JP2005534536A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
印刷ステーション(11)にて、コンピュータ制御装置(15)により個別に選択可能な加熱要素のアレイ(13)を有するプリントヘッド(12)と、印刷ステーション(11)を経てキャリアリボン(18)を送る送り経路(16)とを有する印刷装置(10)であって、該キャリアリボン(18)は一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体(20)およびプリントヘッド(12)が相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体(20)のプリント領域上に付着され、該印刷装置(10)は裏当て部材(22)を備え、基体(20)は使用時に、該裏当て部材(22)とキャリアリボン(18)の間に配置され、該プリントヘッド(12)は、取付け構造(25)により取り付けられ、基体(20)に対しほぼ線形に接離移動するようになっており、取付け構造(25)およびプリントヘッド(12)の一方は、他方に向かって突出するとともに、少なくとも印刷の際、他方と係合する突出部を有し、取付け構造(25)とプリントヘッド(12)の間には弾性部材(31)があり、該弾性部材(31)は、取付け構造(25)およびプリントヘッド(12)の他方と係合した突出部とともに取付け構造(25)およびプリントヘッド(12)間に弾性抵抗のある移動を可能にし、取付け構造(25)とプリントヘッド(12)をともに結合する少なくとも1つの締結具(30)がある、印刷装置。
Description
[発明の説明]
本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
本発明は、印刷装置および印刷方法に関する。
通常は線形アレイ状の加熱要素のアレイを有するプリントヘッドが存在する印刷ステーションを備える、いわゆるサーマルプリンタであって、加熱要素がコンピュータ制御装置により個別に選択可能であり、当該プリンタ装置が、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送るための送り経路をさらに備え、キャリアリボンが、一層の感熱プリント媒体の層を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルが使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際に、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着される、サーマルプリンタが知られている。
かかる印刷装置は、連続的である、すなわち、プリントヘッドは印刷ステーションにて概ね静止状態に維持されるが、基体およびキャリアは通常は印刷ステーションを連続して移動する、または、間欠的である、すなわち、プリントヘッドは印刷ステーションにて移動するが、基体とキャリアは静止状態にあるかまたは移動し、それぞれの場合に、プリントヘッドと基板およびキャリアとの相対移動を達成する。
印刷の際、プリントヘッドは、裏当て部材により支持されている基体に向かって移動し、加熱要素をキャリアと接触させ、裏当て部材にキャリアと基体を一緒に押し付けて、プリント媒体のピクセルが基板上に付着しキャリアリボンから剥がれることができるようにし、印刷後、プリントヘッドは基体から離れて移動する。
1つの従来の構成では、プリントヘッドは、例えば空気圧式アクチュエータまたは他のアクチュエータにより基体に対し接離するよう枢動するように取付け構造に取り付けられる。かかる枢動取付けには、通常は裏当て部材の配置または構成の際の機構の不整合、および/または基体の厚さのばらつきに対応することができるように、ある程度のコンプライアンスが必要とされる。しかしながら、かかるコンプライアンスはプリント品質に悪影響を及ぼす可能性がある。
さらに、プリントヘッドの枢動取付けにより、プリントヘッドが基体に対し接離移動を行うための確実な取付けが得られるが、これは理想的なものではない。その理由は、加熱要素が、基体とキャリアに対して特定の向きにある場合にのみ、プリント媒体のピクセルを剥がすように効果的に動作し、その向きから少しでもずれていれば(枢動取付けでは避けられないことである)、加熱要素の効率に影響を及ぼす可能性があるからである。
本発明の第1の形態によれば、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置であって、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、プリントヘッドは、取付け構造により取り付けられ、基体に対しほぼ線形に接離移動するようになっており、取付け構造およびプリントヘッドの一方は、他方に向かって突出するとともに、少なくとも印刷の際、取付け構造およびプリントヘッドの他方と係合する突出部を有し、取付け構造とプリントヘッドの間には弾性部材があり、該弾性部材は、取付け構造およびプリントヘッドの他方と係合した突出部とともに取付け構造およびプリントヘッド間に弾性抵抗のある移動を可能にし、取付け構造とプリントヘッドをともに結合する少なくとも1つの締結具がある、印刷装置が提供される。
したがって、かかる装置では、プリントヘッドは基体に対して線形に接離移動することで、基体に対する加熱要素の決定的に重要となる向きを保持するのに役立つことができるとともに、突出部および弾性部材を設けていることにより、ある程度のコンプライアンスが機構における不整合、および/または基体の厚さのばらつきに対応することができる。
