JPH03161462A - 3,4,6―トリフルオロフタル酸無水物の脱炭酸による2,4,5―トリフルオロ安息香酸の調製 - Google Patents
3,4,6―トリフルオロフタル酸無水物の脱炭酸による2,4,5―トリフルオロ安息香酸の調製Info
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- JPH03161462A JPH03161462A JP2169704A JP16970490A JPH03161462A JP H03161462 A JPH03161462 A JP H03161462A JP 2169704 A JP2169704 A JP 2169704A JP 16970490 A JP16970490 A JP 16970490A JP H03161462 A JPH03161462 A JP H03161462A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/347—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups
- C07C51/377—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups
- C07C51/38—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by reactions not involving formation of carboxyl groups by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups by decarboxylation
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、3,4.6−トリフルオロフタル酸無水物の
脱炭酸により2,4.5−}リフルオ口安息香酸を調製
する方法に関する。2,4.5−トリフルオロ安息香酸
は、キノロン抗細菌医薬物質の製造における有用な中間
体である.これまで、2,4.5−}リフルオ口安息香
酸は合或が困難であった。公知の合戒法のーは、ジメチ
ルホルムアミド中でシアン化銅を用いて2,4.5−ト
リフルオロブロモベンゼンをシアン化し、次いで生或物
のニトリルを硫酸で加水分解する方法である〔サンチェ
ズ・ジェイ・ピー( Sanchez, J.P.)ら
によるJ. Med, Chew.第31巻第983頁
(1 9 8 8年)参照。〕。この合或法は困難であ
り、高価である。
脱炭酸により2,4.5−}リフルオ口安息香酸を調製
する方法に関する。2,4.5−トリフルオロ安息香酸
は、キノロン抗細菌医薬物質の製造における有用な中間
体である.これまで、2,4.5−}リフルオ口安息香
酸は合或が困難であった。公知の合戒法のーは、ジメチ
ルホルムアミド中でシアン化銅を用いて2,4.5−ト
リフルオロブロモベンゼンをシアン化し、次いで生或物
のニトリルを硫酸で加水分解する方法である〔サンチェ
ズ・ジェイ・ピー( Sanchez, J.P.)ら
によるJ. Med, Chew.第31巻第983頁
(1 9 8 8年)参照。〕。この合或法は困難であ
り、高価である。
本出願人らは、3,4.6−トリフルオロフタル酸無水
物の脱炭酸により2,4.5−トリフルオロ安患香酸が
調製されうろことを発見した。反応は、触媒を用いるこ
となく双極性非プロトン溶媒中で実施しうる。しかしな
がら、銅、銅酸化物、又は銅の塩のような触媒を用いる
ことが好ましい,驚くべきことに、2つのカルボキシル
基のうち一方が大いに除去され、2,4.5−トリフル
オロ安息香酸が高収率で得られる.3,4.6−トリフ
ルオロフタル酸無水物は、3,4.6−トリフルオロフ
タル酸から調製されうる。酸をアニリンと反応させると
、3,4.6−N−フェニルフタルイミドが生成する。
物の脱炭酸により2,4.5−トリフルオロ安患香酸が
調製されうろことを発見した。反応は、触媒を用いるこ
となく双極性非プロトン溶媒中で実施しうる。しかしな
がら、銅、銅酸化物、又は銅の塩のような触媒を用いる
ことが好ましい,驚くべきことに、2つのカルボキシル
基のうち一方が大いに除去され、2,4.5−トリフル
オロ安息香酸が高収率で得られる.3,4.6−トリフ
ルオロフタル酸無水物は、3,4.6−トリフルオロフ
タル酸から調製されうる。酸をアニリンと反応させると
、3,4.6−N−フェニルフタルイミドが生成する。
次いでフタルイくドを、相間移動触媒としてトリブチル
ヘキサデシルホスホニウムブロマイドを用いスルホラン
中で沸化カリウムで処理する。この方法は共に出願中の
特許願第0 7/3 15,7 4 8号に開示されて
おり、この特許願は特に参考にしている。得られた3,
4,6−トリフルオロフタル酸は、混合キシレンと共に
加熱し、共沸混合物として水を除去することにより容易
に対応する酸無水物に変換されうる。
ヘキサデシルホスホニウムブロマイドを用いスルホラン
中で沸化カリウムで処理する。この方法は共に出願中の
特許願第0 7/3 15,7 4 8号に開示されて
おり、この特許願は特に参考にしている。得られた3,
4,6−トリフルオロフタル酸は、混合キシレンと共に
加熱し、共沸混合物として水を除去することにより容易
に対応する酸無水物に変換されうる。
多くの脱炭酸例が報告されている。そのような反応の触
媒には塩基性物質を使用しうる。たとえば、ディー・エ
ス・ターベル( D, S. Tarbell )らに
よるOrg. Syn.+ coil.第m巻第267
頁(1955年)には、N,N−ジメチルアニリン中で
はげしく加熱することにより3,5−ジクロロー4−ヒ
ドロキシ安息香酸が脱炭酸されうろことが開示されてい
る。エイ・シンガー(^. Singer)及ヒエス・
エム・マックエルバン(S.M. McE1νane)
によるOrg. Syn,, coil.第■巻第21
4頁(1943年)には、水酸化カルシウムの存在下で
3.5−ジカルボキシ−2,6−ジメチルピリジンのジ
カリウム塩を加熱することにより塩は完全に脱炭酸され
うろことが開示されている。脱炭酸反応の触媒に銅及び
銅塩も用いられた。たとえば、エイチ・アール・シュナ
イダー(H.R. Snyder)らによるOrg.
