JPH0310502B2 - - Google Patents

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JPH0310502B2
JPH0310502B2 JP60137824A JP13782485A JPH0310502B2 JP H0310502 B2 JPH0310502 B2 JP H0310502B2 JP 60137824 A JP60137824 A JP 60137824A JP 13782485 A JP13782485 A JP 13782485A JP H0310502 B2 JPH0310502 B2 JP H0310502B2
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transfer film
roll
longitudinal
film
mark
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Osamu Kishi
Seiichi Yamazaki
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Nissha Printing Co Ltd
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Nissha Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、転写成形装置における転写用フイル
ムの位置決め方法に関するものである。すなわ
ち、転写成形装置は射出成形機の金型間に転写用
フイルムを位置決めしてはさみ込み、転写用フイ
ルムに前もつて印刷してある図柄を成形と同時に
成形品に転写する装置であるが、本発明は、その
成形の際に金型に対して転写用フイルムを位置決
めするたの方法に関するものである。
(ロ) 従来の技術 従来の転写用フイルムの位置決め方法として
は、例えば特開昭59−204522号公報に示されるも
のがある。この転写用フイルムの位置決め方法
は、転写用フイルムを停止位置直前の変速位置ま
で高速度で送り、変速位置から停止位置までは低
速度で転写用フイルムを送り、停止位置で停止さ
せることにより長手方向の位置決めを行うように
したものである。転写用フイルムが変速位置及び
停止位置に達したことは光学的な長手方向センサ
ーによつて転写用フイルム上の長手方向マークを
検出することにより行われる。
(ハ) 発明が解決しようとする問題点 しかし、上記のような従来の転写用フイルムの
位置決め方法には、長手方向マークの配置のため
に転写用フイルム上の図柄の配置及び金型キヤビ
テイの配置が制約を受け、転写用フイルムにむだ
を生じ、価格が上昇するという問題点があつた。
すなわち、長手方向センサーは長手方向マークと
図柄との区別ができないため、図柄が長手方向セ
ンサー位置を通過しないように配置すること、す
なわち図柄の幅方向位置を避けた位置に長手方向
マークを配置すること、が必要があつた。このた
め、転写用フイルムの幅方向寸法が必要以上に大
きくなり、またこれに応じて金型もキヤビテイの
配置位置に制約を受けると共に金型の大きさのわ
りにキヤビテイが小さくなつていた。本発明は、
このような問題点を解決することを目的としてい
る。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明は、転写用フイルム上の長手方向マーク
及び図柄が共に長手方向センサー位置を通過する
ように配置し、図柄が長手方向センサー位置を通
過中は長手方向によるマーク検出機能を停止させ
ることにより、上記課題を解決するものである。
すなわち、本発明による転写成形装置における転
写用フイルムの位置決め方法は、転写用フイルム
を長手方向に送るフイルム送り装置と、転写用フ
イルムの長手方向マークを検出可能な長手方向セ
ンサーと、を有する転写成形装置における転写用
フイルムの位置決め方法であつて、図柄及び長手
方向マークが共に長手方向センサー位置を通過す
るような配置された転写用フイルムを用いるもの
を対象にしたものであり、フイルム送り装置(後
述の実施例では、フイルム送り出し装置200、
フイルム巻取装置350などにより構成される)
によつて送られる転写用フイルム71の長手方向
マーク85が長手方向センサー83位置を通過し
た直後に、次の長手方向マーク直前の図柄10が
長手方向センサー位置を通過し終るまでの時間よ
り長く次の長手方向マークが長手方向センサー位
置に到達する時間よりも短い時間が設定されたタ
イマーの計時を開始させ、タイマーの計時中は長
手方向センサーによるマーク検出機能を停止さ
せ、タイマーの計時完了後長手方向センサーによ
るマーク検出機能を回復させて次の長手方向マー
