JPH03108580A - 感熱記録体の製造方法 - Google Patents

感熱記録体の製造方法

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JPH03108580A
JPH03108580A JP1247383A JP24738389A JPH03108580A JP H03108580 A JPH03108580 A JP H03108580A JP 1247383 A JP1247383 A JP 1247383A JP 24738389 A JP24738389 A JP 24738389A JP H03108580 A JPH03108580 A JP H03108580A
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JP
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drying
recording layer
heat
temperature
thermal recording
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Kazuo Kojima
小島 一男
Kiyoshi Kobayashi
清 小林
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は感熱記録体の製造方法に関し、特に白色度に優
れた感熱記録体を効率良く製造する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、発色剤、該発色剤と反応して呈色する呈色剤、及
び接着剤を主成分とする塗液を支持体に塗布乾燥した感
熱記録体は良く知られており、ファクシミリや各種計算
機等の記録媒体としてのみならず巾広い分野において使
用されている。
最近、各種情報記録体は、用途の多様化が進み、その品
種についても、多品種小ロフトの生産が要求されるよう
になっている。従って、その製品の製造段階にあっては
、塗液の組成、濃度等の変更が行われ、これに伴って塗
液を塗布した後の乾燥の条件等を含む、いわゆる操業条
件の変更が頻繁に行われている。
通常、情報記録体の製造段階で塗液を塗布した後に採ら
れる乾燥方法には、加熱されたドラムドライヤーに接し
て乾燥を行う方法、記録層の表面及び/又は裏面に熱風
を吹きつけて乾燥を行う方法等がある。
而して、情報記録体のうち、特に感熱記録体の製造に於
ける乾燥には、経済性、品質管理の面より殆どの実機は
、熱風式乾燥方法による乾燥装置が採用されている。こ
の熱風式乾燥装置は、連続走行する感熱記録体の記録層
表面及び/又は裏面に熱風を吹きつけて乾燥を行うよう
に設計されたものである。
第1図及び第2図に記載の塗工機を含み、従来の塗工機
に於ける乾燥装置は一般的には、3〜5ゾーンから成り
、各ゾーンの長さは3〜12mであり、各ゾーン毎に第
3図に示す熱風循環系を備え、熱風温度、熱風吹き出し
速度は手動又は自動により調節できるようになっている
因に、第1図は片面乾燥方式の熱風乾燥装置を備えた従
来の塗工機を示したもので、乾燥装置は長さ5mの乾燥
ユニットが9ユニント集合して構成され、4ゾーン(l
、2ユニツトを第1ゾーン、3.4.5ユニツトを第2
ゾーン、6.7.8ユニツトを第3ゾーン、9ユニツト
を第4ゾーン)から成り、この乾燥装置の温度側御に関
しては、従来、乾燥装置内に於ける記録層の表面温度は
測定されておらず、ただ乾燥装置を通過し、出てきた後
のウェブの水分率、紙面温度を測定しているのが現状で
ある。このため、乾燥装置内に於ける各ゾーンのどの部
分が感熱記録層の発色開始温度よりも高く、或いは、低
いかを正確に判別することが非常に困難である。そのた
め、乾燥のための最適条件をフィードバック制御して乾
燥を行うことがむつかしい。
このようなことから現状では、乾燥装置を通過し、出て
きた後、ウェブの水分率、紙面温度を測定し、単に最終
ゾーンの熱風温度及び熱風吹き出し速度を制御するのみ
で、最終ゾーンを除く各ゾーンに於いては、手動により
感熱記録層の発色開始温度よりも溝かに低い条件にあら
かじめ設定され、白色度の状況を見ながらその都度、経
験と勘に基すいた制御が行われており、ゾーン間及びシ
ン内に於いて、発色開始温度よりも高い乾燥ユニット、
低い乾燥ユニットが部分的に生じたりする等、最適な乾
燥条件からすると、かなり隔たりのある不十分な制御方
法となっている。
また、第2図は両面乾燥方式の熱風乾燥装置を備えた従
来の塗工機を示したもので、乾燥装置は長さ3mの乾燥
ユニットを1)ユニット集合して構成され、5ゾーン(
1,2,3ユニツトを第1ゾーン、4.5ユニツトを第
2ゾーン、6.7ユニツトを第3ゾーン、8.9.1o
ユニツトを第4ゾーン、1)ユニツトを第5ゾーン)か
