JP2003003041A - ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品

Info

Publication number
JP2003003041A
JP2003003041A JP2001192235A JP2001192235A JP2003003041A JP 2003003041 A JP2003003041 A JP 2003003041A JP 2001192235 A JP2001192235 A JP 2001192235A JP 2001192235 A JP2001192235 A JP 2001192235A JP 2003003041 A JP2003003041 A JP 2003003041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
polyacetal resin
polyacetal
resin composition
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001192235A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Nagai
雅之 永井
Takao Kondo
隆夫 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Original Assignee
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Engineering Plastics Corp filed Critical Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Priority to JP2001192235A priority Critical patent/JP2003003041A/ja
Publication of JP2003003041A publication Critical patent/JP2003003041A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出し成形性、すなわちボイド低減効果に優
れるポリアセタール樹脂組成物、および切削加工性素材
として好適な押出し成形品を提供する。 【解決手段】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
と、(B)熱可塑性樹脂0.01〜10重量部とを含
み、前記(B)熱可塑性樹脂は、前記(A)ポリアセタ
ール樹脂の結晶化温度において溶融状態にあることを特
徴とするポリアセタール樹脂組成物である。また、前記
ポリアセタール樹脂組成物を押出し成形してなる押出し
成形品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出し成形性に優
れるポリアセタール樹脂組成物および該組成物を押出し
成形した成形品の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は、機械物性のバラ
ンスに優れたエンジニアリングプラスチックであり、一
般的に、いわゆる丸棒や板等の切削加工用素材に多く用
いられている。しかし、ポリアセタールは結晶性が高い
ので、固化時の収縮が大きいため、一旦溶融させてから
成形する場合には、ボイド(以下、巣、ミクロボイド、
白化の総称とする)不良が生じやすいという欠点があ
る。例えば、丸棒の中でも口径が大きいものは、冷却し
たダイ内で固化させる、いわゆる固化押出し法によって
成形されるのが一般的であり、かかる場合には中心部に
ボイド不良が生じ易い。このボイドは成形条件によっ
て、ある程度解決し得るものであるが、近年材料改良に
よるボイド解消に対するニーズが高まってきた。
【0003】特許第2606542号公報および特開平
7−207117号公報には、ポリアセタール樹脂にポ
リオレフィンまたはオレフィンとビニル化合物のコポリ
マーを配合することにより、成形時に発生するボイドを
低減し得ることが開示されている。しかしながら、この
方法によると、ポリアセタール樹脂本来の特長である機
械物性を低下させてしまい、特に強度の低下を招いてし
まうという欠点がある。また、ポリアセタール樹脂にソ
フトセグメントが−125〜0℃の範囲にあるエラスト
マーを添加して低ボイド化を行う方法が、特開平7−2
92216号公報に開示されているが、本発明者らが追
試した結果、ボイド低減効果は発現されないことがわか
った。これに加えて、エラストマーを添加することによ
り、基体樹脂が本来有する性能が損なわれる、特に、熱
安定性および耐候性等が著しく損なわれるという欠点が
ある。さらに、特開平9−67503号公報には、ポリ
アセタール樹脂にポリ1,3−ジオキソランを添加する
方法が開示されているが、顕著なボイド低減効果を発現
させるためには、ポリ1,3−ジオキソランを多量に加
える必要があり、これにより樹脂組成物としての機械物
性や熱安定性の低下を招いてしまうという重大な欠点が
ある。
【0004】一方、ポリアミド樹脂をポリアセタール樹
脂に安定剤として添加することは公知技術(例えば特公
昭34−5440)であり、上市されているポリアセタ
ール樹脂組成物にも一般的に使用されているものもあ
る。しかし、あくまでもポリアセタールの分解抑制を目
的としたものであり、押出し成形性を向上させることを
目的とするものではない。また、ポリエステル樹脂をポ
リアセタール樹脂に添加することも公知技術であり、例
えば特開平5−43772号公報で、生分解性の付与を
目的として脂肪族ポリエステル樹脂を添加した例が挙げ
られる。しかし、これらについても生分解性の付与を目
的としたものであり、押出し成形性を向上させることを
目的とするものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記諸問題に
鑑みなされたものであって、押出し成形性、すなわちボ
イド低減効果に優れるポリアセタール樹脂組成物を提供
