JPH0691893A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH0691893A
JPH0691893A JP24314192A JP24314192A JPH0691893A JP H0691893 A JPH0691893 A JP H0691893A JP 24314192 A JP24314192 A JP 24314192A JP 24314192 A JP24314192 A JP 24314192A JP H0691893 A JPH0691893 A JP H0691893A
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JP
Japan
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ink
data
ink chamber
head
paper
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JP24314192A
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English (en)
Inventor
Masaaki Deguchi
雅明 出口
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙上に形成されるドット像の直径の大きさ
を変化させて形成される画像の階調表現を行う。 【構成】 ヘッド20のインク室60内のオリフィス穴
56の近傍に、インクの粘度を変えるためのインク室ヒ
ーター54を設け、オリフィス穴56近傍のインクの粘
度を変化させると共に、ピエゾ振動素子64の振動によ
りそのインクをオリフィス穴56から吐出させて、吐出
される滴状のインクの体積を任意に変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタは、イン
ク噴射機構(以下ヘッドと称する)、そのヘッドの移送
機構、用紙搬送機構及びそれらの制御装置等から構成さ
れている。
【0003】このようなインクジェットプリンタは、イ
ンク供給源からヘッド内に形成された各インク室にイン
クを供給すると共に、ピエゾ振動素子にパルス電圧をか
けて振動させ、その圧力により滴状のインクをオリフィ
ス穴から吐出させ、用紙上に画像を形成するものとして
知られている。
【0004】このような従来のインクジェットプリンタ
において、画像の階調表現は、単位面積当りに記録する
インクの滴数を変えることにより調整されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のインクジェットプリンタのように、画像
の濃淡が単位面積当りに記録されるインクの滴数にて調
整されるものでは、濃淡が連続的な変化を持つ画像を、
それと同じように用紙上に細かく表現させること、即
ち、階調表現させることが難しかった。また、上記方法
にて階調度を向上させるために、インクの滴により形成
されるドット像の面積、即ち画素面積を小さくすると共
に単位面積当りの画素数を多くして、単位面積当りに記
録する画素を調整していたので、それに伴って用紙上へ
の印字回数が増えて印字速度が遅くなる問題が生じた。
このような問題があるため表現された画像の品質の向上
も十分になされてなかった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、画素面積を小さくせずに、一つ
の画素中に記録されるドット像の直径の大きさを変化さ
せることによって単位面積当りに記録されるインク面の
面積を変えて階調表現を行い、印字速度が遅くなること
なく、より高品質な画像表現ができるインクジェットプ
リンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のインクジェットプリンタは、供給されたイン
クが充填されるインク室と、そのインク室内のインクに
機械的な所定の振動を与えてインク室に連通した前記オ
リフィス穴から滴状のインクを吐出させるインク吐出手
段と、インク室内のインクの粘度を変化させる粘度調節
手段とを備えている。
【0008】
【作用】上記の構成を有する本発明のインクジェットプ
リンタは、インク室にインクを充填すると共に、そのイ
ンク室内のインクの粘度を粘度調節手段により変化させ
て、そのインク室内のインクに機械的な所定の振動を与
