JPH028019B2 - - Google Patents
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- JPH028019B2 JPH028019B2 JP58006102A JP610283A JPH028019B2 JP H028019 B2 JPH028019 B2 JP H028019B2 JP 58006102 A JP58006102 A JP 58006102A JP 610283 A JP610283 A JP 610283A JP H028019 B2 JPH028019 B2 JP H028019B2
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- Japan
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- alloy
- core material
- water storage
- corrosion
- storage container
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Description
この発明は、耐孔食性にすぐれた高強度Al合
金製貯水容器に関するものである。 従来、一般に、車輌用および航空機用タンク
や、大型貯水タンクなどの高強度貯水容器の製造
には、時効析出処理によりAl合金の中では最高
級の強度が得られ、かつ比較的良好な耐食性を有
し、さらに溶接性および熱間加工性にもすぐれて
いるJIS7075(重量%で、Cu:1.2〜2%、Mg:
2.1〜2.9%、Cr:0.18〜0.28%、Zn:5.1〜6.1%を
含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成
を有するAl合金)などのAl−Zn−Mg−Cu系合
金の単板材が用いられている。なお、このAl−
Zn−Mg−Cu系合金が比較的良好な耐食性を示す
のは、その表面に強固な自然酸化皮膜が形成され
ることに起因するものである。しかしながら、そ
の酸化皮膜中に不可避的に不純物が含有されてい
たり、熱的あるいは機械的に傷が付与されたりす
ると、これらの個所は充分な耐食性を発揮するこ
とができず、したがつてこれらの個所は選択的に
溶解するようになり、この結果局部腐食、すなわ
ち孔食に至る場合がしばしば見られ、特にこの
Al−Zn−Mg−Cu系合金製貯水容器の場合、合
金成分として含有しているCu成分によつ〃て粒
界腐食などの局部腐食が一段と加速される結果、
孔食の成長速度は著しく早められるものであつ
た。 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、孔食発生のない貯水容器を開発すべく研究を
行なつた結果、 Zn:3〜8.4%、Mg:0.5〜3.7%、 Cu:0.7〜1.2%未満、 を含有し、さらに必要に応じて、 Cr:0.05〜0.35%、Mn:0.05〜1.5%、 のうちの1種または2種、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成を有するAl合金を芯材とし、かつ、 Mg:0.3〜5.6%、Zn:0.1〜1%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成(以上重量%、以下%は重量%を示す)を有す
るAl合金を皮材とし、前記芯材の片面または両
面に前記皮材をクラツドしてなる複合材で上記の
貯水容器を構成すると、この結果の貯水容器は、
前記芯材によつて高強度、並びに良好な成形加工
性および溶接性をもつようになり、一方前記皮材
においては、MgとZnの共存によつて、その表面
に強固な自然酸化皮膜が形成されるようになると
共に、皮材中に不可避不純物が含有したり、熱的
あるいは機械的に傷が付けられたりした場合に
も、Zn成分の作用によつて横広がりの全面腐食
型にするために孔食発生が防止され、さらに例え
ばCuイオンを多量に含有する水を取扱う場合の
ような苛酷な環境下では、前記皮材に孔食が発生
する場合があるが、このような場合にも、前記芯
材がCu成分を含有することに原因して、電気化
学的な孔食発生電位が前記芯材に比して前記皮材
