JPH0316736Y2 - - Google Patents

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JPH0316736Y2
JPH0316736Y2 JP4760885U JP4760885U JPH0316736Y2 JP H0316736 Y2 JPH0316736 Y2 JP H0316736Y2 JP 4760885 U JP4760885 U JP 4760885U JP 4760885 U JP4760885 U JP 4760885U JP H0316736 Y2 JPH0316736 Y2 JP H0316736Y2
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cam
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばエンジン等のパワーユニツト
を車両の車体等の基台に対しマウンテイングする
ためのマウンテイング装置に関し、特に、パワー
ユニツトの回転軸を挾んで両側方に配置された対
なるマウントの変形を互いに関連付けるようにし
たものの改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種のマウンテイング装置として、例
えば特開昭58−161617号公報等に開示されるよう
に、パワーユニツトの回転軸を挾んで左右両側に
配置され、各々非圧縮性流体が封入された上下室
を有するとともに、該上下室の隔壁にパワーユニ
ツトの脚部が連結され、パワーユニツトを基台に
対し弾性支持する対なるマウントを備え、左側マ
ウントの上室と右側マウントの下室、および左側
マウントの下室と右側マウントの上室をそれぞれ
独立した導管で連通してなり、パワーユニツトの
バウンス振動に対しては、両マウントの互いに連
通する上下室同士で流体が移動する際の移動ばね
定数により低バウンス剛性を得る一方、パワーユ
ニツトのロール振動に対しては、上記上下空間の
流体移動が行われないことによつてロール剛性を
増大させるようにしたものが知られている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、この従来のものでは、本質的にロー
ル剛性の増大を目的としているため、その高ロー
ル剛性によりパワーユニツトの変動トルクの基台
への伝達率が大きくなり、振動や騒音等を緩和す
ることは困難である。
一方、上記以外の従来例としては、例えば米国
特許第2705118号に開示されるように、上記の如
くパワーユニツトの回転軸を挾んで両側方に配置
されるマウントの各々を、非圧縮性流体が封入さ
れた1つの流体室を有する構成とするとともに、
両マウントの流体室をオリフイスを有する導管で
連通することにより、パワーユニツトの過渡的な
大トルク変動をオリフイスによつて減衰するよう
にしたものが知られている。
ところで、本考案者らは、マウンテイング装置
のロール剛性の低減を目的として、上記後者の従
来技術の基本的な構成、つまりパワーユニツトの
回転軸を挾んで両側方に配置されたマウントの流
体室同士を導管で連通してなる構成について各種
の検討を繰り返したところ、導管内の流体の共振
現象により、パワーユニツトのトルク変動に伴う
振動数の変化に応じてマウンテイング装置のロー
ル剛性が第4図で破線にて示すように変化するこ
とを見出した。すなわち、ロール剛性を表すロー
ルばね定数は、 低振動数域では、導管内を流体が移動するた
めに流体室連通時の静ばね定数Kにほぼ等し
く、振動数の増加に従つて低下して振動数faで
最小値に達する。
上記最小値振動数faを過ぎて振動数が増加す
ると、加速度の自乗に比例する導管内流体の慣
性力の増大によつて導管内を流体が流れ難くな
るため、比較的急激に増加し、振動数feで流体
室非連通時の非連通ばね定数(1+N)K(N
はマウントにおける弾性壁の膨張/移動ばね定
数比)と等しくなる。
上記振動数feを過ぎてもさらに増加し、導管
内流体の固有振動数fnにて最大値に達する。
上記固有振動数fnよりも高振動数域では振動
数増加と共に低下し、流体が導管内を流れない
状態での上記非連通ばね定数(1+N)Kに漸
近する。
以上の結果を考察するに、パワーユニツトのロ
ール振動数が低周波域にあるときにはロール剛性
を低減できるが、高周波域ではロール剛性が非連
通時と同程度に高くなり、よつて常にロール剛性
を低く保つことができないことになる。
