JP2888257B2 - ゼリー菓子及びその製造方法 - Google Patents

ゼリー菓子及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はゼリー菓子の製造方法に関し、特に所望位置
に花を配置収納できるように工夫したものである。
<従来の技術> 従来、ゼラチンや寒天あるいはペクチンなどの膠質分
を主成分とし、例えばオレンジなどの果肉を入れて固め
たゼリー菓子は知られており、その製法としてはゼラチ
ン又は寒天などのゼリーを湯で溶解してゼリー溶液と
し、このゼリー溶液中に所望の果肉などを投入した後凝
固させて、果肉入りゼリー菓子を得るようにしている。
<発明が解決しようとする課題> ところで、従来の果肉入りゼリー菓子は投入する果肉
が多くの水分や糖分を有しているので比重が大きく、ま
たどの向きに入っていても良いので、ゼリー中に容易に
潜入させ固定可能であったが、ゼリー溶液中に比重の小
さい例えば花や葉などを潜入させる場合には、表面に浮
かんでしまい、潜入させ難いという問題がある。また、
花は向きによって美しさが異なるので、所望の向きに入
れる必要があるが、比重が小さく浮いてしまうため、ゼ
リー中の所望の位置に所望の向きで入れ、固定するのは
困難であった。
本発明は上記事情に鑑み、花などの比重の小さいもの
を所望位置に容易に配置収納でき、工業的に大量生産可
能なゼリー菓子の製造方法を提供することを目的とす
る。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明に係るゼリー菓子の製造方
法は、殺菌処理した花のまわりをアルギン酸カルシウム
で被覆し、当該アルギン酸カルシウムで被覆した花をゼ
リー溶液中に配し、その後該ゼリー溶液を凝固させるこ
とを特徴とする。
また、請求項1において、 花をアルギン酸カルシウムで被覆する前に、ショ糖、
果糖、ぶどう糖から選ばれる少なくとも1種の比重調整
液中に花を浸漬して比重調整をすることを特徴とする。
また、請求項1において、 上記殺菌処理前に、塩化カルシウム又は乳酸カルシウ
ムに浸漬することを特徴とする。
以下、本発明の内容を説明する。
本発明に係るゼリー菓子は第1図に示すように、ゼリ
ー10の中に花11の花弁11aが開いた状態で上面を向くよ
うに配されており、まるでゼリーの中で花が咲いている
かのようなものとなっている。
ここで、上記ゼリー10に入れる花11としては、特に限
定されるものではなく、例えば洋ランなどの鑑賞用花の
他、例えばベルバラ、パンジー、ボリジ、マリーゴール
ド、ラベンダーなどの食用花を用いるようにすればよ
い。
このゼリー菓子は食に供されるので、この中に入れる
花は、例えばNaClO(次亜塩素酸ナトリウム)、EtOH
(エチルアルコール)などの殺菌剤を用いてあらかじめ
殺菌しておくか、あるいは無菌室などで発育したものを
用いるとよい。
また、この花はゼリー菓子の製造時に、花が所定位置
になるように比重を調整するため、殺菌した後に、例え
ばショ糖などの糖液などの比重調整液に浸漬させておく
のが好ましい。
また、他の比重調整法としては、ゲル形成材料を用い
て花のまわりをゲルで被覆する。
ここで、上記ゲル形成材料とは、アルギン酸カルシウ
ムを挙げられる。
このゲル形成材料を花に被覆する方法としては、花を
アルギン酸ナトリウム水溶液に浸漬した後、塩化カルシ
ウムや乳酸カルシウムなどのカルシウム塩水溶液に浸漬
することにより、花のまわりにアルギン酸カルシウムの
層を形成する。
尚、上述した殺菌処理に先立って、花を塩化カルシウ
ム溶液や乳酸カルシウムなどのカルシウム塩水溶液に浸
漬させて、花弁の組織を強靭にしておけば、花弁にしわ
が寄りにくいものとなり、さらに美しいものとなる。
本発明でゼリーとはゼラチンを用いるゼラチンゼリー
の他、ペクチン、果実酸及び砂糖からなる果実ゼリー、
寒天による寒天ゼリー、カラギーナンによるカラギーナ
ンゼリー、また、これを組み合わせて食感を調節したゼ
リーなどの公知の凝固食品をいい、特に限定されるもの
ではないが、透明性からゼラチンゼリーを用いるのが特
に花が美しく見えるため好ましい。
そして、ゼリー溶液とは上記のゼラチン、ペクチン、
寒天、カラギーナンなどのゼリー原料の水溶液、またこ
れら水溶液の混合物をいい、凝固するとゼリーになるも
のをいう。
また、ゼリー製造の際に花の匂いのする香料を適宜加
えることにより、食品価値の高い製品となり好ましい。
尚、単独で使用すると香りが強すぎる香料を使用する場
合には、例えばバニラエッセンスなどを併用して香りの
強さをやわらげるようにするとよい。
次に本発明に係るゼリー菓子の製造方法の一例を第1
図を参照して下記に説明する。
I .殺菌工程 NaClO(次亜塩素酸ナトリウム)、EtOH(エチルアル
