の
添加でも帯電防止性の改善に効果があることも見出すに
至った。従って本発明の目的は、改善された帯電防止性
能を有する新規なアイオノマーを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、 (A)エチレン単位が50〜99モル%(B)一部又は
全部がアルカリ金属で中和されている不飽和カルボン酸
単位が1〜25モル% (C)ポリオキシアルキレン化合物でエステル化されて
いる不飽和カルボン酸単位が0.01〜5モル%、およ
び (DJ他のビニル単量体が0〜25モル%からなるラン
ダム共重合体であって、 190℃、2160g M重
で測定したメルトフローレートが0、O1〜500g/
10分であるアイオノマー、およびその製造法ならびに
上記アイオノマーと他の熱可塑性重合体からなるアイオ
ノマー組成物である。
本発明のアイオノマーは、すでに知られているエチレン
系アイオノマーにおいて、ポリオキシアルキレン化合物
でエステル化されている不飽和カルボン酸単位をさらに
重合体単位として有する点が特徴的である。このアイオ
ノマーは、(A)エチレン単位が50〜99モル%、好
ましくは70〜97モル%、(B)一部又は全部がアル
カリ金属で中和されている不飽和カルボン酸単位が1〜
25モル%、好ましくは3〜lOモル%、(C)ポリオ
キシアルキレン化合物でエステル化されている不飽和カ
ルボン酸単位が0.01〜5モル%、好ましくは0.1
〜3モル%からなり、必須成分ではないが他のビニル単
量体単位が25モル%以下、好ましくは15モル%以下
の割合で含有されていてもよい。これらの単量体単位は
ランダムに配列されている。上記(B)成分における不
飽和カルボン酸単位としては、アクリル酸、メタクリル
駿、無水マレイン酸、マレイン酸モノエチルなどを例示
することができる。
また(B)成分におけるアルカリ金属としては、ナトリ
ウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどを例示でき
るが、帯電防止性能の点からはカリウム、ルビジウム及
びセシウムが好ましく、とりわけカリウムが最も好まし
い。アルカリ金属による中和度は(B)成分の不飽和カ
ルボン酸単位量によっても異なってくるが、アルカリ金
属で中和された不飽和カルボン酸単位が1.5〜12モ
ル%、とくに2〜8モル%存在させるのが好ましい。す
なわちアルカリ金属量が過少であると帯電防止性能の優
れたアイオノマーとなり難く、一方、アルカリ金属量が
多(なりすぎると、吸湿傾向が太き(なりすぎるという
欠点が出て(るので、吸水ポリマーの如き用途以外には
、その量を前記範囲より多くするのは得策ではない。
(C)成分はアルコール成分としてポリオキシアルキレ
ン化合物を用いてエステル化された不飽和カルボン酸の
エステルであり、分子中にポリオキシアルキレン基(−
(R’ O)。−)を有するエステルであればよい。こ
こにRoはメチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン
のような低級アルキレン基、nは2〜100のものが好
ましい。このような不飽和カルボン酸エステルはアルコ
ール成分として、ポリアルキレングリコールまたはその
エーテル等を用いてエステル化反応することによって得
られるが、特にポリオキシアルキレン化合物として片末
端にグリシジル基を有する化合物、例えば (ここにRは、フェニル基のようなアリール基、シクロ
ヘキシル基のようなシクロアルキル基、エチル基のよう
なアルキル基等の炭化水素基又は水素、Roおよびnは
先に定義したと同じである)で示されるものを用いるこ
とにより、容易にエステル結合を形成させることができ
る。前式において、Rがフェニル基又はアルキル基、R
oがエチレン又はプロピレン、nは3〜30のものが特
に好ましい。エステル化は前述の不飽和カルボン酸のカ
ルボキシル基とグリシジル基の反応によりR−0−(R
’0)n−CHI −CH−CH,−0CO−OH で示される結合の生成による。なお、末端にグリシジル
基を有する化合物を用いた場合、エステル化条件によっ
