JPH0499884A - セラミック硬化皮膜及びその製造方法 - Google Patents

セラミック硬化皮膜及びその製造方法

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JPH0499884A
JPH0499884A JP21612590A JP21612590A JPH0499884A JP H0499884 A JPH0499884 A JP H0499884A JP 21612590 A JP21612590 A JP 21612590A JP 21612590 A JP21612590 A JP 21612590A JP H0499884 A JPH0499884 A JP H0499884A
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Toshihiko Hoshino
星野 俊彦
Teruyuki Kaneko
金子 輝幸
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、加熱温度が低く、繰返し処理回数を少なくし
得て金属表面に硬化されたセラミック皮膜を強固に被着
して形成し得るセラミック硬化皮膜及びその製造方法に
関するものである。
(従来の技術) 金属表面にセラミック被覆する方法としては種々の手段
があるが、セラミックスラリ−を被着させて加熱焼成処
理して形成する方法もその一方法であって、クロム酸に
各種のセラミック粉末を混合してスラリーとして施行す
る方法がセラミック皮膜形成の有効な手段として使用さ
れている。しかしながら、この方法では、加熱焼成処理
温度が316℃以上で、作業性を考慮した加熱焼成処理
温度として450〜550℃と比較的高く、高温度が必
要であり、又、含浸−焼成回数が、目的の硬度、緻密性
を得るためには10数回の繰返し処理が必要であるなど
といった問題がある。これらを改良する方法としては、
たとえば、3価の有機クロム(たとえば、酢酸クロム)
を用いなり、6価のクロム酸をギ酸、酒石酸、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどで還元する方法や
、リン酸を単独で使用して含浸回数減少効果を高めよう
とする例などがある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、3価の有機クロム酸は、酸化還元作用を
有さないために、ただセラミック皮膜の空孔に充填する
だけであって、硬度向上は望めない。又、ギ酸、酒石酸
を使用する方法では還元作用(Cry3→Cr2O3の
反応)は低温でおこるのであるが、有機酸の分解成分に
よるセラミック皮膜に対し特性の向上のための寄与はな
い。さらに、リン酸を単独で利用する方法では、複数回
の処理を行なうには、先にリン酸生成物が形成して、そ
の後の緻密化処理を実施するのには不向きであるなどと
いっなように、それぞれの方法に問題があるものである
本発明は、処理回数を減少し、加熱焼成温度を下げ得て
皮膜を硬化し、強固に被着し得る方法を得ることを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、前記問題を解決し、前記目的を達成する
ために研究を重ねた結果、セラミックスラリ−を調製す
るに際して、クロム酸とリン酸との混合濃厚液を使用し
、さらに、得られたセラミック皮膜に、クロム酸とリン
酸との混合濃厚液の含浸−焼成処理を繰返すことによっ
て目的を達し得ることを見出して本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明の第1の実施態様は、クロム酸化物と
リン酸化物が混在するマトリックスにセラミック粒子及
び金属粒子の少なくとも1種が分散しているセラミック
硬化皮膜であり、又第2の実施態様は、金属表面に、ク
ロム酸及びリン酸の濃厚液からなる混合濃厚液にzro
2、Al2O3、Cr2O3、TiO2又は5in2な
どの酸化物、Si3N4又はZnNなどの窒化物、Si
C又はCr3O2などの炭化物及びCo、Zr又はMo
などの金属粉末の少なくとも1種類を混合して構成した
セラミックスラリ−を塗布して皮膜を形成し、加熱処理
を行なうセラミック皮膜形成工程と、次いで、前工程で
形成されたセラミック皮膜に、クロム酸及びリン酸混合
濃厚液からなる含浸液を含浸し加熱処理する処理を少な
くとも1回繰返し行なう皮膜硬化処理工程とからなるセ
ラミック硬化皮膜の製造方法である。
(作用) 本発明において使用する金属材料としては、鉄、鋼、ア
ルミニウム、あるいは、溶射やクロムめつきを施したり
、陽極酸化皮膜を形成したようなポーラス表面を有する
材料などが挙げられる。
クロム酸は、三酸化クロムを水に溶解して比重1.5〜
1.65に調整した濃厚水溶液として使用し、リン酸は
、75〜88%濃度の市販品を使用することができる。
又、スラリー用原料としては、zro2、Ab03、C
r2O3、刊02.5i02などの酸化物、Si3N4
、ZnNなどの窒化物、SiC、Cr3C2などの炭化
物からなるセラミック粉末、あるいは、Zr、 Co、
 Moなどの金属粉末を使用するものであって、それぞ
れ純度が95%程度であり、粒度が最大20μm以下で
、平均粒度1.4μmであるようなものが好ましく、こ
れらのうちから少なくとも1種類を選定して使用する。
クロム酸とリン酸の混合濃厚液は、上記リン酸1分子量
に対して上記のようなりロム酸水溶液を0.48〜2.
