JPH03146470A - 炭化ケイ素質材料 - Google Patents
炭化ケイ素質材料Info
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- JPH03146470A JPH03146470A JP1284090A JP28409089A JPH03146470A JP H03146470 A JPH03146470 A JP H03146470A JP 1284090 A JP1284090 A JP 1284090A JP 28409089 A JP28409089 A JP 28409089A JP H03146470 A JPH03146470 A JP H03146470A
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
り皇圭夏毬且立見
本発明は、半導体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材の材
料などとして好適に使用し得る炭化ケイ素質材料に関す
る。
料などとして好適に使用し得る炭化ケイ素質材料に関す
る。
の び が しようとする
従来1反応焼結炭化ケイ素を得る方法としては。
英国特許第1180918号、特公昭45−38061
号公報などに開示されているように、炭化ケイ素粉末と
炭素粉末とをフェノール樹脂。
号公報などに開示されているように、炭化ケイ素粉末と
炭素粉末とをフェノール樹脂。
シリコーン樹脂等の熱分解により炭素源又は炭化ケイ素
を生じるようなバインダーと共に混合し、これを所望の
形状に成型した後、仮焼してバインダーを分解した仮焼
体を得、次いで必要によりこれに機械加工を施した後、
1400℃以上の温度で金属ケイ素と接触させ、仮焼体
中に毛細管現象により該金属ケイ素を浸透させて、該金
属ケイ素と仮焼体中の炭素との反応により生じた炭化ケ
イ素により当初から成型体中に配合されていた炭化ケイ
素を相互に強く結び付け、反応焼結炭化ケイ素を得る方
法が知られている。
を生じるようなバインダーと共に混合し、これを所望の
形状に成型した後、仮焼してバインダーを分解した仮焼
体を得、次いで必要によりこれに機械加工を施した後、
1400℃以上の温度で金属ケイ素と接触させ、仮焼体
中に毛細管現象により該金属ケイ素を浸透させて、該金
属ケイ素と仮焼体中の炭素との反応により生じた炭化ケ
イ素により当初から成型体中に配合されていた炭化ケイ
素を相互に強く結び付け、反応焼結炭化ケイ素を得る方
法が知られている。
この方法によれば、通常は焼結することが困難とされて
いる炭化ケイ素を緻密な焼結体とすることができるが、
上記仮焼体中の炭素を完全に反応させるには、過剰な金
属ケイ素を焼結体中に残さざるを得す、このため得られ
た焼結体は炭化ケイ素と金属ケイ素との混合焼結物とな
る。この場合、焼結体中の金属ケイ素は5〜25%程度
を占めることになり、この残留金属ケイ素は焼結体の強
度向上のためには有益である。しかしながら、このよう
な焼結体を例えばCVD用の高温耐熱反応管として金属
ケイ素の融点(約1400℃)を超えるような高温下で
使用した場合、金属ケイ素が焼結体の表面に流れ出した
り、又は冷却過程において、金属ケイ素が固化するとき
に膨張するため、しばしば焼結体が破損してしまうとい
う不都合を生じる。また、金属ケイ素を含む炭化ケイ素
質焼結体をそのままアルミニウムの熔解ルツボとして使
用した場合、焼結体中の金属ケイ素がアルミニウム中に
不純物として混入する一方、しばしばルツボが破損する
といった不都合が発生する。この理由は明らかではない
が、Al2−8i間の反応が関与していると思われる。
いる炭化ケイ素を緻密な焼結体とすることができるが、
上記仮焼体中の炭素を完全に反応させるには、過剰な金
属ケイ素を焼結体中に残さざるを得す、このため得られ
た焼結体は炭化ケイ素と金属ケイ素との混合焼結物とな
る。この場合、焼結体中の金属ケイ素は5〜25%程度
を占めることになり、この残留金属ケイ素は焼結体の強
度向上のためには有益である。しかしながら、このよう