することを課題とする。また、本発明は、切削加工性素
材として好適であるとともに、生産性が良好な押出し成
形品を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ポリアセ
タール樹脂組成物について鋭意検討した結果、ポリアセ
タール樹脂に特定の熱可塑性樹脂を特定の組成で含有さ
せることにより、ポリアセタール樹脂が本来有する特性
を損なうことなく、成形性を著しく改善し得ることを見
出し、本発明を完成するに至った。即ち、前記課題を解
決するため、本発明のポリアセタール樹脂組成物は、
(A)ポリアセタール樹脂100重量部と、前記(A)
ポリアセタール樹脂の結晶化温度において溶融状態にあ
る(B)熱可塑性樹脂0.01〜10重量部とを含有す
ることを特徴とする。
【0007】本発明において、前記(B)熱可塑性樹脂
は結晶性樹脂であっても非晶性樹脂であってもよい。前
記(B)熱可塑性樹脂が結晶性樹脂である場合、前記
(B)熱可塑性樹脂の結晶化温度(Tc)は前記(A)
ポリアセタール樹脂のTcよりも低いのが好ましい。前
記結晶性樹脂としては、ポリアミド樹脂およびポリエス
テル樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂が好ま
しい。また、前記非晶性樹脂としては、アクリル系樹
脂、スチレン系樹脂および非晶性ポリエステル樹脂から
選ばれる少なくとも1種以上の非晶性樹脂が好ましい。
【0008】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、メ
ルトインデックスが1〜15(g/10分)であるのが
好ましい。
【0009】また、本発明のポリアセ−タール樹脂組成
物は、(A)ポリアセタール樹脂および(B)熱可塑性
樹脂の総和100重量部に対して、下記(C)、(D)
および(E)の少なくとも1種を含有するのが好まし
い。 (C)立体障害性フェノールの0.01〜5重量部 (D)アミン置換トリアジン化合物の0.01〜7重量
部 (E)アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化
物、無機酸塩またはアルコキシドの0.001〜5重量
【0010】また、前記課題を解決するため、本発明の
押出し成形品は、本発明のポリアセタール樹脂組成物を
押出し成形してなることを特徴とする。本発明の押出し
成形品は、切削加工用途に用いるのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のポリアセタール樹脂組成物は、(A)ポ
リアセタール樹脂および(B)熱可塑性樹脂を含有す
る。本発明に使用可能な(A)ポリアセタール樹脂につ
いては、特に制限はなく、市販されているポリアセター
ル(ポリオキシメチレン)、およびポリアセタールコポ
リマー等、種々のポリアセタール樹脂を用いることがで
きる。例えば、前記ポリアセタール樹脂として、ホルム
アルデヒド、その3量体(トリオキサン)またはその4
量体(テトラオキサン)を原料として製造される実質的
にオキシメチレン単位の繰り返し構造からなるオキシメ
チレンホモポリマーを用いることができる。また、前記
ポリアセタール樹脂として、ホルムアルデヒド、その3
量体(トリオキサン)またはその4量体(テトラオキサ
ン)と、エチレンオキサイド、エピクロルヒドリン、
1,3−ジオキソラン、1,3,5−トリオキセパン、
グリコ−ルのホルマール、ジグリコールのホルマールお
よびジグリコールのホルマール等の炭素数2〜8の環状
エーテルから選ばれる1種以上のモノマーとを共重合さ
せることによって製造されるポリアセタールコポリマー
を用いることもできる。このとき、コモノマー成分であ
るオキシアルキレン単位構造は、0.10〜20重量%
であるのが好ましい。また、オキシメチレンホモポリマ
ーもしくはオキシメチレンコポリマーを主構造とし、オ
キシメチレン単位構造以外のブロック構造もしくは末端
構造を有するオキシメチレンブロックコポリマー;オキ
シメチレングラフトポリマー;架橋構造を有する公知の
オキシメチレン架橋ポリマー;等を広く用いることがで
きる。
【0012】本発明に使用可能な(B)熱可塑性樹脂
は、組み合わせて用いられる(A)ポリアセタール樹脂
の結晶化温度において溶融状態にあることを条件とし
て、種々のものを用いることができる。ここで、本明細
書において、「溶融状態」とは、(B)熱可塑性樹脂が
結晶性樹脂である場合は、該熱可塑性樹脂が融点以上の
温度で融解している状態のことを意味し、即ち、(B)
熱可塑性樹脂の融点はポリアセタール樹脂のTcよりも
低いことを意味する。一方、(B)熱可塑性樹脂が非晶
性樹脂である場合は、「溶融状態」とは(B)熱可塑性
樹脂が、(ガラス転移温度+20)℃以上の温度で軟化
している状態のことを意味し、即ち、(B)熱可塑性樹
脂のガラス転移温度が併用するポリアセタール樹脂のT
cよりも20℃以上低いことを意味する。(B)熱可塑
性樹脂が(A)ポリアセタール樹脂の結晶化温度におい
て溶融状態にないと、ポリアセタール樹脂が固化する前
に(B)熱可塑性樹脂が固化してしまうために、ボイド
低減効果が発現されない場合がある。また、熱可塑性樹
脂の結晶化温度(Tc)がポリアセタール樹脂のTcと
等しい場合、および、(B)熱可塑性樹脂の(ガラス転
移温度+20)℃がポリアセタール樹脂のTcと等しい
場合は、押出し成形時の冷却速度によっては、ポリアセ
タール樹脂の固化とほぼ同時に熱可塑性樹脂の固化が起
こることがあり、かかる場合には、ボイド低減効果が十
分ではない可能性がある。(B)熱可塑性樹脂が結晶性
樹脂の場合は、(B)熱可塑性樹脂の結晶化温度は、併
用されるポリアセタール樹脂のTcよりも低いのが好ま
しい。
【0013】本発明において、(B)熱可塑性樹脂のう
ち結晶性樹脂としては、ポリアミド樹脂およびポリエス
テル樹脂などが挙げられ、また、非晶性樹脂としては、
アクリル系樹脂、スチレン系樹脂および非晶性ポリエス
テル樹脂などが挙げられるが、これらに限定されるもの
ではない。また、前述の性質を有する(B)熱可塑性樹
