JPH03162463A - 水不溶性モノアゾ染料 - Google Patents

水不溶性モノアゾ染料

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JPH03162463A
JPH03162463A JP30152589A JP30152589A JPH03162463A JP H03162463 A JPH03162463 A JP H03162463A JP 30152589 A JP30152589 A JP 30152589A JP 30152589 A JP30152589 A JP 30152589A JP H03162463 A JPH03162463 A JP H03162463A
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JP
Japan
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dye
dyeing
crystal modification
water
monoazo
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JP30152589A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Himeno
清 姫野
Ryoichi Sekioka
関岡 遼一
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はモノアゾ染料に関するもので、詳しくは、高温
で苛酷な条件でもポリエステル繊維等を均一に染色する
ことのできる新規な結晶変態を有する赤色系モノアゾ染
料に関するものである.〔従来の技術〕 近年、染色業界では染色法に種々の合理化が行なわれて
おり、例えば、分散染料を用いてポリエステル繊維を染
色する場合に於では、布用としては液流染色法、糸用と
してはチーズ染色法又はバッケージ染色法等があり、広
く行なわれている.これらの染色法は、静止した繊維を
何層にも巻いた緻密な層内に、染色分散液を強制的に循
環させて染色させる方式であるため、従来以上に、染色
浴に分散した染料粒子が微粒子であること及び染色浴に
おける分散安定性が優れていることが要求される.もし
、染料粒子が大きくなると、繊維層によって染料粒子の
濾過現象が起り、繊維内部への染料の浸透不良、あるい
は凝集物の付着による内層または外層の濃淡染め、繊維
表面のみへの染料の付着による耐摩擦堅牢度などの堅牢
度の低下などの問題が発生する. 従って、このような染色法に使用する染料は、染浴中で
分散が良好であり、かつ室温から実際の染着が起こる高
温度までの広い温度範囲において分散性が低下しないこ
とが必要である.ところが、一般的に、染浴中で高温度
にした時、染料の分散性は、往々にして低下しやすく、
その結果、凝集した染料が上述したように被染物の表面
に濾過残渣状に付着し、また何層にも重なっている被染
物は、外層部分と内層部分で染着濃度が異なり、均一な
濃度の染色物が得られない.特に最近は、省資源、省エ
ネルギーの観点から、■染浴の低浴比化(被染物:染色
液の比率をl:30からl:10に低下)、■分散剤の
使用割合の低下(染料ケーキ二分散剤の比率をl:3か
らl:1に低下)、更に、■染色条件の一層の短時間高
温化(130″Cで1時間から135℃で0.5時間)
など、染色条件が苛酷な条件に移行しつつあるが、これ
らの条件はいづれも、染料の分散安定性には不利に働く
為、従来の染色法では比較的分散安定性の良好であった
染料においても、より厳しい最近の染色法においては、
分散安定性が不良となるものも少なくない. 例えば、下記構造式(1) で示されるピリジン系のモノアゾ染料は、その構造自体
は特公昭61−39347号公報により公知であり、そ
の製法としては常法に従って、ジアゾ戒分とカップリン
グ戒分とをカップリング反応させることにより得られる
.このモノアゾ染料は従来の温和な染色条件においては
、ポリエステル繊維を均一に染色することができ、しか
も諸堅牢度も優れたものである.ところが上述のような
高温度で、苛酷な条件下で染色を行なった場合には、染
料の分散性の低下が著しく、均一な染色濃度の染色物を
得ることが極めて困難である。
また、この染料は各種染色助剤との相溶性の点でも問題
があり、例えば、芒硝(N a Z S 04 )存在
下での高温分散安定性が著しく悪く、従って反応性染料
等と併用してポリエステル/綿混紡品を芒硝の存在下染
色する際に不均染となる。更に、染料を配合し使用する
際にも、配合染料との相溶性の点から色プレ、不均染を
発生する欠点があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記欠点を解決した、高温度で苛酷な条件下で
も良好な染色を行うことができる染料を提供するもので
ある。
本発明者らは上記欠点に関して鋭意検討した結果、前示
構造式(I)で示されるビリジン系のモノアゾ化合物に
は少なくとも2種類の結晶変態が存在すること、その1
つば高温度の染色条件下では分散安定性はあまり良好で
ない結晶変態であり、従来の通常の合威反応で得られる
ケーキは該結晶変態であること、他の1つは高温度で、
しかも苛酷な染色条件下でも分散安定性が非常に良好で
ある新規な結晶変態であることを見い出した。さらに染
料組威物の高温染浴中での分散状態の安定性は、染料粒
子の大小のみではなく、結晶変態に重大な関係があり、
上記の新規な結晶変態の化合物を用いた場合に、初めて
染料組戒物の高温染浴中で゛の分散安定性が達戒できる
ことを見い出し本発明に到達した。
〔諜題を解決するための手段] 即ち本発明の要旨は、回折角(2θ)約6.6゜及び約
26.2゜に最も強いピーク、更に約19.86に中間
ピークを示すX線回折図(CuKα)により特徴づけら
れる結晶変態を有する下記構造式(1) で示される水不溶性モノアゾ染料を要旨とする。
本発明の新規な結晶変態(以下、α型結晶変態と言う)
を有するモノアゾ化合物は以下のようにして得ることが
できる。例えば、下記構造式([3で示される化合物を
常法によりジアゾ化し、次いで、これを水性媒体中で−
5〜15゜C、好ましくは−5〜5゜Cの温度で0. 