クを検出させることを特徴としている。
(ホ) 作用 1成形サイクルが終了すると、フイルム送り装
置によつて転写用フイルムの送りが開始される。
まず、図柄が長手方向センサー位置を通過する。
しかし、図柄が長手方向センサー位置を通過して
も、タイマーが計時中は長手方向センサーは長手
方向位置決めに対して影響を与えない。すなわ
ち、次の長手方向マーク直前の図柄が長手方向セ
ンサーの位置を通過し終るまでは、長手方向セン
サーは信号を出力しないようにされるか、又は信
号を出力してもその信号はフイルム送り装置を停
止させるようには作動しないよう制御回路が構成
される。タイマーの計時が完了すると(この時点
では、長手方向マーク直前の図柄が長手方向セン
サー位置を通過し終つている)、長手方向センサ
ーによるマーク検出機能が回復し、マークの検出
が可能な状態となる。この状態で長手方向マーク
が長手方向センサーの位置に達すると、長手方向
センサーからの信号によつてフイルム送り装置が
停止される。これにより、転写用フイルムは所定
の長手方向位置で停止される。従つて、長手方向
マークは転写用フイルム上の所望の位置に配置す
ることが可能となり、フイルムの幅方向寸法を小
さくして価格を低減することができる。
(ヘ) 実施例 以下、本発明の実施例添付図面の第1〜12図
に基づいて説明する。
第1及び2図に本発明方法を適用する転写成形
装置を示す。架台31上に固定された固定盤32
に取付けられたタイバー33によつて可動盤34
が案内されている。可動盤34は架台31上にロ
ーラ35によつて移動可能に支持されている。固
定盤32に固定金型36が取付けられている。固
定金型36はそのパーテイング面側に凸部36a
を有している。固定金型36には射出ノズル39
から溶融樹脂を射出可能である。可動盤34には
可動金型40が取付けられている。可動金型40
は固定金型36の凸部36aに対応した凹部40
aを有している。凸部36a及び凹部40aによ
つてキヤビティが構成される。
可動盤34の上部に第1フレーム60が金型パ
ーテイング面と平行な方向及びこれに直交する方
向に移動可能に取付けられている。すなわち、第
3〜5図に示すように、可動盤34に対してボル
トによつて固着されたブラケツト12上に案内レ
ール61が金型パーテイング面に平行にかつ水平
方向に設けられており、これに直動型スライドベ
アリングにより構成されるガイド62と一体に平
板状のブラケツト13が設けられており、このブ
ラケツト13にボルト14によつて第1フレーム
60が取付けられている。なお、第1フレーム6
0のボルト14が貫通する穴は長穴としてあり、
またブラケツト13と第1フレーム60との間に
は金型パーテイング面に直交する方向にかつ平行
方向に滑り板15を介装させてある。従つて、ボ
ルト14を緩めた状態では第1フレーム60はブ
ラケツト13に対して相対的に移動可能である。
この両者の相対的移動はボルト15によつて行う
ことができるようにしてある。すなわち、ボルト
15のおねじはブラケツト13と一体の金具13
aに設けためねじとかみ合つており、またボルト
15の頭部とナツト16との間に第1フレーム6
0と一体の金具60aをはさみ込んでいる。な
お、ナツト16はピン17によつてボルト15と
一体に回転するように連結されている。これによ
る、ボルト15を回転することによつて第1フレ
ーム60のブラケツト13とを相対的に移動させ
ることができる。このボルト15、金具13a、
金具60a及びナツト16が第1フレーム垂直方
向調整機構159を構成する。
第1フレーム60は第5図に示すよ第1フレー
ム駆動装置93によつて金型パーテイング面に平
行にかつ水平方向に移動させることができる。す
なわち、第1フレーム駆動装置93の電動機63
は、プーリ18、ベルト19及びプーリ20を介
してボールねじ機構67のおねじ21と連結され
ており、このおねじ21はボールねじ機構67の
めねじを構成する外筒22とかみ合つている。外
筒22はブラケツト13と一体ののブラケツト2
3に固着されている。なお、電動機63はブラケ
ツト12に対して固着された取付用板24に取付
けられており、またおねじ21は取付用板24に
対してベアリング25によつて回転可能に支持さ
れている。ベアリング25はベアリングナツト2
6及びフランジ27によつて保持されている。こ
のような構成により電動機63を回転させること
により、第1フレーム60を案内レール61方向
に移動されることができる。
可動盤34の下部には第2フレーム50が第1
フレーム60の移動方向と同様の2方向に移動可
能に取付けられている。すなわち、可動盤34に
対してボルト150によつて固着されたブラケツ
ト152に設けられた案内レール154に対して
ガイド156が移動可能に設けられており、この
ガイド156と一体にブラケツト158が設けら
