JPH031989Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は横型ブラインドのヘツドボツクス内
において、スラツトの昇降及び角度調節装置を支
持する支持部材に関するものである。

従来技術 横型ブラインドは、通常ヘツドボツクスの一端
部から昇降ひも及び角度調節ひもが垂下され、そ
の昇降ひもを操作することによりスラツトを昇降
可能であり、角度調節ひもを操作することにより
スラツトを角度調節できるようになつている。こ
の角度調節ひもはヘツドボツクス内で支持部材に
回転可能に支持される角度調節軸に支持され、同
支持部材に案内されてヘツドボツクス下方へ垂下
されている。

ところが、この支持部材は角度調節ひも及び昇
降ひもの案内方向に方向性が存在するため、角度
調節ひも及び昇降ひもをヘツドボツクスの他端か
ら垂下させる場合には別個の支持部材を必要とし
た。

目 的 この考案の目的は、昇降ひも及び角度調節ひも
をヘツドボツクスの左右いずれから垂下させた場
合にも共通して使用することができる角度調節装
置の支持部材を提供するにある。

考案の構成 この考案によるスラツト角度調節装置の支持部
材は昇降ひも及びラダーコードを挿通する挿通孔
を底面略中央部に設け、同挿通孔の上部一側に昇
降ひもの案内部材を設け、同案内部材の前後対称
位置に左右一対の軸受を各々設け、同軸受に対し
スラツト角度調節ひもを前記挿通孔の前端部また
は後端部に案内する案内棒を支持したものであ
る。

実施例 以下、この考案を具体化した一実施例を図面に
従つて説明すると、横型ブラインド１はヘツドボ
ツクス２両端部から吊下支持されるラダーコード
３に多数段のスラツト４及びボトムレール５が支
持され、一方のラダーコード３に沿つて垂下され
る角度調節ひも６によりスラツト４を角度調節可
能である。又、角度調節ひも６より外側位置でヘ
ツドボツクス２から垂下される昇降ひも７を操作
することによりボトムレール５及びスラツト４を
昇降できるようになつている。

ラダーコード３上端はヘツドボツクス２両端内
部で連動する角度調節装置８にそれぞれ支持さ
れ、一方の角度調節装置８から前記角度調節ひも
６が垂下されている。その一方の角度調節装置８
の詳細な構造を第２図以降の図面に従つて説明す
ると、ラダーコード３を吊下支持する角度調節軸
９はヘツドボツクス２に固定される支持部材１０
に回転可能に支持されている。この支持部材１０
は合成樹脂にて成型されその前後には斜め上方外
側へ突出する係止片１１が対称状に形成され、底
面中央部に設けられた挿通孔１２の周囲には嵌合
縁１３が形成されている。そして、第２図及び第
４図に示すようにこの嵌合縁１３をヘツドボツク
ス２底面の透孔１４に嵌合したとき係止片１１が
ヘツドボツクス２前後両側上縁に対向して突出す
る係止部１５に係合して、支持部材１０がヘツド
ボツクス２に固定されるようになつている。支持
部材１０の挿通孔１２上部一側には案内部材とし
ての１６が回転可能に支持され、ヘツドボツクス
２の端部方向から延びる２本の昇降ひも７の一方
を挿通孔１２内へ案内している。案内ローラ１６
の上方位置において、支持部材１０の前側には前
記角度調節ひも６の案内棒１７が左右方向に支持
されている。この案内棒１７は支持部材１０内で
角度調節ひも６と昇降ひも７あるいはラダーコー
ド３とが絡みつかないように同角度調節ひも６を
挿通孔１２前端から垂下させるべく案内するもの
であり、その両端が支持部材１０に設けられた軸
受としての軸受溝１８ａに嵌合されている。この
軸受溝１８ａは第３図に示すように前記案内ロー
ラ１６の上方位置において支持部材１０の前側に
左右一対となるように設けられている。又、支持
部材１０の後側にも軸受溝１８ａと同様の軸受溝
１８ｂが設けられ、案内ローラ１６の前後対称位
置に案内棒１７を取付けられるようになつてい
る。

