JPS63193000A - 燃料タンクのエゼクタポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は燃料タンクのエゼクタポンプに関する。

従来の技術 例えば自動車用燃料タンクの中には、特開昭６１−６５
０６７号公報に示されているように、タンク本体を搭載
４°る部位の構造−りの理由によって、タンク本体の底
壁に内側に向けて膨出部が形成され、この膨出部によっ
てタンク部の略下半部に主室と副室とが隔成されている
ものがある。

この構造にあっては、燃料残量が少なくなると共に燃料
液面が下がると副室に多くの燃料が残留されることから
、主室にフィードポンプと、これに接続されて吐出燃料
の一部を導出する誘導パイプと、これの端部に形成され
たエゼクタポンプとを配設さＵ゛ると共に、エゼクタポ
ンプに副室の底部近傍に吸入口の配置される吸入パイプ
を接続させ、フィードポンプの駆動によって主室内の燃
料をエンジンの燃料供給装置へ移送させると同時に、エ
ゼクタポンプでのエゼクタ作用によって副室内の燃料を
主室側に移送させるようにしている。

発明が解決しようとする問題点 前述のエゼクタポンプは、燃料タンク内へ戻る燃料をノ
ズルから噴出させることにより、このノズルを内包する
負正室内に負圧領域を形成させて、これにより吸入パイ
プを介して副室内の燃料を主室へ導くようにしたもので
あるが、負圧により吸入された燃料の流れがノズル周辺
、で衝突等により乱れ、その結果、よどみ領域が発生し
てしまいエゼクタ作用がスムーズになされないという点
が指摘されている。

とりわけ、初期吸入時及び燃料の高温時等においては、
吸入された燃料の流れが乱れると負圧室内にベーパが発
生して滞溜し、流過抵抗が増大してしまい吸入性能が著
しく損なわれる場合がある。

そこで、この発明は、効率良くエゼクタ作用を発揮する
ことができ°る燃料タンクのエゼクタポンプを提供する
ものである。

問題点を解決するための手段 誘導パイプ接続部と吸入パイプ接続部とを備えると共に
誘導パイプ接続部の下端にノズルが設けられ、上記ノズ
ルを内包する負圧室と前記吸入パイプ接続部から負正室
に至る導入部とこの負圧室の下側に連なるスロート部が
設けられた燃料タンクのエゼクタポンプにおいて、上記
導入部からノズル周辺に向かって流入する燃料を上記ノ
ズル周辺で単一方向に旋回さＵｏる旋回手段が設けられ
ている。

作用 誘導パイプ接続部を通過しノズルからスロート部に燃料
が噴出されると負正室内にエゼクタ作用により負圧領域
が形成され、吸入パイプ接続部から燃料が吸入され、こ
の吸入燃料は導入部を流れ、旋回手段によってノズル周
４を旋回しながらスムーズにスロート部に至り、上記ノ
ズルから噴出される燃料と共にスムーズに移送される。

実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。

第５図において、ｌは車両用燃料タンクのタンク本体を
示し、その底壁の略中央部には内側に向けて膨出部２を
形成してあって、タンク本体Ｉの略下半部に主室３と副
室４とが隔成されている。

この主室３上方のタンク本体１壁部には作業孔５が設け
られており、副室４上方のタンク本体１壁部には別の作
業孔６が設けられている。

上記主室３内には、上記作業孔５から、図外の燃料供給
装置に接続されたアウトレットパイプＩＯが挿入され、
このアウトレットパイプ１０の先端にはフィードポンプ
７が接続されている。尚、１６は、フィードポンプ７用
のフィルタ、１３は作業孔５を閉塞するリッド、１４は
このリッド１３に固定され上記フィードポンプ７を支持
するステーを示す。

また、上記主室３内には、図外の燃料供給装置に接続さ
れた誘導パイプ８が挿入されると共に、前記副室４側の
作業孔６から副室４内に挿入された吸入パイプ！」の他
端が挿入され、これら誘導パイプ８と吸入パイプ１１と
に後述するエゼクタポンプ９が接続されている。尚、１
５は副室４側の作業孔６のリッドを示し、１２は吸入パ
イプ・！ｌの吸入口１１ａに取付けられたフィルタを示
す。

