JP2947086B2 - 接触型サーミスタおよびその製造方法 - Google Patents

接触型サーミスタおよびその製造方法

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JP2947086B2 JP22664094A JP22664094A JP2947086B2 JP 2947086 B2 JP2947086 B2 JP 2947086B2 JP 22664094 A JP22664094 A JP 22664094A JP 22664094 A JP22664094 A JP 22664094A JP 2947086 B2 JP2947086 B2 JP 2947086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対象物表面と機械的に接
触して、その表面温度を検出できる接触型サーミスタお
よびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の接触型サーミスタは、図
7に示すように、薄膜サーミスタ1を有底状金属容器2
の底面内壁21に固定した後、前記薄膜サーミスタ1に
リード線3・3’を接続し、中間端子4・4’に前記リ
ード線3・3’を接続し、次に外部リード線5・5’を
前記中間端子4・4’に接続して電気的接続を得てい
た。このとき、前記外部リード線5・5’と前記中間端
子4・4’の接続部保護のために前記中間端子4・4’
の先端に前記外部リード線5・5’を巻き付けていた。
前記中間端子4・4’は電気絶縁性板41に固定され、
また前記電気絶縁性板41は固定金具42により前記有
底状金属容器2の前記底面内壁21に固定されていた。
更に、上方開口部61を下方開口部62より大径に形成
し、かつ張出部63を有するガイド6を前記有底状金属
容器2に固定し、前記ガイド6の前記張出部63に内接
して配置された大径開口部71と前記ガイドの前記小径
下方開口部62より小径の筒部72を有する筒状支持体
7を前記ガイド6に配置し、前記筒状支持体7の前記大
径開口部71と前記ガイド6の大径上方開口部61の間
に小空隙8を設け、更に、前記有底状金属容器2の前記
底面内壁21と前記筒状支持体7の大径開口部71の内
壁73の間にスプリング9を配置して構成されていた
(例えば、特開昭60−236288号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の接触型サーミス
タは上記構成により、高速熱応答性を得ていた。しかし
ながら、上記のような構成では、外部リード線5・5’
と中間端子4・4’の接続部を物理的に保護するために
外部リード線5・5’を中間端子4・4’の先端で巻き
付ける構成を必要としていた。このため組み立て時に多
くの時間を必要とし、また高価格になるという問題があ
った。
【0004】また、支持体7を固定して、対象物を有底
状金属容器2の外表面に適当な圧力で接触させたとき、
前記対象物の姿勢に応じて有底状金属容器2は支持体7
に対して傾くが、このとき中間端子4・4’がスプリン
グ9に接触し易いという課題があった。中間端子4・
4’がスプリング9に接触すると薄膜サーミスタ1の抵
抗値を正確に検出できなくなる。この課題に対して、中
間端子4・4’と外部リード線5・5’に硝子チューブ
を挿入して絶縁性を確保することも試みられている。し
かし、この場合にも対象物が有底状金属容器2の外表面
に接触を多数回繰り返すと硝子チューブが下方に移動し
て、絶縁性の確保が困難になるという問題があった。
【0005】また、対象物を有底状金属容器2の外表面
に接触させるとき、大きな圧力が有底状金属容器2の外
表面に印加される場合がある。この場合、筒状支持体7
は固定されているので、スプリング9の全圧縮距離に対
応する圧力以上の圧力が印加されると有底状金属容器2
を介して大きな圧力がスプリング9に印加されるので、
スプリング9が変形し易いという問題があった。
【0006】この接触型サーミスタはガステーブルに応
