JPH03129376A - コピー機を用いたフルカラープリントの加工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコピー機を用いて織布、１！布、皮革品等の表
面にカラープリント加工する方法に関するものである。

〔従来の技術とその問題点〕

従来、繊維品や皮革品に多色デザインを多品種。

少量プリント加工する場合、スクリーン印刷が用いられ
ているが、各色毎にプリント加工しなければならないた
め、多大の費用がかるばかりでなく、色数にも限度があ
り、満足すべき色合いを出すことが困難であるという問
題点がある。

そこで、カラーコピー機を使用してトナーの熱接着性を
利用する方法として、トナーを仮着させる処理を施した
紙又はフィルムにコピーし、これをホットメルト接着剤
を塗布した紙等に仮転写し、所望外の部分に接着剤が付
着しないように切り抜いて基材上に加熱圧着により転写
する方法が行なわれているが、この方法では一枚ずつ切
り抜きする手間がかかるばかりでなく、複雑な形状のプ
リントは殆ど不可能であり、商業生産には不向きである
という問題点があるほか、トナー層が薄いこと及び白色
トナーがないことによって、基材の地色によってはフル
カラーの表現を著しく阻害するという問題点もあった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従って、本発明が解決しようとする課題は、カラーコピ
ー機を用いて上記のような問題点のないフルカラーのプ
リント加工方法を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記の課題を解決することを目的としてなされ
たもので、その構成は、透明なポリエステル樹脂等から
成る硬質樹脂フィルム上に、カラートナーと密着性が良
好な薄い透明な樹脂被膜を積層し、この被膜上にカラー
コピー機を用いてトナーによるフルカラー画像を定着せ
しめ、該被膜上又は／及び画像をプリントすべき基材上
に、白色顔料を混入したホットメルト接着剤層を画像状
に一体に設け、基材上に前記被膜を対向させて前記硬質
樹脂フィルムを配し、該硬質樹脂フィルム上から加熱、
加圧し、前記被膜を基材上に接着させた後、前記硬質樹
脂フィルムを剥離することを特徴とするものである。

〔発明の作用〕

透明な硬質樹脂フィルム上に積層した、カラートナーと
密着性が良好で加熱時に剥離性の良好な薄い透明樹脂被
膜上に、カラートナーによるフルカラー画像を転写、定
着させてカラー画像層を形威し、この被膜上又は／及び
画像をプリントすべき繊維品、皮革品等の基材上に、画
像状のホントメルト接着剤層を設け、基材上に前記被膜
を対向させて前記硬質樹脂フィルムを配し、該硬質樹脂
フィルム上から加熱、加圧することにより、前記被膜を
画像ごと基材上に接着して画像を基材上に転写し、前記
硬質樹脂フィルムを剥離することによって、基材上にフ
ルカラーの鮮明な画像をプリントスすることが出来る。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を図により説明する。

本発明は、 ■コピー機に使用されるカラートナーが熱溶融性樹脂微
粉であること ■一般に、カラーコピー機は白紙へのコピーを前提にし
ているため、白色トナーがなく、白色部分は透明である
こと から、まず、透明なポリエステル樹脂から成る硬質樹脂
フィルム１の片面上にカラートナーと密着性が良好で、
加熱、加圧後に前記硬質樹脂フィルム１からの剥離性が
良好な極めて薄い透明な樹脂被膜２を積層し、次いで、
前記樹脂被膜２上にカラーコピー機により所望のフルカ
ラーのトナー画像をプリントし、定着させて、トナー画
像層３を形成した後、該トナー画像層３の上に白色顔料
を混入したホットメルト接着剤層４を形成する。これは
、上記■のようにカラーコピー機においては、白紙への
コピーを前提にしており、白色トナーがなく、白色部分
は透明状態になっていること及びトナー画像層３が薄い
ことから、基材４の地色が影響し７て発色が不完全にな
るのを防ぐためである（第１図参照）。

上記のようにして樹脂被膜２．トナー画像層３及びホッ
トメルト接着剤層４を形成した硬質樹脂フィルム１をそ
のホットメルト接着剤層４を対向させて基材５のプリン
トすべき面の上に配し、その上から加熱、加圧して、ホ
ットメルト接着剤層４を樹脂被膜２．トナー画像層３と
共に基材１に接着させ、硬質樹脂フィルム１を剥離する
ことにより、基材１上にフルカラープリントが施される
のである（第２図参照）。

尚、上記実施例においては、ホットメルト接着剤層４を
樹脂被膜２のトナー画像層３の上に設けたが、このホッ
トメルト接着剤層４は、基材５上に設けても、また、ト
ナー画像層３上及び基材５上の両方に設けても良く、特
に基材１が編布のように凹凸の多い場合には、基材上に
設けた方が鮮明なフルカラーのプリント画像を得られる
。

〔発明の効果〕

本発明は上述の通りであって、透明な硬質樹脂フィルム
上に形成したカラートナーと密着性が良好で加熱時に剥
離性の良好な薄い透明樹脂被膜上にカラートナーによる
フルカラー画像を転写、定着させ、この被膜上又は／及
び画像をプリントすべき繊維品、皮革品等の基材上に、
ホットメルＩ・接着剤層を設け、基材上に前記被膜を対
向させて前記硬質樹脂フィルムを配して、該硬質樹脂フ
ィルム上から加熱、加圧することにより、前記被膜を画
像ごと基材上に接着して画像を基材上に転写し、前記硬
質樹脂フィルムを剥離するようにしたから、従来極めて
困難又は不可能とされていた白色を含む鮮明なフルカラ
ーの画像を基材上に容易にプリントすることが出来る。

また、前記被膜の画像部分のみが基材に転写されるので
、予め画像を切り抜く手間も不要で、複雑な形状の転写
が可能となるし、更に、白色ホットメルト接着剤層を適
宜の厚さにすることにより、立体感のあるカラープリン
トを得ることが出来て、フルカラーデザインの用途を広
げることが可能となる。

従って、本発明方法により、比較的小面積の衣料品や身
回り品、インテリア商品等へのフルカラーデザインのプ
リント加工を商業的に低廉に実施することが可能となっ
た。

【図面の簡単な説明】

図は本発明方法の実施例を示すもので、第１図は硬質樹
脂フィルムの表面に透明な樹脂被膜を積層し、該樹脂被
膜上にフルカラー画像を定着し、更にその上に白色顔料
を混入したホットメルト接着剤層を積層した状態の断面
図、第２図は第１図図示のものをホットメルト接着剤層
を基材表面に対向させて配し、硬質樹脂フィルムの上か
ら加熱。 加圧してトナー画像層と共に樹脂被膜をホットメルト接
着剤層に接着した後、硬質樹脂フィルムを剥離する状態
を示す断面図である。 １・・・硬質樹脂フィルム、２・・・樹脂被膜、３・・
・トナー画像層、４・・・ホットメルト接着剤層、５・
・・基材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　透明なポリエステル樹脂等から成る硬質樹脂フィル
   ム上に、カラートナーと密着性が良好な薄い透明な樹脂
   被膜を積層し、この被膜上にカラーコピー機を用いてト
   ナーによるフルカラー画像を定着せしめ、該被膜上又は
   ／及び画像をプリントすべき基材上に、白色顔料を混入
   したホットメルト接着剤層を画像状に一体に設け、基材
   上に前記被膜を対向させて前記硬質樹脂フィルムを配し
   、該硬質樹脂フィルム上から加熱、加圧し、前記被膜を
   基材上に接着させた後、前記硬質樹脂フィルムを剥離す
   ることを特徴とするコピー機を用いたフルカラープリン
   トの加工方法。