JP3086186B2 - 抗菌性樹脂組成物および成形品 - Google Patents

抗菌性樹脂組成物および成形品

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JP3086186B2
JP3086186B2 JP09090297A JP9029797A JP3086186B2 JP 3086186 B2 JP3086186 B2 JP 3086186B2 JP 09090297 A JP09090297 A JP 09090297A JP 9029797 A JP9029797 A JP 9029797A JP 3086186 B2 JP3086186 B2 JP 3086186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌、抗カビ性に
優れ、安全性が高く、かつ、その効力を長期間にわたっ
て持続することができる抗菌性樹脂組成物に関するもの
であり、上水、冷却水、水中構造物、食品包装材、建
材、農業資材、家庭用雑貨類等の広範囲にわたって利用
することができる。
【0002】
【従来の技術】カチオン基を有する有機化合物は、それ
が低分子化合物であるか高分子化合物であるかに関わら
ず、抗菌性を示すことが知られている。また、銀イオン
なども抗菌性を発現することが知られており、これらの
化合物は、高分子材料に練り込まれて使用されたり、高
分子材料表面を修飾して導入する方法で使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は高分子材料に抗菌性を発現する有効成分が低
分子化合物のものは、抗菌性を発現する有効成分が、水
洗や浸漬により容易に外部へと溶出し、これに伴う抗菌
力の低下、更に当該製品に接触した場合の毒性等の問題
がある。また、高分子材料表面に修飾して導入する方法
で使用する場合は、効果が十分なものでなく、またその
製造方法が煩雑であるといった問題がある。また、銀イ
オンなどの無機化合物を使用した場合は、抗カビ性の効
果が有機化合物に比べ劣り、高価であるといった問題が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、特定のオリゴマー型
カチオンを熱可塑性樹脂に添加して得られる樹脂組成物
が低価格で持続性に優れた抗菌、抗カビ性を有すること
を見い出し、本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、一般式(1)で表され
るオリゴマー型カチオン化合物(A)を熱可塑性樹脂
(B)に含有させてなる抗菌性樹脂組成物、ならびに、
(A)を0.1〜30質量%含有する該樹脂組成物が所
望の形状に成形されるか、または(A)を0.4〜40
質量%含有する該樹脂組成物に、(A)と(B)の合計
質量に対する(A)の量が0.1質量%未満とならない
範囲で、さらに(B)が追加された樹脂組成物が所望の
形状に成形されてなる成形品である。
【化2】 [式中、R1 とR2 はそれぞれ炭素数1〜22の炭化水
素基、A1 およびA2 はそれぞれ炭素数2〜4のアルキ
レン基、Yはポリオキシアルキレン鎖を含む基、aは1
〜95の整数、mおよびnはそれぞれ1〜19の整数、
m+nは2〜20、X- はアニオン基である。]
【0006】本発明の樹脂組成物は、公知の各種混合機
を用いてオリゴマー型カチオン化合物(A)および熱可
塑性樹脂(B)を溶融混合することによって得ることが
できる。混合機としては例えばロール、バンバリ、ニー
ダー、押出機等が挙げられ、これらの混合機で(A)が
(B)に充分に混練されることが好ましい。
【0007】本発明の樹脂組成物において(A)と
(B)の合計質量に対する(A)の含量は、好ましくは
0.1〜40質量%、より好ましくは0.3〜20質量
%である。0.1質量%未満であると必ずしも良好な抗
菌効果が得られず、40質量%を超えると樹脂本来の物
性を損ねることがある。
【0008】上記一般式(1)において、炭素数1〜2
2の炭化水素基R1 およびR2 としては各々同一であっ
ても異なっていてもよく、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、
テトラデシル、オクタデシル、オレイル等の基を挙げる
ことができる。上記で例示したR1 およびR2 のうち、
好ましいものはメチル基、エチル基、n−オクチル基、
ドデシル基、およびオクタデシル基である。
【0009】上記一般式(1)においてA1 およびA2
で各々示される炭素数2〜4のアルキレン基としては、
エチレン基、プロピレン基およびブチレン基を挙げるこ
とができる。オキシアルキレン基(A1 O)または(A
2 O)が複数個のオキシアルキレン基で構成される場合
