JP4703783B2 - 加飾シート及び成形同時加飾装置 - Google Patents

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Description

本発明は、幅方向及び送り方向に位置あわせされた状態で金型の間に挿入され、金型内に射出された溶融樹脂によって形成される樹脂成形品の表面に加飾を行うための加飾シート及び成形同時加飾装置に関する。
従来、樹脂成形品の表面を装飾する方法として、転写材などを基体シートの表面に形成した加飾シートを利用した成形同時加飾法がある。
成形同時加飾法とは、基体シート上に転写層を形成した加飾シートを成形金型内に挟み込み、金型内に溶融樹脂を射出し、冷却して樹脂成形品を得るのと同時に成形品表面に加飾シートを接着した後、基体シートを剥離して、被転写物面に転写層を転移して装飾を行う方法である。成形同時加飾法は、印刷法によって直接図柄を形成することが困難な形状の成形品であっても図柄を形成することができるという特徴を有する。
ところで、成形同時加飾を行うための装置として、例えば、特許文献1に開示された成形同時加飾装置が用いられている。成形同時加飾装置は、ロール状の加飾シートを連続的に金型内(固定型と可動型の間)に送り込み、金型に加飾シートを挟んだ状態で溶融樹脂を射出して、加飾シートの表面に付されている絵柄を樹脂成形品の表面に転写させることによって樹脂成形品を加飾する装置である。この成形同時加飾装置は、マイコンなどの制御装置により、金型内への加飾シートの送り、位置あわせ、金型の開閉、溶融樹脂の射出等の一連の動作について動作制御されている。
図9は、従来の成形同時加飾装置に用いられる加飾シートの構成を示す図である。図10は、図9の加飾シートの部分拡大図である。加飾シート200には、基体シート201の表面に絵柄202を含む転写層が設けられている。絵柄202は、成形同時加飾装置の金型210に設けられているキャビティ形成用凹部内に位置あわせされる必要がある。このため、成形同時加飾装置及び加飾シート200は、それぞれ当該位置あわせのための構成を備えている。
加飾シート200の位置あわせは、図9の矢印151に示す送り方向、及び矢印152に示す幅方向に対して行われる。加飾シート200には、送り方向151の位置あわせに用いられる送り方向マーク203(アイマークともいう)と、幅方向152の位置あわせに用いられる幅方向マーク204(フローラインともいう)とがそれぞれ独立して設けられている。送り方向マーク203は、絵柄202から一定間隔で絵柄202ごとに点状に形成されている。幅方向マーク204は、加飾シート200の長手方向に、一定幅の連続した帯状のマークとして形成されている。
また、成形同時加飾装置は、これらの送り方向マーク203,幅方向マーク204をそれぞれ検出するためのセンサとして、図11に示すように、長手方向センサ205,幅方向センサ206a,206bを備えている。長手方向センサ205,幅方向センサ206a,206bは、成形同時加飾装置の金型210に設けられた光学センサであり、加飾シート200を挟んで対向するように設けられる発光部と受光部(図示なし)とを備えている。なお、これらのセンサ205,206a,206bは、金型210のキャビティ形成用凹部の近傍に埋め込まれている。従って、送り方向マーク203を絵柄202の近傍に配置することで、絵柄202の位置あわせの精度を向上させることができる。これらのセンサ205,206a,206bは、発光部と受光部との間に各種マーク203,204が存在することにより発光部から受光部への光が遮蔽されることで、各種マーク203,204の存在を検出する。
長手方向センサ205は、送り方向151へ送られている加飾シート200に設けられた送り方向マーク203を検出する。長手方向センサ205が送り方向マーク203を検出した位置が、絵柄202の送り方向151の位置あわせの目標位置となる。
幅方向センサ206a,206bは、金型210の上部と下部とにそれぞれ設けられており、それぞれの位置で幅方向マーク204を検出する。これにより、加飾シート200の幅方向152の位置あわせを行うことができる。幅方向センサ206a,206bが幅方向マーク204を検出した位置が、絵柄202の幅方向152の位置あわせの目標位置となる。また、幅方向センサ206a,206bは、金型210の上下2箇所に設けられているので、矢印154(図11参照)に示す加飾シート200の傾きを位置あわせすることができる。
国際公開第WO2005/008155号公報