Syn,, coil,第■巻第471真(1 9 5
5年)にはイミダゾール−4.5−ジカルボン酸の脱
炭酸に銅酸化物触媒の使用が開示されている。
媒には塩基性物質を使用しうる。たとえば、ディー・エ
ス・ターベル( D, S. Tarbell )らに
よるOrg. Syn.+ coil.第m巻第267
頁(1955年)には、N,N−ジメチルアニリン中で
はげしく加熱することにより3,5−ジクロロー4−ヒ
ドロキシ安息香酸が脱炭酸されうろことが開示されてい
る。エイ・シンガー(^. Singer)及ヒエス・
エム・マックエルバン(S.M. McE1νane)
によるOrg. Syn,, coil.第■巻第21
4頁(1943年)には、水酸化カルシウムの存在下で
3.5−ジカルボキシ−2,6−ジメチルピリジンのジ
カリウム塩を加熱することにより塩は完全に脱炭酸され
うろことが開示されている。脱炭酸反応の触媒に銅及び
銅塩も用いられた。たとえば、エイチ・アール・シュナ
イダー(H.R. Snyder)らによるOrg.
Syn,, coil,第■巻第471真(1 9 5
5年)にはイミダゾール−4.5−ジカルボン酸の脱
炭酸に銅酸化物触媒の使用が開示されている。
多くの化合物が触媒を用いずに脱炭酸されうる。
たとえば、CA79 (15):91729に要約され
ているシー・ワング( C. Wang )によるBu
l.Inst. Kind. Acad. Sinic
a.第2156号(1972年)には、テトラクロロ又
はテトラブロモフタル酸、又はそれらの酸無水物がジメ
チルホルムアξド中で還流されると脱炭酸されて対応す
る安息香酸になりうることが開示されている。3−ニト
ロフタル酸も同様に反応した。
ているシー・ワング( C. Wang )によるBu
l.Inst. Kind. Acad. Sinic
a.第2156号(1972年)には、テトラクロロ又
はテトラブロモフタル酸、又はそれらの酸無水物がジメ
チルホルムアξド中で還流されると脱炭酸されて対応す
る安息香酸になりうることが開示されている。3−ニト
ロフタル酸も同様に反応した。
脱炭酸は必ずしも予言しろる反応ではない。たとえは、
CA41 :6223 (e)に要約されているエイ
・エス・スルタノフ( A. S, Sultanov
)によるJ, Gen. Chem. (U S S
R)第16巻第1835頁(1 9 4 6年)には
、銅ブロンズ及びベンゼンの存在下170℃においてオ
ートクレープ処理することによりサリチル酸が脱炭酸さ
れうろことが開示されている。アニリンの存在下では1
70℃において脱炭酸が開始されるが、酸だけでは2O
5℃において脱炭酸される。サリチル酸の場合にはアニ
リン及び銅ブロンズの触媒活性が同しであると思われる
。一方、フタル酸はアニリン中180℃に加熱しても脱
炭酸はおこらず、フタル酸無水物が得られる。フタル酸
無水物をクロロホルム中180℃において銅ブロンズと
共に加熱すると22%の収率で安息香酸が得られた。フ
タル酸は、水中において235℃に加熱するだけでも脱
炭酸されて安息香酸が得られることが見い出された。
CA41 :6223 (e)に要約されているエイ
・エス・スルタノフ( A. S, Sultanov
)によるJ, Gen. Chem. (U S S
R)第16巻第1835頁(1 9 4 6年)には
、銅ブロンズ及びベンゼンの存在下170℃においてオ
ートクレープ処理することによりサリチル酸が脱炭酸さ
れうろことが開示されている。アニリンの存在下では1
70℃において脱炭酸が開始されるが、酸だけでは2O
5℃において脱炭酸される。サリチル酸の場合にはアニ
リン及び銅ブロンズの触媒活性が同しであると思われる
。一方、フタル酸はアニリン中180℃に加熱しても脱
炭酸はおこらず、フタル酸無水物が得られる。フタル酸
無水物をクロロホルム中180℃において銅ブロンズと
共に加熱すると22%の収率で安息香酸が得られた。フ
タル酸は、水中において235℃に加熱するだけでも脱
炭酸されて安息香酸が得られることが見い出された。
ある種のフルオロフタル酸の脱炭酸は報告されている。
3,4,5.6−テトラフルオロフタル酸はある条件下
で脱炭酸されて2, 3, 4. 5−テトラフ
