JPH0441577B2 - - Google Patents

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JPH0441577B2
JPH0441577B2 JP62023196A JP2319687A JPH0441577B2 JP H0441577 B2 JPH0441577 B2 JP H0441577B2 JP 62023196 A JP62023196 A JP 62023196A JP 2319687 A JP2319687 A JP 2319687A JP H0441577 B2 JPH0441577 B2 JP H0441577B2
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JP
Japan
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frozen
calcium
food
capsule
alginate
Prior art date
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JP62023196A
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JPS63192352A (ja
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Manabu Sato
Takayoshi Mori
Masaki Terada
Mitsumune Takatsu
Junichi Minami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Food Products Co Ltd
Original Assignee
Nissin Food Products Co Ltd
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Application filed by Nissin Food Products Co Ltd filed Critical Nissin Food Products Co Ltd
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  • Beans For Foods Or Fodder (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Soy Sauces And Products Related Thereto (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カプセル型流動状食品の製造法に関
する。
[従来技術] 水溶性あるいは油性の液状食品を膜で被覆した
いわゆるカプセル型食品としては、古くから、砂
糖を殻にしたボンボン菓子が知られており、近年
では殻のゼラチンで作つたマイクロカプセル型食
品や、人工魚卵などが市販されている。殻の材質
としては可食性のゼラチン、ペクチン、カラギー
ナンまたはアルギン酸などが使用されているが、
そのうち、水溶性液状食品のカプセル化には、ペ
クチンやアルギン酸のカルシウム塩が水不溶性の
ゲルを形成することを利用した製造方法が数多く
報告されている。
水溶性液状食品をペクチンやアルギン酸カルシ
ウムの膜で被覆するには、何等かの方法であらか
じめ流動状食品に保形性をもたせ、次にその周囲
をペクチンやアルギン酸カルシウムの不溶性膜で
被覆する方法が採用されている。例えば特公昭46
−17941号では、先に液状食品にカラギーナンを
加えて適当な形に成型した後、アルギン酸でその
周囲を覆い、次にカルシウムを加え、不溶性のア
ルギン酸カルシウムとして膜あるいは殻とする。
その後加熱してカプセル内容物を液状にもどすの
である。
また、特公昭61−29701号には、まずカルシウ
ムを含有させた液状食品を凍結することによつて
成型し、それをアルギン酸ソーダ水溶液に浸漬
し、あらかじめ添加したカルシウムと表面のアル
ギン酸が反応してアルギン酸カルシウム膜とする
方法が報告されている。
これ以外に、あらかじめ食品にアルギン酸ソー
ダを含有させておき、カルシウム水溶液中に滴下
する方法、あるいは逆に、あらかじめ食品にカル
シウムを含有させておき、アルギン酸ソーダ水溶