用されている。このとき支持体7を固定して、接触型サ
ーミスタがバーナの中央部に配置される。ガステーブル
で調理するとき、バーナとバーナキャップの間に小空隙
が生じ、小さな火炎が形成される場合がある。この火炎
は筒状支持体7の中間部を直接加熱するので、支持体7
の内部に配置された外部リード線5・5’の絶縁被覆が
熔融し、絶縁性が確保できなくなるという問題があっ
た。
【0007】また、この接触型サーミスタを組み立てる
製造工程は、有底状金属容器1の準備、薄膜サーミスタ
2の固定、リード線3・3’の接続というようにそれぞ
れの工程を個々に直列的に経る必要がある。即ち、製造
工程の中で部分的に同時に並行して製造できる工程が無
いので、タクト時間が長くなるという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題点を解消するも
ので、高速熱応答性を保持しつつ、外部リード線の巻き
付けの不必要なリード線接続構成を提供することを第1
の目的にしている。
【0009】また、中間端子など電気的導電部がスプリ
ングに接触しない構成を提供することを第2の目的にし
ている。
【0010】また、スプリングに過剰な圧力の印加され
ることの無い構成を提供することを第3の目的にしてい
る。
【0011】また、この接触型サーミスタをガステーブ
ルに実装したとき、筒状支持体への局部加熱に対して放
熱の優れたサーミスタ構成を有するガステーブルを提供
することを第4の目的にしている。
【0012】また、製造工程の中に部分的に同時に並行
して製造できる工程を取り入れた製造工程、即ちタクト
時間の短い製造工程を提供することを第5の目的にして
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための第1の技術手段として、絶縁性平板状支持体の
一方の表面に接触して配置された板状リード線と前記板
状リード線の一方の端部に接続された前記サーミスタと
前記サーミスタを全面的に被覆する焼成硝子とで構成し
た感温ユニットと、有底状金属容器とから成り、前記感
温ユニットの前記絶縁性平板状支持体の他の表面を前記
有底状金属容器の底面内壁に対向して配置し、前記底面
内壁に溶接された金属バンドで前記感温ユニットを押さ
え、前記板状リード線の他の端部近傍に切欠部を設け、
前記切欠部を通して外部リード線を前記板状リード線に
接続する構成としている。
【0014】上記第2の目的を達成するための第2の技
術手段として、開口部を有する有底状金属容器の底面内
壁にサーミスタを固定すると共に前記サーミスタに外部
リード線を接続して成る感熱部と、上方開口部を下方開
口部より大径に形成し、かつ張出部を有するガイドA
と、前記ガイドAの上方開口部で外接固定しかつ前記ガ
イドAの下端より下方位置に張出部と小径下方開口部を
有するガイドBと、前記ガイドBの小径下方開口部に接
して配置された大径の上方開口部と前記ガイドBの小径
下方開口部より小径の筒部を有する筒状支持体と、前記
ガイドAの張出部の外面と前記筒状支持体の大径上方開
口部の間に配置されたスプリングとから成り、前記外部
リード線を前記ガイドA、前記ガイドBおよび前記筒状
支持体を貫通して外部空間に取り出し、前記有底状金属
容器の前記開口部に前記ガイドBの大径開口部を内接固
定し、前記筒状支持体の上方開口部と前記ガイドBの間
に小間隙を設けた構成としている。
【0015】また、第3の技術手段として、開口部を有
する有底状金属容器の底面内壁にサーミスタを固定する
と共に前記サーミスタに外部リード線を接続し、前記外
部リード線を硝子チューブで被覆して成る感熱部と、上
方開口部を下方開口部より大径に形成し、かつ張出部を
有するガイドと、前記ガイドの小径下方開口部に接して
配置された大径の上方開口部と前記ガイドの小径下方開
口部より小径の筒部を有する筒状支持体と、前記感熱部
の底面内壁と前記筒状支持体の上方開口部の間に配置さ
れたスプリングとから成り、前記硝子チューブで被覆さ
れた前記外部リード線を前記ガイドおよび筒状支持体を