ら成り、乾燥の制御は、第1図の塗工機と同様の方法が
採られている。
しかし、感熱記録層を乾燥する場合、上記第1図、及び
第2図に示す、いずれの乾燥装置を用いる場合において
も感熱記録層を発色させてはならないことから、乾燥装
置内では、記録層の表面温度を発色温度よりも低くなる
ように制御しなければならないという制約がある。
本来、乾燥装置内に於ける乾燥温度は、操業効率の面か
らすると記録層の発色開始温度未満であって、かつ上限
温度に制御するのが最も理想的である。
ところが、現状では乾燥装置内に於ける乾燥に関しては
、必ずしも最適条件が確立していない状況下で操業が行
われており、白色度に優れた感熱記録体を効率良く製造
することが出来ないという問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は感熱記録体の製造方法に関し、特に最適乾燥条
件の下で白色度に優れた感熱記録体を効率よく製造する
方法を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は発色剤、該発色剤と反応して呈色する呈色剤及
び接着剤を主成分とする塗液を支持体に塗布乾燥して感
熱記録体を製造する方法において乾燥ユニットの集合に
よって構成されている乾燥装置を通過する際の感熱記録
層の表面温度を非接触型温度計で各乾燥ユニット毎に測
定し、この測定値を常時乾燥装置の制御ユニットヘフィ
ードバソクし各乾燥ユニットへ供給する熱エネルギーを
感熱記録層の発色開始温度以下の上限温度に制御するこ
とを特徴とする感熱記録体の製造方法である。
〔作用〕
本発明は、感熱記録層を形成する塗液を塗布した感熱記
録体を熱交換により加熱し、塗液中の水分を除去する際
、熱の授与により記録層の表面温度が上がることと、水
分の移動、蒸発により記録層の表面温度が成る程度抑え
られる現実を非接触型温度計で測定し、乾燥装置内の各
乾燥ユニットへ供給する熱エネルギー(熱風吹き出し速
度及び熱風温度)を感熱記録層の発色開始温度(発色開
始温度は、染料、呈色剤、及び増感剤の種類、配合比等
によって決定される。)以下の上限温度(本発明では、
発色開始温度未満7℃以内をいう)に制御することによ
り、白色度に優れた感熱記録体を効率よく製造するもの
である。
因に、本発明の感熱記録体の製造に於いて、採用される
熱風式乾燥装置は、熱風吹出しノズル、ノズルヘッダー
、断熱パネル等からなる本体と、熱交換器、循環ファン
、フィルター等からなる熱風供給装置とから成る乾燥ユ
ニットの集合によって構成されており、本体と熱風供給
装置とが別置きタイプのもの、熱風供給装置が本体に内
蔵されているマウントタイプのものがある。又、これを
乾燥方式から分類すると塗布層表面にのみ熱風を吹きつ
ける片面乾燥方式と、塗布層表面及び裏面に熱風を吹き
つける両面乾燥方式があるが、最近では乾燥効率の優れ
た両面乾燥方式が一般的に多く採用されているが、本発
明に於いては、上記のいずれの場合をも対象とするもの
である。
本発明に於いて使用する熱風式乾燥装置は、1ゾーンの
長さを3〜6m、より好ましくは3m程度に短くし、更
に、各乾燥ユニー/ )毎に記録層の表面温度を測定す
る非接触型温度計を設けることを必須とするものである
。第3図に示す如く、各乾燥ユニット毎に設ける温度計
としては、例えば、赤外線式温度計が好ましく、その設
置位置は、各乾燥ユニット出口側で、記録体の中央部に
設けることが好ましい。各乾燥ユニット毎に設けた温度
計により、乾燥装置を通過する感熱記録層の表面温度が
測定される。測定値は、瞬時に電気信号等に変換され、
常時、乾燥装置の制御ユニット(図示せず)ヘフィード
バソクし、更に信号処理される。
信号処理された後、各乾燥ユニット毎の熱風吹き出し速
度、及び熱エネルギーを制御するための信号(電気信号
及び/又は空気信号)が制御ユニットより出力される。
出力された制御信号は、各乾燥ユニット毎の熱風供給フ
ァンの回転数をインバータル等により変化させ、熱風吹
き出し速度を制御し、更には、各乾燥ユニット毎へ供給
する熱エネルギー(熱風温度)を感熱記録層の発色開始
温度以下の上限温度に制御することにより、塗液自体の
白色度を高く維持することが出来、又、各乾燥ユニット
間に於いて、発色開始温度よりも高い乾燥ユニット、低
い乾燥ユニットが生じない等、特に制御された最適な乾
燥条件の下で、白色度にすぐれた記録層を有する感熱記
録体を、安定的に効率良く製造することが出来る。
次いで第4図、第5図は両面乾燥方式の熱風乾燥装置に
おける熱風吹き出し速度と熱風温度の関係についての実
験データーを示したものである。
因に、乾燥には熱風温度と熱風吹き出し速度のファクタ
ーが関与するが、このデーターによると、例えば、熱風
温度が80℃の時、熱風吹き出し速度を20m/秒から
40m/秒に早めると乾燥効率は約2倍に向上する。こ