ては、上式のOH基がさらに反応して網状化が起こる場
合があるが、メルトフローレートが、所望の範囲に入る
程度であれば許容される。
重合体中に上記ポリオキシアルキレン化合物が存在する
ことは、赤外線吸収スペクトル測定により、1107c
m−’の波長に、エーテル結合に基づく吸収が現われる
ことによって確認することができる。この吸収は未変性
のアイオノマーには存在しないものである。
(C)成分の含有量はすでに述べたような範囲であるが
、上式のnの値によっても若干異なり、アルコール成分
であるポリオキシアルキレン化合物単位が重量で0.5
〜20%、とくに1〜15%の如き割合で含有されてい
るものが好ましい。
(C)成分の量が少ないと改良効果が顕著でなく、また
その量があまり多(なりすぎると、吸湿性が高くなった
り、成形加工性が不良となることから好ましくない。
上記任意成分である(DJ他のビニル単量体として好ま
しいものは、不飽和カルボン酸のエステル又はビニルエ
ステルである。不飽和カルボン酸のエステルとしては(
メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸n
−ブチル、(メタ)アクリルM2−エチルヘキシル、マ
レイン酸ジエチルなど、またビニルエステルとしては、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどを例示することが
できる。
本発明のアイオノマーは、成形加工性、機械的強度の点
から、190℃、2160g荷重におけるメルトフロー
レートが、0.01〜500g/10分、好ましくは0
.1〜200g/10分である。
本発明のアイオノマーは、例えば次のような方法により
製造することができる。
(1)エチレン単位、一部がアルカリ金属で中和されて
いる不飽和カルボン駿単位、さらに任意成分としての他
のビニル単量体単位から構成されるランダム共重合体と
ポリオキシアルキレン化合物を反応させる方法。
(2)エチレン単位、不飽和カルボン酸単位、さらに任
意成分としての他のビニル単量体単位から構成されるラ
ンダム共重合体とポリオキシアルキレン化合物を反応さ
せ、さらに残存する不飽和カルボン酸単位の一部又は全
部をアルカリイオンでイオン化する方法。
(3) (2)の方法で、エステル化とイオン化を同時
的、に行う方法。
上記方法の原料となりうるエチレン単位、不飽和カルボ
ン酸単位、さらに任意成分として他のビニル単量体から
な・るランダム共重合体は、すでに知られているように
反応圧力100〜3000kg/crtr、反応温度1
50〜300℃の如き条件でバルク重合することにより
容易に得ることができる。また、上記ランダム共重合体
の一部がアルカリ金属で中和されている共重合体も、上
記ランダム共重合体を公知の方法でイオン化することに
よって得られる。
前記した本発明のアイオノマーを製造する方法は、溶融
条件下、あるいは適当な溶媒中での溶液状態で、あるい
は水性ディスバージョン中で行うことができる。これら
の方法の中では、押出機やニーダ−などを用い、溶融条
件下で行う方法が最も簡便で経済的である。ランダム共
重合体と、ポリオキシアルキレン化合物の溶融条件下の
反応は、例えばランダム共重合体の融点から300℃の
範囲で行うことができる。
また溶融条件下でイオン化する方法は、例えば共重合体
の融点から300℃程度の温度範囲で、アルカリ金属の
炭酸塩、重炭酸塩、カルボン酸塩などと反応させること
により行うことができる。
本発明のアイオノマーは種々の成形品に加工して使用す
ることができる。使用に際し、本発明のアイオノマーを
2種以上混合することができる。
この際、重合単位が互いに異なるもの、MIの互いに異
なるものなどを使用することができる。また成形品に加
工するに際し、酸化防止剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤
、顔料、染料、スリップ剤、ブロッキング防止剤、無機
充填剤などを配合することができる。
本発明のアイオノマーはまた各種熱可塑性樹脂と任意割