脂を2種類以上混合してポリアセタール樹脂に配合して
もよい。
【0014】本発明において、(B)熱可塑性樹脂とし
て用いられる結晶性ポリアミド樹脂は、併用される
(A)ポリアセタール樹脂との関係で前述の性質を満た
すことを条件として、種々の構造のものを使用すること
ができ、脂肪族ポリアミド、脂環族ポリアミド、芳香族
ポリアミドのいずれも使用することができる。かかるポ
リアミド樹脂のモノマーとしては、炭素数6〜12の直
鎖ωーアミノ酸およびそのラクタム;カルボン酸とし
て、アジピン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、
ヘプタデカンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル
酸もしくはそのジメチルエステル;該カルボン酸と組み
合わせられるアミン類として、ヘキサメチレンジアミン
などが挙げられる。共重合比率、共重合形態(ランダム
コポリマー、ブロックコポリマー、架橋ポリマー)につ
いても特に限定されるものではなく、また、その重合度
に関しても特に限定されるものではない。中でも、ナイ
ロン6/12、ナイロン6/66/610等が好適に使
用できる。
【0015】本発明において、(B)熱可塑性樹脂とし
て用いられる結晶性ポリエステル樹脂としては、明確な
融点を有する半結晶性のポリエステル樹脂が挙げられ
る。併用される(A)ポリアセタール樹脂との関係で前
述の性質を満たすことを条件として、種々の構造のもの
を使用することができる。かかるポリエステル樹脂は、
酸成分とグリコール成分と、所望によりその他の共重合
成分とを公知の方法により重縮合することによって得ら
れる。酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸等を;グリコール成分としてエチレングリ
コール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオぺンチルグリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ポリオキシ
アルキレングリコール等:を用いたポリエステル樹脂が
挙げられる。また、ε−カプロラクトン等のラクトン類
を開環重合して得られる脂肪族ポリエステルが挙げられ
る。共重合比率、共重合形態(ランダムコポリマー、ブ
ロックコポリマー、架橋ポリマー)についても特に限定
されるものでなく、また、その重合度に関しても特に限
定されるものではない。中でも、酸成分としてテレフタ
ル酸とセバシン酸、グリコール成分として1,4−ブタ
ンジオールを用いた共重合ポリエステル樹脂やポリカプ
ロラクトン樹脂が好適に使用できる。
【0016】本発明において、(B)熱可塑性樹脂とし
て用いられる非晶性のアクリル系樹脂は、併用される
(A)ポリアセタール樹脂との関係で前述の性質を満た
すことを条件として、種々の構造のものを使用すること
ができる。かかるアクリル系樹脂は、メタクリル酸アル
キルエステル、アクリル酸アルキルエステルおよびアク
リロニトリルから選ばれる少なくとも1種のモノマーか
ら形成される重合体または共重合体である。モノマーと
して用いるメタアクリル酸アルキルエステルとしては、
例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メ
タクリル酸プロピルおよびメタクリル酸n−ブチル等を
挙げることができ、これらの中でもメタクリル酸メチル
が好ましい。モノマーとして用いるアクリル酸アルキル
エステルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチ
ルおよびアクリル酸n−オクチル等を挙げることができ
る。共重合比率、共重合形態(ランダムコポリマー、ブ
ロックコポリマー、架橋ポリマー)についても特に限定
されるものでなく、また、その重合度に関しても特に限
定されるものではない。中でも、ポリメタクリル酸メチ
ル樹脂が好適に使用できる。
【0017】本発明において、(B)熱可塑性樹脂とし
て用いられる非晶性のスチレン系樹脂は、併用される
(A)ポリアセタール樹脂との関係で前述の性質を満た
すことを条件として、種々の構造のものを使用すること
ができる。かかるスチレン系樹脂としては、スチレン、
α―メチルスチレン、ビニルトルエン、p−tert−
ブチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン等の芳香族ビ
ニル化合物およびその誘導体の単独重合体;芳香族ビニ
ル化合物およびその誘導体の二種類以上からなるランダ
ム、ブロックまたはグラフト共重合体;芳香族ビニル化
合物およびその誘導体の一種以上と、アクリル酸、メタ
クリル酸等のα,β−不飽和酸またはそのエステル等の
誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニトリルおよび
これらの誘導体、酢酸ビニルなどのビニルエステル、ビ
ニルメチルエーテル等のビニルエーテル、これらのビニ
ル系化合物の誘導体等のコモノマー成分のうちの一種以
上とを含んでなるランダム、ブロックまたはグラフト共
重合体;が挙げられる。その重合度、共重合組成比等は
特に限定されない。中でも、ポリスチレン樹脂、アクリ
ロニトリル・スチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチル
・スチレン共重合樹脂が好適に使用できる。
【0018】本発明において、(B)熱可塑性樹脂とし
て用いられる非晶性のポリエステル樹脂は、明確な融点
を示さない、即ち非晶質のポリエステルである。併用さ
れる(A)ポリアセタール樹脂との関係で前述の性質を
満たすことを条件として、種々の構造のものを使用する
ことができる。かかる非晶性ポリエステルとしては、2
種以上の芳香族ジカルボン酸と1種以上のグリコールを
縮重合して得られる(共)重合体が挙げられる。前記芳
香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、フタル酸、2,6ーナフタレンジカルボン酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、
