JPH03122602A - 位相差膜状物 - Google Patents

位相差膜状物

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Publication number
JPH03122602A
JPH03122602A JP25872789A JP25872789A JPH03122602A JP H03122602 A JPH03122602 A JP H03122602A JP 25872789 A JP25872789 A JP 25872789A JP 25872789 A JP25872789 A JP 25872789A JP H03122602 A JPH03122602 A JP H03122602A
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JP
Japan
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film
retardation film
polyester resin
birefringence
formula
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Application number
JP25872789A
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English (en)
Inventor
Akira Omura
尾村 章
Yoshitaka Taniguchi
義隆 谷口
Mitsunari Hara
原 光成
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、位相差膜状物に関し、さらに詳しは均一に調
製された位相差膜状物に関する。
〔従来の技術〕
従来ワードプロセッサーやパーソナルコンピューターの
C几Tの大画面化の要請に対して、液晶分子のねじれ角
を180〜270度に広角化した8TN液晶デイスプレ
イが使用されてきている。しかし、aTN方式は液晶部
分の複屈折効果を利用しているため、イエローモードあ
るいはブルーモードという着色条件の表示を余儀なくさ
れていた。そのため、コントラストや視認性に不十分な
ところがあるとともに、任意のカラー表示も困難であっ
た。これらの課題を解消するため、STNセルを二枚重
ね、一つは色補償セルとして用いる方式(D−8TN%
NTN )が開発され、白黒表示および任意のカラー表
示が可能となった。しかし、このNTN方式はSTN方
式方式比べて厚くて重いという欠点を有する。
そこで色補償セルのかわりlこ、それと同等の機能を有
する高分子フィルムを色補償フィルムとして用いること
によって、薄くて軽いという液晶デイスプレィの特徴を
生かしたままで白黒表示となるFTN液晶デイスプレィ
等に近年特に使用されてきている。
これら位相差性を有する膜状物は種々提案されているが
、いづれも複屈折性、耐熱性、耐湿性及び耐久性等おい
て、実用性に乏しいものであった。また位相差板として
、現在市販され実用に供されているものとして、入射光
線の波長λに対して猛λの位相差を生じる機能を有する
いわゆるμλ板がある。このμλ板は、酢酸セルロース
系のフィルムを一軸方向に延伸処理したものである。μ
λ板は、直線偏光板の光学主軸に対して、45度傾けて
貼り合わせる(円偏光板)窃、反射光をカットする防眩
機能があるので、VDTフィルターをはじめとして、各
種の防眩材料に使用されている。
μλ板を構成する高分子材料としては、上記のセルロー
ス系樹脂以外にも、塩化ビニル系樹脂(特公昭45−3
4477号公報、特開昭56−125702号公報等)
、ポリカーボネート系樹脂(特公昭41−12190号
公報、特開昭56−130703号公報等)、アクリロ
ニドIJル系樹脂(%開開56−130702号公報等
)、スチレン系樹脂(特開昭56−125703号公報
)、ポリオレフィン系樹脂(特開昭60−24502号
公報等)等のものが提案されているが、いずれも複屈折
の測定値が135nm付近のいわゆる員λ板である。≠
λ板お工びλ板の製造方法等については、記載されてい
ない。
またオレフィン系樹脂等(特開昭63−167304号
公報等)のものが提案されているが、高透明性が要求さ
れる光学フィルターをはじめとする各稲光学用途、ワー
ドプロセッサーやパーソナルコンピューター等の液晶表
示体用途等の新規用途にはほとんど使用されていない。
このように、従来提案された位相差膜状物は実用性ζこ
乏しいものであり、業界からは、実用性のある新規な位
