JPH0314860A - オキシメチレンポリマ組成物 - Google Patents

オキシメチレンポリマ組成物

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JPH0314860A
JPH0314860A JP14831189A JP14831189A JPH0314860A JP H0314860 A JPH0314860 A JP H0314860A JP 14831189 A JP14831189 A JP 14831189A JP 14831189 A JP14831189 A JP 14831189A JP H0314860 A JPH0314860 A JP H0314860A
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茂 沖田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明は、溶融トルク安定性およびリサイクル性に優れ
、かつ金型への析出物がきわめて少ないポリオキシメチ
レンボリマm戒物に関するものである。
〈従来の技術〉 オキシメチレンポリマは、機械的強度と耐衝撃性のバラ
ンスの取れたエンジニアリング・プラスチックとして知
られ、電気・電子部品および機械・機構部品など広範な
分野において使用されている. しかしながら、オキシメチレンポリマは構造上熱安定性
に乏しく、連続戒形時にリサイクルを行うと重合度が低
下するため、次第に機械物性も低下してしまうという問
題点を有している。
さらに、リサイクルを行なうとホルムアルデヒドガスの
発生量が多くなり、これが金型表面で再び重合し、オリ
ゴマを生成するという問題点を有している。このオリゴ
マの生或はいわゆるモールドデポジットと呼ばれるもの
であり、これにより金型への析出物付着が生じると、成
形品の外観を損なったり、寸法がずれてしまうという不
具合が招かれるため、大きな問題となっていた. 上記のような欠点を改良する方法として従来より実にさ
まざまな安定剤処方が考案されて来た.たとえばオキシ
メチレンボリマに対してボリアミド及び炭素数12〜3
5の脂肪酸金属塩を添加配合してなる樹脂組底物が特公
昭62−4422号公報により提案されている。
しかしながら、上記特公昭62−4422号で提案され
ている樹脂組成物においては、ポリアξド12やポリア
ミド6 /66/610三元共重合体などのポリアミド
を安定剤として用いているが、これらのポリアミドでは
オキシメチレンボリマの熱安定化がいまだに不十分であ
り、リサイクル性や析出物によるモールドデポジット発
生を避け得ないという戒形上の問題を残していた。
そこで本発明者らは、上記問題点の解決を課題として鋭
意検討した結果、ある特定の四元共重合組或を有するポ
リアミド共重合体を、ヒンダードフェノ゛−ル系酸化防
止剤およびアルカリ土頻金属の水酸化物と共に添加配合
することにより、熱安定性がきわめて高く、戒形作業性
が良好なオキシメチレンボリマMi戒物が得られること
を見出し、本発明に到達した。
く課題を解決するための手段〉 すなわち本発明は、オキシメチレンホモボリマあるいは
コポリマに対し、 (1)  分子1 4 00以上のヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤、 (2)アルカリ土類金属の水酸化物および(3)ボリア
ごド6/66/610/12四元共重合体を添加配合し
てなるオキシメチレンポリマ組成物を提供するものであ
る。
本発明で使用されるオキシメチレンポリマとはオキシメ
チレン単独重合体および主としてオキシメチレン単位か
らなり、主鎖中に2〜8個の隣接する炭素原子を有する
オキシアルキレン単位を15重量%以下含有するオキシ
メチレン共重合体を意味する。
オキシメチレン単独重合体は、例えば実質的に無水のホ
ルムアルデヒドを有機アミンのような塩基性重合触媒を
含有する有機溶媒中に導入して重合した後、無水酢酸に
より末端をアセチル化することにより製造される。
また、オキシメチレン共重合体は、例えば実質的に無水
のトリオキサンおよびエチレンオキシドや1.3−ジオ
キソランのような共重合成分をシクロヘキサンのような
有機溶媒中に溶解あるいは懸濁した後、三フッ化ホウ素
・ジエチルエーテラートのようなルイス酸触媒を添加し
て重合し、不安定末端を分解除去することにより製造さ
れる。あるいは溶媒を全く使用せずに、セルフクリーニ
ング型撹拌機の中ヘトリオキサン、共重合成分及び触媒
を導入して塊状重合した後、さらに不安定末端を分解除
去することにより製造される。
次に、本発明で使用するヒンダードフェノール系酸化防
止剤(A)とは、分子量4 00以上のものであり、具
体例としては、トリエチレングリコールービス(3−(
3−t−ブチルー5−メチル−4−ヒドロキシフエニル
)プロピオネート〕、ペンタエリスリチルーテトラキス
〔3一(3.5−ジーt−ブチルー4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネートL2.2−チオージエチレンビス
(3−(3.5−ジーL−プチルー4ヒド口キシフェニ
ル)プロピオネート]、N,N′−へキサメチレンビス
(3.5−ジーt−ブチルー4−ヒドロキシーヒドロシ
ンナマイド)、1.3. 5 − 1−リメチル−2.