の方が低いことから、芯材と皮材との界面におい
て皮材がアノードとして溶出する犠牲陽極効果に
よつて芯材が防食され、孔食が芯材にまで及ぶこ
とがなく、著しく長期に亘る使用が可能になると
いう知見を得たのである。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであつて、以下に貯水容器を構成する複合材の
芯材および皮材の成分組成を上記の通りに限定し
た理由を説明する。 A 芯 材 (a) ZnおよびMg これらの成分には、MgZn2を形成し、素
地中に微細均一に析出して芯材の強度を向上
させる作用があるが、その含有量がそれぞれ
Zn:3.0%未満およびMg:0.5%未満では
MgZn2の析出量が少なすぎて所望の高強度
を確保することができず、一方Znにあつて
は8.4%を越えて含有させると応力腐食割れ
感受性が増大するようになり、またMgにお
いては3.7%を越えて含有させると熱間圧延
などの成形加工性が劣化するようになること
から、その含有量を、それぞれZn:3.0〜8.4
%、Mg:0.5〜3.7%と定めた。 (b) Cu Cu成分には、MgZn2析出物を素地中に微
細に分散させる作用があるほか、自身もCu
−Mg系析出物を形成して芯材の強度を高
め、かつ芯材の電気化学的な孔食電位をCu
を含有しない皮材に比して著しく貴にし、も
つてこの結果生じた大きな孔食電位差によつ
て皮材に犠牲陽極効果を十分に発揮させる作
用があるが、その含有量が0.7%未満では、
前記作用に所望の効果が得られず、一方その
含有量が1.2%以上になると熱間圧延などの
成形加工性に劣化傾向が現われるようになる
ことから、その含有量を0.7〜1.2%未満と定
めた。 (c) CrおよびMn これらの成分には、結晶粒を微細化して強
度を向上させると共に、応力腐食割れ感受性
を著しく抑制する作用があるので、これらの
特性が要求される場合に必要に応じて含有さ
れるが、その含有量が、それぞれCr:0.05%
未満およびMn:0.05%未満では前記作用に
所望の向上効果が得られず、一方Cr:0.35%
およびMn:1.50%をそれぞれ越えて含有さ
せると、焼入感受性が劣化するようになると
共に、鋳造時に巨大晶が形成され易くなり、
不均一腐食の原因ともなることから、その含
有量を、それぞれCr:0.05〜0.35%、Mn:
0.05〜1.50%と定めた。 B 皮 材 (a) Mg Mg成分には、Znと共存することにより皮
材表面に良好な自然酸化皮膜を形成して、皮
材にすぐれた耐食性を付与すると共に、固溶
強化により皮材自体の強度を向上させる作用
があるが、その含有量が0.3%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方4.0%を
越えて含有させると、熱間圧延などの成形加
工性が劣化するようになるばかりでなく、熱
処理条件によつては結晶粒界にAl−Mg系の
析出物(β相)が形成されるようになつて粒
界腐食をはじめとする不均一腐食や孔食が発
生するようになることから、その含有量を
0.3〜4.0%と定めた。 (b) Zn Zn成分には、上記のとおりMgとの共存に
おいて皮材表面に自然酸化皮膜を形成して耐
食性を向上させ、かつその腐食形態を横広が
りの全面腐食型にして孔食の発生を抑制し、
さらに苛酷な環境下において、例え皮材に孔
食が発生しても、このZn含有によつて皮材
を芯材に比して電気化学的に卑に保持するこ
とから、皮材が優先的に溶解し、この犠牲陽
極効果によつて孔食が芯材に及ぶのを阻止す
る作用があるが、その含有量が0.1%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方
1.0%を越えて含有させると、逆に不均一腐
食や孔食が発生するようになると共に、腐食
量も増大するようになつて皮材の芯材に対す
る犠牲陽極効果が比較的早期に消滅するよう
になることから、その含有量を0.1〜1.0%と
定めた。 つぎに、この発明の貯水容器を実施例により具
体的に説明する。 実施例 通常の溶解鋳造法により第1表に示される成分
組成をもつた本発明皮材用Al合金A〜F、比較
皮材用Al合金G〜J、本発明芯材用Al合金a〜
d、および従来単板材用Al合金をそれぞれ溶製
した。なお、比較皮材用Al合金G〜Jは、いず