合で西己合することができる。例えば熱可塑性樹脂の帯
電防止性を改良する目的で本発明のアイオノマーを配合
することができる。あるいは本発明のアイオノマーの帯
電防止性能をあまり低下させずに、吸水性、吸湿性を低
下させる目的で本発明のアイオノマーに他の熱可塑性樹
脂を配合することができる。本発明のアイオノマーと各
種熱可塑性樹脂と配合する場合の配合割合は、その目的
によっても異なるが、例えば本発明のアイオノマー1〜
99重量部、好ましくは5〜60重量部に対し熱可塑性
樹脂を99〜1重量部、好ましくは95〜40重量部の
如き割合とすることができる。なお、前述した本発明の
アイオノマーの製造方法においては、このような熱可塑
性樹脂の共存下に行って、直接組成物を製造することも
できる。
本発明のアイオノマーと配合することのできる熱可塑性
樹脂としては、例えば高圧法ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、中高密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ−1−ブデン、ポリ−4−メチル−1−ペンテ
ンのようなポリオレフィン系樹脂、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・不飽和カルボン酸エステル共重
合体、エチレン・不飽和カルボン酸共重合体又はその金
属塩、エチレン・不飽和カルボン酸・不飽和カルボン酸
エステル共重合体又はその金属塩、エチレン・ビニルア
ルコール共重合体のようなエチレン・ビニル単量体共重
合体、ポリスチレン、スチレン・アクリロニトリル共重
合体SBS、ABSなどのスチレン系重合体、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエステルエーテルのようなポリエステル系重合体、ポ
リアミド、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリアセタール、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデンなどの熱可塑性樹脂、ポリブタジェン
、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、エチレン・プロ
ピレンゴムのような弾性体などを挙げることができる。
本発明のアイオノマーあるいは本発明のアイオノマーと
他の熱可塑性樹脂との組成物は、紙、アルミニウム、熱
可塑性樹脂などの各種基材と横1して用いることもでき
る。
[発明の効果] 本発明のアイオノマーは帯電防止性に優れており、また
成形後早期に非帯電性が発現する。
また、他の熱可塑性樹脂を相当量配合しても帯電防止性
能の低下が小さいという利点を有している。
このような利点を生かし本発明のアイオノマーは非帯電
性ポリマーとして利用できる。あるいは他の熱可塑性樹
脂の帯電防止剤として利用できる。その池水性ディスバ
ージョン、選択透過膜、イオン交換膜、吸水性ポリマー
などとしても使用することができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお
、実施例およびその原料として用いた熱可塑性樹脂、ポ
リオキシアルキレン化合物の組成、物性、および得られ
た樹脂組成物の物性の測定方法は次のとおりである。
1、アイオノマー エチレン−メタクリル酸ランダム共重合体の金属イオン
部分中和アイオノマー4種を使用した。その組成、物性
等は表1のとおりである。
以下余白 2、酸共重合体以外の熱可塑性樹脂 (1)エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)酢酸ビ
ニル含量  10重量% M F R(190℃)     9 (dg/分)(
2)6ナイロン 東しく株)製  CM−1017c 3、ポリオキシアルキレン化合物 ナガセ化成工業(株)製のポリオキシエチレンエポキシ
