JPH03200701A - 防蟻・防虫・防腐剤組成物 - Google Patents

防蟻・防虫・防腐剤組成物

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JPH03200701A
JPH03200701A JP5230290A JP5230290A JPH03200701A JP H03200701 A JPH03200701 A JP H03200701A JP 5230290 A JP5230290 A JP 5230290A JP 5230290 A JP5230290 A JP 5230290A JP H03200701 A JPH03200701 A JP H03200701A
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JP
Japan
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termite
insect repellent
preservative
repellent
insect
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JP5230290A
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English (en)
Inventor
Choichiro Yuri
由利 長一郎
Kazunobu Shiozawa
塩澤 計信
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KOSHII PUREZAABINGU KK
Koshii Preserving KK
Original Assignee
HOUSE DR KK
KOSHII PUREZAABINGU KK
Koshii Preserving KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は防蟻・防虫・防腐剤組成物に関するものであ
る。
そして、特に建築物の白蟻の駆除及び/又は予防(子端
)のために木材や土壌を処理する用途に使用し、長期間
防蟻・防虫・防腐効果が持続し、しかも人畜への危険、
不快臭、地下水汚染が少なく、かつ使用方法が簡便であ
る乳剤タイプの防蟻・防虫・防腐剤組成物に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、防蟻・防虫剤としては昭和30年代より25年以
上有機塩素化合物系のクロルデンが広く使用されてきた
。しかしクロルデンは防蟻・防虫剤としてはきわめて有
効であったが、環境汚染の根源となるとの理由で「特定
化学物質」に指定され、事実上使用禁止となった。
クロルデンに代って、防蟻効果はやや劣ってもほう酸、
はう砂等の無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤あるいはク
ロルピリホス、ホキシム、ピリダフェンチオン等の有機
りん系防蟻・防虫剤を主とする有機非塩素系防蟻・防虫
剤を使用せざるをえず、これらの改良発明が次々となさ
れている。
はう酸、はう砂等の無機はう素系化合物は、従来より2
%程度の水溶液の形態で建築用木材の加圧注入用防虫・
防腐剤組成物として使用されている。無機はう素系化合
物は常温では2%以上の水溶液を得ることができないの
で防虫・防腐効果があっても防蟻効果を期待することが
できなかった。
しかし人畜への危険が少なく無臭であり、しかも防腐効
果もあるので、これを粉末状のまま10%以上の高濃度
で応用することが研究され、■はう酸の粉末をガラス繊
維製基布、ポリエステル不織布に接着したシートが防蟻
・防虫材料として開発された。
このシートは建築時の床組を施工する前に床下土壌面に
敷込む工法により一部で使用されている。
有機非塩素系防蟻・防虫剤を白蟻の駆除及び/又は予防
に使用するには、通常有機防腐剤との混合油剤を建築物
の木部に吹付けあるいは塗布し、かつ単独の乳剤を建築
物の床下土壌面に撒布する方法が実用されている。(社
団法人日本しろあり対策協議会仕様) 有機非塩素系防蟻・防虫剤はクロルデンに比し、環境汚
染は少ないが、なお人畜に対する安全性に問題があるの
で、安全性改善のために、次に記すようにさらに加工さ
れた形態で、あるいは複雑な方法で使用されている。
■非塩素系防蟻、防虫剤の乳剤に起泡性活性剤を添加し
、ノズルより空気とともに噴射して起泡状態で施工する
発泡性防蟻・防虫剤組成物。
■カーバメート系或いは有機りん系防蟻・防虫剤をクレ
ー、タルク、炭酸カルシウム、けいそう土等の担体と混
合した粉状防蟻・防虫剤組成物。
■土壌処理用防蟻・防虫剤組成物としてフェニトロチオ
ン、クロロピリホス等をマイクロカプセル化したものを