えることによりインク室と連通しているオリフィス穴か
ら滴状のインクを吐出する。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0010】図2及び図3は、本実施例のインクジェッ
トプリンタ10の概略を示した上面図及び断面図であ
る。図4は、ヘッド20を示す斜視図である。また、図
1は、図4の面Aにおけるヘッド20断面図である。
【0011】インクジェットプリンタ10のフレーム4
6には、図2及び図3に示すように、回転軸42a及び
44aが回転可能に支持されている。この回転軸42
a,44a上には、用紙22の幅よりも少し狭い間隔を
おいて、一対の上流紙送りローラ32及び一対の下流紙
送りローラ34がそれぞれ固定されている。これらロー
ラ32,34は、ベルト48等からなる伝達機構及び回
転軸42a,44aを介して、後述する制御装置12に
より駆動制御される用紙搬送モータ50により駆動され
る。
【0012】また、フレーム46の回転軸42a及び回
転軸44aの下方には、それぞれ回転軸42b及び回転
軸44bが取り付けられており、それら回転軸42b及
び回転軸44b上の前記ローラ32及びローラ34と対
向する位置には、それぞれ上流ピッチローラ36及び下
流ピッチローラ38が回転可能に支持されている。
【0013】これらローラ32,34,36,38は、
図示しないオートカットシートフィーダ等の給紙装置に
より送り出された用紙22を印字位置、即ち、回転軸4
2aと回転軸44aとの間に配置された平面状のプラテ
ン40上に送り、また、プラテン40上で記録が完了し
た用紙22を、図示しない排出口方向(矢印方向)へ送
る。
【0014】また、プラテン40と対向する位置にヘッ
ド20を搭載したキャリッジ24は、ガイド軸26a,
26bによりプラテン40に沿って移動可能に設置され
ている。
【0015】このキャリッジ24には、前記ヘッド20
によるプリント位置を検出するために、対向して配置さ
れた発光ダイオードとフォトトランジスタとから成る読
み取りヘッド51が設けられている。この読み取りヘッ
ド51は、発光ダイオードとフォトトランジスタとの間
に配置された光学スリット53を読み取って、キャリッ
ジ24の駆動やヘッド20のインク吐出タイミングを制
御するためのタイミングパルスを発生し、後述する制御
装置12にそのタイミングパルスを送る。
【0016】また、キャリッジ24には、前記タイミン
グパルスに応じて制御装置12により駆動制御されるヘ
ッド移送モータ28により駆動されるタイミングベルト
30の一部が取り付けられている。
【0017】従って、キャリッジ24は、ヘッド移送モ
ータ28を駆動すると、タイミングベルト30を介して
前記ガイド軸26a,26bに沿って移送させられる。
【0018】このキャリッジ24に搭載されたヘッド2
0は、図1及び図4に示すように、直径が50μmの複
数のオリフィス穴56が所定の間隔をおいて列設された
オリフィスプレート54、その各オリフィス穴56に対
応して形成されたインク室60及びインクの分配流路6
2がそれぞれ区画形成されたキャビティープレート5
8、パルス電圧を加えることにより所定の振動をするピ
エゾ振動素子64、そのピエゾ振動素子64の振動が前
記インク室60内に安定して伝わるようにピエゾ振動素
子64の後側を支持するベースプレート66、ヘッド2
0全体を加熱するヘッドヒーター68が順に積層されて
構成され、各部材は、半田付にて固定されている。ま
た、このヘッド20の各インク室60内に臨むオリフィ
ス穴56付近のオリフィスプレート54上には、スパッ
タリングにより銅(電極)、ニッケルクロム合金(発熱
体)及び銅(電極)を順に積層して形成したインク室ヒ
ーター70が防腐層によってマスクされて設けられてい
る。尚、オリフィスプレート54は、熱伝導性が悪い耐
熱性樹脂によって形成されており、それにより、各イン
ク室60のインク室ヒーター70による熱がオリフィス
プレート54を伝わって他のインク室60に影響しない
ようになっている。
【0019】このヘッド20は、後述する制御装置12
により、上述したピエゾ振動素子64へのパルス電圧の
供給、ヘッドヒーター68への通電及びインク室ヒータ
ー70への通電が制御され、それにより、図示しないイ
ンク貯蔵器からフレキシブルチューブを通して供給され
た溶融インクを用紙22上に吐出してその用紙22上に
ドット像を形成する。また、このヘッド20は、前記オ
