JPH028903B2 - - Google Patents

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JPH028903B2
JPH028903B2 JP13782385A JP13782385A JPH028903B2 JP H028903 B2 JPH028903 B2 JP H028903B2 JP 13782385 A JP13782385 A JP 13782385A JP 13782385 A JP13782385 A JP 13782385A JP H028903 B2 JPH028903 B2 JP H028903B2
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JP
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frame
transfer film
film
roll
transfer
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JP13782385A
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JPS61297148A (ja
Inventor
Osamu Kishi
Seiichi Yamazaki
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
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Publication of JPH028903B2 publication Critical patent/JPH028903B2/ja
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【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、転写成形装置における転写用フイル
ムの位置決め方法に関するものである。すなわ
ち、転写成形装置は金型間に転写用フイルムを位
置決めしてはさみ込み、転写用フイルム上の図柄
を成形と同時に成形品に転写する装置であり、本
発明はその転写用フイルムの位置決め方法に関す
るものである。
(ロ) 従来の技術 従来の転写成形装置における転写用フイルムの
位置決め方法としては、例えば特開昭60−18323
号公報に示されるものがある。この特開昭60−
18323号公報には、転写用フイルム送り時にジヤ
ンプ装置によつて一時的に転写用フイルムの拘束
を解除して転写用フイルムが自由に移動すること
ができる状態とし、この状態の間に転写用フイル
ムの横ずれ、しわ等をガイドロールによつて修正
し、次いで再び転写用フイルムを拘束して送る方
法が開示されている。これにより、転写用フイル
ムの傾斜が累積することが防止される。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、上記特開昭60−18323号公報に示され
るものの場合には、転写用フイルム送り中にこれ
を一時的に非拘束状態するためのジヤンプ装置を
必要とし、構造が複雑になると共に価格が上昇
し、またジヤンプ装置の作動が加わるため制御も
複雑になるという問題点があつた。
本発明は、上記のような問題点を解決すること
を目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本発明は、駆動ロールを逆転させることによつ
て転写用フイルムの張力を一時的に除去すること
により上記問題点を解決しようとするものであ
る。すなわち、本発明による転写成形装置におけ
る転写用フイルムの位置決め方法は、(a)型締され
た成形中に第1クランプロール装置及び第2クラ
ンプロール装置を解放状態にし、フイルム巻取装
置の駆動ロールをフイルム巻取方向とは逆方向に
回転させて転写用フイルムの張力を除去するこ
と、(b)第1フレーム駆動装置及び第2フレーム駆
動装置を作動させて第1フレーム及び第2フレー
ムを共に基準となる初期位置まで移動させて停止
させること、(c)フイルム巻取装置の作動を開始さ
せ、まず高速で転写用フイルムを送り、転写用フ
イルムが変速位置まで達したことが長手方向セン
サーによつて検出されると送り速度を低速に切換
え、次いで転写用フイルムが停止位置に達したこ