5〜10時間、下記構造式(I[[) で示されるカップラーとカップリング反応させることに
より、前示構造式(1)のモノアゾ化合物を合戒する。
この合或で得られるモノアゾ化合物のケーキはほぼ無定
型に近い結晶変LQ(以下β型結晶変態と言う)である
が、本発明ではこのケーキを更に、特定条件下で処理す
ることによりα型結晶変態とする.この処理方法として
は、例えば、β型結晶変態のケーキの■水媒体中に分散
し、場合により、ナフタレンスルホン酸のホルムアルデ
ヒド縮音物、リグニンスルホン酸ソーダが主戒分である
サルファイトパルプ廃液の濃縮物等の分散剤の存在下、
60〜130℃、好ましくは80〜100゜Cの温度で
0. 5〜30時間、好ましくは1〜10時間、攪拌処
理する方法、又は、■メタノール、エタノール又はブタ
ノールなどのアルコール類、ジオキサンなどのエーテル
類、エチレングリコール、グリコールエーテル等の有I
at溶媒中に分散し、15〜100゜C1好ましくは2
0〜80゜Cの温度で0. 5〜10時間程度、攪拌処
理する方法が採用される。
次に、前示構造式(1)で示されるモノアゾ化合物のα
型結晶変態とβ型結晶変態について図面により説明する
。第1図及び第2図は粉体X線回折法におけるCuKα
線による回折状態をプロポーショナルカウンターを使用
して記録したX線回折図であり、横軸は回折角(2θ)
、縦軸は回折強度を示す。第1図は本発明の新規な結晶
型であるα型結晶変態を示すもので、特に、回折角(2
θ)約6.6゜及び26.2゜に最も強いピーク、更に
約1 9. 8 @に中間ピークを持っている。第2図
は従来のβ型結晶変態を示すものであり、第1図のα型
結晶変態と明確に異なっている。
X線回折法による回折角は、同一結晶型のものであれば
、±0.l゜程度の誤差で常に一致するものであって、
これらの図面は結晶変態の相違を明白に示している。こ
の結晶型の差異により染色時におけるモノアゾ化合物の
挙動が異なり、本発明の場合には、高温度で、しかも、
苛酷な条件での染色法を採用しても、良好な染色ができ
るのである. 本発明のピリジン系のモノアゾ染料により染色しうる繊
維類としてはポリエチレンテレフタレート、テレフタル
酸と1.4−ビス−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ンとの重縮合物などよりなるポリエステル繊維、あるい
は木綿、羊毛などの天然繊維と上記ポリエステル繊維と
の混紡品、混織品が挙げられる.本発明のモノアゾ染料
を用いてポリエステル繊維を染色するには、常法により
分散剤としてナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒド
との縮合物、高級アルコール硫酸エステル、高級アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩などを用いて、水性媒質中に分
散させた染色浴または捺染糊を調製し浸染又は捺染を行
なうことができる。また、例えば、浸染の場合、上述の
ような高温染色法、キャリャー染色法、サーモゾル染色
法などの染色処理法を適用することができ、しかも、こ
れらの方法で苛酷な染色条件を採用しても、本発明のモ
ノアゾ染料は分散安定性に優れているので、ポリエステ
ル繊維ないしはその混紡品を良好に染色することができ
る。具体的には、ポリエステル繊維類を染色温度125
〜140℃染浴比が15倍以下、染料に対する分散剤の
使用割合が3重量倍以下の苛酷な条件下で、水性媒体中
、分散剤の存在下で吸尽染色することも可能である。
尚、場合により染色浴にギ酸、酢酸、リン酸、硫酸アン
モニウムなどの酸性物質を添加すれば、更に好結果が得
られる。
また、本発明方法に使用される前示構造式〔!]で示さ
れるモノアゾ染料は他の染料と併用してよく、染料相互
の配合により染色性の向上等好結果が得られる場合があ
