JPH029868B2 - - Google Patents

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JPH029868B2
JPH029868B2 JP59278683A JP27868384A JPH029868B2 JP H029868 B2 JPH029868 B2 JP H029868B2 JP 59278683 A JP59278683 A JP 59278683A JP 27868384 A JP27868384 A JP 27868384A JP H029868 B2 JPH029868 B2 JP H029868B2
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paint
fluorine
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painting
paints
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Satoshi Fujii
Akitada Goto
Hitoshi Kihara
Takahiro Shiokawa
Koji Yamada
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Dai Nippon Toryo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は金属部品とプラスチツク部品とからな
る自動車車体の、カラーマツチング性に優れた塗
装方法に関するものである。 〔従来技術〕 従来、自動車車体の外板は、鋼材のみから構成
されていたが、自動車の軽量化、低コスト化等を
目的としてバンパー、フエンダー、スポイラー等
の個所にポリカーボネート、ポリプロピレン、ポ
リウレタン、ナイロン等のプラスチツクが近年急
速に採用されるようになつてきた。 ところで、金属部品とプラスチツク部品からな
る自動車車体の外板をメタリツク塗装もしくはエ
ナメル塗装する際、プラスチツクは従来の鋼材用
塗料の焼付温度に耐え得る耐熱性を一般的に有し
ておらず、それ故金属部品とプラスチツク部品に
塗装する塗料は同じものが使用出来ず、別々に塗
料を製造していた。 また、この種の用途に使用される塗料はアクリ
ル樹脂系塗料、ポリエステル樹脂系塗料が主流を
占めていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 前述の通り、従来金属部品とプラスチツク部品
に塗装する塗料は、別々に塗料を製造していたた
め、両者の塗料の色合せが非常に難かしく、特に
メタリツク塗料において調色に相当の熟練と工数
を要し、それでも、しばしばカラーマツチング性
が悪く、商品価値を著しく下げる原因となつてい
た。 また近年当該分野に於いては塗膜の高寿命化が
要求されるようになつてきている。しかしながら
前記従来の塗料は、長期間に亙る耐候性、耐薬品
性等に優れた塗膜を得ることができず、そのため
前記要求を満足しないものがあつた。 例えばアクリル樹脂系メタリツク塗料は長期の
屋外耐久性能が十分でなく、通常3〜4年で光沢
の減退や、クラツク、剥離などの塗膜欠陥を引き
起こすことが、しばしば認められた。 そこで市場に於けるニーズに対応するため長期
耐候性等に優れたフツ素樹脂塗料が注目されてき
ている。 従来のフツ素樹脂塗料としては、ポリフツ化ビ
ニリデン樹脂粉末を溶媒中もしくは溶媒及び液状
樹脂からなる溶液中に分散した分散型フツ素樹脂
塗料が主流を占めている。該塗料は耐候性、耐久
性、耐食性に優れているものの、ポリフツ化ビニ
リデン樹脂粉末は、融点が高く、また分散用液状
樹脂に溶融均一相とするため高温焼付を必要と
し、それ故プラスチツク用塗料として適用出来
ず、また得られた塗膜は、密着性、補修時の再塗
装性が劣り、また光沢も劣るという致命的な問題
を有していた。 そこでこのような問題点を解消した塗料用フツ
素樹脂が開発され特許出願(特開昭57−34107号)
