JPH0315376A - 清酒の製造方法 - Google Patents

清酒の製造方法

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JPH0315376A
JPH0315376A JP1151979A JP15197989A JPH0315376A JP H0315376 A JPH0315376 A JP H0315376A JP 1151979 A JP1151979 A JP 1151979A JP 15197989 A JP15197989 A JP 15197989A JP H0315376 A JPH0315376 A JP H0315376A
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JP
Japan
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sake
yeast
strain
rice wine
japanese rice
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Pending
Application number
JP1151979A
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English (en)
Inventor
Nobuo Yamashita
伸雄 山下
Norihiro Tanaka
田中 準浩
Eigoro Nakazawa
中沢 英五郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hakutsuru Sake Brewing Co Ltd
Original Assignee
Hakutsuru Sake Brewing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 本発明は、清酒酵母の突然変異株を用いて淡麗タイ7の
清酒を製造する清酒の製造方法に係わるものである. (背景) 近年,清酒製晶の中で純米酒、本醸造酒などが主流化し
つつあるが、特に純米酒はアルコール添加によって清酒
中の呈味戒分、主として有機酸およびアミノ酸が希釈さ
れないため、味が濃醇になり過ぎることがある.従って
、通常のアルコール添加酒よりも醪末期の酸度、アミノ
酸度が低くなるように製造管理する必要があり、好まし
くはアルコール添加酒よりも原酒レベルで酸度が0.3
〜0,5、アミノ酸度が0.2〜0.3程低い淡麗タイ
プであることが望ましい.本醸造酒の場合もこれに準じ
酸度、アミノ酸度は低いことが望ましい.(従来の技術
〉 上記の酸度、アミノ酸度が低い淡麗タイプの清酒を製造
するには、原料米の高度精白や低温発酵が必要となるが
、これらは製造コストのアップにつながるものである. また現在、純米酒、本醸造酒の製造において、清酒酵母
の中では寡酸性である協会lO号酵母が広く使用されて
いるが、これについても、■高温でやや発醇が遅れる、
■アルコール耐性が弱く、醪末期で死滅して酵母臭が出
やすい、■酒質劣化の原因l}となるカルバミド生成量
が高いなど若干の問題点がある.このような問題点があ
るにもかかわらず、協会10号酵母以上に純米酒、本醸
造酒製造に適した清酒醇母がないのが現状である.また
中里らは寡酸性の酵母をスクリーニングしたと報告して
いる2》が、この場合はアンモニア生成量が高いことに
起因する低酸度性であり有機酸の生戒量自体が少ないと
いう意味での寡酸性酵母ではない.本発明でいう淡麗タ
イプの酒質であるためには、有機酸およびアミノ酸の生
成量自体が少ないことが望ましい. 以上のことから、純米酒、本醸造酒製造に好適な淡魔タ
イプの酒質を製造する清酒酵母の育種は重要な課題であ
る. (本発明が解決しようとする問題点) 本発明は清酒酵母から有機酸、アミノ酸生成量の少ない
突然変異株を分離育種し、これを用いて酸度、アミノ酸
度が低い淡麗タイプの清酒を製造する清酒の製造方法の
開発を目的とする.(ra’l題点を解決するための手
段〉本発明者らは、清酒酵母からD−アラニン耐性突然
変異株を分離すれば、その中にかなりの頻度で有機酸お
よびアミノ酸生戒の少ない株が含まれているという事実
を見い出した.これにより、取得したD−アラニン耐性
突然変異株を酒母または種菌として使用するという簡便
な方法で、酸度、アlノ酸度の低い端麗タイプの清酒を
製造することが可能になった.本発明による製造方法は
、何4新たな設備やコストアップにつながる製造工程な
どを必要としない極めて簡便な方法である.本発明にお
いて突然変異株を取得する時に、自然誘発によっても人
工的な変異誘発によっても構わないが、好ましくは醸造
特性を損なわないため自然誘発による取得が望ましい.
本発明における突然変異株の選別法はD−アラニン耐性
というボジティプセレクションであるので、人工的な変
異誘発を行わなくても比較的容易に突然変異株を取得す
ることができる. 本発明においては、分離されるD−アラニン耐性突然変
異株のすべてが目的に合するものではないが、小仕込み
テストによる極めて簡単な手段で目的とする突然変異株
を選択できる. 以下に実施例を示す. 実施例1  (トアラニン耐性突然変異株の分離とその
性質〉 協会701号酵母をYM培地(酵母エキスOj%、麦芽
エキス0.3%、ポリペプトン0.5%、ブドウ糖1.
