JP4878021B2 - 加飾シート送り装置および成形同時加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾シート送り装置および成形同時加飾成形品の製造方法 Download PDF

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本発明は、樹脂成形品の表面に加飾シートを用いて加飾を行うのに好適な加飾シート送り装置および成形同時加飾成形品の製造方法に関する。
従来、樹脂成形品の表面を装飾する方法として、転写材などの加飾シートを利用した成形同時加飾法がある。
成形同時加飾法とは、基体シート上に、剥離層、図柄層、接着層などからなる転写層を形成した加飾シートを金型キャビティ面に配置した状態で成形金型内に挟み込み、金型内に成形樹脂を射出する射出成形を行い、冷却して樹脂成形品を得るのと同時に樹脂成形品表面に加飾シートを接着した後、基体シートを剥離して、被転写物面に転写層を転移して装飾を行う方法である。成形同時加飾法は、印刷法によって直接図柄を形成することが困難な形状の樹脂成形品であっても図柄を形成することができるという特長を有する。
加飾シートを金型の所定の位置に供給するには、金型の上方に配置した長尺の加飾シート21を加飾シート送り出しロール32から送り出すように構成した加飾シート送り出し装置31と、金型の表面を通過して金型下方で転写済の基体シートを加飾シート巻き取りロール42で巻き取るように構成した加飾シート巻き取り装置41とからなる加飾シート送り装置を用いることができる(図6および特許文献1参照)。この加飾シート送り装置はガイドローラー33、43と固定部35、45とを備え、ガイドローラー33、43と固定部35、45とは平行であり、固定部35、45は成形機のプラテン面に直接固定されている。
特開昭61−297149号公報
ここで例えば自動車のバンパーの構成部品として用いられ図7で示すように天面部分が斜面である樹脂成形品201の天面部分202を成形同時加飾法で加飾する場合、金型パーティング面の設定として、金型キャビティ面が形成され加飾シート21が配置される金型パーティング面27が平坦な斜面であり、この金型パーティング面27の両脇にあって加飾シート21が配置されない金型パーティング面28、29同士が段差を持つようにするのが適切である(図8参照)。この理由は、加飾シート21の変形を極力なくすことによって、図柄の変形や加飾シートのシワや破れを極力防ぐためである。この結果加飾シート21が配置される金型パーティング面27が、金型内を加飾シート21が移動する加飾シート移動方向26に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態となる(図8、図9参照)。以下、この状態を金型パーティング面傾斜状態と呼ぶ。
従来の加飾シート送り装置のようにガイドローラー33、43と固定部35、45とが平行であると、射出成形機のプラテンの面と平行に加飾シート21も送り出される(図8、図9参照)。したがって、金型パーティング面傾斜状態となるような金型に対して従来の加飾シート送り装置を用いて成形同時加飾法を行おうとすると、射出成形機のプラテン面に対して傾斜した加飾シート21が配置される金型パーティング面27に対し、射出成形機のプラテン面に対して平行な加飾シート21の面は、傾斜してしまう。すると、加飾シート21の一端で金型キャビティ面23との距離が大きくなってしまう。加飾シート21の一端で金型キャビティ面23との距離が大きくなると、その端付近で加飾シート21を金型キャビティ面23に沿わせる際に加飾シート21の位置ずれが生じやすくなる。このため、金型キャビティ面23に対して加飾シート21を正確に位置あわせすることは困難になる。
また、全面的に抽象柄が施されているような加飾シート21を用いる場合のように、たとえ金型キャビティ面23との正確な位置あわせがさほど要求されない場合であっても別の問題が発生する。加飾シート21の一端で金型キャビティ面23との距離が大きくなると、フィルムクランプでフィルムを押さえた時や金型が閉じる時に加飾シート21の一端が金型キャビティ面23まで押し込まれるため、加飾シート21の破れによって連続成形が困難になり、また、シワの発生や図柄層の割れによって加飾後の樹脂成形品に外観不良が生じることがある。フィルムクランプでフィルムを押さえた時や金型が閉じる時点で加飾シート21が破れなくても、加飾シート21の一部が金型キャビティ面23に密着せずに金型キャビティ面23から浮いてしまうため、成形樹脂を金型キャビティ23内に充填させる際に溶融樹脂の熱圧で加飾シート21が破れたりシワが発生したり図柄層の割れが生じることで加飾後の樹脂成形品に外観不良が生じてしまうことがある。
本発明は金型パーティング面傾斜状態の場合でも、加飾シートが配置される金型パーティング面と加飾シートの面とを略平行にできるようにして上記の問題が発生しないようにするための加飾シート送り装置および成形同時加飾成形品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するため、以下のような特徴を備える。
