JPH0284441A - プリプレグ及び積層板の製造方法 - Google Patents

プリプレグ及び積層板の製造方法

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JPH0284441A
JPH0284441A JP63227784A JP22778488A JPH0284441A JP H0284441 A JPH0284441 A JP H0284441A JP 63227784 A JP63227784 A JP 63227784A JP 22778488 A JP22778488 A JP 22778488A JP H0284441 A JPH0284441 A JP H0284441A
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JP
Japan
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resin
vinyl monomer
polymerizable vinyl
impregnated
laminate
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Application number
JP63227784A
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English (en)
Inventor
Riichi Otake
利一 大竹
Munekazu Hayashi
宗和 林
Kazumi Oi
和美 大井
Satoshi Demura
智 出村
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、繊維質基材間の接着力(以後層間剥離強度と
呼ぶ)に優れるグリプレグ及び積層板の製造方法に関す
るものであp、プリント回路用基板などの製造に有用な
ものである。
〈従来の技術〉 ガラスクロス、ガラス繊維不織布、チョツプドストラン
ドグラス等の繊維質基材に浴剤で希釈した含浸用樹脂組
成物を含浸・乾燥させて成るグリプレグを調製し、この
グリプレグを1枚もしくは複数枚重ね合わせたものに銅
箔等の金属箔全型ね合せて加熱加圧し、硬化させること
によって積層板を得ることは周知である。
また、このM剤希釈樹脂言浸法の溶剤処理の欠点を克服
する方法として、常温液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂
用硬化剤とエポキシビニルエステル樹脂及び/又は不飽
和ポリエステル樹脂と重合性ビニルモノマーとから成る
s重合tvビニルモノマー以外の溶剤1にざまない、実
質的に無浴剤の含授用熱硬化性樹脂組成vlJを繊維質
基材に含浸させ、加熱によってB−ステージ化を行ない
得られるグリプレグを加熱加圧成形して、積層板を得る
方法が知られている(特開昭59−49240号公@)
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記の方法は、■繊維質基材への含浸性
をもたせるため含浸用の熱硬化樹脂組成物中に多黛の重
合性ビニルモノマー?ざ有させる必要がちシ、このため
タックフリーで柔軟性のあるグリプレグを短時間で得る
ことが極めて困難である、■重合反応型のエポキシビニ
ルエステル樹脂や不飽和ポリエステル樹脂を重付加反応
型のエポキシ樹脂と併用したものを含浸用樹脂組成物と
して用いるため、エポキシ樹脂単独使用の場合に比較し
て著しく成形性が改善されるが、重合性ビニルモノマー
富有のエポキシビニルエステル樹脂や不飽和ポリエステ
ル樹脂の配合比率を高める程、金属箔との剥離強度や層
間剥離強度が低下する、■積層板の品物性?改善の目的
で高分子量エポキシ樹脂やゴム成分等を添加すると、含
浸用樹脂組成物の粘度が高くなり、鐸維質基材(rI)
への含浸性が低下するため、それらの添加は極〈少量に
限定される。■含浸用樹脂組成物の含浸性を向上させる
目的でエポキシビニルエステル樹樹及ヒ/又ハネ飽和ポ
リエステル樹脂と共に用いる重合性ビニルモノマーの含
有量を増加させると、金属箔との剥離強度や層間剥離強
度の低下が更に増長されるし、代わりに溶剤を併用する
ことも可能であるが溶剤の除去が不完全であると積層板
の耐−・ンダ性を大きく阻害するという欠点がある。
く課卯を解決するための手段) 本発明者等は、この様々状況に鑑みて鋭意研究した結果
、常温液状エポキシ樹脂とエポキシ樹脂用硬化剤とラジ
カル重合可能な炭素−炭素二重結合を有する樹脂(以下
、不飽和樹脂と略記する。)ト重合性ビニルモノマーと
重合開始剤と必須成分として含有し、かつ浴剤を含有し
ない含浸用樹脂組成物を繊維質基材に含浸させた後、得
られた含浸基材中に、含有されている重合性ビニルモノ
マーの除去を行うと、含浸作業が容易で、上記の様な欠
点のないグリグレグ及び積層板が得られること、タック
フリーで柔軟性のある!リプレグを短時間で得るには含
浸基材を束ね合せずに1枚づつ加熱して重合性ビニルモ
ノマーの除去とB−ステージ化を同時に行うと好ましい
こと、および積1−板を連続的に製造する際には、必ず
しも含浸基材を1枚づつ加熱する必要はなく、重ね合せ
比後、加熱して重合性ビニルモノマーの除去と予備硬化
全行ってもよいことを見い出し、本発明を完成するに至
っ之。
すなわち、本発明は、常温液状エポキシ樹脂(A1)と
エポキシ樹脂用硬化剤(A2)と不飽和樹脂(B1)と
重合性ビニルモノマー(B2)と重合開始剤(B3)と
を必須成分として含有し、かつ重合性ビニルモノマー(
B2)以外の1m剤を含有しない含浸用樹脂組成物(I
)を繊維質基材叩に沈浸させて含浸基材((2)を得た
後、該含浸基材(2)中の重合性ビニルモノマーの除去
とB−ステージ化を行うことを特徴とするグリグレグの
製造方法、及び常174U状エポキン樹脂(A1)とエ
ポキシ樹脂用硬化剤(A2)と不飽和樹脂(B1)と重
合性ビニルモノマー(B2)と重合開始剤(B5)とを
必須成分として含有し、かつ重合性ビニルモノマー(B
2)以外の溶剤を含有しない含浸用樹脂組成物(I1を
繊維質基材(Illに含浸させて含浸基材(IIDを得
た後、該含浸基材(皿中の重合性ビニルモノマーの除去
を行い、次いで必要ならば金属箔を重ね合せた後、加熱
成形することを特徴とする積層板の製造方法 を提供するものである。
ここで用いる常温液状エポキシ樹脂(A1)としては、
常温で無溶剤液状のエポキシ樹脂の単独又は混合物がい
ずれも使用できるが、通常は平均エポキシ当itがio
o〜400.好ましくは100〜250のものを使用す
る。その代表例を挙げると、いずれも常温で無溶剤液状
のエピクロルヒドリンとビスフェノールA、ビスフェノ
ールF、レゾルシンなど2価フェノールとから得られる
エポキシ樹脂;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ネオインチルグリコール、グリセリン、トリメチ
ロールエタン、トリメチロールプロパンまたば2価フェ
ノールのエチレンオキサイドモジくはプロピレンオキサ
イド付加物の如き多価アルコールのポリグリシゾルエー
テル類;アジピン酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸
、ヘキサヒドロフタル酸またはダイマー酸の如きポリカ
ルボン酸のポリグリシツルエステル類;シクロヘキセン
またはその誘導体を過酢酸などでエポキシ化させること
により得られるシクロヘキセン系のエポキシ化合物類(
3,4−エポキシ−6−メチル−シクロへキシル−3,
4−エポキシ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレ
ート、3.4−エボキンシクロヘキシルメチル−3,4
−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、1−二ポ
キンエチルー3.4−エポキシシクロヘキサンなど);
シクロペンタノエンモシくはソシクロ被ンタゾエンまた
はそれらの誘導体を過酢酸などでエポキシ化きせること
により得られるシクロ啄ンタジエン系のエポキシ化合物
a(シクロペンタノエンオキサイド、ノシク0−!!ン
タノエンオキサイド、2,3−エボキシンクロペンチル
エーテルなど);リモネンノオキサイド;あるいはヒド
ロキ7安息香酸のグリシツルエーテルエステルなどがあ
り、なかでも性能上のバランスが良好で価格が安い点で
エピクロルヒドリンとビスフェノールAとから得られる
常温液状エポキシ樹脂が、また低粘度が祷られる点で常
温液状のシクロヘキセン系エポキシ化合物類が好ましい
更に、本発明では、上記の様な常温液状エポキシ樹脂1
種以上と常温固型のエポキシ樹脂の1種以上を混合して
常温液状エポキシ樹脂(A1)として使用することもで
き、通常は平均粒径が50〜500μm、好ましくは平
均粒径100〜300μmの粉末状エポキシ樹脂を常温
液状エポキシ樹脂中に溶解および/又は分散させて用い
る。その代表的なものを挙げると、いずれも融点が50
℃以上のエピクロルヒドリンとビスフェノールA1 ビ
スフェノールFルゾルシン、テトラブロモビスフェノー
ルA、テトラブロモビスフェノールF、ビスフェノール
Sなどの2価フェノールとから得られるエポキシ樹脂ま
たはフェノキシ樹脂;フェノール、アルキルフェノール
またはブロム化フェノール・ノボラック樹脂の如き多価
フェノールのHW IJ /’ IJジノルエーテル;
2価フェノールとノボラック樹脂とから成る共線エポキ
シ樹脂;アニリン、p−(またはm−)アミンフェノー
ル、ノアミノジフェニルメタンの如き多価アミンのポリ
グリジノルアミン、前述の多価アルコールのポリグリシ
ノルエーテル、ボリカルゲン酸のポリグリシツルエステ
ルまたはヒドロキシ安息香酸のグリシツルエーテルエス
テルと、2価フェノールの単独またはこれと1価フェノ
ールの混合物との共線エポキシ樹脂;トリグリシツルイ
ソシアヌレートなどがあり、なかでもエピクロルヒドリ
ンとビスフェノールAとから得られる粉末状エポキシ樹
脂が性能上のバランスが良好で価格が安い点で、超高分
子量フェノキシ樹脂、例えば米国U3O社!!PKHH
(商品名)が少量の添加で高い圧縮成形性と高い性能が
得られる点で、また粉末状の多価フェノールポリグリジ
ノルエーテルが耐熱性に優れる点で、更にエピクロルヒ
ドリンとテトラブロモビスフェノールAとから得られる
粉末状エポキシ樹脂と粉末状のブロム化多価フェノール
ポリグリシソルエーテルが難燃性に優れる点でそれぞれ
好ましい。
次いでエポキシ樹脂用硬化剤(A2)としては、ポット
ライフの観点から、芳香族ポリアミン、多塩基酸無水物
、潜在性硬化剤である三フッ化ホウ素−アミン・コンプ
レックス(錯体)、ノシアンソアミド及びその誘導体、
二塩基酸ヒドラジド、ノアミノマレオニトリル及びその
ah体、メラミン及びその誘導体、アミン、イミド、ポ
リアミンの塩などが挙げられるが、中でも多塩基酸無水
物が特に好ましい。
多塩基酸無水物として代表的なものを挙げれば、無水フ
タル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、メチルへキサヒドロ無水フタル酸、メチルテ
トラヒドロ無水フタル酸、無水ナジック酸、無水メチル
ナノツク酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸
、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無
水シトラコン酸、ドデセニル無水コハク酸、無水クロレ
ンディック酸、無水ベンゾフェノンテトラカルボン酸、
無水シクロペンタテトラカルボン酸、5−(2,5−ジ
オキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロ
ヘキセン−1,2−ノカルボンE賃、エチレングリコー
ルビストリメリテート無水物またはグリセリントリメリ
テート無水物などがあり、これらは単独で、あるいは二
釉以上の混合物の形で用いられる。なかでも好ましいも
のとしては、液状のものが挙げられ、例えはメチルヘキ
サヒrロ無水フタル酸、無水ナノツク酸、無水メチルナ
ヅック酸等が挙げられる。
本発明では、上記常温液状エポキシ樹脂(A1)および
エポキシ樹脂用硬化剤(A2)に、更に必要により硬化
促進剤、その他の添加剤等を加えることができる。
ここで必要に応じて用いる硬化促進剤として代表的なも
のには、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ツインプ
ロピルアミン、モノエタノールアミン、ノエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン
、メチルエタノールアミン、モノイソグロノ9ノールア
ミン、ノニルアミン、ツメチルアミノプロピルアミン、
ジエチルアミノプロピルアミン、α−ベンソルソエタノ
ールアミン; 2,4.6− )リス−ツメチルアミノ
メチルフェノールもしくはそのトリー2−エチルヘキシ
ル酸塩;2−ツメチルアミノメチルフェノール、ピリノ
ン、ピペリシン、N−アミノゾロビルモルホリン、1,
8−ノアザピシクロ(5,4,0)ウンデセン−7また
はそれとフェノール、2−エチルへキサン酸、オレイン
酸、ノフェニル亜v4酸もしくは打機含燐酸類との塩類
の如き各種アミン類;2−メチルイミダゾール、2−イ
ンプロピルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール
、2−フヱニルイミタソール、2−フェニル−4−メチ
ルイミダゾール、1−ベンツルー2−メチルイミダゾー
ル、イミダゾールとCu、NiもしくはGoなどの金属
塩錯体;2−メチルイミダゾールをアクリロニトリルと
反応させて得られるンアノエテレーシコン・タイプのイ
ミダゾールまたはそれらとトリメリット酸との付加物も
しくはノシアンソアミドとの反応物の如きイミダゾール
類; BF’3−モノエタノールアミン、 BF3−ベ
ンジルアミン、 BF3−ジメチルアニリン、BF、 
−)リエチルアミン、BF5− n −ヘキシルアミン
、BF3−2.6−シエチルアニリン、BF、−アニリ
ンもL < i BF3−ピペリノンの如きBF、−ア
ミン錯体類;1,1−ジメチルヒドラジンを出発原料と
するアミンイミド化合物;トリフェニルホスファイトの
如き燐化合物またはオクチル酸錫の如き有機酸金属塩類
などがある。
本発明で用いる不飽和樹脂(B1)とは、ラジカル重合
可能な炭素−炭素二重結合を含有し、該二重結合のラジ
カル重合反応により硬化する樹脂を言い、その代表例を
挙げるとエポキシビニルエステル樹脂、ウレタンアクリ
