JPH03185260A

JPH03185260A - 車両用燃料タンクのエゼクタポンプ

Info

Publication number: JPH03185260A
Application number: JP1323247A
Authority: JP
Inventors: Michiaki Sasaki; 道明佐々木
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1989-12-13
Filing date: 1989-12-13
Publication date: 1991-08-13
Anticipated expiration: 2012-04-02
Also published as: US5133324A; JP2596150B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、車両用燃料タンクのエゼクタポンプに関す
るものである。

従来の技術例えば、車両転倒時などにリターンチューブからの燃料
の流出を防止するものとして、実開昭５１−１９０６２
８号公報に記載されたらのかある。

一方、車両用燃料タンクの中には特開昭６１６５０６７
号公報に示されているようにタンク本体を搭載する部位
の構造」二の理由によって、タンク本体の底壁に内側に
向かって膨出部が形成され、この膨出部によってタンク
本体の略下半部に主室と副室とが隔成された鞍型形状の
ものがある。

そして、上記鞍型の燃料タンクにあっては、燃料液面が
下がると、主室と副室とで燃料が分断されるため、エン
ジンからの環流燃料をタンク本体に戻すリターンパイプ
の先端にエゼクタポンプを取り付けて、副室内の燃料を
主室内へ移送しているものがある。

発明が解決しようとする課題しかしながら、」二層従来のエゼクタポンプを用いる鞍
型の燃料タンクにあっては、リターンパイプ内を環流す
る燃料を用いてエゼクタ作用を発揮さＵ゛るため、前述
した実開昭５９−１９０６２８号公報に記載されている
ような構造の逆流防止対策を施すことができないという
問題がある。

また、別途逆流防止のための装置を設けるとすれば、部
品点数が増加したり、燃料タンクの容量を犠牲にしない
設置位置の選択が難しかったり、コストアップにつなが
るという不利がある。

そこで、この発明は、逆流防止機能を備えた安価な車両
用燃料タンクのエゼクタポンプを提供する乙のである。

課題を解決するための手段誘導パイプ接続部と吸入パイプ接続部とを備えると共に
誘導パイプ接続部の下端にノズルが設けられ、このノズ
ルを内包する負圧室と前記吸入パイプ接続部から負圧室
に至る導入部とこの負圧室の下側に連なるスロート部が
設けられた車両用燃料タンクのエゼクタポンプにおいて
、上記誘導パイプ接続部の上端からノズルに至る通路あ
るいは上記吸入パイプ接続部の上端から負圧室に至る通
路のうち少なくとも誘導パイプ側の通路に弾性材から成
り、゛先端に孔を有する逆円すい形状の逆止弁が設けら
れている。

そして、この逆止弁はパイプ接続部−上端に取り付けら
れパイプ接続部のシール材を兼用したり、誘導パイプ先
端のノズルを兼用したりすることができる。

作用誘導パイプあるいは吸入パイプを経て燃料が逆流しよう
としても、誘導パイプあるいは吸入パイプに至る手前で
逆止弁により燃料の逆流が阻止されると共にエゼクタポ
ンプ内に逆止弁が設けであるので燃料タンクの容量を犠
牲にしないで、かつ簡単に取り付く。逆止弁をシール材
と兼用した場合には部品点数の減少化に寄与でき、ノズ
ルと兼用した場合には、エンジンキーオフ時において環
流撚［１のベーパがノズルを通過する際の異音発生をそ
の緩衝作用によって防止する。

実施例以下、この発明の実施例を図面と共に説明する。

第７図において、１はタンク本体を示し、その底壁の略
中央部には内側に向けて膨出部２を形成してあって、タ
ンク本体Ｉの略下半部に主室３と副室４とが隔成されて
いる。この主室３上方のタンク本体Ｉ壁部には作業孔５
が設けられており、副室４上方のタンク本体Ｉ壁部には
別の作業孔６が設けられている。

１−雇主室３内には、上記作業孔５から、図外の燃料供
給装置に接続されたアウトレットパイプＩＯか挿入され
、このアウトレットペイプｌＯの先端にはフィードポン
プ７が接続されている。尚、１６は、フィードポンプ７
用のフィルタ、Ｉ３は作業孔５を閉塞するリッド、Ｉ４
はこのリッド１３に固定され上記フィードポンプ７を支
持するステーを示す。