(mまたはnが2以上)には、A1 および/またはA2
は複数種のオキシアルキレン基からなっていても良く、
この場合ランダムでもブロックでも良い。上記で示した
1 およびA2 のうち、好ましいものは、エチレン基で
ある。
【0010】またmおよびnは、m+nが2〜20の条
件を満たす範囲内で各々正の整数である。上記のmおよ
びnのうち、好ましいものは、m+nが2〜10の条件
を満たす範囲内で各々正の整数の場合である。
【0011】上記一般式(1)においてポリオキシアル
キレン鎖を含むYとしては、(ポリ)オキシエチレンセ
グメント、(ポリ)オキシプロピレンセグメント、(ポ
リ)オキシテトラメチレンセグメント、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンセグメント(ランダムでもブ
ロックでも良い)、多官能アルコール類のアルキレンオ
キシド付加セグメント、ビスフェノール類のアルキレン
オキシド付加セグメント等が挙げられる。上記多官能ア
ルコール類としては、グリセリン、ペンタエリスリトー
ルなどが挙げられ、ビスフェノール類としては、ビスフ
ェノールA(4,4’−ジヒドロキシジフェニル−2,
2−プロパン)、ビスフェノールF(4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルメタン)、ビスフェノールS(4,
4’−ジヒドロキシジフェニル−スルホン)、4,4’
−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジ
フェニル−2,2−プロパン等が挙げられる。また、こ
れらのセグメントはエステル結合、アミド結合、ウレタ
ン結合などを含んでも良い。Yとして例示したもののう
ち好ましいものは、ポリオキシエチレンセグメント、ポ
リオキシプロピレンセグメント、ビスフェノールAのエ
チレンオキシド付加セグメント、およびビスフェノール
Aのプロピレンオキシド付加セグメントである。
【0012】上記一般式(1)においてX- で示される
アニオン基としては、陽電荷を中和できるもので有れば
特に限定されないが、例えば、塩酸、臭酸、硝酸、過塩
素酸、酢酸、プロピオン酸、ジメチル硫酸、p−トルエ
ンスルホン酸、硫酸、アジピン酸およびジメチルリン酸
などに由来する、1価または2価のアニオン基を挙げる
ことができる。X- として例示したもののうち好ましい
ものは、塩酸、過塩素酸、ジメチル硫酸、p−トルエン
スルホン酸、およびアジピン酸に由来するアニオン基で
ある。
【0013】本発明における化合物(A)の製法は、何
ら限定されるものではないが、以下の2通りの製法が例
示できる。 アミン化合物とジエポキシ化合物とを反応し、高分子
量化し、得られた化合物を4級化剤で4級化する方法。 アミン化合物を4級化剤で4級化反応し、得られた化
合物とジエポキシ化合物との反応を行い、高分子量化す
る方法。
【0014】上記何れの方法においても、4級化反応
後、酸で中和することによってアニオン基を交換しても
良い。この方法によって過ハロゲン酸イオン、アルキル
ベンゼンスルホン酸等のアニオン基に交換できる。
【0015】また、上記何れの方法においても必要によ
り反応溶媒として、例えば芳香族化合物(トルエン、キ
シレン等)等の有機溶剤を使用しても良い。上記の高分
子量化反応は、通常、窒素気流下150〜180℃の温
度範囲で行われ、反応時間は通常0.5〜20時間であ
る。4級化反応は、通常、常圧下50〜80℃の範囲内
で行われ、反応時間は通常2〜8時間である。また、必
要により塩基性触媒(リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、セシウム等の金属、そのアルコキシド、ヒドロキシ
ド等)または酸性触媒(硫酸、塩酸等)を用いても良
い。
【0016】本発明における化合物(A)の数平均分子
量は、通常600〜30,000、好ましくは800〜
20,000である。分子量が600未満では耐熱性が
大きく低下し、また抗菌効果の持続性が乏しく、30,
000を超えると溶融時に高粘度になりすぎるためハン
ドリング性が悪くなる。また、優れた抗菌効果を発現さ
せるためには(A)中の4級アンモニウム基の数は通常
2個以上、好ましくは3個以上必要である。2個未満で
は抗菌効果が著しく劣り、所望の抗菌効果が得られな
い。
【0017】本発明の樹脂組成物において熱可塑性樹脂
(B)としては、ポリ塩化ビニル系樹脂(B1);ポリ
プロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂
(B2);ポリスチレン系樹脂(B3);ポリメタクリ
ル酸メチル等のアクリル系樹脂(B4);ポリカーボネ
ート樹脂;ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサ
ンジメチレンテレフタレート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリエチレンアジペート等);ポリアミド樹脂(ナ
イロン66、ナイロン69、ナイロン612、ナイロン
6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイ
ロン6/66、ナイロン6/12等);ポリアセタール
樹脂;熱可塑性ポリウレタン樹脂;フッ素樹脂等が挙げ
られる。これらのうち好ましいものは、ポリ塩化ビニル
系樹脂(B1)、ポリオレフィン系樹脂(B2)、ポリ
スチレン系樹脂(B3)、アクリル系樹脂(B4)であ
り、特に好ましいものはポリ塩化ビニル系樹脂(B
1)、ポリオレフィン系樹脂(B2)およびポリスチレ
ン系樹脂(B3)である。
【0018】(B1)としては、塩化ビニルの重合体、
塩化ビニルと他の共重合可能な他のビニル化合物(酢酸
ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル等)1種以
上との共重合体等が挙げられる。
【0019】また、該(B1)は、耐衝撃性等の樹脂物
性を変える目的で、可塑剤やゴム質重合体などを添加し
ても良い。
【0020】(B2)としては、プロピレンおよび/ま
たはエチレンの(共)重合体、プロピレンおよび/また
はエチレンと他のα−オレフィン1種以上との共重合体
(ランダムまたはブロック)が挙げられる。他のα−オ
レフィンとしては、1−ブテン、4−メチル−1−ペン
テン、1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−
ドデセン等が挙げられる。
【0021】(B3)としては、スチレン類、スチレン
類と(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニ
トリルおよびブタジエンからなる群より選ばれる少なく
とも1種との(共)重合体(ポリスチレン、スチレン/
アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル/ブタジ
エン/スチレン共重合体、メタクリル酸メチル/ブタジ
エン/スチレン共重合体等)が挙げられる。
【0022】(B4)としては、(メタ)アクリル酸エ
ステル、(メタ)アクリル酸エステルと(メタ)アクリ
ロニトリルおよびブタジエンからなる群より選ばれる少
なくとも1種との(共)重合体(ポリメタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル/スチレン共重合体等)が挙げ
られる。
【0023】特に(B2)、(B3)および(B4)を
主体とする樹脂組成物においては、該(B2)、(B
3)および(B4)に結晶性を有するポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂およびポリアセタール樹脂から選ばれ
る少なくとも1種の樹脂(B5)を組み合わせることに
よって、より少量の抗菌剤の添加量で効果的な抗菌性を
付与することができる。この場合の(B5)の使用量は
(B2)、(B3)および(B4)の質量100質量部
に対して、通常1〜20質量部、好ましくは1〜15質
量部である。1質量部未満では併用効果が小さく、20
質量部を越えると樹脂本来の物性を損ねる。
【0024】(B5)としては前記のポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂およびポリアセタール樹脂から
選ばれるポリマーおよびオリゴマーが使用でき、これら
のうち好ましいものは、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン12およびナイロン6/12共重合ポリアミドか
ら選ばれるポリアミド系樹脂のポリマーおよびオリゴマ
ーである。
【0025】本発明の樹脂組成物において特に(A)と
(B)との相溶性を改善する目的で(A)の活性水素基
と反応可能な基を有する相溶化剤(C)を使用しても良
い。(A)の活性水素基と反応可能な基の例としては、
カルボキシル基、エポキシ基が挙げられる
【0026】該(C)としては、α,β−不飽和カルボ
ン酸、またはエステル形成性誘導体化合物で変性したポ
リオレフィン、エポキシ基を有する変性ポリオレフィ
ン、α,β−不飽和カルボン酸またはそのエステル形成
性誘導体化合物で変性したビニル(共)重合体およびエ
ポキシ基を有する変性ビニル(共)重合体等が挙げられ
る。上記変性ポリオレフィンとしては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共
重合体、エチレン/ブテン共重合体、エチレン/ヘキセ