な焼結体を例えばCVD用の高温耐熱反応管として金属
ケイ素の融点(約1400℃)を超えるような高温下で
使用した場合、金属ケイ素が焼結体の表面に流れ出した
り、又は冷却過程において、金属ケイ素が固化するとき
に膨張するため、しばしば焼結体が破損してしまうとい
う不都合を生じる。また、金属ケイ素を含む炭化ケイ素
質焼結体をそのままアルミニウムの熔解ルツボとして使
用した場合、焼結体中の金属ケイ素がアルミニウム中に
不純物として混入する一方、しばしばルツボが破損する
といった不都合が発生する。この理由は明らかではない
が、Al2−8i間の反応が関与していると思われる。
また、このような炭化ケイ素質材料で半導体拡散炉用部
材を構成した場合、これらは1100℃以上の高温に晒
されるため、上記金属ケイ素中に濃縮され易いFe、T
iなとの不純物が半導体ウェハー中に拡散し、半導体を
汚染するといった不都合を生じる。
材を構成した場合、これらは1100℃以上の高温に晒
されるため、上記金属ケイ素中に濃縮され易いFe、T
iなとの不純物が半導体ウェハー中に拡散し、半導体を
汚染するといった不都合を生じる。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、1100℃
を超えるような高温下に晒された場合でもFe、Tiな
との不純物の拡散を可及的に減少乃至は防止することが
でき、しかも熱サイクルを繰返しても金属ケイ素が溶出
したり、焼結体自体が破損するようなことも抑制され、
半導体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材などの材料とし
て好適に使用される炭化ケイ素質材料を提供することを
目的とする。
を超えるような高温下に晒された場合でもFe、Tiな
との不純物の拡散を可及的に減少乃至は防止することが
でき、しかも熱サイクルを繰返しても金属ケイ素が溶出
したり、焼結体自体が破損するようなことも抑制され、
半導体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材などの材料とし
て好適に使用される炭化ケイ素質材料を提供することを
目的とする。
するための び
本発明者は、上記目的を遠戚するため鋭意検討を行なっ
た結果、未反応金属ケイ素を含む反応焼結炭化ケイ素材
を酸又はアルカリ処理して該炭化ケイ素材中の未反応金
属ケイ素を除去し、必要によりその表面に上記高純度炭
化ケイ素被膜を形成することにより、1100℃を超え
るような高温度に晒された場合でもFe、Tiなとの不
純物の拡散が可及的に防止され、しかも例えば高温点が
1400℃を超えるような熱サイクルを繰返しても金属
ケイ素が溶出したり、焼結体自体が破損するようなこと
も抑制されることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
た結果、未反応金属ケイ素を含む反応焼結炭化ケイ素材
を酸又はアルカリ処理して該炭化ケイ素材中の未反応金
属ケイ素を除去し、必要によりその表面に上記高純度炭
化ケイ素被膜を形成することにより、1100℃を超え
るような高温度に晒された場合でもFe、Tiなとの不
純物の拡散が可及的に防止され、しかも例えば高温点が
1400℃を超えるような熱サイクルを繰返しても金属
ケイ素が溶出したり、焼結体自体が破損するようなこと
も抑制されることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
即ち、本発明の炭化ケイ素質材料は、未反応金属ケイ素
を含む反応焼結炭化ケイ素材を酸又はアルカリで処理し
、未反応金属ケイ素の一部又は全部を除去し、必要によ
りその表面を高純度炭化ケイ素被膜で被覆したことを特
徴とするものである。
を含む反応焼結炭化ケイ素材を酸又はアルカリで処理し
、未反応金属ケイ素の一部又は全部を除去し、必要によ
りその表面を高純度炭化ケイ素被膜で被覆したことを特
徴とするものである。
本発明によれば、反応焼結炭化ケイ素材中の金属ケイ素
の一部又は全部を除去したことにより。
の一部又は全部を除去したことにより。