相差膜状物の開発が待望されていた。
〔発明の解決しようとする問題点〕
本発明は、従来の技術が有していた前述の問題点を解決
すべくなされたものであり、従来全く知られていなかっ
た新規な位相差膜状物を提供することを目的とするもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、樹脂組成分が主に芳香族ポリエステル系樹脂である
ことを特徴とする位相差膜状物を提供するものである。
本発明において「位相差(Phase differe
nce)Jとは、単周期的な二つの運動が同じ状態にあ
るとき、その状態に対応するそれぞれの運動の位相の差
をいい、具体的には(複屈折×膜厚)の積で示されるも
のである。
ここで「複屈折(Retardation) Jとは、
物質に入射した光が、互いに垂直な振動方向をもつ2つ
の光波ζこ分かれる現象である。
淳さd1複屈折n2  nlなるシートに波長λなる光
が入射したとき、シート内において、速い方の光の波長
をλ11遅い方の光の波長をλ8とすると、遅い方の光
がシートを出て、早い方の光に遅れる量を複屈折と呼び
、次の式で表わし、この度合几Cを複屈折値とする。
Re−λ(d/λ2−d/λ1) −d(λ/λ、−λ/λ1) =d(n2   nl) この複屈折値は、例えば日本光学工業■の偏光顕微@ 
(0PTIP)(OT−POL型)を使用し、セナルモ
ンコンペンセーター法で測定することができ、本発明に
おいては、複屈折値は、100〜11000n、好まし
くは200〜800 nm1さらに好ましくは400〜
600 nmである。
また、本発明においては、膜全体が均一に調製された複
屈折であることが望ましく、その複屈折値のバラツキの
範囲は、特定複屈折値の±10チ以内、好ましくは特定
複屈折値の±5%以内、さらに好ましくは特定複屈折値
の±3チ以内である。
また本発明でいう[芳香族ポリエステル系樹脂とは、下
記の一般式、 (式中、Xは炭素数1〜lOの置換或いは無置換の2価
炭化水素基、−0−* −8−* −8Oa −及び−
C〇−から選ばれる基、R,Rは炭素数1〜20のアル
キル、アリル、アラルキル、アルコキシル、アルコキシ
ル及びアリルアルコキシル基、その置換体、ハロゲン及
びそれらの混合物から選ばれる1価の基、P、Qはp 
+ q −0〜8の整数、m%n はO又は1、但しm
xlのときn牧0) で示される合成樹脂であれば、いづれの合成樹脂でも良
いが、中でも(I)式において一部又は全てが、下記一
般式 (式中、X%m、nは(1)式に同じ、R,〜R4は炭
素数1〜4のアルキル基、アルコキシル基、フェニル基
及びハロゲン原子から選ばれる1価の基を示す) で示される合成樹脂が好ましく、さらに好ましくは、前
記(It)式中における芳香族ジカルボン酸成分におい
て、モル比率が(1010〜7/3ンで好適には9/1
である(テレフタル酸/イソフタル酸)とモル比率が2
/1である(ビスフェノール人/ 3.3: 5.5’
  テトラメチルビスフェノールF)とからなる共重合
体である。また不発明に使用される芳香族ポリエステル
系樹脂の分子量は、特に制限されるものではないが、船
釣ζこけ5〜15万、好ましくは6〜13万である。
また、これらの芳香族ポリエステル系樹脂は、テレフタ
ル酸及び又はイソフタル酸と1mまたは2種以上のビス
フェノール類あるいはビスフェノール類と少量の2価の
化合物による重合体または共重合体、さらには、これら
の混合物によっても得ることができる。共重合体として
は、例えば芳香族ジカルボン酸ば、テレフタル酸及びイ
ソフタル酸の単独もしくは混合成分である。
好ましいビスフェノール成分を例示すれば、2.2−ビ
ス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(3,5−ジーsee −フチ)L
t −4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.2−ビ
ス(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシフ
ェニル〕グロバン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、1.1−ビス(3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1−ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、ビス(3,5−ジメ千ルー4−ヒドロキシフ
