JPS5934031Y2 - 過熱保護器 - Google Patents

過熱保護器

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JPS5934031Y2
JPS5934031Y2 JP16617279U JP16617279U JPS5934031Y2 JP S5934031 Y2 JPS5934031 Y2 JP S5934031Y2 JP 16617279 U JP16617279 U JP 16617279U JP 16617279 U JP16617279 U JP 16617279U JP S5934031 Y2 JPS5934031 Y2 JP S5934031Y2
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JP
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synthetic resin
alloy
recess
lead wire
softening point
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JP16617279U
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JPS5684255U (ja
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宗治 廣田
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は過熱保護器の改良に関するものである。
線輪をはじめ各種電気機器の過熱を防止する手段として
、対象電気機器に装着し、これの回路と電気的に接続し
ておき、機器過熱時に可溶合金を溶断して回路を遮断す
る過熱保護器が用いられている。
このような過熱保護器には種々のタイプがあり、その主
なものに、ガラス製円筒ケーシングにコイルスプリング
を付けた可溶合金を入れ、ケーシング両端の蓋を介して
引出し線を可溶合金と直列に接続した構造や、両端に引
出し線を付けた金属円筒ケーシング内に2つの接点をワ
ックス類で固めたコイルスプリングを挿入した構造の筒
型過熱保護器がある。
またこのほか本考案者の開発したような、引出し線の先
端部間に可溶合金をかけ渡し接合しそのまわりを粘着テ
ープでサンドインチ状に挟着した偏平型過熱防止器が知
られている。
しかし、前者の筒型過熱保護器は、構成部材としてコイ
ルスプリングなどの機素を用いるので、構造が複雑とな
るとともに形態が大型化し、機器への装着をはじめとす
る取扱い性や製造コストの面で難点がある。
これに対し、後者の偏平型過熱防止器は上記した難点が
ないが、可溶合金の上下を粘着テープで抑えるので、可
溶合金を振動させたり溶断後にこれを溜めるための空間
が小さく、また気密性が悪くなりがちであるため、外気
温湿度など環境因子の影響を受けたり、外部雰囲気の侵
入を招きやすく、良好な劣化特性を確保し難いという不
具合があったものである。
本考案は前記した従来のものの欠点を解消し、全体が小
型にして構造が簡単で、しかも作動時まで感熱部を気密
にして、機械的にも安定した状態に保ち、作動時には感
熱部のまわりに広い動作空間を形成すると共に酸化膜を
除去して確実に作動させることのできる過熱保護器を提
供しようとするものである。
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図ないし第4図は本考案に係る過熱保護器を示すも
ので、1は素体であり、複数の平行状に引揃えたリード
線4,4とそれらの間に架橋し接触点を接合した易溶合
金5からなっている。
2は合成樹脂製ケース、3は合成樹脂製ケース蓋で、い
ずれもポリエーテルサルホンなどのポリエーテル樹脂や
ポリイミド樹脂など耐熱性の良い合成樹脂を射出成形す
るなどして各別に作られている。
前記合成樹脂製ケース2は、全周をとりまく外壁6の内
側に合成樹脂製ケース蓋3を嵌合するための座面7が周
設され、この座面7の一側には幅広部71が形成されて
おり、前記座面7の内側にはくぼみ9が形成され、さら
に幅広部71には前端がくぼみ9に通じる平行状の凹溝
10.10が形成され、外壁6には対応する位置に凹溝
11.11が形成されている。
しかして、前記素体1の易溶合金5を含むリード線先端
はくぼみ9内に容入され、易溶合金5に続くリード線の
中間部分41.41は凹溝10.10.11゜11に挿
入支持され、この状態で座面7に合成樹脂製ケース蓋3
が嵌装され、超音波ウェルダーで印加された超音波振動
エネルギーにより座面7および外壁6と一体に溶着され
、これによりくぼみ部9と合成樹脂製ケース蓋下面とで
密閉空間14が形成され、この密閉空間14に易溶合金
5を含むリード線先端全体が中空状に配される。
第5図は合成樹脂製ケース蓋3の溶着時の状態を示すも
ので、前記ケース蓋は下面の突起条31゜32をもって
