JPS597565Y2 - ガスエンジンの混合気生成装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、燃料にガスを使用するガスエンジンの混合
気生或装置に関するものである。

ガスエンジンにおける従来の燃料供給方式では、第１図
に示すように、吸気管１に連通ずるシリンダヘッド２の
吸入ポート３に、燃料ガス供給パイプ４の先端部４ａが
、吸気流に沿う方向に指向されて開口していて、同開口
から吸入ポート３に噴出した燃料ガスは、自然に噴出す
る流れで吸気中に混合されるようになっていた。

このように、従来のガスエンジンの燃料供給系では、能
動的な燃料混合手段が採られていないことから、良好な
混合気をシリンダ燃焼室５に吸入させることができず、
従って、シリンダ内で燃料を完全燃焼させることが期待
し難いという欠点があった。

本考案は、上記欠点を解消するためになされたものであ
って、すなわち、本考案の目的は、燃料ガスを能動的に
吸気流に混入させるようにしたガスエンジンの混合生或
装置を提供することにある。

以下、図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。

実施例の混合気生戊装置においては、第２図および第３
図に示すように、１対の吸気弁６が装備されたシリンダ
ヘッド７の吸入ポート８には、吸気管１が接続されてい
て、同吸気管１の吸入ポート８寄り内孔の吸気通路には
、燃料供給パイプ９の先端部９ａが、吸気流に逆らう方
向に指向されて取付けられている。

しかして、燃料供給パイプ９の先端部９ａ付近の内孔に
は、スクリュ形の整流板１０が挿入、嵌置されると共に
、該燃料供給パイプ９の先端開口９ｂは、パイプ先端に
支持片９Ｃを介して該先端から適宜間隔をあけて固設さ
れたかさ形の導気板１１により上流を覆われている。

実施例の混合気生戊装置は、このように構戊されている
ので、燃料供給パイプ９の先端開口９ｂの周辺を通る吸
気流は、導気板１１のベンチュリ作用によりその流速を
増し、前記先端開口部９ｂ近傍は減圧されており、一方
、同先端開口９ｂから噴出する燃料ガス流は、整流板１
０の付勢作用により旋回流となった上で、導気板１１の
裏側に当り、これによりガス流は、遠心側へのスパイラ
ル流となって吸気流中に吸引混入される。

このようにして、良好な混合気に生或された吸気流は、
ポート８に流入した後、吸気弁６を介して燃焼室１２に
送られる。

以上述べたように、本考案に係るガスエンジンの混合気
生戊装置によれば、吸気通路に噴出する燃料ガス流を旋
回付勢する整流板を、吸気流に逆らう方向に先端開口を
向けた燃料供給パイプの内孔に嵌置させると共に、上記
燃料供給パイプの先端部には、該パイプの開口の吸気上
流板を覆う導気板を設けて装置を構威したので、能動的
な燃料混和作用に基づいて良好な混合気が得られ、その
結果、シリンダー内で燃料が完全燃焼することにより円
滑かつ安定した爆発が達或される効果を生じる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の燃料ガス供給系の要部概要図、第２図
は、本考案の一実施例を示すガスエンジンの混合気生戒
装置の概要図、第３図は、第２図の部分拡大断面図であ
る。 １・・・・・・吸気管、９・・・・・・供給パイプ、９
ａ・・・・・・先端部、９ｂ・・・・・・先端開口、１
０・・・・・・整流板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料ガス供給パイプの先端開口を、吸気通路の途中に、
   吸気流に逆らう方向に向けて臨ませることにより、吸気
   流中に燃料を混入させるようにしたガスエンジンの混合
   気生或装置において、上記燃料ガス供給パイプの先端部
   の内孔に、整流板が嵌置され、さらに上記供給パイプの
   先端部には該パイプの開口の吸気上流側を覆う導気板が
   設置されて戊ることを特徴とするガスエンジンの混合気
   生或装置。