ン共重合体、さらにはこれらに少量のジエンを含む共重
合体などが挙げられる。上記ビニル(共)重合体として
は、スチレン類、(メタ)アクリル酸エステル、(メ
タ)アクリル酸エステル誘導体、(メタ)アクリロニト
リルおよびジエン類からなる群より選ばれる少なくとも
1種との(共)重合体(ポリスチレン、スチレン/アク
リロニトリル共重合体、アクリロニトリル/ブタジエン
/スチレン共重合体、メタクリル酸メチル/ブタジエン
/スチレン共重合体等)が挙げられる。
【0027】上記の変性に使用する化合物としては、
(メタ)アクリル酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、
(無水)イタコン酸、(メタ)アクリル酸グリシジル等
が挙げられる。これらのうち好ましいものは(メタ)ア
クリル酸、(無水)マレイン酸、(メタ)アクリル酸グ
リシジルである。変性時に使用するこれらの量は、変性
するポリオレフィンまたはビニル(共)重合体の質量に
基づき通常1〜25質量%、好ましくは3〜20質量%
である。
【0028】上記変性ポリオレフィン系相溶化剤の具体
例としては、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、
エチレン/フマル酸共重合体、エチレン/アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/メタクリル酸グリシジル共重合体、エチレン/酢酸
ビニル/メタクリル酸グリシジル共重合体、無水マレイ
ン酸変性ポリエチレン、アクリル酸変性ポリエチレン、
N−ヒドロキシマレインイミド変性ポリエチレン、無水
マレイン酸変性ポリプロピレン、N−ヒドロキシマレイ
ンイミド変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性エチ
レン/プロピレン共重合体、アクリル酸変性エチレン/
プロピレン共重合体、無水マレイン酸変性エチレン/プ
ロピレン/ジエンモノマー共重合体、アクリル酸変性エ
チレン/プロピレン/ジエンモノマー共重合体、N−ヒ
ドロキシマレインイミド変性エチレン/プロピレン/ジ
エンモノマー共重合体などが挙げられる。これらは2種
以上を併用してもよい。
【0029】上記変性ポリオレフィンは、プロピレンお
よび/またはエチレンの重合法、または高分子量のポリ
プロピレンおよび/またはポリエチレンの熱減成法によ
って得られる数平均分子量700〜20,000の低分
子量ポリオレフィンにα,β−不飽和カルボン酸または
その無水物を、必要により有機パーオキサイドの存在
下、溶融法または溶液法のいずれかの方法で反応させ変
性することで得られる。
【0030】上記変性ビニル系相溶化剤の具体例として
は、スチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン
/無水マレイン酸共重合体、スチレン/メタクリル酸グ
リシジル共重合体、スチレン/酢酸ビニル/メタクリル
酸グリシジル共重合体、スチレン/アクリロニトリル/
メタクリル酸グリシジル共重合体等が挙げられる。これ
らは2種以上を併用してもよい。
【0031】上記変性ビニル系相溶化剤は、スチレン類
または(メタ)アクリル酸エステル類とα,β−不飽和
カルボン酸またはその誘導体を、ラジカル開始剤の存在
下、必要により溶剤の存在下あるいは非存在下共重合さ
せる方法で得られる。
【0032】上記の方法で得られる相溶化剤(C)の数
平均分子量は、通常800〜25,000好ましくは
1,000〜20,000である。数平均分子量が80
0未満では耐熱性が悪く、25,000を超えると相溶
化剤としての効果が乏しくなり、樹脂組成物の機械特性
が低下する。
【0033】(C)を用いる場合の(A)と(B)の合
計質量に対する(C)の含量は、通常0.1〜10質量
%、好ましくは0.2〜5質量%である。0.1質量%
未満であると相溶化剤としての効果が小さくなるため相
分離の問題が起こり易く、10質量%を超えると樹脂本
来の物性を損ねることがある。
【0034】本発明の樹脂組成物は、(A)を0.1〜
30質量%、好ましくは0.1〜20質量%、含有する
場合はそのまま、ペレット状やシート状等の所望の形状
に成形した成形品とすることができ、(A)を0.4〜
40質量%含有する場合は、該樹脂組成物を、(A)と
(B)の合計質量に対する(A)の量が0.1質量%未
満とならない範囲でさらに(B)を追加し、混合して得
られる樹脂組成物を所望の形状に成形して成形品とする
ことができる。
【0035】該成形品の成形法としては、直接ロール、
バンバリ、ニーダー、押出機等の混練機で溶融混練する
方法、あるいは、(A)の含有量が高濃度の熱可塑性樹
脂によるマスターバッチを作り、そのマスターバッチを
