JPH03138373A - 耐摩耗性、耐熱衝撃性に優れたセラミック被覆材 - Google Patents

耐摩耗性、耐熱衝撃性に優れたセラミック被覆材

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JPH03138373A
JPH03138373A JP27506389A JP27506389A JPH03138373A JP H03138373 A JPH03138373 A JP H03138373A JP 27506389 A JP27506389 A JP 27506389A JP 27506389 A JP27506389 A JP 27506389A JP H03138373 A JPH03138373 A JP H03138373A
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JP
Japan
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cr2o3
resistance
iron
alloy steel
al2o3
Prior art date
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Pending
Application number
JP27506389A
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English (en)
Inventor
Hisashi Watanabe
久 渡邊
Saburo Otani
大谷 三郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [rmm上上利用分野] 本発明は、優れた耐摩耗性、耐熱衝撃性を有するセラミ
ック被覆材に関する。
[従東の技術] 近年、気孔を有するセラミック被膜にクロム酸を始めと
する可溶性クロム化合物を含浸して、被膜の緻密化、高
硬度化をはかる方法が例えば特公昭49−28011号
、特公昭51−18445号、特公昭55−14833
号などに開示されている。またクロム酸を含浸する前の
気孔を含むセラミック被膜としては特開昭59−205
480号に記述されているように溶射膜もあるが、高価
な設備を必要としない方法として、可溶性クロム化合物
とセラミック粉末を混合したスラリーを金属表面に塗布
し、乾燥後400〜600℃の温度で焼成することが行
われている。
この方法におけるセラミック粉末としては、被膜を形成
した時金属との熱膨張差が少ないため被覆しやすいSi
O□を主成分としたものが用いられている。SiO□の
他には、体積比で20を以下のAi、O。
やZrO2を混在させることも行われている。この5i
n2を主成分とするセラミック被膜内の気孔に含浸させ
た後焼成する工程を通常10回以上繰り返して被服の緻
密化、高硬度化を行い、必要な耐摩耗性、耐食性を得て
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、含浸−焼成を10回以上も行うためその
コストは高くなっている。10回以上含浸−焼成材を7
〜8回含浸で行えた場合のコストを試算するとコストに
して約3096、時間にして約4096の減少となる。
しかし従来の5iO7−Cr2O3系被膜では含浸−焼
成回数7〜8回ではコーティング断面組織が緻密ではな
く、必要な硬度、耐摩耗性、耐熱衝撃性が得られなかっ
た。したかって含浸−焼成回数が少なくて十分な硬度、
耐摩耗性、耐熱衝撃性を有する被膜が望まれる。
また特公昭49−28011号等ではA1203  ま
たは(:r20.粒子の利用が述べられているが、^Q
203−Cr20.系被膜は普通鋼には成膜できず、実
際には用いられていなかった。
本発明は従来の5i02−Cr203&被膜lO回以上
含浸材並み以上の諸実用特性を有する被膜を7〜8回含
浸−焼成で得ることを目的とする。
[B題を解決するための手段] 本発明は、少なくとも表面層がCrを3wt%以上含む
一鉄一クロム合金鋼またはクロムを母材として、その表
面に骨材として平均粒径2μm以下の^ムロ3またはC
r2O3の1種以上の粒子を30〜80wt%含み、残
部が含浸させたクロム酸を焼成して成る0、1μm以下
のCr2O3から成るセラミック被膜を有することを特
徴とする。
本発明者らは従来、骨材として用いていた5in2の代
わりに、より高硬度の粒子を骨材として用い、含浸−焼
成回数を従来の10回以上から8回以下へ低減すること
を図った。そのためCr2O3゜ZrO2,^交2O3
等の高硬度粒子にて試験を行い、鋭意検討を行った。
その結果AR20*あるいはCr2O3の1種以上を骨
材とし、その平均粒径な2μm以下とすることにより従
来用いられてきたSiO,−Cr203系被膜lO回含
浸材並み以上の耐摩耗性、耐熱衝撃性に優れた被膜が得