リフィス穴56の列方向がキャリッジ24の移送方向に
対して略直交するようにキャリッジ24に搭載される。
従って、キャリッジ24が1移送されることにより、所
定幅の画像を形成させることができる。
【0020】尚、前記プラテン40には、図3に示すよ
うに、プラテン40を加熱するプラテンヒーター52が
取付けられており、それにより、用紙22を加熱して用
紙22へのインクの定着を良くしている。
【0021】このプラテンヒーター52は、温度が上昇
するとその抵抗値が大きくなる正温度特性サーミスタヒ
ーターを用いており、自己温度制御が可能なため、サー
ミスタ等の温度センサを使ってフィードバックをかける
ような制御を必要とすることなく、プラテン40を一定
の設定温度(60℃)に保つことができる。
【0022】このようなインクジェットプリンタ10の
電気的な構成を図5のブロック図に示す。
【0023】インクジェットプリンタ10の制御装置1
2には、用紙搬送モータ50、ヘッド移送モータ28、
ヘッドヒーター68、インク室ヒーター70、ピエゾ振
動素子64及びインターフェイス14等がバス18によ
り電気的に接続されている。
【0024】そして、この制御装置12には、インター
フェイス14を介して外部のホストコンピュータ16が
接続され、そのホストコンピュータ16からのデータが
入力される。
【0025】前記制御装置12は、中央処理装置(CP
U)、インクジェットプリンタ10のプログラムやホス
トコンピュータ16から入力されたデータ等を記憶する
記憶装置(RAM及びROM)等から構成されている。
【0026】前記ヘッドヒーター68は、前記制御装置
12の制御に基づいて所定の電流が供給され、前記イン
ク室60内のインクを115℃に加熱する。
【0027】前記インク室ヒーター70は、制御装置1
2の制御に基づいて3種類の作動状態(0,i,I)が
選択され、選択した作動状態に応じて、オリフィス穴5
6付近のインク室60内のインクを115℃、122℃
または127℃に加熱する。
【0028】前記ピエゾ振動素子64は、制御装置12
の制御に基づいて所定のパルス電圧が供給されることに
より所定の機械的振動が生じ、それにより、特定のイン
ク室60内のインクに所定の圧力を付与して、そのイン
ク室60と連通したオリフィス穴56からインクを吐出
させる。
【0029】そして、制御装置12は、ホストコンピュ
ータ16から入力されたデータに基づいて、前記用紙搬
送モータ50の駆動制御を行い、用紙22をプラテン4
0上まで搬送する。その後、ヘッド移送モータ28の駆
動制御を行ってヘッド20を移動させながらホストコン
ピュータ16から入力されたデータに基づいて、ヘッド
ヒーター68、インク室ヒーター70、ピエゾ振動素子
64の動作制御を行い、ヘッド20からそのプリント位
置上に任意の体積のインクの滴を吐出させる。そして、
プリントが完了した用紙22をインクジェットプリンタ
10外部へ排出させる制御を行う。
【0030】ここで、ヘッド20の各オリフィス穴56
から吐出される滴状のインクの体積を変化させるための
原理について説明する。
【0031】図6は、本実施例にて使用するインクの温
度と粘度との関係を示した図である。また、図7は、イ
ンクの粘度とオリフィス穴12から吐出されるインクの
体積との関係を示した図である。
【0032】前記インク室ヒーター70は、3種類の作
動状態(0,i,I)が選択されることを説明したが、
そのインク室ヒーター70に、電流が全く供給されない
状態(0)では、インク室60内のオリフィス穴56付
近のインクは、ヘッドヒーター68のみによって115
℃に加熱されて、図6に示すように、インクの粘度が3
7cpsになる。また、ある電流がインク室ヒーター7
0に供給された動作状態(i)では、インク室60内の
オリフィス穴56付近のインクは、ヘッドヒーター68
と共に122℃に加熱されてインクの粘度が30cps
になる。更に、その動作状態(i)よりも大きい電流が
インク室ヒーター70に供給された動作状態(I)で
は、インク室60内のオリフィス穴56付近のインク
は、ヘッドヒーター68と共に127℃に加熱されてイ
ンクの粘度が26cpsになる。
【0033】そして、インクの粘度が37cpsのとき
に、所定のピエゾ振動にて直径50μmのオリフィス穴
から吐出されるインクの体積は、図7に示すように、8
0plである。また、インクの粘度が30cpsのとき
に吐出されるインクの体積は90plである。尚、従来