ケースの座面7に接触し、ホーン12により所定の周波
数と加圧力が与えられ、これで選択的に突起条31.3
2が加熱溶隔されるも゛のである3なお、前記した凹溝
10.10はケースまたはケース蓋樋底物質8で満たさ
れ、同物質によりリード線中間部分41.41は埋込み
封着される。
このような封着構造は、前記超音波印加時における合成
樹脂製ケース蓋の溶隔余肉の流れ込みで得られるが、必
要に応じ、ケース蓋を溶着する前に予め凹溝10゜10
を有機溶剤で膨潤させ、膨潤した凹溝にリード線先端部
分を押込み封着する槽底としてもよいものである。
13は前記密閉空間14の易溶合金5のまわりに被覆さ
れた低軟化点活性物質で、この低軟化点活性物質13が
密閉空間14のくぼみ9に接することがら易溶合金5は
密閉空間内で中空状に固定された状態におかれる。
低軟化点活性物質13は、ガムロジンやステベライトレ
ジンなど易溶合金よりも隅点が低く、この隅点近くの温
度で易溶合金表面の金属酸化物を除去するような清浄化
能力を持つ化学物質が用いられる。
この低軟化点活性物質の被覆層は、易溶合金5をくぼみ
9に装入してから上記物質を流し込み固化させることで
形成してもよいし、素体1を装入する前に予め浴中に浸
漬したり塗布するなどして易溶合金5のまわりに形成し
てお・いてもよい。
前者の方式とした場合、くぼみ9が一種の注型枠となる
ので作業は簡単である。
本考案による過熱保護器は前記のような槽底からなるの
で、第1図のように全体が小型で偏平な形態となり、線
輪の層間や巻線と外皮の間、あるいは他の電気機器にお
ける発熱部とケーシングの間など任意の個所にスペース
をとらず簡単に取付けられる。
そして、対象機器の回路にリード線4゜4を介して接続
しておけば、対象機器が何らかの原因で過熱したときに
、合成樹脂製ケース2のくぼみ9と前記ケースに溶着一
体化した合成樹脂ケース蓋3で囲まれた密閉空間14で
易溶合金5は溶融し、対象機器に磁場のある場合には電
流と磁気により密閉空間内で激しく振動を起してそれぞ
れ溶断し、溶断後は外部に漏出することなく、またリー
ド線4,4を結んで通電状態とすることもなく密閉空間
14に球状となって固化する。
しかして、本考案による過熱保護器は、易溶合金5のま
わりに密閉空間14を作り、易溶合金5に続くリード線
先端部分41.41も合成樹脂製ケース2の凹溝内に収
容封着しているので、外部温湿度などの環境因子の影響
を受けず、また外部雰囲気や液体が侵入することもなく
、さらに構成部材に異質なものがなく全体゛が均質材料
で一体化されているので経時変化も均一なものとなり、
応力歪などのアンバランスによる異常も生じ難い。
そのため、劣化特性が格段によくなり、機器装着液長期
間を経たり、高圧、高真空など厳しい使用条件におかれ
ても、設定温度で確実に回路を遮断することができるも
のである。
さらに本考案においては、易溶合金5を含むリード線先
端全体をくぼみ9と合成樹脂製ケース蓋下面で囲まれた
密閉空間14に装入するだけでなく、他の座面部位に比
して大きい内張に張出した幅広部71の凹溝10.10
にリード線中間部分41.41を長い距離にわたり挿入
して封着しているため、さきの易溶合金5を含むリード
線先端全体を安定よく中空状に支えることができると共
に、ケース外のリード線に加わる屈曲や引張り等の外力
がら易溶合金部分を遮断することができ、しかも密閉空
間14には易溶合金5のまわりに低軟化点活性物質の被
覆層13が設けられ、この被覆層がいわば支持体となる
ため易溶合金5は密閉空間14に中空状のまま固定化さ
れる。
従って易溶合金5は低軟化点活性物質の被覆層13とリ
ード線中間部分の長い封着部によりいわば両持ち支持さ
れ、使用時まで安全に保護される。
そして、使用時には、低軟化点活性物質13が溶解する
ことにより易溶合金5は密閉空間14内での固定が即座
に解かれ、封着リード部分により後方から片持ち支持さ
れた状態で溶融し、リード先端へと拡散する。
このときに溶融した低軟化点活性物質13で表面酸化膜
が除去されるため拡散がきわめて早く、作動が確実とな
る。
さきのように対象機器に磁場のある場合には、易溶合金
5の全体が密閉空間14に中空状に位置しているため振
動自由度が大きく、溶断が非常に早く確実に行われる。
以上説明した本考案によるときには、外壁6の内側に幅
広部71を有する座面7とこれより凹入したくぼみ9を
形成し、幅広部71と外壁6にくぼみ9と通じる凹溝1
0.10.11.11を形成した合成樹脂製ケース2と
、座面7に嵌装され前記くぼみ9とで密閉空間14を形
成するように超音波溶着された合成樹脂製ケース蓋3と
、平行状のリード線4゜4の先端間に易溶合金5を架橋
接合すると共に易溶合金5のまわりに低軟化点活性物質
13を被覆し前記易溶合金5を含むリード線先端全体を
前記低軟化点活性物質13を介して密閉空間14内に装
入し、リード線後方部分を前記凹溝10.10.11.
11内に装入封着した素体1とからなる過熱保護器とし