ルオ口安息香酸を生戒する。たとえば、CA105:1
52719rに要約されている日本国特許JP61/8
5349 A2 (86/85349)には、水性媒
体中150乃至230℃において反応がおこりうろこと
が開示されている。この反応は、銅、亜鉛、カド旦ウム
、鉄、コバルト、ニッケル等の酸化物、水酸化物及び/
又は炭酸塩の存在下では更に低温(100乃至250℃
)でもおこりうる.CA105 (22): 193
368uに要約されている日本国特許願第8 6/1
03,3 1 7号には、前述の反応を水性媒体中0.
7乃至2.2のpH及び100乃至2O0℃の温度に
おいて実施しうろことが開示されている。媒体のpHは
、硫酸による酸性化及び水酸化カルシウムによる部分中
和により調製される。日本国特許63 / 29552
9 mA2 (88/295529)(CAI 1 1
(3):23221Xに要約されている)には、ト
リブチルアミン中では130℃において反応を実施しう
ろことが開示されている。
で脱炭酸されて2, 3, 4. 5−テトラフ
ルオ口安息香酸を生戒する。たとえば、CA105:1
52719rに要約されている日本国特許JP61/8
5349 A2 (86/85349)には、水性媒
体中150乃至230℃において反応がおこりうろこと
が開示されている。この反応は、銅、亜鉛、カド旦ウム
、鉄、コバルト、ニッケル等の酸化物、水酸化物及び/
又は炭酸塩の存在下では更に低温(100乃至250℃
)でもおこりうる.CA105 (22): 193
368uに要約されている日本国特許願第8 6/1
03,3 1 7号には、前述の反応を水性媒体中0.
7乃至2.2のpH及び100乃至2O0℃の温度に
おいて実施しうろことが開示されている。媒体のpHは
、硫酸による酸性化及び水酸化カルシウムによる部分中
和により調製される。日本国特許63 / 29552
9 mA2 (88/295529)(CAI 1 1
(3):23221Xに要約されている)には、ト
リブチルアミン中では130℃において反応を実施しう
ろことが開示されている。
ヤコプセン・オー・ジエイ( Yacobsen, O
. J. )はZh. Obsch.Khim,第36
巻第139頁(1966年) ( llilsstan
第36巻第144頁から翻訳されたソ連のJourna
l of General Chemistryに記載
されている)において、ジメチルホルムアξド中145
℃に1時間加熱することによりテトラフルオロフタル酸
が脱炭酸されて2.3,4.5−テトラフルオロ安息香
酸を生威しうろことを開示した。
. J. )はZh. Obsch.Khim,第36
巻第139頁(1966年) ( llilsstan
第36巻第144頁から翻訳されたソ連のJourna
l of General Chemistryに記載
されている)において、ジメチルホルムアξド中145
℃に1時間加熱することによりテトラフルオロフタル酸
が脱炭酸されて2.3,4.5−テトラフルオロ安息香
酸を生威しうろことを開示した。
CA106’(1):4629.5に要約されている日
本国特許願第61/43130 A2 (86/43
1303号には、わずかにさらに過酷な条件下で3.4
,5.6−テトラフルオロフタル酸が完全に脱炭酸され
て1,2,3.4−テトラフルオ口ベンゼンとなりうろ
ことが開示されている。
本国特許願第61/43130 A2 (86/43
1303号には、わずかにさらに過酷な条件下で3.4
,5.6−テトラフルオロフタル酸が完全に脱炭酸され
て1,2,3.4−テトラフルオ口ベンゼンとなりうろ
ことが開示されている。
完全な脱炭酸の条件は、触媒の存在は任意で、水性媒体
中210乃至300℃である。
中210乃至300℃である。
CA109 (19):170038eに要約されて
いる日本国特許願第86/2903!19号には、窒素
雰囲気下140℃において3時間(封管中で)加熱する
ことにより3,5.6−1−リフルオロ−4−ヒドロキ
シフタル酸は脱炭酸されて2,4.5−トリフルオロ−
3−ヒドロキシ安息香酸が得られることが開示されてい
る。
いる日本国特許願第86/2903!19号には、窒素
