JPH0283030A - マイクロカプセル - Google Patents

マイクロカプセル

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JPH0283030A
JPH0283030A JP63235391A JP23539188A JPH0283030A JP H0283030 A JPH0283030 A JP H0283030A JP 63235391 A JP63235391 A JP 63235391A JP 23539188 A JP23539188 A JP 23539188A JP H0283030 A JPH0283030 A JP H0283030A
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/10Complex coacervation, i.e. interaction of oppositely charged particles

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
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  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 梁上の 本発明は、温水中でも芯物質のしみ出しがなく安定で、
しかも、優れた弾力性及び良好なテクスチャー(歯ざわ
り)を有し、食品用として好適に用いられるマイクロカ
プセルに関する。
従来夏技先 食品用マイクロカプセルについては、特にその安定性や
テクスチャーの改善を目的として、以下のような様々な
製造方法が提案されている。
(1)アルギン酸塩、ペクチン等のゲル化性基材を膜材
として用い、かつ塩化カルシウム等の多価金属塩を凝固
液として用い、粒滴を化学的にゲル化させる方法。例え
ば、特公昭36−15088号、同41−15501号
、同46−21772号、特開昭54−110352号
、同55−99177号、同55−102373号、同
55−114273号、同57−12975号、同57
−43647号公報に記載の人工魚卵に関するものや、
特開昭58−71878号、同62−130645号、
同58−210841号公報に記載のものなど。
(2)ゼラチンとアルギン酸塩又はペクチンとを配合し
た粒滴を植物油中で凝固させ、更にカルシウム塩、タン
ニン酸等の凝固液で処理する方法。
例えば特公昭51−18509号、特開昭51−121
552号、同51−123860号公報に記載の人工魚
卵に関するものなど。
(3)  タンパクを含む水溶液を加熱した油相中に小
滴で分散し、タンパクの熱ゲル化によりカプセルを形成
する方法(特開昭60−156371号公報)。
(4)ゼラチンを主体とした膜で相分離法によりカプセ
ル化した後、熱凝固性蛋白質で被覆する方法(特開昭6
1−15733号、同61−85167号公報)。
発明が解 しようとする課 しかしながら、これらの方法により得られるマイクロカ
プセルは、水系、特に温水中での安定性が低く、芯物質
が徐々にしみ出してくるという問題がある上、膜が軟質
のカプセルにおいては食感がゼリー状でテクスチャーが
良好とは言い難く、また、膜が硬質のカプセルにおいて
は日中に入れると膜がいつまでも日中に残るため食感が
不良である。
このため、食品用マイクロカプセルの安定性及び食感の
改善が望まれていた。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、水中、特に
温水中でも芯物質のしみ出しがなく非常に安定であり、
しかも、弾力性やテクスチャーが良好で優れた食感を有
し1食品用として好適に使用できるマイクロカプセルを
提供することを目的とする。
課 を  するための   び 本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、マイクロカプセルの壁膜をゼラチンと特定のペク
チン、即ち厚さ50〜150μのフィルムに成形して1
%塩化第2鉄水溶液に25℃で2時間浸漬したときに1
00g/ua以上の引張り強度を有するペクチンとを使