ェニル)ケトン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ビス(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)スルフィド、2.2−ビス(3
,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オルプロパン、2,2−ビス(3,5−ジメトキシ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメ
トキシ−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2.2−ビ
ス(3−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロパン、ビス(3−メトキシ−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)メタン、ビス(3,5−ジフェニ
ル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2.2−ビス(
3,5−ジフェノキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、ビス(3−フェノキシ−4−ヒドロキシ−5−メ
チル)メタン、4.4′−ジヒドロキシ−3,3? s
、 5′−テトラメチルビフェニル、4.4’−ジヒド
ロキシ−3,3′5.5′−テトラエチルビフェニル、
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルホン
、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)
スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニル
)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジエチル
フェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメトキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジェトキシフェニル〕スルホン等があげられ
る。
これらの3.5−位に置換基を有するビスフェノール成
分とは、4.l−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン、1.1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル〕エタン、2、2−ヒス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、ヒドロキノン、レゾルシン等と
混合して用いることができる。また、フェノールフタレ
イン、フルオレセイン、ナフトフタレイン、チモールフ
タレインなどのビスフェノール性色素等を使用すること
も可能である。
また混合物としては、上記芳香族ポリエステル系樹脂と
、例えばポリカーボネート(PC)、ボリアリレート(
PAR)、ポリエーテルスルホン CPPR)、ポリサルホン(PSF )、ポリアミドイ
ミド(Pλ工)、ポリエステルイ ミ ド(PEI)、
ポリイミド(PI)等相溶性のある1種または2種以上
の混合物であり、中でも上記芳香族ポリエステル系樹脂
とポリカーボネート(PC)及び/又はボリアリレー)
(PAR)との混合物が好適である。
このようにして得られた芳香族ポリエステル系樹脂のT
gは特に制限するものではないが、望ましくは300〜
150℃、さらに望ましくは300〜180℃である。
さらに、上記芳香族ポリエステル系樹脂の重合方法は特
に制限されるものではなく、従来知られている重合方法
を採用することができる。
例えば、芳香族ジカルボン酸とビスフェノールを高温溶
融状態で反応させる溶融重合法、芳香族ジカルボン酸ジ
クロライドとビスフェノールを脱酸剤としてのアミンの
存在下に有機溶剤中で反応させる溶液重合法、芳香族ジ
カルボン酸ジクロライドとビスフェノールとを互いに相
溶しない2糧の溶媒に溶解した後、アルカリの存在下で
2液を混合攪拌して、その界面で重縮合反応を行なわせ
る界面重合法があり、いずれの方法でも採用することが
できるが、これらの中で着色、異物、高重合度及びTg
の点から界面重合法が好ましい。
さらに本発明における位相差膜状物の膜厚は特に制限さ
れるものではなく、前記複屈折値の範囲内であればいづ
れも良いが、5〜3000μ、好ましくは25〜200
μ、さらに好ましくは50〜150μである。