雰囲気下140℃において3時間(封管中で)加熱する
ことにより3,5.6−1−リフルオロ−4−ヒドロキ
シフタル酸は脱炭酸されて2,4.5−トリフルオロ−
3−ヒドロキシ安息香酸が得られることが開示されてい
る。
アロスカー( Aroskar )らは3,4.6−ト
リフルオロフタル酸の調製法を開示している(J.Ch
em. Soc.第2975頁(1 9 6 4年))
。彼らは、酸及びソーダ石灰の混合物を300℃にゆっ
くり加熱すると十分脱炭酸された1,2.4−トリフル
オロベンゼンが低収率で得られることを見い出した。
リフルオロフタル酸の調製法を開示している(J.Ch
em. Soc.第2975頁(1 9 6 4年))
。彼らは、酸及びソーダ石灰の混合物を300℃にゆっ
くり加熱すると十分脱炭酸された1,2.4−トリフル
オロベンゼンが低収率で得られることを見い出した。
日本国特許JPOI/52737には、液体媒体中80
乃至250℃の温度において3,4.6−トリフルオロ
フタル酸を脱炭酸することにより2,4.5−}Uフル
オロ安息香酸を調製することが開示されている。開示さ
れている液体媒体には、水、D M S O、テトラメ
チルスルホン、DMF,ジメチルアセトアミド、N−メ
チルビロリドン、アセトニトリル、ニトロベンゼン、ジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジメチル
エーテル、テトラエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ジメチルエーテル、及びトリブチルアミン
及びジメチルアニリンのような第三アミンが含まれる。
乃至250℃の温度において3,4.6−トリフルオロ
フタル酸を脱炭酸することにより2,4.5−}Uフル
オロ安息香酸を調製することが開示されている。開示さ
れている液体媒体には、水、D M S O、テトラメ
チルスルホン、DMF,ジメチルアセトアミド、N−メ
チルビロリドン、アセトニトリル、ニトロベンゼン、ジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジメチル
エーテル、テトラエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ジメチルエーテル、及びトリブチルアミン
及びジメチルアニリンのような第三アミンが含まれる。
特許には更に、アンモニウム又はアルカリエ類金属の水
酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩又は沸化物のような
触媒を使用しうろことが開示されている。
酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、硫酸塩又は沸化物のような
触媒を使用しうろことが開示されている。
3,4.6−}IJフルオロフタル酸無水物を極性非プ
ロトン溶媒中で脱炭酸すると2.4.5−トυフルオロ
安息番酸が得られることが発見され脱炭酸プロセスは複
雑ではない。酸無水物を適する溶媒に溶解させ、出発物
質の所望の割合が生成物に変換するまで攪拌しながら混
合物を加熱する。反応中のいずれの時点においても、出
発物質の生成物への変換率はガスクロマトグラフィーに
より容易に判断できる。しかしながら、反応には再現性
があり、本発明の範囲内では反応を実施する条件がいっ
たん確立すれば、ガスクロマトグラフィー分析をいちい
ち実施する必要はない。本発明の所望の生戒物は2,4
.5−}リフルオ口安息香酸である。しかしながら、3
,4.6−トリフルオロフタル酸無水物分子中の2つの
カルボキシル基は互いに等価ではない。2位におけるカ
ルボキシル基が除去されると所望の生底物となるが、1
位におけるカルボキシル基が除去されると2.3.5−
}リフルオ口安息香酸となってしまう。
ロトン溶媒中で脱炭酸すると2.4.5−トυフルオロ
安息番酸が得られることが発見され脱炭酸プロセスは複
雑ではない。酸無水物を適する溶媒に溶解させ、出発物
質の所望の割合が生成物に変換するまで攪拌しながら混
合物を加熱する。反応中のいずれの時点においても、出
発物質の生成物への変換率はガスクロマトグラフィーに