液中に滴下する方法は、小さなカプセル状食品の
製造法(滴下法)として知られている。
[本発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記滴下法では、食品原料は液
状として滴下されるため、当該方法により得られ
るカプセル型食品の形状は小粒状に限定され、そ
の大きさにも限界があり、また適宜所望とする形
状の製品を得ることは困難であつた。
また上記食品原料を一旦ゲル化した後、カプセ
ル皮膜を形成し、その後加熱処理によりカプセル
内容物を液状に戻す方法(特公昭46−17941号)
では、加熱により凝固変性するような高タンパク
質の食品には適用できなかつた。
更に、食品原料を凍結により成型した後、カプ
セル皮膜を形成する方法(特公昭61−29701号)
では、あらかじめ食品原料中にカルシウム塩を含
有させておく必要があるため、カルシウムにより
変性する食品、例えば豆乳やしよう油のような液
状の大豆たんぱく食品に適用することは困難であ
つた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上述のような問題点を解決するため
に成されたものであり、製品形状を適宜調整で
き、タンパク変性等の食品の変性を生じることの
ないカプセル型流動状食品の製造法を提供するこ
とを目的とする。
即ち、本発明の構成要旨とするところは、常温
で流動状の食品を所望形状に凍結し、該凍結物
を、カルシウム成分を含有する溶液で被覆し、再
度凍結した後、アルギン酸塩水溶液に接触させる
ことにより、該食品表面にアルギン酸カルシウム
の皮膜を形成させることを特徴とするカプセル型
流動状食品の製造法である。
以下本説明について詳細に説明する。
本発明に使用される食品原料としては、豆乳、
コーヒー、果汁等の飲料、しよう油、ソース等の
調味料、または卵黄などがあり、即ち常温で液状
あるいはペースト状の流動状食品であればよい。
当該食品原料を所望形状の凍結用容器に充填
し、不活性ガスの低温液化物、液体空気、液化炭
酸または液体窒素等の液化ガスを用いて急速凍結
する。得られた凍結物を芯部凍結部とする。次い
で該芯部凍結部表面をカルシウム成分を含有する
溶液で通常浸漬、塗布または散布により充分被覆
した後、速やかに不活性ガス等の液化物で再度急
速凍結する。
上記カルシウム成分を含有する溶液とは、該芯
部凍結部と同じ食品原料にカルシウム塩、例えば
乳酸カルシウム、塩化カルシウム、リン酸カルシ
ウムなどを、カルシウムとして1.0重量%以下を
溶解させたものである。ただし、カルシウムによ
る影響が大きい食品の場合は、芯部凍結部とは異
なる食品、例えば寒天やゼラチン溶液に同様のカ
ルシウム塩を溶解させた溶液であつてもよい。
上記工程により得られた凍結物は、カルシウム
成分を添加されていない芯部凍結部と、カルシウ
ム成分を含有する表層凍結部よりなる二重構造を
有する。次に該二重構造を有する凍結物にアルギ
ン酸塩水溶液を、浸漬、塗布または散布等常法に
より接触させ、表面にアルギン酸カルシウムの不
溶性皮膜を形成させてから取り出し、過剰のアル
ギン酸塩水溶液を除去し、常温にて解凍させるこ
とにより、カプセル型流動状食品を得る。
該アルギン酸塩水溶液の濃度は0.5〜2.0重量%
程度が好ましく、また必要に応じて各種たん白
質、香料または糖類等を添加することもできる。
ここで使用されるアルギン酸塩とは、アルギン酸
とアルカリ金属、マグネシウム、アンモニアまた
は有機塩基との塩類であり、特に可食安全性を考
慮すればアルギン酸ナトリウムまたはアルギン酸
プロピレングリコールエステルを使用することが
好ましい。これらの水溶液はカルシウムイオンと
接触することにより、アルギン酸カルシウムとな
つて、不溶性のゲルを形成し、カプセル皮膜とし
て機能する。
該凍結物のアルギン酸塩水溶液への浸漬時間は
5分間程度で充分である。
更に、当該浸漬時間とアルギン酸塩水溶液の濃
度を適宜調整することによつて、アルギン酸カル
シウムのカプセル皮膜厚を適宜調整することがで
きる。
[実施例] 実施例 1 直径約30mmの半球状の容器にしよう油を入れ、
これに液化炭酸ガスを噴霧して急速凍結する。得
られた凍結しよう油は、本来しよう油自体が含有
している以外には実質的にカルシウムを含有しな
い凍結物となり、これを芯部凍結しよう油とす
る。これを0℃近くまで冷却した1%塩化カルシ
ウム溶液中に浸漬し、表面に塩化カルシウム溶液