好ましくは、弾性部材は、突出部が突出する長さよりもわずかに上回る厚さを有するスペーサである。
スペーサは、ゴムまたは独立気泡性発泡材、あるいはプリントヘッドおよび取付け構造間にある程度の相対移動を可能にする別の同様な材料の1つまたは複数のブロックで設けられることができる。
突出部は取付け構造上に設けられてもよく、突出部の少なくとも先端は、軸受け面を提供することができるように硬くなっているものとすることができる。突出部が係合するプリントヘッドには、硬化材料からなるパッドがあってもよい。
印刷装置は間欠プリンタであってもよく、印刷の際、プリントヘッドは印刷ステーションにて移動するが、基板およびキャリアは静止状態にあるかまたは移動し、裏当て部材は印刷中に静止状態にある。あるいは、印刷の際、プリントヘッドは印刷ステーションにて移動するが、基体およびキャリアは静止状態にあるかまたは移動し、裏当て部材は基体およびキャリアに対しプリントヘッドとともに移動する。
別の実施形態では、印刷装置は連続プリンタであり、プリントヘッドは印刷ステーションにて静止状態にあり、裏当て部材も静止しているが、基体およびキャリアはプリントヘッドを通過する。
それぞれの場合、プリントヘッドは、例えば単動式アクチュエータにより、印刷直前に少なくとも基体に向かって移動し、ばねの作用下で基体から離れて移動する。別の例では、プリントヘッドは、印刷直前に基体に向かって使用位置に移動し、印刷動作と印刷動作の間、複動式アクチュエータにより、基体から離れて後退位置に移動する。複動式アクチュエータは、プリンタの制御装置からの制御信号に応答してプリントヘッドを移動させることができ、制御装置からの特定の制御信号に応答してプリントヘッドを基体から離して後退位置よりも奥に移動させることができる。こうして、プリントヘッドが基体から離れて後退位置よりも奥に移動すると、新しいキャリアが送り経路の周りに掛け通されることができるか、または他のメンテナンス作業が印刷装置上で行われることができる(これらのことは、プリントヘッドが使用位置または後退位置にあるのでは、不都合であるか、または不可能であるであろう)。
制御装置からの特定の制御信号は、手動入力に応答して生成され得るが、代替的に、基体の厚さを検知する基体厚センサが、基体の厚い部分が印刷ステーションを通過しようとしていることを検知したときの、該センサからの信号に応答して生成される。したがって、例えば、基体が連続的な包装材であり、例えば製品を詰められた後で個装に分けられる場合、個装間の継ぎ目は、残りの基体の部分よりも厚くなっている。プリントヘッドを基体から離して後退位置よりも奥に移動させることによって、基体の厚い部分(複数可)が印刷ステーションを通過することができ、プリントヘッドの後退位置を、効率的な印刷に所望されるよりも遠くに基体から離して配す必要がない。
印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとを備え得る。キャリアリボン送り経路は、供給スプールから印刷ステーションを経て巻取りスプールに至る。
従来、印刷装置では、巻取りスプールは低トルク、低速度のステッパモータにより駆動される。供給スプールも駆動され得るが、通常は自由に回転し、リボンの繰り出し過ぎを防ぐために中断される。キャリアリボンは非常に薄く、破断しやすいため、印刷の際、リボンを移動させるのにシャトルを用いることが提案されており、それにより、リボンを全速力で加速するために(満巻状態の)供給スプールの慣性に打ち勝つ必要はない。しかしながら、そのような構成は複雑である。さらに、ステッパモータは巻取りスプールの所望の回転を達成するように回転することができるが、かかる動きは、増分間の(between increments)スプールの動きを達成することができないような増分量(incremental)である。正確な一定のリボンの移動を達成するために、供給スプールが空になり巻取りスプールが満巻状態になったときにスプールの有効直径が変わるので、スプールの動きはスプールの有効直径の変化に伴い補正される必要があることを理解されたい。
したがって、望ましくは、本発明の印刷装置では、巻取りスプールおよび供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転することができるように駆動モータにより駆動され、リボン送り経路の周りでのリボンの移動を慎重に制御するようになっている。さらに、従来、かかる印刷装置は手動式であるため、印刷は、一方向に移動する基体およびキャリアならびに/またはプリントヘッドを用いてしか行われることができないが、一対の被動スプールを設けることにより、プリンタは二方向に動作することができる。
さらに、好ましくは、スプールを駆動するモータはそれぞれ、サーボモータ等のD.C.モータである。正確に制御されることができるDCサーボモータは、同等のステッパモータよりも高コストとなりがちであるが、かかるDCサーボモータを採用することは、供給スプールに中断機構が必要とされず、かつ、リボン送り経路の周りでのリボンの移動が、ステッパ−モータを用いるよりも正確に達成することができるため、そのような使用は経済的に許容できるものとなる。
DCサーボモータの種類は、ブラシモータまたはブラシレスモータであってもよい。
所望のリボン移動を達成するよう、DCサーボモータが正確に動くことができるようにするために、供給スプールおよび巻取りスプールのそれぞれが、スプールの回転を検知するためにエンコーダ等の回転センサを有することができる。スプールが迅速に停止することができるようにするために、印刷装置の制御装置は、必要であればモータに逆電圧を与えることができる。