用して形成し、かつこの壁膜を好ましくは無機塩類の存
在下、第2鉄塩で硬化処理することにより、ゼラチンと
ペクチンとが低膨潤度の状態で硬化して緻密で弾力性が
ある強固な壁膜が形成されること、それ故、水中、特に
温水中でも芯物質のしみ出しがなく安定性に優れ、かつ
日中に含んだときの弾力性やテクスチャーが良好で優れ
た食感を有し1食品用として好適なマイクロカプセルが
得られることを知見し1本発明をなすに至った。
従って、本発明は、ゼラチンとペクチンとから形成され
た壁膜を有し、該ペクチンとしてこれを厚さ50〜15
0pのフィルムに成形して1%塩化第2鉄水溶液に25
℃で2時間浸漬したときに100g/mm2以上の引張
り強度を有するものを使用し、かつ上記壁膜が第2鉄塩
で硬化処理されていることを特徴とするマイクロカプセ
ルを提供する。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のマイクロカプセルは、上述したようにゼラチン
とペクチンとからなる壁膜を有する。
ここで、ゼラチンには特に制限はないが、酸又はアルカ
リで処理したゼラチンでゼリー強度が150ブル一八以
上のもの、中でもゼリー強度150ブルーム以上の酸処
理ゼラチンが好適に使用できる。
また、ペクチンとしては、工業的に柑橘類やリンゴの果
皮などから抽出されるもののうち、引張り強度が100
g/mm2以上、より好ましくは150g/mm2以上
の低メトキシペクチンを用いる。
なお、この場合の引張り強度は、ペクチンを厚さ50〜
150/1111のフィルム状に成形し、このフィルム
成形品を1%塩化第2鉄水溶液に室温(25℃)で2時
間浸漬した後、レオメータ−等の引張試験機で引張速度
2mm/分で測定したものである(以下、同様)。
引張り強度100g/mm2以上のペクチンとして具体
的には、西ドイツのへルプシュトライト社製LMペクチ
ンOM、コペンハーゲンベクチンファク1−Iノー社製
LMペクチン18CG、22CG。
101AS、102AS、104AS、84AS等が例
示されるが、中でもLMペクチンOM。
102AS、104ASが好適である。
更に、ゼラチンとペクチンとの配合割合は、ゼラチン使
用量に対してペクチン使用量を5〜300%(重量%、
以下同様)、特に10〜200%とすることが好ましく
、ペクチン使用量が5%に満たないとカプセルの食感が
ゼリー状になる場合があり、300%を超えると壁膜が
堅くなりすぎて脆くなる場合がある。
なお、上記ゼラチンとペクチンとの使用グレードを適宜
組み合せて、カプセルの食感をコントロールすることが
できる。
本発明のマイクロカプセルは、その製造方法に何ら制限
はなく、膜材としてゼラチンと上記特定のペクチンとを
使用して相分離法、液中硬化法。
オリフィス法、スプレードライ法等によるマイクロカプ
セル化法や、打ち抜き法によるソフトカプセルの製法な
ど、種々の製法で製造することができる。これら製法の
うち、特にカプセルの膜厚コントロールが容易であるオ
リフィス法や相分離法が本発明では好適に採用でき、粒
径が3mm以下の微細なカプセルを製造する場合は相分
!Il法が、また、粒径が3m以上の粗大カプセルを製
造する場合はオリフィス法を採用することが好ましい。
更に、相分離法で本発明のマイクロカプセルを製造する
際は、ゼラチンとペクチンとのコンプレックスコアセル
ベーション法を採用することがより好適である。
なお、製造時の反応条件は、通常と同様の条件にするこ
とができる。
次いで、本発明においては、所望の方法で製造した壁膜
がゼラチン及びペクチンで形成されているマイクロカプ
セルに第2鉄塩を作用させて、壁膜を硬化処理する。
この場合、第2鉄塩は、水溶性の第2鉄塩が好適であり
、例えば鉄ミョウバン、硫酸第2鉄、塩化第2鉄、硝酸
第2鉄等の無機第2鉄化合物や、酢酸、クエン酸等の有
機酸第2鉄塩などの水溶液。
特に鉄ミョウバン、硫酸第2鉄、塩化第2鉄などの水溶
液として使用することが好ましい。
また、第2鉄塩含有水溶液中の第2鉄塩濃度は、好まし
くは0.05〜5%、より好ましくは0.1〜2%であ
る。第2鉄塩濃度が0.05%未満では壁膜の硬化が不
十分になる場合があり、5%を超えると経済的に不利で