のインク(滴)の体積は、この場合と同じ90plであ
る。更に、インクの粘度が26cpsのときに吐出され
るインクの体積は約100plである。
【0034】このように、本実施例のインクジェットプ
リンタ10では、各インク室16内のインク室ヒーター
70に供給する電流を制御して動作状態を選択すること
により、そのインク室16のオリフィス穴56付近のイ
ンクの粘度を変え、それにより所定の圧力にてオリフィ
ス穴12から吐出されるインクの体積を変えている。
【0035】尚、捕捉しておくと、滴状のインクにより
形成されるドット像の直径は、滴状のインクの体積に比
例するので、吐出されるインクの体積を変えることによ
り、そのインクにより形成されるドット像の直径も変え
ることができる。従って、それにより、1個の画素の面
積を小さくせずに、1個の画素中に記録されるドット像
の直径の大きさを変化させて単位面積当りに記録される
インク面の面積を変え、画像の濃淡を連続的に表現(階
調表現)することができる。
【0036】このような原理に基づき階調表現を行う上
記構成のインクジェットプリンタ10の動作を図8乃至
図10の流れ図を参照して説明する。
【0037】インクジェットプリンタ10は、電源スイ
ッチ(図示せず)がONされ、前記電気的な構成部に所
定の電力が供給されることにより動作を開始する。
【0038】動作を開始すると、まず、制御装置12
は、インクジェットプリンタ10をプリント可能な状態
にするために、記憶装置の初期化、ヘッド20の初期位
置への移動、インク貯蔵器の加熱、ヘッドヒーター68
によるヘッド20の加熱及びプラテン40の加熱等の初
期設定を行う(S10)。
【0039】初期設定(S10)が終了した後に、ステ
ップS11にて、ホストコンピュータ16からデータが
入力されているかどうかの判別を行う。
【0040】ホストコンピュータ16からデータが入力
されていない間は、ステップS11により「No」と判
別され、次に、インクジェットプリンタ10のプリント
可能な状態を維持させ(S12)、ステップS11に戻
る。
【0041】また、ホストコンピュータ16からデータ
が入力された場合、ステップS11の判別が「Yes」
となり、次に、入力された複数のデータを制御装置12
内の記憶装置(RAM)に保存させる(S13)。ここ
では、ホストコンピュータ16から、プリント開始デー
タ、プリントデータ列、改行データ、プリントデータ
列、排紙データ、終了データがここに記述した順番に入
力されたものとする。
【0042】次に、制御装置12は、前記記憶装置に保
存されたデータを順番に読み出す(S14)。そして、
以下のステップにてその読み出したデータに応じた動作
制御を行なう。
【0043】まず、次のステップS15では、読み出し
たデータがプリント開始データであるかどうか判別す
る。
【0044】初めのデータはプリント開始データである
ので、ステップS15の判別が「Yes」となり、次
に、ステップS16にて、用紙搬送モータ50を所定量
駆動させ、用紙22を、その初めのプリント行がプラテ
ン上に位置するように搬送する。そして、ステップS1
4に戻り、CPUが記憶装置内の次のデータ(プリント
データ)を読み出す。
【0045】一方、読み出したデータがプリント開始デ
ータでない場合、ステップS15の判別は「No」とな
り、次のステップS17にて、読み出したデータがプリ
ントデータであるかどうか判別する。2番目以降のデー
タは、この場合にあたる。
【0046】読み出したデータはプリントデータである
ので、このステップS17にて「Yes」と判別され、
次に述べるプリント処理(S18)を行って、その後、
ステップS14に戻り、次のデータを読み出す。
【0047】ステップS18のプリント処理では、図1
0の流れ図に示すように、まず、ヘッド移送モータ28
を所定量駆動させて、ヘッド20をプリント位置に移動
させる(S30)。
【0048】そして、次に、読み出したプリントデータ
中の階調データに基づいて個々のインク室ヒーター70
に供給される電流を制御して、インク室ヒーター70の
動作状態を3段階に制御し(S31)、オリフィス穴5
6付近の各インク室60内のインクを115℃、122
℃または127℃に加熱する。
【0049】その後、個々のピエゾ振動素子64に、プ
リントデータに基づいて、適宜所定のパルス電圧を1パ
ルス通電させ(S32)、通電したピエゾ振動素子64
につながっているインク室60に所定の圧力を加えるこ