本発明の第2の形態によれば、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置であって、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、印刷の際、プリントヘッドは、印刷ステーションにて基体およびキャリアに沿って移動し、裏当て部材は、プリントヘッドとともに移動する、印刷装置が提供される。
本発明の第2の形態の印刷装置は、本発明の第1の形態の印刷装置の特徴のいずれかを有してもよい。
本発明の第3の形態によれば、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置であって、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、該印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとを備え、キャリアリボン送り経路は、供給スプールから印刷ステーションを経て巻取りスプールに至り、巻取りスプールおよび供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するように駆動モータを備える、印刷装置が提供される。
本発明の第3の形態の印刷装置は、本発明の第1の形態の印刷装置の特徴のいずれかを有してもよい。
本発明の第4の形態によれば、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置を用いる印刷方法であって、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、該方法は、プリントヘッドを、印刷前に基体に向かって使用位置に、かつ、印刷後に基体から離して後退位置に移動させることを含み、基体の厚さを検知し、その際、基体の厚い部分が印刷ステーションを通過しようとしていることを検知したときにプリントヘッドを基体から離して後退位置よりも奥に移動させることをさらに含む、印刷方法が提供される。
本発明の第5の形態によれば、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置を用いる印刷方法であって、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、該印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとをさらに備え、キャリアリボン送り経路は、供給スプールから印刷ステーションを経て巻取りスプールに至り、巻取りスプールおよび供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するようにDC駆動モータにより駆動され、スプールの回転を検知する回転センサを備え、該方法は、各スプールの回転位置を検知し、それにより制御装置に入力を行う、検知すること、および、所望のキャリアリボンの移動が行われるまで双方のモータを動かし続けることを含む、印刷方法が提供される。
本発明の第5の形態は、一印刷の終了時に、次の印刷動作での印刷のために利用可能であるよう、前の印刷動作で使用されていないキャリアリボンを巻き戻すように、モータを逆駆動することを含んでもよい。
本発明の第6の形態によれば、ある方向に印刷するようになっている印刷装置を反対方向に印刷するようになる印刷装置に転換する方法であって、印刷装置は、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有し、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、該印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとをさらに備え、キャリアリボン送り経路は、供給スプールから印刷ステーションを経て巻取りスプールに至り、巻取りスプールおよび供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するように駆動モータにより駆動され、該方法は、印刷の際、制御装置に入力を行うことで、該制御装置が2つのスプールの回転方向を逆にするが基体に対するプリントヘッドの向きは変わらないまま維持することにより応答して、供給スプールおよび巻取りスプールをそれぞれ巻取りスプールおよび供給スプールに入れ換えることを含む、ある方向に印刷するようになっている印刷装置を反対方向に印刷するようになる印刷装置に転換する方法が提供される。
本発明の第7の形態によれば、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置を用いる印刷方法であって、キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体およびプリントヘッドが相対移動する際、加熱要素を選択的に活性化することによって基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、基体は使用時に、該裏当て部材とキャリアリボンの間に配置され、プリントヘッドは、基体が印刷ステーション内を移動する方向とは反対の方向に基体に沿って移動するように取り付けられ、該方法は、プリントヘッドは印刷ステーションにて静止状態にあるが基体が連続モード印刷に必要な最小速度を超える速度で印刷ステーションを移動する連続モードで印刷装置を動作させること、基体の速度を検知すること、および、印刷の際、基体の速度が減速した場合に、印刷の残りのために基体およびプリントヘッド間の最小相対速度を維持するように、印刷ステーションにてプリントヘッドを、基体が印刷ステーション内を移動する方向とは反対の方向に基体に沿って移動させることを含む、印刷方法が提供される。