とが長手方向センサーによつて検出されたときフ
イルム巻取装置の作動を停止させること、(d)第1
クランプロール装置及び第2クランプロール装置
を作動させて転写用フイルムを拘束すること、(e)
第1フレーム駆動装置及び第2フレーム駆動装置
を同時に作動させて第1フレーム及び第2フレー
ムの初期位置からの移動を開始させ、それぞれ第
1幅方向センサー及び第2幅方向センサーが転写
用フイルムの幅方向マークを検出した位置で停止
させること、の各段階から構成される。
(ホ) 作 用 転写用フイルムの位置決めは上記(a)〜(e)の各段
階により行われるが、その最初(a)の段階で第1ク
ランプロール装置及び第2クランプロール装置が
解放され、同時に駆動ロールが逆転するため、転
写用フイルムの張力が除去される。従つて、この
成形サイクルの際に転写用フイルムに横ずれが発
生していたとしても張力が除去されることによ
り、転写用フイルムが非拘束状態となり、この時
点における横ずれ、傾斜等は清算されることにな
る。次いで(b)〜(e)の各段階により一定の張力が作
用する状態で位置決めが行われる。従つて、各成
形サイクル毎に生ずる転写用フイルムの横ずれ、
傾斜などが累積することが防止される。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例を添付図面の第1〜12
図に基づいて説明する。
第1及び2図に本発明方法を適用する転写成形
装置を示す。架台31上に固定された固定盤32
に取付けられたタイバー33によつて可動盤34
が案内されている。可動盤34は架台31上にロ
ーラ35によつて移動可能に支持されている。固
定盤32に固定金型36が取付けられている。固
定金型36はそのパーテイング面側に凸部36a
を有している。固定金型36には射出ノズル39
から溶融樹脂を射出可能である。可動盤34には
可動金型40が取付けられている。可動金型40
は固定金型36の凸部36aに対応した凹部40
aを有している。凸部36a及び凹部40aによ
つてキヤビテイが構成される。
可動盤34の上部に第1フレーム60が金型パ
ーテイング面と平行な方向及びこれに直交する方
向に移動可能に取付けられている。すなわち、第
3〜5図に示すように、可動盤34に対してボル
ト11によつて固着されたブラケツト12上に案
内レール61が金型パーテイング面に平行にかつ
水平方向に設けられており、これに直動型スライ
ドベアリングにより構成されるガイド62が組合
わせてある。ガイド62と一体に平板状のブラケ
ツト13が設けられており、このブラケツト13
にボルト14によつて第1フレーム60が取付け
られている。なお、第1フレーム60のボルト1
4が貫通する穴は長穴としてあり、またブラケツ
ト13と第1フレーム60との間には金型パーテ
イング面に直交する方向にかつ水平方向に滑り板
15を介装させてある。従つて、ボルト14を緩
めた状態では第1フレーム60はブラケツト13
に対して相対的に移動可能である。この両者の相
対的移動はボルト15によつて行うことができる
ようにしてある。すなわち、ボルト15のおねじ
はブラケツト13と一体の金具13aに設けため
ねじとかみ合つており、またボルト15の頭部と
ナツト16との間に第1フレーム60と一体の金
具60aをはさみ込んでいる。なお、ナツト16
はピン17によつてボルト15と一体に回転する
ように連結されている。これにより、ボルト15
を回転することによつて第1フレーム60とブラ
ケツト13とを相対的に移動させることができ
る。このボルト15、金具13a、金具60a及
びナツト16が第1フレーム垂直方向調整機構1
59を構成する。
第1フレーム60は第5図に示す第1フレーム
駆動装置93によつて金型パーテイング面に平行
にかつ水平方向に移動させることができる。すな
わち、第1フレーム駆動装置93の電動機63
は、プーリ18、ベルト19及びプーリ20を介
してボールねじ機構67のおねじ21と連結され
ており、このおねじ21はボールねじ機構67の
めねじを構成する外筒22とかみ合つている。外
筒22はブラケツト13と一体のブラケツト23
に固着されている。なお、電動機63はブラケツ
ト12に対して固着された取付用板24に取付け
られており、またおねじ21は取付用板24に対
してベアリング25によつて回転可能に支持され
ている。ベアリング25はベアリングナツト26
及びフランジ27によつて保持されている。この