されている。 該フツ素樹脂は、フルオロオレフイン、シクロ
ヘキシルビニルエーテル等を構成成分とする、水
酸基含有含フツ素共重合体であつて、常温で通常
の有機溶媒に溶解し、かつ水酸基を有しているた
め常温もしくは低温焼付でも塗膜を形成すること
が出来、また得られた塗膜は耐候性、耐久性はも
とより耐食性、耐薬品性、密着性、補修時の再塗
装性等が優れ、画期的な樹脂といえる。 しかしながら、上記水酸基含有含フツ素共重合
体を使用した塗料は、顔料の分散性に選択性があ
り、それ故顔料によつては色分れや、浮きなどの
欠陥が生じることがあり、また得られる塗膜は、
アクリル樹脂系塗料や、ポリエステル樹脂系塗料
等に比較し、塗膜の光沢や鮮映性が多少劣るとい
う欠点があつた。 このような欠点があるため、上記塗料は初期の
塗膜外観や美観を重視する当該分野に於いては商
品価値が未だ充分とは云えず、それ故優れた耐候
性、耐久性は認めつつも早期改良が要望されてい
た。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、以上の如き現状に鑑み、前記欠
点を解消すべく鋭意検討の結果、本発明に到つた
ものである。 すなわち、本発明は、 金属部品とプラスチツク部品とを別々に塗装し
て、次いでこれら塗装部分を組立てることからな
る、カラーマツチング可能な自動車車体の塗装方
法において、 前記金属部品に (i) 水酸基を有する含フツ素共重合体と共重合体
成分としてアクリル酸及び/又はメタクリル酸
の炭素数2〜4のアルキルエステルを35重量%
以上含む、水酸基価30〜140のアクリル共重合
体からなるポリオール樹脂と顔料とからなる主
剤成分と (ii) ブロツク化ポリイソシアネート化合物又はア
ミノプラスト化合物からなる硬化剤成分 とからなる一液型塗料を塗装し、 一方前記プラスチツク部品に前記主剤成分(i)と
遊離イソシアネート基を有するポリイソシアネー
ト化合物硬化剤成分とからなる二液型塗料を塗装
することを特徴とする、自動車車体の塗装方法に
関するものである。 本発明の塗装方法に於いては、金属部品に塗装
する塗料とプラスチツク部品に塗装する塗料は、
顔料を含む主剤成分として同一のものを使用し、
硬化剤を代えているだけなので熟練を要すること
なくカラーマツチング性に優れた塗膜を得ること
が可能であり、また得られた塗膜は耐候性、耐久
性に優れ、また光沢や鮮映性に優れたものであ
る。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明において、金属部品とプラスチツク部品
の夫々に塗装される塗料に共通する主剤成分は、
水酸基を有する含フツ素共重合体とアクリル共重
合体からなるポリオール樹脂と顔料を主要構成成
分とするものである。 本発明において使用する水酸基を有する含フツ
素共重合体としては、好適には前記特開昭57−
34107号公報に記載される含フツ素共重合体が挙
げられる。即ち含フツ素共重合体はフルオロオレ
フイン、シクロヘキシルビニルエーテル、アルキ
ルビニルエーテル及びヒドロキシアルキルビニル
エーテルを必須成分とし、それぞれ30〜70重量
%、5〜60重量%、3〜50重量%及び3〜20重量
%の割合で含有するものである。重量平均分子量
約1万〜約10万の含フツ素共重合体が好適であ
る。 なおフルオロオレフイン含量の低すぎるものは
耐候性が低下し、逆に高すぎるものは製造面で難
がある。またシクロヘキシルビニルエーテル含量
の低すぎるものは塗膜としたときの硬度が低下
し、またアルキルビニルエーテル含量の低すぎる
ものは可撓性が低下する。 またヒドロキシアルキルビニルエーテルを前記
範囲の割合で含有することが塗料ベースとしての
種々の有用な特性を損なうことなく硬化性を改善
するという面から特に重要である。すなわちヒド
ロキシアルキルビニルエーテル含量の高すぎるも
のは、共重合体の有機溶媒に対する溶解性が低下
するだけでなく、塗膜の可撓性も低下し、逆に低
すぎるものは塗膜の耐久性や、密着性が低下す
る。 含フツ素共重合体において、フルオロオレフイ