れも構成成分のうちのいずれかの成分含有量(第
1表に※印を付す)がこの発明の範囲から外れた
組成をもつものである。また、いずれのAl合金
も不可避不純物としてFe:0.21〜0.22%、Si:
0.08〜0.09%を含有するものであつた。
金製貯水容器に関するものである。 従来、一般に、車輌用および航空機用タンク
や、大型貯水タンクなどの高強度貯水容器の製造
には、時効析出処理によりAl合金の中では最高
級の強度が得られ、かつ比較的良好な耐食性を有
し、さらに溶接性および熱間加工性にもすぐれて
いるJIS7075(重量%で、Cu:1.2〜2%、Mg:
2.1〜2.9%、Cr:0.18〜0.28%、Zn:5.1〜6.1%を
含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組成
を有するAl合金)などのAl−Zn−Mg−Cu系合
金の単板材が用いられている。なお、このAl−
Zn−Mg−Cu系合金が比較的良好な耐食性を示す
のは、その表面に強固な自然酸化皮膜が形成され
ることに起因するものである。しかしながら、そ
の酸化皮膜中に不可避的に不純物が含有されてい
たり、熱的あるいは機械的に傷が付与されたりす
ると、これらの個所は充分な耐食性を発揮するこ
とができず、したがつてこれらの個所は選択的に
溶解するようになり、この結果局部腐食、すなわ
ち孔食に至る場合がしばしば見られ、特にこの
Al−Zn−Mg−Cu系合金製貯水容器の場合、合
金成分として含有しているCu成分によつ〃て粒
界腐食などの局部腐食が一段と加速される結果、
孔食の成長速度は著しく早められるものであつ
た。 そこで、本発明者等は、上述のような観点か
ら、孔食発生のない貯水容器を開発すべく研究を
行なつた結果、 Zn:3〜8.4%、Mg:0.5〜3.7%、 Cu:0.7〜1.2%未満、 を含有し、さらに必要に応じて、 Cr:0.05〜0.35%、Mn:0.05〜1.5%、 のうちの1種または2種、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成を有するAl合金を芯材とし、かつ、 Mg:0.3〜5.6%、Zn:0.1〜1%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成(以上重量%、以下%は重量%を示す)を有す
るAl合金を皮材とし、前記芯材の片面または両
面に前記皮材をクラツドしてなる複合材で上記の
貯水容器を構成すると、この結果の貯水容器は、
前記芯材によつて高強度、並びに良好な成形加工
性および溶接性をもつようになり、一方前記皮材
においては、MgとZnの共存によつて、その表面
に強固な自然酸化皮膜が形成されるようになると
共に、皮材中に不可避不純物が含有したり、熱的
あるいは機械的に傷が付けられたりした場合に
も、Zn成分の作用によつて横広がりの全面腐食
型にするために孔食発生が防止され、さらに例え
ばCuイオンを多量に含有する水を取扱う場合の
ような苛酷な環境下では、前記皮材に孔食が発生
する場合があるが、このような場合にも、前記芯
材がCu成分を含有することに原因して、電気化
学的な孔食発生電位が前記芯材に比して前記皮材
の方が低いことから、芯材と皮材との界面におい
て皮材がアノードとして溶出する犠牲陽極効果に
よつて芯材が防食され、孔食が芯材にまで及ぶこ
とがなく、著しく長期に亘る使用が可能になると
いう知見を得たのである。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであつて、以下に貯水容器を構成する複合材の
芯材および皮材の成分組成を上記の通りに限定し
た理由を説明する。 A 芯 材 (a) ZnおよびMg これらの成分には、MgZn2を形成し、素
地中に微細均一に析出して芯材の強度を向上
させる作用があるが、その含有量がそれぞれ
Zn:3.0%未満およびMg:0.5%未満では
MgZn2の析出量が少なすぎて所望の高強度
を確保することができず、一方Znにあつて
は8.4%を越えて含有させると応力腐食割れ
感受性が増大するようになり、またMgにお
いては3.7%を越えて含有させると熱間圧延
などの成形加工性が劣化するようになること
から、その含有量を、それぞれZn:3.0〜8.4