貫通して外部空間に取り出し、前記筒状支持体下端から
外部空間に突き出た前記硝子チューブの端部近傍で前記
外部リード線を撚り、前記有底状金属容器の前記開口部
に前記ガイドの大径開口部を内接固定した構成としてい
る。
【0016】また、第4の技術手段として、開口部を有
する有底状金属容器の底面内壁にサーミスタを固定する
と共に前記サーミスタに外部リード線を接続して成る感
熱部と、上方開口部を下方開口部より大径に形成し、か
つ張出部を有するガイドAと、前記ガイドAの上方開口
部で外接固定しかつ前記ガイドAの下端より下方位置に
張出部と小径下方開口部を有するガイドBと、前記ガイ
ドBの小径下方開口部に接して配置された大径の上方開
口部と前記ガイドBの小径下方開口部より小径の筒部を
有する通常支持体と、前記ガイドAの張出部外面と前記
筒状支持体の上方開口部の間に配置されたスプリングと
から成り、前記外部リード線を前記ガイドA、前記ガイ
ドBおよび前記筒状支持体を貫通して外部空間に取り出
し、前記有底状金属容器の前記開口部に前記ガイドBの
大径上方開口部を内接固定し、筒状支持体の上方開口部
と前記ガイドBの間に小間隙を設け、前記筒状支持体を
固定し前記感熱部を下方に変位させて前記ガイドBが前
記筒状支持体の保護板に接するまで動く距離が前記スプ
リングの全圧縮長さと同じか、もしくは小さい構成とし
ている。
【0017】また、第5の技術手段として、可動感熱部
と筒状支持部とから成る接触型サーミスタをバーナ中央
部に固定し、バーナとバーナキャップの接触部近傍に前
記筒状支持部に遮蔽板を配置した構成のガステーブルと
している。
【0018】また、第6の技術手段として、開口部を有
する有底状金属容器の底面内壁にサーミスタを固定した
後固定サーミスタに外部リード線を接続する工程と、筒
状支持体の筒部を下方にして前記筒状支持体をガイドB
の大径開口部から前記ガイドBに挿入する工程と、前記
ガイドBに挿入された前記筒状支持体の大径開口部にス
プリングを挿入する工程と、ガイドAの下方開口部を前
記スプリングに接触させて前記ガイドAを前記ガイドB
に挿入して、前記ガイドBの大径開口部を前記ガイドA
の大径開口部に外接固定する工程と、この後前記外部リ
ード線を前記ガイドA、前記ガイドBおよび前記筒状支
持体を貫通して外部空間に取り出す工程と、前記有底状
金属容器の前記開口部に前記ガイドBの大径開口部を内
接固定する工程とから成る製造工程としている。
【0019】
【作用】本発明は上記した第1の技術手段により外部リ
ード線の巻き付けの不必要なリード線接続構成が得られ
る。
【0020】また、第2および第3の技術手段により、
中間端子など電気的導電部がスプリングに接触しない構
成が得られる。
【0021】また、第4の技術手段により、スプリング
に過剰な圧力の印加されることの無い構成が得られる。
【0022】また、第5の技術手段により、筒状支持体
への局部加熱に対して放熱の優れたサーミスタ構成を有
するガステーブルが得られる。
【0023】また、第6の技術手段により、製造工程の
中に部分的に同時に並行して製造できる工程を取り入れ
た製造工程が得られる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照しなが
ら第1の技術手段について説明する。なお、従来例と同
一部分には同一符号をつけ説明は省略する。平板状絶縁
性支持体10の一方の表面に接触して一対の板状リード
線11・11’を配置し、この板状リード線11・1
1’の一方の端部に薄膜サーミスタを接続し、さらに、
この薄膜サーミスタ1を全面的に焼成硝子で被覆して感
温ユニットを構成した。平板状絶縁性支持体10とし
て、アルミナ板などのセラミックが用いられる。また、
薄膜サーミスタ1は通常、アルミナなどの絶縁性基板の
一方の表面に電極膜と感温抵抗体膜を形成して構成され
る。この感温ユニットの平板状絶縁性支持体10の他の
表面を有底状金属容器2の底面内壁21に対向して配置
し、この底面内壁21に溶接された金属バンド13で感
