JPH0748983B2 - 食用カプセルの製造法 - Google Patents

食用カプセルの製造法

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JPH0748983B2
JPH0748983B2 JP2413202A JP41320290A JPH0748983B2 JP H0748983 B2 JPH0748983 B2 JP H0748983B2 JP 2413202 A JP2413202 A JP 2413202A JP 41320290 A JP41320290 A JP 41320290A JP H0748983 B2 JPH0748983 B2 JP H0748983B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状物質,固形物入り
液状物質,ジャム状物質,ソフトゼリー状物質又は場合
によっては固形状物質等を内蔵した食用カプセルの製造
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び本発明が解決しようとする課題】従来
より、人工魚卵等のように流動体を内蔵したカプセルの
製造法については多くの技術がある。その製造は、2重
ノズルを用い、ゲル化性多糖類を含む皮膜材で外周面を
被覆してなる食材をゲル化助剤を含む浸漬液に滴下して
ゲル化させる方法とか又はゲル化助剤を含む芯材をゲル
化性多糖類を含む浸漬液に滴下してゲル化させる方法
(特公昭48−16183号)によった。その他、従来
の技術のうちのいくつかを例示すれば、次の通りであ
る。 ・アルギン酸ナトリウムを含む芯材を塩化カルシウム液
で凝固させる方法(特公昭36−15088号)。 ・ゼラチンを配合した液滴を植物油中で20℃以下で凝
固させる方法(特公昭46−21772号)。 ・ゼラチンとアルギン酸ナトリウムを配合した液滴を植
物油中で凝固させ、さらにカルシウム塩溶液及びタンニ
ン酸抽出液で処理する方法(特公昭51−18509
号)及びその改良法(特開昭51−121552号,特
開昭51−123860号)。 ・ゼラチンを配合した液滴を冷却してゲル化し、次いで
アルギン酸ナトリウム溶液でその表面に皮膜を形成させ
る方法(特開昭51−79755号)。 ・ゲル化性ゾルのみを分解する酵素を用いる方法(特開
昭52−59079号)。
【0003】これら従来の技術ではいずれも液滴の表面
張力を利用しているために、製造されたカプセルの形状
は球またはそれに近い形であり、その大きさにも限度が
あり、直径8〜10mm程度以下のものしか収得できな
い。また芯材としては、適当な粘度をもった液に限られ
ており、固形物をこれに含有させる如きができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明,第2発明,第
3発明,第4発明及び第5発明(請求項1,2,34又
は5に記載の発明を、夫々第1発明,第2発明,第3発
明,第4発明又は第5発明という。以下同じ。)の夫々
において用いられるゲル化性多糖類とは、アルギン酸
塩,低メトキシルペクチン,ジェランガム,アゾトバク
タービネランジ−(Azotobacter vine
landii)IFO12018の生産する多糖類(以
下、アゾトガムという)その他の1種あるいはそれらの
2種以上の混合物であるが、特にアルギン酸塩,低メト
キシルペクチンあるいはそれらの混合物が良いようであ
る。アルギン酸塩は、水に可溶性のナトリウム塩,カリ
ウム塩が適している。本発明で採用する低メトキシルペ
クチンとはメチルエステル化されたガラクトウロン酸の
割合を表すエステル化度が50%以下のものである。ジ
ェランガムは、微生物シュードモナス・エロディアが生
産する多糖類であり、〔→3)β−D−グルコース(1
→4)β−D−グルクロン酸(1→4)β−D−グルコ
ース(1→4)α−L−ラムノース(1→〕といった4