4.6−トリス(3. 5 −シ−t−7’チルー4−
ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,6−ヘキサンジオ
ールービス(3一(3,5−ジーt−ブチルー4−ヒド
ロキジフェニル)プロピオネート)、2.4−ビスー(
n−オクチルチオ)−6− (4−ヒドロキシ−3.5
一ジーt−プチルアニリノ) −1;3. 5 − ト
リアジン、オクタデシル−3−(3.5−ジーt−ブチ
ルー4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート、2.2
−チオビス(4−メチル−6−t−プチルフェノール)
、3.5−ジーt−ブチルー4一ヒドロキシベンジルフ
ォスフォネートージエチルエステル、1,3.5−トリ
ス(4−t−プチルー3−ヒドロキシ−2.6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌル酸、1 ,1.3− トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−プチルフェニ
ル)ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−t−プチルフエニル)ブタン、2.2′−メチ
レンービス(4−メチル−6−L一プチルフェノール)
、N,N′−ビス(3−’(3.5−ジーt−ブチルー
4−ヒドロキシフェニル)プロビオニル〕ヒドラジン、
2−t−7’チルー6−(3’−t−プチルー5−メチ
ル−2′−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフエニル
アクリレートおよび3.9−ビス[2− (3− (3
−.t−ブチルー4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル
)プロビオニルオキシ) −1. 1−ジメチルエチル
]−2.4,8.10−テトラオキサスピロ(5.5)
ウンデカンなどが挙げられる。中でもトリエチレングリ
コールービス(3−(3−t.−ブチルー5−メチル−
4−ヒドロキシフエニル)プロビオネート〕、1.6−
ヘキサンジオールービス(3−(3.5−t−ブチルー
4−ヒドロキシフェニル)プロビオネート〕、ペンタエ
リスリチルーテトラキス(3−(3.5−ジーt−ブチ
ル4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕、N,N
’−へキサメチレンビス(3.5−ジーt一ブチルー4
−ヒドロキシーヒドロシンナマミド)、2−t−ブチル
ー6−(3’−t−ブチルー5′ーメチル−2′−ヒド
ロキシベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートお
よび3.9−ビス[2− (3− (3−t−プチル〜
4−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)プロピオニルオ
キシ〕一1.1−ジメチルエチル] −2.4,8.1
0−テトラオキサスビロ(5,5)ウンデカンの使用が
好ましい。
なお、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A)の分子
量が400より小さい場合には、ブリード現象が著しく
、樹脂組成物の外観を損うばかりか、耐熱安定性が低下
し、使用に耐えなくなるため好ましくない。
また、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A)の添加
量はオキシメチレンボリマ100重量部に対して0.0
01〜5.0重量部、とくに0.01〜3.0重量部の
範囲が好ましい。添加量がo .001!i量部より少
ないと、オキシメチレンポリマの耐熱安定性が充分でな
く、また5重量部より多いとブリード現象が見られるた
め好ましくない。
また、本発明で使用するアルカリ土類金属の水酸化物(
B)としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム
、水酸化ストロンチウムおよび水酸化バリウムがあげら
れ、結晶水を持っていてもいなくてもかまわない。