とにより、そのインク室60のオリフィス穴56付近の
インクの温度に応じて、オリフィス穴56から80p
l、90plまたは100plの体積を有するインクの
滴を吐出させ、用紙22上に付着させる。
【0050】これにより、用紙22のプリント行上に3
段階の任意の大きさのドット像を個々のドット像毎に選
択的に形成させることができ、それらドット像の大きさ
を段階的に変化させることにより、形成される画像を階
調表現することができる。
【0051】その後、各インク室ヒーター70への電流
の供給を停止させ(S33)、発熱されたインク室ヒー
ター70によりインク室60内のインク全体の温度が上
がって、次のプリントデータによるプリントに影響する
ことのないようにする。
【0052】このように、インク室ヒーター70によっ
てオリフィス穴56付近のインクだけが瞬間的に加熱さ
れ、且つ、そのインクは吐出されるため、このインクジ
ェットプリンタ10では、インク室ヒーター70による
インクの加熱による次のプリント時への影響はほとんど
なく、安定した連続プリントが実施できる。
【0053】そして、プリント処理(S18)を終了す
る。
【0054】制御装置12は、ステップS14乃至ステ
ップS18を繰り返して、プリント開始データの後の前
記プリントデータ列全てについてプリント処理(S1
8)を行い、用紙22の1プリント行上に階調表現され
た画像を形成させる。
【0055】そして、ステップS14に戻り、次の改行
データが読み出されると、前記ステップ17の判別が
「No」となり、次に、ステップS19にて、読み出さ
れたデータが改行データであるかどうか判別する。
【0056】この時、読み出されたデータは改行データ
となっているので、このステップS19により「Ye
s」と判別され、次に、用紙搬送モータ50を所定量だ
け駆動させて、用紙22上を、次のプリント行がプラテ
ン40上に位置するように搬送し(S20)、その後、
前記ステップS14に戻り、次のプリントデータが読み
出される。
【0057】このプリントデータによるプリントデータ
列に対しては、前記ステップS14、ステップS15、
ステップS17及びステップS18が繰り返し実施さ
れ、それぞれのプリントデータによる階調表現された画
像が用紙22上の2番目のプリント行に形成される。
【0058】そして、用紙22上に印字が完了した後、
前記ステップ14に戻り、次の排紙データが読み出され
ると、前記ステップ19の判別が「No」となり、次
に、読み出されたデータが終了データであるかどうか判
別する(S21)。
【0059】この時、読み出されたデータは排紙データ
であるので、このステップS21により「No」と判別
され、排紙データに対応した用紙22をインクジェット
プリンタ10外部に排出させる処理(S24)を行う。
このステップS24では、排紙データ等の他のデータに
それぞれ対応したその他の処理(S24)を実施する。
そして、その後、前記ステップS14に戻る。
【0060】そして、全印字が完了して、終了データが
読み出されると、前記ステップS21の判別が「Ye
s」となり、制御装置12内の前記記憶装置の初期化
(S22)を行った後に、ヘッド20の初期位置への移
送(S23)を行って、前記ステップS11に戻り、次
にホストコンピュータから入力されるデータに備える。
【0061】以上のようなインクジェットプリンタ10
の動作により、用紙22上には、2行分の階調表現され
た画像が形成される。
【0062】このインクジェットプリンタ10によれ
ば、用紙22上に3段階の任意の大きさのドット像を、
個々のドット像毎に選択的に形成させることができ、そ
れらドット像の大きさを段階的に変化させることによ
り、形成される画像を階調表現することができる。
【0063】本発明は以上詳述した本実施例に限定され
るものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変更を加えることができる。
【0064】例えば、本実施例においてピエゾ振動素子
64を振動させる時にインク室ヒーター70の発熱量を
制御して、オリフィス穴56付近のインクの粘度を3種
類の何れかにしているが、インクの粘度を4種類以上に
変えられるようにインク室ヒーター70の発熱量を制御
してもよい。そうすることにより、本実施例よりも細か
な画像の階調表現ができるようになる。
【0065】また、逆に、インクの粘度を2種類に変え
られるようにインク室ヒーター70の発熱量を制御して