%、Mg:0.5〜3.7%と定めた。 (b) Cu Cu成分には、MgZn2析出物を素地中に微
細に分散させる作用があるほか、自身もCu
−Mg系析出物を形成して芯材の強度を高
め、かつ芯材の電気化学的な孔食電位をCu
を含有しない皮材に比して著しく貴にし、も
つてこの結果生じた大きな孔食電位差によつ
て皮材に犠牲陽極効果を十分に発揮させる作
用があるが、その含有量が0.7%未満では、
前記作用に所望の効果が得られず、一方その
含有量が1.2%以上になると熱間圧延などの
成形加工性に劣化傾向が現われるようになる
ことから、その含有量を0.7〜1.2%未満と定
めた。 (c) CrおよびMn これらの成分には、結晶粒を微細化して強
度を向上させると共に、応力腐食割れ感受性
を著しく抑制する作用があるので、これらの
特性が要求される場合に必要に応じて含有さ
れるが、その含有量が、それぞれCr:0.05%
未満およびMn:0.05%未満では前記作用に
所望の向上効果が得られず、一方Cr:0.35%
およびMn:1.50%をそれぞれ越えて含有さ
せると、焼入感受性が劣化するようになると
共に、鋳造時に巨大晶が形成され易くなり、
不均一腐食の原因ともなることから、その含
有量を、それぞれCr:0.05〜0.35%、Mn:
0.05〜1.50%と定めた。 B 皮 材 (a) Mg Mg成分には、Znと共存することにより皮
材表面に良好な自然酸化皮膜を形成して、皮
材にすぐれた耐食性を付与すると共に、固溶
強化により皮材自体の強度を向上させる作用
があるが、その含有量が0.3%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方4.0%を
越えて含有させると、熱間圧延などの成形加
工性が劣化するようになるばかりでなく、熱
処理条件によつては結晶粒界にAl−Mg系の
析出物(β相)が形成されるようになつて粒
界腐食をはじめとする不均一腐食や孔食が発
生するようになることから、その含有量を
0.3〜4.0%と定めた。 (b) Zn Zn成分には、上記のとおりMgとの共存に
おいて皮材表面に自然酸化皮膜を形成して耐
食性を向上させ、かつその腐食形態を横広が
りの全面腐食型にして孔食の発生を抑制し、
さらに苛酷な環境下において、例え皮材に孔
食が発生しても、このZn含有によつて皮材
を芯材に比して電気化学的に卑に保持するこ
とから、皮材が優先的に溶解し、この犠牲陽
極効果によつて孔食が芯材に及ぶのを阻止す
る作用があるが、その含有量が0.1%未満で
は前記作用に所望の効果が得られず、一方
1.0%を越えて含有させると、逆に不均一腐
食や孔食が発生するようになると共に、腐食
量も増大するようになつて皮材の芯材に対す
る犠牲陽極効果が比較的早期に消滅するよう
になることから、その含有量を0.1〜1.0%と
定めた。 つぎに、この発明の貯水容器を実施例により具
体的に説明する。 実施例 通常の溶解鋳造法により第1表に示される成分
組成をもつた本発明皮材用Al合金A〜F、比較
皮材用Al合金G〜J、本発明芯材用Al合金a〜
d、および従来単板材用Al合金をそれぞれ溶製
した。なお、比較皮材用Al合金G〜Jは、いず
れも構成成分のうちのいずれかの成分含有量(第
1表に※印を付す)がこの発明の範囲から外れた
組成をもつものである。また、いずれのAl合金
も不可避不純物としてFe:0.21〜0.22%、Si:
0.08〜0.09%を含有するものであつた。
【表】
【表】
ついで、上記本発明皮材用Al合金A〜F、比
較皮材用Al合金G〜J、本発明芯材用Al合金a
〜d、および従来単板材用Al合金にそれぞれ通
常の条件で均質化処理を施した後、同じく通常の
条件で熱間圧延を施して、本発明皮材用Al合金
A〜Fおよび比較皮材用Al合金G〜Jは板厚:
1mmの熱延板に、一方本発明芯材用Al合金a〜
dおよび従来単板材用Al合金は板厚:8mmの熱
延板とし、これらの熱延板を第2表に示される組
合せにて重ね合わせ、熱間および冷間圧延にて板
厚:1mmとすることによつて、両面クラツドの本
発明貯水容器複合材1〜6、比較貯水容器複合材
1〜4をそれぞれ製造した。さらに比較の目的
で、上記の従来単板材用Al合金の熱延板に冷間
圧延を施して板厚:1mmの従来貯水容器単板材を
製造した。 つぎに、この結果得られた本発明貯水容器複合