上記エゼクタポンプ９は、フィードポンプ７から燃料供
給装置に送給された燃料のうちの余剰燃料が誘導パイプ
８に沿って主室３内へ戻る際の噴流をＰ１用してエゼク
タポンプ９内に負圧領域を形成さ仕て、この負圧により
、上記吸入パイプ１１を介して副室４内の燃料を主室３
へ導くようにしたものである。

このエゼクタポンプ９を具体的に説明する。

第１．２図において、エゼクタポンプ９は、耐油性の樹
脂から成り、誘導パイプ接続部２２と吸入パイプ接続部
２３とが上方に向けて平行かつ一体的に形成されると共
に誘導パイプ接続部２２の下端にノズル２８が形成され
た上部プレート２０と、上記ノズル２８の先端部分を同
軸位置で内包する負圧室３０と前記吸入パイプ接続部２
３から負圧室３０に至る導入部３１とこの負圧室３０の
下側に連なるスロート部３２とが一体形成された下部プ
レート２１とを備えている。

そして、上記上部プレート２０の下面周縁に下部プレー
ト２１の上面周縁を嵌合させて、上部プレート２０と下
部プレート２１とを結合することにより、上記負圧室３
０．導入部３１を隔成するようになっている。

尚、２４．２５は各々フランジを示し、図外のジヨイン
トを介して誘導パイプ８と吸入パイプ！１に取付けられ
るようになっている。

ここで、上記導入部３１は、吸入パイプ２の中心をノズ
ル２８の中心に対して距離ｄだけオフセット配置しであ
ることで、旋回手段を構成している。

具体的には、上記オフセットの距ｆｉｄは導入部３１を
流過する燃料流がノズル２８の外壁と負圧室３０の内壁
との間に指向するように設定されている。

尚、第１図中破線で示すようにノズル２８の外壁部から
旋回手段としてのガイド部３３を突出形成させて、上記
負圧室３０へよりスムーズに燃料を導入さけるようにし
ても良い。

上記実施例構造によれば、フィードポンプ７が駆動する
と、主室３内の燃料はフィルタＩ６を介して吸入されア
ウトレットパイプｌＯを通って図外のエンジンの燃料供
給装置に移送されるが、エンジンの燃料供給装置では吐
出燃料すべてが消費されるわけではないので、余剰燃料
は図外のエンジンの燃料供給装置から誘導パイプ８に導
出される。この誘導パイプ８に導出された燃料はフィー
ドポンプ７の吐出圧によって誘導パイプ接続部２２を通
ってノズル２８からエゼクタポンプ９の負圧室３０を経
てスロート部３２の入口に向けて噴出される。このノズ
ル２８からの燃料の噴出により、負正室３０内には負圧
が発生し、この負正によって副室４内の燃料が吸入パイ
プ１１から吸入パイプ接続部２３．導入部３１を経由し
て負圧室３０内に吸引されると共に、ノズル２８からの
噴出燃料と一緒にスロート部３２を通って主室３内に移
送される。

この場合、上記導入部３１を流過する燃料は、オフセッ
トの距ｆｓｄによりノズル２８の外壁には衝突せずスム
ーズにノズル２８の周囲へ単一方向に河り込むことがで
きるため、ベーパの発生等が抑えられ、ノズル２８から
噴出される燃料と共にスムーズにスロート部３２から主
室３内に移送される。

したがって、負圧室３０内においてよどみ等が生ずるこ
とがなく、吸込性能を向上させることができるため、燃
料高温時、あるいは初期吸込時等の悪条件下においても
エゼクタ作用を十分に発揮させることができる。

尚、上記実施例構造では吸入パイプ１１から導入部３１
までの全体をオフセットしたがこれに限らず、導入部３
１を流過する燃料流がノズル２８の外壁と負正室３０の
内壁との間に指向するように設定されていれば導入部３
１の負圧室３０への開口部だけがノズル２８に対してオ
フセットされていてもよい。

第３図は、この発明の他の実施例を示すものであり、こ
の実施例においては、ノズル２８と吸入パイプ接続部２
３とを導入部３１の流線上に設定し、導入部３１と負圧
室３０との境界部分からノズル２８の外壁に接する方向
に旋回手段としての通路ガイド３４が突出形成されたも
のである。この実施例においても前述実施例と同じにノ
ズル２８の周囲にスムーズな燃料の旋回流を生じさせて
効率良くエゼクタ作用を発揮さ仕ることができる。