含む乳剤。
■クロロピリホスを軟質塩化ビニル、ポリエチレンにα
線してシート状とした防蟻・防虫材料。
このシートは前記シートと同様に使用される。
■アルミニウムまたは塩化ビニル樹脂製の基礎カバーで
布基礎および束石を被覆し、基礎カバーの周囲に有機非
塩素系殺蟻・殺虫剤を収容した容器をすき間なく配置し
白蟻の侵入を妨げる方法。
〔発明が解決しようとする問題点〕
有機りん系及びカーバメート系防蟻・防虫剤はコリンエ
ステラーゼ阻害作用により人畜に対して中毒症状を起さ
せる。特に防蟻施工は家屋の床下のような狭い場所で防
蟻・防虫剤を含む油剤あるいは乳剤を床組木部および土
壌面に大量に噴射撒布するので、作業者は連日大量にそ
の飛沫を浴び健康に及ぼす影響は大きい。
また上記薬剤を主成分とする油剤あるいは乳剤は特有の
臭気があって床上の居住者に対しても不快感、不安感を
抱かせている。
有機非塩素系防蟻・防虫剤はクロルデンに比し、分解さ
れやすく、殺蟻・殺虫効力を持続する期間が短い。そし
てアルカリ性土壌中ではさらに分解されやすい。
従って、クロルデンを有機非塩素系防蟻・防虫剤に代替
した後、社団法人しろあり対策協会の指示により、防蟻
処理の効力保証期間が10年から5年に短縮されている
のが一般の現状である。
■、■のシート工法は新築時の予防工事には施工可能で
あるが、既築住宅ではシートを床下に完全にすき間なし
に敷き込むことは困難である。また白蟻が活動している
木部に対しては、やはり液剤による穿孔処理、吹付処理
が必要であって、シート工法を既築住宅に施工すること
は現実には不可能に近い。
また、新築工事においてもシートをすき間なしに完全に
敷き込む、即ちシートの合わせ目、シートと布基礎の境
界面、束石周りの施工等に手数を要し建築の現場工程を
遅延させる、建築業者により工程順序が種々雑多である
ためシート敷き込み時期の選定が難しい、又鉄骨、木材
等の重量物の搬入、あるいは組立時に、接触してシート
が破れる等多くの問題点を抱えている。
■の発泡性防蟻・防虫剤組成物、及び■の粉体防蟻・防
虫剤組成物は、建物外周の換気孔よりフロア−またはエ
アーコンプレッサー等により噴射して床下の床組木部及
び土壌面に付着させて施工するので、作業者にとって比
較的安全であるが、発泡性防蟻・防虫剤組成物は被施工
部の重点部分に集中施工ができない、あるいは多量の組
成物を消耗してコスト高になる、また粉体組成物は木部
表面に付着するだけで内部へ殆ど浸透しないので効力が
劣る等の欠点があり、広く使用されるに至っていない。
また、■のマイクロカプセル化した乳剤はマイクロカプ
セルが沈降しやすく、絶えず機械的に攪拌することが必
要であって処理に手数を必要とする。
■の基礎カバーを使用し、その周囲に殺蟻・殺虫剤を収
容した容器を配置する方法は、基礎カバ、容器を建築物
の形状にあわせて切断加工させねばならず、コスト高と
なり、また施工時間が長くなるので普及していない。
一方住宅の高級化が進行し、住宅部材の長期保証及び居
住の快適さが強く要求され、かつ作業者。
居住者の安全意識が高揚しつつあるので、長期間効力を
持続し、低臭で人畜に対し安全である防蟻・防虫剤およ
び防蟻・防虫剤組成物およびそれらによる防蟻処理方法
の改善が大きな問題となってきている。
〔問題を解決するための技術的手段〕
請求項1の発明はアクリル酸エステル系重合体水性エマ
ルジョンと無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を水に溶解
させたA液とを混合することにより防蟻・防虫・防腐剤
組成物を調製した。
請求項2の発明はアクリル酸エステル系重合体水性エマ
ルジョンに、該エマルジョンに分散または乳化可能な有
機化合物系防蟻・防虫剤を分散または乳化させてB液と
し、無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を水に溶解させて
A液とし、上記A液とB液とを混合することにより防蟻
・防虫・防腐剤組成物を調製した。
請求項3の発明はアクリル酸エステル系重合体水性エマ
ルジョンと無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を水に溶解
させたA液とを混合した請求項1の防蟻・防虫・防腐剤
組成物に、アクリル酸エステル系重合体水性エマルジョ
ンに分散または乳化可能な有機化合物系防蟻・防虫・防
腐剤を分散または乳化させることにより防蟻・防虫・防
腐剤組成物を調製した。
請求項4の発明は無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤をほ
う酸とはう砂の混合物とすることにより請求項1.2お
よび3の防蟻・防虫・防腐剤組成物を調製した。
〔作用〕
請求項1の発明の防蟻・防虫・防腐剤組成物において、