そこで、本出願人は、先に、上記の如く両マウ
ントの流体室同士を導管で連通してなるマウンテ
イング装置において、各マウントにおける流体室
の壁の一部の剛性を部分的に低く設定するととも
に、その低剛性壁の変形を制御するようにするこ
とにより、ロール振動モードの高周波域での流体
室の容積変化を低剛性壁で吸収し、同時に、低周
波域での容積変化は両マウント間の流体移動によ
り吸収するようにして、周波数の高低に関係なく
パワーユニツトのロール時のばね特性を常に柔ら
かく保ち得るようにしたマウンテイング装置を提
案している(特願昭59−268848号明細書および図
面参照)。
すなわち、上記提案のマウンテイング装置の構
成は、パワーユニツトの回転軸を挾んで両側方
に、パワーユニツトを基台に弾性支持するため
の、非圧縮性流体が封入された対なるマウントを
配設するとともに、上記両マウントの流体室を連
通して流体の移動を許容し、両流体室の圧力変化
を関連付けるための導管を設ける。さらに、上記
各流体室の壁の一部を流体室内圧の変化に応じて
変形する弾性膜で形成し、かつ該弾性膜の変形を
選択的に阻止するための弾性膜変形拘束手段を設
けたものである。
ところが、その場合、弾性膜の非拘束状態から
拘束状態への切換えを短時間で応答性良く行うた
めに、弾性膜変形拘束手段として例えば電磁石の
吸引力により移動するプランジヤ等の押圧部材を
設け、該押圧部材の移動により弾性膜を他の部材
に押し付けてその変形を拘束するようにしたとき
には、押圧部材により弾性膜が急激に押し付けら
れるため、その衝撃力により作動シヨツクが生じ
てマウンテイング装置のばね定数に悪影響を及ぼ
す虞れがあり、実用上改善の余地がある。
本考案は、上記の諸点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記の如き弾性膜変形拘束手
段を構成するプランジヤをカム部材によつて移動
させるようにすることにより、そのカム部材のカ
ム面を有効に利用してプランジヤをストローク初
期には速く、ストローク後期にはゆつくりと作動
できるようにして、弾性膜の拘束時の衝撃を抑え
つつ、その拘束応答性を高め得るようにすること
にある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案の解決手段
は、上記の従来の構成、すなわち基本的にパワー
ユニツトを基台に対し弾性支持する非圧縮性流体
が封入されたマウントと、該両マウントの流体室
を連通して、両流体室の圧力変化を関連付けるた
めの導管と、上記流体室の壁の一部を形成する弾
性膜と、該弾性膜の変形を選択的に阻止するため
の弾性膜変形拘束手段とを備えたマウンテイング
装置において、上記弾性膜変形拘束手段を、上記
弾性膜の膜面に対する押圧部を有し、該膜面に対
して略直角方向に移動自在なプランジヤと、該プ
ランジヤに摺接し、プランジヤをストローク移動
させるカム面が形成されたカム部材と、該カム部
材を駆動するアクチユエータとで構成したもので
ある。
(作用) 上記の構成により、本考案では、パワーユニツ
トのロール振動時、低周波数域において、アクチ
ユエータの作動によりカム部材が移動してプラン
ジヤは該カム部材のカム面との摺接により弾性膜
の膜面に対して略直角方向に膜面側にストローク
移動し、このプランジヤのストローク移動により
その押圧部が弾性膜を押圧して弾性膜の変形が阻
止され、これにより、各マウントの流体室の容積
変化は流体が導管を通つて移動することによつて
吸収されるようになり、ロールばね定数が最小に
なる連通効果域をそのまま活かして、ロール剛性
を低く保つことができる。
一方、振動数の増加により導管内を流体が移動
しなくなる高周波数域では、アクチユエータの作
動によりカム部材が上記の場合とは逆方向に移動
してプランジヤは弾性膜の膜面から離反する方向
に移動し、弾性膜変形拘束手段の機能が停止され
て、弾性膜の変形が許容され、これにより、各マ
ウントの流体室の容積変化はその弾性膜の変形に
よつて吸収されるようになり、低ロール剛性を保
つことができ、よつて、拘束応答性良く、しかも
拘束衝撃を抑えつつ弾性膜の変形を制御し、ロー
ル時のばね特性を常に柔かくすることができる。
その場合、上記カム部材のカム面の傾斜を変化
させれば、カム部材の移動速度つまりアクチユエ
ータの作動速度を一定にしていても、弾性膜に当
接するまでのストローク初期にはゆるやかにスト
ロークし、当接後のストローク後期には素速くト