より容易に判断できる。しかしながら、反応には再現性
があり、本発明の範囲内では反応を実施する条件がいっ
たん確立すれば、ガスクロマトグラフィー分析をいちい
ち実施する必要はない。本発明の所望の生戒物は2,4
.5−}リフルオ口安息香酸である。しかしながら、3
,4.6−トリフルオロフタル酸無水物分子中の2つの
カルボキシル基は互いに等価ではない。2位におけるカ
ルボキシル基が除去されると所望の生底物となるが、1
位におけるカルボキシル基が除去されると2.3.5−
}リフルオ口安息香酸となってしまう。
2,3.・5一生戒物は望ましく−ないので、本発明の
方法はその形或を最少化する。
方法はその形或を最少化する。
この場合には、ジメチルホルムア藁ド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン及びN−メ
チルピロリドンのような双極性非プロトン溶媒が脱炭酸
反応の実施に適することが見い出された。好ましい溶媒
はジメチルスルホキシド及びN−メチルピロリドンであ
り、最も好ましい?容媒はN−メチノレピロリドンであ
る。
アミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン及びN−メ
チルピロリドンのような双極性非プロトン溶媒が脱炭酸
反応の実施に適することが見い出された。好ましい溶媒
はジメチルスルホキシド及びN−メチルピロリドンであ
り、最も好ましい?容媒はN−メチノレピロリドンであ
る。
触媒を用いないでも反応はおこるけれども、反応は遅い
傾向がある。適度な時間で反応を実施するためには、金
属銅、Cu.O、CuO ,又はCuC l ,CuB
r又はCurのような銅塩のような触媒を用いることが
好ましい。脱炭酸反応は約125乃至175℃の温度範
囲で実施しうる。好ましい温度は約150℃である。こ
の反応により生戒する2,4.5−1−リフルオ口安息
香酸は、所望であればカラムクロマトグラフィー又は再
結晶のような標準の方法により精製しうる。
傾向がある。適度な時間で反応を実施するためには、金
属銅、Cu.O、CuO ,又はCuC l ,CuB
r又はCurのような銅塩のような触媒を用いることが
好ましい。脱炭酸反応は約125乃至175℃の温度範
囲で実施しうる。好ましい温度は約150℃である。こ
の反応により生戒する2,4.5−1−リフルオ口安息
香酸は、所望であればカラムクロマトグラフィー又は再
結晶のような標準の方法により精製しうる。
本発明及び本発明を実施しうる方法を更に説明するため
に以下の特定の実施例を提供する。しかしながら、実施
例に記載された特定の詳細は説明のために選択されたの
であって、本発明を限定するために記載されているので
はないことは理解されよう。実施例においては、特に指
示がない限り、全ての部及び百分率は重量により、全て
の温度の単位は℃である。
に以下の特定の実施例を提供する。しかしながら、実施
例に記載された特定の詳細は説明のために選択されたの
であって、本発明を限定するために記載されているので
はないことは理解されよう。実施例においては、特に指
示がない限り、全ての部及び百分率は重量により、全て
の温度の単位は℃である。
Barrett トラップと冷却器を具備する25m
/の丸底フラスコに、乾燥窒素雰囲気下で1.OOgの
3.4.6−トリフルオロフタル酸と15mJの混合キ
シレンを入れた。次いで反応混合物を還流温度に加熱し
て5時間水を共沸除去し、その後室温に冷却した。次い
で溶媒を回転エバボレータで除去すると3.4.6−ト
リフルオロフタル酸無水物が得られた。
/の丸底フラスコに、乾燥窒素雰囲気下で1.OOgの
3.4.6−トリフルオロフタル酸と15mJの混合キ
シレンを入れた。次いで反応混合物を還流温度に加熱し
て5時間水を共沸除去し、その後室温に冷却した。次い
で溶媒を回転エバボレータで除去すると3.4.6−ト
リフルオロフタル酸無水物が得られた。
還流冷却器及び電磁攪拌器を具備し、乾燥窒素雰囲気下
の5 ml丸底フラスコに、0. 0 8 gの3.4
.6−トリフルオロフタル酸無水物及びIIIllのD
M A cを入れた。反応混合物を攪拌しながら15
0℃に23時間加熱し、GCで分析したところ、25.