7分子量の比率で混合したものを使用し、さらに上記比
率は0.96〜1.36とすることが好ましい。この場
合の混合濃厚液において、クロム酸の分子量の比率が0
.48未満であると高粘度となり、皮膜に形成されてい
る微細な空孔への含浸が円滑に行なわれないために、処
理回数を重ねても、より一層の硬度の上昇は望めないし
、一方、クロム酸の分子量の比率が2,7を超えると、
リン酸の触媒酌効力が減少し、焼成温度もより高温が必
要となり、又、当然、そうなった場合の処理回数を多く
しないと目的とする特性を持った皮膜になり難いもので
ある。
さて、リン酸はそれ自体では脱水縮合や金属イオンへの
配合から高分子(−p−o−p−)構造を形成すると共
に、クロム酸の還元効果を有し、クロム酸との結合で高
分子(−P−0−)1−0−P−)構造をとり強固な硬
化皮膜を形成するものである。
セラミック皮膜形成工程は、このように調整した混合濃
厚液に前記セラミック原料を従来から行なわれているよ
うに、1 、5 kg〜2.5kg/ρの割合で添加し
て十分かきまぜてセラミックスラリ−としくなお、混合
の順序は制約されない)、これを金属材料の表面に、刷
毛塗り、スプレー塗り、又はスラリー中にワークを浸漬
することなどによって塗布し、200〜300℃で30
〜120分間焼成してセラミック皮膜を形成する。次い
で、皮膜硬化処理工程は、このセラミック皮膜上に、前
記の混合濃厚液を刷毛塗り、スプレー塗り又はワークを
液中に浸漬するようにして含浸し、200〜300℃で
30〜150分間焼成する。この含浸−焼成の処理を少
なくとも1回繰返して行なうものであって、3〜5回繰
返し行なうことが好ましく、通常、5回繰返し処理をす
れば十分である。
本発明方法によって、皮膜硬化処理工程における焼成温
度は前記のように、200〜300℃の低温処理が可能
となり、含浸処理回数も1回の空孔内に残留する成分を
多くし得、5回程度で十分であり、゛水成分とCrO3
との混合ガスの発生がおさえられるものであるが、この
ような効果は、リン酸によるクロム酸の低温還元作用の
触媒としての効果と、さらに、cro3がCr2o3に
変換する際、リン酸と有機的な酸化結合をもって化学変
化がおき、皮膜として残留するためにセラミック皮膜の
硬化及び充填効果を得るための有効な手段となるからで
あると考えられる。
なお、皮膜硬化処理後に得られた皮膜についてリン酸化
物の分子量に対するクロム酸化物の分子量の比率を調べ
なところ、上記した混合濃厚液におけるリン酸に対する
クロム酸の分子量の比率がほぼそのま\残留していた。
(実施例) 次に、本発明の実施例を述べる。
実施例 1 酸化アルミニウム(純度98%)  215g、二酸化
ケイ素(純度92.5%)  510g、酸化クロム(
純度99.3%)  455g、クロム酸(比重1.6
4> 55m12.88%H3PO445Jを30分間
かきまぜ器を使用してかきまぜてセラミックスラリ−を
調製した。このスラリーを、脱脂、ブラスト処理した8
25Cのディスク面上に、150〜200μmの厚さに
スプレー塗りによって被覆し、280℃に60分間焼成
してセラミック皮膜を形成し、次いで研摩して膜厚を8
5μmとし、その後、比重1.6のクロム酸濃厚液27
2mρと、市販の85%H,P0425Bm、Ilとの
混合濃厚液を含浸液として使用して吸引含浸し、次いで
、280’Cで60分間焼成しな。この含浸−焼成処理
を5回繰返し実施し、クロム酸化物とリン酸化物との分
子量の比率が1−:o、8sのマI・リックスに酸化ア
ルミニラム、二酸化ケイ素、酸化クロムの粒子が分散し
たセラミック硬化皮膜を得た。
得られたセラミック皮膜の硬度は、表面硬度が平均Hv
1214であった。
実施例 2 安定化酸化ジルコニウム(純度94.0%)  420
g、二酸化ケイ素(純度99.3%) 70g、 Zn
035g含有クロム酸濃厚液(比重1.65) 250
m、I)及びH3PO4250mNからなるセラミック
スラリ−を調製して、膜厚5μmのニッケルめっきを施
したアルミニウム材上にスラリーへ浸漬することによっ
て被覆し、250℃に90分間焼成しセラミック皮膜を
形成し、次いで、比重1.62のクロム酸濃厚液200