ような構成により電動機63を回転させることに
より、第1フレーム60を案内レール61方向に
移動させることができる。
可動盤34の下部には第2フレーム50が第1
フレーム60の移動方向と同様の2方向に移動可
能に取付けられている。すなわち、可動盤34に
対してボルト150によつて固着されたブラケツ
ト152に設けられた案内レール154に対して
ガイド156が移動可能に設けられており、この
ガイド156と一体にブラケツト158が設けら
れている。このブラケツト158に対して第2フ
レーム50が金型パーテイング面に直交する方向
に移動可能に案内されている。第2フレーム50
とブラケツト158との相対的移動は前述の第1
フレーム垂直方向調整機構159と同様のボル
ト、ナツト、金具などによつて構成される第2フ
レーム垂直方向調整機構160によつて行われ
る。また、案内レール154方向の移動は電動
機、プーリ、ベルト、ボールねじ機構などにより
構成される基本的に第1フレーム駆動装置93と
同様の第2フレーム駆動装置162によつて行わ
れる。
第1フレーム60上には、フイルム送り出し装
置200、ガイドロール228、ガイドロール2
29、除電・除じん装置230、及び第1クラン
プロール装置240が設けられている。フイルム
送り出し装置200を第6図に詳細に示す。転写
用フイルムのフイルムロール201は紙管202
の両端にリング203及び204をそれぞれはめ
合わせたものの外周に転写用フイルムを巻き付け
ることにより構成されている。リング203及び
リング204はフイルム軸205に対してビス2
06及びビス207によつて回り止めされてい
る。フイルム軸205の一端はベアリング208
によつて軸209に対して回転可能に支持されて
いる。軸209は第1フレーム60に取付けられ
たフランジ210に設けられたブツシユ212に
よつて軸方向に移動可能に支持されている。フラ
ンジ210に取付けられるスプリング支持部材2
14によつて支持されたスプリング215によつ
て軸209は常に第6図中で右方向の力を受けて
いる。軸209にはノブ216が設けられてお
り、これを手動操作することにより軸209をス
プリング215の力に抗して第6図中で左方向に
移動させることができる。フイルム軸205の他
端は軸217と接触し、これに対して心合わせさ
れると共にピン218によつて両者間の回転力の
伝達を可能としてある。軸217はベアリング2
19によつてベアリングフランジ220を介して
第1フレーム60に対して支持されている。軸2
17にはプーリ221が一体に回転するように設
けられており、このプーリ221はベルト222
を介して別のプーリ223と連結されている。こ
のプーリ223は電磁式のブレーキ装置224の
回転軸に設けられている。ブレーキ装置224は
電磁粉体を利用したものであり、通電量を制御す
ることにより制動力を制御することができるもの
である。また、フイルム送り出し装置200は第
1及び2図に示すようにポテンシヨメータ225
を有している。ポテンシヨメータ225は第1フ
レーム60に取付けられたブラケツト226に取
付けられており、レバー227の回転変位を検出
することができるようにしてある。レバー227
は先端にローラ250を有しており、このローラ
250が常にフイルムロール201の外周に接す
るようにスプリング252が設けられている。従
つて、ポテンシヨメータ225はフイルムロール
201の半径を常に検出することができる。
ガイドロール228及びガイドロール229
は、フイルムロール201から巻き出された転写
用フイルム71を水平方向に案内することがで
き、このガイドロール228とガイドロール22
9との間に除電・除じん装置230が設けられて
いる。除電・除じん装置230は転写用フイルム
71に発生した静電気及びこれに付着したごみ等
を除去することができる。ガイドロール229の
転写用フイルム71移動方向の更に下流側に第1
クランプロール装置240が設けられている。
第1クランプロール装置240の詳細を第7図
に示す。なお、この第1クランプロール装置24
0は左右対称であるので主として断面で示す左側
の部分について説明する。ロール271はロール
軸272に対してベアリング273によつて回転
可能に支持されている。ロール軸272はナツト
274によつて第1フレーム60に対して固定さ
れている。第1フレーム60に対して取付けられ
たブラケツト275に対してソレノイド276が