レート樹脂、ポリエステルアクリレート樹脂、不飽和ポ
リエステル(if脂、ジアリルフタレート樹脂、スピラ
ン樹脂、付加重合型ポリイミド等がある。なかでもエポ
キシビニルエステル樹脂及び/又は不飽和ポリエステル
樹脂が好ましく、特に耐熱性、金属箔との接着性に優れ
る点でエポキシビニルエステル樹脂が好ましい。
ここで不飽和樹脂(B1)として用いるエポキシビニル
エステル樹脂としては、エポキシ樹脂として前記した如
き各種のエポキシ樹脂の、好ましくはビスフェノール・
タイ!又はノゴラクク・タイプのエポキシ樹脂の、それ
ぞれ単独又は混合物と、下記の如き不飽和−塩基酸とを
、エステル化触媒の存在下で反応させて得られた樹脂が
挙げられる。
ここにおいて、不飽和−塩基酸として代表的なものには
アクリル酸、メタクリル酸、桂皮酸、クロトン酸、モノ
メチルマレート、モノ7’oビルマレ〜ト、モツプチル
マレート、ンルビン酸まタハモノ(2−エチルヘキシル
)マレ−)す、!’かアり、これらは単独でも二捕以上
の混合においても用いることができる。
また、重合性ビニルモノマー(B2)としては、例tば
スチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレン、タロ
ルスチレンもL<はノビニルベンゼンの如きスチレン及
びその誘導体;メチル(メタ)アクリレート、エチル(
メタ)アジリレート、プロピル(メタ)アクリレート、
インプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ
)アクリレート、インブチル(メタ)アジリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アジリレート、ラウリル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレートもしくは2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレートの如き(メタ)アクリル酸の低沸点エステルモ
ノマー類;またはトリメチロールグロパントリ(メタ)
アクリレート、ノエチレングリコールノ(メタ)アジリ
レート、1.4−プメンノオールノ(メタ)アクリレー
トもシ<lil、6−ヘキサンシオールノ(メタ)アク
リレートの如き多価アルコールの(メタ)アジリレート
類などが挙げられ、なかでも揮発性に優れる点でスチレ
ン、ビニルトルエン、(メタ)アクリル酸の低沸点エス
テルモノマー類が好ましく、スチレンが特に好ましい。
これらはそれぞれ単独で、あるいは二椋以上を併用する
ことが可能であるが、通常エポキンビニルエステル樹月
旨40〜80重量t%に対して60〜20重i%(合計
100重i%)の割合で使用さ扛る。
また、上記エポキンビニルエステルi61を膚と下記の
如き二塩基酸無水物とを反応させて得らnるカル?キシ
ル基含有エポキ7ビニルエステル樹脂も、本発明でいう
エポキシビニルエステル樹脂として使用される。
ここにおいて、二塩基酸無水物として代表的なものには
、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラヒ
ドロ無水フタル酸、メチルへキサヒドロ無水フタル酸、
メチルテトラヒドロ無水フタル酸、無水ナジック酸、無
水メチルナジック酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、
無水イタコン酸等の前記の多塩基酸無水物の代表例中の
二塩基酸無水物がある。
また、不飽和、4 リエステル樹脂としては、不飽和二
塩基酸を含む二塩基酸類と多価アルコール類との反応で
得られたものが挙げられる。不飽和ポリエステル樹脂と
共に用いる重合性ビニルモノマーとしては、前記と同様
の重合性ビニルモノマーが挙げられる。これらは単独で
あるいは二種以上の混合物として、任意に添加すること
が可能であるが、通常不飽和ポリエステル40〜80重
量優に対して60〜20重t%(合計100重tチ)の
割合で使用される。
不飽和二塩基酸として代表的なものにはマレイン酸、無
水マレイン酸、フマル酸、ノ・ロダン化無水マレイし酸
などがあり、これら以外の飽和二塩基酸ともいうべき酸
類として代表的なものにはフタル酸、無水フタル酸、・
・ログン化無水フタル酸、インフタル酸、テレフタル酸
、テトラヒドロ無水フタル酸、コハク酸、アジピン酸、
セパノン酸などがあり、他方、多価アルコール類として
代表的なものにはエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ノプロビレングリコール、  1.3−ブチレング
リコール、1.4−ブチレンクリコール、ネオ(ンチル
グリコール、水添ビスフェノールA。
1.6−ヘキサンジオール、ビスフェノールAとエチレ
ンオキサイドもしくはグロピレンオキサイドとの付加物
、グリセリン、トリメチロールグロノ2ンなどがある。
これらの各原料を用いてエポキンビニルエステル樹脂又
は不飽和ポリエステル樹脂を得るには、従来公知の方法
に従えばよく、これら両樹脂を調製するにさいしては、
樹脂調製中のrル化を防止する目的や、生成樹脂の保存
管定性あるいは硬化性の調整の目的でそれぞれ重合禁止
剤1:便用することが推奨される。
かかる重合禁止剤として代表的なものを挙げればハイド
ロキノン、p−t−ブチルカテコール、モノ−t−ブチ
ルハイドロキノンの如きハイドロキ/ン類;ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル、’) −t −p−クレゾー
ルの如きフェノール類t p−ペンゾキノン、ナフトキ
ノン、p−トルキノンの如きキノン類;またはナフテン
酸銅の如き銅塩などがある。
本発明で用いる重合開始MIJ (B1)としては、加
熱加圧成形温度よりも低い温度で分解するものが好まシ
く、例えば7クロへキサノンi?−オキサイド、 3,
3.5− )リメチルシクロヘキサノンパーオキサイド
、メチロネキサノンパーオキサイド、1.1−ビス(t
−ブチルパーオキシ) 3,3.5− トリメチルシク
ロヘキサン、クメンハイドロパーオキサイド、ソクミル
ノ9−オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3.5
.5− トリメチルヘキサノイルミ9−オキサイド、ペ
ンゾイルノ9−オキサイド、ソーミリスチル/′?−オ
キシゾカーゴネート、t−ブチル/4’−オキシ(2−
エチルヘキサノエート)、t−プfルi4−オキンー3
.5.5−) IJ メチルヘキ丈ノエート、t−ff
ル/j −オキシベン7”−Jl−−ト、クミルパーオ
キ7オクトエートなどの有機過酸化物が挙げられる。
本発明で用いる含浸用樹脂組成物(I)とは、前記(A
1) 、 (A2) l (B1) 、 CB2)及び
(Bρ成分を必須成分として用い、更に必要に応じて硬
化促進剤、内部離型剤、顔料、充填剤等の添加剤を加え
てなり、かつ前記(B2)成分以外の浴4jを実質的に
含有しない組成物であって、しかも繊維質基材(If)
に含浸可能なものを言う。尚、固型の成分は、含浸に際
して、必ずしも液状成分中に溶解又は溶融させて用いる
必要はなく、液状成分中に粉末状で分散させて用いても
よい。
上記含浸用樹脂組成物(I)中に含浸させる前記常温液
状エポキシ樹脂(A1)及びエポキシ樹脂用硬化剤(A