前記角度調節軸９は六角棒状の駆動軸１９が嵌
挿され、この角度調節軸９が回転されるとこの駆
動軸１９を介して他方の角度調節装置８が連動さ
れるようになつている。角度調節軸９の前記挿通
孔１２上方部分にはドラム２０が設けられ、その
ドラム２０に前記角度調節ひも６の上端が巻装さ
れている。そして同角度調節ひも６は第３図及び
第４図に示すように案内棒１７とヘツドボツクス
２内面との間隙及び挿通孔１２を経てヘツドボツ
クス２下方へ垂下されている。又、角度調節軸９
のドラム２０一側にはラダーコード３上端が掛止
され、そのラダーコード３は挿通孔１２からヘツ
ドボツクス２下方へ垂下されている。

上記のように構成されたブラインド１は昇降ひ
も７を操作すればボトムレール５を昇降すること
により、各スラツト４を昇降することができる。
このとき、昇降ひも７は支持部材１０部分で案内
ローラ１６によりヘツドボツクス２内外をスムー
スに移動する。スラツト４の角度調節は角度調節
ひも６を操作することにより行われる。すなわ
ち、角度調節ひも６を操作すると、ドラム２０を
介して角度調節軸９が回転され、角度調節軸９の
回転によりラダーコード３を介してスラツト４が
角度調節される。

さて、前記実施例ではヘツドボツクス２の右端
から昇降ひも７及び角度調節ひも６が垂下されて
いる。これを左右逆にして、ヘツドボツクスに左
端から垂下させる構造とした場合には、支持部材
１０を前後逆にしてヘツドボツクス２に取付け、
案内棒１７を他方の軸受溝１８ｂに取付ければ案
内ローラ１６で昇降ひも７をヘツドボツクス２内
外にスムースに案内することができるとともに、
案内棒１７で角度調節ひも６を挿通孔１２前端部
へ案内することができる。従つて、この支持部材
１０は昇降ひも７及び角度調節ひも６をヘツドボ
ツクス２の左右いずれから垂下させた場合にも軸
受溝１８ａ，１８ｂのいずれかに案内棒１７を取
付けることにより共通して使用することができ
る。

なお、この考案は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、軸受を軸受溝１８ａ，１８ｂ
に代えて軸孔にて構成し、前後両側の軸孔それぞ
れに案内棒１７を挿通支持するようにした構造と
する等、この考案の趣旨を逸脱しない範囲内で任
意に変更することも可能である。

効 果 以上詳述したように、この考案によるスラツト
角度調節装置の支持部材１０は昇降ひも７及び角
度調節ひも６をヘツドボツクス２の左右いずれか
ら垂下させた場合にも軸受１８ａ，１８ｂに支持
した案内棒１７で角度調節ひも６を挿通孔１２前
端部へ案内することができるので、従来と異なり
別個の支持部材を必要とせず、共通して使用する
ことができる優れた効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に関する横型ブラインドの正
面図、第２図はそのスラツト角度調節装置の正面
図、第３図は同じくその平面図、第４図は同じく
その側面図、第５図は支持部材の正面図、第６図
は同じくその平面図、第７図は第５図におけるＡ
−Ａ線断面図、第８図は第６図におけるＢ−Ｂ線
断面図である。 ブラインド１、ラダーコード３、角度調節ひも
６、昇降ひも７、支持部材１０、挿通孔１２、案
内部材としての案内ローラ１６、案内棒１７、軸
受としての軸受溝１８ａ，１８ｂ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 昇降ひも７及びラダーコード３を挿通する挿通
   孔１２を底面略中央部に設け、 同挿通孔１２の上部一側に昇降ひも７の案内部
   材１６を設け、 同案内部材１６の前後対称位置に左右一対の軸
   受１８ａ，１８ｂを各々設け、 同軸受１８ａ，１８ｂに対しスラツト角度調節
   ひも６を前記挿通孔１２の前端部または後端部に
   案内する案内棒１７を支持したことを特徴とする
   スラツト角度調節装置の支持部材。