つの糖分子のくり返し単位よりなる多糖類である。又、
アゾトガムは、グルコース:マンノース:マンニュロン
酸=1:0.4〜0.7:4〜17でアセチル化度約0
〜1.0にアセチル化されており、分子量が10〜1
のものである。
【0005】第1〜5発明において用いられるゲル化助
剤は、ゲル化性多糖類の種類によって特定される。アル
ギン酸塩,低メトキシルペクチン,アゾトガムの場合
は、多価金属イオン,酸または溶解時酸性となる物質の
1種または2種以上の混合物であり、ジェランガムの場
合は、1価又は2価の金属イオンである。アルギン酸
塩,低メトキシルペクチン,アゾトガムのゲル化助剤で
ある多価金属イオンとはカルシウム,マグネシウム,ア
ルミニウムの如きであり、酸とは、クエン酸,酢酸,乳
酸等であり、又、溶解時酸性となる物質としてはグルコ
ノデルタラクトン等がある。なかでも、多価金属イオン
であるカルシウムイオンが良いようであり、その他易溶
性の乳酸カルシウム,塩化カルシウム,酢酸カルシウム
等が好適に採用される。ジェランガムのゲル化助剤であ
る1価又は2価の金属イオンとは、ナトリウム,カリウ
ム,カルシウム,マグネシウムの如きであるが、2価の
金属イオンの方がゲル化助剤としての効果が大きく、特
にカルシウムイオンが良いようであり、易溶性のカルシ
ウム塩が殊に好適に採用される。
【0006】第1〜5発明における芯材を構成する流動
体へのゲル化助剤の添加量は、特に制限はないが芯材を
構成する流動体重量に対し例えば乳酸カルシウムの場合
約0.5〜2.0重量%が適当であり、他のゲル化助剤
の場合、それに相当するゲル化した外皮を形成するのに
十分な濃度が必要である。しかし、かかる流動体中にゲ
ル化助剤と反応するゲル化性多糖類が存在する場合には
若干少なく、浸漬液中にゲル化助剤との反応性の緩やか
なゲル化性多糖類を使用する場合には若干多く添加する
のが望ましい。
【0007】なお、第1〜5発明の芯材には、その0℃
における粘度が50cp以上になるよう、糊料を加え
る。たとえば、ローカストビーンガムとかグアガムなど
を加える。芯材の物性としては、液状物質,固形物入り
液状物質,ジャム状物質,ソフトゼリー状物質等があ
る。その例としては、粘度の低い溶液,果汁等の液体か
ら増粘剤としてゼラチン,寒天,タマリンド種子多糖
類,メチルセルロース,ローカストビーンガム,グアガ
ム又は澱粉分解物等を含む粘稠液あるいは乳化液があ
る。固形物入り芯材の例としては、果肉,さのう,粒ゼ
リー等の固形物を含んだ上記の如き液体がある。また、
ジャム状にするために糖を加え、その種類.濃度を調整
したり、ソフトゼリー状にするためにゼラチン,寒天,
ペクチン,カラギーナン,ジェランガム等の利用が有効
である。その他の添加物としては香料,着色料等が使用
される。
【0008】第1〜5発明における芯材の冷凍成形の具
体的な手法として、例えば直径20mm以上の球を成形
する場合は、バッチ式の合わせモールドによる方法,連
続式のロータリーダイによる方法等がある。ロータリー
ダイによる場合は、成形前に芯材を半冷凍状態にして保
形性をもちせ、打ち抜き成形時又はその直後に凍結させ
ると成形性が良い。凍結は液体チッ素を用いる等常法に
よる。芯材を冷凍成形する時の形状・大きさは特に制限
はない。また、冷凍成形物中に空気を含むと好ましくな
い場合は、冷凍成形する前に芯材を脱気するとよい。最
短幅20mm以上の形とは、例えば球形であれば直径2
0mm以上のものをさし、立方体であれば一辺20mm
以上のものをさす。
【0009】冷凍成形後、第1〜5発明における芯材の
表面をゲル化性多糖類と接触させる方法としては、かか
る物質を溶解した浸漬液に芯材の冷凍成形物を浸漬させ
ることが最も一般的に用いられる。浸漬させた場合、絶
えず芯材の表面全体が浸漬液と接触するように攪拌等に
より芯材を浸漬液の容器壁面に滞らないようにする。ま
た、大量の成形物を一度に反応させるとお互いくっつこ