られ、本発明を完成するに至りた。また5iO2Cr2
03系被膜と同−回数含浸−焼成を繰り返すと硬度、耐
摩耗性、耐熱衝撃性が著しく向上することを見いだした
なお、本発明の鉄−クロム合金鋼とは、Fe、 Cr以
外の化学成分として、Niを0.3%以下、C,B。
Mn、 A9.、 Zr、 Ti、 l’b、 REM
およびSを3を以下、Mo、 Cu、 Vを10を以下
、Goを15%以下、Wを20を以下、を含む鋼材を指
す。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明の母材はCrを3wt%以上含む鉄−クロム合金
鋼である。ここでCrを添加する理由は母材とセラミッ
ク被膜との密着力を強化するためである。母材である鉄
−クロム合金鋼のCr含有量が3wt’%未満の場合、
母材がクロム酸と反応し被膜と母材の間に強度の弱い層
ができ、かつ被膜との熱膨張率差が大きいため剥離する
。Cr含打率が3wtt以上であれば、熱膨張率差も小
さく被膜は付着する。
なお本発明の母材に関しては、鋼材上に上記の鉄−クロ
ム合金鋼またはクロムより成る層を54m以上有しても
よい。核層が5um以下であると母材とセラミック被膜
との密着力が不十分となる。核層の厚さの上限について
は特に定めないが密着力の強化作用が飽和すること、及
び製品寸法、形状への影響を考慮すると200νm以下
が好ましい。
次にこれらの母材上に、骨材であるAM203またはC
r2O3の1種以上の粒子と含浸させたクロム酸(Cr
ys)の加熱により形成される酸化クロム(Cr20a
)から成るセラミック被膜を設けるものである。ここで
骨材として用いるへ2□03粒子、 Cr2O+1粒子
は平均粒径が2μm以下である。この理由として含浸−
焼成してできる酸化クロムと骨材のアルミナまたはクロ
ミア粒子はどちらもコランダム型結晶であり、互いに反
応して骨材のアルミナまたはクロミア粒のごく表面部が
クロム酸から焼成して得られるクロミアと骨材のアルミ
ナまたはクロミアの混合層となり、これが被膜内強度を
高めることを見いだした。この効果的なアルミナまたは
クロミア粒子が2JJI11以下の微粒子とすることに
よって被膜内強度を明瞭に大きくできることがわかった
。なお平均粒径とは、粒子の個数積算分布曲線における
5096粒径を指す。
本発明のセラミック被膜は、被膜中のAl1203粒子
またC r 20 、、粒子の含有が30wt’t、未
満であると耐摩耗性が不十分となり、−aOXを越える
とバインダーとして被膜の結合力を強化するために必要
な酸化クロム(Cr 20 * )の濃度が相対的に低
下して、被膜が脆弱なものとなり、いずれにおいても実
用に耐えない。
[作用] この様にして7〜8回合浸で製造されたセラミック被覆
材はSiO□を主成分としたセラミック被覆材(10数
回以上含浸−焼成材)と比較して摩耗減量にして同程度
の耐摩耗性を示し、約100℃耐熱衝撃温度が向上する
。また同−回数含浸−焼成すると摩耗減量にしてI/1
0の優れた耐摩耗性を示す。しかも製造方法上既存の設
備を何ら変更することなく本発明を実行できることは実
生産上からも非常に大きなメリットである。以下本発明
を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこわ
によって限定されるものではない。
[実施例] (実施例1) 骨材として平均粒径1.0μmのA120.Thと無水
クロム酸(Cr(L+)および水を重量比で3:1:3
の割合で混練して作製したスラリー内に、−コーティン
グずへき品物(SKD61φIOX 90)を浸漬して
、同スラリーを品物表面に35μm厚さに塗布した後、
120℃で乾燥後550℃に20分加熱してポーラスな
Al2(L+−Cr203系被膜を作製した。その後飽
和クロム酸水溶液にて含浸−焼成し、その工程をIO数
回繰り返した。
第1図にクロム酸含浸−焼成回数を被膜の硬さとの関係
を示す。曲線AはスラリーがSiO□系のものの硬さで
あるが、含浸−焼成繰り返し回数と共に硬さが増加して
いく。この硬さの増加は被膜が緻密化されていくことに
対応するものである。焼入鋼よりも高い1lv1200
〜1500kgf/mm2程度の硬さを得るには従来法
では13〜15回の繰り返しが必要であった。これに対
し本発明のAM20.を主成分とするセラミック被覆材
を用いて作製した被膜の確さを示した曲線Bでは、同硬
さを得るには7〜8回で達せられる。また、同−回数縁
り返すと従来法に比べて硬さがはるかに高くより緻密な
被膜が得られる。
表1は本発明法による7回繰り返し材と従来の13回縁
り返し材について熱?#撃試験を行った結果を示したも
のである。耐熱衝撃性は、各温度で20分保持し、水冷
した後の剥離または膜中のクラックの有無により評価し
た。本発明材は縁り返し数が少ないにもかかわらず良好
な結果を示した。
表  1 (実施例2) 骨材として平均粒径1.0μmのA交2O3および0.