材1〜6、比較貯水容器複合材1〜4、および従
来貯水容器単板材について、温度:460℃に2時
間保持の溶体化処理後水冷し、引続いて温度:
110℃
較皮材用Al合金G〜J、本発明芯材用Al合金a
〜d、および従来単板材用Al合金にそれぞれ通
常の条件で均質化処理を施した後、同じく通常の
条件で熱間圧延を施して、本発明皮材用Al合金
A〜Fおよび比較皮材用Al合金G〜Jは板厚:
1mmの熱延板に、一方本発明芯材用Al合金a〜
dおよび従来単板材用Al合金は板厚:8mmの熱
延板とし、これらの熱延板を第2表に示される組
合せにて重ね合わせ、熱間および冷間圧延にて板
厚:1mmとすることによつて、両面クラツドの本
発明貯水容器複合材1〜6、比較貯水容器複合材
1〜4をそれぞれ製造した。さらに比較の目的
で、上記の従来単板材用Al合金の熱延板に冷間
圧延を施して板厚:1mmの従来貯水容器単板材を
製造した。 つぎに、この結果得られた本発明貯水容器複合
材1〜6、比較貯水容器複合材1〜4、および従
来貯水容器単板材について、温度:460℃に2時
間保持の溶体化処理後水冷し、引続いて温度:
110℃
【表】
に6時間保持後、再び温度:150℃に8時間保持
の2段時効処理を施した状態で、引張試験を行な
い、引張り強さを測定すると共に、1ppmのCuイ
オン含有の温度:40℃の水道水中に60日間浸漬の
水道水浸漬試験、並びにCl-イオン、SO4 --イオ
ン、およびHCO3 -イオンをそれぞれ100ppm含有
し、さらにCuイオンを1ppm含有する温度:40℃
の水溶液に60日間浸漬の水溶液浸漬試験を行な
い、試験後腐食生成物を除去して腐食減量、孔食
数、および最大孔食深さをそれぞれ測定した。こ
れらの測定結果を第2表に示した。 第2表に示される結果から、本発明貯水容器複
合材1〜6は、高強度を有し、かついずれの浸漬
試験においても比較貯水容器複合材1〜4および
従来貯水容器単板材に比して、すぐれた耐食性お
よび耐孔食性を示し、特に耐孔食性は著しくすぐ
れていることが明らかである。 上述のように、この発明の貯水容器は、すぐれ
た耐食性、特に耐孔食性を有し、かつ芯材によつ
て高強度、並びにすぐれた溶接性および成形加工
性が確保される複合材で構成されているので、特
に高強度を有し、しかも実用に際してCuイオン
を多量に含有する水溶液にさらされるような苛酷
な使用条件下におけれても皮材に発生した孔食が
芯材に及ぶことはなく、この結果著しく長期に亘
つての使用が可能となるなど工業上有用な特性を
有するものである。
の2段時効処理を施した状態で、引張試験を行な
い、引張り強さを測定すると共に、1ppmのCuイ
オン含有の温度:40℃の水道水中に60日間浸漬の
水道水浸漬試験、並びにCl-イオン、SO4 --イオ
ン、およびHCO3 -イオンをそれぞれ100ppm含有
し、さらにCuイオンを1ppm含有する温度:40℃
の水溶液に60日間浸漬の水溶液浸漬試験を行な
い、試験後腐食生成物を除去して腐食減量、孔食
数、および最大孔食深さをそれぞれ測定した。こ
れらの測定結果を第2表に示した。 第2表に示される結果から、本発明貯水容器複
合材1〜6は、高強度を有し、かついずれの浸漬
試験においても比較貯水容器複合材1〜4および
従来貯水容器単板材に比して、すぐれた耐食性お
よび耐孔食性を示し、特に耐孔食性は著しくすぐ
れていることが明らかである。 上述のように、この発明の貯水容器は、すぐれ
た耐食性、特に耐孔食性を有し、かつ芯材によつ
て高強度、並びにすぐれた溶接性および成形加工
性が確保される複合材で構成されているので、特
に高強度を有し、しかも実用に際してCuイオン
を多量に含有する水溶液にさらされるような苛酷
な使用条件下におけれても皮材に発生した孔食が
芯材に及ぶことはなく、この結果著しく長期に亘
つての使用が可能となるなど工業上有用な特性を
有するものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芯材が、 Zn:3〜8.4%、Mg:0.5〜3.7%、 Cu:0.7〜1.2%未満、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成を有するAl合金からなり、かつ前記芯材の片