れている。このブラケツト158に対して第2フ
レーム50が金型パーテイング面に直交する方向
に移動可能に案内されている。第2フレーム50
とブラケツト158との相対的移動は前述の第1
フレーム垂直方向調整機構159と同様のボル
ト、ナツト、金具などによつて構成される第2フ
レーム垂直方向調整機構160によつて行われ
る。また、案内レール154方向の移動は電動
機、プーリ、ベルト、ボールねじ機構などにより
構成される基本的に第1フレーム駆動装置93と
同様の第2フレーム駆動装置162によつて行わ
れる。
第1フレーム60上には、フイルム送り出し装
置200、ガイドロール228、ガイドロール2
29、除電・除じん装置230、及びクランプロ
ール装置240が設けられている。フイルム送り
出し装置200を第6図に詳細に示す。転写用フ
イルムのフイルムロール201は紙管202の両
端にリング203及び204をそれぞれはめ合わ
せたものの外周に転写用フイルムを巻き付けるこ
とにより構成されている。リング203及びリン
グ204はフイルム軸205に対してビス206
及びビス207によつて回り止めされている。フ
イルム軸205の一端はベアリング208によつ
て軸209に対して回転可能に支持されている。
軸209は第1フレーム60に取付けられたフラ
ンジ210に設けられたブツシユ212によつて
軸方向に移動可能に支持されている。フランジ2
10に取付けられるスプリング支持部材214に
よつて支持されたスプリング215によつて軸2
09は常に第6図中で右方向の力を受けている。
軸209にはノブ216が設けられており、これ
を手動操作することにより軸209をスプリング
215の力に抗して第6図中で左方向に移動させ
ることができる。フイルム軸205の他端は軸2
17を接触し、これに対して心合わせされると共
にピン218によつて両者間の回転力の伝達を可
能としてある。軸217はベアリング219によ
つてベアリングフランジ220を介して第1フレ
ーム60に対して支持されている。軸217には
プーリ221が一体に回転するように設けられて
おり、このプーリ221はベルト222を介して
別のプーリ223の連結されている。このプーリ
223は電磁式のブレーキ装置224の回転軸に
設けられている。ブレーキ装置224は電磁粉体
を利用したものであり、通電量を制御することに
より制動力を制御することができるものである。
また、フイルム送り出し装置200は第1及び2
図に示すようにポテンシヨメータ225を有して
いる。ポテンシヨメータ225は第1フレーム6
0に取付けられたブラケツト226に取付けられ
ており、レバー227の回転変位を検出すること
ができるようにしてある。レバー227は先端に
ローラ250を有しており、このローラ250が
常にフイルムロール201の外周に接するように
スプリング252が設けられている。従つて、ポ
テンシヨメータ225はフイルムロール201の
半径を常に検出することができる。
ガイドロール228及びガイドロール229は
フイルムロール201から巻き出された転写用フ
イルム71を水平方向に案内することができ、こ
のガイドロール228とガイドロール229との
間に除電・除じん装置230が設けられている。
除電・除じん装置230は転写用フイルム71に
発生した静電気及びこれに付着したごみ等を除去
することができる。ガイドロール229の転写用
フイルム71移動方向の更に下流側にクランプロ
ール装置240が設けられている。
クランプロール装置240の詳細を第7図に示
す。なお、このクランプロール装置240は左右
対称であるので主として断面で示す左側の部分に
ついて説明する。ロール271はロール軸272
に対してベアリング273によつて回転可能に支
持されている。ロール軸272はナツト274に
よつて第1フレーム60に対して固定されてい
る。第1フレーム60に対して取付けられたブラ
ケツト275に対してソレノイド276が取付け
られている。ソレノイド276のプランジヤーは
ピン277を介して軸278と連結されている。
軸278はロール軸272をこれに直交する方向
に貫通している。軸278の先端にはナツト27
9によつてクランプ280が取付けられている。
クランプ280はロール271に面する側に弾性
体281を有している。クランプ280はスプリ
ング282によつて常にロール271から遠ざか
る方向の力を受けている。ソレノイド276はオ
ンとなつたときにプランジヤーを引き込む形式の
ものである。従つて、ソレノイド276がオフの
場合には第7図に示すようにロール271と弾性
体281との間にすきまが形成されており、ソレ
ノイド276がオンになると軸278が第7図中
で上方に移動し、クランプ280がロール271
方向に移動するため弾性体281がロール271