フェニルインデンジカルボン酸等が例示される。前記グ
リコールとしては、エチレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
グリコール、トリシクロデカンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール等が例示される。共重合比
率、共重合形態(ランダムコポリマー、ブロックコポリ
マー、架橋ポリマー)についても特に限定されるもので
なく、また、その重合度に関しても特に限定されるもの
ではない。中でも、酸成分としてテレフタル酸とイソフ
タル酸、グリコール成分としてエチレングリコールを用
いた非晶性ポリエステル樹脂が好適に使用できる。
【0019】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、
(A)ポリアセタール樹脂100重量部に対して、
(B)熱可塑性樹脂組成物を0.01〜10重量部含有
する。(B)熱可塑性樹脂の添加量が、0.01重量部
未満であると、押出し成形時のボイド低減効果を充分に
発現できない。一方、(B)熱可塑性樹脂の添加量が1
0重量部を超えると、熱安定性の低下を起こしてしまう
ことにより、ポリアセタール樹脂が本来有する、優れた
機械加工性が損なわれる場合があるとともに、変色など
の問題が生じる。(B)熱可塑性樹脂の添加量は0.0
5〜5重量部であるのが好ましく、0.1〜3重量部で
あるのがより好ましい。
【0020】本発明のポリアセタール樹脂組成物のメル
トインデックスは、1〜15(g/10分)であるのが
好ましく、1.5〜10(g/10分)であるのがより
好ましい。ポリアセタール樹脂組成物のメルトインデッ
クスが小さ過ぎると、押出し成形する際の押出し機の負
荷が大きくなる傾向がある。一方、メルトインデックス
が大き過ぎると、成形時の背圧により押出し機内におけ
るバックフローが発生しやすくなり、成形性が低下する
傾向がある。ポリアセタール樹脂組成物のメルトインデ
ックスが前記範囲であると、かかる問題が生じず、より
安定的に押出し成形ができるので好ましい。
【0021】本発明のポリアセタール樹脂組成物の好ま
しい態様は、(A)ポリアセタール樹脂および(B)熱
可塑性樹脂の総和100重量部に対して、以下の(C)
〜(E)の少なくとも1種を含有する組成物である。 (C)立体障害性フェノールの0.01〜5重量部(好
ましくは0.05〜3重量部) (D)アミン置換トリアジン化合物の0.01〜7重量
部(好ましくは0.01〜5重量部) (E)アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化
物、無機酸塩またはアルコキシドの0.001〜5重量
部(好ましくは0.005〜5重量部)
【0022】本発明に用いられる(C)立体障害性フェ
ノールとは、基本的には、下記一般式(1)で表される
構造を少なくとも一以上有する化合物をいう。
【0023】
【化1】
【0024】前記一般式(1)中、R1およびR2は、各
々独立して置換もしくは無置換のアルキル基を表す。式
中、ヒドロキシ基に対してメタ位およびパラ位が置換さ
れていてもよく、例えば、前記一般式(1)で表される
構造を含む置換基で置換されていてもよい。また、R1
およびR2が、前記一般式(1)で表される構造を含む
置換基で置換されていてもよい。
【0025】立体障害性フェノールの具体例としては、
2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス(2,6−
ジ−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキソベンジル)ベンゼン、3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジルジメチルアミン、ステアリ
ル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
ホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジルホスホネート、2,6,7−トリ
オキサ−1−ホスファ−ビシクロ〔2,2,2〕−オク
ト−4−イル−メチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシヒドロシンナメート、3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル−3,5−ジステアリル−
チオトリアジルアミン、2(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
メチルフェノール、2,4−ビス−(n−オクチルチ
オ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル
アニリノ)−1,3,5−トリアジン、N,N’−ヘキ
サメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−ヒドロシンナマミド)、オクタデシル−3−
(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕、ペンタエリスリチル−テトラキス
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−
ビス〔3−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕、トリエチレングリコール−ビス
〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕トリエチレングリコール−
ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート〕、2,2’−チオジエチル
−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕等をあげることができる