面または両面にクラツドされた皮材が、 Mg:0.3〜4%、Zn:0.1〜1%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有するAl合金からなる複合
材で構成したことを特徴とする耐孔食性にすぐれ
た高強度Al合金製貯水容器。 2 芯材が、 Zn:3〜8.4%、Mg:0.5〜3.7%、 Cu:0.7〜1.2%未満、 を含有し、さらに、 Cr:0.05〜0.35%、Mn:0.05〜1.5%、 のうちの1種または2種、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成を有するAl合金からなり、かつ前記芯材の片
面または両面にクラツドされた皮材が、 Mg:0.3〜4%、Zn:0.1〜1%、 を含有し、残りがAlと不可避不純物からなる組
成(以上重量%)を有するAl合金からなる複合
材で構成したことを特徴とする耐孔食性にすぐれ
た高強度Al合金製貯水容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP610283A JPS59129750A (ja) | 1983-01-18 | 1983-01-18 | 耐孔食性にすぐれた高強度Al合金製貯水容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP610283A JPS59129750A (ja) | 1983-01-18 | 1983-01-18 | 耐孔食性にすぐれた高強度Al合金製貯水容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59129750A JPS59129750A (ja) | 1984-07-26 |
| JPH028019B2 true JPH028019B2 (ja) | 1990-02-22 |
Family
ID=11629134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP610283A Granted JPS59129750A (ja) | 1983-01-18 | 1983-01-18 | 耐孔食性にすぐれた高強度Al合金製貯水容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59129750A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2601967B1 (fr) * | 1986-07-24 | 1992-04-03 | Cerzat Ste Metallurg | Alliage a base d'al pour corps creux sous pression. |
| JPH0247235A (ja) * | 1988-08-05 | 1990-02-16 | Showa Alum Corp | Al−Zn−Mg−Cu系合金を用いたオートバイ等の無継目リム |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5713141A (en) * | 1980-06-27 | 1982-01-23 | Sumitomo Light Metal Ind Ltd | Finely grained material for stringer of airplane with superior corrosion resistance and its manufacture |
| JPS575840A (en) * | 1980-06-12 | 1982-01-12 | Mitsubishi Alum Co Ltd | Aluminum alloy brazing sheet having excellent pitting- corrosion resistance and high strength |
-
1983
- 1983-01-18 JP JP610283A patent/JPS59129750A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59129750A (ja) | 1984-07-26 |
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