たので、合成樹脂製ケース2の外壁6から凹入する座面
7に合成樹脂製ケース蓋3を嵌装して超音波溶着し、座
面7より凹入するくぼみ9中に易溶合金を含む゛リード
線先端を収容し、リード線中間部分41を座面の凹溝1
0.10に挿入して封着していることにより取扱いに便
利な小型偏平な構造とすることができるうえに、合成樹
脂製ケース蓋3が幅広部71を有する座面7と外壁内側
面との広い面で溶着することにより易溶合金5を含むリ
ード線先端のまわりに大きく、気密でかつ均質な密閉空
間14を形成でき、しかも易溶合金5のまわりに低軟化
点活性物質13が被覆され表面酸化物が除去されるため
、劣化特性の良いこの種過熱保護基とすることができる
さらに、易溶合金5を含むリード線先端の全体が密閉空
間14内において低軟化点活性物質13により中空状の
まま固定され、これより後方のリード線中間部分41.
41が他の座面より内側に張出す幅広部71の長い凹溝
10.10で支持されつつ封着され、ケース外のリード
線に加わる外力を遮断して易溶合金に作用させないため
、構造上枢要な易溶合金部分を作動時まで良好な性状に
保持することができる。
そして、要時には、低軟化点活性物質13の溶融で易溶
合金5を大きな振動を許容する片持ち支持に移らせるこ
とができると共に表面酸化膜を除去できるため作動の確
実性を増すことができる。
また、部品数や工数も少なくて済み、コンベア式などに
よる自動化を容易達成でき、安価に量産できるなどのす
ぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る過熱保護器の一実施例を示す一部
切欠斜視図、第2図は同じくその拡大平面図、第3図は
その縦断側面図、第4図はその一部切欠正面図、第5図
は本考案にお・けるケース蓋の溶着工程を示す説明図で
ある。 1・・・・・・素体、2・・・・・・合成樹脂製ケース
、3・・・・・・合成樹脂製ケース蓋、4,4・・・・
・・リード線、5・・・・・・易溶合金、6・・・・・
・外壁、7・・・・・・座面、9・・・・・・くぼみ、
10.10.11.11・・・・・・凹溝、13・・・
・・・低軟化点活性物質、41.41・・・・・・リー
ド線中間部分、71・・・・・・幅広部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外壁6の内側に幅広部71を有する座面7とこれより凹
    入したくぼみ9を形成し、幅広部71と外壁6にくぼみ
    9と通じる凹溝10.10.11.11を形成した合成
    樹脂製ケース2と、座面7に嵌装され前記くぼみ9とで
    密閉空間14を形成するように超音波溶着された合成樹
    脂製ケース蓋3と、平行状のリード線4,4の先端間に
    易溶合金5を架橋接合すると共に易溶合金5のまわりに
    低軟化点活性物質13を被覆し、前記易溶合金5を含む
    リード線先端全体を前記低軟化点活性物質13を介して
    密閉空間14内に装入し、リード線中間部分を前記凹溝
    10゜10、11.11内に挿入封着した素体1とから
    なる過熱保護器。
JP16617279U 1979-12-03 1979-12-03 過熱保護器 Expired JPS5934031Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16617279U JPS5934031Y2 (ja) 1979-12-03 1979-12-03 過熱保護器

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JP16617279U JPS5934031Y2 (ja) 1979-12-03 1979-12-03 過熱保護器

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Publication Number Publication Date
JPS5684255U JPS5684255U (ja) 1981-07-07
JPS5934031Y2 true JPS5934031Y2 (ja) 1984-09-21

Family

ID=29677074

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JP16617279U Expired JPS5934031Y2 (ja) 1979-12-03 1979-12-03 過熱保護器

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6239568Y2 (ja) * 1984-12-05 1987-10-08

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JPS5684255U (ja) 1981-07-07

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