2)の合計と不飽和樹脂(B1)の重遺比[、(A1)
+ (A2) )/(B1)は、通常98/2〜40/
60であるが、成形性、金属、特に鋼箔との接着性及び
眉間剥離強度に優nる点で9515〜50150が好ま
しい。
含浸用樹脂組成物(I)に必要に応じて加えられる充填
剤は、要求性能、作業条件などにより適宜選択されるが
、例を挙げると水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウ
ム、コロイダル7す力、炭酸力ルンウム、1llffカ
ルシウム、マイカ、メルク、二酸化チタン、石英粉末、
ケイ酸ジルコニウム、ガラス粉末、アスベスト粉末、ケ
イ凍土、三酸化アンチモンなどがある。
含浸用樹脂組成物(I)を得るに際しての各成分の配合
方法および配合順序は特に限定されるものでなく、(A
1)と(A2)からなる樹脂組成物と(B1)と(B2
)と(B3)からなる樹脂組成物とを別々に調製した後
、混合してもよいが、液状成分を混合した後、固をの成
分を粉末状で添加して、分散又は溶解させる方法が好ま
しい。
他方、本発明で用いる繊維質基材(I1)として代表的
なものを挙げれば、ガラス繊維、炭素繊維または芳香族
ポリアミド系繊維などであり、なかでもガラス繊維が好
ましい。これらのうちまずガラス繊維としては、その原
料面から、E−グラス、C−グラス、A−グラスおよび
S−グラスなどが存在しているが、本発明においてはい
ずnの種類のものも適用できる。
これらの繊維質基材(■)は、その形状によりo −ピ
ング、チョッグドストランドマント、コンティニアスマ
ット、クロス、1’4布、ローピングクロス、サーフェ
7ングマントおよびチョソデドストランドがあるが、上
掲した如き種類や形状は、目的とする成形物の用途およ
び性能により適宜選択さnるものであって、必要によっ
ては二項上の種類または形状からの混合使用であっても
よい。なかでもクロス、不織布が好ましい。
本発明のシリプレグ及び積層板を得るに際して、繊維質
基材側の容積比率は重合性ビニルモノマー除去後の含浸
基材の30〜70チなる範囲内が適尚である。
言置用樹脂組成物(I)を繊維質基材(I1)にぎダさ
せて含浸基材(llDを得た後、行な1つれる該含浸基
材(皿cpのm合性ビニルモノマーの除去方法は、特に
限定されるものではなく、該含浸基材側を重ねた状態で
、あるいは重ねずに1枚づつ分離した状態で加熱して重
合性ビニルモノマーを揮散させる方法がいずれも採用で
きる。この時、同時に含浸基材(IIDの予備硬化又は
B−ステージ化を行ってもzく、また重合性ビニルモノ
マーの一部が反応してもよい。
尚、重ね合せた状態で重合性ビニルモノマ〜の除去を行
う場合の含浸基材側の枚数は、通常2〜15枚、好まし
くは3〜10枚である。
上記加熱による重合性ビニルモノマーの揮散及び含浸基
材(III)の予備硬化又はB−ステージ化の温度は通
常70℃〜150℃、好ましくは90℃〜140℃であ
る。70℃以下では重合性ビニルモノマ〜は揮散しにく
いし、150℃以上でd含浸基材(I)中の成分(A1
)と(A2)の反応及び成分(B1)と(B2)と(B
3)の反応が同時に進行し、加熱成形時の適正な樹脂の
流動性を得ることが雌しくなって好壕しくない。
また重合性ビニルモノマーを効率良く揮散させる方法と
しては、例えば熱風を含浸基材面)に吹きつける方法、
加熱と吸引又は減圧を同時又は別に行う方法、赤外線や
遠赤外線を用いる方法、高周波加熱を用いる方法など挙
げられる。こ几らの方法は不活性ガス、好ましくは窒素
ガス雰囲気下で行ってもよく、その場合不活性ガス雰囲
気中の酸素濃度が3モルチ以下であると好ましい。
この重合性ビニルモノマーの除去に際しては、除去後の
含浸基材〔シリプレグの場合も含む。以下、含浸乾燥材
料(財)と称す。〕中に残存する重合性ビニルモノマー
含有率を含浸乾燥材料(IVJ中の田脂分に対し8.0
重量係以下にコントロールすることが好ましい。なかで
も該含有率は、含浸基材(叩を重ね合せた後、重合性ビ
ニルモノマーの除去と予備硬化を行う場合には、金M箔
との剥離強度及び層間剥離強度に優れる点で6.0−1
.0重遣チの範囲が好ましく、又、含浸基材(即金1枚
づつ分離した状態で重合性ビニルモノマーの除去とB−
ステージ化を行う場合には、4.o*is以−ド、特に
2.0重t%以下が好ましい。
尚、上記残存重合性ビニルモノマーは上記重合性ビニル
七ツマー除去後の含浸乾燥材料(転)をアセトン等の溶
剤に1昼夜浸漬し、溶出する七ツマ−をガスクロマトグ
ラフィーで定量することができる。
又、本発明において含浸基材(lIDの予備硬化とB−
ステージ化は、樹脂成分の反応が進み、常温無圧下では
実質的に流動性を失う程、該樹脂成分の粘度が高くなっ
ているが、140℃以上に加熱されると再度流動性を示
した後、硬化する状態にまで反応を進めることを言い、
なかでもB−ステージ化は、この範囲内で更に含浸基材
(II)の表面がべとつきのないタックフリーの状態、
あるいはこれに近い状態にまで反応を進めることを言う
。いずれの場合も、平板上で150℃、15匈/(7)
の条件で加熱加圧した時、含浸基材(2)中に含浸され
ていた樹脂成分の中から基材外に流出した樹脂成分の割
合(流出率)が4〜35重量係となる範囲まで予V*硬
化又はB−ステージ化すると好ましい。
次いで積層板を得るには、上述のようにして得られた含
浸乾燥基材(財)を必要であれば複数枚重ね合せ、更に
両面に離型フィルム及び/又は金属箔を重ね合せ、従来
分類のスタテックプレス、連続ベルトプレス等で加熱成
形すればよい。成形温度は通常130〜220℃、好ま
しくは140〜180℃である。成形圧力は、通常接触
圧〜50kg/crn2であり、好ましくは5〜40k
gZ口2である・例えば、スタテックプレスでの成形で
は含浸乾燥基材(財)を所定サイズに切断後、重ね合せ
るが、連続ベルトプレスでの成形では含浸乾燥基材(財
)は長尺のまま、必要であれば連続的に重ね合せ槓ノー
シた後、連続ベルトプレスで成形さ扛る。この際必要で
あれば、加熱成形機から取シ出しfc後、更に後硬化を
施すこともできる。
尚、樹脂成分の配合比率を変えた異種の含浸用樹脂組成
物(I)を含浸させて得られる異種の含浸乾燥材料を目
的に応じ組合せて用いることも可能であるし、本発明で
用いる含浸乾燥基材(5)と他の樹脂を含浸させて得ら
nるグリプレグとを組合せることも可能である。
〈実施例〉 次に本発明を実施例及び比較例を挙げて更に具体的に説
明する。
尚、例中の部及びチは特に断りのない限りすべて重量基
準である。
実施例1 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により
得られたエポキシ当量が190なる常温液状エポキシ樹
脂16.9部にテトラブロモビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンとの反応により得られたエポキシ当量が3
70なるエポキシ樹脂26.5部を溶解せしめたエポキ
シ樹脂混合物43.4部、メチルテトラヒドロ無水フタ
ル[126,6部、ペンツルツメチルアミン0.7部、
テトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンと
の反応により得られたエポキシ当量が370なるエポキ
シ樹脂のメタクリレート(60%)とスチレンモノマー
