JPH03132364A - 記録ヘッドおよび前記記録ヘッドを用いた記録装置 - Google Patents

記録ヘッドおよび前記記録ヘッドを用いた記録装置

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JPH03132364A
JPH03132364A JP26912389A JP26912389A JPH03132364A JP H03132364 A JPH03132364 A JP H03132364A JP 26912389 A JP26912389 A JP 26912389A JP 26912389 A JP26912389 A JP 26912389A JP H03132364 A JPH03132364 A JP H03132364A
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JP
Japan
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heating resistor
temperature
recording
heating
recording head
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JP26912389A
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English (en)
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Tetsuhiro Ohashi
哲洋 大橋
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱溶融性インクや熱昇華性インクを記録剤と
した用いたり、感熱記録紙を被記録媒体として用いる感
熱記録方式の記録ヘッドおよび記録装置に関し、特に、
ドツト単位で多値表現を可能とするサーマル記録ヘッド
および該記録ヘッドを用いた記録装置に関する。
[従来の技術] 従来、サーマルヘッドの発熱素子は第6図(A)に示す
構成となっており、この発熱素子を構成する発熱抵抗体
8は同図(B)に示されるような変化率(以下、温度特
性)が極めて小さな抵抗温度特性を有する物質を1種の
み用いている。
また、特に多値表現を目的としたサーマルヘッドの発熱
素子としては、例えば、特公昭54−44223号公報
に記載され、第7図に示すような電極3と4との間の距
離を中央部において近づけた形状や、特開昭60−78
768号公報に記載され、第8図に示すような電流経路
に沿って発熱抵抗体8の幅を変化させた形状が提案され
ているが、いずれの場合も、発熱抵抗体は、抵抗温度特
性において、その温度係数が極めて小さい物質を1種の
み用いて構成されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来例のうち、第6図に示す従来例
では、発熱抵抗体8に電圧を印加した場合、発熱抵抗体
8に流れる電流の密度分布はほぼ均一となるため、発熱
素子全体が中心付近をやや高温としてほぼ均一に発熱す
る。このため、インクが溶融して転写が可能となるとき
には、発熱抵抗体の面積にほぼ等しい面積のインクが転
写される。このように第6図に示す発熱素子を用いた場
合、インクが転写される面積を多段階に変化させること
ができず、一定面積のいわゆる2値記録のみが可能であ
った。
このため、この第6図の発熱素子を有するサーマルヘッ
ドを用いて中間調記録を行おうとすれば、組織デイザ法
、濃度パターン法といった手段を用いた擬似的な諧調表
現手段を行う必要があり、画素あたりの解像度の粗い画
像しか得られないという問題点があった。
また、中間調記録を目的とした第7図あるいは第8図に
示す従来例では、意図的に発熱抵抗体8内の電流密度分
布が密な部分ができるように構成されているが、このよ
うな構成で多値記録を行う場合において、インクを熱溶
融させる面積を広くするため発熱抵抗体8に高いエネル