また本発明による位相差膜状物の製造方法は特に制限さ
れるものではなく、従来知られているいづれの方法によ
っても製造できるが、−船釣には、光学的に等方性を有
する膜状物原反を■予熱し、次いで■均一延伸し、その
後■冷却することによって得ることができる。以下製造
工程について説明する。
■ 予熱工程 膜状物原反な〔ガラス転移温度(以下r’rgJという
)Tg−20℃、好ましくは(Tg−10)”C以上、
さらに好ましくはTg以上に予熱する工程である。
■ 延伸工程 前記予熱工程で予熱された膜状物原反な、流れ方向(以
下「MD」という」もしくはMDと直角方向(以下1’
−TDJという)いづれかに1.005〜3.00倍、
好ましくは1,01〜2.00倍、さらに好ましくは1
.02〜1.80倍の範囲内で延伸するものである。
その延伸温度範囲は(Tg−20ン℃〜(’I’g+3
0)”C1好ましくは(’rg−10)’C〜(’rg
+20)℃、さらに好ましくは(Tg−5)’C〜(’
rg+15)℃である。
MD延伸機としては、例えば、1段ロール延伸、好まし
くは2段ロール延伸、さらに好ましくは3段ロール以上
の多段ロール延伸等にエリ逐次延伸することができ、T
M延伸機としては特に制限されるものではなく、いずれ
の把持方式の延伸機が使用されるが、例えば、クリップ
テンタ一方式、ピンテンタ一方式、ベルトテンタ一方式
等があり、中でもクリップテンタ一方式が好ましく、予
熱工程、横延伸工程、必要に応じてアニール工程/冷却
工程を経て延伸することができる。
また、第1段階としてMDもしくはTDいづれの方向に
一軸延伸し、第2段階として、第1段階の直角方向に再
延伸することにエリ、Reを調整することも可能である
■ アニール工程/冷却工程 前工程にエリ均一延伸を行った膜状物を、アニール工程
/冷却工程において(Tg+10)℃〜(Tg−30)
”C1好ましくは(Tg+5)”C〜(Tg−20)’
C1更に好ましくはTg〜(’rg−10)”Cにアニ
ール/冷却するものである。
本発明lこおいて、裏全体が均一なる位相差膜状物を得
るためには、その原反の複屈折値を調製しておくことが
望ましい。以下均一な複屈折性を示す膜状物原反の調製
方法を説明する。膜状物原反の製法としては、熱溶融法
および溶液流延法等いづれの方法lζよりて得られたフ
ィルムでも良く、中でも溶液流液流延法が好適である。
熱溶融法としては、例えば、押出法、キレングー法およ
びプレス法等があり、溶液流延法としては、例えば溶剤
流延法、ゾルキャスト法等があり、中でも溶剤流延法が
好ましい。
溶液流延法で使用される溶媒としては特に制限されるも
のではないが、−船釣には、塩化メチレン、クロロホル
ム、1,1.2−)ジクロルエタン、1,1,2.2−
テトラクロルエタン、クロルベンゼン、0−ジクロルベ
ンゼン等のハロゲン化炭化水素、或いはフェノール/ 
1.1.2.2−テトラクロルエタン−1/1の混合溶
剤、及びテトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、
ジメチルアセトアミド等が使用され、中でも塩化メチレ
ン、1,1,2.2−テトラクロルエタンが好ましい。
次いで、前述した光学的に等方性を有する膜状物原反は
、さらに以下に特定する工程を経ること番こエリ得られ
ることもできる。すなわち、(a)  上記膜状物原反
を〔ガラス転移温度(以下rTgJという)+10)”
C1好ましくは(Tg +1分間、好ましくは2分間、
さらに好ましくは3分間以上、予熱して膜状物原反をゴ
ム状領域状態fこ保持する工程(以下この工程を「工程
人」という)と、 (b)  工程人で予熱された膜状物原反を、(1〜0
、01 )”C/秒、好ましくは(0,8〜0.05)
℃/秒、さらに好ましくは(0,5〜0.1)”C/秒
の冷却速度で(’Pg−xs)℃まで、好ましくは(T
g−6s)℃まで、さらに好ましくは(’rg−100
) ℃まで徐冷する工程(以下この工程を「工程B」と
いう) との2工程を経ることにエリ、上記に特定した光学的に
等方性を有する膜状物原反を得ることができるのである
また、工程Bにおいて、必要に応じ一部徐冷時間を短縮
することも可能である。すなわち工程Bにおいて、 (の 工程人で予熱された膜状物原反な(Tg+20 
)℃まで、好ましくは(Tg+1o)cまで、さらに好
ましくはCTg±0)℃まで、(1〜0.01 )℃/
秒、好ましくは(0,8〜0.05 )’C/秒、さら
に好ましくは(0,5〜0.1)’C/秒の冷却速度で
徐冷し、次いで、(Tg−15)℃まで。
好ましくは(Tg−65)’Cまで、さらに好ましくは