に密着する。これにより転写用フイルム71をは
さみ付けて固定することができる。
第2フレーム50上にはクランプロール装置3
10及びフイルム巻取装置350が設けられてい
る。クランプロール装置310は前述のクランプ
ロール装置240の全く同一の形式のものであ
り、ソレノイド311をオンとすることにより、
転写用フイルム71を拘束することができる。
クランプロール装置310を通過した転写用フ
イルム71はガイドロール341を通り、フイル
ム巻取装置350により巻き取られる。フイルム
巻取装置350は、駆動ロール351、巻取ロー
ル352、押しロール装置400などを有してお
り、これらを第9及び10図に詳細に示す。外周
面にローレツトを有する駆動ロール351は第2
フレーム50に取付けられたベアリングユニツト
353及び354によつて両端をそれぞれ回転可
能に支持されている。駆動ロール351はカツプ
リング355、減速機356、プーリ357、ベ
ルト358及びプーリ359を介して電動機36
0と連結されている。電動機360及び減速機3
56は第2フレーム50に固着されたブラケツト
361に対して取付けられている。駆動ロール3
51の他方の軸端には駆動プーリ362が設けら
れており、この駆動プーリ362はベルト363
によつて従動プーリ364と連結されている。駆
動プーリ362の径と従動プーリ364の径との
関係は、転写用フイルム71がセツトされていな
い自由状態では巻取ロール352の周速が駆動ロ
ール351の周速よりも大きくなるように設定さ
れている。従動プーリ364は巻取ロール352
の軸端に設けられている。巻取ロール352の第
2フレーム50に対する回転支持構造は前述の第
6図に示したフイルム送り出し装置200の構造
と同様であるので詳細な説明は省略する。
駆動ロール351に隣接して押しロール装置4
00が設けられている。押しロール装置400を
第11及び12図に詳細に示す。押しロール装置
400も左右対称であるので主として断面を示す
左側の部分について説明する。外周が弾性体によ
り構成される押しロール401はベアリング40
2を介してロール軸403に体して回転可能に支
持されている。ロール軸403は球面軸受404
を介して滑動部材405に対して支持されてい
る。滑動部材405はブロツク406に対して駆
動ロール351に近づく方向又は遠ざかる方向に
移動可能に支持されている。滑動部材405には
スプリング407から駆動ロール351方向の力
が作用させてある。スプリング407は滑動部材
405のスプリング支持板408との間に設けら
れており、このスプリング支持板408の位置は
ボルト409によつて調節可能としてある。従つ
て、ボルト409を操作することにより押しロー
ル401の駆動ロール351に対する押圧力を調
整することができる。
可動金型40の上部に長手方向センサー83及
び第1幅方向センサー57が設けられており、ま
た可動金型40の下部には第2幅方向センサー5
8が設けられている。第1幅方向センサー57及
び第2幅方向センサー58は共に転写用フイルム
71にあらかじめ印刷された幅方向マーク84
(第2図参照)を検出する光学的センサーである。
幅方向マーク84は転写用フイルム71の幅方向
一定位置に設けられており、長手方向に連続して
いる。長手方向センサー83は転写用フイルム7
1にあらかじめ印刷された長手方向マーク85
(第2図参照)の位置を検出する光学的センサー
である。長手方向マーク85は転写用フイルム7
1の長手方向に所定間隔において設けられてい
る。長手方向マーク85は、軸方向には、図柄1
0の幅方向位置と重なり合う位置に配置されてい
る(すなわち、長手方向マーク85及び図柄10
は共に長手方向センサー83の位置を通過する)。
次に、この転写成形装置を用いた転写用フイル
ムの位置決め動作及び成形動作について説明す
る。
第1図には型開き状態が示してある。第1フレ
ーム60及び第2フレーム50の金型パーテイン
グ面垂直方向への位置は第1フレーム垂直方向調
整機構159及び第2フレーム垂直方向調整機構
160を調節することにより、転写用フイルム7
1が可動金型40のパーテイング面と平行となる
ようにかつ両者間のすきまが所定の状態となるよ
うにあらかじめ設定されている。この状態で電動
機360を作動させて駆動ロール351を回転さ
せることにより、転写用フイルム71が長手方向
に送られ、次のようにして位置決めされ転写成形
装置が行われる。
まず、前記サイクルの成形中に第1クランプロ
ール装置240及び第2クランプロール装置31
0は、ソレノイド276及びソレノイド311を
それぞれ作動させて転写用フイルム71を解放し
た状態にする。同時にフイルム巻取装置350の
駆動ロール351がフイルム巻取方向とは逆方向
に所定時間だけ回転し、転写用フイルム71を緩