ある上、壁膜が硬化し過ぎて脆くなる場合がある。
なおまた、第2鉄塩は、膜材(ゼラチン及びペクチン)
の合計量に対して0.5〜150%、特に1〜100%
となるように使用することが好ましい。
更に、壁膜に第2鉄塩を作用させる際、第2鉄塩の水溶
液中に無機塩類を添加して、第2鉄塩と共に無機塩類を
作用させることが好ましく、これにより無機塩類の塩析
効果でゼラチンが脱水され、ゼラチン及びペクチンから
なるカプセル膜がより緻密な状態で硬化する。
ここで、無機塩類としては、第2鉄塩と反応して不溶性
にならないものであるなら特に制限はなく、例えば硫酸
ナトリウム、硫酸カリウム、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム、塩化マグネシウム等の1種又は2種以上を用いる
ことができる。なお、有機酸塩を使用すると、第2鉄塩
の硬化反応が阻害されるので好ましくない。
また、無機塩類は、第2鉄塩及び無機塩含有水溶液中の
無機塩濃度が10〜30%、特に10〜25%となるよ
うに使用することが好ましく、無機塩濃度が10%未満
ではカプセル膜が軟質となって食感がゼリー状になる場
合があり、30%を超えると経済的に不利である。
なお、無機塩類の使用量は、膜材の合計量に対して30
〜1000%、特に50〜8oo%とすることができる
マイクロカプセル壁膜の硬化方法及び条件は別に限定さ
れないが、硬化温度O〜35°C1特に10〜30℃で
、カプセルに第2鉄塩及び無機塩類含有水溶液を10分
〜5時間、特に10分〜3時間作用させることが好まし
い。
見肌夏肱果 以上説明したように、本発明のマイクロカプセルは5M
l密で強固な壁膜を有することから、水系、特に温水中
でも芯物質が膜を通過してしみ出すことがなく安定であ
る上、弾力性やテクスチャーが良好であり、優れた食感
を有する。それ故、本発明マイクロカプセルは、口中に
入れても体温と水分で膜が膨潤し、芯物質がしみ出すこ
とがなく、噛んだ時にのみ味が出るので、チューインガ
ムに利用することができる。また、その食感がとびっ子
、かすの子等の魚卵に似ているので、人工魚卵として利
用することができる上、ビタミン、フレーバー等を芯物
質として種々の食品、例えばパン。
ケーキ、クツキー、プリン、ゼリー、ヨーグルト。
乳飲料、アイスクリーム、ドレッシング等の食感を向上
させることもできる。更に、壁膜硬化に第2鉄塩を用い
るので、鉄分補給用食品としても利用可能である。
−、、比 以下、実験例、並びに実施例及び比較例を示して本発明
を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限され
るものではない。
〔実験例〕
各種ペクチンを水に溶解して2%の水溶液50−を調製
する。この水溶液をテフロン板に均一に流化して風乾し
、フィルムを成形した。このフィルムを巾5Iに切断し
、このフィルムを1%塩化第2鉄水溶液に2時間浸漬し
た後、濾紙で液を拭き取り、厚みを測定したところ、1
100Iであった。
このフィルムをレオメータ−(不動工業製)を用いて引
張り速度2rrn/分で測定した。結果を第1表に示す
第 表 〔実施例1〕 相分1mm ゼラチン(酸処理、300ブルーム)21gとペクチン
(コペンハーゲンペクチンファクトリー社製LMペクチ
ン102AS)4.2gとを40℃の水に溶解して全量
600gとした。この水溶液に撹拌下でペパーミントオ
イル60gを添加。
分+1’5(し、ペパーミントオイルの平均粒径を50
0μに調整した0次に、5%酢酸水溶液を加えてpH4
,3に調整した後、20℃に冷却し、ペパーミントオイ
ルを芯物質とし、ゼラチン及びペクチンを壁膜とするマ
イクロカプセルの分散液を得た。
得られたマイクロカプセル分散液を濾過してマイクロカ
プセルを分離し、水洗した後、マイクロカプセルに再び
水°を加えて全体積を500mQにした。このマイクロ
カプセル水性分散液に、20℃で撹拌しながら塩化第2
鉄1%と硫酸ナトリウム25%とを含有する水溶液30
0gを添加し、更に硫酸ナトリウム45gを加え、1時
間撹拌した。
分散液からマイクロカプセルを濾過1分離し、乾燥し、
目的のペパーミントオイルマイクロカプセルを得た。