ロークするようにプランジヤの移動速度を変更す
ることができ、よつて弾性膜の拘束を短時間で応
答性良く行いながら拘束時のシヨツクを低減でき
ることになる。
また、上記カム部材のカム面にプランジヤをそ
の押圧側ストロークエンドで係合保持する凹部を
形成すれば、その凹部との係合保持力によりプラ
ンジヤが弾性膜を押圧した状態で押圧側ストロー
クエンドで保持されるようになり、よつてプラン
ジヤによる弾性膜の拘束保持を安定して行うこと
ができることになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は車両用エンジンを車体にマウンテイン
グする場合に適用した実施例の全体構成を示し、
1は基台としての車体、2は車体1のエンジンル
ーム内底部に載置支持されるパワーユニツトとし
てのエンジンであつて、該エンジン2の回転軸つ
まりクランク軸2aを挾んだ左右両側面には略水
平方向に延びるブラケツト3,3が一体に突設さ
れ、該ブラケツト3,3と車体1との間、すなわ
ちエンジン2のクランク軸2aを挾んで両側方に
はエンジン2を車体1に対し弾性支持するための
対なるマウント4,4が配置されている。
上記各マウント4は、車体1に固定され上下面
が開放した円筒状のケース5と、該ケース5の上
面開放口を密閉し、かつ上記各ブラケツト3に連
結ボルト9を介して結合されたゴム等よりなる弾
性壁6とを備え、上記ケース5の下面開放口は上
記弾性壁6よりも薄肉のゴム等よりなる弾性膜7
により密閉され、上記ケース5、弾性壁6および
弾性膜7により密閉状の流体室8が形成され、該
流体室8内には非圧縮性流体(液体)が封入され
ている。よつて、各弾性膜7は流体室8の壁の一
部を形成していて、流体室8内圧の変化に応じて
変形するように設けられている。
また、上記マウント4,4のケース5,5には
導管10の各端部がそれぞれ連結されており、こ
の導管10により、両マウント4,4の流体室
8,8同士を連通して流体の移動を許容し、両流
体室8,8の圧力変化を関連付けるように構成さ
れている。
さらには、上記弾性膜7の上側に配設され弾性
膜7の上方への所定量以上の変形を規制するスト
ツパプレート11であり、該ストツパプレート1
1は上記流体室8内に隣接され、その一部には流
体の移動を許容する連通口12,12…が開口さ
れている。
一方、弾性膜7の下側には、外縁部がケース5
に接合された略カツプ状の支持プレート14が配
設され、該支持プレート14の側壁には対向する
位置に嵌挿孔13,13が形成されているととも
に、支持プレート14内には作動室15が設けら
れている。そして、上記作動室15内には、弾性
膜7をストツパプレート11に押し付けてその変
形を選択的に阻止するための弾性膜変形拘束手段
16が備えられている。該弾性膜変形拘束手段1
6は、プランジヤ17、カム部材18および該カ
ム部材としての直動カム18を駆動するアクチユ
エータとしての低速型電動モータ19によつて構
成されている。
上記プランジヤ17まその上端に上記弾性膜7
の膜面に対向する押圧部17aを有し、作動室1
5内の図示しない支持機構によつて弾性膜7の膜
面に対してほぼ直角方向(上下方向)に移動自在
に支持されている。
また、上記細長板状の直動カムは、上記支持プ
レート14の嵌挿孔13,13を通つて略水平方
向に前端に往復移動可能に支持されており、該直
動カム18の下辺にはラツク20が形成されてい
る一方、上辺には上記プランジヤ17の下端に摺
接してプランジヤ17を上下方向にストローク移
動させるカム面21が形成されている。上記直動
カム18のカム面21には直動カム18の移動方
向前後端にそれぞれ上方へ延びるプランジヤ17
のストツパ部22a,22bが形成され、該両ス
トツパ部22a,22bのうち前進側(図上左
側)のストツパ部22a近傍には上記プランジヤ
17を下降側ストロークエンドで係合保持する凹
部23aが、また後退側(図上右側)のストツパ
部22b近傍にはプランジヤ17をその上昇側ス
トロークエンドで係合保持する凹部23bがそれ
ぞれ形成され、また、カム面21は、第2図に示
すように、凹部23aから凹部23b側(図上左
側から右側)に向うに伴つて傾斜変化しており凹
部23aの近傍では傾斜がきつく凹部23bに近
づくに伴つて傾斜が緩やかになるように設定され
ていて、ストツパ部22b近傍ではプランジヤ1
7の上昇側ストロークエンド近傍のストロークス
ピードを低下させるようになされている。
さらに、上記モータ19は上記支持プレート1