が、これらのなかで、特に好ましいものは、下記一般式
(2)で表される構造を少なくとも一以上有する化合物
である。
【0026】
【化2】
【0027】すなわち、これらの好ましい具体例として
は、前記の中で、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマ
ミド)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,6−ヘキ
サンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ペンタエ
リスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、トリエ
チレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、
2,2’−チオジエチル−ビス〔3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕
が、これに該当する。
【0028】また、これらの中でより好ましいものは、
1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5
−ジ−t−ブチル−−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート〕、トリエチレングリコール−ビス〔3−(3
−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕トリエチレングリコール−ビス〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート〕、2,2’−チオジエチル−ビス〔3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕である。
【0029】本発明において、(D)アミン置換トリア
ジン化合物とは、基本的には、下記一般式(3)で表さ
れる構造を有するアミン置換トリアジン類、または該ア
ミン置換トリアジン類とホルムアルデヒドとの初期重縮
合物である。
【0030】
【化3】
【0031】なお、式中、R3、R4およびR5は各々、
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基、水添アリール基、アミノ基または
置換アミノ基を表すが、少なくとも一つは、アミノ基ま
たは置換アミノ基を表す。
【0032】アミン置換トリアジン化合物、または該ア
ミン置換トリアジン化合物とホルムアルデヒドとの初期
重縮合物の具体例としては、グアナミン、メラミン、N
−ブチルメラミン、N−フェニルメラミン、N,N−ジ
フェニルメラミン、N,N−ジアリルメラミン、N,
N’,N”−トリフェニルメラミン、N,N’,N”−
トリメチロールメラミン、ベンゾグアナミン、2,4−
ジアミノ−6−メチル−sym−トリアジン、2,4−
ジアミノ−6−ブチル−sym−トリアジン、2,4−
ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym−トリアジン、
2,4−ジアミノ−6−ブトキシ−sym−トリアジ
ン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシル−sym−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−クロロ−sym−
トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メルカプト−sy
m−トリアジン、アメリン(N,N,N’,N’−テト
ラシアノエチルベンゾグアナミン)、または、それらと
ホルムアルデヒドとの初期重縮合物等があげられる。中
でも、メラミン、メチロールメラミン、ベンゾグアナミ
ン、水溶性メラミン−ホルムアルデヒド樹脂が特に好ま
しい。
【0033】本発明において、(E)金属含有化合物は
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物、無
機塩またはアルコキシドから選ばれる。前記無機酸塩と
しては、炭酸塩、燐酸塩、ケイ酸塩、ほう酸塩などが挙
げられる。前記アルコキシドとしては、メトキシド、エ
トキシドなどが挙げられる。(E)金属含有化合物とし
ては、アルカリ土類金属の水酸化物、無機酸塩またはア
ルコキシドが好ましく、特に、水酸化カルシウム、水酸
化マグネシウム、水酸化カリウム、炭酸カルシウム、お
よび炭酸マグネシウムがより好ましい。
【0034】本発明に用いられるポリアセタール樹脂組
成物には、本来の目的を損なわない範囲内で公知の添加
剤および/または充填剤を添加することができる。前記
添加剤としては、例えば潤滑剤、帯電防止剤、紫外線吸
収剤、光安定剤等が挙げられる。また、前記充填剤とし
てはガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、タル
ク、マイカ、炭酸カルシウム、チタン酸カリウムウイス
カー等が挙げられる。さらに、顔料、染料を加えて所望
の色目に仕上げることも可能である。
【0035】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、
(A)ポリアセタール樹脂、(B)熱可塑性樹脂、およ
び所望によりその他の成分を混合および混練することに
よって調製することができる。混合および混練の方法に
ついては、特に制限はなく、公知の混合および混練装置
を用いることができる。混練は、(A)ポリアセタール
樹脂および(B)熱可塑性樹脂が溶融する温度以上で行
い、具体的には、(A)ポリアセタール樹脂の融解温度
以上(一般的には、180℃以上)で行うのが好まし
い。
【0036】具体的には、(A)ポリアセタール樹脂に
対し、(B)熱可塑性樹脂、および必要に応じて、
(C)立体障害性フェノールと(D)アミン置換トリア
ジン化合物、(E)金属含有化合物の少なくとも一種を