本発明の第7の形態によれば、所望であれば、印刷ステーションを通る基体の速度は、印刷装置の上流または下流での基体の移動に影響を及ぼす条件に関するデータを制御装置に供給することによって制御装置により予測されてもよい。
次に、本発明を添付の図面を参照して説明する。
図面を参照すると、印刷装置10は、印刷ステーション11にて、印刷の際、コンピュータ制御装置15により個別にアドレス可能(addressable)かつ選択可能な加熱要素のアレイ13を有するプリントヘッド12を有する。キャリアリボン18用の送り経路16が、印刷ステーション11を経て延びており、キャリアリボン18は一層の感熱プリント媒体を搬送し、該プリント媒体のピクセルは使用時に、アレイ13の加熱要素が選択的に活性化すると、印刷ステーション11にて基体20のプリント領域上に付着される。印刷の際、基体20およびプリントヘッド12は後述するように相対移動する。
印刷装置10は、印刷の際に基体20を支持する裏当て部材22すなわちアンビルをさらに備えており、そのため、基体20は使用時に裏当て部材22とキャリアリボン18との間に延びる。
プリントヘッド12は、矢印Bで示すように基体20に対してほぼ線形に接離移動するように取付け構造25により取り付けられている。取付け構造25は、第1の部分25aおよび第2の部分25bを有し、第2の部分25bは第1の部分25aの端から(本例では第1の部分25aに対し約130°の角度で)延びている。
本例では、取付け構造25およびプリントヘッド12は1つまたは複数の締結具30によりともに結合されるが、プリントヘッド12がアンビル22の整合または基体20の厚さ等における機械的なばらつきに対応することができるようにある程度のコンプライアンスを可能にするようにして結合される。取付け構造25の第2の部分25bは、ほぼ平坦な下面24を有しており、その下面24からは、本例ではほぼ半円の断面を有するほぼ直線のリッジである突出部(図示せず)が突出している。突出部は、プリントヘッド12の移動方向Bに対し約130°の角度で延びる軸Aに沿って、第2の部分25bのほぼ中央部分に(centrally)、取付け構造25の第2の部分25bの自由縁から第2の部分25bの対向縁(第1の部分25aが結合されている)にかけて延びている。
プリントヘッドがリボン18を介して基体20と係合する際、突出部が、プリントヘッド12に取着された硬化スチール部材28と係合する。さらに、軟質ゴムブロックあるいは独立気泡性発泡材または同様の材料のブロックの形態の弾性スペーサ31が設けられ、それぞれの場合に、突出部が硬面28と接触したときに、取付け構造25に対しプリントヘッド12が移動し、特に、軸Aを中心に枢動することが可能となる。締結具30は、突出部が突出する長さよりわずかに厚いにすぎないスペーサ31の開口を通り、それにより、スペーサ21は、プリントヘッド12が基体20と係合する際にわずかに押圧されることになる。プリントヘッド12は、軸Aを中心に取付け構造25に対し動くことができるが、アンビル22のわずかな不整合および基体20の厚さのわずかなばらつきに対応するようにごくわずかにしか動かない。
取付け構造25が、例えばアルミニウム等の軟質金属からなる場合、突出部は、軸受け面を提供するように、例えば加熱処理またはコーティングにより硬化される必要が得る。
取付け構造25およびプリントヘッドは、基体20に概ね沿った方向にトラック34に沿って可動なキャリッジ33で搬送される。キャリッジ33は、制御装置15に応答して作動した際に取付け構造25およびプリントヘッド12を、図1に点線12aで示した後退位置および図1に実線12で示した使用位置間で方向Bに線形に移動させるのに効果的な複動式アクチュエータ35を備える。アクチュエータ35は、好ましくは空気圧作動式であり、制御装置15が弁等(図示せず)を動作させて、プリントヘッド12に後退位置12aおよび使用位置12間での移動を行わせるようアクチュエータ35を作動させる。
望ましくは、複動式アクチュエータ35は通常、説明したようにプリントヘッド12を移動させるのに通常のストロークの一部でしか動作しない。したがって、所望であれば、アクチュエータ35は、特定の制御信号に応答して、プリントヘッド12および取付け構造を基体20から離して後退位置12aよりもさらに奥の位置に移動させることができる。かかる位置は図面では12bで示される。
このことは、印刷装置10での作業のメンテナンスを行いやすくするのに有用である。例えば、キャリアリボン18用の供給スプール40および巻取りスプール41をカセットC上に装備することができる。
新しいキャリアリボン18を装備するために、カセットCを交換することが所望される場合、リボン送り経路16の周りにリボンを掛け通すことは、プリントヘッド12が通常の後退位置12aにあるのでは困難となる可能性がある。しかしながら、プリントヘッド12を基体12から離して後退位置12aよりも奥の位置12bに移動させることにより、空間がより広くなるため、キャリアリボン18を印刷ステーション11に掛け通しやすくなる。
また、印刷装置10は、まだ分離されていないため間に継ぎ目S(その部分では、基板20は他の部分よりも概ね厚く、特に、基板20の、印刷動作が行われる領域よりも概ね厚い)があり得る複数の個装(packets)を含む連続的な包装材である基体20上に印刷するのに用いることができる。