コール)などの殺菌液を用い、この液に浸漬するか、花
に殺菌液を噴霧して殺菌し、その後水で洗浄する。
II .比重調整工程 花11をアルギン酸ナトリウム水溶液に浸漬した後、塩
化カルシウムあるいは乳酸カルシウムなどのカルシウム
塩水溶液に浸漬させて、第1図(a)に示すように、花
11のまわりにアルギン酸カルシウムの層13を形成する。
尚、上記アルギン酸カルシウムの層13は熱で溶解する
ことがないので、加熱しても花の形状を美しいままに保
つことができ、上記Iの殺菌工程を省略し、この比重調
整工程の後に加熱殺菌処理を行うことも可能である。
III.ゼリー形成工程 上記IIで得られたアルギン酸カルシウムの層13で被覆
された花11を、ゼリー容器14に倒立状態で入れた後、第
1図(b)に示すように、ゼリー溶液15を注ぎ入れた後
該ゼリー液15を凝固させて脱型し、第1図(c)に示す
ようなゼリー菓子16を得る。
尚、ゼリー容器14への花11とゼリー溶液15の注入の順
序は逆であってもよい。
また、第1図(d)に示すように、脱型せずにゼリー
容器14の開口部に蓋17を覆い、ヒートシールして密封包
装を行えば、長期保存に供することができるが、これを
加熱殺菌すればさらに長期間の常温での保存に耐えうる
ものとなる。この場合にも、アルギン酸カルシウムの層
13は溶解せず、花の形状を美しいままに保つことができ
る。
<作用> 花弁が開いた状態で花がゼリー中の所定位置に配され
ているので、ゼリー中であたかも花が咲いているように
見える。
また、ゼリーに入れる花として例えば食用花を用いれ
ば、ゼリーと共に食用花を食することができる。
さらに、ゼリー中に入れる花のまわりをゲル形成材料
を用いて被覆する際、例えば花の香りの香料を加えてお
くと、花のまわりにだけ花の香りがし、ゼリーを食べた
ときにあたかも花が匂っているかのように感じさせるこ
とができる。
<実 施 例> 以下、本発明の好適な実施例を説明する。
実施例1 ゼリーに入れる花としてベルバラを用いた。
1%塩化カルシウム水溶液に浸漬する。
95%EtOHに浸漬し、殺菌した後、水洗した。
5%、10%、15%の濃度のショ糖液に各々5時間づ
つ順に浸漬し、比重調整を行った。
比重調整を行った花を、アルギン酸カルシウム1.7
%水溶液に浸漬後、塩化カルシウム0.2%水溶液に浸漬
し、花11のまわりにアルギン酸ナトリウムの層13を形成
した(第1図(a)参照)。
尚、上記アルギン酸ナトリウム1.7%水溶液としては
水溶性香料を加えたものを使用した。
ゼリー溶液14に上記アルギン酸カルシウムの層13を
形成した花11をゼリー容器の底部中央(所望位置)に配
し、ゼリー溶液15を注入し、凝固した(第1図(b)参
照)。
ゼリー溶液14から取り出してゼリー菓子16を得た
(第1図(c)参照)。
この得られたゼリー菓子はゼリー中の中央のやや上方
(所望位置)に花が開いた状態で上向きに固定されてお
り、見た目に美しいものであった。このゼリー菓子を食
してみたところ、花のまわりのゼリーを食べると花の匂
いがした。
<発明の効果> 以上、実施例と共に説明したように、本発明によれば
花をゼリー菓子中の所望位置に配することが容易にで
き、工業的に大量生産が可能となると共に、得られるゼ
リー菓子はまるでゼリーの中に花が咲いているかのよう
で見た目に美しいものとなる。また食用花を用いれば花
にも食することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はゼリー菓子の製造工程概略図である。 図面中、 11は花、 13はアルギン酸カルシウムの層、 14はゼリー容器、 15はゼリー溶液、 17は蓋である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】殺菌処理した花のまわりをアルギン酸カル
    シウムで被覆し、当該アルギン酸カルシウムで被覆した
    花をゼリー溶液中に配し、その後該ゼリー溶液を凝固さ
    せることを特徴とするゼリー菓子の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 花をアルギン酸カルシウムで被覆する前に、ショ糖、果
    糖、ぶどう糖から選ばれる少なくとも1種の比重調整液
    中に花を浸漬して比重調整をすることを特徴とするゼリ
    ー菓子の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、 上記殺菌処理前に、塩化カルシウム又は乳酸カルシウム
    に浸漬することを特徴とするゼリー菓子の製造方法。
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