JPH03165008A - ガラス封止形サーミスタの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家電機器、住設機器、自動車機器などの温度セ
ンサとして用いられ、特に高耐熱性が要求される分野に
有用なガラス封止形サーミスタの製造方法に関するもの
である。

Ｃ） 従来の技術 従来、この種のガラス封入形サーミスタは第２図に示す
ような製造方法で製作されるものであった。第２図にお
いて、１は対向する両面に電極２゜３を形成したサーミ
スタ素体であり、リード線４゜５の先端部を前記両面電
極２，３に同方向から接続した後、あらかじめキャップ
状に加工したガラス６を加熱溶融させ、前記サーミスタ
素体１及び前記リード線４，５の接続部分を含む先端部
に前記ガラス６を溶着させ、前記サーミスタ素体１を溶
着されたガラス６ａで気密封止した製造方法であった。

発明が解決しようとする課題 このような従来の製造方法では、以下に示すような問題
があった。

０）サーミスタ素体とリード線を接続する際、２本のリ
ード線をサーミスタ素体の両面から個別に接続しなけれ
ばならず、かつリード線の剥離強度が弱いため、リード
線接続工程が繁維となり、さらにリード線の剥離不良が
多発し、生産性向上の大きな問題になっていた。

（２）　　サーミスタ素体に２本のリード線が平行に取
付けられていたため、ガラスセットにおいて管ガラスを
用いるとガラスの正確な位置決めができなかった。よっ
て、管ガラスをあらかじめキャップ状に熱加工し、サー
ミスタ素体にかぶせるだけで正確な位置決めができるよ
うにすることを必要としていた。

本発明はこのような問題点を解決するもので、容易にサ
ーミスタ素体とリード線が接続でき、かつ管ガラスを用
いても容易にガラスの位置決めができるガラス封止形サ
ーミスタの製造方法を提供することを目的とするもので
ある。

課題を解決するための手段 この問題点を解決するために、本発明のガラス封止形サ
ーミスタの製造方法は、片面に二分割された電極を有す
る平板状のサーミスタ素体の前記電極面とフレームリー
ドの２本のリード部の先端を極細のリード線で電気的に
接続した後、前記サーミスタ素体をガラスにて気密封止
するとを特徴としたものであり、また前記構成において
フレームリードの２本のリード部にリード間隔を広げた
箇所または外方に突出する凸部を有することを特徴とし
たものである。

作用 この構成によれば、 （１）２本のリードを接続するサーミスタ素体の電極が
サーミスタ素体の片面に形成されているため、サーミス
タ素体は容易にフレームリードのリード部の先端にワイ
ヤボンド工法にて接続することができる。さらに、フレ
ームリードのリード部の位置関係は多少のことではずれ
ないため、サーミスタ素体の外れはほとんど生じない。

（２）　　フレームリードのリード部にリード間隔を広
げた箇所または外方に突出する凸部を有する構成とした
場合には、前記箇所にて管ガラスをフレームリードにか
ぶせるだけで容易に位置決めができる。

従って、本発明にて容易にサーミスタ素体とリード線が
接続でき、かつ管ガラスを用いても容易にガラスセット
することのできるガラス封止形サーミスタの製造方法を
提供することができる。

実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。

第１図は本発明の一実施例によるガラス封止形サーミス
タの製造方法を説明する図であり、第１図において、１
１は片面に電極１２．１３を形成した平板状のサーミス
タ素体であり、フレームリード１４はフレーム部１５に
対して一対のリード部１６．１７が突設されている。前
記リード部１６゜１７０根元部はその間隔が先端部より
も広く形成されており、このような形状のリード部１６
．１７がフレーム部１５に連続して多数突設されている
。

そして、ニッケルメッキ鉄ニツケル合金などからなるフ
レームリード１４のリード部１６．１７の先端とサーミ
スタ素体１１の片面に形成されている画電極１２．１３
をワイヤボンド工法にて極細のリード線１８．１９で接
続する。次いで、管ガラス２０を前記サーミスタ素体１
１及び前記リード部１６，１７の先端部にかぶせ、電気
炉（図示せず）内で前記管ガラス２０を過熱溶融させ、
前記サーミスタ素体１１、前記リード部１６．１７の先
端部及び極細のリード線１８．１９に前記管ガラス２０
を溶着させ、前記サーミスタ素体１１を溶着されたガラ
ス２０ａで気密封止する製造方法となっている。

以上のように本実施例によれば、フレームリード１４の
リード部１６．１７を接続するサーミスタ素体１１の電
極１２，１３は前記サーミスタ素体１１０片面に形成さ
れているため、ワイヤボンド工法を用いることができ、
容易に接続作業ができる。さらに、フレームリード１４
のリード部１６゜１７の位置関係はフレーム部１５にて
固定されていて多少のことではずれず、サーミスタ素体
１１の外れはほとんど生じない。

また、管ガラス２０をサーミスタ素体１１及びリード部
１６．１７の先端部にかぶせる場合、リード部１６．１
７の間隔が広がっている箇所が管ガラス２０のストッパ
ーとなり、管ガラス２０の位置決めが容易にできる。

ここで、リード部１６．１７として間隔を広げる箇所を
設ける代りに、外方に突出する凸部を有するリード部を
用いるようにしてもよい。

発明の効果 以上のように本発明によれば、下記のような効果が得ら
れ、その実用価値は大なるものである。

（１）　　フレームリードのリード部を接続するサーミ
スタ素体の電極はサーミスタ素体の片面に形成されてい
るため、ワイヤボンド工法を導入でき、サーミスタ素体
とリードの接続工程が簡素化される。

（２）　　フレームリードのリード部の位置関係はフレ
ーム部にて固定されていて多少のことでは動かないため
、取扱い上でのサーミスタ素体の外れはほとんど生じな
くなり、生産性が飛躍的に向上する。

（３）管ガラスをサーミスタ素体及びリード部の先端部
にかぶせる場合、リード部の間隔が広がっている箇所ま
たは外方に突出する凸部があると管ガラスのストッパと
なるため、あらかじめキャップ状に加工したガラスを用
いなくても通常の管ガラスにて位置決めが容易にできる
ようになり、コストダウンが図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるガラス封入形サーミス
タの製造方法を説明する図、第２図は従来のガラス封入
形サーミスタの製造方法を説明する図である。 １１・・・・・・サーミスタ素体、”１２．１３・・・
・・・電極、１４・・・・・・リードフレーム、１５・
・・・・・フレーム部、１６．１７・・・・・・リード
部、１８．１９・・・・・・極細のリード線、２０・・
・・・・管ガラス、２０ａ・・・・・・ガラス。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）片面に二分割された電極を有する平板状のサーミ
   スタ素体の前記電極面とフレームリードの２本のリード
   部の先端とを極細のリード線にて電気的に接続した後、
   前記リード部の先端を含む前記サーミスタ素体をガラス
   にて気密封止するガラス封止形サーミスタの製造方法。
2. （２）フレームリードの２本のリード部にリード間隔を
   広げた箇所または外方に突出する凸部を有する請求項（
   １）記載のガラス封止形サーミスタの製造方法。