〔比較例1〕 塩化第2鉄の代わりに塩化カルシウムを使用する以外は
、実施例1と同様に操作した。
〔比較例2〕 塩化第2鉄の代わりにアルミニウムミョウバンK A 
Q (S 04)2・12H20を使用する以外は、実
施例1と同様に操作した。
〔比較例3〕 塩化第2鉄1%・硫酸ナトリウム25%含有水溶液の代
わりにタンニン酸0.3gを使用する以外は、実施例1
と同様に操作した。
〔比較例4〕 塩化第2鉄1%・硫酸ナトリウム25%含有水溶液の代
わりに1%アルミニウムミョウバン水溶液300gとタ
ンニンfi0.3gとを使用する以外は、実施例1と同
様に操作した。
得られたマイクロカプセル(実施例1.比較例1〜4)
の各々を5名のパネラ−が日中に入れ、噛まずになめた
ままの状態でペパーミントオイルの味を感じるまでの時
間を調べた。
結果を第2表に示す。
第 表 *20分間ではペパーミントオイルの味を感じなかった
第2表の結果より、塩化第2鉄含有水溶液で壁膜を硬化
処理したマイクロカプセル(実施例1)は、日中で芯物
質が容易にしみ出さないことが確認された。なお、実施
例1のマイクロカプセルは、チューインガムに効果的に
使用できる。
〔実施例2.比較例5〜7〕 相分離法ゼラチン(酸処
理、300ブルーム)21gとペクチン(コペンハーゲ
ンペクチンファクトリー社製LMペクチン104As)
4.2gとを40℃の水に溶解して全量600gとした
。この水溶液に撹拌下で0.02%のβ−カロチンを含
むナタネ浦140gを添加1分散し、ナタネ油の平均粒
径を21mに調整した。次に、5%酢酸水溶液を加えて
pH4,4に調整した後、20℃に冷却し、0.02%
β−カロチン含有ナタネ油を芯物質とするカプセルの分
散液を得た。
得られたカプセル分散液を濾過してマイクロカプセルを
分離し、水洗した後、カプセルに再び水を加えて全体積
を500−にした。このカプセル分散液に、20℃で撹
拌しながら下記硬化剤を加え、1時間撹拌し、カプセル
壁膜を硬化させた。
分散液からカプセルを濾過分離し、分取したβ−カロチ
ン含有ナタネ油カプセルを10%食塩水溶液中に保存し
た。
便止血 実施例2:塩化第2鉄3.5%と硫酸ナトリウム25%
とを含有する水溶液300gを 添加し、続いて硫酸ナトリウム45g を加えた。
比較例5ニアルミニウムミヨウバン3.5%と硫酸ナト
リウム25%とを含有する水溶 液300gを添加し、続いて硫酸ナト リウム45gを加えた。
比較例6:塩化カルシウム3.5%と硫酸ナトリウム2
5%とを含有する水溶液300 gを添加し、続いて硫酸ナトリウム 45gを加えた。
比較例7:アルミニウムミ目つバン3.5%と硫酸ナト
リウム25%とを含有する水溶 液300gを添加し、続いてタンニン 酸0.agと硫酸ナトリウム45gと を加えた。
〔比較例8〕 ペクチンとして引張り強度50g/−のものを用いる以
外は、実施例2と同様に操作した。
〔比較例9〕 ゼラチン(酸処理、300ブルーム)21gとアルギン
酸ナトリウム4.2gとを40℃の水に溶解して全量6
00gとした。この水溶液に撹拌下で0.02%のβ−
カロチンを含有するナタネ油140gを添加2分散し、
ナタネ油の平均粒径を2[ll11に調整した。次に、
2%水酸化ナトリウム水溶液及び5%酢酸水溶液を加え
てpH4,8に調整した後、20℃に冷却し、β−カロ
チン含有ナタネ油を芯物質とし、ゼラチンとアルギン酸
ナトリウムとを壁膜とするカプセルの分散液を得た。
得られたカプセル分散液を濾過してカプセルを分離し、
水洗した後、カプセルに再び水を加えて全体積を500
−にした。このカプセル分散液に、20℃で撹拌しなが
ら塩化第2鉄3.5%と硫酸ナトリウム25%とを含有
する水溶液300gを添加し、更に硫酸ナトリウム45
gを加え、1時間撹拌した。
分散液からカプセルを濾過1分離し、カプセルを10%
食塩水中に保存した。
〔比較例10〕 塩化第2鉄3.5%の代わりに塩化カルシウム3.5%
を用いる以外は、比較例9と同様に操作した。
〔比較例11〕 同心2重ノズルを用いて内筒より0.02%β−カロチ
ン含有ナタネ油、外筒より0.5%アルギン酸ナトリウ
ム水溶液を流し、これを1%塩化カルシウム水溶液中に
滴下して、β−カロチン含有ナタネ油を芯物質とし、ア
