JPH0557369B2 - - Google Patents

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JPH0557369B2
JPH0557369B2 JP61108654A JP10865486A JPH0557369B2 JP H0557369 B2 JPH0557369 B2 JP H0557369B2 JP 61108654 A JP61108654 A JP 61108654A JP 10865486 A JP10865486 A JP 10865486A JP H0557369 B2 JPH0557369 B2 JP H0557369B2
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JP
Japan
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pile
steel pipe
soil cement
outer diameter
piles
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61108654A
Other languages
English (en)
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JPS62268421A (ja
Inventor
Hiroaki Nagaoka
Kimihisa Takano
Tetsuzo Hirose
Tomonobu Fukuya
Masami Nomura
Takashi Okamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
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Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はソイルセメント工法による頭部二重
管杭に関するものである。
〔従来の技術〕
ソイルセメント工法においては、走行台車上に
取付けたオーガーまたは撹拌ロツドを電動力等で
地盤にねじ込んで穿孔しながらオーガー等の先端
中央からセメント系硬化剤からなるセメントミル
ク等を出して、撹拌翼等で強制撹拌を行ないなが
らソイルセメント柱を形成する。
ソイルセメント工法による支持杭は、ソイルセ
メント柱のセメント硬化前に鋼管杭又は既製コン
クリート杭を圧入して建込む。
このソイルセメント工法による支持杭は第6図
aに示すように注入材として軟弱層1では周辺固
定液と称する比較的セメント配合比の小さい掘削
液を使用し、支持層2ではセメントの配合比が大
きい根固め液を使用して一軸のソイルセメント柱
3を形成し、このソイルセメント柱3のセメント
硬化前に、第6図bに示すように鋼管4又は既製
コンクリート杭を建込み支持杭を形成している。
従来のソイルセメント工法による支持杭は、ソ
イルセメント柱3の外径Dsに対し鋼管4又は既
製コンクリート杭の外径Dpをできるだけ近い値
としている。例えば鋼管4の外径Dpが1m以下
の場合、ソイルセメント柱3の外径Dsと鋼管4
の外径Dpとの差は10cmもしくはそれ以下であり、
杭支持力はソイルセメント柱3の外径Dsで計算
しても、鋼管4の外径Dpで計算しても10〜20%
の相違であり大差はなかつた。すなわち、軟弱層
においては、ソイルセメントの強度は軟弱層と同
じ程度しか期待していなかつた。
上記従来のソイルセメント工法による支持杭に
おいて杭体として鋼管を使用した場合、鋼管の局
部座屈を防ぐため鋼管板厚tは鋼管外径Dpに対
してt/Dp>1/100程度に規制している。した
がつて地盤がよほど強固でない限り、一般に地盤
では杭体の耐力πDptσaは地盤から決まる杭の常
時許容支持力よりはるかに大きくなり、通常杭体
の耐力πDptσaの50%程度しか使用していない場
合が多い、なおσaは鋼管の常時許容圧縮応力度
である。
また、PC杭においても、一般に杭体の内径Di
は外径Dpに対してDi=0.5〜0.7Dpの程度であり、
コンクリートの常時許容圧縮応力度をσa′とする
とこの場合も杭体の耐力π/4(Dp2−Di2)σa′は 地盤から決まる杭の常時許容支持力よりはるかに
大きくなり、一般に地盤では杭体耐力の50%程度
しか使われていない場合が多い。すなわち、従来
のソイルセメント工法による支持杭は一般の地盤
では鋼管又は既製コンクリート杭の耐力が十分に
活用されていないという短所があつた。