この発明の加飾シート送り装置は、加飾シート送り出し装置と加飾シート金型内導入装置とを備え、加飾シート送り出し装置が加飾シート送り出しロールとガイドローラーとフレームと固定部とを備え、加飾シート送り出しロールとガイドローラーとを支持するフレームが固定部に支持され、加飾シートが配置される加飾シートが配置される金型パーティング面が、金型内を加飾シートが移動する加飾シート移動方向に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態で、加飾シートが配置される金型パーティング面とガイドローラーとが略平行であるように構成した。
また、上記の発明において、加飾シート移動方向を軸にフレームを回転させて加飾シートが配置される金型パーティング面とガイドローラーとを略平行にするための角度変更機構を備えるように構成してもよい。
また、上記の発明において、固定部に固定される加飾シート送り装置設置相手物が成形機プラテンであるように構成してもよい。
また、上記の発明において、加飾シート金型内導入装置が加飾シート巻き取り装置であるように構成してもよい。
この発明の成形同時加飾成形品の製造方法は、金型キャビティ面が形成された金型パーティング面に加飾シートを配置した状態で射出成形を行う成形同時加飾成形品の製造方法において、加飾シートが配置される金型パーティング面が、金型内を加飾シートが移動する加飾シート移動方向に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態で、加飾シートが配置される金型パーティング面に対して加飾シートを略平行に導入する工程をとる。
また、上記の発明において、加飾シート送り出し装置と加飾シート金型内導入装置とを備え、加飾シート送り出し装置が加飾シート送り出しロールとガイドローラーとフレームと固定部とを備え、ガイドローラーと加飾シート送り出しロールとを支持するフレームが固定部に支持される加飾シート送り装置のガイドローラーを加飾シートが配置される金型パーティング面に対して略平行に設置する工程をとってもよい。
この発明の加飾シート送り装置は、以上のとおりの構成を有するので、次のような優れた効果を有する。
この発明の加飾シート送り装置は、加飾シート送り出し装置と加飾シート金型内導入装置とを備え、
加飾シート送り出し装置が加飾シート送り出しロールとガイドローラーとフレームと固定部とを備え、加飾シート送り出しロールとガイドローラーとを支持するフレームが固定部に支持され、加飾シートが配置される加飾シートが配置される金型パーティング面が、金型内を加飾シートが移動する加飾シート移動方向に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態で、加飾シートが配置される金型パーティング面とガイドローラーとが略平行である。したがって、この発明の加飾シート送り装置を用いれば、金型パーティング面傾斜状態であっても加飾シートが配置される金型パーティング面と加飾シートの面とを略平行に配置できる(図1、図2参照)。そして、加飾シートの全体で金型キャビティ面との距離を小さくすることができるので、加飾シートを金型キャビティ面に沿わせる際の位置ずれが生じにくくなる。これに伴い、金型キャビティ面に対する加飾シートの位置あわせが容易で、加飾シートの破れやシワや図柄層の割れに起因する樹脂成形品の外観不良が生じない。
図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。図2は、この発明の加飾シート送り装置を使用する状況を示す、加飾シート移動方向と垂直な面における断面図である。図3は、この発明の他の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。図4は、この発明の他の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。図5は、この発明の加飾シート送り装置を使用する際に用いる転写シートの断面図である。図6は、従来の成形同時加飾法の実施を示す側面図である。図7は、この発明の加飾シート送り装置を利用して成形することが適した成形同時加飾成形品の一例である。図8は、従来の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。図9は、従来の加飾シート送り装置を使用する状況を示す、加飾シート移動方向と垂直な面における断面図である。
図中、1は加飾シート送り出し装置、2は加飾シート送り出しロール、3はガイドローラー、4はフレーム、5は固定部、6はターンテーブル、7は固定ネジ、11は加飾シート巻き取り装置、12は加飾シート巻き取りロール、13はガイドローラー、14はフレーム、15は固定部、16はターンテーブル、17は固定ネジ、21は加飾シート、22は可動型、23は金型キャビティ面、24は可動プラテン、25はボルト、26は加飾シート移動方向、27は金型パーティング面、28は金型パーティング面、29は金型パーティング面、31は加飾シート送り出し装置、32は加飾シート送り出しロール、33はガイドローラー、34はフレーム、35は固定部、41は加飾シート巻き取り装置、42は加飾シート巻き取りロール、43はガイドローラー、44はフレーム、45は固定部、51は固定型、52はゲート、53は固定プラテン、54は射出ノズル、55はタイバー、101は転写シート、102は基体シート、103は剥離層、104は図柄層、105は接着層、106は転写層、201は樹脂成形品、202は天面部分、203は側面部分、301はピンチ装置、302は駆動装置である。