また、上記主室３内には、図外の燃料供給装置に接続さ
れた誘導パイプ８が挿入されると共に、前記副室４側の
作業孔６から副室４内に挿入された吸入パイプ１１の他
端が挿入され、これら誘導パイプ８と吸入パイプ！１と
に後述するエゼクタポンプ９が接続されている。尚、１
５は副室４側の作業孔６のリッドを示し、１２は吸入パ
イプ１１の吸入口１１ａに取り付けられたフィルタを示
す。

上記エゼクタポンプ９は、フィードポンプ７から燃料供
給装置に送給された燃料のうちの余剰燃料が誘導パイプ
８に沿って主室３内へ戻る際の噴流を利用してエゼクタ
ポンプ９内に負圧領域を形成させて、この負圧により、
上記吸入パイプ１１を介して副室４内の燃料を主室３へ
導くようにしたものである。

このエゼクタポンプ９を具体的に説明する。

第１．２図において、エゼクタポンプ９は、耐油性の樹
脂から成り、誘導パイプ接続部２２と吸入バイブ接続部
２３とが上方に向けて平行かつ一体的に形成されると共
に誘導パイプ接続部２２の下端にノズル２８が形成され
た上部プレート２０と、］二二層ズル２８の先端部分を
同軸位置で内包する負圧室３０と前記吸入パイプ接続部
２３から負圧室３０に至る導入部３Ｉとこの負圧室３０
の下側に連なるスロート部３２とが一体形成された下部
プレート２１とを備えている。

そして、上記−に１部プレート２０の下面周縁に形成さ
れた四部２９と下部プレート２１の上面周縁に形成され
た凸部３３とを嵌合させて、上部プレート２０と下部プ
レート２１とを結合することにより、」−記負圧室３０
．導入部３１を隔成する上うになっている。

上記り部プレート２０の誘導バイブ接続部２２と吸入パ
イプ接続部２３の上縁には、各々フランジ２４．２５が
形Ｙ戊され、これらフランジ２４゜２５の内周縁にシー
ル受容部２６．２７が形成されている。

一方、上記誘導パイプ接続部２２の上下方向中間部には
、誘導パイプ接続部２２に設けた連通孔３５を開閉する
リリーフ弁６０が分岐ボート３４内に設けられている。

このように構成された上記プレート２０の上記誘導パイ
プ接続部２２と吸入パイプ接続部２３のフランジ２４．
２５に後述する逆止弁Ｓのシール部５４．及びシール材
５５を介して、パイプソケット３６が取り付けられるよ
うになっている。

即ち、誘導パイプ接続部２２の上端とペイプソケット３
６との間には、ゴム等の弾性材から成り下端に孔５４ａ
（通常は閉じている）が形成された逆円すい形状の逆止
弁Ｓが取り付けられ、逆止弁Ｓの上縁のシール部５４が
シール材として兼用されている。

この逆止弁Ｓによりエゼクタポンプ９内の燃料が誘導パ
イプ８を逆流しないようになっている。

尚、吸入パイプ接続部２３側にも同様にシール材５５を
兼用する逆止弁（第１図及び第２図に点線で示す）を設
けてキーオフ時の吸入パイプ１１内のサイフオン作用に
より副室４から主室３へ燃料が逆流するのを防止するよ
うにしても良い。

上記パイプソケット３６は、上記逆止弁Ｓのシール部５
４とシール材５５に密着すると共に前記誘導パイプ接続
部２２と吸入パイプ接続部２３の各フランジ２４．２５
に係着する誘導パイプソケット部３７と吸入パイプソケ
ット分岐３８とこれらを連続するブリッジ部３９とで構
成されている。

上記誘導パイプソケット部３７と吸入パイプソケット部
３８の下半部にはＩＭのスリット４０４１が周方向に一
定の間隔で形成され、スリット４０４１の間に爪部４４
．４５を備えた弾性片４２．４３が各々形成されている
。また、上記誘導パイプソケット部３７と吸入パイプソ
ケット部３８の上部開口部には小径筒状のパイプアダプ
タ部４６４７が設けられ、このパイプアダプタ部＝１６
．４７の内壁には前記誘導バイブ８と吸入パイプ１１の
外壁に形成された凸部５６．５８を受容する凹部５０，
５１が形成されている。

