JP2599630B2 - ポリオレフィン―ポリエステルグラフト共重合体及びその製造方法 - Google Patents

ポリオレフィン―ポリエステルグラフト共重合体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリカーボネートとポリオレフィンとの樹脂
組成物において、両者の相溶化剤として効果的なポリオ
レフィン−ポリエステルグラフト共重合体及びその製造
方法に関し、さらに詳しくは、特定の固有粘度及び末端
カルボキシル基濃度を有するポリエステルと、エポキシ
基又はカルボキシル基を含有する変性ポリオレフィンと
のグラフト共重合体及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
芳香族ポリカーボネートは優れた耐衝撃性、耐熱性、
剛性及び寸法安定性を有するが、耐溶剤性及び成形性に
劣るという欠点を有する。これらの欠点をカバーしつつ
バランスの良い機械的物性を有する組成物を得るため
に、ポリオレフィンとのブレンドについて種々の検討が
なされている。しかしながら、ポリオレフィンとポリカ
ーボネートとは相溶性が余り良好ではないので、相溶性
を改善するために種々の第三成分を添加することが試み
られている。
ポリカーボネート樹脂とポリオレフィン樹脂との組成
物に添加する第三成分として、特開昭57−108151号はブ
チルゴムを開示し、また特開昭57−108152号はエチレン
・プロピレン共重合体及び/又はエチレン・プロピレン
・ジエン共重合体を開示し、また特開昭57−111351号は
イソプレンゴム及び/又はメチルペンテンポリマーを開
示している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらの第三成分はいずれもポリカー
ボネート樹脂とポリオレフィンとの相溶化剤として十分
でなく、ポリオレフィン量が増大すると成形品の耐衝撃
性が急激に低下するのみならず、表面剥離の問題も生じ
た。
従って本発明の目的は、ポリカーボネート樹脂とポリ
オレフィンとの良好な相溶化剤を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、かかる相溶化剤を製造す
る方法を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ね
た結果、ポリカーボネート樹脂とポリオレフィンとの相
溶化剤として、ポリエステルとエポキシ基又はカルボキ
シル基含有変性ポリオレフィンとのグラフト共重合体が
効果的であり、かつポリエステルの固有粘度及び末端カ
ルボキシル基濃度と、変性ポリオレフィンのエポキシ基
又はカルボキシル基の含有量及び分子量をそれぞれ特定
の範囲に限定することにより、反応を制御することがで
き、もって過反応によるゲルの発生を防止して、所望の
ポリオレフィン−ポリエステルグラフト共重合体を得る
ことができることを発見し、本発明に想到した。
すなわち、本発明のポリオレフィン−ポリエステルグ
ラフト共重合体は、(a)0.30〜1.20の固有粘度〔η〕
及び15〜200m当量/kgの末端カルボキシル基濃度を有す
るポリエステル10〜90重量部と、 (b)オレフィンにエポキシ基を有するモノマーを共重
合してなる重量平均分子量が8000〜140000の変性ポリオ
レフィン(0.2〜5モル%のエポキシ基を含有する)90
〜10重量部とを グラフト共重合することにより得られたことを特徴とす
る。
また本発明のポリオレフィン−ポリエステルグラフト
共重合体の製造方法は、 (a)0.30〜1.20の固有粘度〔η〕及び15〜200m当量/k
gの末端カルボキシル基濃度を有するポリエステル10〜9
0重量部と、 (b)0.2〜5モル%のエポキシ基又はカルボキシル基
を含み、重量平均分子量が8000〜140000の変性ポリオレ
フィン90〜10重量部とを 二軸押出機にて260〜320℃で反応させることを特徴とす
る。
本発明を以下詳細に説明する。
本発明において用いるポリエステルは、一般に飽和ジ
カルボン酸と飽和二価アルコールとからなる熱可塑性樹
脂で、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト(ポリブチレンテレフタレート)、ポリヘキサメチレ
ンテレフタレート、ポリシクロヘキサン−1,4−ジメチ
ロールテレフタレート、ポリネオペンチルテレフタレー
ト等が挙げられる。これらの中で特にポリエチレンテレ
フタレート及びポリブチレンテレフタレートが好まし
い。
ポリエステルは0.30〜1.20の固有粘度〔η〕及び15〜
200m当量/kgの末端カルボキシル基濃度を有する必要が
ある。ここで固有粘度〔η〕(dl/g)はo−クロロフェ
ノール溶媒中において25℃で測定した溶液粘度より求め
たものである。
ポリエステルの固有粘度〔η〕が0.30未満の場合、相
溶性の改善効果が不十分であり、また1.20を超えると、
反応物の溶融粘度が高くなり加工するのが難しくなる。
一方末端カルボキシル基の濃度については、15m当量/kg