4の底壁中央に載置されており、該モータ19の
回転軸19aの先端にはピニオンギヤ24が装着
されている。
そして、上記モータ19の駆動により直動カム
18を前後方向にストロークせしめてそのカム面
21の摺接によりプランジヤ17を弾性膜7の膜
面に対して略直角方向すなわち上下方向にストロ
ーク移動させることにより、弾性膜7の変形を許
容または阻止するように構成されている。尚、2
5,25…は上記押圧部17a上面に設けられた
弾性片で、弾性膜7との衝突を和らげるものであ
る。
したがつて、上記実施例では、ロール振動数が
第4図に示すように両マウント4,4連通時の性
ばね定数Kに対応する振動数foよりも低い低周波
数域では、モータ19を第1図実線矢印方向に回
転させて、ピニオンギヤ24とラツク20との噛
合運動により直動カム18を図上左方に前進移動
させる。こりにより、上記直動カム18のカム面
21の凹部23aに係合保持されていたプランジ
ヤ17は、直動カム18のカム面21との摺接に
よりカム面21に沿つて上方に押し上げられ、そ
の押圧部17aが弾性膜7をストツパプレート1
1に押し付けてその変形を拘吏する。その結果、
この弾性膜7の変形阻止によつて両流体室8の流
体が導管10を通つて移動し、その流体移動によ
り流体室8の容積変化が吸収されるようになり、
第4図破線に示すロールモードのマウント剛性の
周波数特性における最大効果域を有効に利用し
て、ロール剛性を極めて低く保つことができる。
その際、上記直動カム18のカム面21の傾斜
が第2図に示すように変化しているため、プラン
ジヤ17は、ストローク初期でカム面21のA点
付近ではその大きなカム面21によつてストロー
ク速度が速く、弾性膜7に当接するカム面21の
B点位置になるとカム面23の傾斜が緩やかにな
るので、ストローク速度が鈍り、さらにプランジ
ヤ17の上昇端位置点であるカム面21のC点付
近を押圧部17a上面の弾性弾性片24,24…
のたわみによつて乗り越え、しかる後カム面21
のD点を経てその凹部23bに係合保持され、こ
のプランジヤ17と凹部23bとの係合保持によ
り弾性膜7の変形は阻止されるようになる。その
ため、直動カム18の移動速度つまりモータ19
の回転速度を高め、プランジヤ17のストローク
速度を上げることによつて弾性膜7の拘束状態へ
の切換時間を短くしても、弾性膜7には大きな衝
撃力が加わらず、よつて弾性膜の拘束状態への応
答性を高めつつ、拘束時のシヨツクを低減するこ
とができる。
また、上記直動カム18のカム面21の後端に
プランジヤ17をその上昇側ストロークエンドで
係合保持する凹部23bが形成されているため、
その凹部23bとの係合保持力によりプランジヤ
17が弾性膜7を押圧した状態で上昇側ストロー
クエンドで保持されるようになり、よつてプラン
ジヤ17による弾性膜7の拘束保持を安定して行
うことができる。
一方、ロール振動数が上記周波数fo以上にある
高周波数域では、モータ19を第1図破線矢印方
向に回転させ、直動カム18を上記拘束時の作動
と逆方向に作動させると、それに伴つてプランジ
ヤ17が下降してその下降端位置に直し、このこ
とにより、プランジヤ17の押圧部17aが弾性
膜7から離反して弾性膜7の変形が自由になる。
その結果、両マウント4,4の流体室8,8が導
管10によつて連通されているにも拘らず、マウ
ンテイング装置のロールばね定数は静ばね定数K
に弾性膜7の膜剛性ΔKを加えたK+ΔKとなつ
つて振動周波数の変化と無関係に低く保たれる。
よつて、弾性膜7に大きな衝撃作動を与えること
なく弾性膜変形拘束手段16の拘束応答性を高
め、ロール振動周波数の低減から高域に亘つてロ
ール剛性を低くしてエンジン2のロール振動の車
体1への伝達率を低下し、車体1の振動や騒音等
の低減を図ることができる。
尚、上記実施例では弾性膜変形拘束手段16の
カム部材として上辺に傾斜カム面23を有する直
動カム18を用いたが、第3図に示すように、カ
ムブロフイールの変化した回転カム26を用い
て、それをモータ19の回転軸19aに装着して
もよい。
すなわち、この場合、上記回転カム26は、そ
の外側面にカム面27が形成され、該カム面27
にはプランジヤ17を下降側ストロークエンドす
なわち弾性膜7の非拘束状態および上昇側ストロ
ークエンドすなわち弾性膜7の拘束状態にそれぞ
れ係合保持する凹部27a,27bがカム26の
直径方向に対向して形成されている。そして、上
記回転カム26のカム面27は上記実施例におけ