これらアルカリ土頚金属水酸化物(B)の添加量はオキ
シメチレンボリマ100重量部に対して0.001〜5
.0重量部、とくに0.01〜3.0重量部の範囲が好
適であり、0.001重量部より少ないとオキシメチレ
ンポリマの耐熱安定性の向上効果が見られず、また5重
量部より多いと機械物性が低下するため好ましくない。
さらに、本発明で使用されるポリアミド6/66/61
0/12四元共重合体(C)とは、ジカルボン酸とジア
ミンとの塩およびω−アミノカルボン酸あるいはラクタ
ムの共重合によって得られる共重合体であって、ポリア
ミド6、ボリアミド66、ポリアミド610およびポリ
アミドl2の四威分から或る構戒単位を有するコボリア
ξドを意味する. このコボリアミドにおいては、各構或単位を種々の割合
で共重合せしめることが可能であり、本発明においては
上記四つの構戒単位が存在すれば、いかなる共重合組成
のコポリアミドであっても用いることができる。
また、ポリアミド6 /66/610/12四元共重合
体(C)のオキシメチレンボリマに対する添加量は、オ
キシメチレンポリマ100重量部に対して0.001〜
5.0重量部、とくに0.01〜3. 0重量部の範囲
が好適であり、0.001重量部より少ないと添加効果
が見られず、5.0重量部より多いとオキシメチレンボ
リマの剛性が低下するため好ましくない。
なお、上記ヒンダードフェノール系酸化防止剤(A)、
アルカリ土類金属の水酸化物(B)およびボリアミド6
 /66/610/12四元共重合体は、これらの三者
を組合せてオキシメチレンポリマに添加・配合すること
によってのみ、本発明の目的とする効果を得ることがで
き、いずれかの一考を欠いても本発明の目的を達戒する
ことができない。
また、本発明の樹脂組威物には、他の熱安定剤を添加・
配合することにより熱安定性がより一層向上する場合が
ある.そのような熱安定剤としては、ウレタン化合物、
ピリジン誘導体、ピロリドン誘導体、尿素誘導体、トリ
アジン誘導体、ヒドラジン誘導体およびアミジン化合物
などが挙げられ、具体的には、トルエンジイソシアネー
ト、ジフヱニルメタンジイソシアネートなどのジイソシ
アネートと1.4−ブタンジオールなどのグリコールお
よびポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ
ブチレンアジペート、ポリカプロラクトンなどの高分子
グリコールから誘導されるポリウレタン、メラミン、ペ
ンゾグアナミン、アセトグアナξン、N−ブチルメラξ
ン、N−フエニルメラミン、N,N’ジフエニルメラミ
ン、N,N’.N”− トリフェニルメラξン、N−メ
チロールメラミン、N,N′−ジメチロールメラミン、
N,N’,N’− トリメチロールメラミン、2,4−
ジアξノ−6−ペンジルオキシトリアジン、2,4−ジ
アξノ−6−ブトキシトリアジン、2.4−ジアミノ−
6ーシクロヘキシルトリアジン、メレム、メラムなどの
トリアジン誘導体、N−フヱニル尿素、N.N−ジフェ
ニル尿素、チオ尿素、N−フエニルチオ尿素、N, N
’−ジフエニルチオ尿素、ノナメチレンボリ尿素などの
尿素誘導体、フエニルヒドラジン、ジフエニルヒドラジ
ン、ベンズアルデヒドのヒドラゾン、ベンズアルデヒド
のセミカルバゾン、ベンズアルデヒドの1−メチル−1
−フェニルヒドラゾン、チオセミカルバゾン、4−(ジ
アルキルアミノ)ベンズアルデヒドのヒドラゾンなどの
ヒドラジン誘導体、ジシアンジアミド、グアンチジン、
グアニジン、アミノグアニジン、グアニン、グアナクリ
ン、グアノクロール、グアノキサン、グアノシン、アミ
ロリド、N−アξジノー3−アミノー6−クロロビラジ
ンカルボキシアミドなどのアミジン化合物、ポリ(2−
ビニルピリジン)、ポリ(2−メチル−5−ビニルピリ
ジン)、ポリ(2−エチル−5−ビニルピリジン)、2
−ビニルピリジン−2−メチル−5−ビニルピリジン共
重合体、2−ビニルビリジンースチレン共重合体などの
ピリジン誘導体などが挙げられるが、なかでもメラミン
、ペンゾグアナミン、アセトグアナミン、N−メチロー
ルメラミン、NIN′−ジメチロールメラミンおよびN
,N’,N’−トリメチロールメラ旦ン、ジシアンジア
ミドが好ましい。
上述したボリアミド以外の熱安定剤の添加量はオキシメ
チレンポリマ100重量部に対して0.001〜5. 