しかしながら、従来の成形同時加飾装置においては、送り方向マーク203と幅方向マーク204とが、絵柄202を挟んで加飾シート202の両端近傍に設けられている。このため、長手方向センサ205と幅方向センサ206a,206bとは、加飾シート202のほぼ幅寸法分、互いに離れて配置されている。従って、それらのセンサ205,206a,206bを埋め込むための金型210の余分、すなわち、キャビティ形成用凹部の周囲の部分の面積を大きくとる必要がある。このため、結果として金型210が大型化する。また、送り方向マーク203と幅方向マーク204とが、加飾シート200の送り方向に対して絵柄202を挟んで並列するように設けられているため、加飾シート200の幅寸法も大きくとる必要がある。このことは、加飾シート200の材料の無駄を生じさせる原因となっている。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、加飾シートの幅寸法及び成形同時加飾装置の金型の小型化を実現可能な加飾シート、及び当該加飾シートを好適に使用可能な成形同時加飾装置を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の加飾シート及び成形同時加飾装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、金型に対して加飾シートを位置あわせした状態で型閉じした後、当該型閉じした金型内に溶融樹脂を射出して、前記加飾シートが備える転写層を前記溶融樹脂が固化した成形品の表面に転写させる成形同時加飾を行う成形同時加飾装置に用いられるロール状の加飾シートであって、
前記加飾シートは、基体シートの表面に複数の絵柄を含む転写層を備え、
前記転写層は、前記基体シートの幅方向の一端部の近傍部分に、前記基体シートの長手方向に帯状に延在するように位置あわせマークを備え、
前記位置あわせマークは、前記それぞれの絵柄に対応する位置に前記基体シートの長手方向に沿って間欠的に設けられた複数の開口部を有し、
前記複数の開口部は、前記加飾シートが前記金型内に送られるときに、当該加飾シートの送り方向の位置検出用領域として用いられる、加飾シートを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記位置あわせマークは、前記基体シートの長手方向に帯状に延在し、互いの間に前記開口部が形成された複数のマークで構成されている、第1態様に記載の加飾シートを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記位置あわせマークは、前記それぞれの絵柄に対応する位置に透明領域を備えた帯状の構成を有し、前記透明領域が開口部として機能する、第1態様に記載の加飾シートを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記位置あわせマークは、前記それぞれの絵柄に対応する位置に切り欠き部を備えた帯状の構成を有し、前記切り欠き部が開口部として機能する、第1態様に記載の加飾シートを提供する。
本発明の第5態様によれば、第1〜4態様のいずれか1つに記載の加飾シートの前記位置あわせマークを検出する長手方向センサと幅方向センサとを備え、当該長手方向センサ及び幅方向センサの検出結果に基づいて前記加飾シートの長手方向及び幅方向に前記加飾シートを位置あわせした後、前記成形同時加飾を行う成形同時加飾装置であって、
前記長手方向センサと幅方向センサは、前記加飾シートが前記金型内に送られる前記加飾シートの送り方向に沿って配列されている、成形同時加飾装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記長手方向センサは、前記加飾シートの送り方向に延在するように配置されたラインセンサで構成され、
前記幅方向センサは、前記加飾シートの送り方向と交差する前記加飾シートの幅方向に延在するように配置されたラインセンサで構成されることを特徴とする、第5又は6態様に記載の成形同時加飾装置を提供する。
本発明の加飾シートによれば、位置あわせマークが、長手方向に帯状に延在する形状を有し、且つ絵柄に対応する位置に間欠的に設けられた複数の開口部を有するように構成されている。この位置あわせマークの幅寸法により加飾シートの幅方向の位置あわせを行うことができると共に、位置あわせマークの開口部により加飾シートの送り方向の位置あわせを行うことができる。
本発明の成形同時加飾装置によれば、幅方向センサと長手方向センサとを加飾シートの送り方向に沿って配列するように構成することができるため、金型の小型化を実現することができる。
また、本発明の成形同時加飾装置によれば、幅方向センサと長手方向センサとしてラインセンサを用いているので、加飾シートの長手方向及び幅方向の位置あわせを同時に行うことができ、加飾シートの位置あわせの時間を短縮することができる。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施の形態に関連した次の記述から明らかになる。この図面においては、