うとするので、その点からも攪拌等により浸漬液を対流
させる方が好ましい。攪拌以外の方法としては、たとえ
ば、深い筒状容器に浸漬液を充し、この中を芯材を自由
落下させその間均一に浸漬液に接触させるとか、浸漬液
の比重を芯材の比重より僅かに小さくして浸漬液容器底
へ芯材が落下する時間を長くするとか、容器底を斜面と
してその中で芯材を転動降下するようにするなどによっ
て芯材をできるだけ浸漬液に均一に接触するようにす
る。浸漬液を構成するゲル化性多糖類の添加量は、特に
制限はないが約0.5〜2.0重量%が適度な硬さのゲ
ル外皮を形成するのに適している。
【0010】
【作用】カプセルを形成するゲル外皮は、アルギン酸
塩,低メトキシルペクチン,ジェランガム,アゾトガム
等の等級・濃度、ゲル化助剤の種類・濃度、それらの反
応時間又は温度等を調節することによって、その厚さな
らびに硬度を調節することができる。一般的には、アル
ギン酸塩の場合はグルクロン酸/マンヌロン酸の比が大
きいほど、低メトキシルペクチンの場合はエステル化度
が低いほど、またゲル化助剤濃度が高いほど強固なゲル
を形成する。また反応時間を長くするほど、ゲル外皮を
厚くすることができる。従って、大きなカプセルを製造
するときは、流動体の重量による負荷がゲル外皮にかか
り易いため強固でかつ厚いゲル外皮にするのが好まし
い。低メトキシルペクチンの各エステル化度・濃度とカ
ルシウムイオンの各濃度におけるカプセルの性状は表1
の通りであった。
【0011】
【表1】 備考 (芯材組成) 乳酸カルシウム 0.5〜 1.5% グラニュ糖 12 % イオタカラギナン 0.3 % クエン酸 0.3 % 水 85.9〜86.9% (芯材の大きさ) 20mmの球状 (浸漬液組成) 低メトキシルペクチン 0.5〜 1.5% グラニュ糖 5 % 水 93.5〜94.5% (処理条件) 25℃、10分間、攪拌あり (評価基準) ○ 良好なカプセル、耐熱性あり。 △ 製造可能ながら弱いカプセルで耐熱性低い。 × カプセル化不可能。
【0012】第1〜5発明における芯材の冷凍成形物を
浸漬液に接触させたとき、ゲル化助剤とゲル化性多糖類
との間では、芯材を構成する冷凍成形物の解凍速度より
速くすなわち表面がわずかに解凍するや否や瞬時に架橋
化反応が生じて、冷凍成形物の表面に3次元網目構造の
ゲル状物質を生成して外皮を形成する。かかる外皮に包
囲された芯材の内部は徐々に解凍し流動性をもつように
なる。芯材に含まれているゲル化助剤が芯材の外側に接
触したゲル化性多糖類と結合し、ゲル状物質を生成す
る。これを水洗して反応を停止させるからその後、液化
した芯材は時間を経過してもゲル化や硬化をきたさな
い。なお、各種粘度の芯材を調製し、得られるカプセル
の形状につき調べた結果は、表2及び表3の通りであ
る。
【0013】
【表2】
【表3】 (試験条件) 1.0%アルギン酸ナトリウム浸漬液(注1)に芯材
(注2)を18℃,8分浸漬し攪拌したのち、その状況
を調べた。 (評価基準) ◎〜真球 ○〜表面に小さな凸凹あり △゜〜2mm程度の凸凹あり △〜5mm程度の角あ
り ×〜10mm以上の角あり又は破壊 ・粘度は0℃の時の値である。 注1)浸漬液の組成はつぎの通り。 アルギン酸ナトリウム 1% 砂糖 5% 水 94% 注2)芯材 芯材の組成 乳酸カルシウム 0.1〜 2.0% (または塩化カルシウム) 砂糖 15 % ローカストビーンガム 0〜 2.0% 水 84.9〜81.0% 芯材の大きさ 直径20mmの球状 芯材の粘度 0℃におけるBL粘度計により測定した。なお芯材にロ
ーカストビーンガムを添加したときの粘度は、表4のよ
うであった。
【表4】
【0014】