0重量部、とくに0.01〜3.0重量部の範囲が好適
であり、添加量がo.oot重量部より少ないと添加効
果が小さく、また5.0重量部より多いとブリード現象
の傾向が現れるため好ましくない。
また、本発明の組威物には、本発明の効果を損わない範
囲で炭酸カルシウム、硫酸バリウム、クレー、酸化チタ
ン、酸化ケイ素、マイカ粉末、タルクのような充てん材
、炭素繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、アラミド繊
維のような補強材、顔料、染料、カーボンプラックなど
の導電剤、可塑剤、核剤、離型剤、粘着付与剤、難燃剤
、滑剤および帯電防止剤などを任意に含有せしめること
ができる。
〈実施例〉 以下、実施例によって本発明を説明する。
なお、実施例および比較例中に示される成形品の機械物
性、ポリマ融点、結晶化温度、Ml(メルトインデック
ス)、溶融トルク低下速度およびリサイクル性について
は以下のようにして測定あるいは観察した。
組或物の威形:5オンスの射出能力を有する射出成形機
を用いて、シリンダ温度200”C、金型温度80゜C
および成形サイクル50秒に設定して、1/8インチ厚
×l/2インチ幅の引張試験片および1/2インチ厚×
l/2インチ幅のアイゾット衝撃試験片を戒形した。
機械物性二上記の戒形品を用い、ASTM 0 638
に従って引張特性を、またASTM D 256に記載
されているノッチを入れてアイゾット衝撃値を測定した
ボリマ融点(Tm)および結晶化温度(Tc)  :差
動走査熱量計を使用して、窒素雰囲気下、IO”C/分
の昇温速度で昇温し、ボリマ融点(Tm)を測定後、1
0’C/分で降温し、結晶化温度(Tc)を測定した。
溶融トルク安定性:東洋精機製ラボプラストミル100
ccミキサにペレット90gを供給し、一定温度、一定
回転数で溶融混練した。この時のトルク値の経時変化を
測定し、その傾きを溶融トルク低下速度と定義し、溶融
トルク安定性の尺度とした。
MI:八STM D 1238に従って、190゜C 
/2160gで測定した。
リサイクル性=2軸押出機を用いて250゜Cで5回押
出を繰り返した後、前述の戒形条件で連続戒形を行った
。その時の金型表面を目視で観察し、白っぽいくもりが
発生するまでの時間を測定した。
なお、実施例中、特に断わらない限り、添加量は重量部
を意味する。
バラホルムアルデヒドを熱分解して得たホルムアルデヒ
ドをO゜Cのトルエンを含有する連続式の2l反応容器
に導入した.重合開始剤として、トルエンに溶解したテ
トラ(n−ブチル)アンモニウムイオダイドとラウリン
酸の等モル混合物を供給した。全ての反応戒分は連続的
にポンプで供給し、重合体状の分散生戊物を滞留時間が
15分であるような速度で取出した。ホルムアルデヒド
は約8g/分の速度で反応器に通し、重合開始剤は、テ
トラ(n−ブチル)イオダイドの濃度が反応媒体1lあ
たり1.87■、ラウリン酸濃度が反応媒体1lあたり
0.99■であるような割合で供給した。反応媒体は6
5゜Cに保ち、良く攪拌した。反応媒体1j2あたり4
70g/hの割合で重合体が生成した。得られた重合体
を濾過して取出し、アセトン洗浄およびメタノール洗浄
して乾燥した。この粗重合体500g、無水酢酸400
0 gおよび酢酸ナトリウム1.6gの混合物を混合し
て139゜Cで1時間還流した。冷却後、重合体を濾過
し、アセトン洗浄および水洗した後乾燥した。このポリ
マ(A−1)の融点は179゜C、結晶化温度は150
″Cであった。
A−2  ポ1オキシメチレンコボ17のトリオキサン
9 00 g、エチレンオキシド8.8gを450gの
シクロヘキサンに?容解し、0.3gの三フッ化ホウ素
・ジエチルエーテラートを含有する60成のヘンゼンを
添加し、60゜Cで攪拌した。三フッ化ホウ素・ジエチ