れは、熱風温度が120℃、熱風吹き出し速度が20m
/秒の場合と同じ乾燥効率である。このことからも、熱
風吹き出し速度が乾燥効率を著しく向上させる要因であ
ることが判る。
更に、熱風温度は、乾燥温度を上昇させるために重要で
はあっても、温度制御に対する迅速な対応性という点で
は熱風吹き出し速度に比べると劣るという問題がある。
このようなことから、本発明においても上限温度の制御
方法においては、熱風吹き出し速度を以て対応させるの
が好ましい。
次ぎに、記録層を構成する組成物については、一般に感
熱記録体分野で用いられる記録M用塗被組成物が適用し
得、記録層に含有される発色剤と呈色剤の組み合わせに
ついては特に限定されるものではなく、熱によって両者
が接触して呈色反応を起こすような組み合わせであれば
いずれも使用可能であり、例えば無色乃至淡色の塩基性
染料と無機又は有機の酸性物質との組み合わせ、ステア
リン酸第二鉄等の高級脂肪酸金属塩と没食子酸の如きフ
ェノール類との組み合わせ等が例示され、さらに、ジア
ゾニウム化合物、カプラー及び塩基性物質の組み合わせ
も可能である。
これらのうち、特に塩基性染料と酸性物質との組み合わ
せの場合について説明すると、無色乃至淡色の塩基性染
料としては各種のものが公知であり、例えば下記が例示
される。3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)
−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジ
メチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチル
アミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール
−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2−メチルインドール)フタリド、3,
3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−
5−ジメチルアミノフタリド、3.3−ビス(1,2−
ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメチルアミノ
フタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバゾール−3
−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、3.3−ビス
(2−フェニルインドール−3−イル)−6ジメチルア
ミノフタリド、3−p−ジメチルアミノフェニル−3−
(1−メチルビロール−3〜イル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド等のトリアリルメタン系染料、4.4゛−ビ
ス−ジメチルアミノベンズヒドリルヘンジルエーテル、
N−ハロフェニル−ロイコオーラミ7、N−2,4,5
−トリクロロフェニルロイコオーラミン等のジフェニル
メタン系染料、ベンゾイルロイコメチレンブルー、p−
ニトロベンゾイルロイコメチレンブルー等のチアジン系
染料、3−メチルスピロ−ジナフトピラン、3=エチル
−スピロジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナ
フトピラン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、
3−メチル−ナフト−(6゛−メトキベンゾ)スピロピ
ラン、3−プロピル−スピロ−ジベンゾピラン等のスピ
ロ系染料、ローダミン−Bアニリノラクタム、ローダミ
ン(p−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミン(0−
クロロアニリノ)ラクタム等のラクタム系染料、3〜ジ
メチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6〜メチ
ル−7クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7
−シメチルフルオラン、3−(N−エチル−p−)ルイ
ジノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−N−アセチル−N−メチルアミノフルオラン、3〜
ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフルオラン、3
〜ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−N−メチル−N−ベンジルア
ミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−クロロ
