JPH028729B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電動式吸口に係り特にじゆうたん上
の糸屑等の繊維状塵埃を回転ブラシ体で掻揚げる
じゆうたん用電動式吸口に関する。

〔従来の技術〕

従来のじゆうたん用電動式吸口は壁ぎわの掃除
を可能とするため、主回転ブラシ体の同軸上外方
に補助回転ブラシを配設し、当該補助回転ブラシ
の端面と吸口本体側壁との間隙を小さくし掃除可
能面積を極力広めた構成をとつているが糸屑等の
長繊維が刷毛に絡まると、補助回転ブラシの回転
に伴い糸屑が補助回転ブラシ端面中心に集まつて
来て、本体側壁との間に糸だまりを生じ回転負荷
損が増大し回転数の低下及び発熱作用に伴う軸受
部油切れによる寿命の低下と吸口本体側壁の損傷
等の欠点を有していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、補助回転ブラシ端部に略円錐形状を
した弾性部材により成る介在物を嵌着固持する手
段として前記補助回転ブラシの外周縁に複数の溝
を設けると共に介在物の内周部に当該溝部に対向
する突起を設けて夫々を嵌着することで固持し補
助回転ブラシと介在物の回転位相ずれ、まくれ等
の防止を図つたものである。

したがつて、本発明の目的は、補助回転ブラシ
端面と本体側壁面に弾性材から成るシール本体及
び金属板を間挿させて、前記間隙をなくするすり
合わせ構成として、間隙間に従来起生した糸屑侵
入による負荷増加による回転数低下と吸口本体側
壁の損傷等を解消し、回転ブラシとシール体とが
摺動によるずれを起こさずに支障なく回転し、シ
ール体による糸屑侵入防止が常時最良状態で発揮
出来るようにしたじゆうたん用電動式吸口を提供
するにある。

〔課題を解決するための手段〕

同一軸上に設けた主回転ブラシ体及び補助回転
ブラシを略箱状の吸口本体の下面に開口した吸込
口に軸支・配設したじゆうたん用掃除機の電動式
吸口において、前記吸口本体の側壁に表面滑らか
な金属板を設置すると共に、補助回転ブラシ端部
にゴムなどの弾性材より成る略円錐形状のシール
体を配設し、該シール体の先端部に前記表面滑ら
かな金属板を当接せしめ、シール体の補助回転ブ
ラシ側内周の複数箇所に突起を設け、前記補助回
転ブラシ外周部に前記突起と対応する複数の溝を
設けてシール体と補助回転ブラシ端部とを互いに
嵌着固持したものである。

〔実施例〕

以下本発明の実施例を図面に従い詳細に説明す
る。

まず全体構成である第１図〜第３図について記
述すると、吸口本体１内に電動機５、主回転ブラ
シ体２、ダクト７等を備え、下面前部には吸込口
９及び補助吸込口１１を開口し、後部には、これ
ら吸込口９とダクト７を通じて連通されていて、
かつ、この本体に前後方向に回動自在に接続され
ている接続管１３が設置されている。該接続管１
３はクランプ部（図示せず）により掃除機本体に
連続する延長管（図示せず）に連結されるように
なつている。主回転ブラシ体２及び補助回転ブラ
シ４は、軸受８を介して吸口本体下面前部の吸込
口９及び補助吸込口１１に支持されている。主回
転ブラシ２の一端部には、大プーリ１５が形成さ
れ、電動機５の小プーリ１７からベルト１９を介
して動力が伝達される。大プーリ１５側端部には
ブラシ体を貫く一体のブラシ体軸６が長く突出し
ており端部は含油合金等により成る平軸受２３で
支持され、この平軸受２３は軸受けカバー（図示
せず）を介して吸口本体１の保持ケース（図示せ
ず）内に保持されている。一方主回転ブラシ体２
の反プーリ側も同様にブラシ体軸６が長く突出し
ておりボールベアリングよりなる軸受８が主回転
ブラシ体２の端部に圧入支持され外面に軸受カバ
ー１０を嵌着し突出したリブ１２により軸受カバ
ー１０を抱合支持する。ブラシ体軸６は軸受８端
面よりネジ部１４が突出しており、このネジ部１
４に補助回転ブラシ４がナツト１６により締付け
支持される。当該補助回転ブラシ４の端部外周１
８には略円錐形状のゴム又は軟質の塩化ビニル等
の弾性材から成るシール体２０を固着し、補助回
転ブラシ４に対する吸口本体（図示せず）の側壁
２２に表面滑らかな金属板２４を爪等により嵌着
固持し前記シール体２０の外周部２６が前記金属
板２４面上に摺動する構造としている。本発明に
係る前記シール体２０の補助回転ブラシ４への取
付構造は、シール体２０のつけ根内周部に４ケ所
の突起２８を形成し、前記補助ブラシ４の端部外
周１８に突起２８の嵌着溝３０を４ケ所同様に設
けて夫々の突起２８と溝３０とを合わせて嵌着す
ることで固持されれる。又掃除の際に家具類への
傷付け防止等のため吸口本体に塩化ビニル等の軟
質材かなるバンパー３２を帯状に巻き付け支持し
ている。

〔発明の効果〕

本発明は、補助回転ブラシ４の端部外周１８に
略円錐形状のゴム材等より成るシール体２０の
夫々の溝３０と突起２８とを嵌着固持した構成と
したため金属板２４とシール体２０との摺動回転
時にシール体２０の脱落、まくれがなくシール体
２０の機能である補助回転ブラシ４端部への糸屑
詰りが防止出来、それに伴い回転ブラシの回転数
低下等がない効果的なシール体２０を得る効果が
ある。

また、前記のように補助回転ブラシ端部にゴム
などの弾性材により成る略円錐形状のシール体の
取付手段として、シール体の補助回転ブラシ側内
周の複数部に突起、あるいはリング状の突起を設
け前記補助回転ブラシ外周部に前述と同様に全周
あるいは複数の溝を設けて互いに嵌着固持したか
ら、シール体としての糸屑等の防塵効果を常時最
良状態に維持出来安定したじゆうたん上の塵埃吸
込性能が得られる効果がある。

さらに、シール体は複数の突起、あるいはリン
グ状の突起によつて補助回転ブラシ外周部の溝に
嵌着固持したから、長期の使用にも脱落などの心
配がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の縦断面図、第２図は電動式吸
口の底面図、第３図は電動式吸口の説明図、第４
図は本発明のシール体平面図である。 ２……主回転ブラシ体、４……補助回転ブラ
シ、２０……シール体、２４……金属板、２８…
…突起、３０……溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 同一軸上に設けた主回転ブラシ体及び補助回
   転ブラシを略箱状の吸口本体の下面に開口した吸
   込口に軸支・配設したじゆうたん用掃除機の電動
   式吸口において、前記吸口本体の側壁に表面滑ら
   かな金属板を設置すると共に、補助回転ブラシ端
   部にゴムなどの弾性材より成る略円錐形状のシー
   ル体を配設し、該シール体の先端部に前記表面滑
   らかな金属板を当接せしめ、シール体の補助回転
   ブラシ側内周の複数箇所に突起を設け、前記補助
   回転ブラシ外周部に前記突起と対応する複数の溝
   を設けてシール体と補助回転ブラシ端部とを互い
   に嵌着固持したことを特徴とする電動式吸口。