ルエーテラートを添加後、約1分間で反応液は白濁し、
重合体が析出してきた。30分後、トリエチルアミンの
10%ベンゼン溶液10dを添加して重合反応を停止し
た後、析出している重合体を濾過して集め、アセトン洗
浄、次いで水洗した.さらに真空中で乾燥した。このポ
リマ(A − 2 )の融点は168℃、結晶化温度は
147゜Cであった。
A−3  ボ1オキシメチレンコボlマの制2枚のΣ型
攪拌翼を有する31二−ダにトリオキサン3QOOg,
L3−ジオキソラン90dおよび三フフ化ホウ素・ジエ
チルエーテラート0. 3gを含有するベンゼン151
dを加え、65゜C、40rpII+で攪拌した。約1
分後に反応が始まり、内温が上昇した。約100゜Cま
で上昇したがそのまま8分間攪拌した。反応混合物を粉
砕することにより、白色粉末状のボリマが得られた。こ
のボリマ(A−3)の融点は168゜C、結晶化温度は
147゜Cであった。
ポリアミド6 /66/610/12四元共重合体につ
いては表1に示す共重合M1rIiのものを使用した。
(本頁以下余白) 表1 ボリアミド6/66/610/12四元共重合の
組戒 実施例1〜3 参考例A−1〜A−3で製造したオキシメチレンポリマ
に対して、表2に示す割合で、トリエチレングリコール
ービス(3−(3−t−ブチルー5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロビオネート〕、水酸化カルシウム
およびボリアミド四元共重合体B−1を添加し、池貝鉄
工所製ベント付2軸45mn+φ押出機を用いて220
〜230″C / 10mm torrで溶融押出混練
した。
得られたm威物はストランドとして押出され、カックに
よってベレタイズされた。このペレットを熱風循環オー
ブン中、80’Cで5時間乾燥した後、Ml、溶融トル
ク低下速度を測定した.また戒形を行い、その機械物性
を測定した。さらにリサイクル性についても測定した。
その結果を表4にまとめた。
実施例4〜6 実施例1〜3の組威物に対してさらにメラミンを表2に
示した割合で添加し、実施例l〜3と同様にして組戒物
を得た。また実施例1〜3と同様の測定を行い、その結
果を表4にまとめた。
実施例7〜9 トリエチレングリコールービス(3−(3t−ブチルー
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
〕の代わりに3,9−ビス[2 − (3 − (3−
t−ブチルー4−ヒドロキシ−5−メチルフヱニル)プ
ロピオニルオキシ]一1,1−ジメチルエチル] − 
2 .4,8.10−テトラオキサスピロ(5.5)ウ
ンデカンを使用する以外は実施例1〜3と同様にして組
戒物を製造した。また実施例1〜3と同様の測定を行い
、その結果を表4にまとめた。
実施例10〜12 水酸化カルシウムの代わりに水酸化マグネシウムを使用
する以外は実施例1〜3と同様にして組戒物を製造した
。また実施例1〜3と同様の測定を行い、その結果を表
4にまとめた。
実施例13〜15 結晶水を有するアルカリ土類金属の水酸化物として水酸
化ストロンチウム・8水塩を使用する以外は実施例1〜
3と同様にして組或物を製造した。また、実施例1〜3
と同様の測定を行い、その結果を表4にまとめた. 実施例16. 17 ポリ.アミド四元共重合体B−1の代わりにB−2,B
−3を使用する以外は実施例3と同様にして組或物を製
造した。また実施例3と同様の測定を行い、その結果を
表4にまとめた。
比較例1〜3 トリエチレングリコールービス(3−(3−t−ブチル
ー5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕を使用しないこと以外は実施例1〜3と同様にして
、表3に示した配合比の組威物を製造した。また実施例
1〜3と同様の測定を行い、その結果を表5にまとめた
