JPH0316898Y2 - - Google Patents

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JPH0316898Y2
JPH0316898Y2 JP7594086U JP7594086U JPH0316898Y2 JP H0316898 Y2 JPH0316898 Y2 JP H0316898Y2 JP 7594086 U JP7594086 U JP 7594086U JP 7594086 U JP7594086 U JP 7594086U JP H0316898 Y2 JPH0316898 Y2 JP H0316898Y2
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footing
reinforcing bar
concrete
steel pipe
pile head
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は鋼管杭とコンクリートフーチングと
からなる基礎における杭頭部とフーチングの接合
部の構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の鋼管杭とコンクリートフーチングの接合
部としては、フーチングに杭頭部を杭径以上埋め
込み、ジベルや差し込み鉄筋を介して一体化を図
つたものや、杭頭部を10cm程度埋め込み、鉄筋篭
を介して一体化を図つたものである。しかし、従
来の構造では外荷重に対し、コンクリートで抵抗
する部分が多く接合部は粘りに欠けていた。
第2図a,bはこのような従来例の一例を示し
たものである(参考文献:鋼管杭協会「明日を築
く」No.49,昭和60年10月,第11頁)。この場合、
鋼管杭1を複数本打設した後、杭頭部の鉄筋篭2
を挿入し、その一部をフーチング3に突出させ
る。その後フーチング3の下端筋7および上端筋
8を配筋し、中詰コンクリート5およびフーチン
グコンクリート6を打設し、鋼管杭1とフーチン
グ3を接合するものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述の第2図a,bに示したものでは、杭頭部
のモーメントは鉄筋篭2で構成する仮想鉄筋コン
クリート柱でフーチング3に伝達される。また、
杭頭部のせん断力はフーチング3のコンクリート
6の押抜きせん断で伝達される。従つて、この従
来例の構造では外荷重に対し、コンクリートで抵
抗する要素が多く粘りに欠けるという問題があ
る。
この考案は上述のような問題を解決し、力学的
に優れた構造を提供することを目的としたもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
次にこの考案の構成を実施例に対応する符号を
用いて説明する。
この考案の杭頭部とフーチングの接合部では鋼
管杭1の杭頭部の鋼管内に筒状の鉄筋篭2を挿入
し、この鉄筋篭2の一部を杭頭部よりフーチング
3内に突出せしめるとともに、フーチング3内に
突出した鉄筋篭2に水平方向複数本の差し込み鉄
筋4を差し込む。これと必要な下端主筋7、上端
主筋8等の配筋を加え、鋼管杭1内への中詰めコ
ンクリート5およびフーチングコンクリート6の
打設を行なう。すなわち、従来構造における鉄筋
篭2に水平方向の差し込み鉄筋4を差し込むだけ
であるが、モーメントおよびせん断力を鉄筋篭2
と差し込み鉄筋4で伝達可能とし、接合部の耐荷
特性に大幅な粘りを与え、施工性にも支障のない
構造となる。
〔実施例〕
次に、第1図a,bに示した実施例について説
明する。
この実施例では鋼管杭1を複数本打設した後、
各杭頭部に軸方向の主筋とフープ筋とからなる円
筒状の鉄筋篭2を挿入し、その一部をフーチング
3に突出させる。その後、フーチング3の下端筋
7を配筋し、鉄筋篭2に直交する二方向に水平な
差し込み鉄筋4を複数本差し込み、上端筋8を配
筋した後、中詰コンクリート5およびフーチング
コンクリート6の打設を行なう。なお、図中9は
地盤を示す。
第3図a,bは第2図の従来例の場合と第1図
のこの考案の実施例の場合について、モーメント
が作用したときの比較を示したもので、従来例の
場合、第3図aのように、鉄筋篭2で構成する仮
想鉄筋コンクリート柱の曲げ(鉄筋篭2の鉄筋の
引抜力aおよび押込力b)で抵抗する。これに対
し、この考案では、第3図bのように、鉄筋篭2
で構成する仮想鉄筋コンクリート柱の曲げ(引抜
力a、押込力b)に加え、差し込み鉄筋4の引抜
力dおよび押込力eで抵抗する。
第4図a,bは同様に軸力(せん断力)が作用
したときの比較を示したもので、従来例の場合、
第4図aのようにフーチングコンクリート6のせ
ん断cで抵抗する。これに対し、この考案では第
4図bのように、フーチングコンクリート6のせ
ん断cに加え差し込み鉄筋4のせん断fでも抵抗
し、粘りのある挙動を示す。
〔考案の効果〕
従来の構造では外荷重に対し、コンクリートで
抵抗する部分が多く、粘りを欠いていたのに対
し、この考案では杭頭部に挿入し、一部をフーチ
ング内に突出した鉄筋篭と、これと直交する水平
な差し込み鉄筋を組み合わせることにより、鉄筋
とコンクリートで抵抗する粘りのある構造が可能
となつた。また、施工性、経済性も従来と同程度
で済む。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bはそれぞれこの考案の一実施例に
おける鋼材の配置を示す平面図と縦断面図、第2
図a,bはそれぞれ従来例における鋼材の配置を
示す平面図と縦断面図、第3図a,bはそれぞれ
従来例とこの考案の実施例についてモーメントが
かかつた場合の作用を説明する縦断面図、第4
a,bは同じくせん断力がかかつた場合の作用を
説明する縦断面図である。 1……鋼管杭、2……鉄筋篭、3……フーチン
グ、4……差し込み鉄筋、5……中詰コンクリー
ト、6……フーチングコンクリート、7……下端
主筋、8……上端主筋、9……地盤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼管杭の杭頭部の鋼管内に筒状の鉄筋篭を挿入
    し、この鉄筋篭の一部を杭頭部よりフーチング内
    に突出せしめ、フーチング内に突出した鉄筋篭に
    水平方向複数本の差し込み鉄筋を差し込み、前記
    鋼管内への中詰コンクリートおよびフーチングコ
    ンクリートを打設してなることを特徴とする杭頭
    部とフーチングの接合部。
JP7594086U 1986-05-20 1986-05-20 Expired JPH0316898Y2 (ja)

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JP7594086U JPH0316898Y2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20

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JPS62185747U JPS62185747U (ja) 1987-11-26
JPH0316898Y2 true JPH0316898Y2 (ja) 1991-04-10

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