温ユニットを押さえた。また、板状リード線11・1
1’の他の端部に切欠部14・14’を設け、この切欠
部14・14’を通して外部リード線5・5’を板状リ
ード線11・11’に接続した。このように外部リード
線5・5’は切欠部14・14’を通して板状リード線
5・5’に接続されているので、外部リード線5・5’
は切欠部14・14’にまとわりつくように変形する。
このため外部リード線5・5’に外力が加わったとき、
切欠部14・14’で両者に摩擦力や相互にまとわりつ
く力が作用するので、両者の接続部に直接外力は作用し
ない。従来、両者の接続部に外力が直接作用しないよう
に、外部リード線5・5’が板状リード線11・11’
などに巻き付けられていた。この巻き付け作業は多くの
時間を必要としていた。本発明では、外部リード線5・
5’を切欠部14・14’に通す作業であるので、巻き
付け作業に比べ1/3〜1/5に時間短縮できる。
【0025】外部リード線5・5’は絶縁被覆された単
芯線でも多芯線でもよいが、単芯線は工業的に利用され
る頻度が少ないので、高価格になりがちである。他方、
多芯線は工業的にも多く用いられている点で好ましい。
しかし、小電流用の多芯線は通常直径0.2mm程度の細
線が多数で構成されるので、接続作業時にその中の1〜
2本が髭状に外側に向かって伸びることがある。この場
合、髭状の細線が周辺の導電体と接触し易くなるので、
多芯線外部リード線5・5’および板状リード線11・
11’を硝子チューブで被覆することが好ましい。この
被覆により髭状細線が硝子チューブにより周辺と絶縁さ
れるからである。なお、絶縁被覆材料としては、テフロ
ン系の材料が好ましい。テフロン系材料は熱的にも工学
的にも安定であるからである。
【0026】次に、本発明の第2の実施例を図2を参照
しながら第2の技術手段について説明する。開口部22
を有する有底状金属容器2の底面内壁21に薄膜サーミ
スタ1を固定し、板状リード線11・11’に外部リー
ド線5・5’を接続して感熱部を構成した。上方開口部
A1を下方開口部A2より大径に形成し、かつ張出部A
3を有するガイドAと、ガイドAの上方開口部A1で外
接固定し、かつガイドAの下端より下方位置に張出部B
1と小径下方開口部B2を有するガイドBと、ガイドB
の小径開口部B2に接して配置された大径の上方開口部
C1とガイドBの小径開口部B2より小径の筒部C2を
有する筒状支持体Cと、ガイドAの張出部A3の外面と
前記筒状支持体Cの上方開口部C1の間に配置されたス
プリング9とから成る構造体を準備した。この後、外部
リード線5・5’をガイドAガイドBおよび筒状支持体
Cを貫通して外部空間に取り出し、有底状金属容器2の
開口部22にガイドBの大径開口部B3を内接固定する
と共に筒状支持体Cの上方開口部C1とガイドBの間に
小間隙15を設けた。
【0027】この構成では、有底状金属容器2、サーミ
スタ1、ガイドAおよびガイドBは相互に固定されてお
り、筒状支持体Cは物理的にガイドBと接触している。
このため、筒状支持体Cを固定して、有底状金属容器2
の外表面に対象物を適当な印加圧力で接触させたとき、
印加圧力とスプリング9の反発力が釣り合う位置に有底
状金属容器2は変位する。また、対象物の姿勢に応じて
有底状金属容器2は筒状支持体Cに対して傾く。
【0028】図7に示す従来構成の場合、中間端子4・
4’の近傍にスプリング9は配置されるので、中間端子
4・4’がスプリング9に接触し易かった。しかし、本
発明の構成の場合、スプリング9はガイドAと筒状支持
体Cの間に配置されており、板状リード線11・11’
の近傍には配置されていない。従って、有底状金属容器
2が筒状支持体Cに対して傾いても、板状リード線4・
4’は全くスプリング9と接触しない。
【0029】図2で用いた薄膜サーミスタいに代わり、
図3に示すように、ビード型サーミスタ1’を用いても
よい。この場合、ビード型サーミスタ1’は有底状金属
容器2の底面内壁21に金属金具16を用いて固定さ
れ、ビード型サーミスタ1’からの内部リード線17・
17’に外部リード線5・5’が接続される。ビード型