加飾シート送り出し装置1は、加飾シート21を金型に供給するものであり、加飾シート送り出しロール2とガイドローラー3とフレーム4と固定部5とを備え、加飾シート送り出しロール2とガイドローラー3とを支持するフレーム4が固定部5に支持されているものである。
加飾シート送り出しロール2は加飾シート21を連続的に巻きだすための回転軸を備えたロールである。
ガイドローラー3は加飾シート送り出しロール2から巻きだされる加飾シート21を金型内に案内するための回転軸を備えたローラーである。
フレーム4は加飾シート送り出しロール2の回転軸とガイドローラー3の回転軸とを平行に支持するものである。
固定部5はフレーム4を支え加飾シート送り出し装置1が設置される相手物と固定するための部材である。固定部5が固定される相手物としては、従来の加飾シート送り出し装置と同様に成形機のプラテンでもよいし、金型であってもよい。固定部5を成形機のプラテンに固定する際は、従来の加飾シート送り出し装置の固定部を固定していた場所に固定してもよい。固定部5を成形機のプラテン(または金型)の可動側か固定側のいずれに固定するかは、金型の可動型もしくは固定型のいずれに加飾シート21を配置するかによる。固定の方法に特に限定はないが、ボルト25を利用すれば簡便に強固に固定できる。金型パーティング面傾斜状態においても、ガイドローラー3の回転軸と固定部5が固定される成形機のプラテン面とがなす角度が加飾シート21が配置される金型パーティング面27と成形機のプラテン面とがなす角度と同じになるように、金型内を加飾シートが移動する加飾シート移動方向26を軸にフレーム4に対して固定部5を傾けて固定することによって、加飾シート21が配置される金型パーティング面27とガイドローラー3の回転軸とを略平行にすることができるので、加飾シート21が配置される金型パーティング面27と加飾シート21とを略平行に保つことができる(図1、2参照)。したがって、金型キャビティ面23に対する加飾シート21の位置あわせは容易となり、加飾シート21の破れやシワや図柄層104の割れに起因する樹脂成形品の外観不良が生じない。
フレーム4と固定部5との間に加飾シート移動方向26を軸にフレーム4を回転させる角度変更機構を設け、フレーム4と固定部5との間の角度を金型毎に適宜調節できるようにすれば、一つの加飾シート送り出し装置1で複数の金型に対応することができて経済的である(図3参照)。角度変更機構としては、例えばターンテーブル6を使用することができる。角度変更機構には、フレーム4と固定部5との間の角度を決定した後に両者の位置を固定するための固定手段を備える。固定手段としては例えば固定ネジ7、17を使用することができる。
加飾シート送り出しロール2の回転軸、ガイドローラー3、フレーム4、固定部5は耐久性をもたせるために金属製とするのが望ましい。加飾シート送り出し装置1には、他にも加飾シート21の横方向位置決めをするためのフレーム駆動手段(図示せず)や制御手段(図示せず)なども備える。
加飾シート金型内導入装置は、加飾シート送り出し装置1から送り出された加飾シート21を金型内に導入するための装置である。
加飾シート金型内導入装置としては、加飾シート巻き取り装置11を使用することができる。加飾シート巻き取り装置11は加飾シート巻き取りロール12とガイドローラー13とフレーム14と固定部15とを備えるものであり、基本的に加飾シート送り出し装置1の加飾シート送り出しロール12が加飾シート21を巻き取る加飾シート巻き取りロール12に置き換わったものである。加飾シート21の面と加飾シート21が配置される金型パーティング面27とを略平行に保つためには加飾シート巻き取り装置11でもガイドローラー13と固定部15との角度設定を適切に行うことが望ましい。また、フレーム14と固定部15との間に例えばターンテーブル16のような角度変更機構を設けることもできる(図3参照)。
また、加飾シート21として後述のインサートシートを用い、インサートシートが成形後に巻き取られずに樹脂成形品とともに分断される場合においては、加飾シート金型内導入装置として、加飾シートの分断端部をつかむピンチ装置301とピンチ装置を上下させるための駆動装置302とを組み合わせたものを使用することもできる(図4参照)。
本願発明で使用する金型は、金型パーティング面の設定として、金型キャビティ面が形成され加飾シート21が配置される金型パーティング面27が平坦な斜面であり、この金型パーティング面27の両脇にあって加飾シート21が配置されない金型パーティング面28、29同士が段差を持つことが特徴である(図1参照)。その結果、加飾シート21が配置される金型パーティング面27が、金型内を加飾シート21が移動する加飾シート移動方向26に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した、金型パーティング面傾斜状態となる(図1、図2参照)。