ギを印加すると電流密度分布が密となった部分のみが異
常に高温となる。このように発熱抵抗体が高温状態にさ
らされると発熱抵抗体層に隣接したグレーズ層の破壊を
引き起したり、発熱抵抗体自身が酸化されたり、あるい
は温度の上昇・下降に伴なうストレスにより寿命の低下
をまねいたりするなど、サーマル記録ヘッドの耐久性に
問題を生ずる場合があった。
そこで、本発明は、上述した従来の問題点を解消し、サ
ーマル記録ヘッドの発熱素子において、電流密度が高く
なる部分を有した発熱抵抗体と、正の温度係数を有した
物質により構成される発熱抵抗体とを直列に配設するこ
とにより、多値表現が可能で、かつ耐久性が向上した記
録ヘッドおよび該記録ヘッドを用いた記録装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、電極と、前記電極間に設けられ
た発熱抵抗体とを有し、前記発熱抵抗体は、温度抵抗特
性において負の温度係数を有する物質で形成され、電圧
を印加した際の電流密度分布が少なくとも1点に集中す
る形状とした第1発熱抵抗体と、正の温度係数を有する
物質で形成された第2発熱抵抗体とを直列に配置して成
ることを特徴とする。
より好適には、前記第1発熱抵抗体の負の温度係数は、
温度上昇1 dgree当り−0,04%より小さな値
であることを特徴とする。
また、前記第2発熱抵抗体の正の温度係数は、温度10
00℃以下の所定温度でほぼ不連続に抵抗値が増大する
温度係数であることを特徴とする。
C作 用] 以上の構成によれば、負の温度係数を有する物質で構成
され、電圧を加えた際に内部の電流密度分布が1点ある
いは複数点に集中する形状とした第1発熱抵抗体と、正
の温度係数を有する物質で構成した第2の発熱抵抗体と
を直列に配置して発熱素子を構成することにより、第1
発熱抵抗体におけるインク転写温度を低く設定し、当該
設定温度領域の制御を抵抗値変化によって速やかに行う
ことが可能となり、また第2発熱抵抗体の存在によって
、第1発熱抵抗体での電流増大に伴なう過加熱を防止す
ることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
第1図(A)および(B)は、本発明の一実施例を示す
発熱素子のそれぞれ模式的平面図および模式的側面図で
あり、これら図において、1は負の温度係数を持つ物質
で構成され、電流経路がその中間部において絞り込まれ
た第1の発熱抵抗体、2は正の温度係数を持つ物質で構
成され電流経路が−様な形状の第2の発熱抵抗体、3は
画像信号に応じて電圧を印加するための信号電極、4は
各発熱素子に電圧を印加する際に電圧の基準となるコモ
ン電極、5は発熱素子のベースとなる基材、6は発熱抵
抗体1および2を保護する保護膜である。
第2図(A)および(B)は発熱抵抗体の抵抗温度特性
を示す線図である。同図(^)は前記第1の発熱抵抗体
の抵抗温度特性、同図(B)は前記第2の発熱抵抗体の
抵抗温度特性をそれぞれ示し、同図(B)に示す特性は
、温度tl近傍で急激に抵抗値が上昇しており、本皮絶
倒においてはtlは約700℃としである。
従来のサーマルヘッドが有する発熱抵抗体は、Ta、N
 (窒化タンタル)等のタンタル系材質が用いられてお
り、第6図(8)に示したように、温度1dgree上
昇あたり抵抗値が−0,01%変化するような非常に小
さい温度係数を有している。
これに対して、本実施例においては前記第1の発熱抵抗
体1の材質には、第2図(A)に示すように従来のタン
タル系よりも大きな温度係数の抵抗温度特性を持ち、か
つその値が負である物質を用いる。このような物質には
例えばTa−5i−Cといったシリコシ系の半導体を用
いることができ、StとCの割合や量を変化させること
によって温度係数や抵抗率を広範囲に変化させることが
できる。本実施例では、抵抗温度特性が第2図(A)に
示すように、発熱抵抗体1の温度上昇に従って抵抗値が
減少していくものを発熱抵抗体1として用いており、温
度上昇1 dgreeあたり−0,06%程度の抵抗値
変化としである。