Fe、Tiなとの不純物を濃縮し易い金属ケイ素(参考
側参照)が消失又は極端に減少し、このため1100℃
を超える高温下に晒された場合でも不純物の拡散を可及
的に防止することができ、かつこの金属ケイ素が溶出し
たりその溶融、固化による体積膨張に起因する破損が生
じたりする可能性も極端に低くなり、高温点が1400
℃を超えるような熱サイクルの繰返しによる金属ケイ素
の溶出や破損の発生も可及的に防止することができる。
側参照)が消失又は極端に減少し、このため1100℃
を超える高温下に晒された場合でも不純物の拡散を可及
的に防止することができ、かつこの金属ケイ素が溶出し
たりその溶融、固化による体積膨張に起因する破損が生
じたりする可能性も極端に低くなり、高温点が1400
℃を超えるような熱サイクルの繰返しによる金属ケイ素
の溶出や破損の発生も可及的に防止することができる。
なお、反応焼結炭化ケイ素から未反応金属ケイ素を除去
することにより若干の強度低下を生じるが、曲げ強度で
15〜20kg/m”程度の強度を確保することができ
、半導体拡散炉用部材等の用途として十分である。
することにより若干の強度低下を生じるが、曲げ強度で
15〜20kg/m”程度の強度を確保することができ
、半導体拡散炉用部材等の用途として十分である。
ここで、本発明の炭化ケイ素質材料には、その表面に化
学気相蒸着(CVD)法などにより高純度炭化ケイ素被
膜を形成することができ、この被膜により材料内部から
の不純物の拡散を遮断することができるが、更に上記金
属ケイ素の消失又は減少による効果がこの遮断効果に結
び合わされて、より確実に不純物の拡散を防止すること
ができる。
学気相蒸着(CVD)法などにより高純度炭化ケイ素被
膜を形成することができ、この被膜により材料内部から
の不純物の拡散を遮断することができるが、更に上記金
属ケイ素の消失又は減少による効果がこの遮断効果に結
び合わされて、より確実に不純物の拡散を防止すること
ができる。
従って、半導体拡散炉用部材などの不純物の拡散を極度
に嫌う用途に本発明の炭化ケイ素質材料を用いる場合は
、このような高純度炭化ケイ素被膜を形成することが好
ましい。
に嫌う用途に本発明の炭化ケイ素質材料を用いる場合は
、このような高純度炭化ケイ素被膜を形成することが好
ましい。
この場合、本発明によれば、反応焼結炭化ケイ素材中の
金属ケイ素の一部又は全部を除去したことにより、その
表面が凹凸となり、また炭化ケイ素とその熱膨張率など
の物性が異なる金属ケイ素が消失又は減少するため、そ
の表面に形成された高純度炭化ケイ素被膜が強固に固着
されて、剥離やクラックの発生といった不都合を生じる
ことがない。
金属ケイ素の一部又は全部を除去したことにより、その
表面が凹凸となり、また炭化ケイ素とその熱膨張率など
の物性が異なる金属ケイ素が消失又は減少するため、そ
の表面に形成された高純度炭化ケイ素被膜が強固に固着
されて、剥離やクラックの発生といった不都合を生じる
ことがない。
なお、炭化ケイ素質焼結体を得る方法としては、特公昭
54−10825号公報、同57−43553号公報な
どに開示されているように。
54−10825号公報、同57−43553号公報な
どに開示されているように。
炭化ケイ素粉末を焼成して予め炭化ケイ素の焼結体を製
造し、この焼結体中の気孔を金属ケイ素で気密化させる
方法も知られているが、この方法により得られる金属ケ
イ素含浸前の炭化珪素の焼結体は、金属ケイ素を含まな
いものの、均一性に乏しく、また大小の空隙を有し、強
度も極端に低く。
造し、この焼結体中の気孔を金属ケイ素で気密化させる
方法も知られているが、この方法により得られる金属ケ
イ素含浸前の炭化珪素の焼結体は、金属ケイ素を含まな
いものの、均一性に乏しく、また大小の空隙を有し、強
度も極端に低く。
またこのため、本発明の酸又はアルカリ処理により未反
応金属ケイ素を除去した焼結体のようにその表面に直接
炭化ケイ素の緻密な被膜を形成することが困難であり、
半導体拡散炉用部材の材料としては十分満足し得ないも
のである。
応金属ケイ素を除去した焼結体のようにその表面に直接