エチル−N−メチルアミノフルオラン、3ジエチルアミ
ン−7−N−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エ
チル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−(N−シクロペンチルN−エチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(
p−)ルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノー7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ
)フルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミルアミ
ノ)−6〜メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−(N−シクロへキシル−N−メチルアミノ)6−メチ
ル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピロリジノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピペ
リジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6〜メチル−7キシリジノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(0−クロロフェニル
アミノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7
−p−ブチルフェニルアミノフルオラン、3−N−メチ
ル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N= エチル−N−テト
ラヒドロフルフリルアミノ6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン等のフルオラン系染料等である。
また、塩基性染料と接触して呈色する無機又は有機の酸
性物質も各種のものが公知であり、例えば下記が例示さ
れる。
活性白土、酸性白土、アクパルジャイト、ベントナイト
、コロイダルシリカ、珪酸アルミニウム等の無機酸性物
質、4−tert−ブチルノール、4ヒドロキシジフエ
ノキシド、α−ナフトール、βナフトール、4−ヒドロ
キシアセトフェノール、4−tert−オクチルカテコ
ール、2.2’−ジヒドロキシジフェノール、2,2゛
−メチレンビス(4−メチル6−tert−ブチルフェ
ノール’) 、4.4’−イソプロピリデンビス(2−
tert−ブチルフェノール) 、4.4’−5ec−
ブチリデンジフェニール、4−フェニルフェノール、4
,4°−イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノー
ル^)、2.2’−メチレンビス(4−クロロフェノー
ル)、ハイドロキノン、4.4’−シクロへキシリデン
ジフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−
ヒドロキシフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモノベンジ
ルエーテル、ノボラック型フェノール樹脂、フェノール
重合体等のフェノール性化合物、安息香酸、p−ter
t−ブチル安息香酸、トリクロロ安息香酸、テレフタル
酸、3−secブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−
シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イ
ソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル
酸、3−ベンジルサリチル酸、3−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3−クロロ−5−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、3,5−ジーter t−ブチルサリ
チル酸、3−フェニル−5−(α、α−ジメチルベンジ
ル)サリチル酸、3.5−ジ−α−メチルベンジルサリ
チル酸等の芳香族カルボン酸、及びこれらフェノール性
化合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム
、アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ
、ニッケル等の多価金属塩等の有機酸性物質等である。
本発明において、記録層中の発色剤と呈色剤の使用比率