また、この発熱抵抗体1の形状は、電極間に電圧をかけ
た際に発熱抵抗体1内の1箇所あるいは複数箇所に電流
密度分布が集中する形状とし、本実施例では第8図に示
した形状を用いる。この形状の場合、電流密度分布が発
熱抵抗体1の電流経路の中間部に集中し、電極間に電圧
を印加した場合前記中間部より発熱を開始するものであ
る。
上記構成において定電流駆動となるように回路を構成し
サーマルヘッドに電流を通して発熱させる場合、以下の
ように発熱領域が決定される。
(1)最も電流密度分布の高い発熱抵抗体1の中間部よ
り発熱が開始され、温度が上昇する。
(2)発熱抵抗体1は、第2図(A)に示した抵抗温度
特性を有するので、温度上昇に従って、発熱部の抵抗値
が低下していく。
その時の状態を第3図(A)および(B)に示す。
同図(A)において9は発熱部であり、この部分の抵抗
値がまわりに比して低下しているので、この状態は等測
的に同図(B)に示される状態となっている。同図にお
いて、rは発熱部9の抵抗値、Rは非発熱部の抵抗値、
Eは発熱抵抗体1への印加電圧である。
このときサーマルヘッドは定電流駆動されているために
抵抗値の減少に伴なって印加エネルギは減少し発熱量が
下がる。
ここで、発熱抵抗体lの抵抗温度特性における発熱前の
抵抗値と発熱後の抵抗値との比と、発熱抵抗体1中にお
ける発熱部9の面積を適当に設定しておくことで、抵抗
値がrの部分の発熱量を適度に抑制することができる。
(3)逆に、抵抗値がRの部分では発熱量が増大するた
め、抵抗値がRの部分のうち電流密度分布の密なところ
、すなわち発熱部9の周囲の温度が上昇し抵抗値が低下
する。
(4)温度が上昇した部分では、上記(2)のプロセス
が繰り返されて、所定の温度および発熱領域で平衡に達
する。
上記(1)〜(4)のプロセスによる発熱領域の大きさ
は印加エネルギーにより決定されるため、印加電流値あ
るいは印加時間の片方又は双方を制御することによって
発熱領域の大きさを制御することができる。
抵抗値の変化率は使用するインクリボンの特性や保護膜
層の熱伝導率等を考慮して決める必要があるが、発熱抵
抗体温度が600℃程度でインクの転写が可能となり7
00℃程度まで発熱抵抗体温度が上昇するとすれば1 
dgree当りの変化率を−0,04%とした場合、抵
抗値が約28%減少し、それに伴って発熱エネルギも減
少する。しかし抵抗値が減少する部分は局所的であり、
まわりからの熱伝導の影響を考慮すると、これ以下の抵
抗値減少では効果が薄く、従って抵抗値変化率は1dg
ree当り−0,04%より小さい値とすることが望ま
しい。
なお、本実施例で用いた変化率1 dgree当り一〇
、06%のものを用いると、抵抗値は42%程度減少し
局所的に400℃付近まで温度低下するがまわりからの
熱伝導の影響によりaOO℃程度で均衡に達する。これ
はインクの転写には十分な温度でありながら、従来のよ
うに高温になりすぎず発熱抵抗体の寿命を長くする効果
がある。
以上のプロセスにおいて、発熱温度は例えば転写可能な
温度700℃以下である様に制御されるが、発熱抵抗体
1は、上述したように温度上昇に伴なって比較的大きく
抵抗値が減少するため大きな電流が流れてこの条件を起
えてしまう可能性があり、ある発熱領域から急激に発熱
が促進し熱暴走を・起こすことが考えられる。
この様に第1の発熱抵抗体1がある温度t1を越えた場
合に対処するため、第2の発熱抵抗体2は、第2図(B
)に示したように抵抗値が温度t、を境にして急激に増
加するような特性を有している。この結果、発熱素子系
に流れる電流が抑制されて過加熱が抑止される。
前記温度t1の設定は、本実施例に於いてインクの転写
温度が60〜70℃であることから、第1図(B)の6
に示す保護膜層の熱伝導率(約0.5J/sec・CI
I+・℃)を考慮して発熱抵抗体温度が600〜700
℃の領域でインク転写が可能となる。よってこれ以上は
発熱抵抗体の温度を上昇させる必要はなく温度t、を7
00℃付近に設定することにより、もしこれ以上の温度
になろうとすれば抵抗値が急増して過加熱を防止するこ
とができる。