(40%)とより成るエポキシビニルエステル樹脂組成
物30部、パーロイルMSP (日本油脂■製重合開始
剤、ノーミリスチルパーオキシジカーボネート)0.3
部および・ぐ−ミクルH〔日本油脂■製型1始剤、クメ
ンハイドロパーオキサイド〕0.2部を混合せしめて、
粘度650 cps 、臭素含有率20%の含浸用樹脂
組成物(I−1)を調製した。
この含浸用樹脂組成物(I−1)を厚さ0,18■、縦
300蝿、横300箇のガラスクロスに、該含浸用樹脂
組成物(I−1)/ガラスクロスのM量比が48152
となる様に含浸させて含浸基材(III−1)を得、次
いでこれを120℃の熱風循環乾燥機内で6分間加熱乾
燥してスチレンモノマーの除去とB−ステージ化を行い
、樹脂成分中の残存スチレンモノマー含有率0.8%、
含浸用樹脂組成物(I−1)/カラスクロスの重量比が
42158のプリプレグ(IV−1)(i−得た。この
グリプレグ(IV−1)はタックフリーで巻き取りが可
能な程の柔軟性があり、取扱作業性に優れたものであっ
た。
次いでこのプリプレグ(F/−1)を8枚重ね、その両
面に厚さ35μmの銅箔を貼り合せ、次いでその両面に
2枚の鏡面仕上げしたステンレス板、更にクツション材
としてのクラフト紙で挾み込み、170℃の加熱成形機
(スタティックプレス)に仕込み、10 kg/l:m
  の圧力で5分間圧縮したのち、40 kg/cm 
 の圧力下で60分間加熱成形し、その後圧力を維持し
たまま30℃まで冷却し、厚み1.6簡の積層板を得た
。かくして得られた積層板について物性(銅箔剥離強度
、層間剥離強度、吸水率、ハンダ耐熱性)の測定を以下
の様に行なった。結果を第1表に示す。
Q銅箔剥離強度: JIS C−6481に準じて測定
した。
Q層間剥離強度:最外層の繊維質基材を銅箔の付いた状
態で、最外層に隣接する繊維質基材から剥し、最外層基
材除去面に対する引き剥し方向の角度ヲ90°に保ちつ
つ、テンシロンにて5 cm7 m l nの速度で剥
離強度を測定した。
0吸水率:成形板の片面の銅箔をエツチングで除去した
i、120℃、2気圧の条件で4時間グレッンヤークッ
カーテストを行い、次式に基いて吸水率を算出した。
(ただしWは試験前の成形板重量、w′は試験板の成形
板重量である。) 0ハンダ耐熱性二上記の吸水率を6111定したものを
用い、JIS C−6481K準じて測定した。
比較例1 実施例1と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−1)
t−実施例1と同様のガラスクロスに、該含浸用樹脂組
成物(I−1)/ガラスクロスの重量比が42158に
なる様に含浸させて含浸基材(Ill−1’)を得、次
いでこの1枚の両面を厚さ1.6wIのPET(ポリエ
チレンテレフタレート)フィルムで挟み、120℃の熱
風乾燥機内で5分間加熱してB−ステージ化した後、P
ETフィルムをはがし、タックフリーなプリプレグ(I
V−1’)k得た。このプリプレグ(IV−1’)はタ
ックフリーであるが柔軟性に欠けるものであった。
欠いで、このグリプレグ(IV−r)を用いた以外は実
施例1と同様にして厚さ1.6日の積/i!板を得、物
性の測定を行った。結果を第1表に示す。尚、得られた
積層板には♂イドが多発していた。
比較例2 B−ステージ化の条件を120℃の熱風乾燥機内で4分
間に変更した以外は比較例1と同様にしてプレグリグ(
IV−2’)を得た。このグリプレグ(IV−2’)は
タックがあ夛、ペタベタで取扱作業性に劣るものであっ
た。
次いで、このグリプレグ(IV−2’)k用いた以外は
実施例1と同様にして厚さ1.6mmの積層板を得、物
性の測定を行った。結果を第1表に示す。
比較例3 比較例1と同様にして得た含浸基材(I−1’ )を8
枚重ね合せ、その両面に厚さ35μm銅箔?貼シ合せ、
更に鏡面板、クツション材で挾み込み、室温の加熱成形
機で接触圧の状態に圧締した。
次いで、加熱成形機の加温を開始し、室温から150℃
まで9分間で昇温して、B−ステージ化した。150℃
到達後、直ちに圧縮成形に入り、初圧15 ’K17c
m で3分間圧縮した後、40kg/crn2の圧力下
で60分間加熱成形し、その後圧力を維持したまま30
’Cまで冷却し、厚さ1.6咽の積層板を得、物性の測
定を行った。結果を第1表に示す。
比較例4 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により
得られたエポキシ当量が190なる常温液状エポキシ樹
脂19.3部にテトラブロモビスフェノールAとエピク
ロルヒドリンとの反応により得られたエポキシ当量が3
70なるエポキシ樹脂30.3部を溶解せしめたエポキ
シ樹脂混合91J 49.6部、メチルテトラヒドロ無
水フタル酸a0.4m、ペンツルツメチルアミン0.7
 K@5 、テトラブロモビスフェノールAとエピクロ
ルヒドリンとの反応によシ得られたエポキシ当量が37
0なるエポキシ樹脂のメタクリレート20 部m ” 
−ロイルMSP〔日本油脂@製重合開始剤、ソーミリス
テルパーオキシジカー〆ネート) 0.3部およびI?
−クミルH〔日本油脂■製重合開始剤、クメンハイピロ
ノ4−オキサイI’)0.2部を混合せしめて、粘度5
,500cpsの重合性ビニルモノマーを含有しない含
浸用樹脂組成物(I−4’)を調製した。この含浸用樹
脂組成物(I−4’)は重合性ビニルモノマー又は溶剤
が官有されていないため粘度が高く、ガラスクロスに均
一に含浸させることは困難であった。それでもこの含浸
用樹脂組成物(I−4’)を比較例1と用様にしてガラ
スクロスに含浸せしめ、以後比較例3と全く同様にして
、厚さ1.6簡の積層板を得、物性の測定を行った。結
果を第1表に示す。
実施例2 テトラブロモビスフェノールAとエピクロルヒドリンと
の反応により得られたエポキシ当量が370なるエポキ
シ樹脂のメタクリレート(60%)とスチレンモノマー
(40%)とより成るエポキシビニルエステル樹脂30
部の代わりに、同エポキシビニルエステル樹脂20部及
びノアリルフタレートグレポリマー〔犬曹化成工業■裂
ダイソーダツブ〕6部とジアリルフタレートモノマー4
部とからなるノアリルフタレート樹脂10部を用いた以
外は実施例1と同様にして含浸用樹脂組成物(I−2)
を得た後、これを用いた以外は更に同様にして樹脂成分
中の残存スチレンモノマー含有率0.2%のグリプレグ
(IV−2)を得た。このプリプレグ(IV−2)は、
含浸用樹脂組成物(I−2)/ガラスクロスの重量比が
42158で、タックフリーで巻き取りが可能な程の柔
軟性があり、取扱作業性に優れるものであった。
次いで、このシリプレグ(■−2)を用いた以外は実施
例1と同様にして厚さ1.6瓢の積層板を得、物性の測
定を行った。結果を第1表に示す。
実施例3 エポキシ当量が190なるビスフェノールA型液状エポ
キシ樹脂24.5部、エポキシ当量が2700で融点1
47℃なる平均粒径130μmの高分子量のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂3.6都、無水メチルナジック酸
23.4部およびペンツルジメチルアミン0.2部と、
更にエフ1?キシ当量が184なるフェノールノボラッ
ク型エポキシ樹脂のメタクリレート(70%)とスチレ
ンモノマー(30%)とよシ成るエポキシビニルエステ