取付けられている。ソレノイド276のプランジ
ヤーはピン277を介して軸278と連結されて
いる。軸278はロール軸272をこれに直交す
る方向に貫通している。軸278の先端にはナツ
ト279によつてクランプ280が取付けられて
いる。クランプ280はロール271に面する側
に弾性体281を有している。クランプ280は
スプリング282によつて常にロール271から
遠ざかる方向の力を受けている。ソレノイド27
6はオンとなつたときにプランジヤーを引き込む
型式のものである。従つて、ソレノイド276が
オフの場合には第7図に示すようにロール271
と弾性体281との間にすきまが形成されてお
り、ソレノイド276がオンになると軸278が
第7図中で上方に移動し、クランプ280がロー
ル271方向に移動するため弾性体281がロー
ル271に密着する。これにより転写用フイルム
71をはさみ付けて固定することができる。
第2フレーム50上には第2クランプロール装
置310及びフイルム巻取装置350が設けられ
ている。第2クランプロール装置310は前述の
第1クランプロール装置240と全く同一の形式
のものであり、ソレノイド311をオンとするこ
とにより、転写用フイルム71を拘束することが
できる。
第2クランプロール装置310を通過した転写
用フイルム71はガイドロール341を通り、フ
イルム巻取装置350により巻き取られる。フイ
ルム巻取装置350は、駆動ロール351、巻取
ロール352、押しロール装置400などを有し
ており、これらを第9及び10図に詳細に示す。
外周面にローレツトを有する駆動ロール351は
第2フレーム50に取付けられたベアリングユニ
ツト353及び354によつて両端をそれぞれ回
転可能に支持されている。駆動ロール351はカ
ツプリング355、減速機356、プーリ35
7、ベルト358及びプーリ359を介して電動
機360と連結されている。電動機360及び減
速機356は第2フレーム50に固着されたブラ
ケツト361に対して取付けられている。駆動ロ
ール351の他方の軸端には駆動プーリ362が
設けられており、この駆動プーリ362はベルト
363によつて従動プーリ364と連結されてい
る。駆動プーリ362の径と従動プーリ364の
径との関係は、転写用フイルム71がセツトされ
ていない自由状態では巻取ロール352の周速が
駆動ロール351の周速よりも大きくなるように
設定されている。従動プーリ364は巻取ロール
352の軸端に設けられている。巻取ロール35
2の第2フレーム50に対する回転支持構造は前
述の第6図に示したフイルム送り出し装置200
の構造と同様であるので詳細な説明は省略する。
駆動ロール351に隣接して押しロール装置4
00が設けられている。押しロール装置400を
第11及び12図に詳細に示す。押しロール装置
400も左右対称であるので主として断面を示す
左側の部分について説明する。外周が弾性体によ
り構成される押しロール401はベアリング40
2を介してロール軸403に対して回転可能に支
持されている。ロール軸403は球面軸受404
を介して滑動部材405に対して支持されてい
る。滑動部材405はブロツク406に対して駆
動ロール351に近づく方向又は遠ざかる方向に
移動可能に支持されている。滑動部材405には
スプリング407から駆動ロール351方向の力
が作用させてある。スプリング407は滑動部材
405とスプリング支持板408との間に設けら
れており、このスプリング支持板408の位置は
ボルト409によつて調節可能としてある。従つ
て、ボルト409を操作することにより押しロー
ル401の駆動ロール351に対する押圧力を調
整することができる。
可動金型40の上部に長手方向センサー83及
び第1幅方向センサー57が設けられており、ま
た可動金型40の下部には第2幅方向センサー5
8が設けられている。第1幅方向センサー57及
び第2幅方向センサー58は共に転写用フイルム
71にあらかじめ印刷された幅方向マーク84
(第2図参照)を検出する光学的センサーである。
幅方向マーク84は転写用フイルム71の幅方向
一定位置に設けられており、長手方向に連続して
いる。長手方向センサー83は転写用フイルム7
1にあらかじめ印刷された長手方向マーク85
(第2図参照)の位置を検出する光学的センサー
である。長手方向マーク85は転写用フイルム7
1の長手方向に所定間隔をおいて設けられてい
る。
次に、この転写成形装置を用いた転写用フイル