図1は、本発明の第1実施形態にかかる成形同時加飾システムに用いられる成形同時加飾装置の構成を示す図であり、 図2は、図1のII-II線に沿う平面から見た平面図であり、 図3Aは、図1に示す成形同時加飾装置に用いられる検査前の状態を示す加飾シートの一実施例を示す平面図であり、 図3Bは、図3AのB−B線での断面図であり、 図4は、送り方向及び幅方向の位置あわせが終了した状態にある加飾シートと金型との位置関係を示す図であり、 図5Aは、加飾シートの幅寸法が大きい場合における幅広の加飾ロールの分割状態を示す図であり、 図5Bは、加飾シートの幅寸法が小さい場合における幅広の加飾ロールの分割状態を示す図であり、 図6は、本発明の第2実施形態の加飾シートに設けられる位置あわせマークの構成を示す図であり、 図7は、本発明の第3実施形態の加飾シートに設けられる位置あわせマーク及び各種センサの構成を示す図であり、 図8Aは、加飾シートの送り量に対する長手方向センサの遮蔽率の変化を示すグラフと、長手方向センサと切り欠き部との位置関係を示す図であり、 図8Bは、加飾シートの送り量に対する幅方向センサの遮蔽率の変化を示すグラフであり、 図9は、従来の成形同時加飾装置に用いられる加飾シートの構成を示す図であり、 図10は、図9の加飾シートの部分拡大図であり、 図11は、図9の加飾シートと各種センサの位置関係を示す図である。
本発明の記述を続ける前に、添付図面において同じ部品については同じ参照符号を付している。
以下、本発明の一実施形態に係る加飾シート、及び当該加飾シートが用いられる成形同時加飾装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2に、本発明の第1実施形態にかかる成形同時加飾装置の構成を示す。成形同時加飾装置1は、図示しない制御部による制御に従い、ロール状の加飾シート10を連続的に金型内(固定型36と可動型40との間)に送り込み、当該金型に加飾シート10を挟んだ状態で溶融樹脂を射出して、加飾シート10が備える転写層を樹脂成形品の表面に転写させることによって樹脂成形品を加飾する装置である。
成形同時加飾装置1は、フレーム31上に固定された固定盤32に取り付けられたタイバー33によって可動盤34が案内されるよう構成されている。可動盤34は、そのフレームが図示しないローラによって支持されることにより、タイバー33に沿って移動可能に構成されている。
固定盤32には、固定型36が取り付けられている。固定型36は、そのパーティング面側に凸部36aを有している。この固定型36は、射出ノズル39を接続することができるように構成されている。また、固定型36は、射出ノズル39から射出された溶融樹脂を、型閉じした金型内に形成されるキャビティ内に案内することができるように構成されている。
可動盤34には、可動型40が取り付けられている。可動型40は、固定型36の凸部36aに対応したキャビティ形成用凹部40aを有している。可動型40には、加飾シート10を金型に密着させるためのフィルムクランプ80,81が設けられている。固定型36には、可動型40に設けられているフィルムクランプ80,81と干渉しないように、凹部(図示なし)が設けられている。これにより、固定型36と可動型40とを型閉じした時、フィルムクランプ80,81が前記凹部内へ回避されるようになっている。
可動盤34の上部には案内レール61aが取り付けられ、可動盤34の下部には案内レール61bが取り付けられている。案内レール61aは、上流側フレーム60aに設けられたガイド61aに水平方向(図1の奥行き方向)に移動可能に保持されている。案内レール61bは、下流側フレーム60bに設けられたガイド61bに水平方向(図1の奥行き方向)に移動可能に保持されている。すなわち、上流側フレーム60aと下流側フレーム60bとは、可動盤34に対して水平方向に移動可能に取り付けられている。ガイド62a,62bとして、例えば、直動型スライドベアリングを使用することができる。上流側フレーム60aに設けられたシート供給ローラ69から下流側フレーム60bに設けられたシート巻取ローラ70へ、任意の送り量だけ加飾シート10を送ることで、加飾シート10の送り方向の位置あわせを行うことができる。また、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bは、それらが水平方向に移動することにより、加飾シート10の幅方向の位置あわせを行うことができる。すなわち、上流側フレーム60aと下流側フレーム60bは、加飾シート10の供給部として機能する。
上流側フレーム60aと下流側フレーム60bとは、それぞれに対応して設けられた図示しない幅方向移動装置によって、それぞれ独立して水平方向に移動することができるように構成されている。それぞれの幅方向移動装置は、例えば、モータ、プーリ、ベルトなどによってボールネジを所定の回転速度で回転可能に構成されている。それぞれの幅方向移動装置のボールネジは、それぞれ対応する上流側フレーム60a又は下流側フレーム60bに取り付けたナットと噛み合っている。したがって、モータを回転させることにより、ボールネジが回転し、当該ボールネジに対応するナットが取り付けられた上流側フレーム60a又は下流側フレーム60bが水平方向に移動する。
上流側フレーム60aのシート供給ローラ69は、上流側モータ76aの駆動により回転して、加飾シート10を巻き出すように構成されている。また、上流側フレーム60aには、上流側シートガイドローラ72,73が回転可能に取り付けられている。上流側シートガイドローラ72,73は、シート供給ローラ69から巻き出された加飾シート10が可動型40と固定型36との間に供給されるように案内する。なお、上流側フレーム60aに設けられる上流側シートガイドローラ72,73は、2つに限られるものではなく、任意数設けることができる。供給された加飾シート10に適切な張力を付与するため、加飾シート10を巻き取るリールの軸にパウダークラッチ(図示せず)を設けてもよい。