基体20の継ぎ目Sが印刷ステーション11を自由に通過することができるようにするために、プリントヘッド12は位置12bに移動することができる。制御装置15は、この移動を行うために、例えば、印刷装置10の上流にある、または印刷装置内にあるセンサ(39で示す)からの、継ぎ目Sが近づきつつあることを制御装置に警告する入力に応答して、アクチュエータ35の弁に特定の制御信号を供給することができる。当然のことながら、所望であれば、例えばメンテナンス作業を行うことが所望される場合、制御装置15に手動入力を行うこともでき、制御装置15は、プリントヘッド12を位置12bに移動させるように特定の制御信号をアクチュエータ35の弁に供給することによって応答する。
説明している印刷装置10は、連続動作モードおよび間欠動作モードの双方で動作することが可能である。
連続動作モードでは、基体20およびキャリアリボン18が印刷ステーション11内を移動する際、プリントヘッド12は印刷ステーション11にて静止状態にある。通常、プリントヘッド12は、トラック34の図に示すように、トラック34の右側の端位置(初期位置である)に沿って配置される。キャリアリボン18は、送り経路16のガイドローラ42〜45の周りに掛けられ(entrained)、プリントヘッド12に隣接した剥離ローラ46の周りに掛けられることで、キャリアリボン18からプリント媒体のピクセルを剥がしやすくなり、印刷中、基体20上にこれらのピクセルが付着しやすくなることが分かる。
間欠動作モードでは、プリントヘッド12は印刷の際、印刷ステーション11にて方向Dに移動する。印刷中、プリントヘッド12は、方向E(基体20が、印刷ステーション11に送られるときに移動する方向)とは逆方向に移動し、プリントヘッド12が移動するのに対し、基体20およびキャリアリボン18は印刷ステーション11にて静止状態にあってもよく、または同様に移動していてもよい。プリントヘッド12は、一印刷の終了時に、新しい基体20が印刷ステーション11に準備されると、別の印刷の準備が整った初期の右側位置に戻る。印刷の際、プリントヘッド12は当然のことながら使用位置にあり、その使用位置にて、プリントヘッド12は、キャリアリボン18を介して基体20(アンビル22により支持されている)上にある程度の圧力を加え、戻り移動の際、プリントヘッド12は後退位置12aにくる。
所望であれば、アンビル22は、一対のローラ51および52の周りに掛けられる支持ベルト50を備えることができる。ローラ51、52の一方または両方が、印刷の際にプリントヘッド12が移動する際、ベルト50がプリントヘッドとともに、好ましくはプリントヘッドと同期して移動するように駆動されてもよい(または、両方ともそのように駆動されなくともよい)。ベルト50は、同じく所望であれば、連続印刷中、基体20とキャリアとともに移動することができる。アンビル22の被動ベルト50のローラ(単数または複数)51、52は、制御装置15の制御下で、ステッパ−モータまたは任意の他の種類の好ましくは電気モータ(図示せず)により駆動されてもよい。
間欠印刷中の、および次の印刷の準備が整った初期位置にプリントヘッド12および取付け構造25を戻すための、プリントヘッド12および取付け構造25の移動は、駆動機構60により行われ、駆動機構60は、モータ64の周りに掛けられる駆動ベルト61、被動ローラ62、およびアイドラローラ63を備えている。キャリッジ33が駆動ベルト61に対し固定されているため、ローラ62が回転する際、トラック34に沿ってのプリントヘッド12および取付け構造25の移動が行われる。かかる移動は、制御装置15により制御され調整される。
本発明の印刷装置10では、巻取りスプール41および供給スプール40のそれぞれは、キャリアリボン18を送ることが所望される場合、リボン18の移動を行うように駆動される。連続印刷モードでは、スプール40および41はそれぞれ、印刷の際、静止プリントヘッド12に対して基体20とともにキャリアリボン18を移動させるように回転する。間欠印刷モードでは、スプール40および41は静止状態にあることができ、この場合、キャリアリボン18も静止状態にあるままであるが、プリントヘッド12は移動し、または、スプール40および41は、プリントヘッド12が移動する際、基体20とともにキャリアリボン18の移動を行うように動いていてもよい。
スプール40および41のそれぞれは、各駆動モータ70および71(本例では、制御装置15の制御下で駆動されるDCサーボモータであるが、サーボモータである必要はない)を有する。モータ70および71は、本例では歯車73、74の動力伝達装置により各スプール40および41を駆動するが、駆動ベルトによりスプール40および41を駆動してもよい。歯車73、74は、より正確な回転に好適である。
各スプール70および71の回転は、スプール40および41の動きを検知すると、それぞれが制御装置15に入力を供給する各エンコーダ80および81により検知される。制御装置15は、脆弱なキャリアリボン18が破損する危険性を最小にとどめるようスプール40および41の回転が確実に同期されるように、かつキャリアリボン18(通常、1回限りの使用(使い捨て)とすることができる)の消耗を最小にとどめるようキャリアリボン18の正確な量を達成するようにプログラムされる。
中断機構を設ける必要なく、スプール40、41の迅速な停止を行うために(好ましくは中断のために)、制御装置15が、スプール40、41の連続した回転に対抗するようモータ70、71に逆電圧を与えるように配置される。いずれの場合も、連続印刷の終了時に、印刷ステーション11を通過した可能性のある未使用のリボン18を回収するために、所望であれば、スプール40、41が、次の印刷動作で利用可能であるよう、前の印刷動作の際に使用されていないキャリアリボン18を巻き戻すように反転されることができる。