m、I)を加えた混合濃厚液を含浸液として塗布し、2
50℃に90分間焼成する処理を2回施行し、さらに、
クロム酸濃厚液(比重1.62)  600−と85%
H3PO4500mf2とからなる混合濃厚液を含浸液
として同様にして含浸−焼成処理を3回施行し、合計5
回含浸−焼成処理を行ない、クロム酸化物とリン酸化物
との分子量の比率が1.33:]、のマトリックスに安
定化]−〇 酸化ジルコニウム、二酸化ケイ素、ZnOの粒子が分散
したセラミック硬化皮膜を得な。
得られたセラミック皮膜の硬度は、表面硬度が平均Hv
lO08であった。又、この皮膜は、300℃に30分
間加熱後、水中に投下したが、皮膜の剥離は全く認めら
れず、優れた密着性を示した。
(発明の効果) 本発明は、クロム酸化物とリン酸化物が混在するマトリ
ックスにセラミック粒子及び/又は金属粒子が分散して
セラミック硬化皮膜が形成されているため、皮膜の硬度
が高くかつ緻密であり耐熱・耐食性にきわめて優れてい
る。
更に、クロム酸とリン酸との混合濃厚液にセラミック原
料を混合したセラミックスラリ−を使用してセラミック
皮膜を形成し、さらに、この皮膜上にクロム酸とリン酸
との混合濃厚液を含浸液として使用して含浸−焼成処理
を繰返し行なうものであるから、焼成温度が従来法では
450〜550℃と高温であったのを200〜300℃
のような低温での処理を可能とし、かつ、含浸回数も従
来法では10数回の処理が必要であったのに対して5回
程度で十分となし得たなめ、母材の劣化や変形が減少し
アルミニウム等の低融点母材への被着が可能となると共
に、水成分とCrO3との混合ガス発生がおさえられ作
業環境を良化し得、強固に結合した皮膜を形成し得るな
ど顕著な効果が認められる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロム酸化物とリン酸化物が混在するマトリック
    スにセラミック粒子及び金属粒子の少なくとも1種が分
    散していることを特徴とするセラミック硬化皮膜。
  2. (2)リン酸化物とクロム酸化物の分子量の比率が1:
    0.48〜2.7である請求項1記載のセラミック硬化
    皮膜。
  3. (3)金属表面に、クロム酸及びリン酸の濃厚液からな
    る混合濃厚液にZrO_2、Al_2O_3、Cr_2
    O_3、TiO_2又はSiO_2などの酸化物、Si
    _3N_4又はZnNなどの窒化物、SiC又はCr_
    3C_2などの炭化物及びCo、Zr又はMoなどの金
    属粉末の少なくとも1種類を混合して構成したセラミッ
    クスラリーを塗布して皮膜を形成し、加熱処理を行なう
    セラミック皮膜形成工程と、次いで、前工程で形成され
    たセラミック皮膜に、クロム酸及びリン酸混合濃厚液か
    らなる含浸液を含浸し加熱処理する処理を少なくとも1
    回繰返し行なう皮膜硬化処理工程とからなることを特徴
    とするセラミック硬化皮膜の製造方法。
  4. (4)前記混合濃厚液におけるリン酸1分子量に対する
    クロム酸水溶液の分子量比率を0.48〜2.7とした
    請求項3記載のセラミック硬化皮膜の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009102504A1 (en) * 2008-02-11 2009-08-20 General Electric Company Anti fouling coatings for components exposed to slag, ash and/or char

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WO2009102504A1 (en) * 2008-02-11 2009-08-20 General Electric Company Anti fouling coatings for components exposed to slag, ash and/or char
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