無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤は調製時加温されて高
濃度に溶解したままアクリル酸エステル系重合体水性エ
マルジョン中に溶解又は分散するので、防蟻・防虫・防
腐効果が大きくなり、人畜に対する危害及び臭気が殆ど
なく、施工後水分が蒸発したとき、アクリル酸エステル
系重合体の連続被膜に包まれて水に溶けがたくなり、長
期間効力を維持するとともに地下水を汚染しない。
請求項2.3の発明の防蟻・防虫・防腐剤組成物は上記
の構成であるので、有機化合物系防蟻・防虫剤は、アク
リル酸エステル系重合体の糸種状分子集合体に包まれて
安定に分散し、かつ人体に浸透しがたく低臭で安全であ
り、無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤は析出せずに高濃
度で溶解または分散している。また施工後水分が蒸発し
たとき、アクリル酸エステル系重合体の連続被膜に包ま
れて、有機化合物系防蟻・防虫剤は分解しがたく、長期
間効力を持続し、ほう素系防蟻・防虫・防腐剤は水に溶
けがたく長期間効力を維持するとともに地下水を汚染し
ない。
請求項4の発明の防蟻・防虫・防腐剤組成物において、
はう酸およびはう砂はアクリル酸エステル系重合体水性
エマルジョン中に、それぞれ単独で溶解又は分散したと
きの和よりもはるかに高濃度で溶解または分散し、防蟻
・防虫・防腐の効果を大きくすることができる。
〔実施例〕
この発明において、アクリル酸エステル系共重合体水性
エマルジョンは、無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を高
濃度で溶解または分散し、低温での析出を防ぎ、施工汲
水が蒸発した状態では連続被膜を形成して、防蟻・防虫
・防腐剤を木部、土壌面に密着させ、水による溶脱ゝ防
ぐ。
また有機化合物系防蟻・防虫・防腐剤の分散または乳化
を安定にし、組成物が皮膚に触れたとき体内への浸透を
防ぎ、臭気を小さくし、施工汲水が蒸発した状態では、
連続被膜を形成して、防蟻・防虫剤を木部、土壌面に密
着させるとともに、人畜に直接接触させないので毒性を
小さくし、また日光、アルカリ土壌中の微生物による分
解を防ぐ。
無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤は耐久遅効性であって
、有機化合物系防蟻・防虫・防腐剤と比較して防蟻効果
を得るには高濃度を必要とし、かつ白蟻を死滅させるの
に長時間を必要とするが、分解しがたく長期間防蟻・防
虫効果を持続するので予防剤としてはきわめて有用であ
る。そして有機化合物系防蟻・防虫剤に乏しい防腐効果
を備えている。
その上、白蟻は無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を含浸
させた紙や木材を食べて死亡するばかりではなく、食べ
てから死亡に至る時間が長いので、その場で死亡せず、
帰巣して他の白蟻となめあったり、他の白蟻が死体を食
べたりして、また死亡することを繰返し、巣全体の白蟻
を全滅させることも可能である。即ち殺蟻効果の伝播性
がある。
また人体に危害が少ないこと、無臭であること、長期間
大気中にあっても変質しないこと等、有機化合物系防蟻
・防虫剤にない長所を備えている。
有機化合物系防蟻・防虫剤は即効性であって、白蟻を殺
す駆除剤としては有効であり、かつ白蟻が忌避するので
予防剤としても有効であるが、先に述べた通り徐々に分
解するので、通常では長期間効力は持続しない。
この発明で使用できるアクリル酸エステル系重合体の水
性エマルジョンとは、アクリル酸メチル。
アクリル酸エチル、メタアクリル酸メチル、メタアクリ
ル酸エチル等の群よりなるアクリル酸エステルより選ば
れた1種の単独重合体のエマルジョン、該アクリル酸エ
ステルより選ばれた2種以上よりなる共重合体のエマル
ジョン、該アクリル酸エステルより選ばれた1種または
2種以上とスチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、エチレ
ンマレート等の群よりなるビニル系化合物より選ばれた
1種または2種以上との共重合体のエマルジョンを例示
することができる。
そして、この発明を工業的に実施するにあたっては、モ
ビニールDM758(商品名、ヘキスト合成株式会社製
、アクリル酸メチル−アクリル酸エチル−メタアクリル
酸エチル−およびメタアクリル酸エチルエステルの共重
合体、濃度約60重量%)やモビニールDM765(商
品名、ヘキスト合成株式会社製、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、濃度約50重量%)等の市販されて
いるエマルジョンを使用することが便利である。