下流側フレーム60bのシート巻取ローラ70は、可動型40と固定型36との間に供給された加飾シート10を巻き取るように構成されている。供給された加飾シート10に適切な張力を付与するため、シート巻取ローラ70には、リールの駆動にDCサーボモータなどで構成されるモータ76bが設けられている。また、下流側フレーム60bには、可動型40と固定型36との間を通過した加飾シート10をシート巻取ローラ70に導くために、任意の数の下流側シートガイドローラ77,78,75が設けられている。
なお、上流側フレーム60aに設けられているモータ76aとしては、回転速度を安定させるため、サーボモータを使用し、タコジェネレータ又はエンコーダを用いたフィードバック制御によって回転速度の制御をすることが好ましい。
可動型40の上下にはそれぞれ、幅方向センサ82a,82bが加飾シート10の送り方向に並べられて設けられている。また、金型(可動型40、固定型36)には、長手方向センサ83が埋め込まれている。幅方向センサ82a,82b及び長手方向センサ83はそれぞれ、加飾シート10を挟んで配置される発光部と受光部とを備えた光学センサであり、光の透過状態、非透過状態を検出することができるように構成されている。
本第1実施形態において、長手方向センサ83は、幅方向センサ82aと幅方向センサ82bとの中間位置から、加飾シート10の送り方向に対してわずかに内側にずらした位置に配置されている。
幅方向センサ82a,82b及び長手方向センサ83は、加飾シート10の幅方向及び送り方向の位置あわせを行うために、図3Aに示すように、加飾シート10に設けられた帯状の位置あわせマーク13と、位置あわせマーク13に所定の間隔で間欠的に設けられた複数の開口部(隙間部)14とを検出する。幅方向センサ82a,82b及び長手方向センサ83は、可動型40のキャビティ形成用凹部40aの一方の側方に加飾シート10の送り方向に沿ってほぼ一列となるように配置されている。幅方向センサ82a,82b、及び長手方向センサ83が金型(可動型40、固定型36)内に埋め込んで配置されることによって、絵柄12と各種センサ82a,82b,83との位置が近くなり、位置あわせの精度を向上させることができる。
図3Aに加飾シート10の構成を示す。加飾シート10は、基材シート11の表面に加飾シート10の長手方向に沿って設けられた絵柄12と加飾シート10の側端部近傍に設けられた位置あわせマーク13とを備えている。位置あわせマーク13は、長手方向に延在する帯状のマークである。位置あわせマーク13には、所定の間隔で間欠的に複数の開口部14が形成されている。開口部14は、絵柄12に対応するように設けられている。ここでは、開口部14は、各絵柄12の側方部分に位置するように設けられている。成形同時加飾装置1においては、加飾シート10が金型内に供給されるときに、幅方向センサ82a,82b及び長手方向センサ83が加飾シート10の位置あわせマーク13及び開口部14を読み取ることによって、金型に対する加飾シート10の位置あわせが行われる。
図3Bは、図3AのB−B線での断面図である。図3Bに示すように、加飾シート10は、透明な基体シート11の表面に剥離層16、絵柄12、位置あわせマーク13、接着層17などを含む転写層18が設けられた構成である。絵柄12及び位置あわせマーク13は、図柄層として加飾シート10に形成されている。なお、基体シート11からの転写層18の剥離性を改善するため、基体シート11上に転写層18を設ける前に、離型層(図示せず)を全面的に形成してもよい。
絵柄12及び位置あわせマーク13は、剥離層16の表面に設けられている。絵柄12及び位置あわせマーク13は、剥離層16の上にインクを用いた印刷又はスパッタリングなどによって付された金属薄膜層などで形成されている。なお、金属薄膜層を設ける際に、他の層と金属薄膜層との密着性を向上させるため、アンカー層(図示せず)を設けてもよい。接着層17は、樹脂成形品の表面に各層を接着するための層である。
加飾シート10は、シート供給ローラ69から供給され、上流側シートガイドローラ72,73に案内されて、可動型40と固定型36との間を通過した後、下流側シートガイドローラ77,78,75に案内されて、シート巻取ローラ70に巻き取られる。
加飾シート10の供給は、加飾シート10に形成された絵柄12が、可動型40のキャビティ形成用凹部40aに対して所定の位置に配置されるようにするため、位置あわせ時に停止するように駆動制御される。加飾シート10の供給及び位置あわせ、すなわち、シート供給ローラ69、シート巻取ローラ70、上流側フレーム60aの幅方向移動装置、下流側フレームの幅方向移動装置の駆動制御は、制御部(図示せず)が司る。