サーミスタ1’の近傍にスプリング9が配置されると、
図2と同様の問題があることは明らかであろう。
【0030】次に、本発明の第3の実施例を図4を参照
しながら第3の技術手段について説明する。開口部22
を有する有底状金属容器2の底面内壁21に薄膜サーミ
スタ1を固定し、板状リード線11・11’に外部リー
ド線5・5’を接続して感熱部を構成した。上方開口部
B1を下方開口部B2より大径に形成し、かつ張出部B
3を有するガイドBと、ガイドBの上方開口部B2に接
して配置された大径の上方開口部C1とガイドBの小径
開口部B2より小径の筒部C2を有する筒状支持体Cを
準備し、筒状支持体C筒部C2をガイドBの下方開口部
B2に挿入した中間構造体を準備した。次に、筒部C2
を貫通して外部リード線5・5’が外部空間に突き出る
ようにして、有底状金属容器2の開口部22をガイドB
の上方開口部B1に外接固定し、有底状金属容器2の底
面内壁21と筒状支持体Cの上方開口部C1の間にスプ
リング9を配置すると共に筒状支持体Cの上方開口部C
1とガイドBの間に小間隙15を設けた。更に、この後
硝子チューブ18・18’を板状リード線11・11’
と外部リード線5・5’に挿入し、筒状支持体Cの下端
から突き出た硝子チューブ18・18’の端部近傍で外
部リード線5・5’を撚り硝子チューブを固定した。
【0031】この構成では、有底状金属容器2、サーミ
スタ1およびガイドBは相互に固定されており、筒状支
持体Cは物理的にガイドBと接触している。このため、
筒状支持体Cを固定して、有底状金属容器2の外表面に
対象物を適当な印加圧力で接触させたとき、印加圧力と
スプリング9の反発力が釣り合う位置に有底状金属容器
2は変位する。また、対象物の姿勢に応じて有底状金属
容器2は筒状支持体Cに対して傾く。本発明の構成の場
合、板状リード線11・11’も硝子チューブ18・1
8’で被覆されるので、有底状金属容器2が筒状支持体
Cに対して傾いても、板状リード線4・4’は全くスプ
リング9と接触しない。また、硝子チューブ18・1
8’の下端は外部リード線5・5’の撚り部で固定され
るので、有底状金属容器2の外表面に対象物が多数回接
触を繰り返しても、硝子チューブ18・18’が下方へ
変位しない。外部リード線5・5’の撚り部以外にも、
粘着テープや熱圧着材料で固定してもよい。また、外部
リード線5・5’に多線芯を用いた場合、前述したよう
に細線の一部が髭状に伸び易いので、外部リード線5・
5’の間でも短絡する危険がある。この点で、図2に示
した構成に加えて、図4に示すように硝子チューブ18
・18’を挿入することが好ましい。
【0032】次に、本発明の第4の実施例を図5を参照
しながら第4の技術手段について説明する。開口部22
を有する有底状金属容器2の底面内壁21に薄膜サーミ
スタ1を固定し、板状リード線11・11’に外部リー
ド線5・5’を接続して感熱部を構成した。上方開口部
A1を下方開口部A2より大径に形成しかつ張出部A3
を有するガイドAと、ガイドAの上方開口部A1で外接
固定しかつガイドAの下端より下方位置に張出部B1と
小径下方開口部B2を有するガイドBと、ガイドBの小
径開口部いB2に接して配置された大径の上方開口部C
1とガイドBの小径開口部B2より小径の筒部C2を有
する筒状支持体Cと、ガイドAの張出部A3の外面と筒
状支持体Cの上方開口部C1の間に配置されたスプリン
グ9とから成る構造体を準備した。この後、外部リード
線5・5’をガイドA、ガイドBおよび筒状支持体Cを
貫通して外部空間に取り出し、有底状金属容器2の開口
部22にガイドBの大径開口部B3を内接固定すると共
に筒状支持体Cの上方開口部C1とガイドBの間に小空
隙15を設けた。次に、筒状支持体Cの筒部C2の中間
部に保護板19を固定した。筒状支持体Cの下端と保護
板19の距離は、スプリング9の全圧縮長さと同じか、
もしくは小さくなるように選ばれる。
【0033】筒状支持体Cを固定して有底状金属容器2
の外表面に対象物を接触させて印加圧力を増加したと