この発明で使用できる無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤
としては、はう酸、はう砂、はう酸アンモン等の無機は
う素糸化合物を例示することができる。
この発明で使用できる有機化合物系防蟻・防虫剤として
は、フェニトロチオン、クロルピリホス。
ホキシム、ピリダフェンチオン等の有機りん系防蟻・防
虫剤、トリブチルすずオキサイド、トリブチルすずフタ
レート等のトリアルキルすず系防蟻・防虫剤、パーメス
リン、ピレトリン等のピレスロイド系防蟻・防虫剤を例
示することができる。
クロルデン等の塩素系防蟻・防虫剤は事実上使用できな
いが、この発明に使用して毒性を低減させることは可能
である。
この発明ではアクリル酸エステル系重合体水性エマルジ
ョンは無機はう・素糸防蟻・防虫・防腐剤を高濃度で溶
解又は分散させ、あるいは乳化剤となって有機化合物系
防蟻・防虫剤を該エマルジョン中に分散または乳化させ
るが、該溶解2分散または乳化を完全にし、安定にする
ためには適宜に界面活性剤を添加することが望ましい。
この発明で使用できる活性剤としては多くの活性剤が使
用できる。アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、パ
ラコール5L15.サニマールCPL(ともに商品名、
日本乳化剤株式会社製、アニオン、ノニオン混合活性剤
)、花王EC100K(商品名、花王株式会社製、アニ
オン、ノニオン混合活性剤)、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル系及びポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル系ノニオン活性剤等を例示することが
できる。
請求項1の発明では、まず無機ほう素系防蟻・防虫・防
腐剤を水に溶解させてA液とするのであるが、防蟻・防
虫・防腐剤は水に高濃度で溶解させるほど最終組成物の
保存・運搬1.二便利であるから防蟻・防虫・防腐剤の
濃度は大きい程よいが、組成物より析出を生じないよう
に、水100重量部に対し、70重量部以下とすること
が望ましい。
無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤は水に対する溶解度が
一般に小さいので水を加温して溶解する必要がある。し
かし後工程でA液をアクリル酸エステル系共重合体水性
エマルジョンあるいは後に記すB液と混合するときA液
の温度があまりに高すぎないように通常水を60〜70
℃に加温し攪拌しなから防蟻・防虫・防腐剤を徐々に添
加し完全に溶解させればよい。
ついでアクリル酸エステル系重合体水性エマルジョンを
攪拌しながら水を加えて適当粘度に調節して、稀釈液を
調製し、攪拌しながら稀釈液にA液を徐々に添加し、さ
らに攪拌を続けて均一に混合する。この添加中液温を4
0〜50℃に調節する必要がある。
この場合無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤組成物100
重量部に対して重合体(固形分として)は10〜50重
量部の範囲で使用できる。
この防蟻・防虫・防腐剤組成物は長期間保存しても安定
である。そして使用にあたっては施工現場へこの濃厚液
のまま運搬し、適宜(3〜4倍に)水で稀釈して使用し
、あるいは有機化合物系防蟻・防虫剤の乳剤を混合して
使用してもよい。そして稀釈した組成物は低温でも安定
で無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤が析出することはな
い。
請求項2の発明では先ず有機化合物系防蟻・防虫剤をア
クリル酸エステル系重合体水性エマルジョン中に分散ま
たは乳化させてB液とするのであるが、防蟻・防虫剤は
重合体エマルジョンに高濃度で分散または乳化させるほ
ど最終組成物の保存・運搬に便利であるから、防蟻・防
虫剤の濃度は分散、乳化が可能であるかぎり高濃度であ
ることが望ましい。重合体が防蟻・防虫剤の表面を被覆
して人体に対して低毒性となり、かつ低臭性となるので
あるから、防蟻・防虫剤100重量部に対して、重合体
(固型分として)は50〜150重量部の範囲であるこ
とが望ましい。
防蟻・防虫剤を分散または乳化させるには通常前記と同
様に室温で重合体水性エマルジョンを攪拌しながら水を
加えて適当粘度に調節し稀釈液とした後、徐々に防蟻・
防虫剤を添加し、均一に完全に分散または乳化させれば
よい。
防蟻・防虫剤が固体であるときは添加に先立ち、200
メツシユ以下の微粉末となるよう粉砕しておくことが望
ましく、かっ防蟻・防虫剤の融点よりやや高い温度で分
散させることが望ましい。ただし、分散時の液温は50
℃を超えないように注意せねばならない。
この発明では、上記B液に請求項1の発明に記すA液を
添加して、防腐剤組成物とするのであるが、B液中の有