上記の点を除き、本願発明で使用される金型の構成は、通常の成形同時加飾法で使用される金型と同様である。すなわち、基本的には固定型と可動型からなり、型閉じ状態、型開き状態にできると共に、固定型のキャビティ面と可動型のキャビティ面とによって形成されるキャビティ空間に成形樹脂を射出できる構成となっている。また、金型は、中間プレート、成形品突き出しプレート、シートクランプなどの付随的な部材を備えるものであってもよい。加飾シート21を設置するのは固定型と可動型のいずれであってもよい。
加飾シート21としては、転写シート101を用いることができる。転写シート101は、基体シート102上に、剥離層103、図柄層104、接着層105などからなる転写層106が設けられたものである(図5参照)。基体シート102からの転写層106の剥離性がよい場合には、基体シート102上に転写層106を直接設ければよい。基体シート102からの転写層106の剥離性を改善するために、基体シート102上に転写層106を設ける前に、離型層(図示せず)を全面的に形成してもよい。図柄層104は、剥離層103の上に印刷層や金属薄膜層などで形成する。また、金属薄膜層を設ける際に、他の転写層と金属薄膜層との密着性を向上させるために、アンカー層(図示せず)を設けてもよい。接着層105は、樹脂成形品の表面に上記の各層を接着するための層である。
また、加飾シート21として、インサートシートを用いることもできる。インサートシートは、樹脂成形品に加飾シート21を接着した後、基体シート102を剥離しないため、その層構成は、剥離層を備えない点において転写シート101と異なる。また、成形後にインサートシートのうち樹脂成形品に積層された箇所以外の部分を巻き取る場合には、金型内でインサートシートを打ち抜くなどの処理を行うことが必要になる。成形後に樹脂成形品に積層された箇所以外の部分を巻き取らずに樹脂成形品とともに分断してしまう場合には、加飾シート金型内導入装置として加飾シート巻き取り装置11は使用できなくなるが、代わりに加飾シートの分断端部をつかむピンチ装置301とピンチ装置を上下させるための駆動装置302とを組み合わせたものを使用ことができる(図4参照)。
本願発明の加飾シート送り装置を使用する際の成形同時加飾法を、加飾シート21として転写シート101を使用した場合について説明する(図1、図3参照)。
転写シート101は、加飾シート送り出しロール2から供給され、ガイドローラー3を経由して、金型キャビティ面23を通過し、ガイドローラー13を経由して、加飾シート巻き取りロール12に巻き取られる。
金型への転写シート101の供給は、転写シート101に形成された図柄(図示せず)が、金型キャビティ面23に対して所定の位置に配置されるようにするため、間欠的に送り出される。転写シート101は、金型パーティング面傾斜状態においても可動型の加飾シート21が配置される金型パーティング面27と略平行になっている。転写シート101と金型キャビティ面23との距離を小さくすることができて転写シート101を金型キャビティ面23に沿わせる際の位置ズレが生じにくくなっているので、金型キャビティ面23に対する転写シート101の位置合わせが容易となる。
転写シート101の位置決めが完了した後、可動型に対して転写シート101を密着させる。転写シート101を金型に密着させるには、シートクランプ(図示せず)を用いるとよい。また、金型に吸引孔(図示せず)を設け、転写シート101を吸引するように構成してもよい。また、転写シート101を金型に密着させる際に、転写シート101を加熱して軟化させるように構成してもよい。加熱手段として、転写シートの場合には温度80〜300℃程度に加熱することができる電熱式のヒータ(図示せず)などを用いるとよい(インサートシートの場合には100〜500℃程度がよい)。
次いで、固定型と可動型の型締めを行う。その後、固定型に設けたゲートから成形樹脂を金型内に射出充填させ、樹脂成形品を形成するのと同時にその表面に転写シート101を接着させる。
成形樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂やポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することもできる。
被転写物である樹脂成形品を冷却した後、金型を開き、転写シート101の基体シート102を剥離し、樹脂成形品を取り出す。このようにして、樹脂成形品の表面に転写層が転移した成形同時加飾成形品を得ることができる。