は用いられる発色剤、呈色剤の種類に応じて適宜選択さ
れるもので、特に限定されるものではないが、例えば塩
基性無色染料と酸性物質を用いる場合には、−aに塩基
性無色染料1重量部に対して1〜50重量部、より好ま
しくは1〜10重量部程度の酸性物質が使用される。
これらの物質を含む塗液の調製には、水を分散媒体とし
、アトライター、サンドグラインダー等の攪拌、粉砕機
により発色剤と呈色剤とを一緒に或いは別々に分散し、
塗液の濃度が15%〜45%、粘度が20〜1000セ
ンチポイズの範囲になるように調製される。この塗液の
発色開始温度は100℃以上が乾燥装置の効率及び制御
面から好ましいが、ファクシミリ怒度の面から65〜8
5℃が好ましい範囲として設定されている。また、塗液
の濃度が低いと乾燥時の蒸発水量が多くなり好ましくな
いが、通常バーコーター及びエヤーナイフコーターでは
15〜25%、ブレードコーターでは35〜45%がよ
く用いられている。
なお、塗被液中には通常、バインダーが配合される。バ
インダーとしては、例えば澱粉類、ヒドロキシエチルセ
ルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム、ポリビニル
アルコール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコー
ル、カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、ジイソ
ブチレン−無水マレイン酸共重合体塩、スチレン−無水
マレイン酸共重合体塩、エチレン−アクリル酸共重合体
塩、スチレン−アクリル酸共重合体塩、スチレン−ブタ
ジェン共重合体エマルジョン、尿素樹脂、メラミン樹脂
、アミド樹脂等が挙げられ、これらの1種又は2種以上
が適宜使用される。その場合の添加量は全固形分の5〜
40重量%程度とするのが好ましい。
さらに、感熱記録層用塗被液中には必要に応じて各種の
助剤を適宜添加することができ、例えばジオクチルスル
フォコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフオン
酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル−ナト
リウム塩、アルギン酸塩、脂肪酸金属塩等の分散剤、ベ
ンゾフェノン系、トリアゾール系等の紫外線吸収剤、そ
の他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が挙げられる。
また、必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラ
フィンワックス等の滑剤、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、
酸化アルミニウム、二酸化チタン、二酸化珪素、水酸化
アルミニウム、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、タルク、カオ
リン、クレー焼成りレー、コロイダルシリカ等の無機顔
料、スチレンマイクロボール、ナイロンパウダー、ポリ
エチレンパウダー、尿素ホルマリン樹脂フィラー等の有
機顔料等を添加することもできる。さらに、目的に応じ
ては増感剤を添加することもできる。
増感剤の具体例としては、例えばステアリン酸アミド、
ステアリン酸メチレンビスアミド、オレイン酸アミド、
バルミチン酸アミド、ヤシ脂肪酸アミド等の脂肪酸アミ
ド類、ジヘンジルテレフタレート、1,2−ジ(3−メ
チルフェノキシ)エタン、1゜2−ジフェノキシエタン
、4.4”−エチレンジオキシビス−安息香酸ジフェニ
ルメチルエステル、1゜1.3−)リス(2−メチル−
4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、2,2゛−メチレンビス(4メチル−5−tert
−ブチルフェノール) 、4.4’−ブチリデンビス(
6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)等のヒ
ンダードフェノール類及び各種公知の熱可融性物質を添
加することができる。
記録層の形成方法も特に限定されず、例えばエアーナイ
フコーター、ブレードコーター、バーコーター、カーテ
ンコーター、グラビアコーター多層コーター等の適切な
塗布装置により記録層形成塗液を支持体上に塗布・乾燥
する方法によって形成される。塗液の塗布量についても
特に限定されず、一般に乾燥重量で2〜12g/m、好
ましくは3〜10 g/m程度の範囲で調節される。
支持体についても特に限定されず、上質紙、ヤンキーマ
シンで抄造した原紙、片面又は両面艶出し原紙、キャス
トコート紙、アート紙、コート紙、中質コート紙等の紙
類、及び合成繊維紙、合成樹脂フィルム等が適宜使用さ
れる。