尚、上記パイプアダプタ部４６．４７には、誘導バイブ
８と吸入パイプ１１をスムーズに受は人れるためのスリ
ット５２．５３が形成されている。

そして、上記誘導パイプソケット部３７と吸入パイプソ
ケット部３８とが、各パイプアダプタ部４６．４７間に
連絡壁４８．４９を備えたブリッジ部３９によって連結
されている。

ここで、上記ノズル２８内にはノズル２８先端から噴出
される燃料を旋回させて拡散するワークＷが配置されて
いる。

ワークＷは一対の翼部Ｗａ、Ｗｂを交叉させるようにし
て形成されたしので、各翼部Ｗａ、Ｗｂによって振り分
けられた燃料が他の翼部ｗｂ、ｗａの裏側に廻り込み、
噴出流をコーン状に拡大させてエゼクタ作用を効果的に
発揮させるものである。

上記実施例構造によれば、フィードポンプ７が駆動する
と、主室３内の燃料はフィルタ１６を介して吸入されア
ウトレフトパイプＩＯを通って図外のエンジンの燃料供
給装置に移送されるが、エンジンの燃料供給装置では吐
出燃料すべてが消費されるわけではないので、余剰燃料
は図外のエンジンの燃料供給装置から誘導バイブ８に導
出される。この誘導パイプ８に導出された燃料はフィー
ドポンプ７の吐出圧によって誘導パイプ接続部２２を通
ってノズル２８からエゼクタポンプ９の負圧室３０を経
てスロート部３２の人口に向けて噴出される。このノズ
ル２８からの燃料の噴出により、負圧室３０内には負圧
が発生し、この負圧によって副室４内の燃料が吸入パイ
プ１１から吸入パイプ接続部２３．導入部３１を経由し
て負圧室３０内に吸引されると共に、ノズル２８からの
噴出燃料と一緒にスロート部３２を通って主室３内にｆ
２送される。ここで、ノズル２８からの噴出燃料はワー
クＷによってコーン状に広がるため負圧室３０円か外側
と遮断され効果的にエゼクタ作用が働く。

一方、エゼクタポンプ９は、上部プレート２０と下部プ
レート２Ｉどで各々凹部２９と凸部３３とを気衝裡に嵌
合して組み付けられるので、組み付けが簡単で信頼性も
高い。

また、誘導パイプ接続部２２と吸入パイプ接続部２３と
の上部それぞれを、誘導パイプソケット部３７と吸入パ
イプソケット部３８とをブリッジ３９で結合したパイプ
ソケット３６によって結合しであるので、誘導バイブ８
や吸入パイプ１１を嵌合するときに、第３図に示すよう
な外力Ｆによって誘導パイプ接続部２２や吸入パイプ接
続部２３の根本部からの折損を阻止することができる。

また、誘導バイブ８と吸入パイプ１１との径を異ならせ
ることによって、これら誘導バイブ８や吸入パイプＩＩ
を嵌合、装着させるパイプ受容部５７．５９やパイプア
ダプタ部４６．−４７の口径も異なるので、誘導バイブ
８と吸入パイプ１１との誤組み付けを阻止することもで
きる。そして、エゼクタポンプ９は簡単な構造で軽量で
あるので、パイプソケット３６のみで支持でき、したが
って特別のブラケットか不要となり、取付作業性を高め
タンク内スペースを十分に確保でき、また作業孔５の小
径化を可能とできる。

ここで、誘導バイブ８が車両衝突時に破損してしまい、
車両が転倒してエゼクタポンプ９を介してタンク内燃料
が流出しようとした場合には、シール材５４を兼用する
逆止弁Ｓにより燃料の逆流が阻止されるため、燃料の外
部流出が未然に防止される。

そして、逆止弁Ｓがシール材５４を兼用しているため部
品点数が増加することもなく、また、このように逆止弁
Ｓをエゼクタポンプ９内に設けることで、タンク外系路
に取り付ける場合に比較して取付工数の削減化が可能と
なる。