この短所を解決するために、鋼管又は既製コン
クリート杭の外径Dpをソイルセメント柱の外径
Dsに対し、Dp≦0.85Dsとし、軟弱層とソイルセ
メント間の表面摩擦強度S1及びソイルセメントと
鋼管又は既製コンクリート杭間の付着強度S2がS2
≧S1Ds/Dpを満足するようにソイルセメントの配合 を決め、ソイルセメント柱のセメント硬化前に鋼
管又は既製コンクリート杭を圧入することにより
杭を形成し、杭の支持力をソイルセメントと地盤
間の周面摩擦力及びソイルセメント底面の先端支
持力で得るようにして、鋼管又は既製コンクリー
ト杭の耐力を100%近く使用することが、この出
願の出願人により提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記鋼管又は既製コンクリート杭の耐力を100
%近く使用する場合は、鋼管又は既製コンクリー
ト杭の外径Dpを従来の杭より小さくしているた
め、杭上部での曲げ剛性、曲げ耐力が不足する傾
向にあるという問題点があつた。
この発明はかかる問題点を解決するためになさ
れたものであり、鋼管又は既製コンクリート杭の
耐力を充分活用できると同時に杭上部で充分な曲
げ剛性、曲げ耐力を有するソイルセメント工法に
よる頭部二重管杭を提供することを目的とするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る頭部二重管杭は、鋼管又は既製
コンクリート杭の外径Dpをソイルセメント柱の
外径Dsに対し、Dp≦0.85Dsとし、軟弱層とソイ
ルセメント間の表面摩擦強度S1及びソイルセメン
トと鋼管又は既製コンクリート杭間の付着強度S2
がS2≧S1Ds/Dpを満足するようにソイルセメントの 配合を決め、ソイルセメント柱のセメント硬化前
に鋼管又は既製コンクリート杭を圧入して中杭を
形成し、該中杭の杭頭部外側のソイルセメント柱
に外径Dが Ds>D>Dp なる鋼管を圧入し杭頭部を二重管としたことを特
徴とする。
〔作用〕
この発明においては、主として中杭で鉛直荷重
を支持し、杭頭部に設けた外側の鋼管で水平荷重
を支持する。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示す断面図、第
2図は第1図に示した実施例の杭頭部を示す部分
断面図であり、図において3は外径がDsのソイ
ルセメント柱、4はソイルセメント柱3の硬化前
にソイルセメント柱3に圧入され、中杭を形成す
る鋼管であり、鋼管4の外径Dpはソイルセメン
ト柱3の外径Dsに対してDp≧0.85Dsの関係とし、
鋼管4の耐力を100%近く使用できるようにして
ある。5は杭頭部のソイルセメント柱3に圧入さ
れた鋼管であり、鋼管5の外径Dはソイルセメン
ト柱3の外径Ds及び中杭の鋼管4の外径Dpに対
して Ds>D>Dp の関係にある。6はフーチングであり、中杭の鋼
管4と外側鋼管5は頭部でフーチング6に結合さ
れており、フーチング6下部では両鋼管の間にソ
イルセメントが介在している。
また、ソイルセメント柱3の配合・強度は軟弱
層とソイルセメント柱3間の表面摩擦強度S1及び
ソイルセメント柱3と中杭の鋼管4間の付着強度
S2がπDs・S1≦πDp・S2すなわちS2≧S1Ds/Dp
を満足するように定める。これは鋼管4とソイル
セメント間の付着強度S2を軟弱層とソイルセメン
ト柱3間の表面摩擦強度S1よりDs/Dp倍以上大
とすることにより鉛直荷重に対しソイルセメント
柱3と地盤間をすべらせ、ここに周面摩擦力を得
るためである。
上記のように構成した頭部二重管杭における杭
頭部の曲げ剛性を外側の鋼管5を用いない場合と
比較すると次の通りになる。
第3図aに示すように、杭頭部に長期鉛直荷重
P1=500t、地震時水平荷重P2=150tが作用する場
合、この実施例による頭部二重管杭の設計は概略
次の通りである。N>50の支持層に支持された杭
長30m程度の支持杭とすると、長期地盤支持力
500tはソイルセメント柱径Dsを略1.6mとする事
で確保することができる。また長期許容圧縮応力
度1400Kg/cm2の鋼管で長期鉛直荷重500tを支持す
る場合、中杭の鋼管は直径1.1m、鋼管板厚は11
mmとなる。水平力に対しては地表面近くをN=15
前後の砂地盤とし、水平力150tを外側鋼管で支持
するものとすると、外側鋼管は直径1.5mの場合、
板厚15mmとなる。
一方第3図bに示すように外側鋼管を用いず、
鉛直荷重より定めた上記の直径1.1mの鋼管のみ
を用いる場合、直径1.5m、板厚15mmの外側鋼管
と同じ曲げ剛性を得ようとすると直径1.1m、板
厚40mmの鋼管となる。即ち実用上の鋼管杭板厚の