炭化ケイ素の緻密な被膜を形成することが困難であり、
半導体拡散炉用部材の材料としては十分満足し得ないも
のである。
更に、従来金属ケイ素を含む炭化ケイ素材の表面に化学
気相蒸着(CVD)法等により金属ケイ素を含まない高
純度炭化ケイ素被膜を形成することは知られている(特
公昭61−20128号公報)、このような炭化ケイ素
質材料は、炭化ケイ素材と高純度炭化ケイ素被膜との間
にその組成の違いから生じる熱膨張係数差などにより、
熱サイクルの繰返しによる被膜の剥離やクラックを生じ
、不純物が拡散してしまう等の問題があるが1本発明は
上述したように酸又はアルカリによるエツチングで金属
ケイ素が除去されて表面が凹凸状になり、その凹部微細
孔中にSiCが析出していくため密着性が非常によく、
また参考例に示したように不純物は金属ケイ素に蓄積さ
れるが、本発明において炭化ケイ素材の表面側にはエツ
チングによりかかる不純物が蓄積する金属ケイ素が除去
されているため、上述したような効果を与えるものであ
る。
気相蒸着(CVD)法等により金属ケイ素を含まない高
純度炭化ケイ素被膜を形成することは知られている(特
公昭61−20128号公報)、このような炭化ケイ素
質材料は、炭化ケイ素材と高純度炭化ケイ素被膜との間
にその組成の違いから生じる熱膨張係数差などにより、
熱サイクルの繰返しによる被膜の剥離やクラックを生じ
、不純物が拡散してしまう等の問題があるが1本発明は
上述したように酸又はアルカリによるエツチングで金属
ケイ素が除去されて表面が凹凸状になり、その凹部微細
孔中にSiCが析出していくため密着性が非常によく、
また参考例に示したように不純物は金属ケイ素に蓄積さ
れるが、本発明において炭化ケイ素材の表面側にはエツ
チングによりかかる不純物が蓄積する金属ケイ素が除去
されているため、上述したような効果を与えるものであ
る。
以下1本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の炭化ケイ素質材料は、上述したように。
酸又はアルカリ処理により反応焼結炭化ケイ素材中の未
反応金属ケイ素の一部又は全部を除去したものである。
反応金属ケイ素の一部又は全部を除去したものである。
ここで、上記反応焼結炭化ケイ素材としては、公知の方
法により製造されたものを用いることができ、具体的に
は、炭化ケイ素粉末と炭素粉末とをフェノール樹脂、シ
リコーン樹脂等の熱分解により炭素源又は炭化ケイ素を
生じるようなバインダーと共に混合し、これを所望の形
状に成形し、仮焼した後、1500−1900℃で本焼
成する方法(英国特許第1180918号、特公昭45
−3806i号公報等)などにより製造したものを好適
に使用することができる。
法により製造されたものを用いることができ、具体的に
は、炭化ケイ素粉末と炭素粉末とをフェノール樹脂、シ
リコーン樹脂等の熱分解により炭素源又は炭化ケイ素を
生じるようなバインダーと共に混合し、これを所望の形
状に成形し、仮焼した後、1500−1900℃で本焼
成する方法(英国特許第1180918号、特公昭45
−3806i号公報等)などにより製造したものを好適
に使用することができる。
また、この反応焼結炭化ケイ素材の密度は、特に限定さ
れるものではないが、3.05g/a#以上とすること
が好ましい、密度が3.05g/a1未満であると、後
述する酸又はアルカリ処理により強度が著しく低下し、
実用に耐えられなくなる場合がある。一方、密度が3.
13g/aIを超えるものは1通常の方法では製造が困
難であり、このような焼結体は、反応焼結が完結せず、
しばしば未反応部分を生じる場合があるので、3.13
g/−以下とすることが好ましいが、焼結体の形状等に
よっては密度が3.13g/ajを超えるものも良好に
製造することができる場合があり、かかる場合には密度
が3.13g/aIを超えるものをも好適に使用するこ
とができる。
れるものではないが、3.05g/a#以上とすること
が好ましい、密度が3.05g/a1未満であると、後
述する酸又はアルカリ処理により強度が著しく低下し、
実用に耐えられなくなる場合がある。一方、密度が3.