る直動カム26のカム面27と同様に、凹部27
aから凹部27bまでの部分がモータ19の回転
する方向に進みむとみなつて曲率伴径の増加率が
大きくなり、凹部27b近傍では曲率の増加率が
小さくなるように形成されている。
よつて、本実施例では、モータ19の作動によ
つて回転カム26が回転し、このカム26の回転
に伴つてプランジヤ17が上下方向にストローク
移動する。そして、プランジヤ17の上昇移動に
より弾性膜7の拘束は、プランジヤ17はストロ
ーク初期から弾性膜7に当接するまではストロー
ク速度が速く、弾性膜7との当接付近ではストロ
ーク速度がゆつくりした速度となりその後、凹部
27bにおいて係合保持されて弾性膜7の変形を
阻止する。このことによつて、上記実施例と同様
の作用、効果を奏することができる。
(考案の効果) 以上の如く、本考案によれば、パワーユニツト
を弾性支持する液体封入マウントの壁の一部が弾
性膜で形成され、その弾性膜の変形をプランジヤ
の押圧により拘束するようにしたマウンテイング
装置において、アクチユエータにより駆動される
カム部材のカム面との摺接によりプランジヤをス
トロークさせるようにしたことにより、上記カム
部材のカム面の傾斜を変化させて、容易に、該プ
ランジヤを弾性膜に当接するまでは素速いストロ
ーク速度で、当接間近でゆつくりしたストローク
速度でストロークさせることができ、よつて弾性
膜の拘束時の衝撃を抑えつつその拘束状態への応
答性を向上させることができる。また、上記カム
部材のカム面にプランジヤをその押圧側ストロー
クエンドで係合保持する凹部を設けると、その凹
部との係合保持力によりプランジヤが弾性膜を押
圧した状態で押圧側ストロークエンドで保持され
るようになり、プランジヤによる弾性膜の拘束保
持を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
全体構成を示す模式説明図、第2図はカム部材の
拡大図、第3図は他の実施例の要部拡大図、第4
図はロール剛性の振動周波数特性を示す説明図で
ある。 1……車体、2……エンジン、2a……クラン
ク軸、4……マウント、7……弾性膜、8……流
体室、10……導管、16……弾性膜変形拘束手
段、17……プランジヤ、17a……押圧部、1
8……直動カム、19……モータ、23……カム
面、23a……凹部、25……カム部材、26…
…回転カム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) パワーユニツトの回転軸を挾んで両側方に配
    置され、パワーユニツトを基台に対し弾性支持
    するマウントを備え、該各マウントには非圧縮
    性流体が封入されている一方、上記両マウント
    の流体室を連通して流体の移動を許容し、両流
    体室の圧力変化を関連付けるための導管と、上
    記各流体室の壁の一部を形成し、流体室内圧の
    変化に応じて変形する弾性膜と、該弾性膜の変
    形を選択的に阻止するための弾性膜変形拘束手
    段とを備え、該弾性膜変形拘束手段は、上記弾
    性膜の膜面に対向する押圧部を有し、該膜面に
    対して略直角方向に移動自在なプランジヤと、
    該プランジヤに摺接し、プランジヤをストロー
    ク移動させるカム面が形成されたカム部材と、
    該カム部材を駆動するアクチユエータとで構成
    されていることを特徴とするパワーユニツトの
    マウンテイング装置。 (2) カム部材はプランジヤのストロークエンド近
    傍のストロークスピードを低下させるようカム
    面の傾斜が変化した構成である実用新案登録請
    求の範囲第(1)項記載のパワーユニツトのマウン
    テイング装置。 (3) カム部材はそのカム面がプランジヤのストロ
    ークエンドで該プランジヤを係合保持する凹部
    を有する構成である実用新案登録請求の範囲第
    (1)項または第(2)項記載のパワーユニツトのマウ
    ンテイング装置。
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JP2010091062A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Tokai Rubber Ind Ltd 流体封入式防振装置

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