機化合物系防蟻・防虫剤の量、その防蟻・防虫効力によ
って、A液中の無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤の量を
適宜窓めるものであるから、A液封B液の混合比を限定
することはできない。
通常B液を常温また若干加温し攪拌しつつ、A液を徐々
に添加しその後も攪拌を続けて均一に混合し、この発明
の組成物とする。このときA液とB液の混合液は50℃
を超えないように調節する必要がある。液温が高すぎる
とエマルジョンが破壊される恐れがあるし、低すぎると
無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤が析出して効力が小さ
くなる可能性がある。上記と逆にA液にB液を添加して
もよい。
最終組成物においては、有機化合物系防蟻・防虫・防腐
剤と無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤の総量100重量
部に対して、重合体(固型分として)は15〜30重量
部の範囲であることが望ましい。
この防蟻・防虫・防腐剤組成物は長期間保存しても安定
である。そして使用にあたっては施工現場へこの濃厚液
のまま運搬し、適宜(3〜4倍に)稀釈して使用する。
そして稀釈した組成物は低温でも安定で無機ほう素系防
蟻・防虫・防腐剤が析出することはない。
請求項3の発明は、請求項2の発明の調製工程を簡略化
したもので、請求項1の発明に準じて得たA液に直接有
機化合物系防蟻・防虫剤を添加し、分散または乳化させ
るものである。A液の調製は請求項1の発明と同一であ
り、防蟻・防虫剤の添加は請求項2の発明に準じればよ
い。
またAMに通常の防蟻・防虫剤の乳剤を混合してもよい
以下に具体的に実施例を示し、この発明を一層明らかに
する。
実施例エ モビニール DM765      10kg(商品名
、ヘキスト合成株式会社製、アクリル酸エステル−スチ
レン共重合体、濃度約50%)に攪拌しつつ 水                        
   8kgを添加し、粘度を適当に調節した後、 ネオゲン               1kgノイゲ
ンEA  80         1kg(どちらも商
品名、第−工業製薬株式会社製、アルキルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムおよびポリオ午ジエチレンノニルフェ
ニルエーテル)を添加して攪拌を続は均一な稀釈液とす
る。
水                        
   50kgを約65℃に加温し、攪拌しつつ、 はう酸             15kgはう砂  
           15kgを添加し完全に溶解さ
せてA液とする。
ついで前記希釈液を攪拌しつつ徐々にA液を添加し、均
一にd全分散させて防蟻・防虫・防腐剤組成物とする。
前記希釈液にA液を添加中、混合液の液温を40〜50
℃に調節する必要がある。
かくして得た組成物は建築現場において、3倍に水で稀
釈し、木部用、土壌用、白蟻駆除用、白蟻予防用の用途
に使用する。あるいは他の有機非塩素系防蟻・防虫剤の
乳剤と混用してもよい。
なお、この組成物は調製後12ケ月以上保存しても変質
せず、きわめて安定であった。
気温が0℃以下になる冬期の場合は、一部はう酸、はう
砂の沈澱が析出することがあるが、加温攪拌すれば安定
な元の状態に復元する故実周上差支えない。
実施例2 水                        
   50kgを70℃に加温し、攪拌しつつ ほう酸              10kgはう砂 
            10kgを添加し完全に溶解
させてA液とする。
モビニール DM758      12kg(商品名
、前出、濃度60%) に攪拌しつつ 水                        
  10kgを添加し、粘度を適当に調節した後、 フェニトロチオン           6kgパラコ
ール5L15         2kg(商品名、前出
) を添加して攪拌を続は完全に乳化させてB液とする。
ついでB液を攪拌しつつ徐々にA液を添加し均一に混合
させて防蟻・防虫・防腐剤組成物とする。
B液にA液を添加中、混合液の液温を40〜50℃に調
節する必要がある。
かくして得た組成物は施工現場において、3倍に水で稀
釈し、木部用、土壌用の両用途に使用する。
なお、この組成物は調製後12ケ月以上保存しても変質
せず、きわめて安定であった。
実施例3 (A液) 水                        
  49kgはう酸             12k
gはう砂             12kg(B液) モビニール DM758      13kg(商品名
、前出) 水                        