ル樹脂35.7部、スチレンモノマー9部、ナイ/4’
 −B(日本油脂■裂重合開始剤、ベンゾイルパーオキ
サ4131.8部を混合せしめて、高分子量のビスフェ
ノール入が吉エポキシ樹脂が俗解している含浸用樹脂組
成物(I−3)を調製した。
この含浸用樹脂組成物(I−3)全実施例1で用いたと
同様のガラスクロスに、該含浸用樹脂組成物(I−3)
/ガラスクロスの重量比が50750になる様に含浸さ
せて含浸基材(I[[−3)を得、次いでこれを120
℃で6分間加熱乾燥してスチレンモノマーの除去とB−
ステージ化を行い、IEi 脂成分中の残存スチレンモ
ノマー含有率0.5%のグリプレグ(I’l/−3)を
得た。このプリプレグ(IV−3)は、含浸用樹脂組成
物(I−3)/ガラスクロスの重量比が42158で、
タックフリーで巻き取りが可能な程の柔軟性があり、取
扱作業性に優れるものであった。
次いで、このプリプレグ(IV−3)を用いた以外は実
施例1と同様にして厚さ1.6 tmの積層板を得、物
性の測定を行った。結果を第1表に示す。
比較例5 スチレンモノマー9部の代わりにメチルエチルケトン9
部を用いた以外は実施例3と同様にして、厚さ1.6閣
の積層板を得、物性の測定全行った。
結果を第1Aに示す。尚1.120℃で6分間、含浸基
材を加熱乾燥して得たシリプレグ(IV−5’)中の(
ζう脂成分中の残存スチレンモノマー含有率は02%、
残存メチルエチルケトンよ有率は04%でアッタ。メチ
ルエチルケト/の定量は前記のスチレンモノマ一定量法
を同様にして行なった。
実施例4 ペンノルツメチルアミン0.7部の代わりに2−エチル
−4−メチルイミダゾール0.7部11いた以外は実施
例1と同様にして含浸用樹脂組成物(I−4)を調製し
次。
この含浸用樹脂組成物(I−4)’に巾1020mm、
厚さO,l 8 IIIの連続な1枚のガラスクロスに
連続的に含浸させ、スクイーズロールで超含浸用樹脂組
成物(I−4)/ガラスクロスの京皿比が48152と
なる様に調整し、110℃の熱風乾燥機内で6分間連続
的に加熱乾燥してスチレンモノマーの除去とB−ステー
ジ化を行い、連続なグリプレグ(IV −4)を得た。
このグリプレグC■−4)は、樹脂成分中の残存スチレ
ンモノマー含有率が0.8%、含浸用樹脂組成物(I−
4)/ガラスクロスの重量比が42158であり、タッ
クフリーで柔軟性があり、巻取り可能な取扱作業性に優
れるものであう次。
次いで、厚さ35μmの銅箔を上下に配しながら上記グ
リプレグ(IV−4)8枚全積層ロールで連続的に積層
し、170℃の連続ダブルベルトプレスに搬送し、15
に9/an2の圧力で5分間連続的に加熱加圧成形した
のち、加圧下で1001:まで冷却し、ギロチンカッタ
ーで1000 ax長に切断し、両端を切断した。更に
160℃で1時間後硬化させて厚さ1.6 ttnn 
、縦1000gm、横100011の積層板を得、物性
の測定を行った。結果を第1表に示す。
実施例5 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応によっ
て得られたエポキシ当量が190なる常温液状のエポキ
シ樹脂45.4部、メチルテトラヒドロ無水フタル酸3
9゜5部、ベンジルジメチルアミン0.5部、ポリライ
トFG387(大日本インキ化学工朶(株)製の不飽和
ポリエステル樹脂、スチレンモノマー含有率42%〕1
5.0部およびパーへキサ3 M O,3部を混合せし
めて含浸用樹脂組成物(I−5)全調製した。
次いで、この含浸用樹脂組成物(I−5)を、該含浸用
樹脂組成物(I−5)/7ラスクロスの重量比が461
54となる様に含浸させた以外は、実施例4と同様にし
て連続なグリプレグ(IY−5)全得た。このグリプレ
グ(IV −5)は、樹脂成分中の残存スチレンモノマ
ー含有率が0.6%、含浸用樹脂組成物(I−5)/ガ
ラスクロスの重量比が42158であり、タックフリー
で柔軟性があり、巻取りoT能な取扱作業性にしれるも
のてらった。
次いで、このグリプレグ(ff −5) ’に用い次以
外は実施例4と同様にして厚さ1.6 mtxの積層板
を侍、物性の測定全行りた。結果は第1表に示す。
比収渕6 実施例5と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−5)
を該含浸用樹脂組成物/ガラスクロスの重を比が421
58となる様に庁浸させて連続な含浸基材(III−6
Jを得た後、厚さ35μ+nの銅箔を上下に配しながら
とのよ浸基材(III−6つ8枚?債層し、次いで11
0℃の熱風乾燥機内で5分間連続的に加熱し次後、実施
例4と同様にして厚さ1.6 axの積層板金得、物性
の611〕足を行り之。結来全第1表に示す。
実施例6 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により
得られたエポキシ当量が190なる常温液状エポキシ樹
脂37.5部、メチルへキサヒドロ無水フタル酸32.
6部、ペンノルツメチルアミン0.23部、エポキシ1
蔗が184なるフェノールノボラック型エポキシ樹脂の
メタアクリレート(70%)トスチレンモノマー(30
%)トヨり成ルエポキシビニルエステルm 脂30 m
 及U ヘンシイルバーオキシド0.48部全混合せし
めて含浸用樹脂組成物(I−6−イ)全調製し次。
この含浸用樹脂組成物(I−6−イ)全実施例1で用い
たと同様のがラスクロスに、該含浸用樹脂組成物(I−
6−イ)/ガラスクロスの重量比が47153になる様
に含浸させてよ浸基材<m−6−イ)を得、次いでこ九
を120℃で5分間加熱乾燥してスチレンモノマーの除
去とB−ステージ化を行い、樹脂成分中の残存スチレン
モノマー含有率が0.5部gのプリプレグ(IV−6−
イ)を得次。このグリプレグは、含浸用樹脂組成物(I
−6−イ)/ガラスクロスの重量比が42158で、タ
ックフリーで巻き取りが可能な程の柔軟性があり、取扱
作業性に優れるものでめり之。
−万、前記のエポキシ当量190なるエポキシ樹脂48
.2部、メチルへキサヒトミ無水フタル酸41.8部、
ベンジルツメチルアミン0.29 部、エポキシ当量が
184なるフェノールノボラック型エポキシ樹脂のメタ
クリレート(70%)とスチL/ンモ/−F−(30%
)トより成るエポキシビニルエステルa(脂10部及び
ベンゾイル・ザーオキシド0.218に混合せしめて含
浸用樹脂組成物(I−6−ロ)を調製した。
この含浸用樹脂組成物(I−6−ロ)’e用い、該含浸
用樹脂組成物Cl−6−c=)/jfラスクロスの重量
比が45155になる様に含浸させた以外は上記と同様
にして、樹脂成分中の残存スチレンモノマーよ有率が0
.6%のグリプレグ(IV−6−a)を得九。このグリ
プレグ(IV−6−”)は、含浸用樹脂組成物Cl−6
−o)/ガラスクロスの重量比が45158で、タンク
フリーで巻き取りが可能な程の柔軟性がろり、取扱作業
性に優れるものでろり友◇ 次いでグリプレグ(IV −6一イ〕6枚を重ね合せ、
その上下にプリプレグ(IV −6−0)’t 1枚づ
つ重ね合せ、更にその上下に厚さ35μ〔nの銅箔を配
し、以後は実施例1と同様にして厚さ1,6m貫の積層
板を得、物性の測定を行った。結果全第1表に示す。
実施例7 ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとの反応により
得られたエポキシ当量が190なる常温液状エポキシ樹