13g/aIを超えるものは1通常の方法では製造が困
難であり、このような焼結体は、反応焼結が完結せず、
しばしば未反応部分を生じる場合があるので、3.13
g/−以下とすることが好ましいが、焼結体の形状等に
よっては密度が3.13g/ajを超えるものも良好に
製造することができる場合があり、かかる場合には密度
が3.13g/aIを超えるものをも好適に使用するこ
とができる。
上記反応焼結炭化ケイ素材から未反応金属ケイ素を除去
する酸又はアルカリ処理に用いられる酸。
する酸又はアルカリ処理に用いられる酸。
アルカリとしては、金属ケイ素を溶解し得るものであれ
ば何れのものでもよいが、不純物を残留させることがな
く、かつ除去効果が高いことなどからHFとHNOsと
の混酸やNaOH、K OH等のアルカリなどが好適に
使用される。また、処理の方法としては浸漬法が好まし
い。
ば何れのものでもよいが、不純物を残留させることがな
く、かつ除去効果が高いことなどからHFとHNOsと
の混酸やNaOH、K OH等のアルカリなどが好適に
使用される。また、処理の方法としては浸漬法が好まし
い。
上記酸又はアルカリ処理による未反応金属ケイ素除去の
程度は、本発明材料の用途に応じて適宜選択することが
でき、必ずしもすべての金属ケイ素を除去する必要はな
いが1例えば半導体拡散炉用の各種部材などのように不
純物の拡散を極端に嫌う用途に用いる場合は、不純物を
濃縮、拡散し易い金属ケイ素をすべて除去することが好
ましい。
程度は、本発明材料の用途に応じて適宜選択することが
でき、必ずしもすべての金属ケイ素を除去する必要はな
いが1例えば半導体拡散炉用の各種部材などのように不
純物の拡散を極端に嫌う用途に用いる場合は、不純物を
濃縮、拡散し易い金属ケイ素をすべて除去することが好
ましい。
一方、使用温度が金属ケイ素の融点以下の用途に用いる
場合は1例えば表面から50〜100IlB厚の範囲を
処理すればよく、かかる処理により後述する炭化ケイ素
被膜の基体への密着性をより優れたものにすることがで
きる。また、金属ケイ素の融点を超える温度まで加熱、
冷却が繰り返される用途に用いる場合は、焼結体の厚さ
の約50%以上の範囲に亘り金属ケイ素を除去すること
で、Siの表面への流出や冷却時の破損を防止すること
ができる。この場合、その処理属はその用途に応じて製
品の機械的強度や処理時間等の面から決定することがで
きる。
場合は1例えば表面から50〜100IlB厚の範囲を
処理すればよく、かかる処理により後述する炭化ケイ素
被膜の基体への密着性をより優れたものにすることがで
きる。また、金属ケイ素の融点を超える温度まで加熱、
冷却が繰り返される用途に用いる場合は、焼結体の厚さ
の約50%以上の範囲に亘り金属ケイ素を除去すること
で、Siの表面への流出や冷却時の破損を防止すること
ができる。この場合、その処理属はその用途に応じて製
品の機械的強度や処理時間等の面から決定することがで
きる。
本発明の炭化ケイ素質材料は、上記酸又はアルカリ処理
により未反応金属ケイ素の一部又は全部を除去した反応
焼結炭化ケイ素材の表面に高純度炭化ケイ素被膜を形成
することができる。
により未反応金属ケイ素の一部又は全部を除去した反応
焼結炭化ケイ素材の表面に高純度炭化ケイ素被膜を形成
することができる。
ここで、上記被膜を形成する方法としては、高純度の炭
化ケイ素被膜が得られることから化学気相蒸着法により
材料基体の表面に炭化ケイ素被膜を析出させる方法が好
適に採用される。この方法は、一般にCV D (Ch
emical Vapor Deposition)法
と呼ばれ、具体的にはCH□5iCQ3、CM、5iH
Cら、(cHi)z 5iCf12.5icQ4+CH
4,5iCQ4+C,H。
化ケイ素被膜が得られることから化学気相蒸着法により
材料基体の表面に炭化ケイ素被膜を析出させる方法が好
適に採用される。この方法は、一般にCV D (Ch
emical Vapor Deposition)法
と呼ばれ、具体的にはCH□5iCQ3、CM、5iH
Cら、(cHi)z 5iCf12.5icQ4+CH
4,5iCQ4+C,H。
等の原料ガスを上記酸又はアルカリ処理を施した反応焼
結炭化ケイ素質からなる材料基体が装填されたCVD炉
内に流してSiCを材料基体の酸又はアルカリ処理面に
析出させるものである。なお、原料ガスは上記したもの
に限られるものではなく、CVD法に一般的に用いられ
るものであればよく、また温度は1000〜1400℃
が好ましく、圧力は常圧又は減圧のいずれでもよい。
結炭化ケイ素質からなる材料基体が装填されたCVD炉
内に流してSiCを材料基体の酸又はアルカリ処理面に
析出させるものである。なお、原料ガスは上記したもの
に限られるものではなく、CVD法に一般的に用いられ
るものであればよく、また温度は1000〜1400℃
が好ましく、圧力は常圧又は減圧のいずれでもよい。