加飾シート10の位置あわせが完了したとき、加飾シート10の絵柄12は、固定型36、可動型40のキャビティに対応する位置に配置された状態にある。この状態で、可動盤34が固定盤32に向けて移動して金型の型閉じ動作が行われる。その後、ノズル39を通じて溶融樹脂が金型内に射出され、溶融樹脂の成形と同時に加飾シート10が備える転写層18の転写が行われる。成形品の冷却後、金型を型開きして、成形品を取り出す。これにより、成形同時加飾の1サイクルの動作が完了する。
次に、図1に示す成形同時加飾装置1を用いて、図3Aに示す加飾シート10を位置あわせする動作について説明する。なお、ここでは、特に断りがない限り、制御部(図示せず)の制御の下に加飾シート10の位置合わせ動作が行われる。
まず、成形同時加飾のサイクルのスタートを示す信号が成形同時加飾装置1に入力されると、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bが、後述する機械原点に復帰する。その後、モータ76a,76bが駆動することによって、シート供給ローラ69とシート巻取ローラ70とが回動し、シート供給ローラ69から加飾シート10が巻き出される。なお、このとき、モータ76a,76bは、高速で回転される。このため、加飾シート10の送り速度は高速となっている。モータ76a,76bの高速回転は、後述するように、長手方向センサ83が加飾シート10の位置あわせマーク13を検出しなくなる(すなわち、開口部14が長手方向センサ83に対応する位置に移動する)まで保持される。
加飾シート10が所定の長さだけ送られて、長手方向センサ83が加飾シート10の開口部14を検出する、すなわち、位置あわせマーク13の上端部13a(図4参照)が長手方向センサ83の上方を通過すると、モータ76a,76bの回転速度は低速に切り換えられる。これにより、加飾シート10の送り速度は低速になる。低速時の加飾シート10の送り速度は、例えば、高速時の加飾シート10の送り速度の20分の1程度とすることができる。
なお、加飾シート10の送り速度を高速から低速に切り換える制御は、上述したように長手方向センサ83が開口部14を検出することにより行うのではなく、加飾シート10の送り量に基づいて行うようにしてもよい。この場合、例えば、互いに隣り合う開口部14の間隔を全て一定にすると、前記制御が容易になる。
図4は、送り方向及び幅方向の位置あわせが終了した状態にある加飾シート10と金型(可動型40)との位置関係を示す図である。加飾シート10の送り速度が低速であるときにおいて、長手方向センサ83が位置あわせマーク13を検出したとき、モータ76a,76bの駆動が停止し、加飾シート10の長手方向の送り動作が停止される。すなわち、開口部14が長手方向センサ83の上方を通過して、位置あわせマーク13の下端部13bが長手方向センサ83により検出され、長手方向センサ83の出力信号が非透過状態を示す信号から透過状態を示す信号に切り替わったとき、加飾シート10の長手方向の送り動作が停止される。
上記のようにして加飾シート10の長手方向の位置あわせを行った後、次のように、加飾シート10の幅方向の位置あわせを行う。
まず、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bをそれぞれ図2の右側へ移動させることにより加飾シート10を図4の右側に移動させて、原点位置に戻す。ここで、原点位置とは、幅方向センサ82a,82bが位置あわせマーク13の内側端部13cよりも内側に位置する位置である。上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bが原点位置に戻ったか否かは、位置あわせマーク13が幅方向センサ83a,82bの上方を通過して、幅方向センサ82a,82bの出力信号が非透過状態を示す信号から透過状態を示す信号に切り替わったことで判定すればよい。
次いで、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bをそれぞれ左側へ移動させることにより加飾シート10を左側に移動させる。このときの上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bの移動速度は、位置あわせマーク13の内側端部13cが幅方向センサ82a,82bにより検出されるまでは高速とし、当該検出後は低速に切り換える。
次いで、位置あわせマーク13の外側端部13dが幅方向センサ82a,82bを通過して、幅方向センサ82a,82bの出力信号が非透過状態を示す信号から透過状態を示す信号に切り替わったタイミングで、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bの移動を停止させる。あるいは、加飾シート10の送り速度を低速にしてから所定の長さだけ加飾シート10を左側に移動させた後、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bの移動を停止させるようにしてもよい。