未満であると変性ポリオレフィンとの反応性にとぼし
く、また200m当量/kgを超えると変性ポリオレフィンと
の反応性が高くなりすぎゲルが生成されやすくなる。
特にポリエチレンテレフタレートの場合、固有粘度
〔η〕は0.30〜0.80で、末端カルボキシル基濃度は15〜
200m当量/kgである。固有粘度〔η〕が0.80を超える
と、グラフト共重合体の溶融粘度が高くなりゲルが生じ
る。なお、ポリエチレンテレフタレート中のテレフタル
酸成分は、アルキル基、ハロゲン基等で置換されたもの
でもよく、またグリコール成分は、エチレングリコール
の他に50重量%程度まで他のグリコール、例えば1,4−
ブチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメ
チレングリコール等を含有していてもよい。
また、ポリブチレンテレフタレートの場合、固有粘度
〔η〕は0.3〜1.20で、末端カルボキシル基濃度は15〜2
00m当量/kgであればよい。この場合も同様にテレフタル
酸成分はアルキル基、ハロゲン基等で置換されたもので
もよく、またグリコール成分は1,4−ブチレングリコー
ルの他に50重量%程度まで他のグリコール、例えばエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレ
ングルコール等を含有していてもよい。
さらに、本発明で使用する変性ポリオレフィンは、エ
ポキシ基又はカルボキシル基を有する不飽和モノマーを
共重合したポリオレフィンである。
カルボキシル基を有する不飽和モノマーとしては、不
飽和カルボン酸またはその無水物があり、例えばアクリ
ル酸、メタクリル酸等のモノカルボン酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸等のジカルボン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸等のジカルボン酸無水物等が挙げら
れ、特にジカルボン酸及びその無水物が好ましい。
エポキシ基を有する不飽和モノマーとしては、メタク
リル酸グリシジルエステル、アクリル酸グリシジルエス
テル等が挙げられる。
また、前記エポキシ基又はカルボキシル基を有する不
飽和モノマーと共重合するオレフィンとしては、エチレ
ン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1などのオレ
フィン類が挙げられる。これらのオレフィンは単独で又
は2種以上混合して用いることができる。なおこれらの
オレフィン類に必要に応じて10重量%以下の酢酸ビニ
ル、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン等のモノマ
ーを添加してもよい。これらの変性ポリオレフィンの中
で、メタクリル酸グリシジルとエチレンとの共重合体が
特に好ましい。
エポキシ基又はカルボキシル基含有変性ポリオレフィ
ンはブロック共重合体、グラフト共重合体、ランダム共
重合体又は交互共重合体のいずれでもよい。
上記変性ポリオレフィンの重量平均分子量は8000〜14
0000であり、変性ポリオレフィン中のエポキシ基又はカ
ルボキシル基の量は0.2〜5モル%であることが必要で
ある。なお重量平均分子量はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィー(GPC)法により測定し、未変性ポリオ
レフィンに換算したものである。またエポキシ基及びカ
ルボキシル基含有量は酸素元素の分析値より求めたもの
である。重量平均分子量が8000未満であると相溶性の改
良効果が不十分であり、140000を超えると、溶融粘度が
高くなり成形加工性が悪化する。またエポキシ基又はカ
ルボキシル基が0.2モル%未満であると、ポリエステル
との反応性が低くグラフト共重合体が生成されにくい。
また5モル%を超えると、ポリエステルとの反応性が高
くなりすぎ反応物の溶融粘度が上昇しゲル状物が生成さ
れやすくなる。
上記ポリエステルと変性ポリオレフィンとをグラフト
重合させるには、両者をドライブレンドした後、260〜3
20℃で0.5〜15分溶融混練する。溶融混練は押出機中、
特に二軸押出機中において行うのが好ましい。反応温度
が260℃未満であるとグラフト化が十分でなく、また320
℃を超えると過反応が起こり、ゲルの生成により押出機
の閉塞が生じる。
なお、ポリエステル及び変性ポリオレフィンの配合量
は、前者が10〜90重量部に対して、後者は90〜10重量部
である。ポリエステルが10重量部未満または90重量部よ
り大きい場合はグラフト共重合体の生成量が少なくな
る。
このようにして得られたポリオレフィン−ポリエステ
ルグラフト共重合体は、ポリカーボネート樹脂とポリオ
レフィンとの相溶化剤として良好であり、一般に両者の
合計100重量部当り1〜30重量部の割合で添加する。
〔作 用〕
グラフト反応するポリエステルの固有粘度〔η〕及び
末端カルボキシル基の濃度、及び変性ポリオレフィンの