ムの位置決め動作及び成形動作について説明す
る。
第1図には型開き状態が示してある。第1フレ
ーム60及び第2フレーム50の金型パーテイン
グ面垂直方向への位置は第1フレーム垂直方向調
整機構159及び第2フレーム垂直方向調整機構
160を調整することにより、転写用フイルム7
1が可動金型40のパーテイング面と平行となる
ようにかつ両者間のすきまが所定の状態となるよ
うにあらかじめ設定されている。この状態で電動
機360を作動させて駆動ロール351を回転さ
せることにより、転写用フイルム71が長手方向
に送られ、次のようにして位置決めされ転写成形
が行われる。
まず、前回サイクルの成形中に第1クランプロ
ール装置240及び第2クランプロール装置31
0は、ソレノイド276及びソレノイド311を
それぞれ作動させて転写用フイルム71を解放し
た状態にする。同時にフイルム巻取装置350の
駆動ロール351がフイルム巻取方向とは逆方向
に所定時間だけ回転し、転写用フイルム71を緩
める。次いで、第1フレーム駆動装置93及び第
2フレーム駆動装置162が作動し、第1フレー
ム60及び第2フレーム50をそれぞれ例えば左
側限界移動位置である基準となる初期位置まで移
動させる。次いで、フイルム巻取装置350の駆
動ロール351が作動を開始し、転写用フイルム
71を高速で送る。転写用フイルム71が送られ
て、その長手方向マーク85の最下流側部分が長
手方向センサー83によつて出されると(すなわ
ち、転写用フイルム71が変速位置まで達する
と)、電動機360の回転速度が低下させられ、
転写用フイルム71の送り速度が低速に切換えら
れる。転写用フイルム71が低速度に更に移動
し、長手方向マーク85の最上流側部分が長手方
向センサー83の位置に達すると(すなわち、転
写用フイルム71が停止位置に達すると)、電動
機360の作動が停止する。こうすることによつ
て、転写用フイルム71の長手方向の位置決めが
行われたことになる。
上記のような長手方向の位置決め後、第1クラ
ンプロール装置240及び第2クランプロール装
置310が作動し、転写用フイルム71が固定さ
れた状態となる。次いで、第1フレーム駆動装置
93及び第2フレーム駆動装置162が同時に作
動し、第1フレーム60及び第2フレーム50を
その初期位置から例えば右方向へ移動させはじめ
る。第1フレーム60及び第2フレーム50はそ
れぞれ独立に移動し、転写用フイルム71の幅方
向への位置決め及び傾斜の調整が行われる。すな
わち、第1フレーム駆動装置93は第1幅方向セ
ンサー57が転写用フイルム71の幅方向マーク
84を検出するように第1フレーム60を移動さ
せ、また第2フレーム駆動装置162は第2幅方
向センサー58が転写用フイルム71の幅方向マ
ーク84を検出するように第2フレーム50を移
動させる。従つて、転写用フイルム71の幅方向
マーク84は可動金型40の上部の第1幅方向セ
ンサー57の位置及び可動金型40の下部の第2
幅方向センサー58の位置に一致する状態とな
る。この状態において転写用フイルム71上の図
柄の幅方向位置は可動金型40の凹部40aの幅
方向位置と一致するようにしてあり、また凹部4
0aに対する図柄の姿勢も一致するようにしてあ
る。こうして転写用フイルム71の長手方向位置
決め、及び幅方向位置決め・傾斜の調整が完了す
ると、可動盤34が第1図中で左から右へ移動
し、型締動作が行われる。次いで、射出ノズル3
9から溶融樹脂が射出され、成形と同時に転写用
フイルム71上の図柄が成形品に転写される。こ
の成形中に第1クランプロール装置240及び第
2クランプロール装置310は解放状態となり、
駆動ロール351は次回の成形サイクルのために
フイルム巻取方向とは逆方向に回転し、転写用フ
イルム71の張力を除去する。成形動作完了後、
型開きが行われ、転写用フイルム71が成形品か
ら引き離され、次いで成形品の突出しが行われ
る。これにより1成形サイクルが終了し、次いで
次回サイクルが開始され、再び転写用フイルム7
1が所定量送られ、前述の場合と同様にして位置
決め及び傾斜の修正が行われる。
なお、上記長手方向の位置決め際、転写用フイ
ルム71は駆動ロール351によつて駆動され、
巻取ロール352に巻き取られていくが、その際
の転写用フイルム71の張力はブレーキ装置22
4の作用により一定の状態に維持される。すなわ
ち、ブレーキ装置224はフイルムロール201
の外径の減少に応じて次第に減少する制動力を発