もよい。そうすることにより、本実施例よりも制御が簡
単に行えて、インクジェットプリンタ10の動作速度の
上昇がなされると共に、より安定した動作を実施するこ
とができる。
【0066】また、本実施例では、図1に示されるよう
に、インク室ヒーター70がオリフィス穴56の近傍の
一側方に配置されているが、オリフィス穴56の周りの
オリフィス穴56近傍に配置させてもよい。そうするこ
とにより、より効率的に吐出されるインクの粘度を変え
ることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のインクジェットプリンタによれば、用紙上に形成
されるドット像の直径の大きさを変化させることによっ
て階調表現を行い、より高品質な画像表現ができる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、図4の面Aにおけるヘッド断面図であ
る。
【図2】図2は、インクジェットプリンタの概略を示し
た上面図である。
【図3】図3は、インクジェットプリンタの概略を示し
た断面図である。
【図4】図4は、ヘッドを示す斜視図である。
【図5】図5は、インクジェットプリンタの構成を示す
ブロック図である。
【図6】図6は、本実施例にて使用するインクの温度と
粘度との関係を示した図である。
【図7】図7は、インクの粘度とオリフィス穴12から
吐出されるインクの体積との関係を示した図である。
【図8】図8は、インクジェットプリンタの動作を示す
流れ図である。
【図9】図9は、インクジェットプリンタの動作を示す
流れ図である。
【図10】図10は、プリント処理によるインクジェッ
トプリンタの動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 インクジェットプリンタヘッド 12 制御装置 56 オリフィス穴 60 インク室 64 ピエゾ振動素子 68 ヘッドヒーター 70 インク室ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/055 9012−2C B41J 3/04 103 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給されたインクをオリフィス穴から滴
    状に吐出するインクジェットプリンタにおいて、 供給されたインクが充填されるインク室と、 そのインク室内のインクに機械的な所定の振動を与えて
    インク室に連通した前記オリフィス穴から滴状のインク
    を吐出させるインク吐出手段と、 前記インク室内のインクの粘度を変化させる粘度調節手
    段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 前記インク吐出手段は所定のパルス電圧
    が与えられるピエゾ振動素子からなり、前記粘度調節手
    段は吐出されるインクの温度を2段階以上の温度に加熱
    するヒーターからなることを特徴とする請求項1に記載
    したインクジェットプリンタ。
JP24314192A 1992-09-11 1992-09-11 インクジェットプリンタ Pending JPH0691893A (ja)

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JP24314192A JPH0691893A (ja) 1992-09-11 1992-09-11 インクジェットプリンタ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6241333B1 (en) * 1997-01-14 2001-06-05 Eastman Kodak Company Ink jet printhead for multi-level printing
EP1514685A1 (en) 2003-09-10 2005-03-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Liquid discharge apparatus and inkjet recording apparatus
JP2010023258A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド

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