エポキシ基又はカルボキシル基の含有量及び重量平均分
子量を特定の範囲に限定したことにより、グラフト反応
の制御が容易となり、過反応によるゲルの発生を防止す
ることができる。これによりグラフト共重合体のMFRの
極端な低下が防止でき、相溶化剤として良好なものとな
る。
〔実施例〕
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
なお、各実施例及び比較例において特性値の測定は以
下の通り行った。
(1) 固有粘度〔η〕 o−クロロフェノール溶媒中25℃で測定した溶液粘度
より求めた。
(2) 末端カルボキシル基濃度 ポリエステルのベンジルアルコール溶液をクロロホル
ムで希釈し、フェノールレッド0.1%アルコール溶液を
指示薬として、0.1Nの水酸化ナトリウムベンジルアルコ
ール溶液で測定することにより求めた。
(3) エポキシ基及びカルボキシル基含有量 酸素元素分析値より求めた。
(4) 重量平均分子量 GPC法により測定し、ポリエチレン換算値として求め
た。
(5) MFR 280℃にて、2160g又は21.6kgの荷重下で測定した。
(6) ゲル発生 プレス成形により約100μmの厚さのフィルムを作成
し、目視でゲルの有無を判定した。
(7) 押出機の樹脂による閉塞 45mmφの二軸押出機を用い、吐出量30kg/時間で1時
間反応を行った際の、ダイ部でのゲルによる閉塞の有無
を観察した。
(8) グラフト率 m−クレゾール(100℃)及びキシレン(100℃)の両
方に不溶の成分をグラフト共重合体として単離し、グラ
フト率を求めた。
(9)熱変形温度=一定速度(2℃/分)で昇温したと
きに、試験片(単純ばり)が一定荷重(4.6kg/cm2)を
受けて所定量(0.25mm)だけ撓むときの温度をJIS K720
7に従って測定。
(10)動的溶融粘度=レオメトリックス社製のダイナミ
ックスペクトロメータにより250℃、100rad/secにて測
定。
(11)耐溶剤性(メタノール浸漬による重量変化)=成
形品を25℃のメタノール中に30日間浸漬し、重量の変化
を測定。
(12)耐表面剥離性=テストピース表面にカミソリを用
いて1mm×1mmのマス目を100個つけ、マス目にセロハン
テープ(ニチバン(株)製)を付着した後、はぎ取っ
た。100個のマス目のうち、セロハンテープに付着せず
テストピース表面に残ったマス目の数を数えた。
実施例1〜3 第1表に示す如く、種々の固有粘度〔η〕及び末端カ
ルボキシル基濃度を有するポリエチレンテレフタレート
と、種々のエポキシ基含有量及び重量平均分子量を有す
る変性ポリエチレン(メタクリル酸グリシジルとエチレ
ンとのランダム共重合体)とを30/70(重量比)の割合
でドライブレンドした後、45mmφの二軸押出機に供給
し、280℃、200rpmで溶融混練してグラフト反応を進行
させた。押出機内での滞留時間は約1分間であった。
反応生成物のMFR、グラフト率、ゲル発生状況及び押
出機の閉塞発生状況は、第1表に示す通りであった。
実施例4〜6 ポリエステルとして、種々の固有粘度〔η〕及び末端
カルボキシル基濃度を有するポリブチレンテレフタレー
トを使用した以外実施例1〜3と同じ条件で共重合体を
製造し、同様の測定を行った。結果を第1表に合わせて
示す。
実施例7 ポリエステルとして、固有粘度〔η〕が0.62で末端カ
ルボキシル基濃度が37m当量/kgのポリエチレンテレフタ
レート50重量%と、固有粘度〔η〕が0.65で末端カルボ
キシル基濃度が68m当量/kgのポリブチレンテレフタレー
ト50重量%との混合物を使用した以外、実施例1と同様
にして、共重合体を製造し、同様の測定を行った。結果
を合わせて第1表に示す。
実施例8〜10 ポリエチレンテレフタレートと変性ポリエチレン(メ
タクリル酸グリシジルとエチレンとのランダム共重合
体)との割合(重量比)を50/50(実施例8)、90/10
(実施例9)、及び10/90(実施例10)とした以外は、
実施例1と同様に共重合体を製造し、得られた反応生成
物の物性を同様に測定した。結果を合わせて第1表に示
す。
実施例11〜14 ポリエステルとして第2表に示す固有粘度〔η〕及び
末端カルボキシル基濃度を有するポリエチレンテレフタ
レートと、同じく第2表に示すカルボキシル基含有量及
び重量平均分子量を有する変性ポリエチレン(アクリル
酸とエチレンとのランダム共重合体)とを、第2表に示
す割合でドライブレンドした。
その後、実施例1と同様の方法及び条件で共重合体を
製造し、得られた共重合体の物性を同様に測定した。結
果を合わせて第2表に示す。
比較例1〜8 比較のために、第3表に示すように、種々の固有粘度
〔η〕及び末端カルボキシル基濃度を有するポリエチレ
ンテレフタレートと、種々のエポキシ基またはカルボキ
シル基含有量及び重量平均分子量を有する変性ポリエチ
レン(メタクリル酸グリシジルとエチレンとのランダム
共重合体、アクリル酸とエチレンとのランダム共重合
体)とを30/70(重量比)の割合でドライブレンドし、
実施例1と同様に共重合体を製造した。さらに得られた