なお、第2の発熱抵抗体2の材質は、例えばBaTio
s (チタン酸バリウム)に希土類を微量添加したもの
を用いることができる。
第9図は、上記実施例の発熱素子をサーマルヘッドに用
いた記録装置の要部構成を示すブロック図、また第10
図は同記録装置における主に記録動作処理のフローチャ
ートである。また、第11図は第9図に示す記録装置の
斜視図である。
第9図において、lOは記録装置のデータ処理、制O1
I処理等を実行する制御部であり、装置においては基板
形態で実装される。制御部10は、処理を実行するため
のCPt1lO^、第1θ図に示される処理手順等を格
納するROMl0B、画像データを記憶するバッファや
CPUl0Aの処理におけるワークエリア等を有するR
AMl0Cからなる。11は、上記実施例で示した発熱
素子を複数配列してなるサーマル記録ヘッドであり、不
図示のキャリッジに搭載され記録用紙13と対向しなが
ら用紙の幅にわたって移動し記録動作を行なう。IIA
は画像データ9所定の処理を施した記録用データに基づ
き、サーマルヘッド11の発熱素子に電気パルスを印加
するためのヘツド駆動回路、11Bはサーマルヘッド1
1を搭載したキャリッジを移動させるためのキャリッジ
モーターおよびモータ駆動回路等からなるキャリッジ駆
動部である。
14は、サーマルヘッド11と対向可能な位置に配設さ
れ、記録用紙13の搬送および用紙13の記録面を成形
するプラテンローラである。プラテンローラ14上の記
録面をなす用紙13とサーマルヘッド11との間にはイ
ンクリボン12が配置され、発熱素子の発熱領域に応じ
た広さのインクが溶融し、記録用紙13にインクが転写
される。 !2^は、キャリッジ駆動部11Bのキャリ
ッジモーターを駆動源とし、キャリッジの移動に同期し
てインクリボンを搬送するための駆動力伝達機構等から
なるインクリボン・駆動部である。15は、記録の開始
、終了等を指示するためのキー人力等で構成される指示
人力部である。
第11図は本発明を適用した一実施例によるサーマルヘ
ッドを備えた熱転写記録装置Fの要部の斜視図である。
なお以下述べる熱転写記録装置は、電子タイプライタ−
、ワードプロセッサ、イメージプロセッサ或いはファク
シミリ装置等に適用できる。
第11図において、この装置Fはプラテン14にバクア
ップされた記録シート13に対し、キャリッジ23に装
着されたサーマルヘッド11でインクリボン12を画情
報に応じて加熱して、インクリボン12上のインクを記
録シート13へ転写することによって記録シート13に
記録していくよう構成されている。なお、図示のプラテ
ン14はローラ状をしており、駆動源(図示せず)から
の駆動によって回転(矢示方向)し、シート搬送ローラ
を兼ねるものである。
キャリッジ23はプラテン14に平行に設置されたガイ
ドシャフト25に沿って移動可能に装着され、ステッピ
ングモータ26、駆動プーリ27、従動プーリ28およ
びこれらのプーリに巻回されかつキャリッジ23に結合
されたベルト29から成る駆動系によって記録シート1
3に沿って往復駆動される。
サーマルヘッド11は、複数の電気熱変換体(例えば縦
1列に配列された24個の上述の発熱抵抗体)を有し、
記録シートに圧接するダウン位置および離反するアップ
位置間で揺動駆動されるよう装着されている。
キャリッジ23上には、サーマルヘッドtiの前面にイ
ンクリボン12を送給するためのリボンカセット20が
着脱自在にセットされている。
リボンカセット20内の供給軸20aに巻かれたインク
リボン12は記録時、キャリッジ23に設けたリボン駆
動軸(図示せず)により所定方向にサーマルヘッド11
の動きに同期して順次巻き取り軸20bに壱討取り駆動
される。
上記構成に基づき、電源オンから記録処理に到る処理手
順を第1θ図を参照しながら説明する。
記録装置の電源が投入されると、ステップ5101で制
御部10の初期化を行ない、ステップS1[12でホス
ト装置等からの画像データの受信を監視し、画像データ
を受信するとサーマルヘッド11を駆動するための形態
の記録用データに変換し、RAMl0(:の記録用バッ