生し、これにより常に転写用フイルム71に対し
て一定の張力が作用するようにしてある。転写用
フイルム71が順次使用されてフイルムロール2
01の外径が減少すると、ポテンシヨメータ22
5によつて外径の減少が検出される。このフイル
ムロール201の外径の減少に比例してブレーキ
装置224の制動力が減少するように制御され
る。従つて、ブレーキ装置224の制動力をフイ
ルムロール201の半径で割つたもの(すなわ
ち、張力)は常に一定に維持される。このように
して転写用フイルム71には常に一定の張力が作
用するため、転写用フイルム71の伸びは常に一
定であり、転写用フイルム71の位置決め精度を
向上させることができる。
また、転写用フイルム71を長手方向に送る
際、使用済みの転写用フイルム71は巻取ロール
352に確実に巻き取られていく。すなわち、前
述のように駆動ロール351と巻取ロール352
とを連結する駆動プーリ362及び従動プーリ3
64の径は、転写用フイルム71をセツトしてい
ない自由状態では、駆動ロール351の周速より
巻取ロール352の周速の方が速くなように設定
されている。従つて、転写用フイルム71をセツ
トした巻き取り時には同一の周速となるため転写
用フイルム71に引張力が作用し、従動プーリ3
64とベルト363との間で滑りを発生する。こ
のように転写用フイルム71に引張力が作用する
ため、巻取ロール352の外周に転写用フイルム
71が確実に巻き取られる。なお、このとき、駆
動ロール351と巻取ロール352との間で発生
する転写用フイルム71の張力は押しロール装置
400の作用によつてこれよりも転写用フイルム
71の上流側へは伝達されない。なお、押しロー
ル装置400は駆動ロール351上で転写用フイ
ルム71が滑ることを防止する作用も有してい
る。
上述のように転写用フイルム71の長手方向位
置決め工程中、駆動ロール351がフイルム巻取
方向とは逆方向に回転し、転写用フイルム71の
張力が除去されるので、転写用フイルム71の横
方向位置ずれが集積されることが防止される。す
なわち、転写用フイルム71の長手方向への送り
は常に転写用フイルム71に張力を作用させた状
態で行われるが、この際発生する転写用フイルム
71の横方向位置ずれ、傾斜などは幅方向の位置
決めにより修正される。もし、転写用フイルム7
1の張力を除去することなく、この動作を継続し
たとするならば、各サイクルにおける転写用フイ
ルム71の横ずれ等は小さくても横ずれが集積さ
れると幅方向位置決め後の転写用フイルム71の
ねじれが大きくなる可能性があり、また幅方向の
修正可能範囲を越えてしまう可能性もある。本発
明方法では、各サイクル毎に転写用フイルム71
の張力を除去し、各サイクルにおける横ずれが累
積しないようにしてあるため、上記のような問題
は発生しない。従つて、特別なジヤンプ装置を設
けることなくこれを設けた場合と同様の効果を得
ることができる。
なお、この実施例では、転写用フイルム71の
長手方向の位置決めの際、送り速度を2段階に変
化させるようにしてあり、これにより位置決め時
間の短縮及び位置決め精度の向上を図つている
(速度を2段階に変化させること自体は特開昭59
−204522号公報に示されている)。そのための長
手方向センサー83は前述のように1つしか用い
ておらず、転写用フイルム71上に設けられる長
手方向マーク85も1回の位置決め用に1個しか
設けられていない。これは、長手方向センサー8
3によつて長手方向マーク85の先端と後端とを
検出するようにしたからである(上述の公報に示
されるものの場合には2つの長手方向センサーを
用いている)。
(ト) 発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、各
サイクル毎に駆動ロールを逆転することによつて
転写用フイルムの張力を一時的に除去するように
したので、転写用フイルムの横方向位置ずれ、傾
斜などが累積することが防止され、常に正確に転
写用フイルムの位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用する転写成形装置を
示す図、第2図は第1図の−線に沿つて見た
図、第3図は第1フレームの一部を拡大して示す
図、第4図は第3図の−線に沿つて見た図、
第5図は第4図の−線に沿う断面図、第6図
はフイルム送り出し装置を示す図、第7図はクラ
ンプロール装置を示す図、第8図は第7図の側面