0%)で1日間培養した.この細胞をD−アラニン2(
If)sMおよびL−プロリン0.1%を含むYCB寒
天培地(Difco社製イースト・カーボン・ベース1
. 17%)G: 1 7 Ly  }当たり10’個
まき、30’C’7C’4〜6日間培養した.生育して
きたコロニーを単離し、再度YM培地で1日間培II後
、D−アラニン2oOmM.L−プロリン0.1%を含
むYCB液体培地で2日間培養し、親株より生育の速い
株200株を選択した. これらの突然変異株と親株である協会701号酵母の菌
学的性質を表−1に示す. 次に、分離した200株について、実醪に似せた一段酵
母仕込みを行い,その酒質がどのようなものになるかを
調べた. 分離した各D−アラニン耐性突然変異株をYM培表一l
 突然変異株の菌学的性質 地で1日間培養した.これらの菌体を無菌水で3回洗浄
したa . 3 X 10’cells/mlの濃度で
添加し、一段酵母仕込みによる小仕込みテストを行った
.使用した総米は100g.麹歩合20%、汲水歩合1
35%および品温経過は15℃一定とした.仕込み後1
4〜15日に上楕した.国税庁所定分析法にまり製或酒
の分析を行−)た結果の一部を表−2に示した.D−ア
ラニン耐性突然変異株の中には親株よりも寡酸性の株が
がなりの頻度で含まれていた.この表−2 製成酒の一般分析値 ネ;25倍希釈値 中には表−2に示したように、対照として仕込んだ協会
1001号酵母に匹敵する寡酸性を示し、かつアミノ酸
度も低い株も存在した.これらの突然変異株はQ [)
 2elO . Q [) 280の値およびカルバミ
ド含量も低く、純米酒製造に好適な淡麗な酒質であった
. その後突然変異株による醸造テストを数回繰り返した結
果、安定した寡酸性を示し、アミノ酸度、○D260お
よびQ[1280の値、カルバミド含量など清酒の品質
劣化につながる成分値の低い突然変異株としてDA−1
54株を選択した. なおこのD A−154株は工業技術院微生物工業技術
研究所に微工研菌寄第10715号として寄託されてい
る. 実施例2  (DA−154株による清酒醸造)次にD
A−154株と親株である協会701号酵母について総
米1 tonの仕込みを行い工業的規模で醸造特性を調
査した. 仕込み配合を表−3に示した. DA−154株は親株と同程度の発酵速度を示し留71
14日目に揃って上槽を行った.上槽後、製成酒の一般
分析を前記の方法で行い、有機酸組戒をベーリンガー・
マンハイム社製のF−キットにより分析した. 表−3 仕込み配合表 表−4 製或酒の一般分析値 製成酒の一般分析値および官能審査の結果を表−4に示
した. DA−154株による製成酒は親株より酸度が0.4、
アミノ酸度が0.2ほど低く、淡麗タイプの酒質であっ
た.また、カルバミド含量も親株の約172と低い値を
示した. また、6名のパネルにより官能審査を行った結果、5段
階評価(良105悪〉で親株よりも高い評価を得た. 有機酸組成の分析結果を表−5に示した,DA154株
は、有機酸生成量が少なく、特にビルビン酸、L−リン
ゴ酸含量が親株よりも低い特徴を有していた.この傾向
は醪全期間を通して見られることから、DA−154株
は何らかの原因でこれらの有機酸生成量が低下した突然
変異株と考えられる.表−5 製成酒の有機酸組威 《効 果〉 アミノ酸のD一型異性体であるD−アラニンに耐性をも
つ突然変異株を用いて清酒醸造を行うことにより、親株
よりも製戒酒の酸度、アミノ酸度が低い淡厘タイプの清
酒を遣ることができた.この方法は何ら新しい設備や工
程を必要とするものではなく、かつ純米酒製造に伴う高
度精白や低温発酵といったコストアップにつながる問題
をも解決しうる方法である. また現在、協会lO号以外に純米酒製造に適した淡夏タ
イプの醇母は少ないが、このような方法で分離できる突
然変異株を使用することにより、カルバミド含量がより
少なく、酵母臭の発生しにくい純米酒を遣ることができ
る.これらのことが純米酒の酒質改善および多様化につ
ながることは明らかである. また今回、D−アラニンに耐性をもつ突然変異株の中に
寡酸性を示す株が多く出現することを見い出したが、醇
母のD−アミノ酸耐性の機構3》は字間的にも興味をも
たれている分野でもあり、清酒酵母の窒素源代謝と有機
酸生成の関連を探る上でこの発見は興味深い知見である
と考えられる.文献 1)小橋恭−;衛生化字、l/ol. 35, pll
O−124, (1989)2)中里厚実ら:昭和63
年日本農芸化学会大会要旨集.p241. (1988
) 3〉J. Rytka: J. Bacteriol.
 , Vol. 121, p562−570. (1
975〉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)清酒酵母からD−アラニン耐性突然変異株を分離
    し、これを酒母または種菌として酸度、アミノ酸度の低
    い淡麗タイプの清酒を製造する清酒の製造方法
  2. (2)D−アラニン耐性突然変異株がDA−154株で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の製
    造方法
JP1151979A 1989-06-13 1989-06-13 清酒の製造方法 Pending JPH0315376A (ja)

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