この高純度炭化ケイ素被膜の厚さは、特に制限され、な
いが、30IJm以上、特に50/a1以上とすること
が好ましい、被膜の厚さが30−未満であると、緻密に
SiC膜を被覆することが困難になり、また十分な被膜
強度が得られない場合がある。なお、膜厚の上限は特に
限定されず、適宜選定されるが、CVD法により被膜を
形成する場合は、5004程度とすることが経済的観点
から好ましい。
いが、30IJm以上、特に50/a1以上とすること
が好ましい、被膜の厚さが30−未満であると、緻密に
SiC膜を被覆することが困難になり、また十分な被膜
強度が得られない場合がある。なお、膜厚の上限は特に
限定されず、適宜選定されるが、CVD法により被膜を
形成する場合は、5004程度とすることが経済的観点
から好ましい。
本発明の炭化ケイ素質材料は、ウェハーポート、ライナ
ーチューブ、プロセスチューブ、カンチレバー等の半導
体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材の材料として好適に
使用されるものであるが、その用途はこれに限定されず
、例えばルツボ等の反応容器、定盤、CVD用の反応室
構成部材等の材料としても好適に使用されるものである
。
ーチューブ、プロセスチューブ、カンチレバー等の半導
体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材の材料として好適に
使用されるものであるが、その用途はこれに限定されず
、例えばルツボ等の反応容器、定盤、CVD用の反応室
構成部材等の材料としても好適に使用されるものである
。
見豐夏羞果
以上説明したように、本発明の炭化ケイ素質材料は、1
100℃を超えるような高温下に晒されtsvh合でも
Fe、Tiなどの不純物を拡散することが防止され、し
かも熱サイクルの繰返しにより金属ケイ素の溶出や焼結
体自体の破損が生じたり、表面に形成した高純度炭化ケ
イ素被膜にクラックや剥離が生じるようなことも防止さ
れるので、半導体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材など
の材料として好適に用いられるものである。
100℃を超えるような高温下に晒されtsvh合でも
Fe、Tiなどの不純物を拡散することが防止され、し
かも熱サイクルの繰返しにより金属ケイ素の溶出や焼結
体自体の破損が生じたり、表面に形成した高純度炭化ケ
イ素被膜にクラックや剥離が生じるようなことも防止さ
れるので、半導体拡散炉用の各種炭化ケイ素質部材など
の材料として好適に用いられるものである。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない
、なお、実施例、比較例に先立ち、反応焼結炭化ケイ素
中に含有される不純物の分布及びその種類を調べた。こ
れを参考例として示す。
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない
、なお、実施例、比較例に先立ち、反応焼結炭化ケイ素
中に含有される不純物の分布及びその種類を調べた。こ
れを参考例として示す。
HF−HNo、(1: 1)の混酸により純化処理され
た炭化ケイ素粉末と通常の分析では不純物が検出されな
い半導体グレードの金属ケイ素とを用い、特公昭45−
38061号公報に記載された反応焼結法に従い、製造
条件を変えて2種類の未反応金属ケイ素を含む炭化ケイ
素焼結体1,2を製造した。この焼結体1,2について
そのSiC中及びSi中の不純物の元素分析を行なった
。結果を第1表に示す。
た炭化ケイ素粉末と通常の分析では不純物が検出されな
い半導体グレードの金属ケイ素とを用い、特公昭45−
38061号公報に記載された反応焼結法に従い、製造
条件を変えて2種類の未反応金属ケイ素を含む炭化ケイ
素焼結体1,2を製造した。この焼結体1,2について
そのSiC中及びSi中の不純物の元素分析を行なった
。結果を第1表に示す。
第1表の結果から明らかなように、焼結体1゜2はそれ
ぞれ異なる条件で製造されたものであるが、いずれの焼
結体においても、本来検出される筈のないSi中に不純
物元素が多量に存在しており、不純物がSiに蓄積する
ことが確認された。
ぞれ異なる条件で製造されたものであるが、いずれの焼
結体においても、本来検出される筈のないSi中に不純
物元素が多量に存在しており、不純物がSiに蓄積する
ことが確認された。
特に、半導体に熱処理を施す場合にその拡散が大きな問
題となるFeについてこの傾向が顕著であった。従って
、焼結体からSiを除去することにより、不純物、特に
Feの拡散を有効に抑制し得ることがわかった。
題となるFeについてこの傾向が顕著であった。従って
、焼結体からSiを除去することにより、不純物、特に
Feの拡散を有効に抑制し得ることがわかった。
静水圧プレスを用い、上記参考例と同様にして密度3.