また、フィルムと感熱層との接着を高めるために予めフ
ィルム面にコロナ放電処理や下塗り層を設けたり、フィ
ルム中に炭酸カルシウムや酸化チタン等の顔料を内添す
ることができる。
又、本発明において用いられるフィルムとしては、例え
ば、その厚さが30〜250μmであるポリエステル、
ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミド、酢酸セルロ
ース等からなるフィルムが好ましい。
また、記録層を塗布・乾燥後、必要に応じて平滑化処理
を施したり、支持体に下塗り層や裏塗り層を設ける等感
熱記録体分野における各種の公知技術を付加することが
できる。
上記の如く本発明によれば、特に制御された最適な乾燥
条件の下で、白色度にすぐれた塗被面を有する感熱記録
体を、安定的に効率良く製造することが出来る。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、勿論これらに限定されるものではない。
なお例中「部」及び「%」な特に断らない限りそれぞれ
「重量部」及び「重量%」を示す。
実施例1及び比較例1 〔実施例1〕 ■ A液調製 3−(N−エチル−N −i s o−アミルアミノ)
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン    
                         
 I 0部ジベンジルチルフタレート     20部
メチルセルロース          5部水    
                 65部この組成物
をサンドグラインダーで平均粒子径が2.0μmになる
迄粉砕した。
■ B液調製 4.4° −イソプロピリデンジフェノールメチルセル
ロース            5部水       
              65部この組成物をサン
ドグラインダーで平均粒子径が2.0μmになるまで粉
砕した。
■ 塗液の調製 A液100部、B液100部、酸化珪素顔料(商品名:
ミズ力シールP−527、水沢化学社製)30部、ステ
アリン酸亜鉛の水分散液(商品名:ハイドリンZ−7−
30、中東油脂社製)30部、20%ポリビニルアルコ
ール水容液150部、水150部を混合し、粘度180
センチボイズの塗液を調製した。塗液の平均粒子径は2
.3ミクロンで、15ミクロン以上は1.8%以下であ
った。
■ 記録層の形成 得られた塗液をコロナ放電処理を施した厚さ50μmの
ポリエチレンテレフタレートフィルム上にグラビヤロー
ルを用いて乾燥後の塗布量が5 g / rdとなるよ
う転写し、この転写面を直径10mmのワイヤーバーで
スムージングして、未乾燥の感熱記録フィルムを得た。
因に、この感熱塗液の発色開始温度は70℃である。
■ 感熱層の乾燥 得られた未乾燥の感熱記録フィルムを、第1図に示す長
さ5mの乾燥ユニットを9ユニット備えた塗工機におい
て、乾燥装置を通過する際の記録層の表面温度を赤外線
温度計で各乾燥ユニット毎に常時測定し、乾燥装置の制
御ユニットへフィードバックし、表−1に示すように、
各乾燥ユニットにおける熱風温度、熱風吹き出し速度、
及び走行速度180m/分の条件の下で乾燥を行った。
その結果、白色度84%の感熱記録フィルムが得られた
。なお、白色度の測定はJ I 5−P−8123に基
づき行った。
〔比較例1〕 実施例1において、乾燥方式に関しては、赤外vA′/
ML度計による記録層表面の温度測定、及び温度制御を
行わない従来の乾燥方式(経験と勘による温度制御)に
よって感熱記録フィルムを製造した。
因に、得られた感熱記録フィルムの白色度は79%であ
った。
尚、本比較例の場合には、乾燥装置内の温度については
、測定手段がないため、正確な温度は確認出来ないが、
得られた感熱記録体の白色度からして発色開始温度より
も高い乾燥ユニット、シンが存在したためと考えられる
実施例2及び比較例2 〔実施例2〕 〔下塗り層の形成〕 焼成りレー(商品名:アンシレソクス)100部 スチレン−ブタジェン共重合体ラテ・ンクス(固型分:
50%)    14部 ポリビニルアルコールlO%水溶液 30部水    
                 200部〔記録層
塗液の調製〕 ■ A液の調製 3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ6−メチル
−7−フェニルアミノフルオラン10部 1.2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン25部 メチルセルロース5%水溶液     5部水    
                 40部この組成物
をサンドグラインダーで平均粒子径が2.0μmとなる
迄粉砕した。
■ B液の調製 4.4° −イソプロピリデンビスフェノール20部 メチルセルロース5%水溶液     5部水    
                   55部この組