き、筒状支持体Cの下端が保護板19に接触するまで有
底状金属容器2は下方に変位し、このときスプリング9
は全圧縮距離以内で変位する。印加圧力が更に増加して
も、その圧力は筒状支持体Cと保護板19の間に加えら
れ、スプリング9に過剰な圧力は印加されない。従っ
て、過剰な印加圧力で対象物が有底状金属容器2の外表
面に接触しても、スプリング9が変形することはない。
【0034】次に、本発明の第5の実施例を図6を参照
しながら第5の技術手段について説明する。可動感熱部
20と筒状支持体Cから成る接触型サーミスタの筒状支
持体Cをバーナ31の中央部に固定し、バーナ31とバ
ーナキャップ32の接触部近傍の筒状支持体Cに遮蔽板
33を配置してガステーブルを構成した。筒状支持体C
はガステーブル内の支柱34に固定した。可動感熱部2
0は図2、図4、および図5に示された構成である。バ
ーナ31に点火したとき、通常の場合、バーナ31とバ
ーナキャップ32は密着して、火炎35が発生し燃焼す
る。しかし、埃などによりバーナ31とバーナキャップ
32が密着せずに傾いて接触する場合があり、このとき
にはバーナ31とバーナキャップ32が密着せずに傾い
て接触する場合があり、このときにはバーナ31の中心
部に小さなリーク火炎36が形成される。この小さなリ
ーク火炎36は筒状支持体Cを直接、加熱するので、筒
状支持体Cの内部に配置されたリード線が加熱され、リ
ード線の絶縁被覆材料が熔融、燃焼する場合がある。本
発明の構成は、小さなリーク火炎36が発生する位置に
遮蔽板33が設けられているので、リード線への加熱は
大幅に低減できる。
【0035】次に、本発明の製造工程に関する技術手段
について説明する。図2に示した構成は、次に示すよう
に、工程Aと工程Bを同時に並行して進めることにより
製造できる。工程Aは、開口部22を有する有底状金属
容器2の底面内壁21にサーミスタ1を固定した後この
サーミスタ1に外部リード線5・5’を接続する工程で
ある。この工程Aにより、サーミスタ1と有底状金属容
器2と外部リード5・5’から成る中間構成体Aが形成
される。工程Bは、筒状支持体Cの筒部C2を下方にし
てこの筒状支持体CをガイドBの大径上方開口部B3か
らガイドBに挿入する工程と、ガイドBに挿入された筒
状支持体Cの大径上方開口部B3にスプリング9を挿入
する工程と、ガイドAの小径下方開口部A2をスプリン
グ9に接触させてガイドAをガイドBに挿入し、ガイド
Bの大径上方開口部B3をガイドAの大径上方開口部A
1に外接固定する工程から成る。この工程Bにより、ガ
イドAとガイドBが相互に固定されると共に筒状支持体
Cがスプリング9によりガイドBの張出部B1に物理的
に押し付けられた中間構成体Bが形成される。この後、
中間構成体Aの外部リード線5・5’を中間構成体Bの
ガイドA、ガイドBおよび筒状支持体Cを貫通して外部
空間に取り出す工程と、中間構成体Aの有底状金属容器
2の開口部22に中間構成体BのガイドBの大径上方開
口部B3を内接固定する工程により、図2の接触型サー
ミスタが形成される。
【0036】上記製造工程では、工程Aと工程Bを同時
に並行して進め、中間構成体Aと中間構成対Bを同時に
並行して形成することができることは明らかである。従
って、一個の接触型サーミスタを製造するに必要なタク
ト時間は両者を並行して形成できる時間だけ短縮でき
る。
【0037】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明によれば
次に示す効果が得られる。
【0038】(1)第1の技術手段により、板状リード
線に切欠部を設け、外部リード線を切欠部を通して板状
リード線に接続することにより、外部リード線の巻き付
け作業を不要にできる。
【0039】(2)また、第2の技術手段により、スプ
リングをガイドAと筒状支持体の間に配置することによ
り、有底状金属容器が筒状支持体に対して傾いても板状
リード線がスプリングなどに接触しない。
【0040】(3)また、第3の技術手段により、硝子
チューブを板状リード線と外部リード線に被覆し、硝子