ンとしては、パーハロオレフイン、特にクロロト
リフルオロエチレンあるいはテトラフルオロエチ
レンが好ましい。 またアルキルビニルエーテルとしては、炭素数
2〜8の直鎖状または分岐状のアルキル基を含有
するもの、特にアルキル基の炭素数が2〜4であ
るものが好適である。 また前記含フツ素共重合体は40重量%を越えな
い範囲で前記4種の必須構成成分以外の他の共重
合体を含有することが出来る。かかる共重合体と
してはエチレン、プロピレン、イソブチレン、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、メタクリル酸メチ
ル、酢酸ブチル等が代表的なものとして挙げられ
る。 前記含フツ素共重合体は所定割合の単量体混合
物に重合媒体共存下に重合開始剤を作用せしめて
共重合反応を行なわしめることによつて製造可能
である。 このような含フツ素共重合体として例えば、ル
ミフロンLF100、ルミフロンLF200、ルミフロン
LF210、ルミフロンLF300、ルミフロンLF400
(いずれも旭硝子社製商品名)等が市販されてい
る。 また本発明において使用するアクリル共重合体
はアクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数2
〜4のアルキルエステル及び水酸基を有するα,
β−エチレン性不飽和単量体を必須成分とする共
重合体である。重量平均分子量が約1万〜約12万
のものが好適である。 アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数2
〜4のアルキルエステルは前記含フツ素共重合体
と均一に相溶するため及び得られる塗膜の可撓性
と剛性のバランスを得るための必須成分であり、
その含量は35重量%以上である。 前記含量が低すぎると、相溶性が低下し、その
結果顔料を分散させたメタリツク塗膜あるいはエ
ナメル塗膜の光沢が低下するため好ましくない。 水酸基を有するα,β−エチレン性不飽和単量
体の含量は、得られる共重合体の水酸基価が30〜
140になるような量である。なお水酸基価が前記
範囲より低いと塗膜の硬化性が悪くなり、また硬
度、耐汚染性等も低下するので好ましくない。逆
に水酸基価が前記範囲より高いと塗膜の可撓性が
低下するので好ましくない。 前記アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素
数2〜4のアルキルエステルとしては、アクリル
酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸タ
ーシヤリイブチル、メタクリル酸ターシヤリイブ
チル等がある。 また水酸基を有するα,β−エチレン性不飽和
単量体としては、アクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒド
ロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル等が代表的なものとして挙げられる。 またアクリル共重合体は前記2種類の単量体の
他にアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フ
マル酸、無水マレイン酸等の酸単量体類、アクリ
ル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸2
エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル等
のアクリル酸及び/又はメタクリル酸エステル
類、その他スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルピリジン等の一種もしくは二種以上の共重合体
を共重合させたものである。 上記アクリル共重合体は、所定割合の単量体混
合物にキシレン、トルエン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等の重合溶媒共存下に重合開始剤を作用せし