同時に添加した後、タンブラー型ブレンダー等によって
混合し、得られた混合物を1軸または2軸押出し機にて
180℃(さらに、用いた(B)熱可塑性樹脂の融解温
度が180℃以上の場合は、(B)熱可塑性樹脂が融解
する温度以上に樹脂温度を上げて混練する)で溶融混練
して、ペレタイズすることにより所望のポリアセタール
樹脂組成物を得ることができる。また、予め(A)成分
と(C)、(D)および(E)成分を同方法で溶融混練
したポリアセタール樹脂組成物に対して、後から(B)
成分を添加し、同方法で溶融混練することにより所望の
ポリアセタール樹脂組成物を得ることもできる。
【0037】本発明のポリアセタール樹脂組成物を押出
し成形することによって、棒状および板状等の種々の形
状の成形品を作製することができる。ここで、本明細書
においては、「成形品」とは、最終成形品のみをいうの
ではなく、さらに切削加工等の加工を施されて部品の作
製等に用いられる素材等も含む。本発明のポリアセター
ル樹脂組成物は、成形性、特に押出し成形性に優れてい
るので、本発明のポリアセタール樹脂組成物を用いて押
出し成形を行うと、成形品内部に発生する物性上および
外観上好ましくないボイド(巣、ミクロボイド、白化)
を著しく低減することができる。従って、本発明のポリ
アセタール樹脂組成物から成形した丸棒や板は、その
後、切削加工を経て作製された歯車や容器等の成形品の
物性的信頼性が極めて高い。また、ボイド低減により成
形時の吐出速度を上げることができ、生産性の向上が可
能である。さらに、ボイド低減により低圧力での成形が
可能となり、それに伴い押出し成形品の残留応力の低減
もできる。
【0038】さらに、本発明のポリアセタール組成物
は、固化押出成形に限らず、異形押出、モノフィラメン
トやシート押出等の溶融押出成形、射出成形や、ブロー
成形にも用いることができ、かかる押出し成形に供した
場合にも、成形性の向上が期待できる。特に、厚肉の成
形品の内部に発生する真空ボイドの低減や、溶融押出成
形時の外観や寸法安定性向上などの効果がある。
【0039】本発明のポリアセタール樹脂組成物を用い
た押出し成形品は、切削加工等を施されることにより、
種々の分野の工業部品、特に信頼性が要求される、高品
位な電気、電子部品、自動車部品等に利用できる。
【0040】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、割合、操
作等は、本発明の精神から逸脱しない限り適宜変更する
ことができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す
具体例に制限されるものではない。 [実施例1〜8] (A)ポリアセタール樹脂 100重量部に対し、下記
表1に示した(B)〜(E)を含む種々の材料を、同表
に示した量に秤量し、タンブラー型ブレンダーによって
混合した。下記表1中の材料は、以下の通りである。 POM−C : コモノマーとして1,3−ジオキソラ
ンを用いたアセタールコポリマーで、メルトインデック
スが2.5g/10分のポリアセタール樹脂 POM−H : アセタールのホモポリマーで、メルト
インデックスが2.0g/10分のポリアセタール樹脂 共重合ポリアミド6/12 : エムス・ジャパン
(株)製品、商品名グリロンCF6S ポリアミド6 : 三菱エンジニアリングプラスチック
ス(株)製品、商品名ノバミッド1020J ポリアミド12 : エムス・ジャパン(株)製品、商
品名グリルアミドL20G ポリブチレンテレフタレート : 三菱エンジニアリン
グプラスチックス(株)製品、商品名ノバデュラン50
10 ポリカプロラクトン : ユニオン・カーバイド(株)
製品、商品名TONEポリマーP−767 共重合ポリエステル : 東洋紡績(株)製品、商品名
バイロンGM−990 非晶性ポリエステル : 東洋紡績(株)製品、商品名
バイロン220 ポリメチルメタクリレート : 三菱レーヨン(株)製
品、商品名アクリペットMF 立体障害フェノール : トリエチレングリコール−ビ
ス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕(チバ・ガイギー社製
立体障害性フェノール、商品名イルガノックス24
5)
【0041】また、表中、結晶化温度(Tc)の評価
は、熱流束型DSC(セイコー電子製DSC−200)
を用いて窒素ガス気流下で、以下の要領で測定した。 (1)サンプルを約10mg入れたパンを試料台にの
せ、温度を50℃に設定し、(2)50℃から220℃
まで、10℃/分の一定速度にて昇温し、(3)220
℃で2分間保持した後、(4)5℃/分の一定速度にて
降温した時の、結晶による発熱ピークのピークトップを
Tcとした。
【0042】また、非晶性樹脂については、表中ガラス
転移温度(Tg)を示した。ガラス転移温度(Tg)
は、ASTM−D3418に準じて測定した。
【0043】また、下記表2中に、樹脂組成物のメルト
インデックス(MI)を、ASTM−D1238に準じ
て、温度190℃、荷重2.16kgにて測定した値も
示した。
【0044】
【表1】
【0045】次に、得られた混合物を30mmφ2軸押
出し機(池貝製PCM−30)にて溶融混練してペレッ
ト化し、所望のポリアセタール樹脂組成物を得た。得ら
れたペレットを原料として、ノーベント式単軸押出し機
のヘッドに冷却ダイを設置した固化押出し成形機によ
り、70mmφ丸棒成形品を得た。なお丸棒押し出し成
形は、下記の条件にて行った。 シリンダー温度:180〜195℃ ダイス温度:195℃ ダイ冷却温度:30℃ 樹脂圧力:8〜9kg/cm2 得られた丸棒成形品を輪切りにし、その断面に赤色の金
属欠陥探査用ミクロチェック浸透液を塗布した後、n−
ヘキサンにて洗浄し、液が浸透した部分をデジタルマイ
クロスコープにて拡大して面積を算出し、ボイド断面積
として評価した。また、目視にて丸棒中心部分の白化の
有無を確認した。評価結果を下記表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】[比較例1〜4]下記表3に示した(A)