比較例4〜6 水酸化カルシウムを使用しないこと以外は実施例1〜3
と同様にして表3に示した配合比の&II威物を製造し
た。また実施例1〜3と同様の測定を行い、その結果を
表5にまとめた。
比較例7〜9 ポリアミド四元共重合体を使用しないこと以外は実施例
1〜3と同様にして表3に示した配合比の組或物を製造
した.また実施例1〜3と同様の測定を行い、その結果
を表5にまとめた。
比較例10〜12 水酸化カルシウムの代わりに水酸化カリウムを使用する
こと以外は実施例1〜3と同様にして表3に示した配合
比のMi戒物を製造した。また実施例l〜3と同様の測
定を行い、その結果を表5にまとめた。
比較例13〜l5 ポリアミド四元共重合体の代わりにボリアごド三元共重
合体を使用すること以外は実施例1〜3と同様にして表
3に示した配合比の組成物を製造した。また実施例1〜
3と同様の測定を行い、その結果を表5にまとめた。
比較例16〜18 ボリアミド四元共重合体の代わりにポリアミド66を使
用すること以外は実施例1〜3と同様にして表3に示し
た配合比のlift戒物を製造した.また実施例1〜3
と同様の測定を行い、その結果を表5にまとめた。
比較例l9〜2l ボリアミド四元共重合体の代わりにポリアミド12を使
用すること以外は実施例l〜3と同様にして表3に示し
た配合比の組底物を製造した.また実施例1〜3と同様
の測定を行い、その結果を表5にまとめた。
表2〜表5の結果からは次の事項が明らかである。
■ 本発明の組戒物は機械物性、溶融トルク安定性およ
びリサイクル性にすぐれ、かなり激しい熱履歴を受けた
後でもモールドデポジットも発生しにくい(実施例1〜
3)。
■ さらに他の熱安定剤(メラミン)を添加した場合(
実施例4〜6)、ヒンダードフェノール系酸化防止剤の
種類を変えた場合(実施例7〜9)、アルカリ土類金属
の水酸化物のf!ilを変えた場合(実施例10〜12
)、アルカリ土類金属の水酸化物が結晶水を持つもので
ある場合(実施例13〜15)およびボリアミド四元共
重合体の種類を変えた場合(実施例16〜17)におい
ても、実施例1〜3と同等またはそれ以上のすぐれた特
性が発揮される。
これに対し、 ■ ヒンダードフェノール系酸化防止剤を添加しない場
合には、溶融トルク安定性および機械物性が低下するば
かりか、戒形時のホルムアルデヒド臭が強くなり、連続
戒形も困難となる(比較例1〜3)。
■ アルカリ土類金属の水酸化物を添加しない場合にも
、上記■と同様の傾向となり、さらにはリサイクル性も
低下する(比較例4〜6)。
■ アルカリ土類金属の水酸化物の代りに、アルカリ金
属の水酸化物を用いる場合にも、上記■と同様の傾向と
なる(比較例10〜12)。
■ ポリアミド四元共重合体を添加しない場合には、機
械物性が若干低下するばかりか、溶融トルク安定性およ
びリサイクル性が劣る(比較例7〜9)。
■ ボリアミド四元共重合体の代りに、ボリアミド三元
共重合体、ポリアミド66またはポリアミド12を用い
る場合には、溶融トルク安定性およびリサイクル性が劣
る(比較例13〜21)。
く発明の効果〉 本発明のオキシメチレンボリマ組成物は機械的性質、溶
融トルク安定性およびリサイクル性に優れるため、電気
・電子部品や機械・機構部品など広範な用途に使用する
ことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 オキシメチレンホモポリマあるいはコポリマに対し、 (A)分子量400以上のヒンダードフェノール系酸化
    防止剤、 (B)アルカリ土類金属の水酸化物および (C)ポリアミド6/66/610/12四元共重合体
    を添加配合してなるオキシメチレンポリマ組成物。
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