 10kgクロルピリホス粉末(200メツシユ)3k
gサニマールCP L           1 kg
(商品名、前出) より混合条件を40℃とする他、実施例2に準じてA液
およびB液を調製し、両液を混合して防蟻・防虫・防腐
剤組成物を得た。
この組成物は施工現場において水で4倍に稀釈して使用
する。
実施例4 (A液) 水                        
  45kgはう酸              15
kgはう砂              15kg(B
液) モビニール DM765      15kg(商品名
、前出) 水                        
    6kgトリブチルすずフタレート(TBT−P
)kg より実施例2に準じてA液およびB液を調製し、両液を
混合して防蟻・防虫・防腐剤組成物を得た。
この組成物は施工現場において3倍に稀釈して使用する
実施例5 モビニール DM758      12kg水   
                        1
0kgおよび 水                        
   50kgはう酸              1
0kgはう砂              10kgよ
り実施例1に準じて請求項1の防蟻・防虫・防腐剤組成
物を調製し、40〜50℃に調節しつつ、フェニトロチ
オン          6kgパラコール5L15 
        2kgを添加して攪拌を続けて防蟻・
防虫・防腐剤組成物を得た。この組成物は3倍に水で稀
釈して使用する。
次にこの発明の防蟻・防虫・防腐剤組成物の5実施例に
ついて白蟻に対する駆除効果(施工直後と施工後長期間
経過後の効果)および代表的木材腐朽菌であるオオウズ
ラタケ(褐色腐朽菌)、カワラタケ(白色腐朽菌)およ
びナミダタケ(褐色腐朽菌)に対する防腐効果について
記す。
白蟻駆除効果 実施例1については、実施例1の組成物を水で3倍に稀
釈した稀釈液中に、直径9anの東洋濾紙株式会社製定
性濾紙Nα2を垂直に30秒間浸漬した後取り出して、
2日間冷暗所で風乾し、内径90φのガラスシャーレ内
に敷いて資料とした。このときの防蟻・防虫・防腐剤の
吸収量はQ、4kg/dであった。
実施例2〜5については、4号けい砂15gを9cmΦ
のガラスシャーレに平らに敷き、実施例2〜5の組成物
をそれぞれ所定の稀釈倍率に稀釈し、けい砂の表面に1
dにつき0.15kg、0.5kg。
1.5kgの3段階の量を撒布し、よく攪拌して2日間
冷暗所で風乾した。
この5種の資料につき風乾直後、風乾後60℃に24時
間放置後および1200時間放置後、シャーレに職蟻8
頭、兵蟻2頭を入れ室温で放置し、全部の蟻が転倒しあ
るいは死亡する迄の日数を測定した。
実施例1の場合は白蟻の死亡時間が長くなるので、水を
含ませた脱脂綿で時々濾紙に水分を補給し、渇きによる
誤差を少なくした。その結果を第1表および第2表に示
す。
第 1 表 この結果測定におけるシャーレを60℃で1200時間
放置することは、通常化学常識に従い、10℃の昇温に
よりおよそ3倍の効力促進効果があるとして、およそ2
0℃で11年間放置したことにほぼ等しく、この発明の
防蟻・防虫・防腐剤組成物を施工時に所定倍率に稀釈し
、dあたり1゜5kg以上を撒布するときはほぼ10年
間殺蟻効力が持続することを示す。
防腐効果 J I 5A9302に従い、実施例1〜5の組成物を
それぞれ所定倍率に水で稀釈し、杉辺材に所定塗布量を
塗布し、防腐効力値を求めた。その数値を第3表に示す
。この数値よりこの発明の防蟻・防虫・防腐剤組成物に
はすぐれた防腐効果があることがわかる。
注、対照とは防腐処理をせずに同一条件下で処理したも
の〔発明の効果〕 この発明の防蟻・防虫・防腐剤組成物の第一に挙げるべ
き効果は、従来の油剤、乳剤型組成物と比較して、防蟻
施工作業者および施工家屋居住者の健康上に安全なこと
である。
即ち、請求項1の発明では、無機ほう素系防蟻・防虫・
防腐剤はもともと人畜に対する毒性や臭気が少ないので
、10〜15%の高濃度で使用しても差支えなく、かつ
アクリル酸エステル系重合体の被膜に包まれた構造であ
るので、施工後土中の水分に溶脱せず地下水汚染の危険
が少ない。
請求項2.3の発明では、毒性のある有機化合物系防蟻
・防虫剤がアクリル酸エステル系重合体の糸種状分子集
合体の中に包まれているので、作業時に皮膚より体内へ
浸透する恐れが少なく、かつ臭気も少ない。施工後水分
が蒸発した後は重合体の連続波膜で包まれているので、
皮膚に接触しても毒性が少ないし、臭気も少なく不快感
を起させない。
第二に挙げるべき効果は、施工後防蟻・防虫・防腐の効
果が長期間にわたり持続することである。
請求項1.3の発明では、無機ほう素系防蟻・防虫・防
腐剤はアクリル酸エステル系重合体の連続被膜で包まれ
ているから、土壌中の水による溶脱が少なく、溶脱によ