(Tg−100)”Cまで、(50〜1)℃/秒、好ま
しくは(10〜1)℃/秒、さらに好ましくは(5〜1
)℃/秒の冷却速度で急冷する工程(以下この工程を「
工程B′」という)とすることによっても、光学的に等
方性を有する膜状物原反を得ることができるのである。
本発明でいう「光学的に等方性を有する」とは、ポリマ
ー分子鎖が不規則的な構造(配列)状態である。
すなわち、複屈折が20nm以下、好ましくは10 n
m以下、更に好ましくは5nm以下を有することである
この複屈折値は、例えば日本光学工業■の偏光顕微@ 
(OP’rIPHOT−POL型)を使用し、セナルモ
ンコンペンセーター法にて測定することができる。
以上のとおり、本発明によって得られた位相差膜状物は
、目的に応じた複屈折値とその均一性に優れ、また耐熱
性、耐湿性にも優れた実用性の極めて犬なる全く新規な
ものであり、業界に寄与するところ多大である。
以下実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は、
実施例に限定されるべきものではない。
実施例1 テレフタル酸ジクロライドとイソフタル酸ジクロライド
のモル比が9:1である混合酸クロライドの塩化メチレ
ン溶液とビスフェノールAと3.3? 5. s’−テ
トラメチルビスフェノールFのモル比が2:1のアルカ
リ水溶液エリ界面重合法にてMw 7.0万、Tg21
5℃のボリアリレート樹脂を得た。
この樹脂エリ成る塩化メチレン溶液(15wt%)のト
ップを作成した。
これをフィルム流延設備にて乾燥し、更にテンター設備
にて両面乾燥及び熱固定を行い、約75μ厚さの絶乾膜
状物原反(4)を得た。
次いで、この膜状物原反な熱処理装R(クリップテンタ
ー)にて255℃、5分間予備加熱し、次に255℃か
ら200℃まで連続的に5分間徐冷し、複屈折3nmの
光学的に等方性を有する膜状物原反(B)を得た。
この光学的に等方性を有する膜状物原反0)を横延伸機
にて予備加熱工程として雰囲気温度220℃、20秒、
延伸工程として雰囲気温度220℃、20秒、アニール
工程/冷却上程としては雰囲気温度212℃、10秒、
横一軸に1、010倍の延伸を行ない、約75μの一軸
延伸光学的に異方性を有する位相差膜状物(偏光顕微鏡
による複屈折の測定値が約400nm)を得た。
この位相差膜状物の耐久性試験、耐熱、耐湿性試験を行
った。この結果を第1表に示す。
実施例2 実施例2は、実施例1と全く同様にして得られた光学的
に等方性を有する膜状物原反ω)を縦2段延伸機にて、
予備加熱工程としてロール温度195℃、218℃延伸
工程としてロール温度218℃、218℃にて2段延伸
を行い、アニール工程/冷却工程として、ロール温度2
10℃およびロール温度150℃にて縦−軸に1. O
15倍の延伸を行ない、約75μの一軸延伸光学的に異
方性を有する位相差膜状物(偏光顕微ifこ複屈折の測
定値が600nm)を得た。
この位相差膜状物の耐久性試験、耐熱・耐湿性試験を行
った。この結果を第1表に示す。
比較例1 光学的に等方性を有するTgが149℃のポリカーボネ
ートの膜状物原反を横延伸機(こて雰囲気温度155℃
にて横一軸延伸を行ない、約75μの一軸延伸光学的に
異方性を有する位相差膜状物(偏光顕11に境による複
屈折の測定値が約400 nm )を得た。
この位相差膜状物の耐久性試験、耐熱・耐湿性試験を行
った。この結果を第1表に示す。
比較例2 光学的に等方性を有するTgが85℃のポリビニルアル
コールの膜状物原反な横延伸機にて雰囲気温度90℃に
て横一軸延伸を行ない、約75にの一軸延伸光学的に異
方性を有する位相差膜状物(偏光顕微鏡による複屈折の
測定値が約400nm)を得た。
この位相差膜状物の耐久性試験、耐熱・耐湿性試験を行
った。この結果を第1表に示す。
比較例3 光学的に等方性を有するTgが120℃のジアセチルセ
ルロースの膜状物原板を横延伸機にて雰囲気温度125
℃にて横一軸延伸を行ない、約75μの一軸延伸光学的
に異方性を有する位相差膜状物(偏光顕微鏡による複屈
折の測定値が約400nm)を得た。
この位相差膜状物の耐久性試験、耐熱・耐湿性試験を行
った。この結果を第1表−と示す。
第  1 表 尚、ここでrT gJとはガラス転移温度であり、−次
の熱力学的導関数を温度に対してグロットしたとき、不
連続が起こる温度であり、密度、比容積、比熱、音響係
数、または屈折率の関係工り求まる。
また物性の測定および評価方法は、以下の方法にエリ行
った値を用いた。
(1)  ガラス転位温度(Tg ) パーキンエルマー社製のD8C(示差走査熱量計)■型
を用いて測定した。すなわち、試料ポリマー1011!