を被覆させ、直ちに取り出し、再び液化炭酸ガス
にて凍結する。こうして得られる凍結物は、表層
部だけにカルシウムイオンを含有し、芯部に実質
的にカルシウムイオンを含有しない半球状凍結し
よう油となる。これを、アルギン酸ソーダ1%水
溶液中に5分間浸漬し、表面に不溶性アルギン酸
カルシウムのカプセル皮膜を形成した後、過剰の
アルギン酸ソーダを水洗除去し、常温にて解凍す
ると、カプセル型しよう油を得る。
実施例 2 市販の豆乳を実施例1と同様の容器に入れ、液
化炭酸ガスにて急速凍結し、直径約30mmの半球状
凍結品を得た。これとは別に豆乳100gに塩化カ
ルシウム0.3gを加え、充分に混合したものを用
意し、それに前記の凍結品を投入し、直ちに取り
出して、液化炭酸ガスにて凍結し、半球状凍結豆
乳を調整した。これを1%アルギン酸ソーダ水溶
液中に5分間浸漬し、皮膜を形成させたのち、水
洗して被覆された豆乳を得た。これを室温にて解
凍し喫食したが、官能的に未処理の豆乳に近いも
のであつた。
実施例 3 市販の豆乳を実施例1と同様の容器に入れ、液
化炭酸ガスにて急速凍結し、直径約30mmの半球状
凍結品を得た。これとは別に市販の牛乳100mlに
塩化カルシウム0.3gを溶解し、0℃付近まで冷
却したものを用意し、それに前記の凍結品を投入
し、直ちに取り出して液化炭酸ガスにて再度凍結
した。得られた凍結物は、芯部は実質的にカルシ
ウムを含まない豆乳、表層部はカルシウムを含む
牛乳という二重構造の凍結物となつた。この凍結
物を1%アルギン酸ソーダ水溶液中に5分間浸漬
し、皮膜を形成させたのち水洗してカプセル型豆
乳を得た。これを室温にて解凍し、喫食したが、
官能的に未処理の豆乳に近いものであつた。
実施例 4 市販の鶏卵から卵黄をとり、実施例1と同様の
容器にいれ、液化炭酸ガスにて凍結し、直径約30
mmの半球状凍結品を得た。これとは別に、卵黄
100gに塩化カルシウム0.3gを加え、十分に混合
したものを用意し、それに前記の凍結品を投入
し、直ちに取り出して液化炭酸ガスにて凍結し、、
半球状凍結卵黄を調整した。これを、1%アルギ
ン酸ソーダ水溶液中に5分間侵浸し、皮膜を形成
させたのち、水洗して過剰のアルギン酸ソーダを
除去し、被覆された卵黄を得た。このカプセル化
された卵黄に2倍量の生卵白を加え、全卵を再構
成して凍結した。この再構成全卵を、室温にて解
凍し、目玉焼きを調理して喫食したが、官能的に
通常の目玉焼きに近いものであつた。
上記実施例は本発明の一実施例を示すものであ
りこの限りではない。
[効果] 上述した説明から明らかなように、本発明によ
れば、常温にて液状あるいはペースト状の流動状
食品をタンパク質変性等の食品の変性を生じるこ
となく、また食品本来の食感及び風味を損うこと
なく、適宜所望とする形状のカプセル型流動状食
品を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 常温で流動状の食品を、これにカルシウム成
    分を添加することなく所望形状に凍結して芯部凍
    結部を形成し、該芯部凍結部を、カルシウム成分
    を含有する溶液で被覆した後、再度凍結して、カ
    ルシウム成分無添加の芯部凍結部とカルシウム成
    分を含有する表層凍結部よりなる二重構造凍結物
    を形成し、次いで該凍結物をアルギン酸塩水溶液
    に接触させることにより、表層部にアルギン酸カ
    ルシウム被膜を形成し、その後、該凍結物を解凍
    することを特徴とするカプセル型流動状食品の製
    造法。
JP62023196A 1987-02-03 1987-02-03 カプセル型流動状食品の製造法 Granted JPS63192352A (ja)

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JP62023196A JPS63192352A (ja) 1987-02-03 1987-02-03 カプセル型流動状食品の製造法

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JPS63192352A JPS63192352A (ja) 1988-08-09
JPH0441577B2 true JPH0441577B2 (ja) 1992-07-08

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