【実施例】実施例 〔芯材溶液の配合〕 ブドウ果汁(6倍濃縮) 20 重量% グラニュ糖 30 重量% クエン酸 0.4重量% クエン酸ナトリウム 0.2重量% 乳酸カルシウム 1 重量% ローカストビーンガム 0.3重量% 水 48.1重量% 〔浸漬液の配合〕 低メトキシルペクチン(エステル化度 38) 2 重量% グラニュ糖 28 重量% クエン酸 0.4重量% クエン酸ナトリウム 0.2重量% 水 69.4重量% 上記の配合の芯材溶液及び浸漬液をそれぞれ調製した。
芯材溶液を直径20mmの球状の容器の中に注入し、容
器を密封後、−30℃の浴槽中に15分程度浸漬し、芯
材溶液を直径20mmの球状に冷凍成形した。この冷凍
成形物を直ちに約25℃の浸漬液中に浸漬し、冷凍成形
物の表面全体が浸漬液と十分接触できるように攪拌しな
がら、約5分間放置したところ、この間に冷凍成形物の
表面に厚さ約2.0mmの低メトキシルペクチンのゲル
外皮が形成され、球状にカプセル化された。カプセルは
分別・水洗した。このようにして得られたカプセルは保
存中に内蔵物が流動性を失うことなく、且つゲル強度が
変化しないため安定であった。またこのカプセルは表面
に凸凹のない真球であった。このものは加熱に対して不
可逆的なゲル状カプセルであり、このカプセルを30%
ショ糖液中で80℃,30分間加熱殺菌したあと、常温
にまで冷却したが、その品質に変化はなかった。
【0015】実施例 〔芯材溶液の配合〕 オレンジ果汁(5倍濃縮) 8 重量% グラニュ糖 15 重量% クエン酸 0.4重量% クエン酸ナトリウム 0.2重量% 乳酸カルシウム 2 重量% ローカストビーンガム 0.5重量% オレンジさのう 10 重量% 水 63.9重量% 〔浸漬液の配合〕 アゾトガム 1 重量% グラニュ糖 10 重量% クエン酸 0.4重量% クエン酸ナトリウム 0.2重量% 水 88.4重量% 上記の配合の芯材溶液及び浸漬液をそれぞれ調製した。
芯材溶液を直径20mmの球状の容器の中に注入し、容
器を密封後、−30℃の浴槽中に15分程度浸漬し、芯
材溶液を直径20mmの球状に冷凍成形した。この冷凍
成形物を直ちに約25℃の浸漬液中に浸漬し、冷凍成形
物の表面全体が浸漬液と十分接触できるように攪拌しな
がら、約5分間放置したところ、この間に冷凍成形物の
表面に厚さ2.0mmのアゾトガムのゲル外皮が形成さ
れ、球状にカプセル化された。カプセルは分別・水洗し
た。このようにして得られたカプセルは保存中に内蔵物
が流動性を失うことなく、且つゲル強度が変化しないた
め安定であった。このカプセルは表面に凸凹がない真球
であった。又、弾力性のあるソフトな食感を持ってい
た。このものは加熱に対して不可逆的なゲル状カプセル
であり、このカプセルを15%ショ糖液中で80℃,3
0分間加熱殺菌したあと、常温まで冷却したが、その品
質に変化はなかった。
【0016】実施例 〔芯材溶液の配合〕 ピーチ果汁(4倍濃縮) 8 重量% グラニュ糖 15 重量% クエン酸 0.4重量% クエン酸ナトリウム 0.2重量% 乳酸カルシウム 2 重量% ローカストビーンガム 2 重量% 水 72.4重量% 〔浸漬液の配合〕 ジェランガム 0.5重量% グラニュ糖 10 重量% クエン酸 0.4重量% クエン酸ナトリウム 0.2重量% 水 88.9重量% 上記の配合の芯材溶液及び浸漬液をそれぞれ調製した。
芯材溶液を直径20mmの球状の容器の中に注入し、容
器を密封後、−30℃の浴槽中に15分程度浸漬し、芯
材溶液を直径20mmの球状に冷凍成形した。この冷凍
成形物を直ちに約2〜3℃の浸漬液中に浸漬し、冷凍成
形物の表面全体が浸漬液と十分接触できるように攪拌し
ながら、約10分間放置したところ、この間に冷凍成形
物の表面に厚さ3.0mmのジェランガムのゲル外皮が
形成され、球状にカプセル化された。カプセルは分別・
水洗した。このようにして得られたカプセルは保存中に
内蔵物が流動性を失うことなく、且つゲル強度が変化し
ないため安定であった。