脂30.5部、メチルテトラヒドロ無水フタル& 26
.5部、ベンジルツメチルアミン0.19部、エポキシ
atが184なるフェノールノボラック型エポキシ樹脂
のメタアクリレート(70%)トスチレンモノマー(3
0%)ト、!1)成るエポキシビニルエステル樹脂38
.0fffi、ベンゾイル・9−オキシド0.80部及
び末端カル?キシh4ブタジェンニトリルゴム〔学府興
産(M) ノ(カー1300X13]5部を混合せしめ
て含浸用樹脂組成物(I−7)を調製した。
この含浸用樹脂組成物Cl−7)金芙施例1で用いたと
同様のガラスクロスに、該@陸用樹脂組成物(I−7)
/ガラスクロスの重量比が47153となる様に含浸さ
せて含浸基材(Ill−7)t−得、次いでこれを12
0℃で5分間加熱乾燥してスチレンモノマーの除去とB
−ステージ化ヲ行い、樹脂成分中の残存スチレンモノマ
ー含有率が1.2%のグリプレグ(IV −7)を得た
。このグリプレグ(IV−7)は、含浸用樹脂組成物(
I−7)/ガラスクロスの重量比が42158で、タッ
クフリーで巻き取りが可能な程の柔軟性がめり、取扱作
業性に優ハるものであった。
次いで、このグリプレグ(3v−7)を用いた以外は実
施例1と同様にして厚さ1.6広寓の積層板を得、物性
の測定を行った。結果全第1表に示す。
実施例8 スチレンモノマーの除去とB−ステージ化を、側面下部
から窒素ガス全流入させ、上部から脱気する方法で窒素
ガス雰囲気(酸素濃度0.8モル%〕とした120℃の
熱風循環乾燥機内で4分間行った以外は実施例1と同様
にして樹脂成分中の残存スチレンモノマー含有率0.9
%のグリプレグ(■−8)を引しこのグリプレグ(fV
−8)はタックフリーで巻き取りが可能な程の柔軟性が
らり、取扱作業性に優れるものであった。
次いで、このグリプレグ(IV−8)を用い^以外は実
施例1と同様にして厚さ1.6關の、積層板を得、物性
のよ1ノ定を行った。結果を第1表に示す。
尚、この積層板の動的固体粘弾性測定機で測定したガラ
ス転移温度(Tg)は148℃であり、実施例1で得ら
れた積層板よりも8℃も高かった。
実施例9 実施例1と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−1)
を、巾10102O+、厚さ0.18mの連続な8枚の
がラスクロスに、それぞれ別々に連続的に含湿させ、次
いでこれら8枚を重ね合せた後、スクイーズロールで該
含浸用樹脂組成物(I−1)/ガラスクロスの重量比が
46154となる様に調整し、110℃の熱風乾燥機内
で6分間連続的に加熱乾燥してスチレンモ人マーの除去
と予備硬化を行い、連続な積層された含浸乾燥材料(I
T−9)を得た。この含浸乾燥材料(ff−9)は、樹
脂成分中の残存スチレンモノマー含有率が3.0%であ
シ、含浸用樹脂組成物(I−1)/ガラスクロスのit
比は42158であった。
次いで、厚さ35μmの銅箔を上下に配しながら上記積
層された含浸乾燥材料(■−9)を積層ロールで連続的
に積層し、170℃の連続ダブルベルトプレスに搬送し
、15に9/cIIL”の圧力で5分間連続的に加熱加
圧成形したのち、加圧下で100℃まで冷却し、ギロチ
ンカッターで1000m長に切断し、両端を切断した。
更に160℃で1時間後硬化させて厚さ1.6朋、縦1
000止、横1000ytrxの積層板を得、物性の測
定を行った。結果を第2表に示す。
比較例7 実施例1と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−1)
t、巾11020rR、厚さ0.1811の連続な8枚
のがラスクロスに、それぞれ別々に連続的に含浸させ、
次いでこれら8枚を重ね合せた後、スクィーズロールで
該含浸用樹脂組成物(I−1)/ガラスクロスの重量比
が42158となる様に調整し、次いで厚さ35μmの
銅箔を上下に連続的に積層した後、連続ダブルベルトプ
レスに搬送シ、接触圧状態で110℃で3分間加熱して
スチレンを揮散させずに予備硬化を行い、更にダブルベ
ルトプレス内で15 kst/an”の圧力下、170
℃で5分間連続的に加熱加圧成形した後、加圧下100
℃まで冷却し、ギロチンカッターで切断した。次いで1
60℃で1時間後硬化を行い、厚さi、6nxの積層板
を得た。物性測定結果を第2表に示す。
比較例8 含浸用樹脂組成物Cl−1)の代わ)K比較例4と同様
にして得た含浸用樹脂組成物(I−4’)を用いた以外
は実施例9と同様にして厚さ1.6fiの積層板を得た
。物性測定結果を第2表に示す。
実施例10 重ね合せるガラスクロスの枚数を4枚に変更した以外は
実施例9と同様にして、樹脂成分中の残存スチレンモノ
マー含有率が2.0%の積層さflり含浸乾燥材料(I
V−10)を作り、次いで同様にして厚さ0.8關の積
層板を得た。物性測定結果を第2表に示す。
実施例11 含浸用樹脂組成物(I−1)の代わシに実施例2と同様
にして得た含浸用樹脂組成物(r−2)を用いた以外は
実施例9と同様にして、樹脂成分中の残存スチレンモノ
マー含有率が1,0%の積層された含浸乾燥材料(IV
−11)を作シ、次いで同様にして厚さ1.6朋の積層
板を得た。物性測定結果を第2表に示す。
実施例12 実施例3と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−3)
を、実施例9で用いたと同様のがラスクロス8枚に該含
浸用樹脂組成物(I−3)/プラスクロスの重量比が4
8152になる様にそれぞれ別別に連続的に含浸させ、
次いでこれら8枚を重ね合せた後、これを120℃で4
分間連続的に加熱乾燥してスチレンモノマーの除去と予
備硬化を行い、樹脂成分中の残存スチレンモノマー含有
率4.2%の連続な積層された含浸乾燥材料(IV−1
2)を得た。
次いでこの含浸乾燥材料(IV−12)t−用いた以外
は実施例9と同様にして厚さ1.6正の積層板を得た。
物性測定結果を第2表に示す。
実施例13 実施例5と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−5)
を、実施例9で用いたと同様のがラスクロス8枚に該含
浸用樹脂組成物(I−5)/ガラスクロスの重量比が4
5755になる様にそれぞれ別別に連続的に含浸させ、
次いでこれら8枚を重ね合せた後、これを120℃で6
分間連続的に加熱乾燥してスチレンモノマーの除去と予
′備硬化を行い、樹脂成分中の残存スチレンモノマー含
有率2.0%の連続な積層された含浸乾燥材料(IV−
13)を得た。
次いでとの含浸乾燥材料(IV−13)を用いた以外F
i実施例9と同様にして厚さ1.6nの積層板を得た。
物性測定結果を第2表に示す。
実施例14 実施例6と同様にして得た含浸基材(■−6−イ)6枚
を重ね合せ、その上下に実施例6と同様にして得た含浸
基材(I−6−ロ)t−1枚づつ重ね合せた後、120
℃で5分間加熱乾燥してスチレンモノマーの除去と予備
硬化を行い、樹脂成分中の残存スチレンモノマー含有率
1.8%の積層された含浸乾燥材料(ff−14)を得
た。次いでその上下に厚さ35μmの銅箔を配し、以後
は実施例9と同様にして厚さ1.61の積層板を得た。
物性測定結果を第2表に示す。
実施例15 実施例7と同様にして得た含浸用樹脂組成物(I−7)
を、実施例9で用いたと同様のガラスクロス8枚に該含
浸用樹脂組成物(I−7)/ガラスクロスのit比が4