めて常法により共重合反応を行わしめることによ
つて製造出来る。 本発明において使用するポリオール樹脂は、前
記含フツ素共重合体とアクリル共重合体から構成
されており、両者の混合比(重量基準)は(90:
10〜20:80)である。なお、含フツ素共重合体が
前記範囲より多過ぎると顔料選沢性による色分れ
が生じ易くなり、また得られる塗膜の光沢、可撓
性等が低下し、逆に少な過ぎると含フツ素共重合
体の特徴である耐候性、耐久性、耐薬品性等が低
下するのでいずれも好ましくない。 また、主剤成分の構成成分としての顔料として
は、通常自動車用塗料に使用されている顔料がそ
のまま使用可能である。 具体的には、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブ
ラツク等の着色無機顔料;フタロシアニンブル
ー、シンカシヤーレツド、ベンジジンイエロー等
の着色有機顔料;アルミニウム粉、雲母粉、ブロ
ンズ粉等の鱗片状金属粉末等が代表的なものとし
て挙げられる。 本発明において使用する主剤成分は、その他キ
シレン、トルエン、ブタノール、酢酸ブチル、メ
チルイソブチルケトン、エチルセロソルブ等の各
種溶剤;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク
等の各種体質顔料;紫外線吸収剤、表面調整剤等
の各種添加剤;セルロースアセテートブチレート
等の各種改質剤を適宜添加したものである。 本発明において、プラスチツク部品に塗装する
塗料は、プラスチツク部品の耐熱性等を考慮し
て、常温乾燥もしくは約100℃以下の温度にて強
制乾燥出来るものが必要であり、それ故、前記主
剤成分と遊離イソシアネート基を有するポリイソ
シアネート化合物硬化剤成分とからなる二液型塗
料を使用する。 遊離イソシアネート基を有するポリイソシアネ
ート化合物としてはヘキサメチレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート、水添ジフエニルジイソシ
アネート、水添キシリレンジイソシアネート等の
脂肪族もしくは脂環族ジイソシアネート、あるい
はこれらのビユーレツト体、二量体、三量体、あ
るいはこれらイソシアネート化合物の過剰量とエ
チレングリコール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の低分子ポリ
オールとの反応生成物が代表的なものとして挙げ
られる。 前記含フツ素共重合体とアクリル共重合体とか
らなるポリオール樹脂と硬化剤成分の混合割合
は、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート
基対ポリオール樹脂の水酸基の当量比(NCO/
OH)が(0.5〜1.2/1)となるような範囲であ
り、この範囲で本来の樹脂特性を発揮することが
可能となる。 なお、プラスチツク部品に塗装する塗料は、プ
ラスチツク部品が熱等により収縮、膨脹を生じや
すいので塗膜の伸び率が通常20%以上となるもの
を使用するのが望ましい。 そのため、前記条件を満足する範囲で、例えば
アクリル共重合体のガラス転移温度を−40〜40℃
範囲になるよう単量体成分及び単量体の混合割合
を選択したり、あるいは(NCO/OH)の比を1
未満にしたりすることにより調整することが望ま
しい。 一方、本発明において金属部品に塗装する塗料
は、プラスチツク部品に塗装する塗料の主剤成分
と同一のものを使用し、硬化剤成分としてブロツ
ク化ポリイソシアネート化合物又はアミノプラス
ト化合物を使用する。 ブロツク化ポリイソシアネート化合物は、前記
遊離イソシアネート基を有するポリイソシアネー
ト化合物の遊離イソシアネート基をフエノール
類、アルコール類、オキシム類、ラクタム類、ア
ミン類、アミド類等のマスク剤でマスクしたもの
である。 前記ポリオール樹脂とブロツク化ポリイソシア
ネート化合物硬化剤成分の混合割合は、ポリイソ
シアネート化合物のイソシアネート基対ポリオー
ル樹脂の水酸基の当量比(NCO/OH)が(0.8
〜1.2/1)となるような範囲であり、この範囲