供給(storage)スプール40および巻取りスプール41の有効直径は、使用の際、供給スプール40が空になり、巻取りスプール41が満巻状態になったときに変わることが理解されるであろう。制御装置15は、有効直径のそのような変化を考慮するようにプログラムされ、必要であれば、キャリアリボン18の張力チェッカ(tension checker)を設け、スプール40、41の移動を調節することで送りリボン18の張力が許容範囲内に維持されることを保証することができる。
連続モードで動作する印刷装置10では、基体20およびキャリア18間に相対移動が必要であり、静止プリントヘッド12が最小相対速度を超える速度に維持され、それによって効率的な印刷が行われることができることが理解されるであろう。相対速度の小さなずれは、プリントヘッド12の特性、特に、アレイ13の加熱要素が、プリントヘッド12が基体20上に1ピクセル行を印刷する際(次の行を印刷する前)に、加熱および冷却されることができること、によってのみ決定される範囲内におさまることができる。
説明してきたもののような印刷装置10は従来、包装ライン上に、したがって連続印刷モードで提供され、基体20の印刷装置10内の移動は、包装ラインの上流または下流での要因によって決まる。例えば、印刷装置10の上流にて、基体の供給が、ある供給装置から別の供給装置へ変更される、または下流にて、基体に包装する物品が不足する結果、基体20が突然減速するか、または停止しさえすることは珍しくない。1つの例では、基体20は、印刷装置10の下流にてまとまって(バッチで)しか用いることができない製品用の包装材である場合があり、その場合、1つのまとまった製品と次の製品との間に遅延が生じる。一印刷の際の基体20の停止または減速により、問題が生じる可能性があり、通常、そのような印刷は後で拒否される。
消耗を防ぐために、好ましくは、センサ39により求められる基体速度20は、以下のように制御装置15によって用いられる。
基体20が最小送達速度を超える速度で印刷ステーション11に至る際、印刷装置10は、連続印刷モードで従来通りに動作することができる。印刷動作の際、センサ39が、基体20が最小印刷速度よりも低い速度に減速しているか、または停止しているかを検知した場合、制御装置15は、印刷ステーション11に基体20が至る方向とは逆の方向にトラック34に沿ってプリントヘッド20を移動させることによって応答し、プリントヘッド12および基体20間に最小相対速度を維持するようにする。したがって、印刷動作中、印刷装置10は本質的に、連続印刷モードでの動作から間欠印刷モードでの動作に変更されることができる。印刷動作の終了時、すなわち基体20が再び最小相対印刷速度を超える速度で移動し始める際、プリントヘッド12は、トラック34に沿って初期の右側位置に戻り、印刷装置10は再び、連続印刷モードで従来通りに動作することができる。
基体20のこのような減速または停止は、制御装置15に供給される、印刷装置10の上流または下流での基体20の移動に影響を及ぼす条件に関するデータから、制御装置15によって予測されることができる。
それぞれが各モータ70および71によって駆動されるスプール40、41により、印刷装置は双方向に動作されることができ、本例に示すように左から右(方向D)、または右から左に移動する基体20に対応するようになっている。当然のことながら、キャリアリボン18の新たな供給を行うことができることを保証するために、カセットCは、供給スプールが、位置40ではなく、新たなキャリアリボン18を備えた状態で位置41にあるように入れ換える必要がある場合がある。
プリントヘッド12の向きは、例えば取付け構造25を逆にし、その取付け構造25をキャリッジ33に取り付けることによって、逆にすることができるが、適したプリントヘッド12では、特に、プリントヘッド12が後退位置12aから使用位置12の方向Bに、枢動するのではなく線形移動するため、プリントヘッド12は、基体20が移動するとしても、図に示される向きに保持されることができる、すなわち、プリントヘッド12は、印刷の際、上記に詳述した方向とは反対の方向に移動する。当然のことながら、アンビル22がプリントヘッド12とともに移動する種類のものである場合、アンビルベルト50の移動方向も逆にする必要があり、剥離ローラ46が、キャリアリボン18が周りに掛けられた状態で示されている側とは反対の、プリントヘッド12のアレイ13の側に設けられる必要があり、それにより、ピクセルが反対方向にキャリアリボン18から剥がされることができるようになっている。
したがって、プリントヘッド12は、説明した右側位置ではなく、トラック34の初期の左側位置にあるままとなり、印刷の際、印刷ステーション11にてプリントヘッド12を移動させることが所望される場合、プリントヘッド12は、左から右へ移り、制御装置15がプリントヘッド12をその使用位置に方向Bに移動させる。
本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変形形態が可能である。特に、印刷ステーションにてプリントヘッド12を、トラック34に沿って、後退位置12aおよび使用位置12間を移動させる方法は、説明した以外の方法で行われてもよい。例えば、プリントヘッド12の基体20に対する接離移動は、キャリッジ33の単動式アクチュエータによって行われてもよく、後退位置12aへの移動は、ばねによって達成されてもよい。
スプール40および41は、説明したようにカセットC機構に設けられる必要はなく、そうしない場合に、例えば、印刷装置10の底部板に設けてもよいが、カセット機構Cが、所望される場合にキャリア送りリボン18のより迅速な変更を行えるのでより都合がよい。
モータ70、71は、説明したようにDCサーボモータである必要はなく、それらの一方または双方とも他の種類のモータであってもよい。モータ70、71は、ブラシモータまたはブラシレスモータでもよい。