本願発明の加飾シート送り装置として、フレームと固定部との間に角度変更機構としてターンテーブル6を備える加飾シート送り出し装置1およびターンテーブル16を備える加飾シート巻き取り装置11を用い、加飾シート21として転写シート101を使用して、図7で示す天面部分が斜面である自動車のバンパーの構成部品である樹脂成形品201の天面部分202に成形同時加飾法による転写を行った。転写シート101が配置される金型パーティング面27が、金型内を加飾シートである転写シート101が移動する加飾シート移動方向26に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態(金型パーティング面傾斜状態)となっていたので、加飾シート送り出し装置1および加飾シート巻き取り装置11のターンテーブル6、16の回転角度を調節して加飾シート21が配置される金型パーティング面27とガイドローラー3、13とを略平行にした。成形同時加飾法の実施において、転写シート11の全体で金型パーティング面27との距離を2〜3mm程度とすることができたので、転写シート101を金型キャビティ面23に沿わせる際の位置ずれが生じにくく、金型キャビティ面に対する転写シートの位置あわせが容易で、加飾シート21の破れやシワや図柄層104の割れに起因する樹脂成形品の外観不良が生じなかった。
この発明の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。 この発明の加飾シート送り装置を使用する状況を示す、加飾シート移動方向と垂直な面における断面図である。 この発明の他の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。 この発明の他の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。 この発明の加飾シート送り装置を使用する際に用いる転写シートの断面図である。 従来の成形同時加飾法の実施を示す側面図である。 この発明の加飾シート送り装置を利用して成形することが適した成形同時加飾成形品の一例である。 従来の加飾シート送り装置を使用する状況を示す斜視図である。 従来の加飾シート送り装置を使用する状況を示す、加飾シート移動方向と垂直な面における断面図である。
符号の説明
1 加飾シート送り出し装置
2 加飾シート送り出しロール
3 ガイドローラー
4 フレーム
5 固定部
6 ターンテーブル
7 固定ネジ
11 加飾シート巻き取り装置
12 加飾シート巻き取りロール
13 ガイドローラー
14 フレーム
15 固定部
16 ターンテーブル
17 固定ネジ
21 加飾シート
22 可動型
23 金型キャビティ面
24 可動プラテン
25 ボルト
26 加飾シート移動方向
27 金型パーティング面
28 金型パーティング面
29 金型パーティング面
31 加飾シート送り出し装置
32 加飾シート送り出しロール
33 ガイドローラー
34 フレーム
35 固定部
41 加飾シート巻き取り装置
42 加飾シート巻き取りロール
43 ガイドローラー
44 フレーム
45 固定部
51 固定型
52 ゲート
53 固定プラテン
54 射出ノズル
55 タイバー
101 転写シート
102 基体シート
103 剥離層
104 図柄層
105 接着層
106 転写層
201 樹脂成形品
202 天面部分
203 側面部分
301 ピンチ装置
302 駆動装置

Claims (6)

  1. 加飾シート送り出し装置と加飾シート金型内導入装置とを備え、
    加飾シート送り出し装置が加飾シート送り出しロールとガイドローラーとフレームと固定部とを備え、
    加飾シート送り出しロールとガイドローラーとを支持するフレームが固定部に支持され、
    加飾シートが配置される金型パーティング面が、金型内を加飾シートが移動する加飾シート移動方向に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態で、
    加飾シートが配置される金型パーティング面とガイドローラーとが略平行であることを特徴とする加飾シート送り装置。
  2. 加飾シート移動方向を軸にフレームを回転させて加飾シートが配置される金型パーティング面とガイドローラーとを略平行にするための角度変更機構を備える請求項1の加飾シート送り装置。
  3. 固定部に固定される加飾シート送り装置設置相手物が成形機プラテンである請求項1または2のいずれかに記載の加飾シート送り装置。
  4. 加飾シート金型内導入装置が加飾シート巻き取り装置である請求項1〜3のいずれかに記載の加飾シート送り装置。
  5. 金型キャビティ面が形成された金型パーティング面に加飾シートを配置した状態で射出成形を行う成形同時加飾成形品の製造方法において、
    加飾シートが配置される金型パーティング面が、金型内を加飾シートが移動する加飾シート移動方向に対して平行かつ射出成形機のプラテン面に対して傾斜した状態で、
    加飾シートが配置される金型パーティング面に対して加飾シートを略平行に導入することを特徴とする成形同時加飾成形品の製造方法。
  6. 加飾シート送り出し装置と加飾シート金型内導入装置とを備え、
    加飾シート送り出し装置が加飾シート送り出しロールとガイドローラーとフレームと固定部とを備え、
    ガイドローラーと加飾シート送り出しロールとを支持するフレームが固定部に支持される加飾シート送り装置のガイドローラーを加飾シートが配置される金型パーティング面に対して略平行に設置する請求項5に記載の成形同時加飾成形品の製造方法。
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