化合物(商品名:デイナコール)2種を使用 (11ディナコールEx−145+ フエノールポリオキシエチレングリシジルエーテル 分子量 427 液状、粘度 60CPS (25℃) (2)ディナコールEx−171 ラウリルアルコールポリオキシエチレングリシジルエー
テル CH−−(CHs) + 、−0−(CHzCHaO)
 + 1−CHz−CH−CH−0 分子量 1040 ペースト状、融点40℃ 4、測定方法 (1)MFRJIS  K6760 (2)表面固有抵抗・・・東京電子(株)調高抵抗計M
odel TR−3を使用して測定 (3)摩擦帯電性・・・サンプルを綿布で強(こすり、
0.5cm角のティッシュペ ーパーが吸い付くか否かで判 定した。
大差1ヱユ 東洋精機(株)製 ラボブラストミル(50ml容量)
に、エチレン・メタクリル酸共重合体(7,5モル%メ
タクリル酸含有)の71mo1%をにイオンで中和した
アイオノマー1のペレット40gに、ポリオキシアルキ
レン化合物を表2に記載した割合で添加し、210℃、
毎分60回転にて10分間混練した。混線の最初は混線
トルクが低かったが、反応が進むにつれてトルクが徐々
に上昇し、約10分混線後にトルクが安定して反応がほ
ぼ完了したと推定された。
ラボブラストミルより混練物を取り出し、160℃、5
0 kg/crr?の圧力下で熱プレスを行い、その後
50 kg/crtr、20℃の冷却プレスで冷却する
ことにより1mm厚みの透明シートを作成した。このシ
ートの作成直後、及びシートを25℃、相対湿度60−
70℃相対湿度の空気中で15日間放置後、表面固有抵
抗及び摩擦帯電性の測定を行ったところ、表面固有抗1
07〜10”Ωでいずれも摩擦による静電気の発生は認
められなかった。またいずれのサンプルとも、未反応の
ポリオキシアルキレン化合物のシート表面へのブリード
は見られず、反応はほぼ完全に進行したと思われた。
得られたポリオキシアルキレン変性アイオノマーの赤外
線吸収スペクトルを測定したところ、いずれもエーテル
結合に基ず< 1107cm−’の波長に吸収が見られ
た。第2図は実施例3で得られたポリオキシアルキレン
変性アイオノマーの赤外線吸収スペクトルである。一方
、実施例3の変性アイオノマー製造の原料に用いたアイ
オノマー1(参考例)の赤外線吸収スペクトル(第1図
)には、この位置に吸収は現われない。このことから、
本発明の改質アイオノマーには、ポリオキシアルキレン
化合物が、アイオノマーにグラフト結合していることが
確認された。
結果を表2に示す。
L較廻ユ 実施例1〜7と同様にして、Znイオンで中和されたア
イオノマー4を40gと、ポリオキシアキレン化合物(
ディナコールEx−145) 2 gとを混練し反応さ
せる。反応は実施例1〜7と同様に進行した。反応物を
実施例1〜7と同様にして1mm厚さのシートにして表
面固有抵抗摩擦帯電性を測定したところシート作成直後
及び15日日間時後ともに、表面固有抵抗はIQ+2Ω
を超え、かつ摩擦によって激しく帯電した。結果を表2
に示す。
大lu肚旦 30mm径のベント装置付きスクリュー押出機に、アイ
オノマー1のペレットを2.1kg/hで供給し、押出
様の中間に設けた液体注入口よりポリオキシアルキレン
化合物(ディナコールEx−145)を、アイオノマー
1に対し2.7重量%(全体の組成の0.51mo1%
)の割合で高圧注入ポンプを使用して添加し、樹脂温度
240℃にて押出して反応を行った。反応物は透明で、
MFRは0.62 (mg/分)であった。得られたポ
リオキシアルキレン変性にアイオノマーより、実施例1
〜7と同様にして1mm厚のプレスシートを作成した。
このシートの表面固有抵抗及び摩擦帯電性を実施例1〜
7と同様にして測定したところ、表面固有抵抗はプレス
シート作成直後で4X10”Ω、25℃、60%相対湿
度中に1週間経時後で6X10’Ωであり、いずれも摩
擦による帯電は生じなかった。
9〜lO12〜3 実施例8で使用した押出機を使用し、実施例8のポリオ
キシアルキレン変性にアイオノマー及び未変性のアイオ
ノマー1 (Kアイオノマー)をそれぞれ重量比で2倍
量のNaアイオノマー(アイオノマー2.アイオノマー
3)と220’Cの樹脂温度で溶融混練した。得られた