また、第４図に示す実施例は、上部プレート２０のノズ
ル２８の基部側に導入部３１に連なる旋回手段としての
螺旋ガイド３５が一体的に形成されたものである。

この実施例においては、導入部３１を流過する燃料を旋
回させてスムーズな流れを確保するだけでなく、この旋
回流を下側即ち、スロート部３２側へもガイドする機能
があり、より一層エゼクタ作用を効果的に発揮させるこ
とができる。

ところで、第６，７図に示すのは、ノズル２８の上流部
、具体的には第２図に破線で示すように介装して使用さ
れる旋回用ピース３６であり、基片部３８に対して互い
に交叉する方向に翼部３７が一体形成されたものである
。

この旋回用ピース３６は、ノズル２８からスロート部３
２に噴出される噴流を旋回させることによりコーン状に
拡散させ、スロート部３２からの外気の流入による負圧
効果の低下を阻止しエゼク夕作用を効率良く発揮させる
ものであるが、前述各実施例（いずれの実施例でもよい
）におけるノズル２８の上流に介装することで、より一
層エゼクク作用を発揮させることができる。

即ち、上記旋回用ピース３６による噴流の回転方向を、
前記各実施例における旋回流の回転方向（燃料の噴出方
向に向かって右側）に一致させるように翼部３７を取付
けて、この旋回用ピース３６を前記各実施例と併用する
のである。

第２図を用いてその作用を説明すると、ノズル２８から
噴出される燃料は前述したように旋回用ピース３６によ
り右回りに旋回され（破線矢印で示す）ノズル２８先端
からコーン状に噴出され、エゼクタ作用により導入部３
１からノズル２８の周囲を右回りＩこ旋回しながら吸入
される副室４内からの燃料と共にスムーズに一体となっ
てスロート部３２を経て主室３内に移送される。

したがって、ノズル２８から噴出される燃料と導入部３
１を流過する燃料とが衝突することがないため、ベーパ
が発生したり、ロスが生ずることなく少ない抵抗で移送
されるのである。

尚、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例
えば旋回流の方向は、ノズルの周ｖＨに一方向の流れが
生じれば、燃料の噴出方向に向かって左側に設定しても
良い。

発明の効果 以上のように本発明によれば、誘導パイプ接続部を通過
しノズルからスロート部に燃料が噴出されると負正室内
にエゼクタ作用により負圧領域が形成され、吸入パイプ
接続部から燃料が吸入され、この吸入燃料は導入部を流
れ、旋回手段によってノズル周辺を旋回しながらスムー
ズにスロート部に至り、上記ノズルから噴出される燃料
と共にスムーズに移送されるため、負圧室内においてベ
ーパが発生したり、よどみなどが生ずることがなく、吸
込性能を向上させることができる。

したがって燃料高温時あるいは初期吸込時等の悪条件下
においてもエゼクタ作用を十分に発揮させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は第２図の！−１線に沿う断面図、第２図はエゼ
クタポンプの断面図、第３図は他の実施例の第１図相当
断面図、第４図は別の実施例の要部斜視図、第５図は燃
料タンクの全体概略説明図、第６．７図は各々旋回用ピ
ースの斜視図と正面図である。 ９・・・エゼクタポンプ、２２・・・誘導パイプ接続部
、２３・・・吸入パイプ接続部、２８・・・ノズル、３
０・・・負圧室、３１・・・導入部（旋回手段）、３２
・・・スロート部、３３・・・ガイド部（旋回手段）、
３・４・・・通路ガイド（旋回手段）、３５・・・螺旋
ガイド（旋回手段）、ｄ・・・距ｆｉ（旋回手段）。 外２名 第１図 ｄ−−−−−−一距ｍ（ｉ回チ籾 第２図 第５図 第６図　　　第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）誘導パイプ接続部と吸入パイプ接続部とを備える
   と共に誘導パイプ接続部の下端にノズルが設けられ、上
   記ノズルを内包する負圧室と前記吸入パイプ接続部から
   負圧室に至る導入部とこの負圧室の下側に連なるスロー
   ト部が設けられた燃料タンクのエゼクタポンプにおいて
   、上記導入部からノズル周辺に向かって流入する燃料を
   上記ノズル周辺で旋回させる旋回手段が設けられている
   ことを特徴とする燃料タンクのエゼクタポンプ。