熱可塑性樹脂との混練によって希釈する方法など公知の
方法で混練されたものを、射出成形機や押出成形機など
公知の成形機を用いて成形することで作成できる。
【0036】また本発明の抗菌性樹脂組成物には、種々
の用途に応じて他の公知の樹脂用添加剤を樹脂の特性を
阻害しない範囲内で添加しても良い。配合できる添加剤
としては、顔料、染料、充填剤、核剤、ガラス繊維、滑
剤、可塑剤、離型剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤等が挙げられる。
【0037】
【実施例】以下、製造例、実施例および比較例により本
発明をさらに具体的にに説明するが、本発明はこれに限
定されるものではない。以下において部は質量部、%は
質量%を示す。
【0038】[オリゴマー型カチオン化合物の製造] 製造例1 撹拌機を備えた1,000mlのガラス製の4つ口丸底
フラスコにビスフェノールAエチレンオキサイド6モル
付加物288g、エピクロルヒドリン277.5gおよ
びテトラブチルアンモニウムブロマイド1.5gを仕込
み、激しく撹拌しながら粉末の苛性ソーダ(粒径1mm
以下100%)120gを40〜50℃において、徐々
に投入し、続いて同温度で5時間熟成し反応を終了し
た。反応終了後、内容物を濾別し、トルエンを500m
l加え、分液漏斗中で洗液が中性となるまで十分に洗浄
し、減圧加熱下に脱水、脱トルエンを行い中間体;グリ
シジルエーテル[aa]を得た。エポキシ当量は302
であった。攪拌機、凝縮器、水分離器および温度計を付
した四つ口フラスコに、N−メチルジエタノールアミン
(MEA;分子量119)119部と上記中間体;[a
a]452.8部を仕込んで窒素気流下、激しく攪拌し
ながら180℃まで昇温し、7時間反応を行い、ME
A:aa=4:3の両末端水酸基の中間体;(MEA−
aa−MEA−aa−MEA−aa−MEA)を得た。
この中間体にジメチル硫酸119.7部を40〜50℃
で滴下した。さらに70℃まで昇温し、2時間熟成し、
本発明のオリゴマー型カチオン[A−1]を得た。
【0039】製造例2 撹拌機を備えた1,000mlのガラス製の4つ口丸底
フラスコにポリエチレングリコール(平均分子量40
0)310.5g、エピクロルヒドリン276gおよび
テトラメチルアンモニウムクロライド1.6gを仕込
み、激しく撹拌しながら粉末の苛性ソーダ(粒径1mm
以下100%)120gを40〜50℃において、徐々
に投入し、続いて同温度で5時間熟成し反応を終了し
た。反応物を製造例1に準じて精製し、中間体;グリシ
ジルエーテル[ab]を得た。エポキシ当量は258で
あった。攪拌機、凝縮器、水分離器、滴下漏斗および温
度計を付した四つ口フラスコに、N−ラウリルジエタノ
ールアミン(LEA;分子量273)546部を仕込
み、次いでジメチル硫酸239.4部を50〜60℃で
滴下した。滴下時間は2時間であった。さらに70℃ま
で昇温して2時間熟成し、4級化した中間体;LEA
[Q−1]を得た。この中間体[Q−1]319.2部
に上記中間体;グリシジルエーテル[ab]を309.
6部加えて攪拌下、180℃まで昇温し、窒素気流下で
10時間反応を行い、本発明のオリゴマー型カチオン
[A−2]を得た。
【0040】製造例3 撹拌機を備えた1,000mlのガラス製の4つ口丸底
フラスコにポリプロピレングリコール(平均分子量30
0)246g、エピクロルヒドリン294.5gおよび
テトラメチルアンモニウムクロライド1.6gを仕込
み、激しく撹拌しながら粉末の苛性ソーダ(粒径1mm
以下100%)120gを40〜50℃において、徐々
に投入し、続いて同温度で5時間熟成し反応を終了し
た。反応物を製造例1に準じて精製し、中間体;グリシ
ジルエーテル[ac]を得た。エポキシ当量は204で
あった。攪拌機、凝縮器、水分離器および温度計を付し
た四つ口フラスコに、N−メチルジエタノールアミン
(MEA;分子量119)119部と上記中間体;[a
c]326.4部を仕込んで窒素気流下、激しく攪拌し
ながら180℃まで昇温し、7時間反応を行い、ME
A:ac=5:4の両末端水酸基の中間体;(MEA−
aa−MEA−aa−MEA−aa−MEA−aa−M
EA)を得た。この中間体にジメチル硫酸119.7部
を40〜50℃で滴下した。さらに70℃まで昇温し、
2時間熟成し、本発明のオリゴマー型カチオン[A−
3]を得た。
【0041】比較製造例1 撹拌機を備えた1,000mlのガラス製の4つ口丸底
フラスコにポリエチレングリコール(平均分子量40
0)モノメチルエーテル431.1gおよびエピクロル
ヒドリン276gを仕込み、激しく撹拌しながら粉末の
苛性ソーダ(粒径1mm以下100%)120gを40
〜50℃において、徐々に投入した。反応物を製造例1