チューブの下端で外部リード線を撚ることにより、振動
などにより硝子チューブが下方に変位せず、有底状金属
容器が筒状支持体に対して傾いても板状リード線がスプ
リングなどに接触しない。
【0041】(4)また、第4の技術手段により、筒状
支持体の中間部に保護板を固定して、有底状金属容器の
可動距離をスプリングの全圧縮長さよりも小さくするこ
とにより、過剰な圧力がスプリングに印可されない。
【0042】(5)また、第5の技術手段により、バー
ナとバーナキャップの密着部で発生する小さなリーク火
炎が筒状支持体の遮蔽板に接することにより、筒状支持
体内部に配置された外部リード線への加熱が低減でき
る。
【0043】(6)また、第6の技術手段により、感熱
部の製造工程とガイド、スプリング、筒状支持体から成
る構成体の製造工程を同時に並行して進めることによ
り、タクト時間を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における接触型サーミスタの
感熱部の要部切欠き斜視図
【図2】本発明の他の実施例における接触型サーミスタ
の断面図
【図3】同ビード型サーミスタを有底状金属容器に固定
する構成を示す断面図
【図4】本発明の他の実施例における接触型サーミスタ
の断面図
【図5】本発明の他の実施例における接触型薄膜サーミ
スタの断面図
【図6】本発明の他の実施例における接触型薄膜サーミ
スタの断面図
【図7】従来の接触型薄膜サーミスタの断面図
【符号の説明】 1 サーミスタ 2 有底状金属容器 9 スプリング A ガイドA B ガイドB C 筒状支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−236288(JP,A) 特開 平4−163329(JP,A) 特開 平4−353730(JP,A) 特開 平5−264044(JP,A) 特開 平5−123248(JP,A) 特開 平5−123249(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 7/22

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁静性平板状支持体の一方の表面に接触
    して配置された板状リード線と、前記板状リード線の一
    方の端部に接続されたサーミスタと前記サーミスタを全
    面的に被覆する焼成硝子とで構成した感温ユニットと、
    有底状金属容器とから成り、前記感温ユニットの前記絶
    縁性平板状支持体の他の表面を前記有底状金属容器の底
    面内壁に対向して配置し、前記底面内壁に溶接された金
    属バンドで前記感温ユニットを押さえ、前記板状リード
    線の他の端部近傍に切欠部を設け、前記切欠部を通して
    外部リード線を前記板状リード線に接続して成る接触型
    サーミスタ。
  2. 【請求項2】多芯線外部リード線および板状リード線を
    硝子チューブで被覆した請求項1記載の接触型サーミス
    タ。
  3. 【請求項3】開口部を有する有底状金属容器の底面内壁
    にサーミスタを固定すると共に前記サーミスタに外部リ
    ード線を接続して成る感熱部と、上方開口部を下方開口
    部より大径に形成し、かつ張出部を有するガイドAと、
    前記ガイドAの上方開口部で外接固定しかつ前記ガイド
    Aの下端より下方位置に張出部と小径下方開口部を有す
    るガイドBと、前記ガイドBの小径下方開口部に接して
    配置された大径の上方開口部と前記ガイドBの小径下方
    開口部より小径の筒部を有する通常支持体と、前記ガイ
    ドAの張出部外面と前記筒状支持体の大径上方開口部の
    間に配置されたスプリングとから成り、前記外部リード
    線を前記ガイドA、前記ガイドBおよび前記筒状支持体
    を貫通して外部空間に取り出し、前記有底状金属容器の
    前記開口部に前記ガイドBの大径開口部を内接固定し、