上記の明細書、添付の特許請求の範囲、または添付の図面において開示されているとともに、特定の形態または開示された機能を行う手段に関して説明された特徴、あるいは開示された成果を得るための方法またはプロセスは、適宜、別個にまたはかかる特徴を任意に組み合わせて、本発明をその様々な形態で実現するのに用いることができる。
Claims (26)
- 印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置であって、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、
前記プリントヘッドは、取付け構造により取り付けられ、前記基体に対しほぼ線形に接離移動するようになっており、前記取付け構造および前記プリントヘッドの一方は、他方に向かって突出するとともに、少なくとも印刷の際、前記取付け構造および前記プリントヘッドの前記他方と係合する突出部を有し、前記取付け構造と前記プリントヘッドの間には弾性部材があり、該弾性部材は、前記取付け構造および前記プリントヘッドの前記他方と係合した前記突出部とともに前記取付け構造および前記プリントヘッド間に弾性抵抗のある移動を可能にし、前記取付け構造と前記プリントヘッドをともに結合する少なくとも1つの締結具がある、印刷装置。 - 前記プリントヘッドと前記取付け構造の間には、前記突出部が突出する長さをわずかに上回る厚さを有する弾性スペーサが設けられる、請求項1に記載の印刷装置。
- 前記突出部は前記取付け構造に設けられており、前記突出部の少なくとも先端は軸受け面を提供するように硬くなっている、請求項1または2に記載の印刷装置。
- 硬化材料からなるパッドが前記プリントヘッドにある、請求項3に記載の印刷装置。
- 間欠プリンタであり、印刷の際、前記プリントヘッドは前記印刷ステーションにて移動し、前記基体および前記キャリアリボンは静止状態にあるかまたは移動し、前記裏当て部材は印刷中に静止状態にある、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 印刷の際、前記プリントヘッドは前記ステーションにて移動し、前記基体および前記キャリアは静止状態にあるかまたは移動し、前記裏当て部材は前記基体および前記キャリアに対して前記プリントヘッドとともに移動する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 連続プリンタであり、前記プリントヘッドは前記印刷ステーションにて静止状態にあり、前記裏当て部材も静止状態にあるが、前記基体および前記キャリアは前記プリントヘッドを通過する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記プリントヘッドは、単動式アクチュエータにより、印刷直前に少なくとも前記基体に向かって移動し、ばねの作用下で前記基体から離れるように移動する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記プリントヘッドは、印刷直前に前記基体に向かって使用位置に移動し、複動式アクチュエータにより、印刷動作と印刷動作の間、前記基体から離れて後退位置に移動する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の印刷装置。
- 前記複動式アクチュエータは、該プリンタの前記制御装置からの制御信号に応答して、前記プリントヘッドを移動させ、前記制御装置からの特定の制御信号に応答して、前記プリントヘッドを前記基体から離して前記後退位置よりも奥に移動させる、請求項9に記載の印刷装置。
- 前記制御装置からの前記特定の制御信号は、前記基体の厚さを検知する基体厚センサが、前記基体の厚い部分が前記印刷ステーションを通過しようとしていることを検知したときの、前記基体厚センサからの信号に応答して生成される、請求項10に記載の印刷装置。
- キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとを備え、前記キャリアリボン送り経路は、前記供給スプールから前記印刷ステーションを経て前記巻取りスプールに至り、前記供給スプールおよび前記巻取りスプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するように駆動モータにより駆動され、該モータはそれぞれ、DCサーボモータであり、前記供給スプールおよび前記巻取りスプールのそれぞれは、スプールの回転を検知する回転センサを有する、請求項1ないし11に記載の印刷装置。
- 前記スプールが迅速に停止するのを可能にするために、該印刷装置の前記制御装置は前記モータに逆電圧を与える、請求項12に記載の印刷装置。
- 印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置であって、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、
印刷の際、前記プリントヘッドは、前記印刷ステーションにて前記基体および前記キャリアに沿って移動し、前記裏当て部材は、前記プリントヘッドとともに移動する、印刷装置。 - 請求項1ないし13のいずれか一項に記載の印刷装置の特徴のいずれかを有する、請求項14に記載の印刷装置。
- 印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置であって、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、