共重合体の物性を同様に測定した。結果を第3表に合わ
せて示す。
第1〜3表から明らかなように、本発明のポリオレフ
ィン−ポリエステル共重合体は、グラフト率が高く、ま
た過反応によるゲルの発生を防いでいるので、MFRの極
端な低下がない。またゲルの発生がないので、押出機で
の樹脂閉塞を防止できる。
実施例15〜18 ポリプロピレンペレット(東燃石油化学(株)製J20
9、MFR=9g/10分)、芳香族ポリカーボネート(帝人化
成(株)製パンライトL1225、重量平均分子量22,500)
及び前記実施例4及び12のグラフト共重合体をそれぞれ
下記第4表に示す割合でドライブレンドし、二軸混練機
を用いて280℃で熱可塑性樹脂組成物ペレットを製造し
た。得られた各熱可塑性樹脂組成物ペレットから射出成
形(270℃)によりテストピースを作成し、熱変形温
度、動的溶融粘度、耐溶剤性及び耐表面剥離性を測定し
た。結果をあわせて第4表に示す。
比較例9〜11 ポリプロピレン(J209)と芳香族ポリカーボネート
(パンライトL1225)との二成分系とした以外は実施例
1と同様にして熱可塑性樹脂組成物を調製し、物性を測
定した。結果を第4表に示す。
〔発明の効果〕 以上の通り、本発明においては、特定の範囲の固有粘
度〔η〕及び末端カルボキシル基濃度を有するポリエス
テルと、特定の範囲のエポキシ基又はカルボキシル基の
含有量及び重量平均分子量を有する変性ポリオレフィン
とを反応させるため、グラフト率の低下及び反応生成物
のMFRの極端な低下を伴うことなく、過反応によるゲル
の発生を防ぎ、樹脂による押出機の閉塞を防止すること
ができる。
このようにして得られた本発明のポリオレフィン−ポ
リエステルグラフト共重合体は、ポリカーボネート樹脂
とポリオレフィンとの相溶化剤として極めて有効であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原口 泰彦 埼玉県東松山市五領町6―22 (72)発明者 河村 信也 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 西尾 武純 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 野村 孝夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−161043(JP,A) 特開 平2−1736(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)0.30〜1.20の固有粘度〔η〕及び15
    〜200m当量/kgの末端カルボキシル基濃度を有するポリ
    エステル10〜90重量部と、 (b)オレフィンにエポキシ基を有するモノマーを共重
    合してなる重量平均分子量が8000〜140000の変性ポリオ
    レフィン(0.2〜5モル%のエポキシ基を含有する)90
    〜10重量部とを グラフト共重合することにより得られたことを特徴とす
    るポリオレフィン−ポリエステルグラフト共重合体。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリオレフィン−ポリエ
    ステルグラフト共重合体において、前記ポリエステル
    が、0.30〜0.80の固有粘度〔η〕及び15〜200m当量/kg
    の末端カルボキシル基濃度を有するポリエチレンテレフ
    タレート、及び/又は0.30〜1.20の固有粘度〔η〕及び
    15〜200m当量/kgの末端カルボキシル基の濃度を有する
    ポリブチレンテレフタレートであることを特徴とするポ
    リオレフィン−ポリエステルグラフト共重合体。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン−ポリエステルグラフト共
    重合体の製造方法において、 (a)0.30〜1.20の固有粘度〔η〕及び15〜200m当量/k
    gの末端カルボキシル基濃度を有するポリエステル10〜9
    0重量部と、 (b)0.2〜5モル%のエポキシ基又はカルボキシル基
    を含み、重量平均分子量が8000〜140000の変性ポリオレ
    フィン90〜10重量部とを 二軸押出機にて260〜320℃で反応させることを特徴とす
    る方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の方法において、前記ポリ
    エステルが、0.30〜0.80の固有粘度〔η〕及び15〜200m
    当量/kgの末端カルボキシル基濃度を有するポリエチレ
    ンテレフタレート、及び/又は0.30〜1.20の固有粘度
    〔η〕及び15〜200m当量/kgの末端カルボキシル基の濃
    度を有するポリブチレンテレフタレートであることを特
    徴とする方法。
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