〜(E)を同表に示した量宛秤量した以外は、実施例1
〜8と同じ操作で、樹脂組成物からなる丸棒成形品を作
製し、同様に評価した。評価結果を下記表4に示す。
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
押出し成形性、すなわちボイド低減効果に優れるポリア
セタール樹脂組成物を提供することができる。また、本
発明によれば、切削加工性素材として好適であるととも
に、生産性が良好な押出し成形品を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/13 C08K 5/13 5/3492 5/3492 //(C08L 59/00 C08L 101:00 101:00) B29K 25:00 B29K 25:00 33:00 33:00 59:00 59:00 67:00 67:00 77:00 77:00 (72)発明者 近藤 隆夫 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 Fターム(参考) 4F071 AA02 AA22 AA31 AA33 AA40 AA43 AA44 AA45 AA46 AA47 AA54 AA55 AA56 AB18 AC11 AC12 AG24 AG26 AH17 BA01 BB06 BC01 BC03 BC05 BC06 BC07 4F207 AA13 AA21 AA23 AA24 AA29 AA37 AB16 AC08 AG14 AR03 AR06 KA01 KA17 KM15 4J002 AA012 BC002 BC022 BC042 BC062 BC072 BC082 BC092 BG042 BG052 BG062 CB001 CC183 CF002 CF032 CF042 CF052 CF062 CF072 CL002 CL012 CL022 CL032 CL052 DE058 DE068 DE228 DE238 DH048 DJ008 DK008 EC078 EJ026 EJ036 EJ046 EN006 EN056 EP006 EP016 EU186 EU187 EV066 EW126 FD033 FD037 FD063 FD067 FD073 FD076 FD077 GG00 GM00 GN00 GQ00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリアセタール樹脂100重量部
    と、前記(A)ポリアセタール樹脂の結晶化温度におい
    て溶融状態にある(B)熱可塑性樹脂0.01〜10重
    量部とを含有することを特徴とするポリアセタール樹脂
    組成物。
  2. 【請求項2】 前記(B)熱可塑性樹脂は結晶性樹脂で
    あり、その結晶化温度(Tc)が前記(A)ポリアセタ
    ール樹脂のTcよりも低いことを特徴とする請求項1に
    記載のポリアセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記(B)熱可塑性樹脂が、ポリアミド
    樹脂およびポリエステル樹脂から選ばれる少なくとも1
    種以上の樹脂であることを特徴とする請求項1または2
    に記載のポリアセタール樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記(B)熱可塑性樹脂が、アクリル系
    樹脂、スチレン系樹脂および非晶性ポリエステル樹脂か
    ら選ばれる少なくとも1種以上の非晶性樹脂であること
    を特徴とする請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 メルトインデックスが1〜15(g/1
    0分)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載のポリアセタール樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記(A)ポリアセタール樹脂および前
    記(B)熱可塑性樹脂の総和100重量部に対して、下
    記(C)、(D)および(E)の少なくとも1種を含有
    することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の
    ポリアセタール樹脂組成物。 (C)立体障害性フェノールの0.01〜5重量部 (D)アミン置換トリアジン化合物の0.01〜7重量
    部 (E)アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化
    物、無機酸塩またはアルコキシドの0.001〜5重量
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のポリア
    セタール樹脂組成物を押出し成形してなる押出し成形
    品。
  8. 【請求項8】 切削加工用の成形品であることを特徴と
    する請求項7に記載の押出し成形品。
JP2001192235A 2001-06-26 2001-06-26 ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品 Pending JP2003003041A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192235A JP2003003041A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001192235A JP2003003041A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003003041A true JP2003003041A (ja) 2003-01-08

Family

