JP2701452B2 - ガラス封入形サーミスタの製造方法 - Google Patents
ガラス封入形サーミスタの製造方法Info
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- JP2701452B2 JP2701452B2 JP1120811A JP12081189A JP2701452B2 JP 2701452 B2 JP2701452 B2 JP 2701452B2 JP 1120811 A JP1120811 A JP 1120811A JP 12081189 A JP12081189 A JP 12081189A JP 2701452 B2 JP2701452 B2 JP 2701452B2
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- Japan
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- glass
- thermistor
- cap
- glass cap
- manufacturing
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は家電機器，住設機器，自動車機器などの温度
センサとして用いられ、特に高耐熱性が要求される分野
に有用なガラス封入形サーミスタの製造方法に関するも
のである。
センサとして用いられ、特に高耐熱性が要求される分野
に有用なガラス封入形サーミスタの製造方法に関するも
のである。
従来の技術 従来、この種のガラス封入形サーミスタは第２図に示
すような製造方法で作られているものであった。第２図
において、１は対向する両面に電極2a,2bを形成したサ
ーミスタ素体であり、リード線3a,3bの先端部を前記両
面電極2a,2bに同方向から接続した後、管状のガラス４
を加熱溶融させ、前記サーミスタ素体１および前記リー
ド線3a,3bの接続部分を含む先端部に前記ガラス４を溶
着させ、前記サーミスタ素体１を気密封止した製造方法
であった。
すような製造方法で作られているものであった。第２図
において、１は対向する両面に電極2a,2bを形成したサ
ーミスタ素体であり、リード線3a,3bの先端部を前記両
面電極2a,2bに同方向から接続した後、管状のガラス４
を加熱溶融させ、前記サーミスタ素体１および前記リー
ド線3a,3bの接続部分を含む先端部に前記ガラス４を溶
着させ、前記サーミスタ素体１を気密封止した製造方法
であった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の製造方法では、以下に示すような問
題があった。
題があった。
（１） ガラス管セットにおいて、ガラス管の正確な位
置決めが困難であり、ガラス封入時の振動やショックに
よって、ガラス管の位置がずれた状態で封入されること
があった。
置決めが困難であり、ガラス封入時の振動やショックに
よって、ガラス管の位置がずれた状態で封入されること
があった。
（２） ガラス封入において、溶融しつつあるガラス管
とサーミスタ素体およびリード線の接触状態によって、
ガラス管の熱変形およびサーミスタ素体やリード線への
溶着の過程が異なり、ガラス封入後のガラス形状寸法が
定まらなかった。
とサーミスタ素体およびリード線の接触状態によって、
ガラス管の熱変形およびサーミスタ素体やリード線への
溶着の過程が異なり、ガラス封入後のガラス形状寸法が
定まらなかった。
本発明はこのような問題点を解決するもので、容易に
サーミスタ素体をガラスにより気密封止でき、かつガラ
ス封入後の形状寸法が均一になるガラス封入形サーミス
タの製造方法を提供することを目的とするものである。
サーミスタ素体をガラスにより気密封止でき、かつガラ
ス封入後の形状寸法が均一になるガラス封入形サーミス
タの製造方法を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 この目的を達成するために本発明のガラス封入形サー
ミスタの製造方法は、ガラス粉末で開口部側の内径の大
きなガラスキャップを得る第１の工程と、対向する両面
に電極を形成したサーミスタ素体の前記電極にそれぞれ
リード線の先端部を電気的に接続する第２の工程と、次
に前記サーミスタ素体に前記ガラスキャップを被せ、前
記ガラスキャップを加熱溶融させて前記サーミスタ素体
を気密封止する第３の工程とを備えたものである。
ミスタの製造方法は、ガラス粉末で開口部側の内径の大
きなガラスキャップを得る第１の工程と、対向する両面
に電極を形成したサーミスタ素体の前記電極にそれぞれ
リード線の先端部を電気的に接続する第２の工程と、次
に前記サーミスタ素体に前記ガラスキャップを被せ、前
記ガラスキャップを加熱溶融させて前記サーミスタ素体
を気密封止する第３の工程とを備えたものである。
作用 この方法により、ガラス粉末を用いてガラスキャップ
を形成するため、サーミスタ素体のガラス封入が均一に
行えるように、サーミスタ素体の大きさに合わせたガラ