該印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとを備え、前記キャリアリボン送り経路は、前記供給スプールから前記印刷ステーションを経て前記巻取りスプールに至り、前記巻取りスプールおよび前記供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するように駆動モータを備える、印刷装置。 - 請求項1ないし13のいずれか一項に記載の印刷装置の特徴のいずれかを有する、請求項16に記載の印刷装置。
- 本質的に、添付の図面を参照して以下に説明されるとともに該添付の図面に図示されている印刷装置。
- 印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置を用いる印刷方法であって、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、
該方法は、前記プリントヘッドを、印刷前に前記基体に向かって使用位置に、かつ、印刷後に前記基体から離して後退位置に移動させることを含み、前記基体の厚さを検知し、その際、前記基体の厚い部分が前記印刷ステーションを通過しようとしていることを検知したときに前記プリントヘッドを前記基体から離して前記後退位置よりも奥に移動させることをさらに含む、印刷方法。 - 印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置を用いる印刷方法であって、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、
該印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとをさらに備え、前記キャリアリボン送り経路は、前記供給スプールから前記印刷ステーションを経て前記巻取りスプールに至り、前記巻取りスプールおよび前記供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するようにDC駆動モータにより駆動され、スプールの回転を検知する回転センサを備え、
該方法は、前記各スプールの回転位置を検知し、それにより前記制御装置に入力を行う、検知すること、および、所望のキャリアリボンの移動が行われるまで前記双方のモータを動かし続けることを含む、印刷方法。 - 一印刷の終了時に、前記モータは、次の印刷動作での印刷のために利用可能であるよう、前の印刷動作で使用されていないキャリアリボンを巻き戻すように逆駆動される、請求項20に記載の印刷方法。
- ある方向に印刷するようになっている印刷装置を反対方向に印刷するようになる印刷装置に転換する方法であって、
前記印刷装置は、印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有し、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、該印刷装置は、キャリアリボン供給スプールとキャリアリボン巻取りスプールとをさらに備え、前記キャリアリボン送り経路は、前記供給スプールから前記印刷ステーションを経て前記巻取りスプールに至り、前記巻取りスプールおよび前記供給スプールのそれぞれは、リボンを送ることが所望される場合に回転するように駆動モータにより駆動され、
該方法は、印刷の際、前記制御装置に入力を行うことで、該制御装置が前記2つのスプールの回転方向を逆にするが前記基体に対する前記プリントヘッドの向きは変わらないまま維持することにより応答して、前記供給スプールおよび前記巻取りスプールをそれぞれ巻取りスプールおよび供給スプールに入れ換えることを含む、ある方向に印刷するようになっている印刷装置を反対方向に印刷するようになる印刷装置に転換する方法。 - 印刷ステーションにて、コンピュータ制御装置により個別に選択可能な加熱要素のアレイを有するプリントヘッドと、前記印刷ステーションを経てキャリアリボンを送る送り経路とを有する印刷装置を用いる印刷方法であって、
前記キャリアリボンは一層の感熱プリント媒体を搬送し、該感熱プリント媒体のピクセルは使用時に、基体および前記プリントヘッドが相対移動する際、前記加熱要素を選択的に活性化することによって前記基体のプリント領域上に付着され、該印刷装置は裏当て部材を備え、前記基体は使用時に、該裏当て部材と前記キャリアリボンの間に配置され、前記プリントヘッドは、前記基体が前記印刷ステーション内を移動する方向とは反対の方向に前記基体に沿って移動するように取り付けられ、
該方法は、前記プリントヘッドは印刷ステーションにて静止状態にあるが前記基体が連続モード印刷に必要な最小速度を超える速度で前記印刷ステーションを移動する連続モードで前記印刷装置を動作させること、前記基体の速度を検知すること、および、印刷の際、前記基体の速度が減速した場合に、印刷の残りのために前記基体および前記プリントヘッド間の最小相対速度を維持するように、前記印刷ステーションにて前記プリントヘッドを、前記基体が前記印刷ステーション内を移動する方向とは反対の方向に前記基体に沿って移動させることを含む、印刷方法。 - 前記印刷ステーションを通る前記基体の速度は、前記印刷装置の上流または下流での前記基体の移動に影響を及ぼす条件に関するデータを前記制御装置に供給することによって前記制御装置により予測される、請求項23に記載の印刷方法。
- 本質的に、添付の図面を参照して以下に説明される印刷方法。
- 当該特許請求の範囲に記載され、かつ/または添付の図面に示されるいずれかの新規な特徴またはそれらの特徴の新規な組み合わせ。
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