    前記筒状支持体の上方開口部と前記ガイドBの間に小間
    隙を設けた接触型サーミスタ。
  4. 【請求項4】開口部を有する有底状金属容器の底面内壁
    にサーミスタを固定すると共に前記サーミスタに外部リ
    ード線を接続し、前記外部リード線を硝子チューブで被
    覆して成る感熱部と、上方開口部を下方開口部より大径
    に形成し、かつ張り出す部を有するガイドと、前記ガイ
    ドの小径下方開口部に接して配置された大径の上方開口
    部と前記ガイドの小径下方開口部より小径の筒部を有す
    る筒状支持体と、前記感熱部の底面内壁と前記筒状支持
    体の上方開口部の間に配置されたスプリングとから成
    り、前記硝子チューブで被覆された前記外部リード線を
    前記ガイド及び筒状支持体を貫通して外部空間に取り出
    し、前記筒状支持体下端から外部空間に突き出た前記硝
    子チューブの端部近傍で前記外部リード線を撚り、前記
    有底状金属容器の前記開口部に前記ガイドの大径開口部
    を内接固定した接触型サーミスタ。
  5. 【請求項5】開口部を有する有底状金属容器の底面内壁
    にサーミスタを固定すると共に前記サーミスタに外部リ
    ード線を接続して成る感熱部と、上方開口部を下方開口
    部より大径に形成し、かつ張出部を有するガイドAと、
    前記ガイドAの上方開口部で外接固定しかつ前記ガイド
    Aの下端より下方位置に張出部と小径開口部を有するガ
    イドBと、前記ガイドBの小径下方開口部に接して配置
    された大径の上方開口部と前記ガイドBの小径下方開口
    部より小径の筒部と筒部下方に固定された保護板を有す
    る筒状支持体と、前記ガイドAの張出部外面と前記筒状
    支持体の上方開口部の間に配置されたスプリングとから
    成り、前記外部リード線をガイドA、ガイドBおよび筒
    状支持体を貫通して外部空間に取り出し、前記有底状金
    属容器の前記開口部に前記ガイドBの大径上方開口部を
    内接固定し、筒状支持体の上方開口部と前記ガイドBの
    間に小間隙を設け、前記筒状支持体を固定し前記感熱部
    を下方に変位させて前記ガイドBが前記筒状支持体の保
    護板に接するまで動く距離が前記スプリングの全圧縮長
    さと同じか、もしくは小さい構成の接触型サーミスタ。
  6. 【請求項6】被調理物を調理するガステーブルにおい
    て、中央に貫通孔を有するバーナおよびバーナキャップ
    と前記貫通孔を貫通して設けられた可動感熱部と筒状支
    持部とから成る接触型サーミスタとを備え、前記接触型
    サーミスタは前記バーナと前記バーナキャップの接触部
    近傍の前記筒状支持部にバーナとバーナキャップの接触
    部に発生する火炎を遮蔽する遮蔽板を配置した請求項1
    ないし請求項5のいずれか1項に記載した接触型サーミ
    スタを搭載したガステーブル。
  7. 【請求項7】開口部を有する有底状金属容器の底面内壁
    にサーミスタを固定した後前記サーミスタに外部リード
    線を接続する工程と、筒状支持体の筒部を下方にして前
    記筒状支持体をガイドBの大径上方開口部から前記ガイ
    ドBに挿入する工程と、前記ガイドBに挿入された前記
    筒状支持体の大径上方開口部にスプリングを挿入する工
    程と、ガイドAの小径下方開口部を前記スプリングに接
    触させて前記ガイドAを前記ガイドBに挿入して、前記
    ガイドBの大径上方開口部を前記ガイドAの大径上方開
    口部に外接固定する工程と、この後前記外部リード線を
    前記ガイドA、前記ガイドBおよび前記筒状支持体を貫
    通して外部空間に取り出す工程と、前記有底状金属容器
    の前記開口部に前記ガイドBの大径上方開口部を内接固
    定する工程とから成る接触型サーミスタの製造方法。
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