ID=19030717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001192235A Pending JP2003003041A (ja) 2001-06-26 2001-06-26 ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003003041A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128219A1 (ja) 2011-03-18 2012-09-27 ミツビシ ケミカル ヨーロッパ ゲーエムベーハー 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法
WO2013141157A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法
WO2014203811A1 (ja) 2013-06-21 2014-12-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 結晶性熱可塑性樹脂組成物および成形品
WO2015005111A1 (ja) 2013-07-09 2015-01-15 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、樹脂成形品、樹脂成形品の製造方法およびレーザーダイレクトストラクチャリング添加剤
WO2015033955A1 (ja) 2013-09-05 2015-03-12 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012128219A1 (ja) 2011-03-18 2012-09-27 ミツビシ ケミカル ヨーロッパ ゲーエムベーハー 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法
WO2013141157A1 (ja) 2012-03-23 2013-09-26 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法
WO2014203811A1 (ja) 2013-06-21 2014-12-24 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 結晶性熱可塑性樹脂組成物および成形品
WO2015005111A1 (ja) 2013-07-09 2015-01-15 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 樹脂組成物、樹脂成形品、樹脂成形品の製造方法およびレーザーダイレクトストラクチャリング添加剤
WO2015033955A1 (ja) 2013-09-05 2015-03-12 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 熱可塑性樹脂組成物、樹脂成形品、及びメッキ層付樹脂成形品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4218549A (en) Thermoplastic molding compositions having improved _flexibility and cold impact strength based upon polyamides from _omega-aminocarboxylic acids and/or lactams having at least 10 carbon atoms
KR101427127B1 (ko) 폴리락트산 수지 사출 성형체의 제조방법
KR0146285B1 (ko) 폴리옥시메틸렌 다원공중합체 및 그의 성형품
JP3666172B2 (ja) 自然分解性樹脂組成物及びその成形物
JP2006045489A (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JP2006045489A5 (ja)
WO2011043187A1 (ja) 眼鏡成形体、その製造方法、及び眼鏡
JP2003003041A (ja) ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた押出し成形品
JP2003020389A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
WO2009145165A1 (ja) 二層構造を有する複合成形品
JPH07228751A (ja) ポリオキシメチレン組成物及びその成形品
JPH0757838B2 (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JP2879796B2 (ja) オキシメチレンポリマ組成物
JP3734311B2 (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JP5028758B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物、およびその製造方法
JP3161061B2 (ja) オキシメチレンコポリマの製造方法
JP2009029863A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および樹脂成形体
JP2006063319A5 (ja)
JPH02166151A (ja) ポリオキシメチレン組成物
JP2517647B2 (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JPH0570537A (ja) オキシメチレンコポリマの製造法
JP2004323567A (ja) 押出し成形用ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた成形品
JP2004067920A (ja) ポリアセタール樹脂製押出成形品
JP2003138096A (ja) 押出し成形用ポリアセタール樹脂組成物およびそれを用いた成形品
JP2004149670A (ja) 押出し成形用ポリアセタール樹脂組成物