で本来の樹脂特性を発揮することが可能となる。 イソシアネート基が前記範囲より多過ぎると解
離した遊離イソシアネート基が空気中の水分等と
反応し、耐候性等が低下し、逆に少な過ぎると、
満足な硬化性が得られず、架橋密度が低いため耐
溶剤性、耐汚染性、耐薬品性、耐候性等が低下す
るのでいずれも好ましくない。 また、前記の如く硬化剤としてアミノプラスト
化合物も使用出来る。アミノプラスト化合物は、
メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグア
ナミン等のアミノ化合物とアルデヒド化合物との
縮合生成物あるいは該縮合生成物をさらにブタノ
ールの如きアルコールでエーテル化した化合物で
ある。 含フツ素共重合体とアクリル共重合体とからな
るポリオール樹脂とアミノプラスト化合物硬化剤
成分の混合比(重量基準)は(90:10〜70:30)
であり、この範囲で本来の樹脂特性を発揮すると
が可能である。 アミノプラスト化合物が前記範囲より多過ぎる
とアミノプラスト化合物同志の反応が起り易くな
り、塗膜の可撓性、耐薬品性等が低下し、逆に少
な過ぎると満足な硬化性が得られず架橋密度が低
いため耐溶剤性、耐汚染性等が低下するのでいず
れも好ましくない。 なお、これら金属部品、プラスチツク部品に塗
装する塗料を構成する成分配合割合は、塗装条件
等に応じて広範囲に変えうるが、通常メタリツク
塗料の場合、ポリオール樹脂と硬化剤の合計量が
20〜45重量%、鱗片状金属紛末が1〜10重量%が
適当であり、また、エナメル塗料の場合ポリオー
ル樹脂と硬化剤の合計量が20〜45重量%、着色顔
料が5〜30重量%が適当である。 次に本発明において塗膜形成方法は通常の方法
で行うことが出来る。 すなわち金属部品については、例えば表面処理
あるいは必要に応じ予めプライマー、サーフエー
サー等を施した表面に前記エナメル塗料もしくは
メタリツク塗料を必要に応じて希釈溶剤で粘度10
〜30秒(フオードカツプ#4/20℃)に調整し、
乾燥膜厚約10〜40μになるように、エアレススプ
レー、静電スプレー等の手段により塗装する。焼
付乾燥は通常の熱風乾燥炉、遠赤外炉等により約
130〜160℃で所定時間乾燥硬化させる。 次いで、必要に応じ(特にメタリツク塗装した
場合必要である)、トツプクリヤー塗料を乾燥膜
厚約10〜40μになるように塗装し、焼付乾燥す
る。 なお、本発明においてトツプクリヤー塗料は、
メタリツクベース塗料塗膜が未乾燥状態または乾
燥状態のいずれの時でも、これに塗り重ねること
が可能であるが塗装工程短縮上、前者が好適であ
る。トツプクリヤー塗料をメタリツクベース塗料
塗膜が未乾燥状態の時塗り重ねる場合は、30秒〜
10分間程度のセツテイング時間をおいて塗り重ね
るとよい。 トツプクリヤー塗料の塗装を行つた後は5〜40
分間程度のセツテイング時間をとり、塗膜を十分
平滑にし、内部の溶剤を揮散せしめた後、両塗膜
の乾燥を行う。 またプラスチツク部品については、例えば表面
処理あるいは必要に応じて予めプライマー等を施
した表面に前記エナメル塗料もしくはメタリツク
塗料を必要に応じ希釈溶剤にて粘度10〜30秒に調
整し、乾燥膜厚約10〜40μになるよう塗装する。
次いで必要に応じ二液硬化型トツプクリヤー塗料
を乾燥膜厚10〜40μになるよう塗装する。 乾燥条件は常温乾燥でも可能であるが通常40〜
100℃で30〜60分間強制乾燥させるのが望ましい。 このように塗装された金属部品とプラスチツク
部品は、常法により組立てられ自動車車体を形成
するのである。 〔発明の効果〕 本発明の方法により金属部品とプラスチツク部
品に塗装する塗料は夫々主剤成分を同一としてお
り、単に硬化剤成分を変えているだけなので得ら
れる塗膜はカラーマツチング性に非常に優れてい
る。また従来方法のように熟練を必要とするカラ
ーマツチング工程が省略出来るので、本発明の実
用的価値は非常に大きいものがある。 加えて、本発明に使用する塗料は長期耐候性、
耐久性はもとより、光沢、鮮映性等の塗膜外観の
優れた塗膜を得ることが出来るという特徴を有し