次に、第４．５図に示す実施例について説明する。

この実施例は前述実施例の逆止弁Ｓがノズル２８を兼用
しているものである。

即ち、負圧室３０内で開口している誘導パイプ接続部２
２の下端に係止部２２ａが形成され、この係１ｌ−ｉ１
２２　ａに弾性材から成り先端に孔２８ａを有する逆円
すい形状の逆止弁Ｓが取り付けられたしのである。

逆止弁Ｓはそのままノズル２８を構成しているため、エ
ゼクタ作用に何ら支障はなく、前述実施例と同様に車両
転倒時等における燃料の逆流を防止できるものである。

また、このように構成することで、キーオフ時において
、エンジンからタンク本体へ戻る環流燃料のベーパがノ
ズル２８を通過する際の減圧膨張による異音発生をノズ
ル２８即ち逆止弁Ｓのもつ緩衝作用によって防止するこ
とができる点で優れている。

尚、ここで、上記ノズル２８の孔２８ａの周縁は第５図
に示すようにその突出長さが異なって部分的にリップ２
８ｃ状に形成してあり、孔２８ａの周縁の突出長さを一
様にした場合に生ずる膨潤による口開きを防止している
。

次に、第６図に示す実施例は、上記実施例におけるノズ
ル２８（逆止弁Ｓ）の内壁に、噴出する燃料をコーン状
に拡散させるためねじれた形状の翼部２８ｂが形成され
ている。

即ち、この翼部２８ｂにより第１実施例で説明したワー
クＷと同等の機能をもたせ、エゼクタ作用をより効果的
なものとするのである。

尚、この実施例においても、ノズル２８の孔２８ａの周
縁を部分的にリップ状に形成しである等の基本的構造は
上述した実施例と同様であるので同一部分に同一符号を
付して説明は省略する。

発明の詳細な説明してきたようにこの発明によれば、例えば、誘導
パイプが車両衝突時に破損してしまい、車両が転倒して
エゼクタポンプを介してタンク内燃料が流出しようとし
た場合に、逆止弁によって燃料の逆流が阻止されるため
、燃料の外部流出を未然に防止できるという効果がある
。

また、逆止弁は、エゼクタポンプ内に設けであるので燃
料タンクの容量を別設に犠牲にすることらなく、さらに
逆止弁をタンク外系路に取り付ける場合に比較して取付
工数の削減化が図れるという効果がある。

そして、逆止弁をパイプ接続部上端に取り付けられパイ
プ接続部のシール材と兼用する場合には、上記効果に加
えて部品点数を減少できコストダウンを図れる効果があ
る。

更に、逆止弁をノズルと兼用した場合には、上記各効果
に加えて、キーオフ時において、エンジンからタンク本
体へ戻る環流燃料のベーパがノズルを通過する際の減圧
膨張による異音発生をその緩衝作用によって防止するこ
とができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の実施例を示し、第１図は第１実施例
の分解斜視図、第２図は同正断面図、第３図はワークの
斜視図、第４図は他の実施例の要部断面図、第５図は同
拡大断面図、第６図は別の実施例の要部断面図、第７図
は燃料タンクの説明図である。９・・・エゼクタポンプ、２２・・・誘導パイプ接続部
、２３・・・吸入パイプ接続部、２８・・・ノズル、３
０・・・負圧室、３■・・・導入部、３２・・・スロー
ト部。第２図第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）誘導パイプ接続部と吸入パイプ接続部とを備える
と共に誘導パイプ接続部の下端にノズルが設けられ、こ
のノズルを内包する負圧室と前記吸入パイプ接続部から
負圧室に至る導入部とこの負圧室の下側に連なるスロー
ト部が設けられた車両用燃料タンクのエゼクタポンプに
おいて、上記誘導パイプ接続部の上端からノズルに至る
通路あるいは上記吸入パイプ接続部の上端から負圧室に
至る通路のうち少なくとも誘導パイプ側の通路に弾性材
から成り先端に孔を有する逆円すい形状の逆止弁が設け
られていることを特徴とする車両用燃料タンクのエゼク
タポンプ。
（２）上記逆止弁がパイプ接続部上端に取り付けられパ
イプ接続部のシール材を兼用していることを特徴とする
請求項１記載の車両用燃料タンクのエゼクタポンプ。
（３）上記逆止弁が誘導パイプ先端のノズルを兼用して
いることを特徴とする請求項１記載の車両用燃料タンク
のエゼクタポンプ。