に準じて精製し、中間体;グリシジルエーテル[ad]
を得た。エポキシ当量は487であった。この中間体
[ad]487gとN−メチルジエタノールアミン11
9gを製造例1と同様な装置に仕込み、窒素気流下、激
しく撹拌を行いながら180度まで昇温し、3時間反応
を行い、中間体;(MEA−ad)を得た。この中間体
にジメチル硫酸119.7部を40〜50℃で滴下し
た。さらに70℃まで昇温し、2時間熟成し、本発明の
オリゴマー型カチオン[Q−2]を得た。
【0042】比較製造例2 攪拌機、凝縮器、水分離器、滴下漏斗および温度計を付
した四つ口フラスコに、N−メチルジエタノールアミン
(MEA)119部を仕込み、次いでジメチル硫酸12
6部を40〜50℃で滴下した。滴下時間は2時間であ
った。さらに70℃まで昇温して2時間熟成し、4級化
したMEA[Q−3]を得た。このものの熱減量開始温
度は220℃であった。
【0043】[ポリアミドオリゴマーの製造] 製造例4 3Lステンレス製オートクレーブにε−カプロラクタム
90部、「イルガノックス1010」(酸化防止剤、チ
バガイギー社製)0.1部および水9.9部を仕込み、
窒素置換後、240℃で加圧密閉下4時間加熱した後、
未反応ε−カプロラクタムを熱水抽出した。これを減圧
乾燥して末端にカルボキシル基とアミノ基を有する数平
均分子量2,000のポリアミドオリゴマー[B−5]
を得た。
【0044】[変性ポリオレフィン系相溶化剤の製造] 製造例5 熱減成法で得られた数平均分子量12,000、密度
0.89の低分子量ポリプロピレン95部と無水マレイ
ン酸5部を窒素下180℃で溶融し、ついでこれにジク
ミルパーオキサイド1.5部を溶かしたキシレン50%
溶液を15分かけて滴下し、その後1時間反応を行った
後、溶剤を留去して酸変性低分子量ポリプロピレンを得
た。このものの酸価は25.7、数平均分子量は15,
000であった。この変性物を以下[C−1]と略記す
る。
【0045】製造例6 熱減成法で得られた数平均分子量3,000、密度0.
93の低分子量ポリエチレン38部と無水マレイン酸2
部とキシレン60部とを、窒素ガス雰囲気下140℃
(キシレン還流下)で溶解し、ついでこれにジターシャ
リーブチルパーオキサイド0.3部を溶かしたキシレン
50%溶液を15分かけて滴下し、その後2時間反応を
行った後、溶剤を留去して酸変性低分子量ポリエチレン
を得た。このものの数平均分子量は3,800であっ
た。この変性物を以下[C−2]と略記する。
【0046】[変性ビニル系相溶化剤の製造] 製造例7 スチレン70部、アクリロニトリル25部、無水マレイ
ン酸5部からなる単量体混合物をDMF中で溶液重合し
た後、未反応の単量体および溶剤を留去して酸変性ビニ
ル系相溶化剤を得た。このものの数平均分子量は13,
000であった。この変性物を以下[C−3]と略記す
る。
【0047】製造例8 メタクリル酸メチル78部、アクリロニトリル15部、
メタクリル酸グリシジル7部からなる単量体混合物をキ
シレン中で溶液重合した後、未反応の単量体および溶剤
を留去して変性ビニル系相溶化剤を得た。このものの数
平均分子量は14,000であった。この変性物を以下
[C−4]と略記する。
【0048】[マスターバッチの調製] 製造例9 表1に示す割合の(A)〜(C)各成分をヘンシェルミ
キサーにて3分間ブレンドした後、ベント付き2軸押出
機にて、230℃([B−11]、[B−13]、使用
の場合)または、180℃([B−12]使用の場
合)、100rpm、滞留時間5分の条件で溶融混練し
マスターバッチ(M−1)〜(M−4)を得た。
【0049】
【表1】
【0050】(注) [B−11];ポリプロピレン〔商品名「J609
H」、グランドポリマー(株)製〕 [B−12];ポリエチレン〔商品名「J−REX6
9」、日本ポリオレフィン(株)製〕 [B−13];アクリロニトリルブタジエンスチレン共
重合体〔商品名「ABS10」、テクノポリマー(株)
製〕 [B−14];ポリメタクリル酸メチル〔商品名「アク
リペットVH」、三菱レイヨン(株)製〕 [B−22];ナイロン6〔商品名「ウベナイロン10
13B」、宇部興産(株)製〕 [B−23];ナイロン6/12共重合〔商品名「ウベ
ナイロン7125U」、宇部興産(株)製〕 [B−24];ナイロン12〔商品名「ウベナイロン3
024U」、宇部興産(株)製〕
【0051】実施例1〜4 マスターバッチ(M−1)〜(M−4)および表2に示
す熱可塑性樹脂(B−1)を、それぞれ製造例9と同様
の条件で溶融混練し、本発明の樹脂組成物を得た。マス
ターバッチを経由した本発明の樹脂組成物の組成および
各成分の最終割合を表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】実施例5〜18、比較例1〜5 表3に示す割合の(A)〜(C)を、製造例9と同様の