製造限界をはるかに超えた板厚が必要となり、頭
部二重管杭と同一の水平剛性を持つことは不可能
となる。
なお、上記実施例では中杭として鋼管4を使用
した場合について説明したが、中杭としてPC杭
等既製コンクリート杭を使用した場合も上記実施
例と同様に外側鋼管5により杭頭部の曲げ剛性、
曲げ耐力を高めることができる。
さらに鋼管4の外面又は内外両面及び外側鋼管
5の内面又は内外両面に第4図aに示すストライ
プ状突起7あるいは第4図bに示す格子縞状突起
8を圧延により作成したり、あるいは鋼管4及び
外側鋼管5を作成後溶接ビードや鉄筋溶接等によ
り鋼管4の外面又は内外両面及び外側鋼管5の内
面又は内外両面に突起を設けることにより、鋼管
とソイルセメント間の付着力を高めることができ
ると共に杭頭部の曲げ剛性を高めることができ
る。
PC杭等既製コンクリート杭の場合も、既製コ
ンクリート作成時の型枠により、第5図a,bに
示すように既製コンクリート杭9の外面に突起1
0やくぼみ11を設け、かつ外側鋼管5に突起を
設けることにより、既製コンクリート杭9とソイ
ルセメント間の付着力を高めると同時に杭頭部の
曲げ剛性を高めることができる。また上記実施例
は支持杭について説明したが摩擦杭の場合も同様
な効果を奏することができる。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明したように、主として中杭
で鉛直荷重を支持し、杭頭部に設けた外側の鋼管
で水平荷重を支持するようにしたから、ソイルセ
メント柱に中杭として圧入する鋼管等杭体の径を
小さくすることができ、杭体の耐力を100%近く
使用することができると共に、杭頭部の曲げ剛
性、曲げ耐力を高めることができる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2
図は上記実施例の部分断面図、第3図a,bは上
記実施例を用いた場合と用いない場合の設計例の
説明図、第4図a,bは各々他の実施例を示す説
明図、第5図a,bは各々他の実施例の中杭を示
す断面図、第6図a,bは従来のソイルセメント
工法による支持杭を示す説明図である。 3……ソイルセメント柱、4……鋼管、5……
外側鋼管、6……フーチング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 地盤に掘削した杭孔にセメント系硬化剤から
    なるセメントミルクを注入して形成したソイルセ
    メント柱に、鋼管または既製コンクリート杭を圧
    入してなるソイルセメント工法による支持杭にお
    いて、 杭頭部の鋼管または既製コンクリート杭からな
    る中杭の外側に、外径Dが、 Ds>D>Dp ここで Dsはソイルセメント柱の外径 Dpは鋼管または既製コンクリート杭からなる
    中杭の外径 である鋼管を配置し、杭頭部を二重管構造とした
    ことを特徴とする頭部二重管杭。
JP10865486A 1986-05-14 1986-05-14 頭部二重管杭 Granted JPS62268421A (ja)

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JP10865486A JPS62268421A (ja) 1986-05-14 1986-05-14 頭部二重管杭

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JP10865486A JPS62268421A (ja) 1986-05-14 1986-05-14 頭部二重管杭

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JPS62268421A JPS62268421A (ja) 1987-11-21
JPH0557369B2 true JPH0557369B2 (ja) 1993-08-23

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015063878A (ja) * 2013-09-26 2015-04-09 大東建託株式会社 鋼管杭の施工方法および鋼管杭

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JPS60195221A (ja) * 1984-03-16 1985-10-03 Shimizu Constr Co Ltd 場所打ち杭

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