ルギン酸ナトリウムを壁膜とするカプセル(平均粒径2
mm)を得た。
得られたカプセルを分取して水洗後、10%食塩水中に
保存した。
〔比較例12〕 0.5%アルギン酸ナトリウム水溶液の代わりに0.5
%ペクチン(LMペクチン104AS)水溶液を用い、
かつ1%塩化カルシウム水溶液の代わりに1%塩化第2
鉄水溶液を用いる以外は、比較例11と同様に操作した
次に、上記実施例2及び比較例5〜12で得られたカプ
セルの食感を5名のパネラ−が下記基準で官能評価した
。結果を第3表に示す。
く食感〉 O:弾力性があり、良好な食感。
Δ:硬い膜が残ったり、弾力性が不十 分であり、食感がやや不良。
×:ゼリー状で食感不良。
第    3    表 ** 硬くて歯ごたえがあり、口中でプチューとつぶれ
、とび魚の卵のようなテクスチャーであった。
第2表の結果より、壁膜がゼラチンとペクチンとからな
り、かつこの壁膜を第2鉄塩で硬化処理したカプセル(
実施例2)は、良好なテクスチャーを有することがわか
った。これに対し、壁膜を第2鉄塩以外のもので処理し
たカプセル(比較例5〜7)や、壁膜のペクチンの引張
り強度が100g/−未満であったり(比較例8)、壁
膜がゼラチン及びペクチン以外のもので形成されたカプ
セル(比較例9〜12)は、テクスチャーが不良であっ
た。
なお、実施例2のカプセルは、例えば人工魚卵として利
用できる。
〔実施例3〕 相分離法 ゼラチン(酸処理、300ブルーム)21gとペクチン
(LMペクチン102AS)4.2gとを40℃の水に
溶解して全量600gとした。この水溶液に撹拌下でキ
ャビアフレーバー2%を含むナタネ油400gを添加1
分散し、ナタネ油の平均粒径を3noに調整した。次に
、5%酢酸水溶液を加えてpH4,5に調整した後、2
0°Cに冷却し、キャビアフレーバー含有ナタネ油を芯
物質とし、ゼラチン及びペクチンを壁膜とするカプセル
の分散液を得た。
得られたカプセル分散液を濾過してカプセルを分離し、
水洗した後、カプセルに再び水を加えて全体積を750
mQにした。このカプセル分散液に20℃で撹拌しなが
ら塩化第2鉄3.5%と硫酸ナトリウム25%とを含有
する水溶液300gを添加し、更に硫酸ナトリウム45
gを加え、1時間撹拌し、カプセル壁膜を硬化させた。
分散液からカプセルを濾過分離し、15%硫酸ナトリウ
ム水溶液で洗浄後、15%硫酸ナトリウム水溶液中に添
加して全体積を750otllにした。
この水溶液に撹拌下で0.5%の日本茶抽出タンニン水
溶液50gを加えて1時間撹拌し、カプセルを黒色に着
色した。
マイクロカプセルを濾過9分離し、水洗後、10%食塩
水中に保存した。
このようにして得られたカプセルは、天然のキャビアに
よく似たテクスチャーであった。
〔実施例4〕 相分離法 ペパーミントオイル60gの代わりにオレンジオイル2
20gを用い、カプセルの平均粒径を2.5amに調整
する以外は、実施例1と同様に操作した。
得られたカプセルは、アイスクリーム、プリン。
ゼリー等の食品に利用することができた。
〔実施例5〕 オリフィス法 同心2重ノズルを用いて内筒より無塩バター外筒よりゼ
ラチン8%とペクチン(LMペクチン102AS)2%
とを含有する水溶液を流し、10℃の植物油中に滴下し
て粒径5Iのカプセルを調製した。
次に、このカプセルを1%硫酸第2鉄と15%硫酸ナト
リウムとを含有する水溶液中に添加し、20℃で2時間
撹拌して壁膜を硬化させた。
このカプセルを分離し、10%食塩水溶液で洗浄した。
このようにして得られたカプセルは、パン、ケーキ等に
つけて食べるなどして、食品として利用することができ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ゼラチンとペクチンとから形成された壁膜を有し、
    該ペクチンとしてこれを厚さ50〜150μmのフィル
    ムに成形して1%塩化第2鉄水溶液に25℃で2時間浸
    漬したときに100g/mm^2以上の引張り強度を有
    するものを使用し、かつ上記壁膜が第2鉄塩で硬化処理
    されていることを特徴とするマイクロカプセル。
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