成物をサンドグラインダーで平均粒子径が2.0μmと
なる迄粉砕した。
■ 記録層の形成 上記の組成物を混合して坪ff150 g/mzの上質
紙に乾燥後の塗布量がlOg/m”となるように下塗り
層を形成した。更に、A液80部、B液80部、20%
の酸化澱粉水溶液150部、酸化珪素顔料15部、水7
5部を混合攪拌して記録層用の塗液を調製した。
得られた塗液を前記下塗り層上にコーティングし、乾燥
後の塗布量が5g/m”となる様に塗布し、未乾燥の感
熱記録紙を得た。
■ 記録層の乾燥 得られた未乾燥の感熱記録紙を、第2図に示す長さ3m
の乾燥ユニットを1)ユニット備えた塗工機において、
乾燥装置を通過する際の記録層の表面温度を赤外線温度
計で各乾燥ユニット毎に常時測定し、乾燥装置の制御ユ
ニットへフィードパ・7りし、表−2に示すように、熱
風温度、熱風吹き出し速度、及び速度600m/分の条
件の下で乾燥を行った。その結果、白色度84%の感熱
記録紙が得られた。
〔比較例2〕 実施例2において、乾燥方式に関しては、赤外線温度計
による記録層表面の温度測定、及び温度制御を行わない
従来の乾燥方式(経験と勘による温度制御)によって感
熱記録紙を製造した。因に、得られた感熱記録紙の白色
度は79%であった。
尚、本比較例の場合には、乾燥装置内の温度については
、測定手段がないため、正確な温度は確認出来ないが、
得られた感熱記録体の白色度からして、発色開始温度よ
りも高い乾燥ユニット、シンが存在したためと考えられ
る。
〔効果〕
本発明によれば、乾燥装置を通過する際の感熱記録層の
表面温度を赤外線温度計で各乾燥ユニット毎に測定し、
この測定値を常時乾燥装置の制御ユニットへフィードバ
ックし、各乾燥ユニットへ供給する熱エネルギーを感熱
記録層の発色開始温度以下の上限温度に制御することに
より、特に制御された最適な乾燥条件の下で、白色度に
優れた塗被面を有する感熱記録体を、安定的に効率良く
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は長さ5mの片面乾燥方式の熱風乾燥ユニットを
9ユニット備え、更に各ユニット毎に非接触型温度計が
設置されている塗工機の側面図である。 第2図は長さ3mの両面乾燥方式の熱風乾燥ユニットを
1)ユニット備え、更に各ユニット毎に第1図と同様に
、非接触型温度計が設置されている。 第3図は、第1図、及び第2図に示す塗工機の各乾燥ユ
ニット毎に備えられている熱風供給装置であり、これに
より、熱風吹き出し速度、及び熱供給エネルギーの調節
が行われる装置の説明図である。 第4図、及び第5図は、両面乾燥方式の熱風乾燥装置に
おける熱風吹き出し速度と熱風温度の関係についての実
験データーを示したものである。 1・・・支持体   2・・・塗工部 3・・・エアードクター  4・・・乾燥装置5・・・
水分計   6・・・記録体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発色剤、該発色剤と反応して呈色する呈色剤及び
    接着剤を主成分とする塗液を支持体に塗布乾燥して感熱
    記録体を製造する方法において、乾燥ユニットの集合に
    よって構成されている乾燥装置を通過する際の感熱記録
    層の表面温度を非接触型温度計で各乾燥ユニット毎に測
    定し、この測定値を常時乾燥装置の制御ユニットへフィ
    ードバックし、各乾燥ユニットへ供給する熱エネルギー
    を感熱記録層の発色開始温度以下の上限温度に制御する
    ことを特徴とする感熱記録体の製造方法。
  2. (2)非接触型温度計が赤外線式温度計であることを特
    徴とする請求項(1)記載の感熱記録体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008040852A1 (en) * 2006-10-03 2008-04-10 Metso Paper, Inc. Method and arrangement for controlling the drying of a coated or surface-sized fibrous web

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DE112007002214B4 (de) 2006-10-03 2019-05-29 Valmet Technologies, Inc. Verfahren und Vorrichtung zum Steuern der Trocknung einer wärmeempfindlichen, beschichteten oder oberflächengeleimten Faserbahn

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