スキャップを得ることができるとともに、ガラスキャッ
プを溶着させる際、サーミスタ素体に影響を及ぼさない
ようガラスキャップの軟化温度、熱膨張係数などの特性
を比較的自由に設定することができる。
を形成するため、サーミスタ素体のガラス封入が均一に
行えるように、サーミスタ素体の大きさに合わせたガラ
スキャップを得ることができるとともに、ガラスキャッ
プを溶着させる際、サーミスタ素体に影響を及ぼさない
ようガラスキャップの軟化温度、熱膨張係数などの特性
を比較的自由に設定することができる。
またガラスキャップの開口部の内径を大きくするとと
もにガラスキャップの底部をサーミスタ素体で支えるよ
うにすることにより、サーミスタ素体の位置決めを容易
に行うことができる。
もにガラスキャップの底部をサーミスタ素体で支えるよ
うにすることにより、サーミスタ素体の位置決めを容易
に行うことができる。
さらにサーミスタ素体の大きさに合わせたガラスキャ
ップの底部を支持しているので、ガラスキャップのサー
ミスタ素体及びリード線への溶着を均一に行うことがで
き、ガラス封入後の形状を一定にすることができる。
ップの底部を支持しているので、ガラスキャップのサー
ミスタ素体及びリード線への溶着を均一に行うことがで
き、ガラス封入後の形状を一定にすることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。
第１図は本発明の一実施例によるガラス封入形サーミ
スタの製造方法を説明する図であり、第１図において、
11は対向する両面に電極12a,12bを形成したサーミスタ
素体である。
スタの製造方法を説明する図であり、第１図において、
11は対向する両面に電極12a,12bを形成したサーミスタ
素体である。
そして、ニッケルメッキデュメット線などからなるリ
ード線13a,13bを前記両面電極12a,12bに同方向からパラ
レルギャップ溶接により接続する。次いで、あらかじめ
黒色のガラス粉末をキャップ状に成型し加熱固化させた
ガラスキャップ14を前記サーミスタ素体11にかぶせ、赤
外線を前記ガラスキャップ14に照射することにより、前
記ガラスキャップ14を加熱溶融させ、前記サーミスタ素
体11および前記リード線13a,13bの接続部分を含む先端
部に前記ガラスキャップ14が溶融されたガラス封止材14
aを溶着させ、前記サーミスタ素体11を気密封止する製
造方法となっている。
ード線13a,13bを前記両面電極12a,12bに同方向からパラ
レルギャップ溶接により接続する。次いで、あらかじめ
黒色のガラス粉末をキャップ状に成型し加熱固化させた
ガラスキャップ14を前記サーミスタ素体11にかぶせ、赤
外線を前記ガラスキャップ14に照射することにより、前
記ガラスキャップ14を加熱溶融させ、前記サーミスタ素
体11および前記リード線13a,13bの接続部分を含む先端
部に前記ガラスキャップ14が溶融されたガラス封止材14
aを溶着させ、前記サーミスタ素体11を気密封止する製
造方法となっている。
以上のように本実施例によれば、あらかじめガラス粉
末を先端の閉じた筒状、つまりキャップ状に成型したガ
ラスキャップ14を用いるため、ガラスセットにおいては
成型したガラスキャップ14をサーミスタ素体11にかぶせ
るだけで、容易に位置決めおよび作業ができる。また、
成型したガラスキャップ14とサーミスタ素体11との接触
状態は、サーミスタ素体11がガラスキャップ14の底を支
える形となり、常に一定のため、ガラス封入においてガ
ラスキャップ14の熱変形およびサーミスタ素体11やリー
ド線13a,13bへの溶着の過程が一定となり、ガラス封入
後の形状寸法は均一となる。さらに、ガラスキャップ14
に黒色ガラス粉末を用いていることにより、赤外線にて
短時間かつ容易にガラスキャップ14を加熱溶融すること
ができる。
末を先端の閉じた筒状、つまりキャップ状に成型したガ
ラスキャップ14を用いるため、ガラスセットにおいては
成型したガラスキャップ14をサーミスタ素体11にかぶせ
るだけで、容易に位置決めおよび作業ができる。また、
成型したガラスキャップ14とサーミスタ素体11との接触
状態は、サーミスタ素体11がガラスキャップ14の底を支
える形となり、常に一定のため、ガラス封入においてガ
ラスキャップ14の熱変形およびサーミスタ素体11やリー
ド線13a,13bへの溶着の過程が一定となり、ガラス封入
後の形状寸法は均一となる。さらに、ガラスキャップ14
に黒色ガラス粉末を用いていることにより、赤外線にて
短時間かつ容易にガラスキャップ14を加熱溶融すること
ができる。
なお、この実施例におけるガラスキャップ14の内径を
開口部の方を大きく、肉厚を封止部の方を厚くすれば、
より容易に前記ガラスキャップ14の位置決めができ、よ
り一層ガラス封入後の形状寸法が均一となる。また、ガ
ラスキャップ14を加熱溶融させる方法としては、赤外線
以外の光を用いることができる。
開口部の方を大きく、肉厚を封止部の方を厚くすれば、
より容易に前記ガラスキャップ14の位置決めができ、よ
り一層ガラス封入後の形状寸法が均一となる。また、ガ