条件でブレンド、混練し本発明の樹脂組成物および比較
の樹脂組成物を得た。
【0054】
【表3】
【0055】(注) [B−25];ポリブチレンテレフタレート〔商品名
「ジュラネックス2000」、ポリプラスチックス
(株)製〕
【0056】実施例19、20、比較例6 軟質PVC配合物[B−15]に対し、本発明のオリゴ
マー型カチオンをそれぞれ表3に示す割合で混和させた
後、180℃、5分の混練条件で押し出し成形し本発明
の樹脂組成物および比較の樹脂組成物のシートを得た。
【0057】(注) [B−15];ポリ塩化ビニル:〔商品名「ゼオンコン
パウンドSE−7100、ゼオン化成(株)製〕
【0058】[性能試験]本発明の樹脂組成物および比
較の樹脂組成物について、射出成形機または、圧縮成型
機を用いて試験片を作成し、抗菌性、抗カビ性および相
溶性を評価した。射出成形の場合、シリンダー温度18
0℃([B−12]使用の場合)あるいは、230℃
([B−11]、[B−13]、および[B−14]使
用の場合)、金型温度50℃で試験片を作成した。圧縮
成型の場合([B−15]使用の場合)、金型温度18
0℃、圧力20Kg/cm2 で試験片を作成した。その
結果を表4に示す。なお、抗菌性、抗カビ性および相溶
性の評価は下記の方法により行った。
【0059】<抗菌性試験方法>実施例1〜20および
比較例1〜6で得た成形片を切断し、40mm×40mm×
2mmの試験片を作成しその試験片を1昼夜水に浸漬し、
水を拭って30分間自然乾燥する操作を0回、100回
繰り返した後、試験片1枚当たりの菌数が104〜105
個となるように菌液0.1mlを表面に接種し、その上
からポリエチレンラップをした状態で27℃で保存し
た。保存開始から0時間後および6時間後にSCDLP
液体培地で洗い出し、普通寒天培地に移し37℃、2日
間培養した後の生菌数を測定し、試験片当たりの生菌数
に換算した。結果は、表4に示す。
【0060】<抗カビ性試験方法>JIS Z2911
のカビ抵抗性試験に準じた。用いたカビは、黒カビ、青
カビ、クモノスカビである。評価は、試験片に胞子懸濁
液を接種し、14日後に行った。評価は下記の3段階で
判定した。結果は表4に示す。
【0061】
【表4】
【0062】・カビ抵抗性の表示 3;試料または試験片の接種した部分に菌糸の発育が認
められない。 2;試料または試験片の接種した部分に認められる菌糸
の発育部分の面積が全面積の1/3を越えない。 1;試料または試験片の接種した部分に認められる菌糸
の発育部分の面積が全面積の1/3を越える。
【0063】<相溶性評価方法>成形品を折り曲げ、そ
の破断面の目視観察により下記の評価基準で評価した。
結果は、表4に示す。 評価基準 ○;良好 △;若干の層状剥離が認
められる ×;相溶性悪く、層状剥離
【0064】表4から明らかなように、本発明のオリゴ
マー型カチオンを熱可塑性樹脂に添加してなる抗菌性樹
脂組成物は、比較例1〜6に比べ抗菌性、抗カビ性、お
よび相溶性が顕著に優れており、従来達し得なかった持
続性に優れた抗菌、抗カビ性を有することを示してい
る。特に、マスターバッチを経由した樹脂組成物は抗
菌、抗カビ性および相溶性が優れている。これは、少量
成分(オリゴマー型カチオン等)が均一に分散し、性能
発現に寄与していることを示している(実施例1〜
4)。ポリアミド樹脂および相溶化剤を併せて使用した
組成物は、水洗によってもその効果が維持され、あまり
効果が低下しない。また、ポリオレフィン、ポリスチレ
ンへの抗菌抗カビ性の付与については、実施例7、8お
よび実施例11、12から、ポリアミド等の樹脂を組み
合わせることにより明らかに優れた抗菌、抗カビ性の付
与が可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明の抗菌性樹脂組成物は、下記の効
果を有する。 (1)イオン性基の含有量が高いため、少量の添加でも
帯電防止性付与効果が高い。 (2)イオン性部分と非イオン性部分とが特定の部分に
偏在するのではなく、一定の繰り返し構造を構成してイ
オン性部分が平均化しているため、抗菌効果が高い。 (3)イオン性基が側鎖ではなく主鎖に組み込まれてい
るため、少量の添加でも抗菌性性付与効果が高い。 (4)分子量を高くしてもイオン性基濃度が低下するこ
とがないため、少量の添加量でも高い抗菌、抗カビ効果
を発現する。
【0066】上記効果を奏することから、本発明のオリ
ゴマー型カチオンを添加してなる樹脂組成物は、従来の
技術では達し得なかった優れた抗菌、抗カビ性を有し、
かつ機械的特性および成形性にも優れるので、上水、冷
却水、食品包装材、建材、農業資材、家庭用雑貨等の抗