なお、加飾シート10の幅方向の位置あわせにおいて、幅方向センサ82a,82bの2つのセンサを用いることによって、加飾シート10の鉛直方向に対する傾きを調整(位置あわせ)することができる。なお、上記傾きの調整の必要がない場合は、幅方向センサは1つであってもよい。この場合、幅方向センサは、長手方向センサよりも加飾シート10の送り方向の上流側に設けられていることが好ましい。
このように、本第1実施形態にかかる成形同時加飾装置1及び加飾シート10によれば、加飾シート10の一端部に設けられた位置あわせマーク13の構成を工夫することにより、1つの位置あわせマーク13を利用して幅方向及び送り方向の両方の位置あわせを行うことができる。したがって、加飾シート10の幅寸法Hを従来のものに比べて小さくすることができる。
また、加飾シート10の幅寸法Hを小さくすることにより、一度に製造される加飾シート10のロール数を多くとることができる。すなわち、加飾シート10の製造は、通常、複数の絵柄12が幅方向に並ぶように配置された幅広の加飾ロールを巻取芯に巻き取った後、必要な幅寸法に切断することによって行われる。したがって、例えば、1つの加飾シート10の幅寸法Hを小さく構成することができれば、幅広の加飾ロールの幅方向に並ぶロールの数を増やすことができる。これにより、効率的な加飾シート10の製造を実現することができる。
例えば、図5Aに示すように、幅寸法Lの幅広の加飾ロール100を5つのロール101〜105に分割することで、幅寸法Kを有する従来の加飾シートを5つ得ることができるものとする。この場合、図5Bに示すように加飾ロール100を6つのロール111〜116に分割することで、幅寸法Kよりも小さい幅寸法Hの加飾シートを6つ得ることができる。すなわち、本第1実施形態にかかる加飾シート10は、従来の加飾シートよりも幅寸法を小さくすることができるので、1つの加飾ロール100から従来よりも多くの加飾シートを得ることができる。したがって、効率的な加飾シート10の製造を実現することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図6は、本発明の第2実施形態にかかる加飾シートに設けられる位置あわせマークの構成を示す図である。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、主に、加飾シートに設けられる位置あわせマークの構成が異なる。具体的には、本第2実施形態にかかる加飾シートは、位置あわせマークの幅寸法Gを大きくし、幅方向の位置あわせの安定性を向上させるようにした点で、上記第1実施形態の加飾シートと異なる。
図6に示すように本第2実施形態にかかる加飾シートの位置あわせマーク19は、連続した帯状の構成を有している。また、帯状に連続する位置あわせマーク19には、絵柄12に対応する位置に透明領域21が設けられている。当該透明領域21は、加飾シートの送り方向の位置あわせを行うための開口部として機能するものである。
なお、本第2実施形態において、透明領域21は、長手方向センサ83の検出領域よりも大きく構成することが必要となる。このため、位置あわせマーク19の幅寸法Gが大きくなる。位置あわせマーク19の幅寸法Gを大きくすることにより、加飾シートの幅方向の位置あわせにおいて、幅方向センサ82a,82bが位置あわせマーク19により遮蔽される時間を長くとることができる。したがって、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bの幅方向への移動時における高速移動から低速移動へ切り換え後、速度が安定するまで間に、上流側フレーム60a及び下流側フレーム60bが所定の移動量を超えて移動するという問題を防止することができる。したがって、位置あわせマーク19が幅方向センサ82a,82b上を通過することがなく、幅方向センサ82a,82bからの出力信号が透過状態を示す信号から非透過状態を示す信号に切り替わったタイミングを確実に検出することができる。これにより、加飾シートの幅方向の位置あわせの精度を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は、本発明の第3実施形態にかかる加飾シートに設けられる位置あわせマーク及び各種センサの構成を示す図である。なお、図7は、加飾シートの長手方向及び幅方向の位置あわせが完了した状態を示している。本第3実施形態は、上記第1実施形態と比較して、主に、加飾シートに設けられる位置あわせマークの構成と、成形同時加飾装置に設けられる長手方向センサ及び上下2つの幅方向センサの構成とが異なる。
本第3実施形態にかかる加飾シートに設けられる位置あわせマーク20は、連続した帯状の構成を有している。また、帯状に連続する位置あわせマーク20には、絵柄12に対応する位置に切り欠き部22が設けられている。当該切り欠き部22は、加飾シートの送り方向の位置あわせを行うための開口部として機能するものである。
本第3実施形態において、幅方向センサ(図7には上側の幅方向センサ182aのみを図示しており、下側の幅方向センサは省略している)及び長手方向センサ183には、ラインセンサの一例としてレーザーラインセンサが用いられている。幅方向センサ182aは、加飾シートの幅方向に沿うように配置され、長手方向センサ183は、加飾シートの長手方向に沿うように配置されている。また、長手方向センサ183に用いられるレーザーラインセンサの受光幅Mは、切り欠き部22の長手方向寸法Nよりも大きくなるように構成されている。