ファに格納する。
次に、ステップ5104で記録開始の指令入力を検知す
ると、ステップ5105でキャリッジがホームポジショ
ンに有るか否かを判断する。キャリッジがホームポジシ
ョンに無い場合には、ステップ5106でホームポジシ
ョンへ移動する処理を行なう。
ステップ5107では、キャリッジを記録開始位置へ移
動させる処理を行ない、ステップ5107で1走査分の
記録動作を行なう、すなわち、この記録動作では、記録
データに基づいた発熱素子駆動と、キャリッジ移動およ
びインクリボン送りを同期させながら行なう。
ステップ5109で1走査分の記録を終了した否かを判
別し、否定判断の場合はステップ5108の処理を繰り
返えし、肯定判断の場合はステップ5ILOへ進み、記
録用紙13を1ライン分紙送りすると共に、ステップ5
111でキャリッジを所定の位置へ戻す。
ステップ5112では、記録が終了か否かを判断し、肯
定判断の場合はステップ5113でキャリッジをホーム
ポジションヘ穆動して本処理を終了する。
上記実施例の構成により、記録ドツトの大きさ内で発熱
領域の大きさを制御できるので、1ドツト毎の多値表現
が可能となり、高解像度で中間調表現を行なうことが可
能となる。
また、抵抗温度特性における温度係数が非常に小さい発
熱抵抗体を用いた従来のサーマルヘッドに比べると、発
熱抵抗体内の特定部分に電流密度が集中する様な形態の
サーマルヘッドを用いた場合でも、負の温度係数でその
値が大きいため限定された発熱領域内での発熱を実現し
つつその内部での最高到達温度は緩和され、発熱抵抗体
の耐久性が向上する効果がある。
さらに、どちらかといえば発熱領域の大きさの制御を主
に熱伝導にたよっていた従来のサーマルヘッドに比して
、本発明のサーマルヘッドは発熱領域の制御を主に抵抗
値の変化によって行なうため応答性が良く、高速記録に
適するという効果もえられる。
さらに加えて、前述した如く万一急激に発熱が促進し熱
暴走を起しそうになっても、外部に電流IIJ#手段の
様なものを設けておかなくても自づから過加熱を防止す
ることができる。
上記実施例では、第1の発熱抵抗体1の形状を電流経路
に沿って発熱抵抗体の幅を変化させる形状としたが、発
熱抵抗体内の1箇所又は複数箇所に電流密度分布の集中
する形状なら何でも良く、例えば第7図に示した形状や
第4図に示す形状を用いてそれぞれ第5図(^) 、 
(B)の様に発熱素子を構成することができる。
また、上記実施例では、発熱抵抗体の抵抗温度特性を温
度上昇1dgree当り抵抗値変化を一1%程度とした
が、−O,OS%以下であればこれには何ら拘束されず
任意の値とすることができる。
さらに、上記実施例では第1の発熱抵抗体1の材質にシ
リコン系半導体を用いたが、負の温度係数を有するもの
であればこれには何ら拘束されず、例えばガリウム系半
導体などを用いることもできる。
なお、上記実施例では、サーマル記録ヘッドの特に発熱
抵抗体の形状について述べてきたが、本願発明にかかる
その形状は、その温度および温度分布の制御、また加熱
防止等の点において例えばインクを加熱することによっ
て気泡を発生させ、この気泡の変化に伴なってインク液
滴を吐出させる方式のインクジェット記録ヘッドにも適
用することは可能である。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明よれば負の温度係数を有する
物質で構成され、電圧を加えた際に内部の電流密度分布
が1点あるいは複数点に集中する形状とした第1発熱抵
抗体と、正の温度係数を有する物質で構成した第2の発
熱抵抗体とを直列に配置して発熱素子を構成することに
より、第1発熱抵抗体におけるインク転写温度を低く設
定し、当該設定温度領域の制御を抵抗値変化によって速
やかに行うことが可能となり、また第2発熱抵抗体の存
在によって、第1発熱抵抗体での電流増大に伴なう過加
熱を防止することができる。
この結果、ドツト毎の多値表現が以下の効果を伴なって
可能となる。
すなわち、転写温度を低く設定できることにより発熱抵
抗体をはじめとしてサーマルヘッドの耐久性が向上する