【0017】実施例 〔芯材溶液の配合〕 抹茶粉末 1 重量% グラニュ糖 10 重量% 塩化カルシウム 0.5重量% ローカストビーンガム 0.3重量% あずき 20 重量% 水 68.5重量% 〔浸漬液の配合〕 低メトキシルペクチン(エステル化度 5) 0.8重量% グラニュ糖 5 重量% 水 93.5重量% 上記の配合の芯材溶液及び浸漬液をそれぞれ調製した。
芯材溶液を直径30mmの球状の容器の中に注入し、容
器を密封後、−30℃の浴槽中に15分程度浸漬し、芯
材溶液を直径30mmの球状に冷凍成形した。この冷凍
成形物を直ちに約25℃の浸漬液中に浸漬し、10分間
放置したところ、この間に冷凍成形物の表面に厚さ約
4.0mmの低メトキシルペクチンのゲル外皮が形成さ
れ、球状にカプセル化された。カプセルは分別・水洗し
た。このようにして得られたカプセルは保存中に内蔵物
が流動性を失うことなく、且つゲル強度が変化しないた
め安定であった。またこのカプセルは表面に凸凹のない
真球であった。このものは加熱に対して不可逆的なゲル
状カプセルであるため、別に調製した寒天ゼリー中に本
カプセルを混入した後、密封して120℃,20分間加
熱殺菌したあと、常温にまで冷却したが、その品質に変
化はなかった。
【0018】
【効果】第1〜5発明によって、従来の技術では到底製
造することのできなかった各種所望の形状・大きさの殊
に径の大きな液状物質を内蔵するカプセルを収得できる
ようになり、さらには固形物例えば果実片,さのう,粒
ゼリー,粒あん等を内蔵したカプセルを製造することが
できるようになった。また、このカプセルは熱に対して
不可逆であり加熱殺菌をすることが可能である。
【0019】第1〜5発明で製造したカプセルは、経時
的にゲル化が芯材等の表面上に進行するにもかかわら
ず、表面に凸凹を生じなかった。第5発明により、ゲル
化した部位の厚みが均一なカプセルを製造することがで
きた。従ってゼリー食品として風味付与の幅が広くなっ
たばかりでなく、缶詰・飲料・デザート・冷菓等の食品
素材として、また医薬.栄養剤類にも応用できるものと
なった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲル化助剤を含み粘度50cP以上に調
    整した芯材を最短幅20mm以上の形に冷凍成形したも
    のを、ゲル化性多糖類を含む2〜25℃の浸漬液に浸漬
    することを特徴とする食用カプセルの製造法。
  2. 【請求項2】 ゲル化性多糖類がアゾトガムであること
    を特徴とする請求項1に記載の食用カプセルの製造法。
  3. 【請求項3】 ゲル化助剤を含み粘度50cP以上に調
    製した芯材が、乳酸カルシウム1.0〜2.0重量%及
    びローカストビーンガム1.3〜2.0重量%を含む、
    または、塩化カルシウム0.2〜2.0重量%及びロー
    カストビーンガム0.3〜2.0重量%を含む芯材であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の食用カプセルの製
    造法。
  4. 【請求項4】 ゲル化性多糖類を含む2〜25℃の浸漬
    液が、低メトキシルペクチン0.5〜2.0重量%、ア
    ルギン酸1重量%、アゾトガム1重量%又はジェランガ
    ム0.5重量%を含む2〜25℃の浸漬液であることを
    特徴とする請求項1又は3に記載の食用カプセルの製造
    法。
  5. 【請求項5】 浸漬液に浸漬するに際し、食材ないし芯
    材を攪拌し、自由落下させ、液中に浮遊させ若しくは転
    動下降させて、食材ないし芯材を均一に浸漬液と接触す
    るようにしたことを特徴とする特許請求の範囲の1から
    4までのいずれかの1に記載の食用カプセルの製造法。
JP2413202A 1990-12-21 1990-12-21 食用カプセルの製造法 Expired - Fee Related JPH0748983B2 (ja)

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