レーザーラインセンサは、発光部と受光部を備え、それらは加飾シートを挟んで対向するように金型に埋め込まれている。幅方向センサ182a及び長手方向センサ183にレーザーラインセンサを用いることにより、位置あわせマーク20が当該レーザーラインセンサを遮蔽する遮蔽率を出力信号として得ることができる。当該遮蔽率を用いることによって、後述するように、加飾シートの幅方向及び長手方向の位置あわせを同時に行うことができ、加飾シートの位置あわせを迅速かつ正確に行うことができる。
次に、本第3実施形態にかかる成形同時加飾装置の位置あわせ動作について説明する。まず、加飾シートの長手方向の位置あわせ動作について説明する。図8Aは、加飾シートの送り量に対する長手方向センサの遮蔽率の変化を示すグラフと、長手方向センサと切り欠き部との位置関係を示す図とを示している。
まず、前回のサイクルの終了時(t0)において、図7に示すように、長手方向センサ183の下端部183aと切り欠き部の下端部22aとはほぼ一致している。このとき、長手方向センサ183の上側部分は、切り欠き22−1を超えるように位置している。すなわち、長手方向センサ183の上側部分は、位置あわせマーク20に覆われるように位置している。このときの上記遮蔽率は、長手方向センサ183の上側部分が遮蔽される割合となり、所定値C(%)となる。
図7に示す状態から加飾シートが矢印151で示す送り方向の下流側(図7の下方)に送られると、図8Aに示すように、位置あわせマーク20に覆われる長手方向センサ183の面積が大きくなり、上記遮蔽率が上昇する。加飾シートの送り量がt1となったタイミングで、切り欠き部22−1が長手方向センサ183の下端部183aを超えて移動すると、長手方向センサ183の遮蔽率は100%となる。
次いで、加飾シートの送り量がt2となったタイミングで、今回のサイクルに対応する切り欠き部22−2の下端部が長手方向センサ183に到達する。この状態からさらに加飾シートが送られると、長手方向センサ183と切り欠き部22−2とがオーバーラップする。当該オーバーラップする長手方向センサ183の領域は、透過状態となる。長手方向センサ183の遮蔽率は、加飾シートの送り量が大きくなるに従い低下する。
加飾シートがさらに送られ、加飾シートの送り量がt3となったタイミングで、切り欠き部22−2の上端部と長手方向センサ183の上端部とが一致する。このとき、切り欠き部22−2の長手方向幅Nの領域に位置する長手方向センサ183のみが透過状態となり、長手方向センサ183の遮蔽率は所定値Cとなる。
次いで、加飾シートの送り量がt4となったタイミングで、長手方向センサ183の下端部が切り欠き部22−2の下端部と一致する。加飾シートの送り量がt3からt4になるまでの間、長手方向センサ183の遮蔽率は所定値Cのままである。加飾シートの送り量がt4となるタイミングで、加飾シートの長手方向の位置あわせが終了する。なお、この状態からさらに加飾シートが送られると、位置あわせマーク20に覆われる長手方向センサ183の面積が大きくなり、長手方向センサ183の遮蔽率は上昇する。
次に、加飾シートの幅方向の位置あわせについて説明する。図8Bは、加飾シートの送り量に対する幅方向センサの遮蔽率の変化を示すグラフである。本第3実施形態においては、加飾シートの幅方向の位置あわせが終了したときの幅方向センサ182aの遮蔽率を所定値(50%)としている。したがって、加飾シートを送り方向に移動させる場合において、幅方向センサ182aからの出力信号をフィードバック制御し、常に所定値(50%)を維持するように上流側フレーム60aと下流側フレーム60bの位置制御を行う。例えば、加飾シートが図7に示す状態よりも右側に位置する場合には、幅方向センサ182aの遮蔽率が所定値(50%)より大きくなる。この場合、上流側フレーム60aと下流側フレーム60bとを左方向に移動させるように位置制御を行えばよい。なお、本第3実施形態において、上側の幅方向センサ182aは上流側フレーム60aの移動制御に用いられ、下側の幅方向センサ(図示なし)は下流側フレーム60bの移動制御に用いられる。
なお、図8Bに示すように、加飾シートの送り量がt1からt2である区間は、切り欠き部22が幅方向センサ182aの上方を通過している期間に相当する。従って、幅方向センサ182aの遮蔽率は低くなっている。
このように、幅方向センサ182a及び長手方向センサ183としてレーザーラインセンサを用いることにより、加飾シートの長手方向の送り動作を実行している間に、加飾シートの幅方向の位置あわせを行うことができる。すなわち、加飾シートの長手方向の位置あわせと幅方向の位置あわせを同時に行うことができる。これにより、加飾シートの位置あわせを迅速に行うことができる。