8μmのCr2O3と無水クロム酸(Cry、)および
水を重量比で2:1:t:3の割合で混練してスラリー
を作製して、こ打を5US430板 (50X 100
 X 5)<7)表面に50μm厚さにスプレー塗布し
た。これを120℃で乾燥後550℃で20分間焼成し
た。この後飽和クロム酸水溶液にて含浸−焼成し、この
含浸−焼成を7〜lO数回繰り返した。
第2図にクロム酸含浸−焼成回数とスガ摩耗試験による
耐摩耗性試験結果を示す。ここでスガ摩耗試験結果とは
幅5 mms 320のSiCペーパーを荷重3125
gで370回往復させた後の試験片の摩耗減量を示した
ものである。
バンドAはスラリーが5iO7系のものであるが、含浸
−焼成回数と共に摩耗減量は減少していく。
この摩耗減量の減少は被膜が緻密化されていくことに対
応するものである。これに対し本発明の^Q20.. 
Cr2O,、を主成分とするセラミック被覆材を用いて
作製した被膜の摩耗減量を示したバンドBでは、同摩耗
減量を得るのに含浸−焼成7〜8回で達せられる。また
、同一回数繰り返すと従来法に比べて摩耗減量か格段に
減少する。
(実施例3) 骨材として平均粒径3.5μlのAM203と、無水ク
ロム酸(Cr(h)および水を重量比で3:1:3の割
合で混練したスラリーど骨材として平均粒径1.5μm
の八LOiと無水クロム酸(Cr03)および水を四重
fit比で混練したスラリーを作製して、これを5VS
304板 (50x 100 x 5)の表面に70μ
m厚さにスプレー塗布した。これを120℃で乾燥後5
50℃で20分間焼成した。この後飽和クロム酸水溶液
にて含浸−焼成し、この含浸−焼成を13回繰り返した
この被覆材について耐摩耗性を調べるためスガfγ耗試
験を行った。そお結果を表2に示す。平均粒径3.5μ
mの八Q203の場合、摩耗減量がl0mgと大きく平
均粒径1,5μmの^交203の場合の30倍以−トで
あった。このように本発明の平均粒径では耐摩耗性特性
が著しく向−卜する。
表   2 [発明の効果コ 本発明によれば骨材粒子(平均粒−径2.0μm以下の
A u−203またはCr20a)と含浸−焼成−して
できる酸化クロムの結合強度が増大し5従来の5iO7
を主としたセラミック被覆材の10回以上繰り返し含浸
−焼成材よりも優れた硬度、耐摩耗性、耐熱衝撃性のセ
ラミック被膜が7〜8回の含浸−焼成で得ることかでき
る。また母材をCr3胃t96以]二含む鉄−クロム合
金鋼とすることによって十分な母材との密着性を得るこ
とができる。さらに製造方法上も既存の設備を何ら変更
することなく本発明を実行できることは、実生産上から
も非常に大きなメリットである。
【図面の簡単な説明】
第1図はクロム酸をセラミック被膜に含浸させた後55
0℃に焼成する工程の縁り返し数と被膜の硬さとの関係
を示す図。第2図はクロム酸をセラミック被膜に含浸さ
せた#t550℃に焼成する工程の繰り返し数と被膜の
摩耗減量との関係を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.Crを3wt%以上含む鉄−クロム合金鋼を母材と
    して、その表面に骨材として平均粒径2μm以下のAl
    _2O_3またはCr_2O_3の1種以上の粒子を3
    0〜80wt%含み、残部が含浸させたクロム酸を焼成
    してなる0.1μm以下のCr_2O_3から成るセラ
    ミック被膜を有することを特徴とする耐摩耗性、耐熱衝
    撃性に優れたセラミック被覆材。
  2. 2.母材がその表面にCrを3wt%以上含む鉄−クロ
    ム合金またはクロムの層を5μm以上有する鋼材である
    請求項1記載のセラミック被覆材。
JP27506389A 1989-10-24 1989-10-24 耐摩耗性、耐熱衝撃性に優れたセラミック被覆材 Pending JPH03138373A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0796504A (ja) * 1993-08-02 1995-04-11 Ichihara Seito Kk ローラーマシン成形機における成形鏝及びその復元方法
JP2009534538A (ja) * 2006-04-26 2009-09-24 テクニカル ユニヴァーシティー オブ デンマーク 多層コーティング
US8376686B2 (en) 2007-03-23 2013-02-19 Flodesign Wind Turbine Corp. Water turbines with mixers and ejectors
US8622688B2 (en) 2007-03-23 2014-01-07 Flodesign Wind Turbine Corp. Fluid turbine

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