ている。 以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、実施例中「部」、「%」は重量基準で
ある。 また実施例及び比較例に使用した含フツ素共重
合体、アクリル共重合体、着色塗料及びクリヤー
塗料は以下のものを使用した。 () 含フツ素共重合体 (1) 含フツ素共重合体溶液(A) クロロトリフルオロエチレン55.2%、シク
ロヘキシルビニルエーテル20.0%、エチルビ
ニルエーテル15.0%及びヒドロキシブチルビ
ニルエーテル9.8%からなる単量体を特開昭
57−34107号公報に記載の方法に従つて、含
フツ素共重合体(水酸基価28.3、Tg45℃)
の60%キシロール溶液を調製した。(これを
含フツ素共重合体溶液(A)という) (2) 含フツ素共重合体溶液B テトロフルオロエチレン47%、シクロヘキ
シルビニルエーテル30%、エチルビニルエー
テル8%及びヒドロキシブチルビニルエーテ
ル15%からなる単量体を同様にして重合し、
含フツ素共重合体(水酸基価43.4、Tg35℃)
の60%キシロール溶液を調製した。(これを
含フツ素共重合体溶液(B)という) () アクリル共重合体溶液(i)〜(viii) 撹拌機及び冷却器付の反応容器にキシロール
32.3部、酢酸ブチル32.3部を仕込み、95℃に昇
温後、第1表に示す単量体混合物100部とアゾ
ビスイソブチロニトリル1.5部を約2時間かけ
て滴下し撹拌反応させた。さらにアゾビスイソ
ブチロニトリル0.5部加え、95℃に昇温し4時
間撹拌反応させ、不揮発分60%の重量平均分子
量1.8〜4.5万のアクリル共重合体溶液を調製し
た。
【表】 () 着色塗料(1)〜(19) 第2表に示す配合からなる成分を混合し、着
色塗料(1)〜(19)を調製した。なお、これら着
色塗料は、塗装前にキシレンにて粘度15秒(フ
オードカツプ#4/20℃)に調整したものを使
用した。
【表】
【表】 () クリヤー塗料(3′)〜(19) 前記着色塗料(3)〜(19)において顔料及びセ
ルロースアセテートブチレート溶液を除く以外
は同一組織のクリヤー塗料(3′)〜(19′)を
調製した。 なお、これらクリヤー塗料は塗装前にキシレ
ンにて粘度25秒に調整したものを使用した。 実施例 1 軟鋼板にカチオン電着塗膜、ポリエステル樹脂
系中塗塗膜を施した被塗物上に、エアスプレーに
て着色塗料(1)を乾燥膜厚35μになるように塗装
し、10分間セツテイングの後、150℃、20分間焼
付乾燥させた。 一方RIMウレタン製フエンダー部品にプライ
マーを施した被塗物上に、エアスプレーにて着色
塗料(2)を乾燥膜厚35μになるように塗装し、10分
間セツテイングの後、80℃、40分間強制乾燥させ
た。 得られた両塗膜は従来の如く塗料調製時カラー
マツチング調整しなくとも非常にカラーマツチン
グ性が良好であつた。 実施例2〜4及び比較例1〜2 軟鋼板にカチオン電着塗膜、ポリエステル樹脂
系中塗塗膜を施した被塗物上にエアスプレーにて
着色塗料(3)を乾燥膜厚15μになるように塗装し、
3分間セツテイング後、クリヤー塗料(3′)を乾
燥膜厚30μになるように塗り重ねた。10分間セツ
テイング後150℃、20分間焼付乾燥させた。 一方RIMウレタン製フエンダー部品にプライ
マーを施した被塗物上に、エアスプレーにて着色
塗料(4)を乾燥膜厚15μになるように塗装し、3分
間セツテイング後、クリヤー塗料(4′)を乾燥膜
厚30μになるように塗り重ねた。10分間セツテイ
ング後80℃、40分間強制乾燥させた。 得られた両塗膜は従来の如く塗料調製時カラー
マツチング調整しなくとも非常にカラーマツチン
グ性が良好であつた。 以下同様にして実施例3として、前記塗膜を施
した軟鋼板に着色塗料(5)、クリヤー塗料(5′)を
塗装し、またプライマーを施したRIMウレタン
製フエンダー部品に着色塗料(6)、クリヤー塗料
(6′)を塗装した。 また実施例4として前記塗膜を施した軟鋼板に
着色塗料(7)、クリヤー塗料(7′)を塗装し、また
プライマーを施したRIMウレタン製フエンダー