また、長手方向センサ183の隠蔽率の所定値を変更することにより、加飾シートの位置あわせの微調整を行うことができる。例えば、上記遮蔽率の所定値を50%より大きくすることにより、幅方向の位置あわせの目標位置を図7における右方向に移動させることができる。したがって、長手方向センサ183の取り付け位置を調整することなく、長手方向センサ183の隠蔽率の所定値を調整するのみで、位置あわせの精度を向上させることができる。すなわち、ハード的な調整ではなく、ソフト的な調整により、位置あわせの精度を向上させることができる。
以上説明したように、本第3実施形態にかかる成形同時加飾装置及び加飾シートによれば、1つの帯状に形成された位置あわせマーク20により、加飾シートの幅方向の位置あわせと送り方向の位置あわせを同時に行うことができる。これにより、加飾シートの幅方向の寸法を小さくすることができる。また、当該加飾シートの位置あわせマーク20に対応して幅方向センサ182a及び長手方向センサ183を金型に取り付けることにより、金型も小型化することができる。また、絵柄12に不良がある場合、当該絵柄12に対応する切り欠き部22を予め塗りつぶす(位置あわせマーク20が連続する)ようにすることで、当該絵柄12を成形同時加飾に用いることなく、スキップさせることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
例えば、上記第3実施形態において用いたレーザーラインセンサは、上記第1実施形態及び上記第2実施形態の構成を有する加飾シートと組み合わせて使用してもよい。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
2008年8月27日に出願された日本国特許出願No.2008−217799号の明細書、図面、及び特許請求の範囲の開示内容は、全体として参照されて本明細書の中に取り入れられるものである。
1 成形同時加飾装置
10 加飾シート
11 基材フィルム
12 絵柄
13,19,20 位置あわせマーク
14 開口部
16 剥離層
17 接着層
18 転写層
21 透明領域(開口部)
22 切り欠き部(開口部)
31 フレーム
32 固定盤
33 タイバー
34 可動盤
36 固定型
39 射出ノズル
40 可動型
60a 上流側フレーム
60b 下流側フレーム
61a,61b 案内レール
62a,62b ガイド
69 シート供給ローラ
70 シート巻取ローラ
72,73 上流側シートガイドローラ
75,77,78 下流側シートガイドローラ
76a,76b モータ
80,81 フィルムクランプ
82a,82b,182a 幅方向センサ
83,183 長手方向センサ

Claims (6)

  1. 金型に対して加飾シートを位置あわせした状態で型閉じした後、当該型閉じした金型内に溶融樹脂を射出して、前記加飾シートが備える転写層を前記溶融樹脂が固化した成形品の表面に転写させる成形同時加飾を行う成形同時加飾装置に用いられるロール状の加飾シートであって、
    前記加飾シートは、基体シートの表面に複数の絵柄を含む転写層を備え、
    前記転写層は、前記基体シートの幅方向の一端部の近傍部分のみに、前記基体シートの長手方向に帯状に延在するように位置あわせマークを備え、
    前記位置あわせマークは、前記加飾シートが前記金型内に送られるときに当該加飾シートの送り方向及び幅方向の両方の位置あわせを行うためのマークであり、前記それぞれの絵柄に対応する位置に前記基体シートの長手方向に沿って間欠的に設けられた複数の開口部を有し、
    前記複数の開口部は、前記加飾シートの送り方向の位置検出用領域として用いられる、加飾シート。
  2. 前記位置あわせマークは、前記基体シートの長手方向に帯状に延在し、互いの間に前記開口部が形成された複数のマークで構成されている、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記位置あわせマークは、前記それぞれの絵柄に対応する位置に透明領域を備えた帯状の構成を有し、前記透明領域が開口部として機能する、請求項1に記載の加飾シート。
  4. 前記位置あわせマークは、前記それぞれの絵柄に対応する位置に切り欠き部を備えた帯状の構成を有し、前記切り欠き部が開口部として機能する、請求項1に記載の加飾シート。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の加飾シートの前記位置あわせマークを検出する長手方向センサと幅方向センサとを備え、当該長手方向センサ及び幅方向センサの検出結果に基づいて前記加飾シートの長手方向及び幅方向に前記加飾シートを位置あわせした後、前記成形同時加飾を行う成形同時加飾装置であって、
    前記長手方向センサと前記幅方向センサとは、前記加飾シートの送り方向に沿って配列されている、成形同時加飾装置。
  6. 前記長手方向センサは、前記加飾シートの送り方向に延在するように配置されたラインセンサで構成され、
    前記幅方向センサは、前記加飾シートの送り方向と交差する前記加飾シートの幅方向に延在するように配置されたラインセンサで構成されている、請求項5に記載の成形同時加飾装置。
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