5155になる様にそれぞれ別別に連続的に含浸させ、
次いでこれら8枚を重ね合せた後°、これを120℃で
5分間連続的に加熱乾燥してスチレンモノマーの除去と
予備硬化を行い、樹脂成分中の残存スチレンモノマー含
有率3.2%の連続な積層された含浸乾燥材料(IV−
15)を得た。
次いでこの含浸乾燥材料(N−15)を用い次以外は実
施例9と同様にして厚さ1.6朋の積層板を得た。物性
測定結果を第2表に示す。
実施例16 スチレンモノマーの除去と予備硬化を、側面下部から窒
素がスを流入させ、上部から脱気する方法で窒素ガス雰
囲気(酸素濃度0.8モル%)とした120℃の熱風循
環乾燥機内で4分間行った以外は実施例9と同様にして
樹脂成分中の残存スチレンモノマー含有率1.9%の積
層され几含浸乾燥材料(IV−16)を得た。
次いで、この含浸乾燥材料1−16)を用いた以外は実
施例9と同様にして厚さ1.6 mの積層板を得た。物
性測定結果を第2表に示す。
尚、この積層板の動的固体粘弾性測定機で測定したガラ
ス転移温度(Tg)は165℃であり、実施例1で得ら
れた積層板よシも25℃、実施例9で得られ定積層板よ
りも5℃高かった。
〈発明の効果〉 上記実施例及び比紋例の結果から明らかなように、含浸
用樹脂組成物mを含浸させた後、重合性ビニルモノマー
を除去とB−ステージ化を行うと、得られるプリプレグ
はタックフリーで柔軟性があり、また積層板は銅箔剥離
強度、層間剥離強度が著しく改善される。
また、積層板の他の物性の向上の目的で実施例3のよう
な高分子量のエポキシ樹脂の使用や、実施例7シよび1
5のような高分子量ゴム成分の使用も可能となり、使用
原料の選択の自由度が大きい。これは重合性ビニルモノ
マーを途中の工程で除去するために、混合樹脂組成物(
I)調製時に任意殖の重合性ビニルモノマーが使用可能
であることに起因している。更に、比較例5のように重
合性ビニルモノマーに変えて有機溶剤を使用した場合、
有機溶剤が少量でも積層板中に残存すると耐ノ・ンダ性
を低下させることから本発明の製造方法のように重合性
ビニルモノマーを用い、残存モノマーは最終的に反応さ
せるということも重要である。
しかも、重合性ビニルモノマーの除去とB−ステージ化
を不活性ガス雰囲気下で行うと、嫌気性である不飽和樹
脂(B1〕と残存重合性ビニルモノマーが充分に重合し
得るため、架橋密度が向上し、ガラス転移温度(Tg)
や吸水率の更に改良された積層板が得られる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.常温液状エポキシ樹脂(A_1)とエポキシ樹脂用
    硬化剤(A_2)とラジカル重合可能な定義−炭素二重
    結合を有する樹脂(B_1)と重合性ビニルモノマー(
    B_2)と重合開始剤(B_3)とを必須成分として含
    有し、かつ重合性ビニルモノマー(B_2)以外の溶剤
    を含有しない含浸用樹脂組成物( I )を繊維質基材(
    II)に含浸させて含浸基材(III)を得た後、該含
    浸基材(III)中の重合性ビニルモノマーの除去とB
    −ステージ化を行うことを特徴とするプリプレグの製造
    方法。
  2. 2.含浸基材(III)を加熱することにより該含浸基
    材(III)中の重合性ビニルモノマーの除去とB−ス
    テージ化を同時に行う請求項1記載のプリプレグの製造
    方法。
  3. 3.樹脂成分中の残存重合性ビニルモノマーの含有率が
    4重量%以下になるまで重合性ビニルモノマーの除去を
    行う請求項1又は2記載のプリプレグの製造方法。
  4. 4.含浸用樹脂組成物( I )が常温液状エポキシ樹脂
    と多塩基酸無水物と硬化促進剤とエポキシビニルエステ
    ル樹脂及び/又は不飽和ポリエステル樹脂と重合性ビニ
    ルモノマーと重合開始剤とを含有して成るものである請
    求項1,2又は3記載のプリプレグの製造方法。
  5. 5.常温液状エポキシ樹脂(A_1)及びエポキシ樹脂
    用硬化剤(A_2)の合計とラジカル重合可能な炭素−
    炭素二重結合を有する樹脂(B_1)の重量比〔(A_
    1)+(A_2)〕/(B_1)が98/2〜40/6
    0である請求項1,2,3又は4記載のプリプレグの製
    造方法。
  6. 6.常温液状エポキシ樹脂(A_1)とエポキシ樹脂用
    硬化剤(A_2)とラジカル重合可能な炭素−炭素二重
    結合を有する樹脂(B_1)と重合性ビニルモノマー(
    B_2)と重合開始剤(B_3)とを必須成分として含
    有し、かつ重合性ビニルモノマー(B_2)以外の溶剤
    を含有しない含浸用樹脂組成物( I )を繊維質基材(
    II)に含浸させて含浸基材(III)を得た後、該含
    浸基材(III)中の重合性ビニルモノマーの除去を行
    い、次いで必要ならば金属箔を重ね合せた後、加熱成形
    することを特徴とする積層板の製造方法。
  7. 7.含浸基材(III)を重ね合せて加熱し、樹脂成分
    中の残存重合性ビニルモノマーの含有率が8重量%以下
    になるまで重合性ビニルモノマーの除去を行うと同時に
    該重ね合された含浸基材(III)の予備硬化を行う請
    求項6記載の積層板の製造方法。
  8. 8.含浸基材(III)を1枚づつ加熱し、樹脂成分中
    の残存重合性ビニルモノマーの含有率が4重量%以下に
    なるまで重合性ビニルモノマーの除去を行うと同時に該
    含浸基材(III)をB−ステージ化する請求項6記載
    の積層板の製造方法。
  9. 9.含浸用樹脂組成物( I )が常温液状エポキシ樹脂
    と多塩基酸無水物と硬化促進剤とエポキシビニルエステ
    ル樹脂及び/又は不飽和ポリエステル樹脂と重合性ビニ
    ルモノマーと重合開始剤とを含有して成るものである請
    求項6,7又は8記載の積層板の製造方法。
  10. 10.常温液状エポキシ樹脂(A_1)及びエポキシ樹
    脂用硬化剤(A_2)の合計とラジカル重合可能な炭素
    一炭素二重結合を有する樹脂(B_1)の重量比〔(A
    _1)+(A_2)〕/(B_1)が98/2〜40/
    60である請求項6,7,8又は9記載の積層板の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209549A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 エボニック インダストリーズ アクチエンゲゼルシャフトEvonik Industries AG 貯蔵安定性エポキシプリプレグの製造方法及び該プリプレグから製造されたラジカル重合性の酸及びエポキシドをベースとする複合材
JPWO2018123442A1 (ja) * 2016-12-27 2019-10-31 日鉄ケミカル&マテリアル株式会社 硬化性エポキシ樹脂組成物、それを用いた繊維強化複合材料及び成形体
EP4122696A4 (en) * 2020-03-17 2024-04-17 DIC Corporation PRE-PREG AND MOLDED ARTICLE

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