る効力の減少が少ない。
請求項2,3の発明では、有機化合物系防蟻・防虫剤も
アクリル酸エステル系重合体の連続被膜で包まれている
ので、日光、アルカリ土質あるいは土壌中の微生物によ
る分解が抑制され、長く効力を持続する。
また耐久遅効性の無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤との
相乗効果より、効力は一層長く持続する。
この事実は先に記したデータによって証明されている。
第三に挙げるべき効果は、1種の組成物で新築工事の白
蟻予防処理、および既建築の白蟻駆除処理および予防処
理の両目的に兼用でき、また従来の組成物は木部処理に
は防蟻、防虫油剤を、土壌処理には防蟻、防虫乳剤をと
使い分けていたが、この発明の組成物は両対象に兼用で
きることである。
即ち、請求項1の発明では、高濃度の無機ほう素系防蟻
・防虫・防腐剤組成物が得られるので、従来の無機はう
素糸化合物の水溶液ではとうてい得られなかった殺蟻効
果を発揮できるし、請求項2.3の発明では速効性で駆
除効果が大きい有機化合物系防蟻・防虫剤と、長期効力
持続性で予防効果が大きく防腐効果もある無機ほう素系
防蟻・防虫・防腐剤の両者を含むからである。
従って従来のように2種類の組成物を使用しないから施
工用器材即ち薬液タンク、ホース、ノズル等を2組所有
する必要もないし、あるいは1組の器材を洗條して使い
分ける必要もないし、洗條に有機溶剤は不要で水洗する
だけでよいので、操作が著しく簡便である。
従って、狭隘で身体の自由が利きがたい床下における作
業者の苛酷な労働を緩和することができる。
その他施工にあたって有機溶剤を含まないので、引火、
火災の心配がなく、溶剤の毒性について懸念する必要が
ない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アクリル酸エステル系重合体水性エマルジョンと無
    機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を水に溶解させたA液と
    を混合することを特徴とする防蟻・防虫・防腐剤組成物
    。 2、アクリル酸エステル系重合体水性エマルジョンに、
    該エマルジョンに分散または乳化可能な有機化合物系防
    蟻・防虫剤を分散または乳化させてB液とし、無機ほう
    素系防蟻・防虫・防腐剤を水に溶解させてA液とし、上
    記A液とB液とを混合することを特徴とする防蟻・防虫
    ・防腐剤組成物。 3、アクリル酸エステル系重合体水性エマルジョンと無
    機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤を水に溶解させたA液と
    を混合した請求項1の防蟻・防虫・防腐剤組成物に、ア
    クリル酸エステル系重合体水性エマルジョンに分散また
    は乳化可能な有機化合物系防蟻・防虫・防腐剤を分散ま
    たは乳化させることを特徴とする防蟻・防虫・防腐剤組
    成物。 4、無機ほう素系防蟻・防虫・防腐剤がほう酸とほう砂
    の混合物であることを特徴とする請求項1、2および3
    の防蟻・防虫・防腐剤組成物。
JP5230290A 1989-06-26 1990-03-02 防蟻・防虫・防腐剤組成物 Pending JPH03200701A (ja)

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JP1-165067 1989-06-26
JP16506789 1989-06-26

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JP5230290A Pending JPH03200701A (ja) 1989-06-26 1990-03-02 防蟻・防虫・防腐剤組成物

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JP (1) JPH03200701A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001034355A3 (en) * 1999-11-09 2002-02-21 Rentokil Initial Pty Ltd A timber preservative

Cited By (1)

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WO2001034355A3 (en) * 1999-11-09 2002-02-21 Rentokil Initial Pty Ltd A timber preservative

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