る. (実施例) 次に、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1〔染料結晶の製造例〕 2−アニリノー3−シアノー4−メチル−6一(ヒドロ
キシエトキシエチルアミノ)一ピリジン3.2gをメタ
ノール20Omf中に0〜3゜Cで溶解させカップリン
グ成分溶液とした。
2−クロルー4−ニトロアニリン1.1gを5%塩酸水
溶液20IIl中に分散させついで15%亜硝酸ソーダ
水溶液5 telをO″Cにて加えジアゾ化を行ない、
ジアゾ化溶液とした.このジアゾ化溶液を前記カップリ
ング戒分溶液中に0〜5゜Cで滴下し、1時間、同温度
で攪拌し、析出した結晶を濾別、水洗乾燥して、前示構
造式(1)で示される化合物の赤色結晶4.0gを得た
。この反応で得られたモノアゾ染料の粉末をX線回折法
により分析したところ、第2図のX線回折図を示すβ型
結晶変態であった。
次いで、得られたβ型結晶を、10倍容量の水中に分散
させ、90〜95゜Cで3時間攪拌し結晶の転移を行な
った。結晶転移後濾過、乾燥を行ない、得られた結晶を
X線回折法により分析したところ、第1図のX線回折図
を示すα型結晶変態であった。
試験例1〔染色例〕 前記実施例lで得られたα型結晶変態のモノアゾ化合物
0. 2 gを、ナフタレンスルホン酸一ホルムアルデ
ヒド縮金物0.2gおよび高級アルコール硫酸エステル
0.2gを含む水ll中に分散させて染色浴を調製した
この染色浴にポリエステル繊維100gを浸漬し、13
5℃で30分間染色した後、ソービング、水洗および乾
燥を行なったところ、染料の分散性は良好であり、染布
への均一な染色がなされた。
また、得られた染布は青味赤色で、耐光堅牢度6級、耐
摩擦堅牢度5級と良好なものであった。
なお、上記製造例の製造途中のβ型結晶変態のモノアゾ
化合物を用いて、同様の染色試験をしたところ、染浴中
で染料の部分凝集が起り、不均染な染布となり、かつ耐
摩擦堅牢度は1級と大きく劣るものであった。
試験例2〔染色例〕 試験例lにおいて、ナフタレンスルホン酸一ホルムアル
デヒド縮金物および高級アルコール硫酸エステルをそれ
ぞれ3倍の0. 7 5 gに、水を3倍の3lとし、
染色条件を130゜Cで60分間とした以外は試験例1
と同様にして、やや温和な染色法にて染色を行なった結
果、本発明のα型結晶変態では、試験例lと同様に良好
な染色ができ、得られた染布も耐光堅牢度6級、耐摩擦
堅牢度5級と良好であった.これに対して、β型結晶変
態を用いた際には、試験例1に比べて僅かに向上が見ら
れたが、やはり不均染な染布が得られ、耐摩擦堅牢度は
3級であった。
〔発明の効果] 本発明の特定の結晶変態を有する水不溶性モノアゾ染料
は、高温度で、しかも、例えば被染物:染色液の比率が
1:lO、染料ケーキ二分散剤の比率が1:1、染色条
件が135゜Cで0.5時間といった苛酷な染色条件下
でも分散安定性が非常に良好であり、得られる染布は耐
光堅牢度、耐摩擦堅牢度に優れたものである。従って、
本発明の染料は、省資源、省エネルギーの観点から非常
に有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例において得られたモノアゾ化合
物のα型結晶変態のX綿回折図、第2図は同じくβ型結
晶変態のX線回折図であり、図中、横軸は回折角(2θ
)を表わし、縦軸は回折強度を表わす.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回折角(2θ)約6.6゜及び約26.2゜に最
    も強いピーク、更に約19.8゜に中間ピークを示すX
    線回折図(CuKα)により特徴づけられる結晶変態を
    有する下記構造式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 で示される水不溶性モノアゾ染料。
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