める。次いで、第1フレーム駆動装置93及び第
2フレーム駆動装置162が作動し、第1フレー
ム60及び第2フレーム50をそれぞれ例えば左
側限界移動位置である基準となる初期位置まで移
動させる。次いで、フイルム巻取装置350の駆
動ロール351が作動を開始し、転写用フイルム
71を高速で送る。これと同時に図示してないタ
イマーが作動を開始し、タイマーが作動中は長手
方向センサー83からの信号が、電動機360の
作動を制御する制御器に入力されない状態とな
る。このタイマーは図柄10が長手方向センサー
83の位置を通過し終るまで動作するように設定
されている。従つて、図柄10が長手方向センサ
ー83の位置を通過しても電動機360が停止さ
れることはない。タイマーの作動が停止した後
(すなわち、長手方向センサー83が有効に作動
可能な状態になつた後)長手方向マーク85が長
手方向センサー83の位置に達する。こうして、
長手方向マーク85の最下流側部分が長手方向セ
ンサー83によつて検出されると(すなわち、転
写用フイルム71が変速位置まで達すると)、電
動機360の回転速度が低下させられ、転写用フ
イルム71の送り速度が低速に切換えられる。転
写用フイルム71が低速度で更に移動し、長手方
向マーク85の最上流側部分が長手方向センサー
83の位置に達すると(すなわち、転写用フイル
ム71が停止位置に達すると)、電動機360の
作動が制御器により停止される。こうすることに
よつて、転写用フイルム71の長手方向の位置決
めが行われたことになる。
上記のような長手方向の位置決め後、第1クラ
ンプロール装置240及び第2クランプロール装
置310が作動し、転写用フイルム71が固定さ
れた状態となる。次いで、第1フレーム駆動装置
93及び第2フレーム駆動装置162が同時に作
動し、第1フレーム60及び第2フレーム50を
その初期位置から例えば右方向へ移動させはじめ
る。第1フレーム60及び第2フレーム50はそ
れぞれ独立に移動し、転写用フイルム71の幅方
向への位置決め及び傾斜の調整が行われる。すな
わち、第1フレーム駆動装置93は第1幅方向セ
ンサー57が転写用フイルム71の幅方向マーク
84を検出するように第1フレーム60を移動さ
せ、また第2フレーム駆動装置162は第2幅方
向センサー58が転写用フイルム71の幅方向マ
ーク84を検出するように第2フレーム50を移
動させる。従つて、転写用フイルム71の幅方向
マーク84は可動金型40の上部の第1幅方向セ
ンサー57の位置及び可動金型40の下部の第2
幅方向センサー58の位置に一致する状態とな
る。この状態において転写用フイルム71上の図
柄の幅方向位置は可動金型40の凹部40aの幅
方向位置と一致するようにしてあり、また凹部4
0aに対する図柄の姿勢も一致するようにしてあ
る。こうして転写用フイルム71の長手方向位置
決め、及び幅方向位置決め・傾斜の調整が完了す
ると、可動盤34が第1図中で左から右へ移動
し、型締動作が行られる。次いで、射出ノズル3
9から溶融樹脂が射出され、成形と同時に転写用
フイルム71上の図柄が成形品に転写される。こ
の成形中に第1クランプロール装置240及び第
2クランプロール装置310は解放状態となり、
駆動ロール351は次回の成形サイクルのために
フイルム巻取方向とは逆方向に回転し、転写用フ
イルム71の張力を除去する。成形動作完了後、
型開きが行われ、転写用フイルム71が成形品か
ら引き離され、次いで成形品の突出しが行われ
る。これにより1成形サイクルが終了し、次いで
サイクルが開始され、再び転写用フイルム71が
所定量送られ、前述の場合と同様にして位置決め
及び傾斜の修正が行われる。
なお、上記長手方向の位置決め際、転写用フイ
ルム71は駆動ロール351によつて駆動され、
巻取ロール352に巻き取られていくが、その際
の転写用フイルム71の張力はブレーキ装置22
4の作用により一定の状態に維持される。すなわ
ち、ブレーキ装置224はフイルムロール201
の外径の減少に応じて次第に減少する制動力を発
生し、これにより常に転写用フイルム71に対し
て一定の張力が作用するようにしてある。転写用
フイルム71が順次使用されてフイルムロール2
01の外径が減少すると、ポテンシヨメータ22
5によつて外径の減少が検出される。このフイル
ムロール201の外径の減少に比例してブレーキ
装置224の制動力が減少するように制御され
る。従つて、ブレーキ装置224の制動力をフイ
ルムロール201の半径で割つたもの(すなわ
ち、張力)は常に一定に維持される。このように
して転写用フイルム71には常に一定の張力が作
用するため、転写用フイルム71の伸びは常に一
定であり、転写用フイルムの位置決め精度を向上
させることができる。
また、転写用フイルム71を長手方向に送る
際、使用済みの転写用フイルム71は巻取ロール