図、第9図はフイルム巻取装置を示す図、第10
図は第9図の右側面図、第11図は押しロール装
置を示す図、第12図は第11図の右側面図であ
る。 32……固定盤、34……可動盤、36……固
定金型、39……射出装置、40……可動金型、
50……第2フレーム、60……第1フレーム、
93……第1フレーム駆動装置、159……第1
フレーム垂直方向調整機構、160……第2フレ
ーム垂直方向調整機構、162……第2フレーム
駆動装置、200……フイルム送り出し装置、2
01……フイルムロール、205……フイルム
軸、224……ブレーキ装置、225……ポテン
シヨメータ、230……除電・除じん装置、24
0……第1クランプロール装置、310……第2
クランプロール装置、350……フイルム巻取装
置、351……駆動ロール、352……巻取ロー
ル、360……電動機、362……駆動プーリ、
363……ベルト、364……従動プーリ、40
0……押しロール装置、401……押しロール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 可動盤の一方の側部に金型パーテイング面と
    平行な方向に移動可能に設けられる第1フレーム
    と、第1フレームの位置を調節可能な第1フレー
    ム駆動装置と、可動盤の他方の側部に第1フレー
    ムの移動方向と平行に移動可能に設けられる第2
    フレームと、第2フレームの位置を調節可能な第
    2フレーム駆動装置と、第1フレームに設けられ
    るブレーキ装置を備えたフイルム送り出し装置
    と、第2フレームに設けられる駆動ロールを備え
    たフイルム巻取装置と、第1フレームに設けられ
    る第1クランプロール装置と、第2フレームに設
    けられる第2クランプロール装置と、転写用フイ
    ルムに設けられた長手方向マークを検出可能な長
    手方向センサーと、転写用フイルムに設けられた
    軸方向マークを検出可能に可動金型の転写用フイ
    ルム送り方向上流側及び下流側にそれぞれ設けら
    れた第1幅方向センサー及び第2幅方向センサー
    と、を有する転写成形装置における転写用フイル
    ムの位置決め方法において、 (a) 型締された成形中に第1クランプロール装置
    及び第2クランプロール装置を解放状態にし、
    フイルム巻取装置の駆動ロールをフイルム巻取
    方向とは逆方向に回転させて転写用フイルムの
    張力を除去すること、 (b) 第1フレーム駆動装置及び第2フレーム駆動
    装置を作動させて第1フレーム及び第2フレー
    ムを共に基準となる初期位置まで移動させて停
    止させること、 (c) フイルム巻取装置の作動を開始させ、まず高
    速で転写用フイルムを送り、転写用フイルムが
    変速位置まで達したことが長手方向センサーに
    よつて検出されると送り速度を低速に切換え、
    次いで転写用フイルムが停止位置に達したこと
    が長手方向センサーによつて検出されたときフ
    イルム巻取装置の作動を停止させること、 (d) 第1クランプロール装置及び第2クランプロ
    ール装置を作動させて転写用フイルムを拘束す
    ること、 (e) 第1フレーム駆動装置及び第2フレーム駆動
    装置を同時に作動させて第1フレーム及び第2
    フレームの初期位置からの移動を開始させ、そ
    れぞれ第1幅方向センサー及び第2幅方向セン
    サーが転写用フイルムの幅方向マークを検出し
    た位置で停止させること、 の各段階からなることを特徴とする転写成形装置
    における転写用フイルムの位置決め方法。 2 転写用フイルムが変速位置に達したことの検
    出は長手方向センサーが長手方向マークの最下流
    側部分の到着を検知することにより行われ、転写
    用フイルムが停止位置に達したことの検出は長手
    方向センサーが上記長手方向マークの最上流側部
    分の到着を検知することにより行われる特許請求
    の範囲第1項記載の転写成形装置における転写用
    フイルムの位置決め方法。
JP13782385A 1985-06-26 1985-06-26 転写成形装置における転写用フイルムの位置決め方法 Granted JPS61297148A (ja)

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