085〜3.10の反応焼結炭化ケイ素質のルツボ(内
径50maφ、高さ50m+、平均肉厚2.5m)を成
型、焼成した。この時、同様に曲げ強度試験片4X3X
40mm)を成型、焼成した。
085〜3.10の反応焼結炭化ケイ素質のルツボ(内
径50maφ、高さ50m+、平均肉厚2.5m)を成
型、焼成した。この時、同様に曲げ強度試験片4X3X
40mm)を成型、焼成した。
次に、上記ルツボ2個を一夜(16時間)、別の2個を
2時間HF−HNO3(1: 1)の混酸に浸漬して、
Siのエツチング、除去を行なった。
2時間HF−HNO3(1: 1)の混酸に浸漬して、
Siのエツチング、除去を行なった。
その結果、−夜浸漬したものは殆んどすべての金属ケイ
素が溶出しており、2時間浸漬したものは焼結体表面か
ら200〜300pmに亘り金属ケイ素が溶出した空隙
部が形成されていることが認められた。
素が溶出しており、2時間浸漬したものは焼結体表面か
ら200〜300pmに亘り金属ケイ素が溶出した空隙
部が形成されていることが認められた。
また、上記曲げ強度試験片を20本用意し、その内10
本はHF−HNo、(1: 1)の混酸に一夜浸漬した
。得られた酸処理品及び未処理品について3点曲げ強度
を調べたところ、酸処理品は14〜18 kg/ mm
”、未処理品は46〜62 kg/ mm”であった。
本はHF−HNo、(1: 1)の混酸に一夜浸漬した
。得られた酸処理品及び未処理品について3点曲げ強度
を調べたところ、酸処理品は14〜18 kg/ mm
”、未処理品は46〜62 kg/ mm”であった。
次いで、上記−夜及び2時間酸処理を施したルツボをそ
れぞれ真空蒸着炉に仕込み、CVD法によりその表面に
高純度炭化ケイ素被膜を形成した。
れぞれ真空蒸着炉に仕込み、CVD法によりその表面に
高純度炭化ケイ素被膜を形成した。
なお、CVD法は下記条件で行なった。
原料ガス H,: 5iCI24: CH4(容積比9
:3:2.4) 反応温度 1300℃〜1350℃ 反応圧 10±2 Torr 反応時間 5時間 処理後、ルツボの内側を調べたところ、はぼ100−の
SiC被膜が形成されていた。なお、2時間酸処理した
ルツボは、SiC被膜−ポーラスSiC層−8iC−S
i層の三層構成となっていた。
:3:2.4) 反応温度 1300℃〜1350℃ 反応圧 10±2 Torr 反応時間 5時間 処理後、ルツボの内側を調べたところ、はぼ100−の
SiC被膜が形成されていた。なお、2時間酸処理した
ルツボは、SiC被膜−ポーラスSiC層−8iC−S
i層の三層構成となっていた。
上記高純度炭化ケイ素被膜を形成した一夜酸処理品(本
発明品1)、2時間酸処理品(本発明品2)、−複酸処
理し、被膜形成を行なわなかったもの(本発明品3)、
酸処理(エツチング)、被膜形成を行なわない反応焼結
炭化ケイ素質ルツボ(比較量)を空気雰囲気のマツフル
炉に入れ、それぞれ100℃/winの割合で上昇加熱
し、1500℃で5分間保持した後、常温の耐火レンガ
の上に取り出して急冷した。それぞれのルツボを調べた
ところ下記の通りの結果であった。
発明品1)、2時間酸処理品(本発明品2)、−複酸処
理し、被膜形成を行なわなかったもの(本発明品3)、
酸処理(エツチング)、被膜形成を行なわない反応焼結
炭化ケイ素質ルツボ(比較量)を空気雰囲気のマツフル
炉に入れ、それぞれ100℃/winの割合で上昇加熱
し、1500℃で5分間保持した後、常温の耐火レンガ
の上に取り出して急冷した。それぞれのルツボを調べた
ところ下記の通りの結果であった。
本見旦蓋
本発明品1,2.3はいずれもひび割れ等の破損を生じ
ることなく、1500℃からの急冷却に耐え得ることが
確認された。更に、本発明品1,2に形成された被膜を
調べたところ剥離やクラックの発生はなく、1500℃
からの急冷却に充分耐えることがわかった。また、表面
の変色もなく、被膜が緻密で耐酸化性も良好であること
が確認された。
ることなく、1500℃からの急冷却に耐え得ることが
確認された。更に、本発明品1,2に形成された被膜を
調べたところ剥離やクラックの発生はなく、1500℃
からの急冷却に充分耐えることがわかった。また、表面
の変色もなく、被膜が緻密で耐酸化性も良好であること
が確認された。
並」b覧
金属ケイ素がルツボ表面に薄く滲み出して銀灰色となり
、底部にひび割れが生じていた。
、底部にひび割れが生じていた。
従って、以上のように本発明の炭化ケイ素質材料は高温
度(1400℃以上)での使用に十分耐え、SiC被膜
も高純度で強固に基体と一体化されたもので、単なる反
応焼結晶とは異なる用途、具体的には半導体拡散炉用の
各種部材等として好適に用いられるものである。
度(1400℃以上)での使用に十分耐え、SiC被膜
も高純度で強固に基体と一体化されたもので、単なる反
応焼結晶とは異なる用途、具体的には半導体拡散炉用の
各種部材等として好適に用いられるものである。
Claims (2)
- 1.未反応金属ケイ素を含む反応焼結炭化ケイ素材を酸