ラスキャップ14を加熱溶融させる方法としては、赤外線
以外の光を用いることができる。
発明の効果 以上本発明によると、ガラス粉末を用いてガラスキャ
ップを形成するため、サーミスタ素体のガラス封入が均
一に行えるように、サーミスタ素体の大きさに合わせた
ガラスキャップを得ることができるとともに、ガラスキ
ャップを溶着させる際、サーミスタ素体に影響を及ぼさ
ないようガラスキャップの軟化温度、熱膨張係数などの
特性を比較的自由に設定することができる。
ップを形成するため、サーミスタ素体のガラス封入が均
一に行えるように、サーミスタ素体の大きさに合わせた
ガラスキャップを得ることができるとともに、ガラスキ
ャップを溶着させる際、サーミスタ素体に影響を及ぼさ
ないようガラスキャップの軟化温度、熱膨張係数などの
特性を比較的自由に設定することができる。
またガラスキャップの開口部の内径を大きくするとと
もにガラスキャップの底部をサーミスタ素体で支えるよ
うにすることにより、サーミスタ素体の位置決めを容易
に行うことができる。
もにガラスキャップの底部をサーミスタ素体で支えるよ
うにすることにより、サーミスタ素体の位置決めを容易
に行うことができる。
さらにサーミスタ素体の大きさに合わせたガラスキャ
ップの底部を支持しているので、ガラスキャップのサー
ミスタ素体及びリード線への溶着を均一に行うことがで
き、ガラス封入後の形状を一定にすることができる。
ップの底部を支持しているので、ガラスキャップのサー
ミスタ素体及びリード線への溶着を均一に行うことがで
き、ガラス封入後の形状を一定にすることができる。
第１図は本発明の一実施例によるガラス封入形サーミス
タの製造方法を説明する図、第２図は従来のガラス封入
形サーミスタの製造方法を説明する図である。 11……サーミスタ素体、12a,12b……電極、13a,13b……
リード線、14……ガラスキャップ、14a……ガラス封止
材。
タの製造方法を説明する図、第２図は従来のガラス封入
形サーミスタの製造方法を説明する図である。 11……サーミスタ素体、12a,12b……電極、13a,13b……
リード線、14……ガラスキャップ、14a……ガラス封止
材。
Claims (2)
- 【請求項１】ガラス粉末で開口部側の内径の大きなガラ
スキャップを得る第１の工程と、対向する両面に電極を
形成したサーミスタ素体の前記電極にそれぞれリード線
の先端部を電気的に接続する第２の工程と、次に前記サ
ーミスタ素体に前記ガラスキャップを被せ、前記ガラス
キャップを加熱溶融させて前記サーミスタ素体を気密封
止する第３の工程とを備えたガラス封入形サーミスタの
製造方法。 - 【請求項２】第１の工程において、有色ガラス粉末を用
いるとともに、第３の工程において、光によりガラスキ
ャップを溶融する特許請求の範囲第１項に記載のガラス
封入形サーミスタの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1120811A JP2701452B2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | ガラス封入形サーミスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1120811A JP2701452B2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | ガラス封入形サーミスタの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02299201A JPH02299201A (ja) | 1990-12-11 |
| JP2701452B2 true JP2701452B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=14795563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1120811A Expired - Lifetime JP2701452B2 (ja) | 1989-05-15 | 1989-05-15 | ガラス封入形サーミスタの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2701452B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63119503A (ja) * | 1986-11-07 | 1988-05-24 | 株式会社村田製作所 | サ−ミスタの製造方法 |
-
1989
- 1989-05-15 JP JP1120811A patent/JP2701452B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02299201A (ja) | 1990-12-11 |
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