部品に着色塗料(8)、クリヤー塗料(8′)を塗装し
た。 また比較例1として塗膜を施した軟鋼板に着色
塗料(9)、クリヤー塗料(9′)を塗装し、またプラ
イマーを施したRIMウレタン製フエンダー部品
に着色塗料(10)、クリヤー塗料(10′)を塗装した。 また比較例2として塗膜を施した軟鋼板に着色
塗料(11)、クリヤー塗料(11′)を塗装し、また
プライマーを施したRIMウレタン製フエンダー
部品に着色塗料(12)、クリヤー塗料(12′)を塗装
した。 得られた軟鋼板上の塗膜とRIMウレタン製フ
エンダー上の塗膜はいずれもカラーマツチング性
が良好であつた。 また得られた塗膜につき、塗膜外観、初期光
沢、促進耐候性試験後の光沢、鮮映性、耐酸性、
耐汚染性及び耐折曲性試験をし、その結果を第3
表及び第4表に示す。 参考例 1〜6 実施例2と同様にして軟鋼板にカチオン電着塗
膜、ポリエステル樹脂系中塗塗膜を施した被塗物
上に着色塗料(13)〜(17)、(19)、クリヤー塗
料(13′)〜(17′)、(19′)をそれぞれ塗装した。
得られた塗膜につき前記各種試験をし、その結果
を第3表に示す。 参考例 7 実施例2と同様にしてプライマーを施した
RIMウレタン製フエンダーに着色塗料(18)、ク
リヤー塗料(18′)を塗装した。得られた塗膜に
つき前記各種試験をし、その結果を第4表に示
す。
【表】
【表】 第3表及び第4表からも明らかの通り本発明の
方法により得られた実施例2〜4の軟鋼板、
RIMウレタン製フエンダーに塗布した塗膜はカ
ラーマツチング性が良好であり、また塗膜性能も
優れていた。 一方、主剤成分としてアクリル共重合体量の少
ない、もしくは含まない塗料を使用した比較例
1、参考例1の塗膜は、初期光沢が低く、また耐
折曲性も不良であつた。 また逆に主剤成分として含フツ素共重合体の少
ない、もしくは含まない塗料を使用した比較例
2、参考例2の塗膜は耐候性、耐汚染性等が不良
であつた。 また、アクリル共重合体の共重合成分としてア
クリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜4のアル
キルエステルの量が少ないアクリル共重合体を用
いた塗料を使用した参考例3、4の塗膜は光沢、
鮮映性が不良であつた。 また、水酸基価の大きいアクリル共重合体を用
いた塗料を使用した参考例7の塗膜は耐折曲性が
不良であり、逆に水酸基価の小さい参考例6の塗
膜は耐候性が不良であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属部品とプラスチツク部品とを別々に塗装
    して、次いでこれら塗装部品を組立てることから
    なる、カラーマツチング可能な自動車車体の塗装
    方法において、 前記金属部品に (i) 水酸基を有する含フツ素共重合体と共重合体
    成分としてアクリル酸及び/又はメタクリル酸
    の炭素数2〜4のアルキルエステルを35重量%
    以上含む、水酸基価30〜140のアクリル共重合
    体からなるポリオール樹脂及び顔料とからなる
    主剤成分と (ii) ブロツク化ポリイソシアネート化合物又はア
    ミノプラスト化合物からなる硬化剤成分 とからなる一液型塗料を塗装し、 一方前記プラスチツク部品に前記主剤成分(i)と
    遊離イソシアネート基を有するポリイソシアネー
    ト化合物硬化剤成分とからなる二液型塗料を塗装
    することを特徴とする、自動車車体の塗装方法。 2 前記ポリオール樹脂の含フツ素共重合体とア
    クリル共重合体の混合比(重量基準)が(90:10
    〜20:80)であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の自動車車体の塗装方法。
JP27868384A 1984-12-28 1984-12-28 自動車車体の塗装方法 Granted JPS61157384A (ja)

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