また、主に抵抗値変化によって発熱領域を制御するため
サーマルヘッドの熱応答性が良好となる。
さらに、第2発熱抵抗体が所定温度で急激に抵抗値を増
大させることにより外部に電流制御手段を設けなくても
サーマルヘッドの過加熱を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は、本発明の一実施例を示す
発熱素子のそれぞれ模式的平面図および模式的側面図、 第2図(^)および(B)は、本発明の一実施例にかか
る発熱素子に用いる発熱抵抗体の抵抗温度特性を示す線
図、 第3図(A)およびCB)は、第1図に示した発熱素子
の発熱状態を説明するためのそれぞれ模式的平面図およ
び等価回路図、 第4図は、本発明の一実施例にかかる発熱抵抗体を示す
模式的平面図、 第5図(A)および(B)は、それぞれ本発明の他の実
施例にかかる発熱素子の模式的平面図、第6図(A)お
よび(B)は、従来の発熱素子の構成を示す模式的平面
図および抵抗温度特性を示す線図、 第7図および第8図は、電流密度分布が発熱抵抗体内で
1点に集中する発熱素子形状を示す槙式第9図は、第1
図に示した発熱素子によって構成されるサーマル記録ヘ
ッドを用いた記録装置の要部構成を示すブロック図、 第1O図は、第9図に示した装置における記録処理手順
を示すフローチャート、 第11図は、第9図に示した装置の斜視図である。 1・・・第1の発熱抵抗体、 2・・・第2の発熱抵抗体、 3・・・信号電極、 4・・・コモン電極、 5・・・基材、 6・・・保護膜、 7・・・部分グレーズ、 8・・・従来の発熱抵抗体、 9・・・発熱部。 第 1図 第2図 (B) 」ニニ:L φ=====つ (R>r) 第3図 (A) ( ) 第5図 (A) CB) 第8図 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)電極と、前記電極間に設けられた発熱抵抗体とを有
    し、 前記発熱抵抗体は、温度抵抗特性において負の温度係数
    を有する物質で形成され、電圧を印加した際の電流密度
    分布が少なくとも1点に集中する形状とした第1発熱抵
    抗体と、正の温度係数を有する物質で形成された第2発
    熱抵抗体とを直列に配置して成ることを特徴とする記録
    ヘッド。 2)前記第1発熱抵抗体の負の温度係数は、温度上昇1
    dgree当り−0.04%より小さな値であることを
    特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。 3)前記第2発熱抵抗体の正の温度係数は、温度100
    0℃以下の所定温度でほぼ不連続に抵抗値が増大する温
    度係数であることを特徴とする請求項2に記載の記録ヘ
    ッド。 4)請求項1ないし3のいずれかの項に記載の記録ヘッ
    ドを装着して記録を行う記録装置。
JP26912389A 1989-10-18 1989-10-18 記録ヘッドおよび前記記録ヘッドを用いた記録装置 Pending JPH03132364A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8182071B2 (en) * 2008-08-14 2012-05-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Thermal inkjet printhead and method of driving same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8182071B2 (en) * 2008-08-14 2012-05-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Thermal inkjet printhead and method of driving same

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