又はアルカリで処理し、未反応金属ケイ素の一部又は全
部を除去したことを特徴とする炭化ケイ素質材料。 - 2.請求項1記載の炭化ケイ素質材料の表面を高純度炭
化ケイ素被膜で被覆したことを特徴とする炭化ケイ素質
材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1284090A JPH03146470A (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 炭化ケイ素質材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1284090A JPH03146470A (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 炭化ケイ素質材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03146470A true JPH03146470A (ja) | 1991-06-21 |
Family
ID=17674102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1284090A Pending JPH03146470A (ja) | 1989-10-31 | 1989-10-31 | 炭化ケイ素質材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03146470A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0465376A (ja) * | 1990-07-02 | 1992-03-02 | Toshiba Ceramics Co Ltd | CVDコートSi含浸SiC製品及びその製造方法 |
JP2001146473A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-29 | Bridgestone Corp | 炭化ケイ素多孔質体の製造方法 |
US6375752B1 (en) * | 1999-06-29 | 2002-04-23 | Bridgestone Corporation | Method of wet-cleaning sintered silicon carbide |
US6419757B2 (en) * | 1998-12-08 | 2002-07-16 | Bridgestone, Corporation | Method for cleaning sintered silicon carbide in wet condition |
JP2012171824A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 炭化ケイ素系耐熱性超軽量多孔質構造材及びその製造方法 |
EP3915962A1 (en) * | 2020-05-21 | 2021-12-01 | Raytheon Technologies Corporation | Method to produce dense ceramic matrix composites |
-
1989
- 1989-10-31 JP JP1284090A patent/JPH03146470A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0465376A (ja) * | 1990-07-02 | 1992-03-02 | Toshiba Ceramics Co Ltd | CVDコートSi含浸SiC製品及びその製造方法 |
US6419757B2 (en) * | 1998-12-08 | 2002-07-16 | Bridgestone, Corporation | Method for cleaning sintered silicon carbide in wet condition |
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JP2001146473A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-29 | Bridgestone Corp | 炭化ケイ素多孔質体の製造方法 |
JP2012171824A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology | 炭化ケイ素系耐熱性超軽量多孔質構造材及びその製造方法 |
EP3915962A1 (en) * | 2020-05-21 | 2021-12-01 | Raytheon Technologies Corporation | Method to produce dense ceramic matrix composites |
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