菌、抗カビ性を必要とする各種成形材料として極めて有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 A01N 33/12 C08G 59/64 C08G 59/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるオリゴマー型カ
    チオン化合物(A)を熱可塑性樹脂(B)に含有させて
    なる抗菌性樹脂組成物。 【化1】 [式中、R1 とR2 はそれぞれ炭素数1〜22の炭化水
    素基、A1 およびA2 はそれぞれ炭素数2〜4のアルキ
    レン基、Yはポリオキシアルキレン鎖を含む基、aは1
    〜95の整数、mおよびnはそれぞれ1〜19の整数、
    m+nは2〜20、X- はアニオン基である。]
  2. 【請求項2】 (A)が(B)に混練されてなる請求項
    1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 (A)と(B)の合計質量に対する
    (A)の含量が0.1〜40質量%である請求項1また
    は2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 Yがアルキレン基の炭素数が2〜4のポ
    リアルキレングリコールセグメント、またはビスフェノ
    ール類のアルキレン基の炭素数が2〜4のアルキレンオ
    キシド付加物セグメントである請求項1〜3の何れか記
    載の樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 X- が、ハロゲン化水素、過ハロゲン
    酸、アルキル硫酸、ホスホン酸、有機脂肪酸、および有
    機スルホン酸からなる群から選ばれる1種以上の無機ま
    たは有機酸のアニオン基である請求項1〜4の何れか記
    載の樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 (B)が、ポリ塩化ビニル系樹脂(B
    1)、ポリオレフィン系樹脂(B2)、ポリスチレン系
    樹脂(B3)およびアクリル系樹脂(B4)からなる群
    から選ばれる1種以上の熱可塑性樹脂からなる請求項1
    〜5の何れか記載の樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 (B)が、ポリオレフィン系樹脂(B
    2)100質量部と、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
    脂およびポリアセタール樹脂から選ばれる少なくとも1
    種の樹脂(B5)1〜20質量部とからなる請求項1〜
    6の何れか記載の樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (B)が、ポリスチレン系樹脂(B3)
    100質量部と、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂お
    よびポリアセタール樹脂から選ばれる少なくとも1種の
    樹脂(B5)1〜20質量部からなる請求項1〜6の何
    れか記載の樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 (B)が、アクリル系樹脂(B4)10
    0質量部と、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂および
    ポリアセタール樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂
    (B5)1〜20質量部とからなる請求項1〜6の何れ
    か記載の樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 さらに(A)の活性水素基と反応可能
    な基を有する相溶化剤(C)を(A)と(B)の合計質
    量に対して0.1〜10質量%含有してなる請求項1〜
    9のいずれか記載の樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 (A)を0.1〜30質量%含有する
    請求項3〜10の何れか記載の樹脂組成物が所望の形状
    に成形されるか、または(A)を0.4〜40質量%含
    有する請求項3〜10の何れか記載の樹脂組成物に、
    (A)と(B)の合計質量に対する(A)の量が0.1
    質量%未満とならない範囲で、さらに(B)が追加され
    た樹脂組成物が所望の形状に成形されてなる成形品。
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