1i1をnsc装置にセットし、この試料を室温より1
0℃/分で昇温し、ガラス転移点を測定した。
(2)  フィルム温度 I RON社製非接触式表面温度計で測定したものであ
る。
(3)複屈折 日本光学工業■の側光回微鏡(OPTIPHOT−PO
LW)を使用し、セナルモンコンペンセーター法にて測
定した。
(4)耐久性試験 試験片を温度40℃、湿度95%雰囲気中で1000時
間放置し、日本光学工業■の偏光顕微鏡(OPTIPH
OT−POL型)を使用し、セナルモンコンペンセータ
ー法にて測足し、下記式にて複屈折の変化率を求め、下
記の様jこ評価した。
初期複屈折値 (評価) 変化率が Oチ以上〜2%未満のとき  Ol    
2チ以上〜5%未満のとき  へl   5%以上のと
き     × (5)耐熱・耐湿性試験 試験片を温度80°C1湿度90%雰囲気中で1000
時間放置し、日本光学工業■の偏光顕微鏡(0PTIP
HOT−POL型)を使用し、セナルモンコンペンセー
ター法にて測定し、下記式にて複屈折の変化率を求め、
下記の様に評価した。
(評価) 変化率が 0チ以上〜2チ未満のとき ○ 2%以上〜5−未満のとき 5ts以上のとき ×

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、樹脂組成分が主に芳香族ポリエステル系樹脂である
    ことを特徴とする位相差膜状物。2、該芳香族ポリエス
    テル系樹脂が下記の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Xは炭素数1〜10の置換或いは 無置換の2価炭化水素基、−O−、−S−、−SO_2
    −及び−CO−から選ばれる基、R、R′は炭素数1〜
    20のアルキル、アリル、アラルキル、アルコキシル、
    アリロキシル及びアリルア ルコキシル基、その置換体、ハロゲン及び それらの混合物から選ばれる1価の基、p、qはp+q
    =0〜8の整数、m、nは0又 は1、但しm=1のときn≠0) である特許請求の範囲第1項記載の位相差膜状物。 3、該芳香族ポリエステル系樹脂の一部又は全てが下記
    の一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、X、m、nは( I )式に同じ、R_1〜R_
    4は炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル基、フェ
    ニル基及びハロゲン原子から選ばれる1価の基を示す) である特許請求の範囲第1〜2項記載の位相差膜状物。 4、該位相差膜状物の膜厚が5〜3000μである特許
    請求の範囲第1〜3項記載の位相差膜状物。 5、該位相差膜状物の複屈折が100〜1000nmで
    ある特許請求の範囲第1〜4項記載の位相差膜状物。
JP25872789A 1989-10-05 1989-10-05 位相差膜状物 Pending JPH03122602A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026636A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Unitika Ltd 被膜形成用樹脂及びそれから得られる塗工液
KR100789617B1 (ko) * 2005-09-13 2007-12-27 주식회사 엘지화학 네가티브 c 타입의 보상 필름 및 이의 제조 방법
KR100827919B1 (ko) * 2006-01-13 2008-05-07 주식회사 엘지화학 액정 표시 장치용 네가티브 c 타입의 위상차 보상재

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JP2001026636A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Unitika Ltd 被膜形成用樹脂及びそれから得られる塗工液
KR100789617B1 (ko) * 2005-09-13 2007-12-27 주식회사 엘지화학 네가티브 c 타입의 보상 필름 및 이의 제조 방법
KR100827919B1 (ko) * 2006-01-13 2008-05-07 주식회사 엘지화학 액정 표시 장치용 네가티브 c 타입의 위상차 보상재

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