352に確実に巻き取られていく。すなわち、前
述のように駆動ロール351の巻取ロール352
とを連結する駆動プーリ362及び従動プーリ3
64の径は、転写用フイルム71をセツトしてい
ない自由状態では、駆動ロール351の周速より
も巻取ロール352の周速の方が速くなように設
定されている。従つて、転写用フイルム71をセ
ツトした巻取り時には同一の周速となるため転写
用フイルム71に引張力が作用し、従動プーリ3
64とベルト363との間で滑りを発生する。こ
のように転写用フイルム71に引張力が作用する
ため、巻取ロール352の外周に転写用フイルム
71が確実に巻き取られる。なお、このとき、駆
動ロール351と巻取ロール352との間で発生
する転写用フイルム71の張力は押しロール装置
400の作用によつてこれよりも転写用フイルム
71の上流側へは伝達されない。なお、押しロー
ル装置400は駆動ロール351上で転写用フイ
ルム71が滑ることを防止する作用も有してい
る。
上述のように、図柄10が長手方向センサー8
3の位置を通過中は、長手方向センサー83が無
効力化されているため、図柄10の存在によつて
長手方向位置決めが乱されることがない。従つ
て、図柄10の長手方向マーク85とを同じ幅方
向位置に配置することが可能となる。これにより
図柄10の配置を自由に行うことができ、転写用
フイルム71の幅方向寸法を小さくすることがで
きる。また、金型のキヤビテイの配置の自由度も
増大する。
(ト) 発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、図
柄が長手方向センサー位置に通過中は、長手方向
センサーによるマーク検出機能を停止させるよう
にし、図柄の通過後に長手方向センサーによるマ
ーク検出機能を回復させ長手方向マークを検出さ
せるようにしたので、図柄と長手方向マークとを
同じ幅方向位置に配置することが可能となり、転
写用フイルム上の図柄の配置及び金型のキヤビテ
イの配置を合理化して、転写用フイルムの価格を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を適用する転写成形装置を
示す図、第2図は第1図の−線に沿つて見た
図、第3図は第1フレームの一部を拡大して示す
図、第4図は第3図の−線に沿つて見た図、
第5図は第4図の−線に沿う断面図、第6図
はフイルム送り出し装置を示す図、第7図はクラ
ンプロール装置を示す図、第8図は第7図の側面
図、第9図はフイルム巻取装置を示す図、第10
図は第9図の右側面図、第11図は押しロール装
置を示す図、第12図は第11図の右側面図であ
る。 10……図柄、32……固定盤、34……可動
盤、36……固定金型、39……射出装置、40
……可動金型、50……第2フレーム、60……
第1フレーム、83……長手方向センサー、85
……長手方向マーク、93……第1フレーム駆動
装置、159……第1フレーム垂直方向調整機
構、160……第2フレーム垂直方向調整機構、
162……第2フレーム駆動装置、200……フ
イルム送り出し装置、201……フイルムロー
ル、205……フイルム軸、224……ブレーキ
装置、225……ポテンシヨメータ、230……
除電・除じん装置、350……フイルム巻取装
置、351……駆動ロール、352……巻取ロー
ル、360……電動機、362……駆動プーリ、
363……ベルト、364……従動プーリ、40
0……押しロール装置、401……押しロール。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 転写用フイルムを長手方向に送るフイルム送
    り装置と、転写用フイルム上の長手方向マークを
    検出可能な長手方向センサーと、を有する転写成
    形装置における転写用フイルムの位置決め方法で
    あつて、図柄及び長手方向マークが共に長手方向
    センサー位置を通過するように配置された転写用
    フイルムを用いるものにおいて、 フイルム送り装置によつて送られる転写用フイ
    ルムの長手方向マークが長手方向センサー位置を
    通過した直後に、次の長手方向マーク直前の図柄
    が長手方向センサー位置を通過し終わるまでの時
    間よりは長く次の長手方向マークが長手方向セン
    サー位置に到達する時間よりも短い時間が設定さ
    れたタイマーの計時を開始させ、タイマーの計時
    中は長手方向センサーによるマーク検出機能を停
    止させ、タイマーの計時完了後長手方向センサー
    によるマーク検出機能を回復させて次の長手方向
    マークを検出させることを特徴とする転写成形装
    置における転写用フイルムの位置決め方法。
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