混線ポリマーを実施例8と同様にして1mmシートを作
成し、表面固有抵抗を測定したところ、ポリオキシアル
キレン変性にアイオノマーとNaアイオノマーとの混練
品はほとんど帯電しなかったが、未変性にアイオノマー
とNaアイオノマーの混練品は帯電した。
結果を表3に示す。
以下余白 実施例11 ラボブラストミルにアイオノマー1を5g、ディナコー
ルEx−145をIg(アイオノマー1に対し1.5m
o1%)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を
35g添加し、160℃、毎分60回転にて5分間混練
し、ポリオキシアルキレン化合物とにアイオノマーとの
反応及びEVAとのブレンドを同時に行った。混線物を
実施例1〜7と同様にして1mm厚のプレスシートにし
て表面固有抵抗と摩擦帯電性を測定したところ、プレス
シート作成直後では帯電が見られたが、シートを23°
C160%相対湿度の空気中に5日装置いた後では帯電
しなかった。混線物のMFRは8. Odg/分であっ
た。結果を表4に示す。
九較l 実施例11と同じ混線条件にて、アイオノマー1と5g
EVAを35gの割合で混練し、混線物を1mm厚のプ
レスシートにした。このシートの表面固有抵抗と摩擦帯
電性を実施例8と同じ条件にて測定したところ、シート
作成直後及び空気中5日間放置後共、表面固有抵抗は1
0′2Ω以上で、摩擦による帯電が生じた。混線物のM
FRは8.5dg/分であった。結果を表4に示す。
以下余白 !施10じL−上l 実施例8のポリオキシアルキレン変性にアイオノマーの
ペレットと6ナイロンベレツトを重量比でそれぞれ25
 : 75及び15:85の割合で30 m mスクリ
ュー径の押出機に供給し、230℃の樹脂温度にて混練
し、ペレタイズした。得られた混練組成物を230℃に
し、熱プレスしたプレスシートを作成した。シート作成
後25℃、60%相対湿度の空気中に1週間シートを置
いた後に、表面固有抵抗及び摩擦帯電性を測定したとこ
ろ、いずれも帯電性を示さなかった。結果を表5に示す
以下余白
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアイオノマー製造の原料に用いた未変
性アイオノマーの赤外線吸収スペクトルである。 第2図は本発明のポリオキシアルキレン変性アイオノマ
ーの赤外線吸収スペクトルである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(A)エチレン単位が50〜90モル% (B)一部又は全部がアルカリ金属で中和されている不
    飽和カルボン酸単位が1〜25モル% (C)ポリオキシアルキレン化合物でエステル化されて
    いる不飽和カルボン酸単位が0.01〜5モル%及び (D)他のビニル単量体単位が0〜25モル%からなる
    ランダム共重合体であって、 190℃、2160g荷重で測定したメルトフローレー
    トが0.01〜500g/10分であるアイオノマ 2、(A)エチレン単位が50〜99モル%ー(E)一
    部がアルカリ金属で中和されている不飽和カルボン酸単
    位が1〜25モル% 及び (D)他のビニル単量体単位が0〜25モル%からなる
    エチレンランダム共重合体と、 末端にグリシジル基を有するポリオキシアルキレン化合
    物 を反応させることを特徴とする請求項1記載のアイオノ
    マーの製造方法。 3、(A)エチレン単位が50〜99モル% (E)不飽和カルボン酸単位が1〜25モル% (D)他のビニル単量体単位が0〜25モル%からなる
    エチレンランダム共重合体を、 末端にグリシジル基を有するポリオキシアルキレン化合
    物で部分的にエステル化した後、アルカリ金属によるイ
    オン化を行うことを特徴とする請求項1記載のアイオノ
    マーの製造方法。 4、請求項1記載のアイオノマーと他の熱可塑性重合体
    からなるアイオノマー組成物。
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