3%の2.4.5−トリフルオロ安息香酸、18.7%
の出発物質である3,4.6−トリフルオロフタル酸無
水物及び55.9%の3.6ジフルオ口−4−ジメチル
アミノーフタル酸無水物と思われる副生底物が含まれて
いることが示された。
の5 ml丸底フラスコに、0. 0 8 gの3.4
.6−トリフルオロフタル酸無水物及びIIIllのD
M A cを入れた。反応混合物を攪拌しながら15
0℃に23時間加熱し、GCで分析したところ、25.
3%の2.4.5−トリフルオロ安息香酸、18.7%
の出発物質である3,4.6−トリフルオロフタル酸無
水物及び55.9%の3.6ジフルオ口−4−ジメチル
アミノーフタル酸無水物と思われる副生底物が含まれて
いることが示された。
還流冷却器及び電磁攪拌器を具備し、乾燥窒素雰囲気下
の5 mj!丸底フラスコに、0.2gの3,4,6−
トリフルオロフタル酸無水物、0. 0 2 gのC+
gO 、及び2 mlのD M A cを入れた。反応
混合物を攪拌しなから103乃至126℃に12時間加
熱し、GCで分析したところ、57%の2,4.5−ト
リフルオロ安息香酸及び34%の2,3.5−トリフル
オロ安息香酸が含まれていることが示された。
の5 mj!丸底フラスコに、0.2gの3,4,6−
トリフルオロフタル酸無水物、0. 0 2 gのC+
gO 、及び2 mlのD M A cを入れた。反応
混合物を攪拌しなから103乃至126℃に12時間加
熱し、GCで分析したところ、57%の2,4.5−ト
リフルオロ安息香酸及び34%の2,3.5−トリフル
オロ安息香酸が含まれていることが示された。
手
続
補
正
書
2.8.2O
平底
年
月
日
1.事件の表示
平底2年特許願第169704号
3補正をする者
′F件との関係
出
願
人
44代
理
人
5. ?lli正命令の日付
自
発
Claims (11)
- (1)3,4,6−トリフルオロフタル酸無水物を双極
性非プロトン溶媒中に溶解させ、前記3,4,6−トリ
フルオロフタル酸無水物が消費されるまで前記溶液を加
熱することを含む2,4,5−トリフルオロ安息香酸の
調製方法。 - (2)前記溶媒がジメチルスルホキシドであり、前記反
応を125乃至175℃の温度において実施する請求項
(1)記載の方法。 - (3)前記溶媒がジメチルアセトアミドであり、前記反
応を125乃至175℃の温度において実施する請求項
(1)記載の方法。 - (4)前記溶媒がN−メチルピロリドンであり、前記反
応を125乃至175℃の温度において実施する請求項
(1)記載の方法。 - (5)前記溶媒がスルホランであり、前記反応を125
乃至175℃の温度において実施する請求項(1)記載
の方法。 - (6)3,4,6−トリフルオロフタル酸無水物を双極
性非プロトン溶媒中に溶解させ、そこに触媒的に有効量
のCu、Cu_2O、CuF_2、CuCl_2、Cu
Br、CuI及びCuBr_2から成る群から選択され
た触媒を添加し、前記3,4,6−トリフルオロフタル
酸無水物が消費されるまで前記溶液を加熱することを含
む2,4,5−トリフルオロ安息香酸の調製方法。 - (7)前記触媒がCu_2Oである請求項(6)記載の
方法。 - (8)前記溶媒がジメチルスルホキシドであり、前記反
応を125乃至175℃の温度において実施する請求項
(7)記載の方法。 - (9)前記溶媒がジメチルアセトアミドであり、前記反
応を125乃至175℃の温度において実施する請求項
(7)記載の方法。 - (10)前記溶媒がN−メチルピロリドンであり、前記
反応を125乃至175℃の温度において実施する請求
項(7)記載の方法。 - (11)前記溶媒がスルホランであり、前記反応を12
5乃至175℃の温度において実施する請求項(7)記
載の方法。
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